JP2946520B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2946520B2
JP2946520B2 JP1051765A JP5176589A JP2946520B2 JP 2946520 B2 JP2946520 B2 JP 2946520B2 JP 1051765 A JP1051765 A JP 1051765A JP 5176589 A JP5176589 A JP 5176589A JP 2946520 B2 JP2946520 B2 JP 2946520B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハードコピー画像を形成するための画像信
号を出力する画像置み取り装置に関し、特に、鮮明な画
像を形成するための自動濃度補正に関する。
〔従来の技術〕
従来より、デジタル式の複写機やファクシミリの画像
読み取り手段として、静止画像からなる原稿をイメージ
センサーにより光学的に読み取り、得られた画像データ
に種々の画像処理を施した上で画像信号を出力する画像
読み取り装置が用いられている。
このような画像読み取り装置では、鮮明な画像を形成
するため、原稿における文字や図形などからなる画像の
濃淡の度合いに応じて、画像データを最適値に補正する
濃度補正が行われている。例えば、鉛筆で描かれたよう
な淡い画像であっても、ハードコピー画像では適切な濃
さとなるように画像データが補正される。
従来の濃度補正は、イメージセンサーからの読取り信
号をアナログ・デジタル(A/D)変換して所定ビットの
画像データを生成する段階において、A/D変換のための
基準電圧を変化させることにより行っていた。
なお、濃度補正量は、オペレータにより指定される場
合と、自動的に調整される場合とがあり、自動による濃
度補正では、予備走査を行うなどして前もって画像の濃
度が検知される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の画像読み取り装置では、原稿が、青焼き図面や
新聞などのように有色(白色以外)の下地の上に画像を
形成したものである場合には、画像とともに下地の濃度
も補正される。
このため、特に、下地色の濃い原稿では、下地(背景
と画像とのコントラストの劣った、いわゆる地肌汚れと
なった不鮮明な画像が形成されるといった問題があっ
た。
また、アナログ制御を伴うので、精度が不安定である
ばかりでなく、濃度補正によって、A/D変換のダイナミ
ックレンジが変動し、階調再現や画像のエッジ強調など
の画像処理の特性が悪化することもある。
本発明は、上述の問題に鑑み、原稿の下地濃度に係わ
らず、コントラストの良い鮮明な画像の形成を可能とし
た画像読み取り装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上述の課題を解決するため、原稿を走査す
るイメージセンサーにより当該原稿を画素に細分化して
読み取り、当該イメージセンサーの出力を量子化した画
像データに画像処理を施して各画素に対応する画像信号
を出力する画像読み取り装置において、前記原稿の所定
領域を読み取って得られた画像データからその最大濃度
と下地濃度とを検知して、少なくとも前記最大濃度を使
って前記画像データを補正するための濃度係数データを
算出するとともに、当該下地濃度に対応する下地データ
を算出する濃度判断手段と、前記画像データを前記濃度
判断手段により算出された下地データに基づいて減少さ
せる下地除去手段と、前記濃度係数データに基づいて前
記下地除去手段からの出力を増大させる演算を行って補
正画像データを出力する濃度補正演算手段とを備えたこ
とを特徴として構成される。
〔作 用〕
原稿は、1次元イメージセンサーにより走査され、画
素に細分化されて読み取られる。
濃度判断手段は、画像信号を出力するために行う原稿
の本走査の前に原稿の所定領域内の最大濃度と下地濃度
とを検知して画像データを補正するための濃度係数デー
タと当該下地濃度に対応する下地データとを算出する。
下地除去手段は、本走査に際して画像データを下地デ
ータに基づいて減少させる。
濃度補正演算手段は、濃度係数データに基づいて下地
除去手段からの出力を増大させる演算を行って補正画像
データを出力する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第4図はデジタル複写機に組み込まれたイメージリー
ダIRの光学系を示す斜視図、第5図はイメージセンサー
11の平面図、第6図は第5図のCCDセンサーチップ11a、
