JP3637604B2 - 情報再生装置及び方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録媒体に記録された映像信号、音声信号、及び他の情報等を再生する情報再生装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク状記録媒体であるコンパクトディスク、いわゆるCDを使用した読み出し専用メモリであるCD−ROMに記録された情報を読み出して再生するCD−ROM処理装置が存在する。この記録される情報のためのCD−ROMの物理フォーマットを図5に示す。
【0003】
CD−ROMの物理フォーマットには、図5のa、b、cにそれぞれ示すモード0、1、2の3種類がある。これらの物理フォーマットは、それぞれ2352バイトを一単位としており、セクタと呼ばれる。
【0004】
モード0はダミー用に使用されるフォーマットであり、セクタの先頭を示す12バイトの同期信号SYNC、セクタの時間情報を示す4バイトのヘッダHD、及び2336バイトの全て0の値が記録されるゼロ(ヌルデータ)領域ZRから成る。モード1は、コンピュータ等の情報処理装置が扱う文字データのためのフォーマットである。同期信号SYNC及びヘッダHDの後には上記文字データが記録される2048バイトのユーザ領域UF、4バイトのエラー検出コードEDC、8バイトのゼロ領域ZR、及び276バイトのエラー訂正コードECCが記録される。モード2は、画像や音声データのためのフォーマットであり、マルチメディア分野で用いられるフォーマットである。このモード2のフォーマットにおいては、同期信号SYNC及びヘッダHDの後の領域は全てユーザ領域UFとしてデータが記録される。このように、モード1のフォーマットで扱う文字データに誤りが生じると意味の異なったデータとなるので、モード1のフォーマット内には厳密なエラー検出及び訂正を行うためにエラー検出コードEDC及びエラー訂正コードECCが多く含まれている。
【0005】
上記モード2については、さらに図5のd、eに示す2種類の物理フォーマットをもつ。図5のdの示すフォーム1のフォーマットは、コンピュータ等の情報処理装置及び文字データ用であり、図5のeに示すフォーム2のフォーマットは、画像及び音声データ用である。このフォーム1のフォーマットでは、同期信号SYNC及びヘッダHDの次にファイル番号やコーディング情報を示す8バイトのサブヘッダSHDが記録され、このサブヘッダSHDの後に2048バイトのユーザ領域UF、4バイトのエラー検出コードEDC、及び276バイトのエラー訂正コードECCが続けて記録される。フォーム2のフォーマットでは、フォーム1と同様に、同期信号SYNC及びヘッダHDの次に8バイトのサブヘッダSHDが記録され、この後は2324バイトのユーザ領域UFが続けられる。このように、フォーム1のフォーマットはエラー検出コードEDC及びエラー訂正コードECCを含んでいて、エラー訂正を行うことが可能なフォーマットであるが、フォーム2のフォーマットはエラー検出コード及びエラー訂正コードを含まず、エラー訂正を行うことは不可能な、又はエラー訂正の必要のないフォーマットである。
【0006】
現在、映像信号を記録するためのCDとしてビデオCDが開発されている。このビデオCD上のフォーマットは、上記フォーム1及びフォーム2のフォーマットで構成される。このビデオCD上のデータ配置を図6に示す。ビデオCDの最内周にはディスクの種類等を示すTOC(Table of Contents) が記録されている。このTOCの外側にはフォーム1のフォーマットによる数秒間分のフォーム1データ部が位置する。そして、このフォーム1データ部の外側にはフォーム2のフォーマットによる映像信号や音声信号を記録するためのフォーム2データ部が存在する。
【0007】
上述のフォーマットで信号が記録されたCD−ROMの記録情報を再生する場合の情報再生装置の概略的な構成を図7に示す。
【0008】
図7のCD−ROMデコーダ11にはCD再生データが入力される。このCD再生データは、CD−DAのフォーマットのデータにエラー訂正処理が施されたものである。このCD−ROMデコーダ11では、CD再生データに復号化処理を施すことにより、通常のコンピュータ用のCD−ROMデータが出力される。このCD−ROMデータはECC訂正回路12に入力されて、ECCワークRAM(Randam Access Memory)13に記憶される。このECC訂正回路12では、ECCワークRAM13に記憶されたCD−ROMデータの内のフォーム1フォーマットのデータのエラー検出及び訂正を行う。
【0009】
上記ECC訂正回路12でエラー訂正処理が施されたデータは、CPU(中央処理装置)15の制御によってCPUバス6を介してCPUワークRAM14に書き込まれた後、図示しない周辺デバイスに送られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ビデオCD上に記録されるデータのほとんどはフォーム2データ部の画像及び音声データであり、エラー訂正を行うことは不可能である。これに対して、画像及び音声データ以外の一部の重要なデータが記録されるフォーム1データ部はエラー訂正が可能なフォーマットである。このフォーム1データ部のデータは、エラー訂正処理を行うが、リアルタイムでデータ処理を行うことは要求されないデータである。上述のようにデータ処理の異なる2つのフォーマットのデータは全て情報再生装置のECC訂正回路12に送られるので、リアルタイムで再生する必要性がある画像及び音声データに対しては高速なデータ処理が行われていない。
【0011】
また、従来の情報再生装置は、フォーム1データ部のデータにしか使用されないECC訂正回路12及びこのECC訂正回路12の専用RAMであるECCワークRAM13を備えているので、ハードウェアの構成が大きく、かつデータ処理が複雑になっている。
