JP3637471B2 - 写真焼付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来、第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置は、第一の幅の写真フィルムを通すためのレーンを有するネガキャリアと、前記第二の幅の写真フィルムを通すためのレーンを有するネガキャリアとを、焼付露光する写真フィルムの幅に応じて交換して使用していた。例えば、135サイズの写真フィルムから焼付露光できるし、IX240規格を満たす写真フィルム(135サイズの写真フィルムと幅が異なる。)からも焼付露光できる写真焼付装置は、135サイズの写真フィルムを通すためのレーンを有するネガキャリアと、IX240規格を満たす写真フィルムを通すためのレーンを有するネガキャリアとを、焼付露光する写真フィルムの幅に応じて交換して使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように、前記第一の幅の写真フィルム(例えば、135サイズの写真フィルム)を通すためのレーンを有するネガキャリアと、前記第二の幅の写真フィルム(例えば、IX240規格を満たす写真フィルム)を通すためのレーンを有するネガキャリアとを、焼付露光する写真フィルムの幅に応じて入れ換えて使用するのでは、第一の幅の写真フィルム(例えば、135サイズの写真フィルム)からのプリント量が殆どである場合はあまり問題がないが、第二の幅の写真フィルム(例えば、IX240規格を満たす写真フィルム)からのプリント量が増加すると、度々、キャリアを交換しなければならず、作業性が悪かった。
【0004】
そこで、前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアを設け、前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置できるようにして、作業性を悪くさせるキャリアの交換を不要にすることを考えた。
【0005】
本発明は、第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置できる写真焼付装置に、さらに付加価値を付けることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するために必要な事項の全てにより達成される。以下、各請求項を説明し、その後に共通する事項について説明する。なお、各請求項の説明において、引用項の説明と重複する説明は省略する。
【0027】
〔請求項1〕『第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、
前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、
前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置でき、
少なくとも前記焼付位置に配置されたレーンにおいて誤った幅の写真フィルムが誤挿入された場合、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたことを検出する誤挿入検出手段を有する写真焼付装置。』
請求項1に記載の発明により、少なくとも前記焼付位置に配置されたレーンにおいて誤った幅の写真フィルムが誤挿入された場合、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたことを検出するので、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止することができる。
なお、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、警告する警告手段を有する』ことにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよいし、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、焼付露光を禁止する禁止手段を有する』ことにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよいし、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、写真フィルムを当該レーンから排出する排出手段を有する』ことにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよいし、その他の形態で写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよい。
【0028】
なお、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、警告する警告手段を有する』ことにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよいし、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、焼付露光を禁止する禁止手段を有する』ことにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよいし、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、写真フィルムを当該レーンから排出する排出手段を有する』ことにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよいし、その他の形態で写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止するようにしてもよい。