11bの拡大図である。
図外の原稿台ガラスに載置された原稿Dはイメージセ
ンサー11を備えたスライダー14により副走査方向に走査
され、可視光帯域の光を射出するハロゲンランプなどの
露光ランプ17、ロッドレンズアレイ15、及びイメージセ
ンサー11を有する等倍型の光学系によって、画素に細分
化されて読み取られる。
イメージセンサー11には、第5図に示すように、5個
の密着型のCCDセンサーチップ11a〜11eが、横方向(主
走査方向)に連続するように、且つ縦方向(副走査方
向)に交互に4画素分のピッチをあけて千鳥状に配置さ
れている。副走査方向に一定のピッチが有るために、副
走査方向の後方のCCDセンサーチップ11a、11c、11eから
の出力信号に遅れが生じるが、これは、各CCDセンサー
チップ11a〜11eに加えるラインシフトパルス信号のタイ
ミング設定により補正される。
各CCDセンサーチップ11a〜11eには、その端部を第6
図に拡大して示すように、1つの大きさが約63.5μm
(d=1/400インチ)角の多数の素子12、12…が1列に
配置されており、1つの素子12が1つの画素に対応す
る。
第7図はイメージリーダIRのブロック図である。
イメージセンサー11では、主走査方向の読み取り速度
を高めるため、5つのCCDセンサーチップ11a〜11eが同
時に駆動され、それぞれから960画素分の有効読み取り
画素信号がシリアル出力される。
5つのCCDセンサーチップ11a〜11eから同時(並列)
にシリアル出力された5系統の光電変換出力は、ライン
メモリ111、CPU(中央処理装置)112、ROM113とともに
画像処理分を構成する以下の角画像処理回路101〜110で
信号処理を受ける。
先ず、5系統の光電変換出力は、それぞれ、サンプル
ホールド回路及びA/D変換器を有するデジタル化処理回
路101によって量子化されて8ビット(256階調)の画像
データに変換されて5チャンネル合成回路102へ入力さ
れる。
光電変換出力は原稿Dからの反射光強度に比例するの
で、このときの画像データの値は、原稿Dの最も淡い白
地部の画素に対しては「255」、最も濃い黒色部の画素
に対しては「0」となる。
5チャンネル合成回路102は、画像データを各チップ
毎に計5個の先入れ先出し方式メモリに2ライン分ずつ
一旦格納し、1ライン周期で各チップからの画像データ
を順次選択して読み出し、画素の配列(読み取り走査
順)に対応するシリアル画像信号としての画像データD1
7〜10を出力する。
次に、シェーディング補正回路104に入力された画像
データD17〜10には、基準白色板16(第4図参照)を読
み取った1ライン分の基準画像データに基づいて、露光
ランプ17の主走査方向の配光分布(光量ムラ)と各素子
12間の感度差に対応する補正が加えられる。
また、このシェーディング補正回路104で、反射光強
度に比例するデータ信号であった画像データD17〜10
が、原稿Dの読み取り範囲を考慮した上で視覚特性に則
して対数換算され、各画素の濃度に比例する濃度データ
信号としての画像データD27〜20に変換される。つま
り、画像データ27〜20の値は、各画素が濃くなるに従っ
て大きくなり、原稿Dの内の最も淡い白地部の画素に対
しては「0」、最も濃い黒色部の画素に対しては「25
5」となる。
画像データD27〜20には、ガンマ補正回路106におい
て、鮮明な画像を形成するための後述する濃度補正処理
が施され、ガンマ補正回路106からは補正画像データと
しての画像データD37〜30が出力される。
変倍・編集処理回路108は、間引き法、又は補間法に
より、拡大又は縮小した変倍画像、及び移動、ミラー反
転などの編集画像を形成するために、出力する画像デー
タD47〜40の出力タイミングや出力順序、又は副走査方
向の走査速度を変える処理を行う。
MTF補正回路109は、モアレ縞の発生を防止するスムー
ジングとエッジ損失を無くすエッジ強調の処理を行う。
MTF補正回路109から出力された画像データD57〜50
は、階調再現回路110での面積階調法による2値化処理
を経た後、電子写真プロセスにより用紙に複写画像を形
成する図外のレーザプリンタ部へ画像信号VIDEO4〜0と
して送られる。
なお、ラインメモリ111は特定の処理段階の画像デー
タの一時記憶に用いられ、ROM113からはプログラム及び
各種のデータが読み出される。
第1図は第1実施例に係るガンマ補正回路106のブロ
ック図、第2図はガンマ補正回路106の入力と出力の関
係を示す図、第13図は各種の原稿の下地及び画像の濃度
を示す図である。
