JP3634308B2 - 乳牛の歩行距離管理装置及び乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラム - Google Patents

乳牛の歩行距離管理装置及び乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用いた乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラムに係り、特に、乳牛の牛舎内での歩行距離の増加を感知することにより、乳牛の発情時期を特定し、適期に乳牛に精液を授精できるように支援する、乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用いた乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
牛乳は滋養溢れる食品素材であり、直接、飲料として供される他にも、バター,ヨーグルト等さまざまに加工されて消費者に提供されており、食生活が洋風化した現在では、日々の食卓に欠かせないものとなっている。
【0003】
牛乳は、酪農家が経営する牧場で乳牛から搾乳されているが、乳牛は基本的には分娩をしなければ牛乳が出ないため、酪農家は自己が飼育する乳牛について、正確に発情を発見し、授精させることが重要な課題となっている。
【0004】
乳牛は発情時期を迎えると、情緒不安定によるイライラから頻繁に動き回るようになり、通常よりも歩行数が増えることが知られている。そのため、従来より、この歩行数の増加を感知することにより、乳牛の発情時期を特定しようとする方法が開発されている。
【0005】
例えば、歩行積算計を乳牛に装着させる方法が提案されている。歩行積算計は、一定以上の歩行数を感知すると発光するように設計されており、発光により酪農家は発情時期をタイミング良く知ることが可能になるものである(特開2001−120097号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記歩行積算計を用いる方法では、歩行積算計の発光を人間が目視で確認せねばならず、目視に手間と労力がかかり、また、他の作業を行っているうちに見逃してしまうという欠点がある。
【0007】
或いは、他の方法として、乳牛に歩行計を装着させ、餌場に来たときにその歩行数を確認する方法も実施されている。しかし、この方法では、歩行数を確認するのが一日に数度であるため、一回に十数時間しかない牛の発情時期に照らして、手遅れとなる場合が多かった。
【0008】
さらには、特開平11−128210公報に開示されているように、乳牛に歩行積算計を装着し、歩行積算計が一定以上の歩行数を計測すると、警告信号を発するシステムも提案されている。このシステムによれば、酪農家は発情時期を即座に把握できる。しかし、牛一頭ごとに積算計を装着させねばならず、手間がかかるとともに、高価になるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、乳牛の発情時期の特定に関する上述の問題点を克服し、的確に発情時期を特定することにより乳牛の繁殖管理を円滑,簡単,安価に行うことが可能な、乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用いた乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラムを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者が乳牛やサーバの近くにいない場合であっても、乳牛の発情を即座に知ることが可能な乳牛の歩行距離管理装置及びそれを用いた乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システム並びにプログラムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の乳牛の歩行距離管理装置によれば、アンテナから連続的または間歇的に信号を発信する、牛舎内に単独ないしは複数設置された第1の手段と、前記信号を受信するとに前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と位置情報を発信する、乳牛に装着された第2の手段と、前記第1の手段から発信された識別情報と位置情報に基づいて前記乳牛の歩行距離を積算し、単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数間の平均値と比較し、前記単位時間当たりの歩行距離が平均値に照らして所定量増加したことを検知した際に発情を特定して発情報知情報を出力すると共に、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力する第3の手段と、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられ、前記第3の手段から発信された前記情報を取得可能な個別コンピュータと、を備えたことにより解決される。
【0012】
本発明の乳牛の歩行距離管理装置は、より具体的には、アンテナから連続的または間歇的に質問電波を発信する、牛舎内に単独ないしは複数設置されたリーダと、前記質問電波を受信するとに前記牛舎内における前記乳牛の識別データが付された応答電波を発信する、乳牛に装着されたICタグと、前記リーダから発信された識別データから所定の乳牛と該乳牛の現在位置を特定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前記乳牛の歩行距離を算出する演算手段と、各乳牛に関して単位時間内の歩行距離と過去の平均値を比較する比較手段と、前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回っていた場合に発情を特定して発情報知情報を送出する報知手段と、前記乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を格納する記憶手段と、を有するサーバと、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられ、前記サーバから前記発情報知情報と、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を取得可能な個別コンピュータと、を備えたことを特徴とする。