【0029】
〔請求項2〕『第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、
前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、
前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置でき、
前記焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムが誤挿入されたことを検出する誤挿入検出手段を有する写真焼付装置。』
請求項2に記載の発明により、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止することができる。
【0030】
なお、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、警告する警告手段を有する』ことにより、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止するようにしてもよいし、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、焼付露光を禁止する禁止手段を有する』ことにより、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止するようにしてもよいし、『前記誤挿入検出手段により誤挿入されたことが検出されると、写真フィルムを当該レーンから排出する排出手段を有する』ことにより、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止するようにしてもよいし、その他の形態で焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止するようにしてもよい。
【0031】
〔請求項〕『第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、
前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、
前記第一レーン及び前記第二レーンの各入口に写真フィルムが挿入されたことを検出する挿入検出センサが備えられており、
前記挿入検出センサによる検出結果に基づいて、前記キャリアを自動的に移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置させる手段を有する写真焼付装置。』
請求項に記載の発明により、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止でき、また、人手によって、前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置する労力が不要となる。
【0032】
〔用語などの説明〕
レーンとは、写真フィルムの通路のことである。そして、レーンとしては、写真フィルムの表面及び裏面の少なくとも一方から写真フィルムを案内するガイドを有することが好ましく、また、レーンとしては、写真フィルムの両側端を規制する規制ガイドを有することが、焼付位置に写真フィルムの幅方向の位置を規制でき、好ましい。
【0033】
キャリアとは、写真フィルムを通すためのレーンを有し、所定の焼付位置に写真フィルムに記録された駒画像を適切な向きに位置させるためのものである。
【0034】
焼付位置とは、写真フィルムに記録された駒画像から焼き付けるために写真フィルムに記録された駒画像を位置させる写真焼付装置での位置のことである。
【0035】
マスクとは、この孔を通して写真フィルムに記録された駒画像から焼き付けるために、前記焼付位置に配置されたレーンの前記焼付位置に設けられた孔のことである。
【0036】
プリントサイズとは、焼付露光時に、焼付露光されるプリント用感光材料上に結像される写真フィルムの駒画像の像のサイズのことで、焼付露光されるプリント用感光材料のサイズと完全に一致させれば、縁無しのノートリミングのプリントを得ることができ、焼付露光されるプリント用感光材料のサイズより小さいサイズであれば、縁有りのノートリミングプリントを得ることができ、焼付露光されるプリント用感光材料のサイズより大きければ、縁無しでトリミングプリントを得ることができる。
【0037】
135サイズの写真フィルムは、幅約35mmの写真フィルムであり、通常、約36mm(長尺方向)×約24mm(幅方向)のサイズの長方形の駒画像(フルサイズ)が長尺方向に並べられて記録されているが、場合により、約36mm(長尺方向)×約12mm(幅方向)のサイズの長方形の駒画像(パノラマサイズ)が記録されたり、約16mm(長尺方向)×約24mm(幅方向)のサイズの長方形の駒画像(ハーフサイズ)が記録されたりする。
【0038】
IX240規格を満たす写真フィルムは、幅約24mmの写真フィルムであり、約30mm×約17mmのサイズの長方形の駒画像(フルサイズ)が長尺方向に並べられて記録されている。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に関する具体例の一例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定されない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0040】
実施形態1