【0012】
そこで、本発明は上述の実情に鑑み、CD−ROMデータの再生時に、効率良くデータ処理を行うことができ、また、ハードウェアの規模の小さい情報再生装置及びその方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報再生装置は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及びこのエラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化手段と、上記復号化手段からの所定の単位毎のデータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータのデータ部であるかを判別し、上記記憶手段内の第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出を行い、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みを中断して上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理を行い、上記記憶手段内の第2のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の書き込みが終了した後に、このデータをそのまま転送する制御手段とを有して成ることにより上述した課題を解決する。
【0015】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る情報再生方法は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及びこのエラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化工程と、上記復号化工程からの所定の単位毎のデータを記憶手段に転送して記憶させる転送工程と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータ部であるかを判別し、上記第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出が行われ、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みが中断されて上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理が行われ、上記記憶手段への所定の単位の書き込みが終了した後に、このデータがそのまま転送される制御工程とを有することにより上述した課題を解決する。
【0018】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることを特徴とする。
【0019】
【作用】
本発明に係る情報再生装置おいては、復号化されたデータを、記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが第1のデータ部のデータであるか否かを判別し、上記第1のデータ部のデータであり、かつ上記エラーフラグが付加されているならばエラー訂正処理を行う制御手段によって記憶手段に読み込んだ後に、第1のデータ部のデータであるならばエラー検出及びエラー訂正を行った後に転送し、第2のデータ部のデータであるならばそのまま転送する。
【0020】
また、本発明に係る情報再生方法においては、復号化されたデータが、記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが第1のデータ部のデータであるか否かを判別し、上記第1のデータ部のデータであり、かつ上記エラーフラグが付加されているならばエラー訂正処理を行う制御工程において記憶手段に読み込まれた後に、第1のデータ部のデータであるならばエラー検出及びエラー訂正が行われた後に転送され、第2のデータ部のデータであるならばそのまま転送される。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施例について、図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る情報再生装置の概略的な構成を示す。
【0022】
図1のCD−ROMデコーダ1にはCD再生データが入力される。このCD再生データは、CD−DAのフォーマットのデータにエラー訂正処理が施されたものである。このCD−ROMデコーダ1では、入力されるCD再生データにセクタ毎に復号化処理を施す。また、フォーム1データ部のデータに対しては、エラーがある場合にはエラーフラグを付加する。
【0023】
ここで、CPU3は高速であり、かつDMAC(Direct Memory Access Controler)4を内蔵するものである。このDMAC4の制御により、上記CD−ROMデコーダ1で処理されたデータは、セクタ毎にCPUバス5を介してリアルタイムにCPUワークRAM2に転送され、読み込まれる。このCPUワークRAM2はバッファとしても機能するものである。この後、上記CD−ROMデコーダ1では次のセクタのデータの復号化がすぐに開始されるので、上記DMAC4はデータ転送を行うことができるように上記CPU3によって初期設定される。
【0024】
上記CPU3は、上記CPUワークRAM2に読み込まれた1セクタ分のデータのヘッダの内容に基づいて、この1セクタ分のデータがフォーム1データ部のデータであるか、それともフォーム2データ部のデータであるかを判別する。これにより、フォーム2データ部のデータであると判別された場合には、このデータは上記CPU3の制御により図示しない周辺デバイス、具体的にはMPEGデコーダにDMA転送される。
【0025】
