JP3634934B2 - 変調回路、復調回路、および変調/復調システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デルタシグマ変調方式を利用して、入力データのビット数を圧縮して出力する変調回路、およびその圧縮したデータを元のデータに復元する復調回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数ビットの音声データを1ビットのデータに変調する方式として、データを入力する毎にその入力データを予測データとし比較し、前者が後者より大きいとき「1」、小さいとき「0」として変調データを得るデルタ変調方式がある。復調においては、変調データが「1」のときは+Δだけ1サンプルタイム前の信号に加算し、「0」のときは−Δだけ1サンプルタイム前の信号から減算することで復調データを得るものである。前記予測データには、この復調データが使用される。
【0003】
ところが、デルタ変調方式では、予測データが対応できない場合(入力データの急激な大きな変化)が発生し、いわゆる傾斜過負荷による制限を受けるようになる。そこで、上記したΔの値を一定値としないで、最初は小さな値に設定しておいて、同じレベルの入力データが連続して2回生じたら3回目にΔの値を2倍に増大し、逆に入力データの極性が反転したらΔの値を1/2に減少するような操作を加える適応型のデルタ変調方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような変調方式では、変調器によりこれを再現するとき、信号の周波数帯域よりもナイキスト周波数(サンプリング周波数の1/2の周波数)を高くしなければならず、また、変調器と復調器の間にデータ遅延がある場合、変調器の変調開始と復調器の復調開始の同期をとる必要がある。
【0005】
本発明の目的は、上記した問題を解決し、ナイキスト周波数まで信号を再現することができるようにし、および変調回路の変調開始と復調回路の復調開始の同期を考慮する必要がないようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の変調回路は、入力するmビットのデータと内部生成したmビットの予測データとを比較してその不一致分を取り出す第1の比較手段(53)と、該比較手段の比較結果から不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を表すn(<m)ビットの変調データを作成する第1の送信手段(54)と、該第1の送信手段で生成した変調データに基づいて前記不一致のビット桁に「1」を立て他のビット桁を「0」としたmビットのデータを生成する第1の受信手段(56)と、該第1の受信手段で得られたデータと前記予測データとを比較してその不一致分を取り出す第2の比較手段(57)と、該第2の比較手段の出力データを1サンプル時間だけ遅延して前記予測データとして出力する第1の遅延手段(58)と、を具備するように構成した。
【0007】
第2の発明の復調回路は、nビットの変調データを入力して、該データに基づいて特定の1つのビット桁を「1」とし、他のビット桁を「0」とするm(>n)ビットのデータを生成する第2の受信手段(62)と、該第2の受信手段で得られたデータと復調データとを比較してその不一致分を取り出す第3の比較手段(63)と、該第3の比較手段の出力データを1サンプル時間だけ遅延して前記復調データとして出力する第2の遅延手段(64)と、を具備するように構成した。
【0008】
第3の発明の変調回路は、入力するmビットのデータと内部生成したmビットの予測データとを比較してその不一致分を取り出す第4の比較手段(13)と、該第4の比較手段の比較結果から不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を示すn(<m)ビットで表される変調データ、および前記不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を「1」とし他のビット桁を「0」とするmビットの中間データを生成する第2の送信手段(14)と、該mビットの中間データと前記mビットの予測データとの不一致分を取り出す第5の比較手段(15)と、該第5の比較手段で得られた比較結果を前記入力データから減算する第1の減算手段(17)と、前記入力データから前記予測データと予め設定したヒゲ補正定数を減算する第2の減算手段(20、22)と、前記第1の減算手段の出力よりも前記第2の減算手段の出力の方が小さいとき前記第2の送信手段から出力する前記変調データを入力してそのまま出力信号とし、前記第1の減算手段の出力よりも前記第2の減算手段の出力の方が大きいとき予め設定したヒゲ補正制御データを出力する第3の送信手段(25)と、前記変調データを入力することにより前記変調データに基づいて特定のビット桁に「1」を立て他のビット桁に「0」を立てたmビットの再生データを出力し、前記ヒゲ補正制御データを入力することにより前記ヒゲ補正制御データに対応したヒゲ補正制御信号を出力する第3の受信手段(27)と、該第3の受信手段から前記mビットの再生データが出力するときこれと前記予測データとの差分を取り出す第6の比較手段(28)と、前記第3の受信手段から前記ヒゲ補正制御信号が出力するとき前記予測データに対して前記ヒゲ補正定数を加減するヒゲ補正手段(29〜32)と、前記第6の比較手段又は前記ヒゲ補正手段から出力するデータを1サンプル時間だけ遅延させ前記予測データとして出力する第3の遅延手段と、を具備し、前記変調データとして前記nビットのうちの大部分を割り当て、前記ヒゲ補正制御データとして前記nビットのうちの残りを割り当てるよう構成した。
【0009】
第4の発明の復調回路は、nビットで表される変調データを入力することにより該変調データに基づいて特定のビット桁に「1」を立て他のビット桁に「0」を立てたmビットの再生データを出力し、ヒゲ補正制御データを入力することにより該ヒゲ補正制御データに対応したヒゲ補正制御信号を出力する第4の受信手段(42)と、該第4の受信手段から前記mビットの再生データが出力するときこれと復調データとの差分を取り出す第7の比較手段(43)と、前記第4の受信手段から前記ヒゲ補正制御信号が出力するとき前記予測データに対して予め設定したヒゲ補正定数を加減するヒゲ補正手段(44〜47)と、前記第7の比較手段又は前記ヒゲ補正手段から出力するデータを1サンプル時間だけ遅延させ前記復調データとして出力する4の遅延手段と、を具備するように構成した。
【0010】
第5の発明の変調/復調システムは、第1の発明の変調回路と第2の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路の第1の遅延手段と前記復調回路の第2の遅延手段の出力データが同一値に初期化され、又は、第3の発明の変調回路と第4の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路の第3の遅延手段と前記復調回路の第4の遅延手段の出力データが同一値に初期化されているようにした。
【0011】
第6の発明の変調/復調システムは、第1の発明の変調回路と第2の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路から出力するnビットの変調データおよび前記復調回路に入力するnビットの変調データが各々前記差分の最も少ないものを表す最小データにセットされているようにした。
【0012】
第7の発明の変調/復調システムは、第3の発明の変調回路と第4の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路から出力するnビットの変調データおよび前記復調回路に入力するnビットの変調データが各々前記差分の最も少ないものを表す最小データにセットされるとともに、mビットの前記ヒゲ補正定数における前記不一致表示用のビット桁の最下位桁以下のビット桁が「0」にセットされているようにした。
【0013】