本実施形態の写真焼付装置は、第一の幅の写真フィルムである135サイズの写真フィルム(幅は約35mmである)から焼付露光できるし、この第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムであるIX240規格を満たす写真フィルム(幅は約24mmである)からも焼付露光できる写真焼付装置である。先ず、本実施形態の写真焼付装置の概略構成について、本実施形態の写真焼付装置の概略構成図である図1に基づいて説明する。
【0041】
キャリア3は、第一レーン1と第二レーン2とを有し、焼付位置6に配置されたレーンに挿入された写真フィルム9に記録された駒画像をマスク11に順次位置付ける。そして、白色光源61は白色光を発光し、白色光源61での発光はカラーフィルタ駆動部62により駆動されるイエローフィルタ63、マゼンタフィルタ64、シアンフィルタ65により各画像駒に露光条件に応じた光源色に調整され、拡散ボックス66により均一な光量分布で写真フィルム9のマスク11に位置付けられた駒画像を照明する。
【0042】
焼付レンズ71は、焼付位置6に配置されたレーン(図1では第一レーン1が配置された状態を示す。)の写真フィルム9からプリント用感光材料である印画紙7に焼付露光するために、焼付位置6に配置されたレーンのマスク(図1では第一レーン1のマスク11)を通過した写真フィルム9に記録された駒画像の像を印画紙7に結像させる。この焼付レンズ71はズームレンズであり、図示しない制御部によって焼付倍率が決定され制御されている。なお、焼付レンズ71はローレット上に配置された複数の異なる焼付倍率の単焦点レンズから、制御部の制御により決定された焼付倍率の単焦点レンズを選択して、焼付光路に配置するようにしてもよい。なお、印画紙7の代わりに、プリント用フィルムを供給してもよい。
【0043】
また、焼付レンズ71のマスク側の光路に挿入離脱可能にミラー72が設けられている。そして、ミラー72が光路に挿入された状態で、マスク位置にある写真フィルム9を撮影できる位置に電子カメラ73が設けられている。そして、ミラー72が光路に挿入された状態で、写真フィルム9を図1で左方向に1駒毎、マスクに位置付け、各駒の画像を電子カメラ73で撮影し、この撮影した駒画像の情報に基づいて図示しない制御部は各駒画像に対する露光条件を決定する。そして、今度、写真フィルム9を図1で右方向に1駒毎、マスクに位置付け、決定した露光条件で露光制御する。
【0044】
印画紙は、図示しないロールマガジンに収容された感光材料の先端を給送方向89から搬送ローラ対87により露光台8に給送し、制御部の制御により焼き付ける印画紙7のサイズに応じた長さ給送されたところでカッタ86により、焼き付けられる印画紙7のサイズの長さに切断され、露光台8に給送される。
【0045】
露光台8は、駆動ローラ84、従動ローラ82、83によって掛けわたされた搬送ベルト81により、印画紙7を真空吸引しながら搬送する。駆動ローラ84は制御部の制御により、印画紙7のサイズに応じた距離だけ搬送ベルト81を回転駆動させ、所定のプリント位置に位置付け、また、焼き付け終了後、印画紙7のサイズに応じた距離だけ搬送ベルト81を回転駆動させ、送出ローラ対85に送り、送出ローラ対85とともに送出方向80に焼き付けが終了した印画紙7を送出する。また、搬送ベルト81には真空吸引するために無数の孔が設けられており、給送された印画紙7を送出ローラ対85に送出するまで、搬送ベルト81上で印画紙7の位置がずれないように、印画紙7をこれらの孔から吸引密着させて移動・停止・保持する。
【0046】
次に、本実施形態の写真焼付装置のキャリア3は、135サイズの写真フィルムを通すための第一レーン1とIX240規格を満たす写真フィルムを通すための第二レーン2とを平行に設けられたものである。以下、本実施形態の写真焼付装置のキャリアについて、本実施形態の写真焼付装置のキャリアの第一状態の概略構成図である図2に基づいて説明する。
【0047】
なお、135サイズの写真フィルムもIX240規格を満たす写真フィルムも複数の駒画像を長尺方向に並べて記録した写真フィルムである。そして、135サイズの写真フィルムは、フルサイズ又はハーフサイズの駒画像を対応する所定の間隔で長尺方向に並べて記録されているものが殆どであるが、一部の写真フィルムでは駒画像がずれた間隔で記録されているものがあり、自動的に駒画像をマスク11に位置させるためには、駒画像の位置の検出が不可欠である。これに対して、IX240規格を満たす写真フィルムでは、所定の間隔で配置されたパーフォレーションの位置と駒画像の位置とが所定の関係にあるので、パーフォレーションの位置を検出するだけで、駒画像の位置を検知することができる。
【0048】
キャリア3の直線状の端を案内する縦方向移動用ガイド5により、キャリア3を縦方向50に移動させることができる。そして、所定の焼付位置6に第一レーン1が操作者から見て横方向に配置された状態である第一状態(図2に示す状態)から、キャリア3を縦方向50に移動させると、焼付位置6に第二レーン2が操作者から見て横方向に配置された第二状態(図3に示す状態)にできる。また、焼付位置6に第二レーン2が操作者から見て横方向に配置された第二状態(図3に示す状態)から、キャリア3を縦方向50に移動させると、焼付位置6に第一レーン1が操作者から見て横方向に配置された状態である第一状態(図2に示す状態)にできる。このように、キャリア3は移動させて、焼付位置6に第一レーン1及び第二レーン2を切り換えて配置でき、135サイズの写真フィルムもIX240規格を満たす写真フィルムも焼付位置6に配置でき、作業性を悪くさせるキャリアの交換をしなくても、これら135サイズの写真フィルムやIX240規格を満たす写真フィルムから焼き付けができる。
【0049】