また、上記判別により、上記1セクタ分のデータがフォーム1データ部のデータであると判別された場合には、上記CD−ROMデコーダ1からのエラーフラグを検出して上記CPUワークRAM2内に読み込まれた1セクタ分のデータにエラーがあるか否かを判別する。これにより、上記CPUワークRAM2内に読み込まれた1セクタ分のデータ内にエラーが存在しないと判別された場合には、このデータは上記CPU3の制御によって図示しないMPEGデコーダにDMA転送される。しかし、上記CPUワークRAM2内に読み込まれた1セクタ分のデータ内にエラーが存在する場合には、上記CPU3によってソフトウェアを用いたエラー訂正が行われる。この後、エラー訂正されたデータは上記CPU3の制御によって図示しないMPEGデコーダにDMA転送される。
【0026】
次に、情報再生装置における情報再生処理の手順をフローチャートとして図2に示し、以下に説明する。
先ず、図2のステップS1において、CD再生データをセクタ毎に図1のCD−ROMデコーダ1で復号化処理を行いながら、この復号化されたデータをDMAC4によってCPUワークRAM2に転送する。
【0027】
次に、ステップS2で、上記CPUワークRAM2に1セクタ分のデータを転送し終わったならば、次のデータ転送のためにDMAC4の初期設定をし直す。さらに、ステップS3に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータがフォーム1データ部のデータであるか、それともフォーム2データ部のデータであるかを判別する。この判別により、フォーム2データ部のデータであると判別されたならば、ステップS4に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送する。
【0028】
しかし、ステップS3でフォーム1データ部のデータであると判別されたならば、ステップS5に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータ内にエラーがあるか否かを、上記CD−ROMデコーダ1からのエラーフラグによって判別する。これにより、エラーがないと判別されるならば、ステップS4に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送する。
【0029】
また、ステップS5でエラーがあると判別されるならば、ステップS6に進んで上記CD−ROMデコーダ1へのデータの送信を中断し、ステップS7で、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータに対して上記CPU3がソフトウェアによるエラー訂正を行う。この後、ステップS4に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送する。
【0030】
ステップS4で1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送した後にはステップS1に戻り、上記CD−ROMデコーダ1において次の1セクタ分のデータの復号化を行いながら、この復号化されたデータをDMAC4によってCPUワークRAM2に転送する処理を続ける。
【0031】
次に、フォーム1のフォーマットによるフォーム1データ部のセクタデータの処理タイミングを図3に示し、フォーム2のフォーマットによるフォーム2データ部のセクタデータの処理タイミングを図4に示して、セクタ毎のデータの処理について以下に説明する。
【0032】
先ず、図3を用いてフォーム1のフォーマットによるセクタ毎のデータの処理について説明する。
フォーム1データ部のセクタnのCD再生データが、図3のaに示すタイミングで、図1のCD−ROMデコーダ1に入力されたときには、セクタnのデータは上記CD−ROMデコーダ1において復号化されながら、図3のbに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ1にDMA転送されて読み込まれる。上記読み込みが終了した後には、このデータのエラーフラグを検出することによるエラー検出が行われる。ここで、セクタnのデータのエラーフラグ検出の際には、次のセクタ(n+1)のデータは、図3のaに示すタイミングで上記CD−ROMデコーダ1に入力され、図3のcに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ2へのDMA転送及び読み込みが開始されている。
【0033】
もし、バッファ1に読み込まれたセクタnのデータ内にエラーがある場合には、セクタ(n+1)のデータの上記CD−ROMデコーダ1への入力、及びバッファ2へのDMA転送及び読み込みが中断されて、バッファ1のセクタnのデータに対するエラー訂正のみが行われる。このセクタnのデータのエラー訂正が終了したならば、このエラー訂正されたデータは周辺デバイスに転送される。この後、セクタ(n+1)のデータの上記CD−ROMデコーダ1への入力、及びバッファ2へのDMA転送及び読み込みが再開される。
【0034】
次に、図4を用いてフォーム2のフォーマットによるセクタ毎のデータの処理について説明する。
フォーム2データ部のセクタnのCD再生データが、図4のaに示すタイミングで、図1のCD−ROMデコーダ1に入力されたときには、セクタnのデータは上記CD−ROMデコーダ1において復号化されながら、図4のbに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ1にDMA転送されて読み込まれる。フォーム2データ部のデータに対してはエラー訂正を行わないので、上記読み込みが終了した後には、このセクタnのデータはすぐに周辺デバイスへ転送される。
【0035】
