JP3637551B2 - 消火用ヘッドの工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
一般に、スプリンクラヘッド、水噴霧ヘッド、泡ヘッド等の消火用ヘッドの頭部には、取付用の雄ネジ(又は雌ネジ)が螺設されている。頭部に螺設された雄ネジ(又は雌ネジ)を消火用の給水配管の雌ネジ(又は雄ネジ)に螺合させて、消火用ヘッドが天井に取り付られる。消火用ヘッドの取り付けや取り外しには、消火用ヘッドの外周に形成されたボルト状の鍔部に係合してトルクを加えるトルクレンチ等の工具が用いられる。
本発明は、上記のトルクレンチのように消火用ヘッドの鍔部に係止して消火用ヘッドにトルクを加えて取り付け又は取り外すための消火用ヘッドの工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のスプリンクラヘッド用の工具の構成説明図、図10は従来のスプリンクラヘッド用の工具の動作説明図である。
図9(a),(b)において、2は雌ネジ21を設けた配管、3はスプリンクラヘッド、5は工具の本体である。31はスプリンクラヘッド3の雄ネジ、32は六角形の鍔部、33は感熱部である。50は工具5に設けられた挿入孔、51は挿入孔50の開口端に形成された嵌挿口、54は環状鍔である。開口端の嵌挿口51は、鍔部32と相似形の六角形に作られている。また、挿入孔50内の途中に設けられた環状鍔54には鍔部32が接触して、スプリンクラヘッド3のそれ以上の挿入が抑制される。
【0003】
このような構造の従来の工具5を用いてスプリンクラヘッド3を配管2に取り付けるときは、図9のようにスプリンクラヘッド3を工具5の挿入孔50に挿入してセットする。スプリンクラヘッド3が工具5にセットされると、共に六角形の鍔部32と嵌挿口51が嵌め合わされて回動が係止される。セットされたスプリンクラヘッド3の雄ネジ31を配管2の雌ネジ21に挿入し、工具5に取り付けたトルクレンチ(不図示)でトルクを加えて雄ネジ31を螺入する。螺入した雄ネジ31が雌ネジ21に締め付けられて、スプリンクラヘッド3が配管2に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のスプリンクラヘッド用の工具5は上述のように、嵌挿口51が挿入孔50の開口端に形成されて上面側が開放状態になっている。したがって、スプリンクラヘッド3を配管2に固定するときに工具5にセットすると、スプリンクラヘッド3のセット姿勢が不安定になり易い。このため、スプリンクラヘッド3と工具5との相対的な位置関係にズレが生じることになる。スプリンクラヘッド3と工具5との相対的な位置関係のズレで両者が傾いたときの状態が、図10に示されている。
【0005】
両者の間に図示のようなθの傾きが生じると、挿入孔50内に挿入されたスプリンクラヘッド3の感熱部33が工具5の内壁面に当って損傷して不良品になるようなことがある。このことは、スプリンクラヘッド3を、配管2から取り外す場合も全く同様である。特に、脚立等の上に乗りながらトルクレンチを用いて雄ネジ31に強いトルクを加えて天井の配管2の雌ネジ21に締め殺されているようなときに、鍔部32が嵌挿口51から抜け出すようなことがあると怪我をする危険がある等の問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような従来装置の問題点を解消するために成されたもので、工具を用いて消火用ヘッドを配管に着脱するときに消火用ヘッドと工具との相対的な位置関係にズレが生じて消火用ヘッドの損傷を防止すると共に、着脱が安全に操作できる消火用ヘッドの工具を実現することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、配管のネジ部に螺合するネジ部を頭部に螺設した消火用ヘッドを挿入孔に挿入し、挿入された消火用ヘッドの鍔部を係止してトルクを加えるほぼ円筒状の消火用ヘッドの工具において、
