JP3636060B2 - 車両用回転シートのインターロック装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用回転シートのインターロック装置に関し、特に、助手席シートの後方回転とシフトレバー操作とのインターロックをとるのに適したインターロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は車両用回転シートの回転機構の一例を示す断面図である。図3において、最下段には車両フロア側に固定されたリング状のロアプレート1が位置している。このロアプレート1の外形は矩形をなすとともに、内周部11は円形領域が二段に上昇して、中心に開口12が形成されている。ロアプレート1の上方には同じくリング状のアッパプレート2が位置し、その外形は矩形をなすとともに、内周部21は円形領域が段付きに下降して、中心に開口22が形成されている。シート本体はアッパプレート2に載置される。アッパプレート2の上方にはセットプレート3が位置している。セットプレート3は中心に開口31を有する円形容器状をなし、外周には全周に立壁32が形成されている。この立壁32には180度離れた対称位置に矩形の係合孔321,322が設けられている。
【0003】
アッパプレート2はその内周部21が、ロアプレート1の内周部11とセットプレート3との間に位置し、内周部21の上下面に接して位置する金属ボール61を介してロアプレート1とセットプレート3で抱持されてロアプレート1と同心に回転自在となっている。アッパプレート2の下面には回転規制レバー5´(図4)が設けてあり、その先端53は、アッパプレート2の環状側面23(図3)に設けた貫通孔231を経てセットプレート立壁32の係合孔321内に進入しており、これにより、アッパプレート2(すなわちシート本体)は車両前方を向いた状態で回転が規制されて位置決めされている。アッパプレート2にはブラケット24が設けられ、これと回転規制レバー5の中間部との間にバネ部材25(図4)が懸架されて、回転規制レバー5をその先端が貫通孔231へ向かうように付勢している。回転規制レバー5の下方のロアプレート1上には、回転規制レバー5´とシフトレバーとのインターロックをとるためのインターロック装置を構成するインターロックレバー7´が位置している。
【0004】
インターロックレバー7´はベース板71上に設けられ、このベース板71はボルト72によってロアプレート1に固定されている。インターロックレバー7は中間位置が垂直軸73に支持されて水平面内で旋回自在であるとともに、垂直軸73回りに配設されたバネ部材74によって図5の時計方向へ回転付勢されている。なお、バネ部材74のバネ力はバネ部材25のそれよりも小さく設定されている。
【0005】
インターロックレバー7´の一端には係止ピン75が立設されて、その上端は回転規制レバー5´の中間部に形成された開口54内に位置している。この開口54の幅は係止ピン75が位置する部分ではこれの外径とほぼ等しいが、回転規制レバー5´の段付き部55に向けて漸次幅を拡げつつ、段付き部55の立壁の途中まで延びている。インターロックレバー7´の他端76には図5に示すシフトレバー位置検出部8からのワイヤ81が至っている。図5(A)において、シフトレバー位置検出部8はL字形の係合孔82を形成した係合体81を有し、この係合体81はリターンスプリング83によってストッパ面84に当接させられている。なお、リタ−ンスプリング83は上記インタ−ロックレバ−7´を回転寸勢するバネ部材74よりもバネ力を弱く設定してある。係合孔82内にはシフトレバーと連動する係合片85が位置しており、シフトレバーが駐車(「P」)レンジ以外にある時には、係合片85は図5(A)の実線で示すように、係合孔82の短辺部821内にある。一方、シフトレバーを「P」レンジにすると、係合片85は図5(A)の破線で示すように、係合孔82の長辺部822内に移動する。
【0006】
シフトレバーが「P」レンジ以外にある時に、回転規制レバー5´を図5(A)の時計方向へ回動操作すると、係止ピン75が開口54に係合しているインターロックレバー7´は同方向へ回動するが、係合体81がリターンスプリング83に抗して僅かにストッパ面84から離れた位置で、図5(B)に示すように係合片85が係合孔82の短辺部821の側面に当接してこれ以上の係合体81の移動はできない。したがって、インターロックレバー7´はこれ以上回動せず、回転規制レバー5´の先端53をセットプレート3の立壁32の係合孔321から退出させることはできないから、シート43は車両前方を向いた姿勢でその旋回が規制される。