ここで、セクタnのデータの次データであるセクタ(n+1)のデータは、上記セクタnのデータの転送中に、図4のaに示すタイミングで上記CD−ROMデコーダ1に入力され、図4のcに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ2へのDMA転送及び読み込みが開始される。このセクタ(n+1)のデータのバッファ2へのDMA転送及び読み込みが終了した後に、このセクタ(n+1)のデータはすぐに周辺デバイスへ転送される。このように、フォーム2データ部のデータの上記CPUワークRAM2への読み込みは中断されることなく、順次行われる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る情報再生装置は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及び上記エラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化手段と、上記復号化手段からの所定の単位毎のデータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータのデータ部であるかを判別し、上記記憶手段内の第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出を行い、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みを中断して上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理を行い、上記記憶手段内の第2のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の書き込みが終了した後に、このデータをそのまま転送する制御手段とを有して成ることにより、一般に複雑となるECC訂正回路及びこの回路の専用RAMを省略することができるので、ハードウェアの規模を縮小することができると共に、ハードウェアの性能を犠牲にすることなく、高速にデータ処理を行うことができる。
【0038】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることにより、情報再生処理を迅速に行うことができる。
【0039】
また、本発明に係る情報再生方法は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及び上記エラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化工程と、上記復号化工程からの所定の単位毎のデータを記憶手段に転送して記憶させる転送工程と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータ部であるかを判別し、上記第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出が行われ、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みが中断されて上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理が行われ、上記記憶手段への所定の単位の書き込みが終了した後に、このデータがそのまま転送される制御工程とを有することにより、一般に複雑となるECC訂正回路及びこの回路の専用RAMを省略することができるので、ハードウェアの規模を縮小することができると共に、ハードウェアの性能を犠牲にすることなく、高速にデータ処理を行うことができる。
【0041】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることにより、情報再生処理を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報再生装置の概略的な構成を示す図である。
【図2】情報再生処理手順を示すフローチャート図である。
【図3】フォーム1データ部のセクタデータの処理タイミングを示す図である。
【図4】フォーム2データ部のセクタデータの処理タイミングを示す図である。
【図5】CD−ROMの物理フォーマットを示す図である。
【図6】ビデオCD上のデータ配置を示す図である。
【図7】従来の情報再生装置の概略的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1 CD−ROMデコーダ
2 CPUワークRAM
3 CPU
4 DMAC
5 CPUバス
【産業上の利用分野】
本発明は、記録媒体に記録された映像信号、音声信号、及び他の情報等を再生する情報再生装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク状記録媒体であるコンパクトディスク、いわゆるCDを使用した読み出し専用メモリであるCD−ROMに記録された情報を読み出して再生するCD−ROM処理装置が存在する。この記録される情報のためのCD−ROMの物理フォーマットを図5に示す。
【0003】
CD−ROMの物理フォーマットには、図5のa、b、cにそれぞれ示すモード0、1、2の3種類がある。これらの物理フォーマットは、それぞれ2352バイトを一単位としており、セクタと呼ばれる。
【0004】