第8の発明の変調回路は、第1又は第3の発明の変調回路において、前記入力するmビットのデータの負極性のデータのみを極性をそのままでレベルを反転する負内反転処理手段を設けて構成した。
【0014】
第9の発明の復調回路は、第2又は第4の発明の復調回路において、前記出力するmビットのデータの負極性のデータのみを極性をそのままでレベルを反転する負内反転処理手段を設けて構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
(変調回路)
図7は本発明の第1の実施の形態の変調/復調システムの変調回路の構成図(原理図)である。51は16ビットの音声信号(2の補数で表現されている)が入力する入力端子、52は負内反転処理回路であって、入力する16ビットの音声信号の負のデータを極性はそのままでレベルを反転する回路である。
【0016】
この負内反転処理回路52は、図3の(a)に示すように構成されている。すなわち、正の最大値(7FFF)と入力データとをEXOR演算(16ビット)するEXOR回路1、入力データが正か負かを検出する比較器2、その比較器2の比較結果が正であるときは入力データをそのまま出力側に出力し、負であるときはEXOR回路1の出力データを選択して出力するスイッチ3から構成されている。
【0017】
つまり、この負内反転処理回路52は、図3の(b)に示すようなサイン波データを入力したとき、(c)に示すように負側のレベルを反転させて出力するものであり、これによって信号の極性反転時のビット変化数の減少を促し、ゼロクロス時のノイズ発生を減少させることができる。なお、データをこのような負内反転処理回路に偶数回通すと、元のデータに戻る。
【0018】
図7に戻って、53はEXOR回路であり、負内反転処理回路2の出力データと予測データ(1サンプル時間前のデータとして後記するように作成されたデータ)とをEXOR演算してその不一致分(16ビットのうち予測データと異なるデータとなったビット桁にのみ「1」を立てたデータ)を出力する。
【0019】
54はこのEXOR回路53で得られたデータを入力して、16ビットのうちの最もMSB側の「1」なっているビット桁を4ビットで表して、変調信号として出力する送信部コントローラ(DSP等から構成される)である。すなわち、この送信部コントローラ54は次のようなデータ変換を行う。「 」内は10進数で表したデータである。
【0020】
最もMSB側の「1」なっているビット桁は16種類あり得るので、この送信部コントローラ54では、このビット桁を示すデータを4ビットで表して出力する。このようにして、出力端子55には16ビットデータが4ビットデータに圧縮されて変調信号として出力する。なお、予測データと入力データが全く同一で不一致が検出されない場合は、「15」を出力する。
【0021】
56は受信部コントローラ(DSP等で構成される)であって、送信部コントローラ54から出力する4ビットで表されたビット桁に基づき、16ビットのうちの当該ビット桁にのみ「1」を立てた16ビットデータとして生成する。つまり、送信部コントローラ54の処理と逆の処理を行う。
【0022】
57は前記した予測データと受信部コントローラ56の出力データとをEXOR演算するEXOR回路である。58は1サンプルタイムの遅延器である。このEXOR回路57と遅延器58によって積分回路が構成され、その積分動作によって、遅延器58の出力データ(予測データ)は変調開始当初は元の入力データとは大きく異なったデータとなっているが、積分動作が進むほどに元のデータに近いデータとなる。つまり、この予測データは復調データでもある。
【0023】
(復調回路)
図8は第1の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成図(原理図)である。61は変調信号の入力端子、62は前記した受信部コントローラ56と同様な処理を行う受信部コントローラである。63はEXOR回路、64は1サンプルタイムの遅延器であり、これらは積分回路を構成する。65は負内反転処理回路であって、前記した負内反転処理回路52と同様な処理を行う。66は復調信号の出力端子である。
【0024】
よって、この復調回路では、受信部コントローラ62において、前記した受信コントローラ56における処理と同様に、4ビットの変調データが16ビットデータに変換され、これがEXOR回路63と遅延器64で積分されて、負内反転処理回路65で負データが元のデータに復元されて、出力端子66から通常の2の補数の16ビットデータとして出力する。
【0025】
以上のように、この第1の実施の形態の変調/復調システムでは、変調回路において16ビットデータが4ビットデータに圧縮変調され、復調回路において4ビットデータが16ビットデータに伸長復調される。ここで、変調回路の遅延器58の16ビット出力データと、復調回路の遅延器64の16ビット出力データを、動作開始時に予め同一のデータ(例えば16進で「0000」)に初期化し、また変調回路の出力データと復調回路の入力データを最小データ(例えば10進で「15」)にセットておけば、動作開始時に特別な同期(同時動作開始)を取る必要はなく、変調回路と復調回路との間の伝送路に多少の遅延があっても、復調誤差を少なくすることが可能となる。
【0026】
また、変調回路への入力データの変化量が大きくても、その変化したMSB側のビット桁のみの情報を圧縮データとして転送しサンプリング毎に復調回路で各ビットを変化させることができるため、これに追従することができ、ナイキスト周波数まで信号を再現することができる。
【0027】
[第2の実施の形態]
(変調回路)
図1は本発明の第2の実施の形態の変調/復調システムの変調回路の構成図である。前記した図7に示した変調回路では、16ビットの現在の入力データと予測データとをEXOR演算して、変化したビットの桁を調べ、その変化したビット桁のうち、最もMSB側のビット桁を新たなデータとして4ビットで表現し、これにより、データ圧縮を行って変調データとしている。しかし、これだけでは、これを復調した信号にヒゲ(高周波成分)が発生する場合があるという問題がある。
【0028】
そこで、この第2の実施の形態の変調/復調システムでは、このヒゲを打ち消す特別な処理を加えるようにした。このために、入力データと予測データとの比較により検出された不一致のビット桁の最もMSB側が、LSBから1桁目(つまり、LSB)あるいは2桁目(2LSB)のとき、または不一致のビット桁がなかったときは、LSBから3桁目(3LSB)に不一致があると見なして4ビットの変調データとして「13」を出力する。そしてLSBから1桁目と2桁目をヒゲ補正制御用に使用する。
【0029】
したがって、4ビットデータのうち、「14」(4ビットで「0001」)と「15」(4ビットで「0000」)がヒゲ補正制御データとなる。ここでは、「14」をヒゲ補正定数の減算制御用データ、「15」を加算制御用データとする。なお、不一致ビット桁を表す4ビットの変調データは「00」〜「13」となる。
【0030】
図1において、11は16ビット(2の補数)の音声信号入力端子、12は図3に示した構成の負内反転処理回路であって、前記したように、入力する16ビットの音声信号の負のデータを極性はそのままでレベルを反転する。13は負内反転処理回路12の出力データと予測データとをEXOR演算してその不一致桁を「1」とし、一致桁を「0」とする16ビットデータ出力するEXOR回路である。14は送信部第1コントローラ(DSP等で構成される)である。
【0031】
この送信部第1コントローラ14は、前記EXOR回路13で得られた16ビットデータを入力端子AにデータAとして入力して、最もMSB側の「1」なっているビット桁を検出して、そのビット桁を4ビットで表したデータを出力端子BからデータBとして出力すると共に、そのビット桁のみを「1」とし他のビット桁を「0」とした16ビットのデータを出力端子CからデータCとして出力する。図4は、この送信部第1コントローラ14の処理のフローチャートに示す図である。
【0032】