また、第一レーン1は、焼付位置6に配置されたとき(図2に示す状態や図4に示す状態)に焼付位置6に位置するマスク11を有し、第二レーン2は、焼付位置6に配置されたとき(図3に示す状態)に焼付位置6に位置するマスク21を有する。そして、第一レーン1のマスク11は、135サイズの写真フィルムの駒画像のサイズにより変更可能であり、フルサイズの場合は約36mm×約24mmに、パノラマサイズの場合は約36mm×約12mmに、ハーフサイズの場合は約16mm×約24mmに切り替えることができる。
【0050】
また、焼付位置6に第一レーン1が配置されるとき(図2に示す状態や図4に示す状態)、キャリア3の円弧状の端を案内する回転用ガイド4により、キャリア3を回転方向40に回転させることができる。そして、図4に示すように、焼付位置6に位置するマスク11を操作者からみて縦にすることができる。135サイズの写真フィルムのハーフサイズに記録された駒画像から、135サイズの写真フィルムのフルサイズに記録された駒画像からLサイズの印画紙(約89mm×約127mm)に焼き付けるときと同じ向きの同じサイズのLサイズの印画紙(約89mm×約127mm)に焼き付けることができるなど、135サイズの写真フィルムのハーフサイズに記録された駒画像からも135サイズの写真フィルムのフルサイズに記録された駒画像からも同じ向きの同じサイズのプリントを簡単に得ることができる。
【0051】
また、図示しない制御部は、焼付位置6に配置されたレーンに応じて焼付レンズ71の焼付倍率を決定し、焼付倍率に応じた焼付レンズ71の絞り(焼付倍率が大きい程、絞った方が必要な被写界深度になり好ましい。)と露光条件を決定する。これにより、焼付レンズ71の焼付倍率を適切な焼付倍率にして、写真フィルムから印画紙に焼付露光することが簡単にできる。
【0052】
また、キャリア3の第一レーン1の入口には挿入検出センサ12が設けられており、この挿入検出センサ12は写真フィルム9が第一レーン1に挿入されたことを検出する。また、キャリア3の第二レーン2の入口には挿入検出センサ22が設けられており、この挿入検出センサ22は写真フィルム9が第二レーン2に挿入されたことを検出する。そして、これらの挿入検出センサ12、22の検出信号は図示しない制御部に送られ、制御部はこれらの信号により、第一レーン1に写真フィルムが挿入されたか否かと第二レーン2に写真フィルムが挿入されたか否かとを検知する。
【0053】
なお、キャリア3の第二レーン2の挿入検出センサ22が設けられたところの入口にセット・離脱可能に、蝶番36を介してカートリッジ給送部35が設けられている。このカートリッジ給送部35は、第二レーン2の入口から離脱した状態で、写真フィルムを収容したAPSカートリッジを着脱することができ、第二レーン2の入口にセットした状態で、セットされたAPSカートリッジから写真フィルムを第二レーン2に給送するものである。そして、第二レーン2から戻ってきた写真フィルムをAPSカートリッジに収容するものである。なお、APSカートリッジから写真フィルムを第二レーン2に給送し始めてから、完全に写真フィルムを収容させるまで、カートリッジ給送部35は第二レーン2の入口から離脱できないようになっている。これに対して、キャリア3の第一レーン1へは、手差しにより135サイズの写真フィルムを給送する。
【0054】
また、キャリア3の配置状態を検出する図示しない検出器が設けられており、このキャリア3の配置状態を検出する図示しない検出器は、図2に示す状態のように第一レーン1が露光位置6にあり、操作者からみてマスク11が横になるように配置されている第一状態、図3に示す状態のように第二レーン2が露光位置6にあり、操作者からみてマスク21が横になるように配置されている第二状態、図4に示す状態のように第一レーン1が露光位置6にあり、操作者からみてマスク11が縦になるように配置されている第三状態及びこれらの状態のいずれでもない第四状態のいずれかの状態であるかを検出する。そして、図示しない制御部は、キャリア3の配置状態を検出する図示しない検出器の第一状態〜第四状態のいずれであるかの検出結果に応じて、利用するセンサなどの情報を取捨選択し、また、制御する内容を変えて各部を制御する。
【0055】
例えば、先ず、この検出器が第四状態であると検出した時に、制御部が第一レーン1又は第二レーン2に写真フィルムが挿入されたと検知すると、キャリア3が完全に移動セットされていない状態で写真フィルムが挿入されたとして、警告音を発し、正常な状態になるまで焼付露光を禁止する制御を行う。これにより、キャリア3が完全に移動セットされていない状態で写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止することができる。
【0056】
また、この検出器が第二状態であると検出した時に、制御部が第一レーン1に写真フィルムが挿入されたことを検知すると、又は、この検出器が第一状態又は第三状態であると検出した時に、制御部が第二レーン2に写真フィルムが挿入されたことを検知すると、すなわち、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムが誤挿入されたことを検出すると、警告音を発し、正常な状態になるまで焼付露光を禁止する制御を行う。これにより、誤ったレーン又は誤った状態で写真フィルムから焼付焼付露光しようとするミスの発生を防止することができる。
【0057】
なお、ここで、正常状態とは、写真フィルムが第一レーン1にも第二レーン2にも挿入されていない状態、第一状態又は第三状態で第一レーン1にのみ写真フィルムが挿入された状態、及び、第二状態で第二レーン2にのみ写真フィルムが挿入された状態のことである。
【0058】