モード0はダミー用に使用されるフォーマットであり、セクタの先頭を示す12バイトの同期信号SYNC、セクタの時間情報を示す4バイトのヘッダHD、及び2336バイトの全て0の値が記録されるゼロ(ヌルデータ)領域ZRから成る。モード1は、コンピュータ等の情報処理装置が扱う文字データのためのフォーマットである。同期信号SYNC及びヘッダHDの後には上記文字データが記録される2048バイトのユーザ領域UF、4バイトのエラー検出コードEDC、8バイトのゼロ領域ZR、及び276バイトのエラー訂正コードECCが記録される。モード2は、画像や音声データのためのフォーマットであり、マルチメディア分野で用いられるフォーマットである。このモード2のフォーマットにおいては、同期信号SYNC及びヘッダHDの後の領域は全てユーザ領域UFとしてデータが記録される。このように、モード1のフォーマットで扱う文字データに誤りが生じると意味の異なったデータとなるので、モード1のフォーマット内には厳密なエラー検出及び訂正を行うためにエラー検出コードEDC及びエラー訂正コードECCが多く含まれている。
【0005】
上記モード2については、さらに図5のd、eに示す2種類の物理フォーマットをもつ。図5のdの示すフォーム1のフォーマットは、コンピュータ等の情報処理装置及び文字データ用であり、図5のeに示すフォーム2のフォーマットは、画像及び音声データ用である。このフォーム1のフォーマットでは、同期信号SYNC及びヘッダHDの次にファイル番号やコーディング情報を示す8バイトのサブヘッダSHDが記録され、このサブヘッダSHDの後に2048バイトのユーザ領域UF、4バイトのエラー検出コードEDC、及び276バイトのエラー訂正コードECCが続けて記録される。フォーム2のフォーマットでは、フォーム1と同様に、同期信号SYNC及びヘッダHDの次に8バイトのサブヘッダSHDが記録され、この後は2324バイトのユーザ領域UFが続けられる。このように、フォーム1のフォーマットはエラー検出コードEDC及びエラー訂正コードECCを含んでいて、エラー訂正を行うことが可能なフォーマットであるが、フォーム2のフォーマットはエラー検出コード及びエラー訂正コードを含まず、エラー訂正を行うことは不可能な、又はエラー訂正の必要のないフォーマットである。
【0006】
現在、映像信号を記録するためのCDとしてビデオCDが開発されている。このビデオCD上のフォーマットは、上記フォーム1及びフォーム2のフォーマットで構成される。このビデオCD上のデータ配置を図6に示す。ビデオCDの最内周にはディスクの種類等を示すTOC(Table of Contents) が記録されている。このTOCの外側にはフォーム1のフォーマットによる数秒間分のフォーム1データ部が位置する。そして、このフォーム1データ部の外側にはフォーム2のフォーマットによる映像信号や音声信号を記録するためのフォーム2データ部が存在する。
【0007】
上述のフォーマットで信号が記録されたCD−ROMの記録情報を再生する場合の情報再生装置の概略的な構成を図7に示す。
【0008】
図7のCD−ROMデコーダ11にはCD再生データが入力される。このCD再生データは、CD−DAのフォーマットのデータにエラー訂正処理が施されたものである。このCD−ROMデコーダ11では、CD再生データに復号化処理を施すことにより、通常のコンピュータ用のCD−ROMデータが出力される。このCD−ROMデータはECC訂正回路12に入力されて、ECCワークRAM(Randam Access Memory)13に記憶される。このECC訂正回路12では、ECCワークRAM13に記憶されたCD−ROMデータの内のフォーム1フォーマットのデータのエラー検出及び訂正を行う。
【0009】
上記ECC訂正回路12でエラー訂正処理が施されたデータは、CPU(中央処理装置)15の制御によってCPUバス6を介してCPUワークRAM14に書き込まれた後、図示しない周辺デバイスに送られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ビデオCD上に記録されるデータのほとんどはフォーム2データ部の画像及び音声データであり、エラー訂正を行うことは不可能である。これに対して、画像及び音声データ以外の一部の重要なデータが記録されるフォーム1データ部はエラー訂正が可能なフォーマットである。このフォーム1データ部のデータは、エラー訂正処理を行うが、リアルタイムでデータ処理を行うことは要求されないデータである。上述のようにデータ処理の異なる2つのフォーマットのデータは全て情報再生装置のECC訂正回路12に送られるので、リアルタイムで再生する必要性がある画像及び音声データに対しては高速なデータ処理が行われていない。
【0011】
また、従来の情報再生装置は、フォーム1データ部のデータにしか使用されないECC訂正回路12及びこのECC訂正回路12の専用RAMであるECCワークRAM13を備えているので、ハードウェアの構成が大きく、かつデータ処理が複雑になっている。
【0012】
そこで、本発明は上述の実情に鑑み、CD−ROMデータの再生時に、効率良くデータ処理を行うことができ、また、ハードウェアの規模の小さい情報再生装置及びその方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報再生装置は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及びこのエラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化手段と、上記復号化手段からの所定の単位毎のデータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータのデータ部であるかを判別し、上記記憶手段内の第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出を行い、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みを中断して上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理を行い、上記記憶手段内の第2のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の書き込みが終了した後に、このデータをそのまま転送する制御手段とを有して成ることにより上述した課題を解決する。