工具の挿入孔の開口端に設けられた嵌挿口とこの嵌挿口の下部に設けられた環状鍔との間に、嵌挿口の内部側に連続して、ヘッドの鍔部を嵌挿口から挿入孔に挿入しかつ円周方向に一定角範囲回動させた時にこのヘッドの鍔部を係止して収容し挟持する摺動溝を形成した消火用ヘッドの工具を構成したものである。
また、嵌挿口を消火用ヘッドの鍔部と相似形の正多角形に形成した消火用ヘッドの工具を構成したものである。
さらに、嵌挿口を消火用ヘッドの鍔部と相似形の変形多角形に形成した消火用ヘッドの工具を構成したものである。
【0008】
消火用ヘッド、例えばスプリンクラヘッドを配管に接続する場合は、鍔部と嵌挿口を対応させながら感熱部と鍔部を挿入孔に挿入して本体にセットする。セットされたスプリンクラヘッドのネジ部である雄ネジに適当な漏水処理を施してから、天井面の配管のネジ部である雌ネジに挿入する。次に、連結したレンチのグリップを握って本体側に、例えば時計方向の右向きのトルクを加える。このとき、鍔部の6箇所の頂角の付近が摺動溝内に入り込み、鍔部の外側面が係止突起の傾斜面に接触する。
【0009】
そのまま、レンチを用いて更に同方向の回転トルクを加えてから、予定の締め付けトルクの位置でレンチによるトルクの伝達を停止する。この結果、スプリンクラヘッドのテーパ状の雄ネジが雌ネジに締め殺されて、スプリンクラヘッドが配管に水漏れがなく固定されることになる。このときのレンチを用いた締付時においても、鍔部が摺動溝内にあって傾きや緩みが抑制されて、スプリンクラヘッドが本体と同軸的に直進しながら螺合される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。本発明の実施形態で従来装置と共通する部分には、同じ符号を付して説明する。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1の構成を示す側断面図、図2は実施形態1の上面図である。
【0011】
図1と図2において、1は天井、2は雌ネジ21(右ネジ)を設けた配管、3はスプリンクラヘッド、4は保護カバーである。31はスプリンクラヘッド3の雄ネジ、32は六角形に形成された鍔部、33は感熱部である(以下、図3,4も参照)。雄ネジ31と鍔部32により、スプリンクラヘッド3の頭部の付近がボルト状に構成されている。保護カバー4は薄肉の樹脂で作られ、図示が省略されているが硬質の底面に空気抜き用の小孔が設けられている。保護カバー4はスプリンクラヘッド3の感熱部に抜け出ないようにやや固く嵌められて、取付時や運送時等に感熱部33を外力から保護し、設置後は取り外される。
【0012】
5はほぼ中空円筒状の工具の本体、6はレンチ(wrench)である。50は工具5の先端側から途中まで穿設されたセット用の挿入孔で、挿入孔50にはスプリンクラヘッド3の鍔部32と感熱部33が挿入される。51は挿入孔50の開口端に設けられた嵌挿口、52は嵌挿口51の内側に形成された円弧状の摺動溝、53は摺動溝52と同一円周面に連続して形成された三角形の係止突起、54は環状鍔である。嵌挿口51は鍔部32と相似形の六角形で、鍔部32が外郭形状を一致させて嵌挿される。また、最奥部の環状鍔54の内周は鍔部32より幾分小さく作られていて、従来と同様にスプリンクラヘッド3の挿入の限界位置を定めている。
【0013】
摺動溝52と係止突起53は、嵌挿口51と環状鍔54との間に形成されている。この摺動溝52と係止突起53は図3(a)と(b)に示すように、挿入孔50の内周面で円周方向に連続してほぼ60°間隔で6箇所設けられ、摺動溝52の円弧の半径が鍔部32の外接円上に形成されている。環状鍔54より奥の挿入孔50の部分には、感熱部33が緩く挿入される。また、59は六角形の連結部で、工具5の下端部の外周に形成されている。下端の連結部59にはレンチ6が連結されて、工具5に正,逆方向のトルクが加えられる。61はレンチ6の連結孔、62はボールプランジャ、63は正,逆回転を切り替える切替爪、64はラバーグリップである。Oは工具5における軸心、Z−Zは嵌挿口51の対向する頂角を通る基準線、Y−Yは軸心を通る軸心線である。
【0014】
このような構成の本発明の実施形態1の動作を、次に説明する。
