JP3640191B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ファクシミリ装置やディジタル複写機あるいはイメージスキャナ等に用いられる画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、一般的なファクシミリ装置の基本構成を示すブロック図である。図において、1は装置各部の制御処理、およびファクシミリ伝送制御手順の処理を行うシステム制御部であり、CPU(中央処理装置)等によって実現されている。2はシステム制御部1が実行する制御処理プログラムおよび当該制御処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するシステムメモリ、3はG3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのパラメータメモリ、4は所定の解像度で原稿を走査して画像を読み取り、この読取り画像に所定の各種画像処理を施すスキャナ部、5は前記画像処理された画像データまたは他のファクシミリ装置から受信した画像データを所定の解像度で記録するプロッタ部、6は本装置を操作するための操作パネルで、各種操作キーや各種表示器から成る。
【0003】
7は読み取った画像データを符号化圧縮したり、符号化圧縮されている画像データを元の画像データに復号化する符号化復号化部、8は符号化圧縮された状態の画像データを記憶するための画像蓄積装置、9はG3ファクシミリ装置のモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやり取りするための低速モデム機能(V.21モデム)、および主に画像データをやり取りするための高速モデム機能(V.29モデム、V.27terモデム)を備えたモデム、10は本ファクシミリ装置を公衆回線に接続するためのもので、自動発着信機能を備えた網制御装置(NCU;Network Control Unit)である。
【0004】
これらのシステム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、スキャナ部4、プロッタ部5、操作パネル6、符号化復号化部7、画像蓄積装置8、モデム9、および網制御装置10はシステムバス11に接続されており、これらの各要素間でのデータのやり取りは主として当該システムバス11を介して行われるが、モデム9と網制御装置10との間のデータのやり取りは直接行われている。
【0005】
図12に、このようなファクシミリ等における画像読取り部(スキャナ部4)の構成例を示す。図において、12は読み取るべき原稿、13はこの原稿12の搬送をガイドし、光学系への塵等の混入を防止するターゲットガラス、14は原稿12を照射する光源、15は光学系に起因するシェーディング歪みの補正用に参照する白色基準部材、16は原稿12または白色基準部材15からの反射光を所定光路長分導びくミラー群(図ではまとめて1個のミラーで表わしている)、17はミラー群16により導かれた原稿像を所定の縮小率で結像するレンズ、18はレンズ17により結像された光情報を電気信号に光電変換するイメージセンサである。
【0006】
19はイメージセンサ18からのアナログ信号を所定の倍率で増幅する演算増幅器(オペアンプ)、20はオペアンプ19により増幅された画信号1ラインの最大値を検出し保持するピーク検出器、21はピーク検出器20が保持するピークレベルを基準に画信号の量子化を行うA/D(アナログ/ディジタル)変換器、22はA/D変換器21により量子化された画像データに対し、光学系の特性に起因するシェーディング歪みを補正するシェーディング補正部、23はシェーディング補正部22により歪みの取り除かれた画像データに種々の画像処理を施すディジタル画像処理部、24はシェーディング補正部22およびディジタル画像処理部23で参照する各種データを格納するラインバッファである。シェーディング補正部22およびディジタル画像処理部23はそれぞれシステム制御部1により制御されている。
【0007】
以上の構成において、原稿12の読取りに先立ち、システム制御部1は光源14を点灯する。光源14からの照射光はターゲットガラス13を透過し、白色基準部材15に到達する。照射光の一部は白色基準部材15の反射率に応じて反射し、一部は透過(吸収)する。反射光は正反射光および乱反射光の2種類に分類されるが、このうち乱反射光の一部をミラー群16を介して導き、レンズ17でイメージセンサ18に結像する。この際のイメージセンサ出力がオペアンプ19を介してA/D変換器21により量子化され、シェーディング補正部22を介して白基準データ(シェーディング歪みデータ)としてラインバッファ24に格納される。