【0015】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る情報再生方法は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及びこのエラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化工程と、上記復号化工程からの所定の単位毎のデータを記憶手段に転送して記憶させる転送工程と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータ部であるかを判別し、上記第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出が行われ、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みが中断されて上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理が行われ、上記記憶手段への所定の単位の書き込みが終了した後に、このデータがそのまま転送される制御工程とを有することにより上述した課題を解決する。
【0018】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることを特徴とする。
【0019】
【作用】
本発明に係る情報再生装置おいては、復号化されたデータを、記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが第1のデータ部のデータであるか否かを判別し、上記第1のデータ部のデータであり、かつ上記エラーフラグが付加されているならばエラー訂正処理を行う制御手段によって記憶手段に読み込んだ後に、第1のデータ部のデータであるならばエラー検出及びエラー訂正を行った後に転送し、第2のデータ部のデータであるならばそのまま転送する。
【0020】
また、本発明に係る情報再生方法においては、復号化されたデータが、記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが第1のデータ部のデータであるか否かを判別し、上記第1のデータ部のデータであり、かつ上記エラーフラグが付加されているならばエラー訂正処理を行う制御工程において記憶手段に読み込まれた後に、第1のデータ部のデータであるならばエラー検出及びエラー訂正が行われた後に転送され、第2のデータ部のデータであるならばそのまま転送される。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施例について、図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る情報再生装置の概略的な構成を示す。
【0022】
図1のCD−ROMデコーダ1にはCD再生データが入力される。このCD再生データは、CD−DAのフォーマットのデータにエラー訂正処理が施されたものである。このCD−ROMデコーダ1では、入力されるCD再生データにセクタ毎に復号化処理を施す。また、フォーム1データ部のデータに対しては、エラーがある場合にはエラーフラグを付加する。
【0023】
ここで、CPU3は高速であり、かつDMAC(Direct Memory Access Controler)4を内蔵するものである。このDMAC4の制御により、上記CD−ROMデコーダ1で処理されたデータは、セクタ毎にCPUバス5を介してリアルタイムにCPUワークRAM2に転送され、読み込まれる。このCPUワークRAM2はバッファとしても機能するものである。この後、上記CD−ROMデコーダ1では次のセクタのデータの復号化がすぐに開始されるので、上記DMAC4はデータ転送を行うことができるように上記CPU3によって初期設定される。
【0024】
上記CPU3は、上記CPUワークRAM2に読み込まれた1セクタ分のデータのヘッダの内容に基づいて、この1セクタ分のデータがフォーム1データ部のデータであるか、それともフォーム2データ部のデータであるかを判別する。これにより、フォーム2データ部のデータであると判別された場合には、このデータは上記CPU3の制御により図示しない周辺デバイス、具体的にはMPEGデコーダにDMA転送される。
【0025】
また、上記判別により、上記1セクタ分のデータがフォーム1データ部のデータであると判別された場合には、上記CD−ROMデコーダ1からのエラーフラグを検出して上記CPUワークRAM2内に読み込まれた1セクタ分のデータにエラーがあるか否かを判別する。これにより、上記CPUワークRAM2内に読み込まれた1セクタ分のデータ内にエラーが存在しないと判別された場合には、このデータは上記CPU3の制御によって図示しないMPEGデコーダにDMA転送される。しかし、上記CPUワークRAM2内に読み込まれた1セクタ分のデータ内にエラーが存在する場合には、上記CPU3によってソフトウェアを用いたエラー訂正が行われる。この後、エラー訂正されたデータは上記CPU3の制御によって図示しないMPEGデコーダにDMA転送される。
【0026】
次に、情報再生装置における情報再生処理の手順をフローチャートとして図2に示し、以下に説明する。
先ず、図2のステップS1において、CD再生データをセクタ毎に図1のCD−ROMデコーダ1で復号化処理を行いながら、この復号化されたデータをDMAC4によってCPUワークRAM2に転送する。
【0027】