なお、第2図において、「g1」は濃度補正処理を施さ
ない場合、すなわち、ガンマ補正回路106をスルー状態
といた場合、「g2」は下地除去処理のみを施した場合、
「g3」はさらに濃度補正演算を施した場合のそれぞれの
入出力の関係を示している。
第13図においては、青焼き図面、白紙に画像を鉛筆書
きした原稿、新聞、白紙を用いた通常の印刷物といった
4種の原稿を読み通ったそれぞれの画像データD27〜20
の一般的な分布状態を示し、図中の白抜きの枠は各原稿
の下地の濃度範囲(下地濃度範囲)を示し、斜線を付し
た枠は画像の濃度範囲(画像濃度範囲)を示している。
例えば、通常の印刷物の場合には、下地濃度範囲は、最
小レベル付近の「0」〜「16」の値であり、画像濃度範
囲は最大レベル付近の「242」〜「255」の範囲の値であ
る。この場合には、下地濃度と画像濃度との差が大き
く、濃度補正処理を施さなくても鮮明な画像の形成が可
能である。
これに対し、新聞の場合には、下地濃度範囲は通常の
印刷物の場合よりも大きな「16」〜「32」の値であり、
画像濃度範囲は「144」〜「180」の範囲の値であって印
刷物の場合よりも小さい。つまり、新聞は通常の印刷物
と比べて下地色が濃く、しかも画像が淡いので、下地と
画像とのコントラストが低い。したがって、このような
原稿に対して鮮明な複写画像を形成しようとすれば、下
地に対応する値と画像に対応する値との差を拡大させる
濃度補正処理が必要となる。
第1図において、ガンマ補正回路106は、濃度係数デ
ータGCD7〜0に基づいて画像データの値を増減する濃度
補正演算部502、下地データUND7〜0に基づいて画像デ
ータの値を減少させる下地除去部501を有している。
濃度係数データGCD7〜0及び下地データUND7〜0は、
CPU112が行う後述の濃度判断処理において、原稿Dに対
応する画像信号VIDEO4〜0を出力するための走査(本走
査)の前に行う予備走査により検知した原稿Dの所定領
域内の最大濃度と下地濃度に応じて算出される。濃度係
数データGCD7〜0は、8ビットの内の最上位ビットと、
下位7ビットとを、それぞれ整数一位、小数点以下一〜
七位に割り当てた正の小数として扱われる。
シェーディング補正回路104から入力された画像デー
タD27〜20は、まず下地除去部501で下地除去処理を受け
る。
例えば第2図の例では、下地データUND7〜0が「30」
である場合の処理状態が示されており、下地除去処理を
受けると、入力される画像データD27〜20は下地データU
ND7〜0の値「30」だけ減少され、第2図の「g2」は「g
1」に対して右方へ「30」だけ平行移動される。
第1図においては、下地データUND7〜0は、下地除去
部501の2の補数回路511により負数データに変換されて
加算器512に加えられ、加算器512により柾の画像データ
D57〜50と負の下地データUND7〜0との加算演算が行わ
れる。
濃度補正演算部502では、限られたビット数(画像デ
ータと同じ8ビット)の処理で広範囲の多段階補正を実
現するため、乗算と加算を組み合わせた演算によりデー
タの増減を行っている。
すなわち、濃度演算部502は、下地除去部501を介して
入力される画像データD27〜20と濃度係数データGCD7〜
0との乗算を行う乗算器521、乗算器521の出力を負数デ
ータに変換する2の補数回路522、濃淡制御イネーブル
信号 に従って乗算器521の出力又は2の補数回路522の出力を
選択する濃淡セレクタ523、入力される画像データD27〜
20と濃淡セレクタ523の選択出力とを加算する加算器524
から構成されており、入力される画像データD27〜20を
0〜3倍の範囲で補正する演算を行う。
濃い画像を形成する場合には、イネーブル信号 は「H」となり、このとき濃淡セレクタ523は、乗算器5
21の出力を選択する。また、オペレータにより淡い複写
画像の形成が指定された場合などにおいては、イネーブ
ル信号 は「L」となり、このとき濃淡セレクタ523は、2の補
数回路522の出力を選択する。
これにより加算器524では、加算器512からの出力デー
タ、濃度係数データGCD7〜0、出力画像データD67〜60
をそれぞれDi、γ、D0とすると、D0=Di±γDiと表され
る加算演算が行われ、濃度係数データGCD7〜0(γ)を
変更することにより、実質上無段階の濃度補正を行うこ
とができる。
第2図での「g3」と「g1」との比較から明らかなよう
に、入力画像データD27〜20が下地データUND7〜0より
も小さいときには、出力画像データD37〜30は「0」で