【0008】
原稿読取り時には、原稿12が光路上に進入してくるため、照射光は原稿面で反射,透過して、その乱反射成分が同様にイメージセンサ18に結像される。この際、シェーディング補正部22は先に記憶した白基準データを対応する画素毎に読み出し、所定の補正演算を行う。この歪み補正後の画像データがディジタル画像処理部23に入力され、各種画像処理が行われる。
【0009】
これら一連の動作は、システム制御部1によりソフトウエアでその制御が行われている。システム制御部1は主走査の1ライン毎に発生する割り込みをトリガーとして、画像処理に係る各種ライン単位制御を実行する。
【0010】
図13は原稿読取り時の画像データ取り込み制御例を示すフローチャートである。原稿の読取りを開始すると、システム制御部1はライン同期信号(LNSYC)によるライン毎割り込みに応じて該当ラインデータの有効/無効を判断する(判断101,102)。有効であれば、新データ要求信号(NDRQ)に“1”を設定し(処理103)、無効であれば“0”を設定する(処理104)。ディジタル画像処理部23では、新データ要求信号NDRQの設定値に従って、該当ラインのデータが処理される。すなわち、新データ要求信号NDRQが“1”のときには量子化後のイメージセンサ読取りデータをディジタル画像処理部23に取り込むとともに、空間画像処理を行うためのラインバッファ保持データ更新等を行う(判断105→処理106)。一方、新データ要求信号NDRQが“0”のときにはデータの取り込みは行わず、ラインバッファ保持データの更新も行われない(判断105→END)。
【0011】
また、ファクシミリ等の白黒2値記録手段を有する画像記録装置において、読取り画像を中間調処理する場合には、一般的にディザマトリクス法,誤差拡散法等の擬似中間調処理が施される。これらの画像処理は、その性質上、2値化の閾値を画素毎に周期的に変動させることで面積階調再現やテクスチャー(閾値近傍の濃度領域での不自然な尾引き)の除去を行っている。このため、ソフトウエアにより1ライン毎に所定の閾値テーブルを参照し、閾値データを設定する必要があり、かつテーブルの規則性を保つために該当ラインの有効/無効および中間調処理を行うか否かに応じてデータの更新/非更新を制御する必要がある。すなわち、データを取り込む有効ラインで、かつ中間調処理を行う場合は中間調閾値データの更新を行う(判断105,判断107→処理108)。また、データを取り込まない無効ラインまたは中間調処理を行わない場合は、閾値データの更新は行わない(判断105→判断109または判断107→判断109)。
【0012】
システム制御部1では、原稿の読取りが終了するまで前述したような画像処理部23へのライン単位の介在が繰り返される(判断109→判断101)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の画像処理装置において、画像処理に係るソフトウエアの介在は、主走査の1ライン単位に行うのが一般的であった。しかしながら、近年、機器の高速化に伴うライン周期の短縮により、このようなライン毎のソフトウエアの介在はシステム制御部側への負荷が非常に大きく、高速化を妨げる一因となっている。
【0014】
なお、特開昭62−237868号公報には、画像信号1ライン分の容量を有するラインメモリと符号化処理部とを複数個有し、ライン単位の符号化並列処理を行うことにより、符号化処理時間の短縮を図るようにした画像符号化器が開示されている。しかしながら、このような従来技術を本願に係る画像処理装置に適用した場合、装置の主要部となる画像処理部等が複数必要となるので、回路規模の大幅な増大を招いてしまう。
【0015】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、制御部によるソフトウエアの介在を少なくして制御部の負荷を軽減し、回路規模の大幅な増大を招くことなく機器の高速化を図ることができる画像処理装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、イメージセンサによって主走査方向に1ライン毎に読み取られる画像データに各種画像処理を施す画像処理部と、前記画像処理部を制御する制御部とを備えた画像処理装置において、主走査の所定の設定ライン数の複数ライン分の制御データが一括設定され、設定された制御データをライン単位に前記画像処理部へ順次出力するライン単位制御手段を備え、前記制御部は、所定の設定ライン数の複数ライン分の制御データを前記ライン単位制御手段に一括設定して、このライン単位制御手段により前記画像処理部に対してライン単位制御が行われることで、間接的に、前記画像処理部に対する制御を所定の設定ライン数の複数ラインを単位とするブロック単位制御としたものである。