次に、ステップS2で、上記CPUワークRAM2に1セクタ分のデータを転送し終わったならば、次のデータ転送のためにDMAC4の初期設定をし直す。さらに、ステップS3に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータがフォーム1データ部のデータであるか、それともフォーム2データ部のデータであるかを判別する。この判別により、フォーム2データ部のデータであると判別されたならば、ステップS4に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送する。
【0028】
しかし、ステップS3でフォーム1データ部のデータであると判別されたならば、ステップS5に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータ内にエラーがあるか否かを、上記CD−ROMデコーダ1からのエラーフラグによって判別する。これにより、エラーがないと判別されるならば、ステップS4に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送する。
【0029】
また、ステップS5でエラーがあると判別されるならば、ステップS6に進んで上記CD−ROMデコーダ1へのデータの送信を中断し、ステップS7で、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータに対して上記CPU3がソフトウェアによるエラー訂正を行う。この後、ステップS4に進んで、上記CPUワークRAM2に転送された1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送する。
【0030】
ステップS4で1セクタ分のデータを周辺デバイスにDMA転送した後にはステップS1に戻り、上記CD−ROMデコーダ1において次の1セクタ分のデータの復号化を行いながら、この復号化されたデータをDMAC4によってCPUワークRAM2に転送する処理を続ける。
【0031】
次に、フォーム1のフォーマットによるフォーム1データ部のセクタデータの処理タイミングを図3に示し、フォーム2のフォーマットによるフォーム2データ部のセクタデータの処理タイミングを図4に示して、セクタ毎のデータの処理について以下に説明する。
【0032】
先ず、図3を用いてフォーム1のフォーマットによるセクタ毎のデータの処理について説明する。
フォーム1データ部のセクタnのCD再生データが、図3のaに示すタイミングで、図1のCD−ROMデコーダ1に入力されたときには、セクタnのデータは上記CD−ROMデコーダ1において復号化されながら、図3のbに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ1にDMA転送されて読み込まれる。上記読み込みが終了した後には、このデータのエラーフラグを検出することによるエラー検出が行われる。ここで、セクタnのデータのエラーフラグ検出の際には、次のセクタ(n+1)のデータは、図3のaに示すタイミングで上記CD−ROMデコーダ1に入力され、図3のcに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ2へのDMA転送及び読み込みが開始されている。
【0033】
もし、バッファ1に読み込まれたセクタnのデータ内にエラーがある場合には、セクタ(n+1)のデータの上記CD−ROMデコーダ1への入力、及びバッファ2へのDMA転送及び読み込みが中断されて、バッファ1のセクタnのデータに対するエラー訂正のみが行われる。このセクタnのデータのエラー訂正が終了したならば、このエラー訂正されたデータは周辺デバイスに転送される。この後、セクタ(n+1)のデータの上記CD−ROMデコーダ1への入力、及びバッファ2へのDMA転送及び読み込みが再開される。
【0034】
次に、図4を用いてフォーム2のフォーマットによるセクタ毎のデータの処理について説明する。
フォーム2データ部のセクタnのCD再生データが、図4のaに示すタイミングで、図1のCD−ROMデコーダ1に入力されたときには、セクタnのデータは上記CD−ROMデコーダ1において復号化されながら、図4のbに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ1にDMA転送されて読み込まれる。フォーム2データ部のデータに対してはエラー訂正を行わないので、上記読み込みが終了した後には、このセクタnのデータはすぐに周辺デバイスへ転送される。
【0035】
ここで、セクタnのデータの次データであるセクタ(n+1)のデータは、上記セクタnのデータの転送中に、図4のaに示すタイミングで上記CD−ROMデコーダ1に入力され、図4のcに示すタイミングで上記CPUワークRAM2内のバッファ2へのDMA転送及び読み込みが開始される。このセクタ(n+1)のデータのバッファ2へのDMA転送及び読み込みが終了した後に、このセクタ(n+1)のデータはすぐに周辺デバイスへ転送される。このように、フォーム2データ部のデータの上記CPUワークRAM2への読み込みは中断されることなく、順次行われる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る情報再生装置は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及び上記エラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化手段と、上記復号化手段からの所定の単位毎のデータを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータのデータ部であるかを判別し、上記記憶手段内の第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出を行い、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みを中断して上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理を行い、上記記憶手段内の第2のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の書き込みが終了した後に、このデータをそのまま転送する制御手段とを有して成ることにより、一般に複雑となるECC訂正回路及びこの回路の専用RAMを省略することができるので、ハードウェアの規模を縮小することができると共に、ハードウェアの性能を犠牲にすることなく、高速にデータ処理を行うことができる。