15は送信部第1コントローラ14の出力端子Cから出力するデータと予測データとをEXOR演算して、両入力データの不一致のビット桁を「1」とし、一致のビット桁を「0」として出力するEXOR回路であり、その出力データは次段の負内反転処理回路16で、前記した負内反転処理回路12と同様な処理を受ける。よって、この負内反転処理回路12の出力データは、入力端子11に入力するデータと同一の性質(2の補数)のデータとなる。
【0033】
17はこの負内反転処理回路16から出力するデータを入力端子11に入力するデータから減算する減算器、18はその減算器17の出力データの絶対値を取り出す絶対値回路である。この減算器17からは入力データに対するビット桁情報のエラー成分が得られるので、絶対値回路18からはそのエラー成分の絶対値が出力する。
【0034】
19は予測データ(負内反転処理されている)を入力して負内反転処理を行って、入力端子11に入力するデータと同一の性質(2の補数)のデータに戻す負内反転処理回路、20はこの負内反転処理回路19の出力データを入力端子11に入力するデータから減算する減算器、21はその減算器17の出力データの絶対値を取り出す絶対値回路、22はこの絶対値回路21の出力信号から予め設定したヒゲ補正定数を減算する減算回路である。この減算回路22からは、入力端子11に入力したデータに対する予測データのエラー分にヒゲ補正定数を加味した絶対値が得られる。
【0035】
23は上記した絶対値回路18からのデータ(入力データに対するビット桁情報のエラー成分)と前記減算回路22からのデータを比較する比較器であって、前者が後者より小さいとき「Low 」、大きいとき「High」の信号を出力する。
【0036】
24は入力端子11に入力するデータと負内反転処理回路19で2の補数データに復元された予測データを比較する比較器であって、前者が後者より小さいとき「Low 」、大きいとき「High」の信号を出力する。
【0037】
25は送信部第2コントローラ(DSP等により構成される)であり、入力端子Dに前記した送信部第1コントローラ11の出力端子Bのデータ(ビット桁を示す4ビットのデータ)をデータDとして入力し、入力端子Eに比較器23の出力信号を信号Eとして入力し、入力端子Fに比較器24の出力信号を信号Fとして入力し、出力端子Gから出力端子26に4ビットの変調信号Gを出力する。
【0038】
この送信部第2コントローラ25では、入力端子Eの信号Eが「Low 」のとき、つまりヒゲ補正定数を加味した方がエラー成分より大きいときは、入力端子Dに入力するデータDを出力データGとしてそのまま出力端子26に出力する。また、入力端子Eの信号が「High」のとき、つまりヒゲ補正定数を加味した方がエラー成分少ないときは、加算用ヒゲ補正制御データ又は減算用ヒゲ補正制御データを出力端子Gから出力するが、その選択は入力端子Fの信号に応じて行う。
【0039】
まず、入力端子Fの信号Fが「High」のとき、つま入力データが予測データ(復元したもの)より大きいときは、加算用ヒゲ補正制御データ「15」(4ビットで「0000」)を出力データGとして出力端子26に出力する。「Low 」のときは、減算用ヒゲ補正制御データ「14」(4ビットで「0001」)を出力する。すなわち、この送信部第2コントローラ25は、図5のフローチャーに示す処理を行う。
【0040】
かくして、出力端子26には、入力データと予測データの比較で変化したビット桁のうちの最もMSB側のビット桁を表す4ビットデータ(データD)が出力するが、エラー成分(ヒゲ)がヒゲ補正定数より大きく且つ入力データが予測データより大きいときは「15」が、またエラー成分がヒゲ補正定数より大きく且つ入力データが予測データより小さいときは「14」が出力する。このようにして、4ビットデータのうち、「00」〜「13」まではビット桁を表す変調データとして割り当て、「14」、「15」はヒゲ補正制御用のデータとして割り当てられる。
【0041】
27は受信部コントローラ(DSP等で構成される)であって、前記出力端子26のデータを入力端子HにデータHとして取り込み、出力端子J、K、LからデータJ、制御信号K、Lを出力する。入力端子Hに入力するデータHが「13」以下のとき、つまりヒゲ補正制御を行わないときは、出力端子Lの信号を「Low 」にし、且つ出力端子JのデータJに、データHで表されるビット桁を「1」にし他を「0」にした16ビットデータをセットする。しかし、データHが「14」、「15」の場合は出力端子Lの信号を「High」にセットし、更に「15」の場合は出力端子Kの信号Kを「Low 」にセットし、「14」の場合は「High」にセットする。すなわち、この受信部コントローラ27は、図6に示すフローチャートで示す処理を行う。
【0042】
28は予測データと受信部コントローラ27の出力端子JのデータJとのEXOR演算を行うEXOR回路、29は予測データに対して予め決めたヒゲ補正定数を加算する加算器、30は予測データからヒゲ補正定数を減算する減算器である。31は受信部コントローラ27の出力端子Lの信号が「Low 」のとき加算器29の出力データを選択し、「High」のとき減算器30の出力データを選択するスイッチである。32は受信部コントローラ27の出力端子Lの信号が「Low 」のときEXOR回路28の出力データを選択し、「High」のときスイッチ31の出力データを選択するスイッチである。33は1サンプリングタイムの遅延器であり、以上は積分回路を構成する。また、符号27、29〜32で構成される回路は、ヒゲ補正手段を構成する。
【0043】
ここでは、受信部コントローラ27の入力端子Hの4ビットデータHが「00」〜「13」の範囲のデータ場合には、出力端子Jからその4ビットデータで表されたビット桁を「1」とし他の桁を「0」とした16ビットデータが出力し、またスイッチ32がEXOR回路28の出力データを選択するので、4ビットの変調信号が積分され復調されて、遅延器33から1サンプル時間後に予測データとして出力する。
【0044】
受信部コントローラ27の入力端子Hの4ビットデータHが「15」の場合には、出力端子Kの信号Kが「Low 」となり、出力端子Lの信号Lが「High」となるので、スイッチ32がスイッチ31側を選択し、スイッチ31が加算器29の側を選択する。このため、予測データに対してヒゲ補正定数を加算した16ビットデータが遅延器33で遅延され、予測データとして出力する。
【0045】
受信部コントローラ27の入力端子Hの4ビットデータHが「14」の場合には、出力端子Kの信号Kが「High」となり、出力端子Lの信号Lも「High」となるので、スイッチ32がスイッチ31側を選択し、スイッチ31が減算器30の側を選択する。このため、予測データに対してヒゲ補正定数を減算した16ビットデータが遅延器33で遅延され、予測データとして出力する。
【0046】
以上のようにして、エラー成分(ヒゲ)がヒゲ補正定数より大きい場合において、入力データが予測データより大きいときは現在の予測データにヒゲ補正定数を加算したデータが次のサンプルタイムの予測データとして作成され、また入力データが予測データより小さいときは現在の予測データからヒゲ補正定数を減算したデータが次のサンプルタイプの予測データとして作成される。
【0047】
(復調回路)
図2は第2の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成を示す図である。41は変調信号の入力端子、42は受信部コントローラである。この受信部コントローラ42は、入力端子41のデータを入力端子MにデータMとして取り込み、出力端子N、P、QからデータN、制御信号P、Qを出力する。入力端子Mに入力するデータMが「13」以下のとき、つまりヒゲ補正を行わないときは、出力端子Qの信号を「Low 」にし、且つ出力端子NのデータNに、データMで表されるビット桁を「1」にし他を「0」にした16ビットデータをセットする。しかし、データMが「14」、「15」の場合は出力端子Qの信号Qを「High」にセットし、更に「15」の場合は出力端子Pの信号Pを「Low 」にセットし、「14」の場合は「High」にセットする。
【0048】