組立工程で組み立てられたスプリンクラヘッド3には、図4に示すように火災を感知して散水機能を果たす感熱部33に保護カバー4が被せられる。次に、スプリンクラヘッド3の鍔部32の任意の対向する頂角を基準線Z−Zに一致させて、保護カバー4を被せた感熱部33を工具5の挿入孔50内に挿入する。感熱部33側から挿入孔50内に挿入すると、鍔部32が環状鍔54に接触してスプリンクラヘッド3の挿入深さが位置決めされる。位置決めされたときの状態が、図3に示されている。
【0015】
このとき、スプリンクラヘッド3の鍔部32が、工具5側の摺動溝52と同一水平面になって挿入孔50の内部で対向する。そして、図3(a)の基準線Z−Zの位置から内側のスプリンクラヘッド3を矢印方向に回転すると、鍔部32が摺動溝52に沿って隙間なく摺動しながら回動して頂角付近の右側面が係止突起53の左側面に接触する。このときのスプリンクラヘッド3の回動する角範囲αは、ほぼ30度程度である。係止突起53との接触状態では、図5の(a),(b)に示されたように鍔部32の6箇所の頂角付近が摺動溝52内に収容されている。
【0016】
このため、スプリンクラヘッド3の図3(a)の矢印方向の回動がロックされると同時に、上下方向の変位も制限されて挿入孔50からの抜け止めがなされることになる。即ち、6箇所の頂角付近の外周部が摺動溝52と係止突起53に接触して係止され、係止状態にあるスプリンクラヘッド3の垂直方向と水平方向の変位が抑制される。この結果、スプリンクラヘッド3が図示のように、工具5に対して傾斜することなく一体になってほぼ同軸的なY−Y線上に保持されることになる。
【0017】
実際にスプリンクラヘッド3を図1に示すような巻き出し配管等の立ち下げ配管2に接続する場合は、前記と同様に鍔部32を基準線Z−Zに合わせながら感熱部33を挿入孔50に挿入してレンチ6を連結した工具5にセットされる。セットされたスプリンクラヘッド3の雄ネジ31に漏水処理を施してから、配管2の雌ネジ21に螺入する。次に、レンチ6のラバーグリップ64を握って工具5に図5(a)の矢印で示すような右ネジ方向のトルクを加える。このとき、鍔部32の頂角の付近が摺動溝52内に入り込み、前述と全く同様に鍔部32の外側面が係止突起53の傾斜面に接触して係止される。
【0018】
このようにして、レンチ6を用いて更に同方向の回転トルクを加えてから、予定の締め付けトルクの位置で機械的なトルクの伝達を停止する。この結果、スプリンクラヘッド3のテーパ状の雄ネジ31が雌ネジ21に締め殺されて、スプリンクラヘッド3が配管2に水漏れがなく取り付けられることになる。このレンチ6による締付時においても、鍔部32が摺動溝52内にあって傾きや移動が抑制されて、スプリンクラヘッド3が工具5と一体になってY−Y軸に沿って直進しながら螺合される。
【0019】
配管2に固定されたスプリンクラヘッド3から工具5を外すときは、レンチ6を逆方向に回転させる。レンチ6の逆回転により摺動溝52側が鍔部21に案内されて、工具5がネジ21,31の螺旋に沿って同方向に回転する。そして、工具5が固定時とほぼ同じ角範囲を逆方向に回転すると、基準線Z−Z上の位置に復帰する。そのまま工具側を引き下げれば、配管2に固定されたスプリンクラヘッド3から工具5を引き離すことができる。その後、取り付けられたスプリンクラヘッド3の周りの隙間がシーリングプレートで塞がれ、感熱部33に被されていた保護カバー4が取り除かれる。
【0020】
ここで、火災が発生すると、天井1に取り付けられたスプリンクラヘッド3の感熱部33が火災を感知して内部の可溶合金が溶融する。可溶合金が熱で溶融すると、弁体の支持構造が分解して配管2の出口の放水口が開放される。そして、配管2を通して加圧された消火水が、感熱部33の下端部の周辺に設けられた複数個の散水口から床面に向かって散水される。このようなスプリンクラヘッド3の消火水の効果的な散水動作によって、スプリンクラヘッド3が設置された屋内に発生した火災が消火されるようになっている。
【0021】