また、図示しない制御部は、焼付位置6に配置されたレーンの写真フィルム9から焼付露光される印画紙7のサイズと焼付倍率とを、焼付位置6に配置されたレーンに応じて決定する。例えば、第一レーン1が焼付位置6に横方向に配置される第一状態だと、135サイズの写真フィルムのフルサイズの駒画像からトリミングされた縁無しプリントを得るための焼付露光で、Lサイズ(約89mm×約127mm)で焼付倍率約4.0倍及びパノラマサイズ(約89mm×約254mm)で焼付倍率約7.9倍から選択され、第一レーン1が焼付位置6に縦方向に配置される第三状態だと、135サイズの写真フィルムのハーフサイズの駒画像からトリミングされた縁無しプリントを得るための焼付露光で、Lサイズ(約89mm×約127mm)で焼付倍率約6.0倍を選択され、第二レーン2が焼付位置6に配置される第二状態だと、IX240規格を満たす写真フィルムからトリミングされた縁無しプリントを得るための焼付露光で、Cサイズ(約89mm×約127mm)で焼付倍率約6.0倍、Pサイズ(約89mm×約254mm)で焼付倍率約9.4倍及びHサイズ(約89mm×約158mm)で焼付倍率約6.0倍から選択される。これにより、適切なサイズの印画紙7に焼付露光することが簡単にできる。なお、第一状態で、135サイズの写真フィルムのフルサイズの駒画像からトリミングされた縁無しプリントを得るための焼付露光で、ハイビジョンサイズ(約89mm×約158mm)で焼付倍率約5.2倍を選択できるようにしてもよい。
【0059】
また、キャリア3には、モータ51がキャリア3の第一レーン1に対して第二レーン2と反対側に設けられている。これにより、モータ51が発生する磁界が後述する磁気ヘッド31〜34に悪影響を及ぼさないようにしている。
【0060】
そして、モータ51の軸にはスプロケット52が嵌められており、スプロケット52の回転が伝達されるギヤ53と共にモータ51の回転が減速されて軸47に伝達される。軸47にはプーリ57が嵌められており、軸47の回転がベルト58に伝達される。また、軸47の第一レーン1の位置にはローラ17が、第二レーン2の位置にはローラ27が嵌められており、それぞれ第一レーン1の写真フィルム、第二レーン2の写真フィルムを搬送駆動する。また、ベルト58はプーリ54、55、56に掛けわたされており、ベルト58の回転がプーリ54、55、56に伝達されるようになっている。そして、プーリ54、55、56は軸44、45、46に嵌められており、プーリ54、55、56の回転が軸44、45、46に伝達される。そして、軸44、45、46には、それぞれ、第一レーン1の位置にローラ14、15、16が嵌められており、第二レーン2の位置にローラ24、25、26が嵌められており、それぞれ第一レーン1の写真フィルム、第二レーン2の写真フィルムを搬送駆動する。
【0061】
このように、モータ51は、第一レーン1及び第二レーン2のいずれのレーンの写真フィルムも搬送駆動する。これにより、搬送駆動のための機構のコストを低減できる。なお、モータ51の回転駆動は図示しない制御部の搬送制御に基づいて、制御されている。
【0062】
すなわち、焼付位置6に配置されたレーンの写真フィルムを、焼付位置6に配置されたレーンに応じた搬送制御で搬送する。なお、この焼付位置6に配置されたレーンに応じた搬送制御には、焼付位置6に配置されたレーンに応じて、写真フィルムを搬送して順次駒画像をマスク11、21に位置させる駒送り制御を含む。これにより、第一レーン1が焼付位置6に配置される(図2に示す状態)と、135サイズの写真フィルムに合った駒送り制御などの搬送制御で第一レーン1の写真フィルムを搬送し、第二レーン2が焼付位置6に配置される(図3に示す状態)と、IX240規格を満たす写真フィルムに合った駒送り制御などの搬送制御で第二レーン2の写真フィルムを搬送することになり、焼付られる写真フィルムに合った駒送り制御などの搬送制御に自動的にでき、極めて作業性が改善される。
【0063】
この駒送り制御は、第一レーン1が焼付位置6に配置される(図2に示す状態)と、写真フィルムの駒画像を画像検出センサ13Eにより検出し、画像検出センサ13Eにより検出された駒画像の位置に基づいて写真フィルムを搬送して駒画像をマスク11に位置させるものであり、第二レーン2が焼付位置6に配置されると、写真フィルムのパーフォレーションに基づいて写真フィルムを搬送して順次駒画像をマスク11に位置させるものである。これにより、135サイズの写真フィルムに対しては、前述の所定の法則を満たさない駒画像の配列であっても良好な駒送り制御となり、また、IX240規格を満たす写真フィルムに対しては、写真フィルムのパーフォレーションに基づいて写真フィルムを搬送して順次駒画像をマスク21に位置させるので、非常に良好な駒送り制御となり、焼付られる写真フィルムに合った駒送り制御にすることを自動的にできることにより、135サイズの写真フィルムであってもIX240規格を満たす写真フィルムであっても、良好な駒送り制御が自動的にでき、極めて作業性が改善される。
【0064】
また、第二レーン2には、第二レーンに搬送されているIX240規格を満たす写真フィルムの磁気情報の記録をする磁気ヘッド32、34が設けられており、また、第二レーン2に搬送されているIX240規格を満たす写真フィルムの磁気情報の読取をする磁気ヘッド31、33が設けられている。
【0065】
また、第二レーン2が焼付位置6に配置される(図3に示す状態)と、IX240規格を満たす写真フィルムから磁気ヘッド31〜34によって磁気情報を記録又は読取できるように、IX240規格の写真フィルムを搬送する制御を行う。これにより、IX240規格を満たす写真フィルムの磁気情報の良好な記録又は読取ができる。
【0066】
第一レーン1には、135サイズの写真フィルムに記録されているDXコード及び駒番号コードのバーコード情報を検出する読取センサ13A〜13Dが備えられている。また、135サイズの写真フィルムの駒画像の位置を検出する画面センサ13Eが設けられている。また、第二レーン2には、IX240規格を満たす写真フィルムに記録されているプリントサイズを示すコードなどのバーコード情報とパーフォレーションを検出する読取センサ23A〜23Dが備えられている。