【0007】
シフトレバーを「P」レンジにすると、図6(A)に示すように、係合片85は係合体81の係合孔82の長辺部822に移動する。この状態で回転規制レバー5を図6(A)の時計方向へ回動操作すると、係合片85が長辺部822内を相対移動する間に係合体81はリターンスプリング83に抗して大きく移動し(図6(B))、これに伴いインターロックレバー7´が大きく回動して回転規制レバー5´の先端53がセットプレート3の係合孔321から退出する。これにより、アッパプレート2の回転が可能になり、回転後、回転規制レバー5´の先端53を新たな係合孔322(図3)内に進入させることにより、シート43を車両後方へ向いた旋回位置で位置決めすることができる。
【0008】
アッパプレート2の旋回に伴ってこれと一体に回転規制レバー5´が回転移動すると、その開口54からインターロックレバー7´の係止ピン75が外れて回転規制レバ−5´とインタ−ロックレバ−7´が分離し、この状態で、インターロックレバー7´は付設されたバネ部材74(図4)によって、図6(C)に示すように、時計方向回転位置に維持される。この結果、係合体81はリターンスプリング83に抗して大きく移動した位置に保持され、係合片85は係合孔82の長辺部822内に位置したままとなる。したがって、シフトレバーを「P」レンジ以外に操作しようとしても、係合片85が係合孔82の長辺部822側面に当接して阻止される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のインターロック装置では、インターロックレバー7´とシフトレバー操作禁止装置を兼ねるシフトレバー位置検出部8とをワイヤ81で結合しているため、他の部材との関係でワイヤの敷設方向が制限されることによりインターロック装置の取付位置が制約されるとともに、ワイヤ81の伸びや敷設時のバラツキ等によってインターロック装置の作動の確実性に欠けるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、装置取付位置の制約がないとともに作動の確実性を確保することができ、しかも上述した従来のシート回転機構にコンパクトに後付け設置できる車両用回転シートのインターロック装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明では、車両フロア側に設けられたリング状のロアプレート(1)と、シート本体側に設けられ、ロアプレート(1)上にこれと同心に回転自在に支持されたリング状のアッパプレート(2)と、アッパプレート(2)に設けられ当該アッパプレート(2)の板面に平行に進退移動して進出時にロアプレート(1)の一部(3)と係合してアッパプレート(2)の回転を規制し、段付き部(55)と当該段付き部(55)に向けてその立壁の途中まで延びる開口(54)が形成された回転規制部材(5)とを設けるとともに、ピン部材(75)が立設されてシート本体が車両前方を向いた位置で回転規制部材(5)の開口(54)内にピン部材(75)が進入し係合して当該回転規制部材(5)と連動するとともにシート本体が車両前方から後方へ向けて回転させられると回転規制部材(5)の開口(54)内からピン部材(75)が脱出して当該回転規制部材(5)と分離させられるインターロックレバー(7)と、インターロックレバー(7)の移動軌跡中に進出してその移動を規制するストッパ部材(10)と、ストッパ部材(10)を進退移動させる電動駆動手段(93)と、インターロックレバー(7)がストッパ部材(10)に当接する位置に達する手前で当接して操作されるスイッチ手段(95A,95B)とをベース板(9)上に一体に設けて当該ベース板(9)をロアプレート(1)に設置し、かつ、シフトレバーの駐車レンジからの移動を禁止するシフトレバー操作禁止装置と、シフトレバーが駐車レンジにあるときにスイッチ手段(95A,95B)が操作されると電動駆動手段(93)を作動させてストッパ部材(10)を退避位置に移動させるとともにシフトレバー操作禁止装置を作動させてシフトレバーの駐車レンジからの移動を禁止し、シフトレバーが駐車レンジ以外にあるときはスイッチ手段(95A,95B)が操作されても電動駆動手段(93)を作動させず、ストッパ部材(10)を進出位置に維持する制御手段とを設ける。
【0012】