本発明によれば、上述のようなスプリンクラヘッド3の取付及び取り外し作業の途中において、工具5或いはレンチ6から手を離しても、鍔部32に対する摺動溝52の挾持状態が保持されている。したがって、工具5がスプリンクラヘッド3に対して傾くことがなく、感熱部33が損傷するようなこともない。また、工具5とスプリンクラヘッド3の相対的な位置がセット時の状態に戻り、更に両者が上下方向の間隔を空けて離れるようにならない限りは、工具5がスプリンクラヘッド3から抜け落ちるようなことも発生しない。
【0022】
図6は本発明の実施形態2の構成を示す説明図である。
実施形態2のスプリンクラヘッド3の場合は、実施形態1における基準線Z−Zがほぼ30°移動した位置に設定されている。嵌挿口51と摺動溝52または係止突起53との相互的な位置がズラされて設けられている。図6(a)に示されたように、鍔部32を嵌挿口51の基準線Z−Zに対応させてスプリンクラヘッド3を挿入孔50に挿入する。基準線Z−Zの位置からスプリンクラヘッド3を矢印と反対の方向に回転すると、鍔部32が摺動溝52に沿って角α回動して頂角付近の左側面が係止突起53の右側の傾斜面に接触することになる。
【0023】
即ち、実施形態2の場合は工具5を左ネジ方向に回転したときに、スプリンクラヘッド3が摺動溝52と係止突起53に挾持されて係止される。よって、実施形態2の構成によれば、配管2に取り付けられたスプリンクラヘッド3の雄ネジ31を緩めるときに効果的に利用されるようになっている。図6の(b)は鍔部32が上記した基準線Z−Zの位置のときの縦断面図、図6(c)は(b)のX−X断面で鍔部32が係止突起53の右側の傾斜面に接触している状態の図である。実施形態2を利用して配管2に固定されたスプリンクラヘッド3から工具5を外すときは、先ずレンチ6の切替爪63を切り替える。
【0024】
そして、レンチ6に連結された工具5を配管2に固定されているスプリンクラヘッド3の真下に移してから、挿入孔50を保護カバー4を被せた感熱部33に嵌め合わせる。レンチ6のラバーグリップ64を緩やかに矢印方向にほぼ30°回転させと、前記と逆に図6(c)のように係止突起53の右側面が鍔部32の左側面に接触して係止される。そのまま、レンチ6の矢印方向のトルクを加えれば、配管2に固定されたスプリンクラヘッド3を取り外すことができる。このほか、実施形態2を利用したスプリンクラヘッド3の取り外し動作は、実施形態1とは加えるトルクの方向以外は共通しているので詳しい説明は省略する。
【0025】
図7は本発明の実施形態3の構成を示す説明図である。
この実施形態3のスプリンクラヘッド3の鍔部32が、実施形態1,2と異なる形状に形成されている。実施形態3の鍔部32は、円板の外周を90°毎に軸方向に切り落とした変形四角形に成型されている。したがって、摺動溝52の角範囲αが、実施形態1の場合より広い60°程度になっている。このため、実施形態3の構成によれば、スプリンクラヘッド3と工具5との結合度を一層高く保持することができる。
【0026】
また、摺動溝52の角範囲αが大きいので、基準線Z−Zを図7(a)のようにα/2の位置に設定することができる。このように、基準線Z−Zをα/2の位置に設定することにより、工具5を時計方向および反時計方向の何れの方向に回転しても鍔部32を摺動溝52と係止突起53で挾持して係止できる特長がある〔図7(b),(c)〕。この外に、鍔部32の形状は図8(a),(b)のような小判型に類似した変形四角形や変形三角形等にしてもよく、断面が円形で複数の突起を設けたものでもよい。この場合、工具の開口端に設けられる嵌挿口51は、鍔部32の形状と相似形に形成すれば良い。
【0027】
なお、上述の本発明の実施形態では感熱部33の内部の可溶合金が溶融して弁体の支持構造が分解するスプリンクラヘッドの場合を例示して説明したが、熱膨係数の大きい液体を封入したバルブを利用して放水口を開放させるようなスプリンクラヘッドの場合、更には鍔部を有する水噴霧ヘッドやノズル、泡ヘッド、ジェットノズル等の他の消火用ヘッドの場合等に付いても本発明を適用することができる。また、工具の本体が肉厚の中空円筒状のものを例示して説明したが、この工具やレンチの材質や形状等についても必ずしも実施形態に限定するものではない。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、配管のネジ部に螺合するネジ部を頭部に螺設した消火用ヘッドを挿入孔に挿入し、挿入された消火用ヘッドの鍔部を係止してトルクを加えるほぼ円筒状の消火用ヘッドの工具において、