【0067】
そして、第一レーン1に設けられた画像検出センサ13Eは、搬送されている写真フィルムの濃淡の変化から、135サイズの写真フィルムの駒画像の位置を検出する。
【0068】
これら読取センサ13A〜13Dと読取センサ23A〜23Dは、焼付位置6に配置されたレーンの読取センサの検出結果が読取回路に伝達されるように切替えられる。これについて、本実施形態のセンサ回路の概略回路図である図6に基づいて説明する。
【0069】
読取センサ13A〜13Dの各々のセンサを構成するLED94Aと受光センサ95Aとが、バーコードが記録される位置の写真フィルムを通過したLED94Aの発光を受光できる位置に受光センサ95Aが設けられている。また、同様に、読取センサ23A〜23Dの各々のセンサを構成するLED94Bと受光センサ95Bとが、バーコードが記録される位置の写真フィルムを通過したLED94Bの発光を受光できる位置に受光センサ95Bが設けられている。
【0070】
そして、LED94Aは直流電源91Aに接続されており、常時発光しており、LED94Bは直流電源91Bに接続されており、常時発光している。従って、受光センサ95A、95B共に常時何らかの検出信号を出している。
【0071】
そして、受光センサ95A、95Bはスイッチング回路96に接続されている。そして、スイッチング回路96は、図示しない制御部の制御により、焼付位置6に配置されたレーンの受光センサの検出信号が読取回路99に伝達されるように切替える。
【0072】
そして、スイッチング回路96は増幅器97に接続されており、増幅器97は焼付位置6に配置されたレーンの受光センサの検出信号を増幅する。そして、増幅器97はA/D変換器98に接続されており、A/D変換器98は焼付位置6に配置されたレーンの受光センサの増幅された検出信号をデジタル化する。そして、A/D変換器98は読取回路99に接続されており、読取回路99は焼付位置6に配置されたレーンの受光センサのデジタル化された検出信号に基づいて、焼付位置6に配置されたレーンの読取センサ13A〜13D又は読取センサ23A〜23Dの検出信号から写真フィルム9に記録されているバーコードの情報を読み取る。
【0073】
これにより、第一レーン1及び第二レーン2で増幅器97、A/D変換器98及び読取回路99を問題なく共用するができ、増幅器97、A/D変換器98及び読取回路99の分だけコストを低減することができる。
【0074】
また、読取センサ13A〜13Dは第一レーン1に挿入された写真フィルムの幅を検出する機能も有している。これは、読取回路99が読取センサ13A〜13Dからの検出信号を解析することにより、第一レーン1に挿入された写真フィルムの幅を検出するもので、検出した幅に関する情報が図示しない制御部に送られる。図示しない制御部は送られた第一レーン1に挿入された写真フィルムの幅に関する情報に基づき、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたと判断した場合、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたことを検出し、警告音を発すると同時に、誤った幅の写真フィルムが排除されるまで焼付露光を禁止する制御を行う。
【0075】
また、同様に、読取センサ23A〜23Dは第二レーン2に挿入された写真フィルムの幅を検出する機能も有している。これは、読取回路99が読取センサ23A〜23Dからの検出信号を解析することにより、第二レーン2に挿入された写真フィルムの幅を検出するもので、検出した幅に関する情報が図示しない制御部に送られる。図示しない制御部は送られた第二レーン2に挿入された写真フィルムの幅に関する情報に基づき、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたと判断した場合、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたことを検出し、警告音を発すると同時に、誤った幅の写真フィルムが排除されるまで焼付露光を禁止する制御を行う。
【0076】
これらにより、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止することができる。
【0077】
次に、本実施形態のセンサ回路の変形形態について、本実施形態のセンサ回路の変形形態の概略回路図である図7に基づいて説明する。
【0078】
読取センサ13A〜13Dの各々のセンサを構成するLED94Aと受光センサ95Aとが、バーコードが記録される位置の写真フィルムを通過したLED94Aの発光を受光できる位置に受光センサ95Aが設けられている。また、同様に、読取センサ23A〜23Dの各々のセンサを構成するLED94Bと受光センサ95Bとが、バーコードが記録される位置の写真フィルムを通過したLED94Bの発光を受光できる位置に受光センサ95Bが設けられている。
【0079】
そして、LED94A、94Bはスイッチ93に接続されており、スイッチ93は直流電源91Aに接続されており、図示しない制御部の制御により、焼付位置6に配置されたレーンのLED94A又はLED94Bと直流電源91Aに接続する。従って、スイッチ93により接続されたLED94A又はLED94Bが発光し、対応する受光センサ95A又は受光センサ95Bが受光して検出信号を発することになり、図示しない制御部によって制御されているスイッチ93により焼付位置6に配置されたレーンの受光センサの検出信号が読取回路99に伝達されるように切替えられる。
【0080】