本第1発明においては、シフトレバーが駐車レンジにあるときにスイッチ手段が操作されると電動駆動手段が作動してストッパ部材が退避位置に移動するから、インターロックレバー、およびこれと係合し連動する回転規制部材は自由に移動可能となる。したがって、回転規制部材を後退させてロアプレートの一部との係合を解消し、アッパプレート、およびシート本体を自由に後方へ回転させることができる。そしてこの状態で、シフトレバー操作禁止装置が作動してシフトレバーの駐車レンジからの移動が禁止される。シフトレバーが駐車レンジ以外にあるときはストッパ部材が進出位置に保持されるから、インターロックレバーと、これと係合し連動する回転規制部材の移動が規制される結果、回転規制部材はロアプレートの一部との係合を解消することができないから、アッパプレート、およびシート本体の後方への回転は規制される。本発明によれば、従来のようにワイヤを使用することなく、スイッチ手段からの電気信号で電動駆動手段等を作動させているから、インターロック作動の確実性が保証されるとともに、インターロック装置を取り付ける位置の自由度も向上する。そして本発明では、インターロックレバー、ストッパ部材、電動駆動手段やスイッチ手段をベース板上に一体に設けているから、回転機構を構成するロアプレート上にインターロック装置をコンパクトに後付けで設置することができる。
【0013】
本第2発明では、上記スイッチ手段は第1スイッチ(95A)と第2スイッチ(95B)で構成され、上記両スイッチのうち少なくとも第1スイッチ(95A)はインターロックレバー(7)がストッパ部材(10)に当接する位置に達する手前で当接して操作され、上記制御手段は、シフトレバーが駐車レンジにあるときに第1スイッチ(95A)が操作されると電動駆動手段(93)を作動させてストッパ部材(10)を退避位置に移動させ、第2スイッチ(95B)が操作されるとシフトレバー操作禁止装置を作動させてシフトレバーの駐車レンジからの移動を禁止し、シフトレバーが駐車レンジ以外にあるときは第1スイッチ(95A)が操作されても電動駆動手段を作動させず、上記ストッパ部材を進出位置に維持するように設定されている。
【0014】
本第2発明においては、シフトレバーが駐車レンジにあるときに第1スイッチが操作されると電動駆動手段が作動してストッパ部材が退避位置に移動するから、インターロックレバー、およびこれと係合し連動する回転規制部材は自由に移動可能となる。したがって、回転規制部材を後退させてロアプレートの一部との係合を解消し、アッパプレート、およびシート本体を自由に後方へ回転させることができる。この状態で、インターロックレバーが当接して第2スイッチが操作されると、シフトレバー操作禁止装置が作動してシフトレバーの駐車レンジからの移動が禁止される。シフトレバーが駐車レンジ以外にあるときはストッパ部材が進出位置に保持されるから、インターロックレバーと、これと係合し連動する回転規制部材の移動が規制される結果、回転規制部材はロアプレートの一部との係合を解消することができないから、アッパプレート、およびシート本体の後方への回転は規制される。このような本第2発明によっても上記第1発明と同様の効果が得られる。
【0015】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1にはシート回転機構の一部に設けられたインターロック装置の斜視図を示し、図2にはその平面図を示す。シート回転機構の基本構造は既に説明した従来のものと同一である。アッパプレート2には回転規制レバー5がその中間部を垂直軸52によって水平面内で回動可能に結合されており、上記レバー5の先端53はアッパプレート2の貫通孔231を経てセットプレート立壁32(図3)の係合孔321内に進入して、アッパプレート2(すなわちシート本体)を車両前方へ向いた状態で位置決めしている。回転規制レバー5には中間部より直交方向へ屈曲しつつ延びる取手部56が形成されており、取手部56とアッパプレート2間に配設されたバネ部材25によって、回転規制レバー5はその先端53が貫通孔231へ向かうように付勢されている。
【0017】
回転規制レバー5の下方のロアプレート1上には、回転規制レバー5とシフトレバーとのインターロックをとるためのインターロック装置を構成するインターロックレバー7が位置している。すなわち、ロアプレート1上にはベース板9がボルト91とナット92によって固定されており、このベース板9上にインターロックレバー7が垂直軸73によって水平面内で回動可能に支持されている。インターロックレバー7はこれに付設されたターンオーバスプリング77によって図2に示す一方の回転端とこれより時計方向へ回動した他方の回転端との間で反転回動させられる。
【0018】