43は復調データと受信部コントローラ42の出力端子NのデータNとのEXOR演算を行うEXOR回路、44は予測データに対して予め決めたヒゲ補正定数を加算する加算器、45は予測データからヒゲ補正定数を減算する減算器である。46は受信部コントローラ42の出力端子Pの信号が「Low 」のとき加算器44の出力データを選択し、「High」のとき減算器45の出力データを選択するスイッチである。47は受信部コントローラ42の出力端子Qの信号Qが「Low 」のときEXOR回路43の出力データを選択し、「High」のときスイッチ46の出力データを選択するスイッチである。48は1サンプリングタイムの遅延器であり、以上は積分回路を構成する。49は負内反転処理回路、50は出力端子である。また符号42、44〜46はヒゲ補正手段を構成する。
【0049】
ここでは、前記した変調回路の受信部コントローラ27から遅延器33までの回路の動作と同様の動作が行われる。すなわち、入力端子41に入力する4ビットデータが「00」〜「13」のデータの場合には、それに対応した16ビットデータが作成されEXOR回路43と遅延器48で積分されて元の16ビットのデータに復調されるが、その4ビットデータが「15」場合は、現在の復調データにヒゲ補正定数を加算したデータが次のサンプルタイムの復調データとして作成され、また4ビットデータが「14」の場合は、現在の復調データからヒゲ補正定数を減算したデータが次のサンプルタイプの復調データとして作成され、負内反転処理を受けて出力端子50から出力する。
【0050】
この第2の実施の形態の変調/復調システムでは、前記第1の実施の形態の場合と同様の作用効果に加えて、ヒゲ補正を行うことができるので、そのヒゲ補正定数を適宜設定することにより、得られる復調データに大きな高周波成分が乗ることを防止することができる。
【0051】
また、変調回路と復調回路の間の伝送路にデータ遅延がある場合において、その変調回路と復調回路の動作開始の同期をとらずに済ますためには、ヒゲ補正定数の値を、その16ビットのうちのLSB〜3LSBのビット桁を「0」にし、且つ前記伝送路の4ビットの変調データを最小データ「13」に設定すれば良い。これによりヒゲ補正定数のデータ蓄積が行われなくなるので、変調回路への入力データに対応した復調データが復調回路から得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上から本発明によれば、簡単な構成によって多ビットデータを少ビットデータに圧縮することができる。
【0053】
また、サンプル時間毎に復調回路の出力ビットを変化させることができるので、入力信号の大きな変化にも追従させることができ、ナイキスト周波数まで信号を再現することができる。
【0054】
また、動作開始時に変調データを差分の最も少ないものを表す最小データにセットして変調回路と復調回路の間をクリアすることで、その変調回路と復調回路の同期を取る必要がなくなる。
【0055】
さらに、入力データと予測データとの差分と入力データとヒゲ補正を加味したデータとの差分の比較結果に応じてヒゲ補正を行うことで、高周波成分の少ない変調/復調信号を得ることができる。
【0056】
このとき、ヒゲ補正定数を、不一致表示用のビット桁の最下位桁以下のビット桁を「0」としたデータとすることにより、変調回路と復調回路と間の伝送路に遅延があっても、特別な同期をとる必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施の形態の変調回路の変調/復調システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は負内反転処理回路の回路図、(b)はその負内反転処理回路への入力データの波形、(c)は同出力データの波形である。
【図4】送信部第1コントローラの処理のフローチャートである。
【図5】送信部第2コントローラの処理のフローチャートである。
【図6】受信部コントローラの処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態の変調/復調システムの変調回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
13:EXOR回路(第4の比較手段)、14:送信部第1コントローラ(第2の送信手段)、15:EXOR回路(第5の比較手段)、25:送信部第2コントローラ(第3の送信手段)、27:受信部コントローラ(第3の受信手段)、28:EXOR回路(第6の比較手段)、33:遅延器(第3の遅延手段) 42:受信部コントローラ(第4の受信手段)、43:EXOR回路(第7の比較手段)、48:遅延器(第4の遅延手段)
53:EXOR回路(第1の比較手段)、54:送信部コントローラ(第1の送信手段)、56:受信部コントローラ(第1の受信手段)、57:EXOR回路(第2の比較手段)、58:遅延器(第1の遅延手段)
62:受信部コントローラ(第2の受信手段)、63:EXOR回路(第3の比較回路)、64:遅延器(第2の遅延手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、デルタシグマ変調方式を利用して、入力データのビット数を圧縮して出力する変調回路、およびその圧縮したデータを元のデータに復元する復調回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数ビットの音声データを1ビットのデータに変調する方式として、データを入力する毎にその入力データを予測データとし比較し、前者が後者より大きいとき「1」、小さいとき「0」として変調データを得るデルタ変調方式がある。復調においては、変調データが「1」のときは+Δだけ1サンプルタイム前の信号に加算し、「0」のときは−Δだけ1サンプルタイム前の信号から減算することで復調データを得るものである。前記予測データには、この復調データが使用される。
【0003】
ところが、デルタ変調方式では、予測データが対応できない場合(入力データの急激な大きな変化)が発生し、いわゆる傾斜過負荷による制限を受けるようになる。そこで、上記したΔの値を一定値としないで、最初は小さな値に設定しておいて、同じレベルの入力データが連続して2回生じたら3回目にΔの値を2倍に増大し、逆に入力データの極性が反転したらΔの値を1/2に減少するような操作を加える適応型のデルタ変調方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような変調方式では、変調器によりこれを再現するとき、信号の周波数帯域よりもナイキスト周波数(サンプリング周波数の1/2の周波数)を高くしなければならず、また、変調器と復調器の間にデータ遅延がある場合、変調器の変調開始と復調器の復調開始の同期をとる必要がある。
【0005】
本発明の目的は、上記した問題を解決し、ナイキスト周波数まで信号を再現することができるようにし、および変調回路の変調開始と復調回路の復調開始の同期を考慮する必要がないようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の変調回路は、入力するmビットのデータと内部生成したmビットの予測データとを比較してその不一致分を取り出す第1の比較手段(53)と、該比較手段の比較結果から不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を表すn(<m)ビットの変調データを作成する第1の送信手段(54)と、該第1の送信手段で生成した変調データに基づいて前記不一致のビット桁に「1」を立て他のビット桁を「0」としたmビットのデータを生成する第1の受信手段(56)と、該第1の受信手段で得られたデータと前記予測データとを比較してその不一致分を取り出す第2の比較手段(57)と、該第2の比較手段の出力データを1サンプル時間だけ遅延して前記予測データとして出力する第1の遅延手段(58)と、を具備するように構成した。
【0007】