【0017】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1記載の画像処理装置において、ライン単位制御手段は、制御部によるブロック単位設定データとして画像処理制御データ及び中間調閾値データが設定される設定手段を有するものである。
【0018】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2記載の画像処理装置において、ライン単位制御手段は、画像処理に係る現ブロックのブロック単位設定データが設定される現ブロック設定手段に加えて、現ブロックの処理中の任意時に次ブロックのブロック単位設定データが設定可能な次ブロック設定手段を有し、この次ブロック設定手段に設定されたデータを所定のタイミングで前記現ブロック設定手段に取り込むようにしたものである。
【0022】
【作用】
請求項1記載の構成によれば、制御部とは別にライン単位制御手段を設けたことにより、制御部はライン単位の画像処理に係るソフトウエア制御を、所定の複数ラインを1ブロックとするブロック単位に行えば良くなり、制御部によるソフトウエアの介在頻度が少なくなる。
【0023】
請求項2記載の構成によれば、画像処理制御データ及びデータ量の多い中間調閾値データをブロック単位設定データとしているため、これらをブロック単位に設定することで、ソフトウエアの負荷を大幅に軽減することができる。
【0024】
請求項3記載の構成によれば、次ブロックのブロック単位設定データを現ブロックの処理中に任意に設定することができるため、制御上の制約を増やすことなくソフトウエアの負荷を軽減することができる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る画像処理装置が適用されたファクシミリ装置の画像読取り部の構成を示すブロック図であり、前記図12と同一符号は同一または相当部分を示している。図1において、25は一括設定される複数ライン分の制御データをライン単位に順次出力するライン単位制御部であり、本願のライン単位制御手段に相当する。
【0029】
システム制御部1は、所定の複数ライン分の制御データをライン単位制御部25に一括設定する。これに伴い、システム制御部1からのソフトウエア介在は従来のライン毎から設定ライン数間隔毎に減少する。ライン単位制御部25では、該制御データを一括保持し、ライン同期信号LNSYCに同期してライン単位に順次、シェーディング補正部22やディジタル画像処理部23に出力する。すなわち、従来、システム制御部1がライン毎に行っていた制御データ設定動作をライン単位制御部25がハードウエアで実行することにより、システム制御部1は従来のライン単位制御を複数ラインを単位とするブロック単位制御とすることができる。これにより、ソフトウエアの介在頻度が少なくなって、システム制御部1側の負荷を低減することができ、回路規模の大幅な増大を招くことなく機器の高速化を実現することができる。
【0030】
図2にライン単位制御部25の構成例を示す。なお、以下では、中間調処理や2値化処理等の各種画像処理が行われて処理量が大きくなる画像処理部23に関する実施例について説明する。図2において、26はブロック単位で設定される制御データを格納し、ライン毎データに変換して出力する制御データ保持レジスタ、27はライン同期信号LNSYCを計数し、ブロック内でのライン管理を行うライン数カウンタ、28はライン数カウンタ27からの信号に基づき、制御データ保持レジスタ26からのライン毎の制御データを順次選択して画像処理部23に出力するマルチプレクサである。
【0031】
画像処理に係る各種制御データは、複数ラインを1ブロックとした単位で制御データ保持レジスタ26に一括設定される。この制御データは、レジスタ内部でライン順次に置換され、次段のマルチプレクサ28に出力される。ライン数カウンタ27ではライン同期信号LNSYCを計数し、該計数値をマルチプレクサ28に出力する。マルチプレクサ28では、ブロック内の該当ラインに対応するライン制御データを選択して画像処理部23に出力する。上記のようなライン単位制御部25を設けることにより、ブロック単位のソフトウエア介在でライン単位の制御を行うことができる。