そして、受光センサ95A、95Bは増幅器97に接続されており、増幅器97は焼付位置6に配置されたレーンの受光センサの検出信号を増幅する。そして、増幅器97はA/D変換器98に接続されており、A/D変換器98は焼付位置6に配置されたレーンの受光センサの増幅された検出信号をデジタル化する。そして、A/D変換器98は読取回路99に接続されており、読取回路99は焼付位置6に配置されたレーンの受光センサのデジタル化された検出信号に基づいて、焼付位置6に配置されたレーンの読取センサ13A〜13D又は読取センサ23A〜23Dの検出信号から写真フィルム9に記録されているバーコードの情報を読み取る。
【0081】
これにより、第一レーン1及び第二レーン2で直流電源91、増幅器97、A/D変換器98及び読取回路99を問題なく共用することができ、直流電源91、増幅器97、A/D変換器98及び読取回路99の分だけコストを低減することができる。
【0082】
次に、キャリア3のフィルム圧着板41について、説明する。このフィルム圧着板41は、圧着ソレノイド42により、第一レーン1及び第二レーン2のいずれに対しても、写真フィルム9を各レーンのマスク11、21側に圧着させて、良好な焼付露光ができるようにするためのもので、写真フィルム9の駒画像をマスク11、21に位置付けると直ちに、圧着ソレノイド42によりフィルム圧着板41をマスク11、21側に圧着させることで、写真フィルム9を各レーンのマスク11、21側に圧着させて、浮き上がらないようにして、良好な焼付露光ができるようにする。そして、焼付露光が終わると直ちに、圧着ソレノイド42によりフィルム圧着板41をマスク11、21側から離して、写真フィルム9をツレや位置ズレなどが生じないように良好に搬送できるようにする。
【0083】
実施形態2
本実施形態の写真焼付装置は、実施形態1の変形形態であり、キャリア3の構造のみが相違する。以下、本実施形態のキャリアの概略構成図である図5に基づいて、実施形態1との相違点のみ説明する。
【0084】
本実施形態のキャリア3は、操作者から見て手前にIX240規格を満たす写真フィルムを通す第二レーン2が設けられており、所定の焼付位置6に第二レーン2が操作者から見て横方向に配置された状態である甲状態(図5に示す状態)から、キャリア3を縦方向50に移動させると、焼付位置6に第一レーン1が操作者から見て横方向に配置された乙状態にできる。このように、キャリア3は移動させて、焼付位置6に第一レーン1及び第二レーン2を切り換えて配置でき、135サイズの写真フィルムもIX240規格を満たす写真フィルムも焼付位置6に配置でき、作業性を悪くさせるキャリアの交換をしなくてもこれらから焼き付けができる。
【0085】
また、キャリア3には、モータ51がキャリア3の第二レーン2に対して第一レーン1と反対側に設けられている。これにより、モータ51が第二レーン2の側に配置でき、より高い搬送速度精度が要求されるIX240規格を満たす写真フィルムの搬送をより高い搬送速度精度で搬送することが比較的簡単にできる。
【0086】
また、本実施形態では、キャリア3の第二レーン2に対して第一レーン1と反対側にのみモータ51を設けたが、第一レーン1側にもモータを設け、それぞれのレーンをそれぞれのモータが搬送駆動するようにして、さらに高い搬送速度精度の搬送をより簡単に行えるようにしてもよい。
【0087】
また、図示しない駆動モータ及びラックピニオンなどからなる縦方向50にキャリア3を移動させるキャリア移動機構が設けられている。そして、キャリア3の配置状態を検出する図示しない検出器は、甲状態、乙状態及びこれらの状態のいずれでもない丙状態のいずれかの状態であるかを検出する。そして、図示しない制御部は、キャリア3の配置状態を検出する図示しない検出器の第一状態〜第四状態のいずれであるかの検出結果に応じて、利用するセンサなどの情報を取捨選択し、また、制御する内容を変えて各部を制御する。
【0088】
例えば、この検出器が丙状態であると検出した時に、制御部が第一レーン1又は第二レーン2に写真フィルムが挿入されたと検知すると、キャリア移動機構は、挿入されたレーンが焼付位置6に配置されるように、キャリア3を移動させる。また、この検出器が甲状態であると検出した時に、制御部が第一レーン1に写真フィルムが挿入されたことを検知すると、又は、この検出器が乙状態であると検出した時に、制御部が第二レーン2に写真フィルムが挿入されたことを検知すると、すなわち、焼付位置6に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムが挿入されたことを検出すると、キャリア移動機構は、挿入されたレーンが焼付位置6に配置されるように、キャリア3を移動させる。
【0089】
そして、乙状態で第一レーン1に写真フィルムが挿入された状態、又は、甲状態で第二レーン2に写真フィルムが挿入された状態では、キャリア移動機構は駆動せず、モータ51の駆動により、写真フィルムが搬送される。
【0090】
このように、挿入検出センサ12、22による検出結果に基づいて、キャリア3を自動的に移動させて、所定の焼付位置6に第一レーン1及び第二レーン2を切り換えて配置させるキャリア移動機構を有するので、焼付位置6に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルム9を挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止でき、また、人手によって、キャリア3を移動させて、所定の焼付位置6に第一レーン1や第二レーン2を切り換えて配置する労力が不要となる。
【0091】
実施形態3