第2の発明の復調回路は、nビットの変調データを入力して、該データに基づいて特定の1つのビット桁を「1」とし、他のビット桁を「0」とするm(>n)ビットのデータを生成する第2の受信手段(62)と、該第2の受信手段で得られたデータと復調データとを比較してその不一致分を取り出す第3の比較手段(63)と、該第3の比較手段の出力データを1サンプル時間だけ遅延して前記復調データとして出力する第2の遅延手段(64)と、を具備するように構成した。
【0008】
第3の発明の変調回路は、入力するmビットのデータと内部生成したmビットの予測データとを比較してその不一致分を取り出す第4の比較手段(13)と、該第4の比較手段の比較結果から不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を示すn(<m)ビットで表される変調データ、および前記不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を「1」とし他のビット桁を「0」とするmビットの中間データを生成する第2の送信手段(14)と、該mビットの中間データと前記mビットの予測データとの不一致分を取り出す第5の比較手段(15)と、該第5の比較手段で得られた比較結果を前記入力データから減算する第1の減算手段(17)と、前記入力データから前記予測データと予め設定したヒゲ補正定数を減算する第2の減算手段(20、22)と、前記第1の減算手段の出力よりも前記第2の減算手段の出力の方が小さいとき前記第2の送信手段から出力する前記変調データを入力してそのまま出力信号とし、前記第1の減算手段の出力よりも前記第2の減算手段の出力の方が大きいとき予め設定したヒゲ補正制御データを出力する第3の送信手段(25)と、前記変調データを入力することにより前記変調データに基づいて特定のビット桁に「1」を立て他のビット桁に「0」を立てたmビットの再生データを出力し、前記ヒゲ補正制御データを入力することにより前記ヒゲ補正制御データに対応したヒゲ補正制御信号を出力する第3の受信手段(27)と、該第3の受信手段から前記mビットの再生データが出力するときこれと前記予測データとの差分を取り出す第6の比較手段(28)と、前記第3の受信手段から前記ヒゲ補正制御信号が出力するとき前記予測データに対して前記ヒゲ補正定数を加減するヒゲ補正手段(29〜32)と、前記第6の比較手段又は前記ヒゲ補正手段から出力するデータを1サンプル時間だけ遅延させ前記予測データとして出力する第3の遅延手段と、を具備し、前記変調データとして前記nビットのうちの大部分を割り当て、前記ヒゲ補正制御データとして前記nビットのうちの残りを割り当てるよう構成した。
【0009】
第4の発明の復調回路は、nビットで表される変調データを入力することにより該変調データに基づいて特定のビット桁に「1」を立て他のビット桁に「0」を立てたmビットの再生データを出力し、ヒゲ補正制御データを入力することにより該ヒゲ補正制御データに対応したヒゲ補正制御信号を出力する第4の受信手段(42)と、該第4の受信手段から前記mビットの再生データが出力するときこれと復調データとの差分を取り出す第7の比較手段(43)と、前記第4の受信手段から前記ヒゲ補正制御信号が出力するとき前記予測データに対して予め設定したヒゲ補正定数を加減するヒゲ補正手段(44〜47)と、前記第7の比較手段又は前記ヒゲ補正手段から出力するデータを1サンプル時間だけ遅延させ前記復調データとして出力する4の遅延手段と、を具備するように構成した。
【0010】
第5の発明の変調/復調システムは、第1の発明の変調回路と第2の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路の第1の遅延手段と前記復調回路の第2の遅延手段の出力データが同一値に初期化され、又は、第3の発明の変調回路と第4の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路の第3の遅延手段と前記復調回路の第4の遅延手段の出力データが同一値に初期化されているようにした。
【0011】
第6の発明の変調/復調システムは、第1の発明の変調回路と第2の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路から出力するnビットの変調データおよび前記復調回路に入力するnビットの変調データが各々前記差分の最も少ないものを表す最小データにセットされているようにした。
【0012】
第7の発明の変調/復調システムは、第3の発明の変調回路と第4の発明の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路から出力するnビットの変調データおよび前記復調回路に入力するnビットの変調データが各々前記差分の最も少ないものを表す最小データにセットされるとともに、mビットの前記ヒゲ補正定数における前記不一致表示用のビット桁の最下位桁以下のビット桁が「0」にセットされているようにした。
【0013】
第8の発明の変調回路は、第1又は第3の発明の変調回路において、前記入力するmビットのデータの負極性のデータのみを極性をそのままでレベルを反転する負内反転処理手段を設けて構成した。
【0014】
第9の発明の復調回路は、第2又は第4の発明の復調回路において、前記出力するmビットのデータの負極性のデータのみを極性をそのままでレベルを反転する負内反転処理手段を設けて構成した。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
(変調回路)
図7は本発明の第1の実施の形態の変調/復調システムの変調回路の構成図(原理図)である。51は16ビットの音声信号(2の補数で表現されている)が入力する入力端子、52は負内反転処理回路であって、入力する16ビットの音声信号の負のデータを極性はそのままでレベルを反転する回路である。
【0016】
この負内反転処理回路52は、図3の(a)に示すように構成されている。すなわち、正の最大値(7FFF)と入力データとをEXOR演算(16ビット)するEXOR回路1、入力データが正か負かを検出する比較器2、その比較器2の比較結果が正であるときは入力データをそのまま出力側に出力し、負であるときはEXOR回路1の出力データを選択して出力するスイッチ3から構成されている。
【0017】
つまり、この負内反転処理回路52は、図3の(b)に示すようなサイン波データを入力したとき、(c)に示すように負側のレベルを反転させて出力するものであり、これによって信号の極性反転時のビット変化数の減少を促し、ゼロクロス時のノイズ発生を減少させることができる。なお、データをこのような負内反転処理回路に偶数回通すと、元のデータに戻る。
【0018】
図7に戻って、53はEXOR回路であり、負内反転処理回路2の出力データと予測データ(1サンプル時間前のデータとして後記するように作成されたデータ)とをEXOR演算してその不一致分(16ビットのうち予測データと異なるデータとなったビット桁にのみ「1」を立てたデータ)を出力する。
【0019】
54はこのEXOR回路53で得られたデータを入力して、16ビットのうちの最もMSB側の「1」なっているビット桁を4ビットで表して、変調信号として出力する送信部コントローラ(DSP等から構成される)である。すなわち、この送信部コントローラ54は次のようなデータ変換を行う。「 」内は10進数で表したデータである。
【0020】
最もMSB側の「1」なっているビット桁は16種類あり得るので、この送信部コントローラ54では、このビット桁を示すデータを4ビットで表して出力する。このようにして、出力端子55には16ビットデータが4ビットデータに圧縮されて変調信号として出力する。なお、予測データと入力データが全く同一で不一致が検出されない場合は、「15」を出力する。
【0021】
56は受信部コントローラ(DSP等で構成される)であって、送信部コントローラ54から出力する4ビットで表されたビット桁に基づき、16ビットのうちの当該ビット桁にのみ「1」を立てた16ビットデータとして生成する。つまり、送信部コントローラ54の処理と逆の処理を行う。
【0022】