【0032】
図3は、本発明の他の画像処理装置構成例を示すブロック図であり、前記図1,図2と同一符号は同一または相当部分を示している。図3において、26aは原稿読取りのページ内で変化しない画像処理パラメータ(中間調/単純2値モード等)が設定される画像処理パラメータ保持レジスタ、26bは複数ラインを1ブロックとする単位で設定される画像処理パラメータ(NDRQ等)を保持する画像処理パラメータ保持レジスタ、26cは複数ラインを1ブロックとする単位で設定される中間調閾値データを保持する中間調閾値データ保持レジスタ、29はラインバッファ24とディジタル画像処理部23,シェーディング補正部22間のデータ入出力制御を行うRAMインタフェース(I/F)部、30はシステムバス11との信号授受を行うホストインタフェース(I/F)部、31は画像処理に係る各ブロック(ここではA/D変換器21,シェーディング補正部22,ディジタル画像処理部23,各保持レジスタ26a〜26c,マルチプレクサ28,RAMインタフェース部29及びホストインタフェース部30)を集積し一体化した画像処理ASIC(Application Specified Integrated Circuit;特定用途向けIC)である。
【0033】
画像処理に関わる各種制御データはシステムバス11を介して各保時レジスタ26a〜26cに設定される。原稿の読取り途中で設定の変化しないパラメータは、原稿の読取りに先立ってページ単位画像処理パラメータ保持レジスタ26a設定され、その内容がディジタル画像処理部23に伝達される。前記レジスタ26aはデータの再設定動作が行われるまでは、その内容が保持される。一方、ライン単位で制御が必要な画像処理パラメータ,中間調閾値等は原稿読取りの直前から読取り終了まで所定の複数ラインを1ブロックとする単位で各ブロック単位保持レジスタ26b,26cに設定される。複数ライン分の制御データは、ホストI/F部30に入力されるブロック同期信号BKSYC,ライン同期信号LNSYCに基づいてマルチプレクサ28を制御することにより、ライン順次にデータが選択されてディジタル画像処理部23に伝達される。これら一連の機能を画像処理ASIC31として一体化することにより、部品点数の低減,信頼性の向上が見込める。図3においては、複数ライン分のデータ保持レジスタをASIC31内部に有するため多少回路規模が増大するものの、近年の半導体微細化技術によるゲート(グリッド)単価の低下は著しく、外部にレジスタを追加するよりは遥かにコストパフォーマンスが優れていると言える。また、画像処理制御データとともに、データ量の多い中間調閾値データをブロック単位に設定することで、ソフトウエアの負荷を大幅に軽減することができる。
【0034】
図4にブロック(2ライン)単位設定データのレジスタ構成例を、図5にそのデータ設定タイミングを示す。なお、前記図3と同一符号は同一または相当部分を示している。図4において、32は現ブロックの処理中に次ブロックのブロック単位制御データを任意に設定するためのブロック単位制御データプリセットレジスタ(次ブロック設定手段)、33は前記プリセットレジスタ32の保持する次ブロック設定データをブロック同期信号BKSYCに同期して取り込むブロック単位制御データメインレジスタ(現ブロック設定手段)、34はシステム制御部1からのアドレス情報、チップセレクト信号CSB、ライトストローブ信号WRBに基づいて所定のラッチパルスを発生するアドレスデコーダである。このアドレスデコーダ34からのラッチパルスは、ブロック単位制御データプリセットレジスタ32とページ単位制御データメインレジスタ26aに与えられている。また、ライン毎に出力されるライン同期信号LNSYCはマルチプレクサ28に供給され、2ライン毎に出力されるブロック同期信号BKSYCは、ブロック単位制御データメインレジスタ33とマルチプレクサ28に供給されている。
【0035】