【0013】
このように、本発明の乳牛の歩行距離管理装置によれば、安価且つ軽量で汚損しても簡単に交換可能なICタグを乳牛に取着し、このICタグとリーダとの間で電波の送受信を行うことにより、乳牛の歩行数の増加を把握し、歩行距離の増加から乳牛の発情を特定するものであり、簡便且つ安価に乳牛の発情を発見することが可能となる。
【0014】
そして、発情があった場合は、サーバまたは個別コンピュータを介して、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者にタイムリーに通知するように構成されている。乳牛の発情に関する情報を受けた関係者は、直ちに乳牛のいる現場へ向かい、タイミングを外すことなく授精を行うことが可能となる。
【0015】
上記装置を用いた乳牛の繁殖管理方法は、牛舎内に単独ないしは複数設置された第1の手段のアンテナから連続的または間歇的に信号を発信するステップと、乳牛に装着された第2の手段で前記信号を受信し、同時に前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と位置情報を発信するステップと、該乳牛の識別情報と位置情報に基づいて前記乳牛の歩行距離を積算するステップと、単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数間の平均値と比較するステップと、前記単位時間当たりの歩行距離が平均値に照らして所定量増加したことを検知した際に発情を特定して発情報知情報を出力するステップと、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力するステップと、前記情報を、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられた個別コンピュータに報知するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0016】
すなわち、より具体的には、本発明の乳牛の繁殖管理方法は、牛舎内に設置されたリーダと、前記リーダとの間で電波の送受信を行う乳牛に取着されICタグと、前記リーダとの間でデータの送受信を行うサーバとを備えた乳牛の歩行距離管理装置を使用した乳牛の繁殖管理方法であって、前記リーダから連続的または間歇的に前記ICタグに質問電波を送出するステップと、前記質問電波に対応して前記ICタグから前記リーダへ前記乳牛の識別データを付した応答電波を送出するステップと、該応答電波に付された識別データを前記リーダから前記サーバに送出するステップと、前記サーバが前記識別データに対応する乳牛を特定するとともに、該乳牛の位置情報から歩行距離を算出するステップと、前記サーバが各乳牛に関して単位時間内に移動した距離を算出し、該算出結果と過去の平均値との対比を行うステップと、前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回っていた場合に発情を特定して報知手段より発情報知情報を出力するステップと、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力するステップと、前記情報を、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられた個別コンピュータに報知するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の乳牛の繁殖管理システムは、アンテナから連続的または間歇的に質問電波を発信する、牛舎内に単独ないしは複数設置されたリーダと、前記質問電波を受信するとに前記牛舎内における前記乳牛の識別データが付された応答電波を発信する、乳牛に装着されたICタグと、前記リーダから発信された識別データから所定の乳牛と該乳牛の現在位置を特定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前記乳牛の歩行距離を算出する演算手段と、各乳牛に関して単位時間内の歩行距離と過去の平均値を比較する比較手段と、前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回っていた場合に発情を特定して発情報知情報を送出する報知手段と、前記乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を格納する記憶手段と、を有するサーバと、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられ、前記サーバから通信回線網を介して前記発情報知情報と、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を取得可能な個別コンピュータとを備えたことを特徴とする。
【0018】
前記サーバ、前記個別コンピュータより読み込み可能な乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を備えた構成とされており、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者が、発情を迎えた乳牛についてより詳しく知ることができ、授精に際してさらに適切な対応を取ることが可能になる。