57は前記した予測データと受信部コントローラ56の出力データとをEXOR演算するEXOR回路である。58は1サンプルタイムの遅延器である。このEXOR回路57と遅延器58によって積分回路が構成され、その積分動作によって、遅延器58の出力データ(予測データ)は変調開始当初は元の入力データとは大きく異なったデータとなっているが、積分動作が進むほどに元のデータに近いデータとなる。つまり、この予測データは復調データでもある。
【0023】
(復調回路)
図8は第1の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成図(原理図)である。61は変調信号の入力端子、62は前記した受信部コントローラ56と同様な処理を行う受信部コントローラである。63はEXOR回路、64は1サンプルタイムの遅延器であり、これらは積分回路を構成する。65は負内反転処理回路であって、前記した負内反転処理回路52と同様な処理を行う。66は復調信号の出力端子である。
【0024】
よって、この復調回路では、受信部コントローラ62において、前記した受信コントローラ56における処理と同様に、4ビットの変調データが16ビットデータに変換され、これがEXOR回路63と遅延器64で積分されて、負内反転処理回路65で負データが元のデータに復元されて、出力端子66から通常の2の補数の16ビットデータとして出力する。
【0025】
以上のように、この第1の実施の形態の変調/復調システムでは、変調回路において16ビットデータが4ビットデータに圧縮変調され、復調回路において4ビットデータが16ビットデータに伸長復調される。ここで、変調回路の遅延器58の16ビット出力データと、復調回路の遅延器64の16ビット出力データを、動作開始時に予め同一のデータ(例えば16進で「0000」)に初期化し、また変調回路の出力データと復調回路の入力データを最小データ(例えば10進で「15」)にセットておけば、動作開始時に特別な同期(同時動作開始)を取る必要はなく、変調回路と復調回路との間の伝送路に多少の遅延があっても、復調誤差を少なくすることが可能となる。
【0026】
また、変調回路への入力データの変化量が大きくても、その変化したMSB側のビット桁のみの情報を圧縮データとして転送しサンプリング毎に復調回路で各ビットを変化させることができるため、これに追従することができ、ナイキスト周波数まで信号を再現することができる。
【0027】
[第2の実施の形態]
(変調回路)
図1は本発明の第2の実施の形態の変調/復調システムの変調回路の構成図である。前記した図7に示した変調回路では、16ビットの現在の入力データと予測データとをEXOR演算して、変化したビットの桁を調べ、その変化したビット桁のうち、最もMSB側のビット桁を新たなデータとして4ビットで表現し、これにより、データ圧縮を行って変調データとしている。しかし、これだけでは、これを復調した信号にヒゲ(高周波成分)が発生する場合があるという問題がある。
【0028】
そこで、この第2の実施の形態の変調/復調システムでは、このヒゲを打ち消す特別な処理を加えるようにした。このために、入力データと予測データとの比較により検出された不一致のビット桁の最もMSB側が、LSBから1桁目(つまり、LSB)あるいは2桁目(2LSB)のとき、または不一致のビット桁がなかったときは、LSBから3桁目(3LSB)に不一致があると見なして4ビットの変調データとして「13」を出力する。そしてLSBから1桁目と2桁目をヒゲ補正制御用に使用する。
【0029】
したがって、4ビットデータのうち、「14」(4ビットで「0001」)と「15」(4ビットで「0000」)がヒゲ補正制御データとなる。ここでは、「14」をヒゲ補正定数の減算制御用データ、「15」を加算制御用データとする。なお、不一致ビット桁を表す4ビットの変調データは「00」〜「13」となる。
【0030】
図1において、11は16ビット(2の補数)の音声信号入力端子、12は図3に示した構成の負内反転処理回路であって、前記したように、入力する16ビットの音声信号の負のデータを極性はそのままでレベルを反転する。13は負内反転処理回路12の出力データと予測データとをEXOR演算してその不一致桁を「1」とし、一致桁を「0」とする16ビットデータ出力するEXOR回路である。14は送信部第1コントローラ(DSP等で構成される)である。
【0031】
この送信部第1コントローラ14は、前記EXOR回路13で得られた16ビットデータを入力端子AにデータAとして入力して、最もMSB側の「1」なっているビット桁を検出して、そのビット桁を4ビットで表したデータを出力端子BからデータBとして出力すると共に、そのビット桁のみを「1」とし他のビット桁を「0」とした16ビットのデータを出力端子CからデータCとして出力する。図4は、この送信部第1コントローラ14の処理のフローチャートに示す図である。
【0032】
15は送信部第1コントローラ14の出力端子Cから出力するデータと予測データとをEXOR演算して、両入力データの不一致のビット桁を「1」とし、一致のビット桁を「0」として出力するEXOR回路であり、その出力データは次段の負内反転処理回路16で、前記した負内反転処理回路12と同様な処理を受ける。よって、この負内反転処理回路12の出力データは、入力端子11に入力するデータと同一の性質(2の補数)のデータとなる。
【0033】
17はこの負内反転処理回路16から出力するデータを入力端子11に入力するデータから減算する減算器、18はその減算器17の出力データの絶対値を取り出す絶対値回路である。この減算器17からは入力データに対するビット桁情報のエラー成分が得られるので、絶対値回路18からはそのエラー成分の絶対値が出力する。
【0034】
19は予測データ(負内反転処理されている)を入力して負内反転処理を行って、入力端子11に入力するデータと同一の性質(2の補数)のデータに戻す負内反転処理回路、20はこの負内反転処理回路19の出力データを入力端子11に入力するデータから減算する減算器、21はその減算器17の出力データの絶対値を取り出す絶対値回路、22はこの絶対値回路21の出力信号から予め設定したヒゲ補正定数を減算する減算回路である。この減算回路22からは、入力端子11に入力したデータに対する予測データのエラー分にヒゲ補正定数を加味した絶対値が得られる。
【0035】
23は上記した絶対値回路18からのデータ(入力データに対するビット桁情報のエラー成分)と前記減算回路22からのデータを比較する比較器であって、前者が後者より小さいとき「Low 」、大きいとき「High」の信号を出力する。
【0036】
24は入力端子11に入力するデータと負内反転処理回路19で2の補数データに復元された予測データを比較する比較器であって、前者が後者より小さいとき「Low 」、大きいとき「High」の信号を出力する。
【0037】
25は送信部第2コントローラ(DSP等により構成される)であり、入力端子Dに前記した送信部第1コントローラ11の出力端子Bのデータ(ビット桁を示す4ビットのデータ)をデータDとして入力し、入力端子Eに比較器23の出力信号を信号Eとして入力し、入力端子Fに比較器24の出力信号を信号Fとして入力し、出力端子Gから出力端子26に4ビットの変調信号Gを出力する。
【0038】
この送信部第2コントローラ25では、入力端子Eの信号Eが「Low 」のとき、つまりヒゲ補正定数を加味した方がエラー成分より大きいときは、入力端子Dに入力するデータDを出力データGとしてそのまま出力端子26に出力する。また、入力端子Eの信号が「High」のとき、つまりヒゲ補正定数を加味した方がエラー成分少ないときは、加算用ヒゲ補正制御データ又は減算用ヒゲ補正制御データを出力端子Gから出力するが、その選択は入力端子Fの信号に応じて行う。
【0039】
まず、入力端子Fの信号Fが「High」のとき、つま入力データが予測データ(復元したもの)より大きいときは、加算用ヒゲ補正制御データ「15」(4ビットで「0000」)を出力データGとして出力端子26に出力する。「Low 」のときは、減算用ヒゲ補正制御データ「14」(4ビットで「0001」)を出力する。すなわち、この送信部第2コントローラ25は、図5のフローチャーに示す処理を行う。