システム制御部1は、図5のタイミングチャートに示すように、現ブロック(A0,B0)処理中の任意のタイミングで次ブロックの制御データA1,B1をブロック単位制御データプリセットレジスタ(L1)32に設定する。設定データは次のブロック同期信号BKSYCによりブロック単位制御データメインレジスタ(L2)33に取り込まれるとともに、ブロック同期信号BKSYCとライン同期信号LNSYCよりフリップフロップ等で生成されるマルチプレクサ制御信号SELに基づいて1ライン毎の制御データが分離選択され、ブロック単位設定データBSDとしてディジタル画像処理部23に伝達される。これにより、従来はライン同期信号LNSYC間隔で行わなければならなかったソフトウエアの介在頻度を、ブロック同期信号BKSYC間隔に減少させることができ、ソフトウエアの負荷を軽減することが可能となる。この場合、具体的には1ブロック2ラインであるので、ソフトウエアの介在頻度は1/2に減少し、ソフトウエアの負荷は約半分に軽減する。また、ブロック単位データの設定に時間的制約がある場合にはソフトウエアの負荷を十分に低減することができないが、本実施例においては、次ブロックのブロック単位設定データを現ブロックの処理中に任意に設定することができるため、制御上の制約を増やすことなくソフトウエアの負荷を軽減することができる。
【0036】
図6にディザマトリクス法による読取り画信号の擬似中間調処理の原理を示す。この図6は、ディザマトリクスを4画素(主走査)×4ライン(副走査)で構成した例で、1画素の大きさは例えば1/8mm(主走査方向)×1/7.7mm(副走査方向)から成り、擬似的に16段階の濃度を再現することが可能である。同図に示すように、画像のある領域(16画素分)が均一濃度(例えば8/16)であるとする。この読取り画像領域の各画像に対して、図6(a)のマトリクスデータを閾値として2値化を行うと、図6(b)に示す2値画像が得られる。図6(b)を見ると分かるように、2値化後の出力画像は局所的には1画素毎に白画素,黒画素が交互に現れるが、巨視的に見ると人間の視覚では判別できず、中間濃度として捉えられる。すなわち、単位面積(マトリクス)中の黒画素の比率に応じて濃度が変化して見えることより、擬似中間調再現(面積階調再現)と呼ばれている。
【0037】
ディザマトリクス法は、ハードウエア規模をそれほど増やすことなく中間調を再現できることから、ファクシミリ等の白黒2値記録装置において広く用いられる手法である。また近年では、ハードウエア規模が多少増大するものの、より解像度,階調性に優れた誤差拡散法等も取り入れられてきている。これは画信号の2値化時に発生する入出力間の濃度差(2値化誤差)を周辺画素に拡散することで、空間的に入出力間の濃度を保存する手法であるが、この際、2値化閾値を一定値に固定すると閾値近傍の濃度領域で不自然な尾引き(テクスチャー)を発生する。このテクスチャー防止策として、2値化閾値を周期的に変動させることが有効であることが知られており、ディザマトリクステーブルにこの閾値テーブルを設定することにより、ディザマトリクス処理,誤差拡散処理双方を行う際のハードウエア共通化を図ることができる。
【0038】
図7は、参考として他の画像処理装置構成例を示すブロック図であり、前記図3と同一符号は同一または相当部分を示している。図7において、35は外部ラインバッファ24に格納されている中間調閾値データテーブルより、RAMインタフェース部29を介して1ライン毎の閾値データを取り込む中間調閾値データレジスタ(1ライン分)である。
【0039】
本実施例において、中間調閾値データテーブルが8画素×8画素の場合の中間調閾値データ格納制御フローを図8に、中間調閾値データ読み出し及び擬似中間調処理制御フローを図9に示す。
【0040】
先ず原稿の読取りに先立ち、システム制御部1はホストインタフェース部30,RAMインタフェース部29を介して中間調閾値データテーブルをラインバッファ24に順次書き込んでいく。すなわち、図8に示すように、処理201で主走査方向アドレスiと副走査方向アドレスjを初期化(i=0,j=0)してから、処理202でjをインクリメント(+1)し、処理203でiをインクリメント(+1)する。そして、ラインバッファアドレス(i,j)に対応する中間調閾値データを格納し(処理204)、i=8になるまで、これを繰り返す(判断205→処理203)。i=8になると1ライン分の中間調閾値データを格納したことになるので、再度i=0として(処理206)、8ライン分の中間調閾値データを格納するまで上記処理を繰り返す(判断207→処理202)。判断207でj=8になると中間調閾値データテーブルがラインバッファ24に格納されたことになる。
【0041】