インターロックレバー7の一端には係止ピン75が立設されて、その上端は回転規制レバー5の端部に形成された開口54内に位置している。この開口54の幅は係止ピン75が位置する部分ではこれの外径とほぼ等しいが、回転規制レバー5の段付き部55に向けて漸次幅を拡げつつ、段付き部55の立壁の途中まで延びている。インターロックレバー7の中間部には斜め側方へ突出するストライカ部78が形成されており、ストライカ部78の先端は平面視で略U字の傘状に屈曲させられている。また、インターロックレバー7の他端は細長に延びて当接部79となっている。
【0019】
ベース板9上には電気駆動手段たる電磁ソレノイド93が固定されており、一方、これに近いベース板9上に垂直軸103によって支持されて水平回動可能にストッパ板10が設けられている。ストッパ板10はその中間位置に電磁ソレノイド93の操作ピン931が結合されるとともに、基端101とベース板9との間に架設されたコイルバネ26(図2)によって反時計方向へ回転付勢されて、その先端102が、インターロックレバー7の当接部79の移動軌跡中に進出している。また、ベース板9に設けたブラケット94上には左右位置にそれぞれマイクロスイッチ95A,95Bが対称形に設けてあり、これらマイクロスイッチ95A,95Bの接触子951がインターロックレバー7のストライカ部78の移動軌跡中に位置している。ここでマイクロスイッチ95Aはその作動時に図略の制御装置に対して電磁ソレノイド作動信号を出力し、マイクロスイッチ95Bはその作動時に制御装置に対してシフトレバー操作禁止信号を出力する。なお、シフトレバーには、これが「P」レンジにあるか否かの検出信号を発する公知の検出器と、上記制御装置からの信号を受けて「P」レンジからのレバーシフト操作を規制する公知のシフトレバー操作禁止装置が付設されている。
【0020】
このような構造のインターロック装置において、シフトレバーが「P」レンジにある時に、取手部56を掴んで回転規制レバー5を垂直軸52周りに時計方向へ回動させると、回転規制レバー5と係合して一体に回動するインターロックレバー7のストライカ部78がマイクロスイッチ95Aの接触子951に当接してこれを作動させる。制御装置はマイクロスイッチ95Aからの電磁ソレノイド作動信号を受けると電磁ソレノイド93に通電する。そして、電磁ソレノイド93の作動ピン931によってストッパ板10が図2の時計方向へ回動させられて、ストッパ板10の先端102がインターロックレバー当接部79の移動軌跡外へ後退する。そこでさらに回転規制レバー5を時計方向へ回動させると、インターロックレバー7のストライカ部78がマイクロスイッチ95Bの接触子951に当接してこれを作動させ、シフトレバー操作禁止信号が出力される。
【0021】
シフトレバー操作禁止信号を受けた制御装置はシフトレバー操作禁止装置に作動信号を出力してシフトレバーのレバー操作を禁止する。回転規制レバー5を大きく時計方向へ回動させたことにより、その先端53はアッパプレート2の貫通孔231およびセットプレート立壁32(図3)の係合孔321から脱出して、アッパプレート2(すなわちシート本体)の車両後方への回転が可能となる。アッパプレート2が後方へ回転すると、これと一体に移動する回転規制レバー5の開口54から係止ピン75が脱出してインターロックレバー7は回転規制レバー5とは分離されるが、ターンオーバスプリング77によってインターロックレバー7は時計方向回動端に保持され、そのストライカ部78はマイクロスイッチ95A,95Bの各接触子951に当接した状態を保つ。アッパプレート2が車両前方へ戻し回転させられると、インターロックレバー7の係止ピン75が再び回転規制レバー5の開口54内に進入して両者が係合する。そこで、回転規制レバー5を、その先端53が貫通孔231および係合孔321(図3)内へ進入するように戻し回動させると、インターロックレバー7も一体に回動して図2に示す初期状態になる。
【0022】
図2の初期状態で、シフトレバーを「P」レンジ以外にシフトした状態では、回転規制レバー5を時計方向へ回動させてインターロックレバー7のストライカ部78がマイクロスイッチ95Aの接触子951に当接し電磁ソレノイド作動信号が出力されても、制御装置は電磁ソレノイド93への通電を行なわない。したがって、ストッパ板10の先端102はインターロックレバー当接部79の移動軌跡内へ進出した状態のままとなり、上記先端102に当接部79が当接して回転規制レバー5の時計方向への回動は阻止される。この結果、回転規制レバー5の先端53は係合孔321(図3)から脱出できず、アッパプレート2の後方回転が阻止される。
【0023】