【0040】
かくして、出力端子26には、入力データと予測データの比較で変化したビット桁のうちの最もMSB側のビット桁を表す4ビットデータ(データD)が出力するが、エラー成分(ヒゲ)がヒゲ補正定数より大きく且つ入力データが予測データより大きいときは「15」が、またエラー成分がヒゲ補正定数より大きく且つ入力データが予測データより小さいときは「14」が出力する。このようにして、4ビットデータのうち、「00」〜「13」まではビット桁を表す変調データとして割り当て、「14」、「15」はヒゲ補正制御用のデータとして割り当てられる。
【0041】
27は受信部コントローラ(DSP等で構成される)であって、前記出力端子26のデータを入力端子HにデータHとして取り込み、出力端子J、K、LからデータJ、制御信号K、Lを出力する。入力端子Hに入力するデータHが「13」以下のとき、つまりヒゲ補正制御を行わないときは、出力端子Lの信号を「Low 」にし、且つ出力端子JのデータJに、データHで表されるビット桁を「1」にし他を「0」にした16ビットデータをセットする。しかし、データHが「14」、「15」の場合は出力端子Lの信号を「High」にセットし、更に「15」の場合は出力端子Kの信号Kを「Low 」にセットし、「14」の場合は「High」にセットする。すなわち、この受信部コントローラ27は、図6に示すフローチャートで示す処理を行う。
【0042】
28は予測データと受信部コントローラ27の出力端子JのデータJとのEXOR演算を行うEXOR回路、29は予測データに対して予め決めたヒゲ補正定数を加算する加算器、30は予測データからヒゲ補正定数を減算する減算器である。31は受信部コントローラ27の出力端子Lの信号が「Low 」のとき加算器29の出力データを選択し、「High」のとき減算器30の出力データを選択するスイッチである。32は受信部コントローラ27の出力端子Lの信号が「Low 」のときEXOR回路28の出力データを選択し、「High」のときスイッチ31の出力データを選択するスイッチである。33は1サンプリングタイムの遅延器であり、以上は積分回路を構成する。また、符号27、29〜32で構成される回路は、ヒゲ補正手段を構成する。
【0043】
ここでは、受信部コントローラ27の入力端子Hの4ビットデータHが「00」〜「13」の範囲のデータ場合には、出力端子Jからその4ビットデータで表されたビット桁を「1」とし他の桁を「0」とした16ビットデータが出力し、またスイッチ32がEXOR回路28の出力データを選択するので、4ビットの変調信号が積分され復調されて、遅延器33から1サンプル時間後に予測データとして出力する。
【0044】
受信部コントローラ27の入力端子Hの4ビットデータHが「15」の場合には、出力端子Kの信号Kが「Low 」となり、出力端子Lの信号Lが「High」となるので、スイッチ32がスイッチ31側を選択し、スイッチ31が加算器29の側を選択する。このため、予測データに対してヒゲ補正定数を加算した16ビットデータが遅延器33で遅延され、予測データとして出力する。
【0045】
受信部コントローラ27の入力端子Hの4ビットデータHが「14」の場合には、出力端子Kの信号Kが「High」となり、出力端子Lの信号Lも「High」となるので、スイッチ32がスイッチ31側を選択し、スイッチ31が減算器30の側を選択する。このため、予測データに対してヒゲ補正定数を減算した16ビットデータが遅延器33で遅延され、予測データとして出力する。
【0046】
以上のようにして、エラー成分(ヒゲ)がヒゲ補正定数より大きい場合において、入力データが予測データより大きいときは現在の予測データにヒゲ補正定数を加算したデータが次のサンプルタイムの予測データとして作成され、また入力データが予測データより小さいときは現在の予測データからヒゲ補正定数を減算したデータが次のサンプルタイプの予測データとして作成される。
【0047】
(復調回路)
図2は第2の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成を示す図である。41は変調信号の入力端子、42は受信部コントローラである。この受信部コントローラ42は、入力端子41のデータを入力端子MにデータMとして取り込み、出力端子N、P、QからデータN、制御信号P、Qを出力する。入力端子Mに入力するデータMが「13」以下のとき、つまりヒゲ補正を行わないときは、出力端子Qの信号を「Low 」にし、且つ出力端子NのデータNに、データMで表されるビット桁を「1」にし他を「0」にした16ビットデータをセットする。しかし、データMが「14」、「15」の場合は出力端子Qの信号Qを「High」にセットし、更に「15」の場合は出力端子Pの信号Pを「Low 」にセットし、「14」の場合は「High」にセットする。
【0048】
43は復調データと受信部コントローラ42の出力端子NのデータNとのEXOR演算を行うEXOR回路、44は予測データに対して予め決めたヒゲ補正定数を加算する加算器、45は予測データからヒゲ補正定数を減算する減算器である。46は受信部コントローラ42の出力端子Pの信号が「Low 」のとき加算器44の出力データを選択し、「High」のとき減算器45の出力データを選択するスイッチである。47は受信部コントローラ42の出力端子Qの信号Qが「Low 」のときEXOR回路43の出力データを選択し、「High」のときスイッチ46の出力データを選択するスイッチである。48は1サンプリングタイムの遅延器であり、以上は積分回路を構成する。49は負内反転処理回路、50は出力端子である。また符号42、44〜46はヒゲ補正手段を構成する。
【0049】
ここでは、前記した変調回路の受信部コントローラ27から遅延器33までの回路の動作と同様の動作が行われる。すなわち、入力端子41に入力する4ビットデータが「00」〜「13」のデータの場合には、それに対応した16ビットデータが作成されEXOR回路43と遅延器48で積分されて元の16ビットのデータに復調されるが、その4ビットデータが「15」場合は、現在の復調データにヒゲ補正定数を加算したデータが次のサンプルタイムの復調データとして作成され、また4ビットデータが「14」の場合は、現在の復調データからヒゲ補正定数を減算したデータが次のサンプルタイプの復調データとして作成され、負内反転処理を受けて出力端子50から出力する。
【0050】
この第2の実施の形態の変調/復調システムでは、前記第1の実施の形態の場合と同様の作用効果に加えて、ヒゲ補正を行うことができるので、そのヒゲ補正定数を適宜設定することにより、得られる復調データに大きな高周波成分が乗ることを防止することができる。
【0051】
また、変調回路と復調回路の間の伝送路にデータ遅延がある場合において、その変調回路と復調回路の動作開始の同期をとらずに済ますためには、ヒゲ補正定数の値を、その16ビットのうちのLSB〜3LSBのビット桁を「0」にし、且つ前記伝送路の4ビットの変調データを最小データ「13」に設定すれば良い。これによりヒゲ補正定数のデータ蓄積が行われなくなるので、変調回路への入力データに対応した復調データが復調回路から得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上から本発明によれば、簡単な構成によって多ビットデータを少ビットデータに圧縮することができる。
【0053】
また、サンプル時間毎に復調回路の出力ビットを変化させることができるので、入力信号の大きな変化にも追従させることができ、ナイキスト周波数まで信号を再現することができる。
【0054】
また、動作開始時に変調データを差分の最も少ないものを表す最小データにセットして変調回路と復調回路の間をクリアすることで、その変調回路と復調回路の同期を取る必要がなくなる。
【0055】
さらに、入力データと予測データとの差分と入力データとヒゲ補正を加味したデータとの差分の比較結果に応じてヒゲ補正を行うことで、高周波成分の少ない変調/復調信号を得ることができる。
【0056】