次に、中間調処理モードにおいて原稿の読取りを開始すると、上記によりラインバッファ24に格納されている中間調閾値データテーブルはRAMインタフェース部29を介して中間調閾値データレジスタ35に1ライン毎に取り込まれる。この閾値データは、ハードウエアで主走査方向にサイクリックに更新しながらディジタル画像処理部23に転送され、画信号の2値化(擬似中間調処理)が行われる。すなわち、図9に示すように、処理301で主走査方向アドレスiと副走査方向アドレスjを初期化(i=0,j=0)してから、ライン同期信号LNSYCによるライン毎割り込みをチェックする(判断302)。割り込みがあると、処理303でjをインクリメント(+1)し、処理304でiをインクリメント(+1)する。そして、ラインバッファ24のアドレス(i,j)より中間調閾値データを読み出して中間調閾値データレジスタ35に格納し(処理305)、i=8になるまで、これを繰り返す(判断306→処理304)。i=8になると1ライン分の中間調閾値データを格納したことになるので、i=0としてから(処理307)、1ライン分の画像処理(擬似中間調処理)を行う(処理308)。これを繰り返して、8ライン目の中間調閾値データの読み出し、擬似中間調処理が終了すると、j=0として(判断309→処理310)、原稿の読取りが終了するまで上記処理を繰り返す(判断311→判断302)。
【0042】
これらの処理により、従来は1ライン単位に行っていた中間調閾値データの設定は原稿読取り前に一度行えば良く、また、中間調閾値データテーブルの格納は画像処理データ格納用のラインバッファ24を共用するとともに、ASIC31内部に従来通り1ライン分の閾値データレジスタ35を有すれば良いため、ソフトウエアの負荷を大幅に軽減することができるとともに、回路規模,部品点数の増大を防ぐことができる。
【0043】
ところで、ディザマトリクス法において、中間調画像の再現性は閾値マトリクスの規則性により左右される。また、ファクシミリ等の画像読取り装置においては、間欠動作,モータのスルーアップ/ダウン時に副走査の原稿送り速度が変動するため、常に一定周期で読み取っているライン単位画情報を読み捨てる場合がある(NDRQコントロール)。このような際に中間調閾値をライン同期信号LNSYC毎に更新すると前述したディザマトリクスの規則性が乱れて画像品質の劣化を招いてしまう。
【0043】
そこで、図10の中間調閾値データ読み出し及び擬似中間調処理制御フローで示す実施例では、中間調閾値データのライン毎の更新はデータの有効/無効を意味する新データ要求信号NDRQに応じて行うことにより(判断403)、原稿の間欠送り時や間引き縮小時にもディザマトリクスの規則性を損なうことなく、良好な中間調処理を可能としている。すなわち、上記NDRQは、ブロック単位に設定される画像処理制御データに含まれており、この画像処理制御データに応じて有効読取りラインのときのみ中間調閾値データを更新することになる。なお、図10における他の処理は、前記実施例の図9のフローと同様である。
【0044】
また、上記各実施例では、一度レジスタに設定されたデータを再度設定動作が行われるまで保持するようにしたため、ブロック間で設定値に変更が発生しない場合には該当ブロックの設定動作を省くことができ、このようにすることによりソフトウエアの負荷を更に軽減することができる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、主走査の所定の設定ライン数の複数ライン分の制御データが一括設定され、設定された制御データをライン単位に画像処理部へ順次出力するライン単位制御手段を備え、制御部は、所定の設定ライン数の複数ライン分の制御データを前記ライン単位制御手段に一括設定して、このライン単位制御手段により前記画像処理部に対してライン単位制御が行われることで、間接的に、前記画像処理部に対する制御を所定の設定ライン数の複数ラインを単位とするブロック単位制御としたことにより、制御部はライン単位の画像処理に係るソフトウエア制御を、所定の設定ライン数の複数ラインを1ブロックとするブロック単位に行えば良くなり、制御部によるソフトウエアの介在頻度が少なくなる。従って、制御部の負荷が軽減し、回路規模の大幅な増大を招くことなく機器の高速化を図ることができる効果がある。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の画像処理装置において、ライン単位制御手段は、制御部によるブロック単位設定データとして画像処理制御データ及び中間調閾値データが設定される設定手段を有し、画像処理制御データ及びデータ量の多い中間調閾値データをブロック単位設定データとしているため、これらをブロック単位に設定することで、制御部によるソフトウエアの負荷を大幅に軽減することができる効果がある。