あり、入力画像データD27〜20が下地データUND7〜0を
越えたときには、出力画像データD37〜30は1よりも大
きい傾きで増大し、これによって下地と画像との間の濃
度差が拡大される。
次に、ガンマ補正回路106に与える下地データUND7〜
0及び濃度係数データGCD7〜0を算出するCPU112の動作
を説明する。
第3図は濃度判断処理のフローチャート、第8図はCP
U周辺部20のブロック図、第9図はラインメモリ周辺部3
0のブロック図である。
第8図において、CPU112は、CPUアドレスバス及びCPU
データバスによって、上述のROM113、演算パラメータな
どの一時記憶に用いられるRAM114、及びパラレル入出力
ポートを有するインターフェイス115と接続されてい
る。
デコーダ116は、CPU112からのアドレスをデコードし
て、ROM113、RAM114インターフェイス115を、それぞれ
アクセスするためのチップセレクト信号▲▼〜▲
▼と、ラインメモリ111とCPUデータバスとの接続
を制御する信号▲▼とを出力する。インターフ
ェイス115の出力ポートPA7〜0、PB7〜0は、それぞれ
ラッチ回路117,118を介してガンマ補正回路106と接続さ
れており、各ポートから下地データUND7〜0及び濃度係
数データGCD7〜0が出力されることになる。
また、出力ポートPC7からは、データクリア信号▲
▼が出力され、この信号▲▼が「L」の
ときは、ラッチ回路117からは「0」のデータが下地デ
ータUND7〜0として出力される。
なお、CPU周辺部20には、各画像処理回路101〜110の
間で、画素毎の画像データの伝送の基準となるクロック
信号SYNCKなど、各部を制御するための各種のクロック
信号を生成するクロック発生回路119が設けられてい
る。
第9図において、ラインメモリ周辺部30は、ラインメ
モリ111、このラインメモリ111へ格納する画像データを
選択するためのセレクタ121、クロック信号SYNCKに同期
してインクリメントするアドレスカウンタ123、アドレ
スカウンタ123からのアドレス又はCPU112からのアドレ
スを選択してラインメモリ111のアドレス指定を行うセ
レクタ122、及び上述の信号▲▼により制御さ
れるバスゲート回路124などから構成されている。
第3図において、CPU112は、画像信号VIDEO4〜0を出
力するための走査(本走査)の前に、予め原稿Dの濃淡
の度合い、つまり、画像の濃度と下地の濃度とを検知す
るため、予備走査を実行する。すなわち、ステップ#11
で、スライダー14を所定位置、例えば、原稿Dの中央付
近まで移動させる。
次に、ステップ#12で、露光ランプ17を点灯し、シェ
ーディング補正回路104から出力される1ライン分の画
像データD27〜20をラインメモリ111へ格納する。すなわ
ち、このときインターフェイス115の出力ポートPC5,PC4
からそれぞれ出力されるライト信号▲▼及び切
換え信号MPXは「L」となり、セレクタ122はアドレスカ
ンウンタ123からのアドレスを選択し、セレクタ121は入
力として画像データD27〜20を選択する。
ステップ#13では、CPU112は、ライト信号▲
▼及び信号▲▼を「H」とし、CPUアドレスバ
スにより1ライン分の画像データの中から16画素毎の画
像データをサンプリングするようにランインメモリ111
をアクセスし、CPUデータバスを通じてランインメモリ1
11からCPU112へ画像データを取り込む。これにより、原
稿Dの主走査方向に沿う1ライン領域について、約1mm
間隔でサンプリングが行われることになる。
続いて、ステップ#14では、サンプリングされた約30
0画素分の画像データD27〜20を16個のブロックに区分け
し、各ブロック毎にブロック内の画像データD27〜20か
ら最大の値をもつ個別最大データ及び最小の値をもつ個
別最小データを選別する。そして、選別された16個の個
別最大データの平均値(max)を求め、得られた平均値
(max)を原稿Dの1ライン領域内における最大データ
とし、16個の個別最小データの平均値(min)を求め、
得られた平均値(min)を原稿Dの1ライン領域内にお
ける最小データとする。この最大データは、原稿Dの画
像の濃度に対応する。
次に、ステップ#15において、ステップ#14で求めた
最小データに所定の値「α」を加えて「und=min+α」
を算出し、得られた値「und」を原稿Dの下地の濃度に
対応する下地データUND7〜0としてインターフェイス11
5の出力ポートPA7〜0にセットする。ここでの値「α」
は、下地の濃度ムラなどに起因する個別最小データの変