このとき、ヒゲ補正定数を、不一致表示用のビット桁の最下位桁以下のビット桁を「0」としたデータとすることにより、変調回路と復調回路と間の伝送路に遅延があっても、特別な同期をとる必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施の形態の変調回路の変調/復調システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は負内反転処理回路の回路図、(b)はその負内反転処理回路への入力データの波形、(c)は同出力データの波形である。
【図4】送信部第1コントローラの処理のフローチャートである。
【図5】送信部第2コントローラの処理のフローチャートである。
【図6】受信部コントローラの処理のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態の変調/復調システムの変調回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の変調/復調システムの復調回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
13:EXOR回路(第4の比較手段)、14:送信部第1コントローラ(第2の送信手段)、15:EXOR回路(第5の比較手段)、25:送信部第2コントローラ(第3の送信手段)、27:受信部コントローラ(第3の受信手段)、28:EXOR回路(第6の比較手段)、33:遅延器(第3の遅延手段) 42:受信部コントローラ(第4の受信手段)、43:EXOR回路(第7の比較手段)、48:遅延器(第4の遅延手段)
53:EXOR回路(第1の比較手段)、54:送信部コントローラ(第1の送信手段)、56:受信部コントローラ(第1の受信手段)、57:EXOR回路(第2の比較手段)、58:遅延器(第1の遅延手段)
62:受信部コントローラ(第2の受信手段)、63:EXOR回路(第3の比較回路)、64:遅延器(第2の遅延手段)
Claims (9)
- 入力するmビットのデータと内部生成したmビットの予測データとを比較してその不一致分を取り出す第1の比較手段(53)と、
該比較手段の比較結果から不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を表すn(<m)ビットの変調データを作成する第1の送信手段(54)と、
該第1の送信手段で生成した変調データに基づいて前記不一致のビット桁に「1」を立て他のビット桁を「0」としたmビットのデータを生成する第1の受信手段(56)と、
該第1の受信手段で得られたデータと前記予測データとを比較してその不一致分を取り出す第2の比較手段(57)と、
該第2の比較手段の出力データを1サンプル時間だけ遅延して前記予測データとして出力する第1の遅延手段(58)と、
を具備することを特徴とする変調回路。 - nビットの変調データを入力して、該データに基づいて特定の1つのビット桁を「1」とし、他のビット桁を「0」とするm(>n)ビットのデータを生成する第2の受信手段(62)と、
該第2の受信手段で得られたデータと復調データとを比較してその不一致分を取り出す第3の比較手段(63)と、
該第3の比較手段の出力データを1サンプル時間だけ遅延して前記復調データとして出力する第2の遅延手段(64)と、
を具備することを特徴とする復調回路。 - 入力するmビットのデータと内部生成したmビットの予測データとを比較してその不一致分を取り出す第4の比較手段(13)と、
該第4の比較手段の比較結果から不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を示すn(<m)ビットで表される変調データ、および前記不一致のビット桁の最もMSB側のビット桁を「1」とし他のビット桁を「0」とするmビットの中間データを生成する第2の送信手段(14)と、
該mビットの中間データと前記mビットの予測データとの不一致分を取り出す第5の比較手段(15)と、
該第5の比較手段で得られた比較結果を前記入力データから減算する第1の減算手段(17)と、
前記入力データから前記予測データと予め設定したヒゲ補正定数を減算する第2の減算手段(20、22)と、
前記第1の減算手段の出力よりも前記第2の減算手段の出力の方が小さいとき前記第2の送信手段から出力する前記変調データを入力してそのまま出力信号とし、前記第1の減算手段の出力よりも前記第2の減算手段の出力の方が大きいとき予め設定したヒゲ補正制御データを出力する第3の送信手段(25)と、
前記変調データを入力することにより前記変調データに基づいて特定のビット桁に「1」を立て他のビット桁に「0」を立てたmビットの再生データを出力し、前記ヒゲ補正制御データを入力することにより前記ヒゲ補正制御データに対応したヒゲ補正制御信号を出力する第3の受信手段(27)と、
該第3の受信手段から前記mビットの再生データが出力するときこれと前記予測データとの差分を取り出す第6の比較手段(28)と、
前記第3の受信手段から前記ヒゲ補正制御信号が出力するとき前記予測データに対して前記ヒゲ補正定数を加減するヒゲ補正手段(29〜32)と、
前記第6の比較手段又は前記ヒゲ補正手段から出力するデータを1サンプル時間だけ遅延させ前記予測データとして出力する第3の遅延手段と、
を具備し、前記変調データとして前記nビットのうちの大部分を割り当て、前記ヒゲ補正制御データとして前記nビットのうちの残りを割り当てたことを特徴とする変調回路。 - nビットで表される変調データを入力することにより該変調データに基づいて特定のビット桁に「1」を立て他のビット桁に「0」を立てたmビットの再生データを出力し、ヒゲ補正制御データを入力することにより該ヒゲ補正制御データに対応したヒゲ補正制御信号を出力する第4の受信手段(42)と、
該第4の受信手段から前記mビットの再生データが出力するときこれと復調データとの差分を取り出す第7の比較手段(43)と、
前記第4の受信手段から前記ヒゲ補正制御信号が出力するとき前記予測データに対して予め設定したヒゲ補正定数を加減するヒゲ補正手段(44〜47)と、
前記第7の比較手段又は前記ヒゲ補正手段から出力するデータを1サンプル時間だけ遅延させ前記復調データとして出力する4の遅延手段と、
を具備することを特徴とする復調回路。 - 請求項1の変調回路と請求項2の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路の第1の遅延手段と前記復調回路の第2の遅延手段の出力データが同一値に初期化され、
又は、請求項3の変調回路と請求項4の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路の第3の遅延手段と前記復調回路の第4の遅延手段の出力データが同一値に初期化されている、
ことを特徴とする変調/復調システム。 - 請求項1の変調回路と請求項2の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路から出力するnビットの変調データおよび前記復調回路に入力するnビットの変調データが各々前記差分の最も少ないものを表す最小データにセットされていることを特徴とする変調/復調システム。
- 請求項3の変調回路と請求項4の復調回路から構成され、動作開始に先だって前記変調回路から出力するnビットの変調データおよび前記復調回路に入力するnビットの変調データが各々前記差分の最も少ないものを表す最小データにセットされるとともに、mビットの前記ヒゲ補正定数における前記不一致表示用のビット桁の最下位桁以下のビット桁が「0」にセットされていることを特徴とする変調/復調システム。
- 請求項1又は3に記載の変調回路において、前記入力するmビットのデータの負極性のデータのみを極性をそのままでレベルを反転する負内反転処理手段を設けたことを特徴とする変調回路。
- 請求項2又は4に記載の復調回路において、前記出力するmビットのデータの負極性のデータのみを極性をそのままでレベルを反転する負内反転処理手段を設けたことを特徴とする復調回路。
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