本実施形態の写真焼付装置は、実施形態1の変形形態であり、図示しない印画紙を供給するマガジンが3つセットでき、セットされた3つのマガジンから供給される印画紙を選択できるようにしたもので、これら3つのマガジンとして、例えば、約89mm幅の印画紙を収容したマガジンと、約127mm幅の印画紙を収容したマガジンと、約254mm幅の印画紙を収容したマガジンとから選択して、プリント位置に印画紙を供給できるものである。以下、実施形態1との相違点に付いて説明する。
【0092】
そして、各マガジンからこのロールマガジンに収容された感光材料の先端を給送方向89から搬送ローラ対87により露光台8に給送されるようになっている。
【0093】
そして、135サイズの写真フィルムに記録された駒画像がハーフサイズの場合、約127mm幅の印画紙を収容したマガジンから、約127mm幅の印画紙を給送して、焼付倍率約6.0倍で、図2に示す第一状態で、135サイズの写真フィルムのハーフサイズに記録された駒画像から、Lサイズの印画紙(約127mm×約89mm)を焼付露光される。また、135サイズの写真フィルムに記録された駒画像がフルサイズの場合、図2に示す第二状態で、約127mm幅の印画紙を収容したマガジンから、約127mm幅の印画紙を給送して、焼付倍率約4.0倍で、135サイズの写真フィルムのフルサイズに記録された駒画像から、Lサイズの印画紙(約127mm×約89mm)を焼付露光され、135サイズの写真フィルムに記録された駒画像がパノラマサイズの場合、図2に示す第二状態で、約255mm幅の印画紙を収容したマガジンから、約254mm幅の印画紙を給送して、焼付倍率約7.9倍で、135サイズの写真フィルムのフルサイズに記録された駒画像から、パノラマサイズの印画紙(約254mm×約89mm)を焼付露光される。
【0094】
これにより、印画紙の給送速度を早めることができ、より効率的に焼付露光することができる。
【0113】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明により、少なくとも前記焼付位置に配置されたレーンにおいて誤った幅の写真フィルムが誤挿入された場合、誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたことを検出するので、写真フィルムを誤ったレーンに挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光されることを防止することができる。
【0114】
請求項2に記載の発明により、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止することができる。
【0115】
請求項に記載の発明により、焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムを挿入された状態で、この写真フィルムから焼付露光しようとするミスの発生を防止でき、また、人手によって、前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置する労力が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1、2の写真焼付装置の概略図。
【図2】実施形態1のキャリアの概略構成図(上面図)。(第一状態)
【図3】実施形態1のキャリアの概略構成図(上面図)。(第二状態)
【図4】実施形態1のキャリアの概略構成図(上面図)。(第三状態)
【図5】実施形態2のキャリアの概略構成図(上面図)。
【図6】実施形態1、2のセンサ回路の概略回路図。
【図7】実施形態1、2のセンサ回路の変形形態の概略回路図。
【符号の説明】
1 第一レーン
2 第二レーン
3 キャリア
4 回転用ガイド
5 縦方向移動用ガイド
6 焼付位置
7 印画紙
8 露光台
9 写真フィルム
11、21 マスク
12、22 挿入検出センサ
13 センサ
71 焼付レンズ

Claims (3)

  1. 第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、
    前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、
    前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置でき、
    前記焼付位置に配置されたレーンに誤った幅の写真フィルムが誤挿入されたことを検出する誤挿入検出手段を有する写真焼付装置。
  2. 第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、
    前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、
    前記キャリアを移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置でき、
    前記焼付位置に配置されたレーンと異なるレーンに写真フィルムが誤挿入されたことを検出する誤挿入検出手段を有する写真焼付装置。
  3. 第一の幅の写真フィルムから焼付露光できるし、前記第一の幅と異なる第二の幅の写真フィルムからも焼付露光できる写真焼付装置において、
    前記第一の幅の写真フィルムを通すための第一レーンと前記第二の幅の写真フィルムを通すための第二レーンとを有するキャリアが設けられ、
    前記第一レーン及び前記第二レーンの各入口に写真フィルムが挿入されたことを検出する挿入検出センサが備えられており、
    前記挿入検出センサによる検出結果に基づいて、前記キャリアを自動的に移動させて、所定の焼付位置に前記第一レーン及び前記第二レーンを切り換えて配置させる手段を有する写真焼付装置。
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