動に対処するために実験により求めた補正定数である。
ステップ#16では、濃度係数データGCD7〜0となる次
の(1)式を満たす値「x」を求め、得られた値「x」
をインターフェイス115の出力ポートPB7〜0にセットす
る。
(max−und)×(1+x)=255 …(1) 最後にステップ#17において、上述のイネーブル信号 及びイネーブル信号▲▼を「H」に設定し、処
理を終了する。
本走査が開始されると、ガンマ補正回路106では、上
述のように下地除去処理及び濃度補正演算が行われ、イ
メージリーダ部IRからは下地は淡く(白色)、しかも画
像は濃い(黒色)鮮明な複写画像を形成するための画像
信号VIDEO4〜0が出力される。
第10図は第2実施例に係るガンマ補正回路106aのブロ
ック図、第11図はガンマ補正回路106aの入力と出力の関
係を示す図である。
第10図において、ガンマ補正回路106aは、下地データ
UND7〜0に基づいて画像データの値を減じる下地除去部
601と、濃度係数データGCD7〜0に基づいて画像データ
の値を増大させる濃度補正演算部602とからなる。
下地除去部601は、シェーディング補正回路104から入
力された画像データD27〜20と、下地データUND7〜0と
を比較する比較器611と、比較器611の出力に応じて画像
データD27〜20又は常に「0」の値を持つ白色データWHD
7〜0を選択して出力するセレクタ612とから構成されて
いる。また、濃度補正演算部602は、下地除去部601を介
して入力される画像データD27〜20と濃度係数データGCD
7〜0との乗算を行う乗算器621、乗算器621の出力と入
力される画像データD27〜20とを加算する加算器624から
構成されており、入力される画像データD27〜20を1〜
3倍の範囲で増大させる演算を行う。
シェーディング補正回路104から入力された画像デー
タD27〜20は、まず、下地除去部601で下地除去処理を受
ける。
シェーディング補正回路104から入力される画像デー
タD27〜20が下地データUND7〜0よりも大きい場合に
は、比較器611の出力は「L」となり、セレクタ612は画
像データD27〜20を出力として選択する。逆に画像デー
タD27〜20が下地データUND7〜0よりも小さい場合に
は、比較器611の出力は「H」となり、セレクタ612は白
色データWHD7〜0を出力として選択する。
セレクタ612から出力された画像データD27〜20は、次
に濃度補正演算部602で、濃度補正演算処理を受ける。
濃度補正演算部602は、第1実施例の濃度補正演算部5
02と同様に、限られたビット数の処理で広範囲の補正を
実現するため、乗算と加算を組み合わせた演算によりデ
ータを増大させる。すなわち、加算器624では、セレク
タ612の出力データ、濃度係数データGCD7〜0、出力画
像データD37〜30をそれぞれDi、γ、D0とすると、D0=D
i+γDiと表される加算演算が行われる。
第11図の「g4」は、下地データUND7〜0、及び濃度係
数データGCD7〜0がともに「0」のとき、つまり、実質
的に濃度補正処理を行わないときのガンマ補正回路106a
の入出力の特性を示し、同図の「g5」は、所定の値の下
地データUND7〜0及び濃度係数データGCD7〜0が与えら
れ、下地除去処理及び濃度補正演算処理の双方からなる
濃度補正処理を行うときの入出力の特性を示している。
「g4」と「g5」との比較から明らかなように、濃度補正
処理により、下地に対応する画像データD27〜20が
「0」に低減されるとともに、画像に対応する画像デー
タD27〜20が増大され、出力画像データD37〜30では、入
力画像データD27〜20よりも下地と画像との間の濃度差
が拡大される。
次に、ガンマ補正回路106aに与える下地データUND7〜
0及び濃度係数データGCD7〜0を算出するCPU112の動作
を説明する。
第12図は第2実施例に係る濃度判断処理のフローチャ
ートである。
第12図において、第3図と同一符号を付したステップ
#11〜ステップ#15は、第1実施例に係る濃度判断処理
と同様であるので、これらについては説明を省略する。
ステップ#15に続くステップ#21では、濃度係数デー
タGCD7〜0となる次の(2)式を満たす値「y」を求
め、得られた値「y」をインターフェイス115の出力ポ
ートPB7〜0にセットする。
(max)×(1+y)=255 …(2) そしてステップ#22において、イネーブル信号▲
▼を「H」に設定し、処理を終了する。
本走査が開始されると、ガンマ補正回路106aでは、出
力ポートPA7〜0,PB7〜0にセットされた下地データUND7