【0038】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることにより、情報再生処理を迅速に行うことができる。
【0039】
また、本発明に係る情報再生方法は、所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及び上記エラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化工程と、上記復号化工程からの所定の単位毎のデータを記憶手段に転送して記憶させる転送工程と、上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータ部であるかを判別し、上記第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出が行われ、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みが中断されて上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理が行われ、上記記憶手段への所定の単位の書き込みが終了した後に、このデータがそのまま転送される制御工程とを有することにより、一般に複雑となるECC訂正回路及びこの回路の専用RAMを省略することができるので、ハードウェアの規模を縮小することができると共に、ハードウェアの性能を犠牲にすることなく、高速にデータ処理を行うことができる。
【0041】
また、上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることにより、情報再生処理を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報再生装置の概略的な構成を示す図である。
【図2】情報再生処理手順を示すフローチャート図である。
【図3】フォーム1データ部のセクタデータの処理タイミングを示す図である。
【図4】フォーム2データ部のセクタデータの処理タイミングを示す図である。
【図5】CD−ROMの物理フォーマットを示す図である。
【図6】ビデオCD上のデータ配置を示す図である。
【図7】従来の情報再生装置の概略的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1 CD−ROMデコーダ
2 CPUワークRAM
3 CPU
4 DMAC
5 CPUバス
Claims (4)
- 所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及び上記エラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化手段と、
上記復号化手段からの所定の単位毎のデータを記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータのデータ部であるかを判別し、上記記憶手段内の第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出を行い、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みを中断して上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理を行い、上記記憶手段内の第2のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の書き込みが終了した後に、このデータをそのまま転送する制御手段と
を有して成ることを特徴とする情報再生装置。 - 上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることを特徴とする請求項1記載の情報再生装置。
- 所定のエラー訂正符号を含む第1のデータ部及び上記エラー訂正符号を含まない第2のデータ部から構成されるデータを所定の単位毎に復号化すると共に、上記第1のデータ部にエラーが発生しているならばエラーフラグを付加する復号化工程と、
上記復号化工程からの所定の単位毎のデータを記憶手段に転送して記憶させる転送工程と、
上記記憶手段に記憶された所定の単位毎のデータが上記第1のデータ部のデータであるか、それとも上記第2のデータ部であるかを判別し、上記第1のデータ部のデータに対しては、上記記憶手段への所定の単位のデータの書き込みが終了した後にこのデータのエラーフラグ検出が行われ、このエラーフラグ検出結果によりエラーが存在すると判別されるならば、第1のデータ部の次の所定の単位のデータの上記記憶手段への書き込みが中断されて上記記憶手段に書き込まれた第1のデータ部のデータのエラー訂正処理が行われ、上記記憶手段への所定の単位の書き込みが終了した後に、このデータがそのまま転送される制御工程と
を有することを特徴とする情報再生方法。 - 上記第1のデータ部は映像信号及び音声信号の内容を表す情報から成り、上記第2のデータ部は所定の圧縮符号化処理された映像信号及び音声信号から成ることを特徴とする請求項3記載の情報再生方法。
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