工具の挿入孔の開口端に設けられた嵌挿口とこの嵌挿口の下部に設けられた環状鍔との間に、嵌挿口の内部側に連続して、ヘッドの鍔部を嵌挿口から挿入孔に挿入しかつ円周方向に一定角範囲回動させた時にこのヘッドの鍔部を係止して収容し挟持する摺動溝を形成した消火用ヘッドの工具を構成した。
また、嵌挿口を消火用ヘッドの鍔部と相似形の正多角形に形成した消火用ヘッドの工具を構成した。
さらに、嵌挿口を消火用ヘッドの鍔部と相似形の変形多角形に形成した消火用ヘッドの工具を構成した。
【0029】
この結果、消火用ヘッドの垂直方向と水平方向の変位が抑制され、消火用ヘッドが工具に対して傾斜することなく一体になってほぼ同一軸線上に保持される。このため、従来装置のように消火用ヘッドの姿勢が不安定になって工具との相対的な位置関係にズレが生じるようなことが発生しない。したがって、消火用ヘッドの取付時や取り外し時に、工具が傾いて感熱部を損傷するような事故も発生しない。また、トルクレンチを用いて天井の消火用ヘッドを取り外すような場合でも、鍔部が摺動溝に挾持されて安定しているので安全に取り外し作業を行うこともできる。
【0030】
よって、本発明によれば、消火用ヘッドを着脱するときの消火用ヘッドと工具との相対的な位置関係のズレに伴う損傷の発生を防止して安全に操作できる消火用ヘッドの工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成を示す側断面図である。
【図2】本発明の実施形態1の上面図である。
【図3】本発明の実施形態1の要部の構成を示す断面図である。
【図4】実施形態1の分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態1の動作を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態2の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態3の構成を示す説明図である。
【図8】本発明の別の実施形態の構成を示す説明図である。
【図9】従来の消火用ヘッドの工具の構成説明図である。
【図10】従来の消火用ヘッドの工具の動作説明図である。
【符号の説明】
1 天井
2 配管
3 スプリンクラヘッド(消火用ヘッド)
4 保護カバー
5 工具の本体(工具)
6 レンチ
21 雌ネジ
31 雄ネジ
32 鍔部
33 感熱部
50 挿入孔
51 嵌挿口
52 摺動溝
53 係止突起
54 環状鍔
59 連結部
61 連結孔
62 ボールプランジャ
63 切替爪
64 ラバーグリップ
O 軸心
X−X 断面線
Y−Y 軸心線
Z−Z 基準線

Claims (3)

  1. 配管のネジ部に螺合するネジ部を頭部に螺設した消火用ヘッドを挿入孔に挿入し、該挿入された消火用ヘッドの鍔部を係止してトルクを加えるほぼ円筒状の消火用ヘッドの工具において、
    該工具の挿入孔の開口端に設けられた嵌挿口と該嵌挿口の下部に設けられた環状鍔との間に、前記嵌挿口の内部側に連続して前記ヘッドの鍔部を前記嵌挿口から前記挿入孔に挿入しかつ円周方向に一定角範囲回動させた時に該ヘッドの鍔部を係止して収容し挟持する摺動溝を形成したことを特徴とする消火用ヘッドの工具。
  2. 前記嵌挿口を消火用ヘッドの鍔部と相似形の正多角形に形成したことを特徴とする請求項1記載の消火用ヘッドの工具。
  3. 前記嵌挿口を消火用ヘッドの鍔部と相似形の変形多角形に形成したことを特徴とする請求項1記載の消火用ヘッドの工具。
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