〜0,濃度係数データGCD7〜0に基づいて、ガンマ補正回
路106aで上述のように下地除去処理及び濃度補正演算が
行われ、イメージリーダ部IRからは下地は淡く(白
色)、しかも画像は濃い(黒色)鮮明な複写画像の形成
を可能とする画像信号VIDEO4〜0が出力される。
上述の実施例においては、予備走査において、所定の
位置でスライダー14を停止させ、原稿Dの1ライン領域
内の画素についてサンプリングを行って原稿Dの濃度を
検知するようにしたが、濃度を検知するためにサンプリ
ングを行う原稿Dの領域は任意に設定することができ
る。すなわち、複数ライン領域又は原稿Dの全体領域の
画素に対する画像データから、下地データUND7〜0及び
濃度係数データGCD7〜0を算出するようにしてもよい。
また、原稿Dの特定領域毎の濃度に応じて、下地データ
UND7〜0及び濃度係数データGCD7〜0を本走査の最中に
適宜設定し直すようにしてもよい。これによれば、1つ
の原稿D内で下地又は画像の濃度が大きく変化するよう
な原稿D、例えば、前半領域は印刷による濃い文字画像
が形成され、後半領域は鉛筆で手書きされた淡い文字画
像が形成された原稿Dであっても、適宜領域毎に濃度が
調整され、全体にわたって鮮明な複写画像が得られる。
上述の実施例においては、本走査の前に原稿Dの濃度
を検知するために予備走査を行うものとして説明した
が、原稿Dのサイズを検知するための予備走査を行う場
合には、その予備走査の際に、原稿Dのサイズとともに
濃度も検知するようにしてもよい。
上述の実施例においては、本走査の前に別途予備走査
を行って原稿Dの濃度を検知するようにしたが、濃度検
知のための予備走査を行うことなく、本走査において原
稿の濃度検知を行うとともに、検知した濃度に基づいて
それよりも後の画像データに対して濃度補正処理を施す
ようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、下地の濃度に係わらずコントラスト
の良い鮮明な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1実施例に係
るガンマ補正回路のブロック図、第2図は第1図のガン
マ補正回路の入力と出力の関係を示す図、第3図は第1
実施例に係る濃度判断処理のフローチャート、第4図は
デジタル複写機に組み込まれたイメージリーダの光学系
を示す斜視図、第5図はイメージセンサーの平面図、第
6図は第5図のCCDセンサーチップの拡大図、第7図は
イメージリーダのブロック図、第8図はCPU周辺部のブ
ロック図、第9図はラインメモリ周辺部のブロック図、
第10図は第2実施例に係るガンマ補正回路のブロック
図、第11図は第10図のガンマ補正回路の入力と出力の関
係を示す図、第12図は第2実施例に係る濃度判断処理の
フローチャート、第13図は各種の原稿の下地及び画像の
濃度範囲を示す図である。 11……イメージセンサー、112……CPU(濃度判断手
段)、501,601……下地除去部(下地除去手段)、502,6
02……濃度補正演算部(濃度補正演算手段)、D……原
稿、D27〜20……画像データ、D37〜30……画像データ
(補正画像データ)、GCD7〜0……濃度係数データ、IR
……画像読み取り装置、UND7〜0……下地データ、VIDE
O4〜0……画像信号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を走査するイメージセンサーにより当
    該原稿を画素に細分化して読み取り、当該イメージセン
    サーの出力を量子化した画像データに画像処理を施して
    各画素に対応する画像信号を出力する画像読み取り装置
    において、 前記原稿の所定領域を読み取って得られた画像データか
    らその最大濃度と下地濃度とを検知して、少なくとも前
    記最大濃度を使って前記画像データを補正するための濃
    度係数データを算出するとともに、当該下地濃度に対応
    する下地データを算出する濃度判断手段と、 前記画像データを前記濃度判断手段により算出された下
    地データに基づいて減少させる下地除去手段と、 前記濃度係数データに基づいて前記下地除去手段からの
    出力を増大させる演算を行って補正画像データを出力す
    る濃度補正演算手段と、 を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
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