このように、本実施形態のインターロック装置によれば、従来のようにワイヤを使用することなく、マイクロスイッチ95A,95Bからの電気信号で電磁ソレノイド93やシフトレバー操作禁止装置を作動させているから、インターロック作動の確実性が保証されるとともに、インターロック装置を取り付ける位置の自由度も向上する。さらに本実施形態では、回転規制レバー5と係合するインターロックレバー7や、ストッパ板10、電磁ソレノイド93およびマイクロスイッチ95A,95Bをベース板9上に一体に設けているから、回転機構を構成するロアプレート1上にインターロック装置をコンパクトに後付け設置することができる。なお、本実施形態において、ストライカ部78がマイクロスイッチ95Aに続いてマイクロスイッチ95Bに当接する位置は、ストライカ部78がストッパ板10に当接する位置の前後いずれとしても良い。また、電磁ソレノイド作動信号とシフトレバー操作禁止信号を一つのマイクロスイッチで同時に出力するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用回転シートのインターロック装置によれば、装置取付位置の制約がないとともに確実な作動を実現することができ、併せて、従来のシート回転機構にコンパクトに後付け設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、シート回転機構の一部に設けられたインターロック装置の斜視図である。
【図2】インターロック装置の平面図である。
【図3】シート回転機構の断面図である。
【図4】シート回転機構の一部に設けられた従来のインターロック装置の分解斜視図である。
【図5】従来のインターロック装置の作動を示す概略平面図である。
【図6】従来のインターロック装置の作動を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1…ロアプレート、2…アッパプレート、3…セットプレート、5…回転規制レバー、7…インターロックレバー、9…ベース板、93…電磁ソレノイド、95A,95B…マイクロスイッチ、10…ストッパ板。

Claims (2)

  1. 車両フロア側に設けられたリング状のロアプレートと、シート本体側に設けられ、前記ロアプレート上にこれと同心に回転自在に支持されたリング状のアッパプレートと、前記アッパプレートに設けられ当該アッパプレートの板面に平行に進退移動して進出時に前記ロアプレートの一部と係合して前記アッパプレートの回転を規制し、段付き部と当該段付き部に向けてその立壁の途中まで延びる開口が形成された回転規制部材とを設けるとともに、ピン部材が立設されてシート本体が車両前方を向いた位置で前記回転規制部材の前記開口内に前記ピン部材が進入し係合して当該回転規制部材と連動するとともにシート本体が車両前方から後方へ向けて回転させられると前記回転規制部材の前記開口内から前記ピン部材が脱出して当該回転規制部材と分離させられるインターロックレバーと、前記インターロックレバーの移動軌跡中に進出してその移動を規制するストッパ部材と、前記ストッパ部材を進退移動させる電動駆動手段と、前記インターロックレバーが前記ストッパ部材に当接する位置に達する手前で当接して操作されるスイッチ手段とをベース板上に一体に設けて当該ベース板を前記ロアプレート上に設置し、かつ、シフトレバーの駐車レンジからの移動を禁止するシフトレバー操作禁止装置と、シフトレバーが駐車レンジにあるときに前記スイッチ手段が操作されると電動駆動手段を作動させて前記ストッパ部材を退避位置に移動させるとともに前記シフトレバー操作禁止装置を作動させてシフトレバーの駐車レンジからの移動を禁止し、シフトレバーが駐車レンジ以外にあるときは前記スイッチ手段が操作されても前記電動駆動手段を作動させず、前記ストッパ部材を進出位置に維持する制御手段とを設けたことを特徴とする車両用回転シートのインターロック装置。
  2. 前記スイッチ手段は第1スイッチと第2スイッチで構成され、両スイッチのうち少なくとも前記第1スイッチは前記インターロックレバーが前記ストッパ部材に当接する位置に達する手前で当接して操作され、前記制御手段は、シフトレバーが駐車レンジにあるときに前記第1スイッチが操作されると電動駆動手段を作動させて前記ストッパ部材を退避位置に移動させ、前記第1スイッチに続いて前記第2スイッチが操作されるとシフトレバー操作禁止装置を作動させてシフトレバーの駐車レンジからの移動を禁止し、シフトレバーが駐車レンジ以外にあるときは前記第1スイッチが操作されても電動駆動手段を作動させず、前記ストッパ部材を進出位置に維持するように設定されている請求項1に記載の車両用回転シートのインターロック装置。
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