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、前記請求項1または請求項2記載の画像処理装置において、ライン単位制御手段は、画像処理に係る現ブロックのブロック単位設定データが設定される現ブロック設定手段に加えて、現ブロックの処理中の任意時に次ブロックのブロック単位設定データが設定可能な次ブロック設定手段を有し、この次ブロック設定手段に設定されたデータを所定のタイミングで前記現ブロック設定手段に取り込むようにしたことにより、次ブロックのブロック単位設定データを現ブロックの処理中に任意に設定することができるため、制御上の制約を増やすことなく制御部によるソフトウエアの負荷を軽減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理装置が適用されたファクシミリ装置の画像読取り部を示すブロック図。
【図2】上記図1のライン単位制御部の構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の他の実施例に係る画像処理装置を示すブロック図。
【図4】上記実施例のデータ設定レジスタの構成例を示すブロック図。
【図5】上記図4のブロック単位制御データの設定タイミングを示す図。
【図6】ディザマトリクス法の原理を示す図。
【図7】参考として他の実施例に係る画像処理装置を示すブロック図。
【図8】上記実施例における中間調閾値データテーブルの格納を示す制御フローチャート。
【図9】上記実施例における中間調閾値データ読み出し及び擬似中間調処理を示す制御フローチャート。
【図10】中間調閾値データ読み出し及び擬似中間調処理の他の実施例を示す制御フローチャート。
【図11】ファクシミリ装置の基本構成図。
【図12】従来の画像処理装置を含む画像読取り部の構成例を示すブロック図。
【図13】従来の画像読取りデータ取り込みの制御例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 システム制御部
2 システムメモリ
3 パラメータメモリ
4 スキャナ部
11 システムバス
12 原稿
13 ターゲットガラス
14 光源
15 白色基準部材
16 ミラー群
17 レンズ
18 イメージセンサ
21 A/D変換器
22 シェーディング補正部
23 ディジタル画像処理部
24 ラインバッファ
25 ライン単位制御部
26 制御データ保持レジスタ
26a 画像処理パラメータ保持レジスタ(ページ単位)
26b 画像処理パラメータ保持レジスタ(ブロック単位)
26c 中間調閾値データ保持レジスタ
27 ライン数カウンタ
28 マルチプレクサ
29 RAMインタフェース(I/F)部
30 ホストインタフェース(I/F)部
32 ブロック単位制御データプリセットレジスタ
33 ブロック単位制御データメインレジスタ
34 アドレスデコーダ
35 中間調閾値データレジスタ

Claims (3)

  1. イメージセンサによって主走査方向に1ライン毎に読み取られる画像データに各種画像処理を施す画像処理部と、前記画像処理部を制御する制御部とを備えた画像処理装置において、
    主走査の所定の設定ライン数の複数ライン分の制御データが一括設定され、設定された制御データをライン単位に前記画像処理部へ順次出力するライン単位制御手段を備え、
    前記制御部は、所定の設定ライン数の複数ライン分の制御データを前記ライン単位制御手段に一括設定して、このライン単位制御手段により前記画像処理部に対してライン単位制御が行われることで、間接的に、前記画像処理部に対する制御を所定の設定ライン数の複数ラインを単位とするブロック単位制御としたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記ライン単位制御手段は、前記制御部によるブロック単位設定データとして画像処理制御データ及び中間調閾値データが設定される設定手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像処理装置において、
    前記ライン単位制御手段は、画像処理に係る現ブロックのブロック単位設定データが設定される現ブロック設定手段に加えて、現ブロックの処理中の任意時に次ブロックのブロック単位設定データが設定可能な次ブロック設定手段を有し、この次ブロック設定手段に設定されたデータを所定のタイミングで前記現ブロック設定手段に取り込むことを特徴とする画像処理装置。
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