【0019】
本発明の乳牛の歩行距離管理装置,乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システムを構成するサーバは、以下のプログラムにしたがって処理を行う。
すなわち、本発明に係るプログラムは、乳牛に取着されたICタグへ質問電波を送信するとともに前記ICタグからの応答電波を受信するリーダとの間でデータの送受信を行うサーバに、前記リーダから識別データを受信する処理、前記識別データから所定の乳牛を特定する処理、該特定された乳牛について前回識別データが送出された地点と今回識別データが送出された地点の間の距離を算出する処理、前記特定された乳牛の総歩行距離に前記距離を新たな歩行距離として加算する処理、を実行させるものである。
【0020】
さらに、前記加算処理を行った後に、単位時間内に乳牛が移動した距離情報と、該乳牛の単位時間内の平均歩行距離情報を取得する情報取得処理、前記単位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均歩行距離を上回っている乳牛を選定する選定処理、前記単位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均歩行距離を上回っている乳牛がいた場合に発情を特定し、発情情報の報知を行う報知処理、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力する処理、を前記サーバに実行させることにより、発情期間にある乳牛を選別し、それを報知することが可能となる。
【0021】
さらに、前記サーバに、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者の個別コンピュータに対して、発情情報の報知を行う処理を実行させるようにすると好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する処理ステップ、装置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0023】
図1乃至図15は本発明の一実施の形態例を示すものであり、図1は乳牛の歩行距離管理装置及び牛舎を示す説明図、図2はリーダの構成および乳牛の繁殖管理システムを示すブロック図、図3はICタグが取着された乳牛を示す説明図、図4はICタグ内の電気的構成のブロック図、図5はサーバの構成を示すブロック図、図6乃至図9はサーバでの処理の流れを示すフローチャート図、図10は乳牛の個別情報の入力フォームを示す説明図、図11乃至図15は表示画面の一例を示す説明図である。
【0024】
本例に係る乳牛の歩行距離管理装置、および該歩行距離管理装置を用いた乳牛の繁殖管理方法,乳牛の繁殖管理システムは、無線周波による非接触自動識別システム(RFID=Radio Frequency IDentification)に基づくものである。
【0025】
乳牛の歩行距離管理装置は、牛舎2内に一つ乃至複数個配設される第1の手段としてのリーダ10と、牛舎2内にいる乳牛1の首或いは足に装着され、リーダ10との間で電波の送受信を行う第2の手段としてのICタグ20と、リーダ10から乳牛1の識別データを取得し、識別データに基づいて乳牛1を特定するとともに、その乳牛1の歩行距離を積算し、この歩行距離から発情を特定して報知を行う第3の手段としてのサーバ30と、から構成されている。
【0026】
図1は、本発明の乳牛の歩行距離管理装置が設置された牛舎2を示すものである。図1に示されるように、乳牛1は牛舎2内において、乾草ラック4,飼槽5,水場6,ストール7などの間を行き来し、通路3を徘徊する。
【0027】
本例の乳牛の歩行距離管理装置は、牛舎2の所定箇所に配設されたリーダ10と、乳牛1に取り付けられたICタグ20との間で電波を送受信して、上記のように通路3を徘徊する乳牛1の位置を把握し、乳牛1の位置の変化から乳牛1の歩行距離を算出し、歩行距離が過去の平均より多くなったことにより、乳牛1が発情したことを発見するものである。乳牛1の発情が発見された場合は、6時間後から24時間以内に授精が行われる。
【0028】
リーダ10は、牛舎内の各所に複数個設けられており、各所を乳牛1が通過したときに、乳牛1に取着されたICタグ20との間で、電波の送受信を行う。これにより、乳牛1の歩行距離が把握できるものである。すなわち、電波の送受信が行われたリーダと、それより前に電波の送受信が行われたリーダの間の距離を求めることにより、乳牛1が移動した距離を得ることができる。
【0029】
なお、通路3が単純な構成であり、乳牛1が複雑な経路を通って徘徊しない場合は、リーダ10は一つ設置されているだけであっても良い。この場合は、リーダ10から複数の異なる交信距離の電波を間歇的に送出できるようにしておく。そして、ICタグ20が、時間をおいて異なる電波を受信したとき、乳牛1が移動したことと、その距離が確認される。この他、乳牛1の位置を特定可能であれば、リーダ10の数や配置は自由に変更して良いものとする。
【0030】
以下、乳牛の歩行距離管理装置の各構成要素についてより詳細に説明する。
リーダ10は、ICタグ20との間で非接触データ通信を行い、ICタグ20の位置を検知するものである。リーダ10は、図1に示すように、牛舎2の複数箇所に配設される
【0031】
リーダ10は、図2に示すように、CPU11,記憶部12,通信制御部13,アンテナ14,を主要部として構成される。なお、図示されているように、リーダ10に入力部、出力部、表示部を設けた構成としても良い。
【0032】
CPU11は、記憶部12に格納されたプログラムに従って、ICタグ20との質問電波,応答電波の送受信、サーバ30への識別データ送信等の処理を行う。この識別データは、後述するように、リーダ10の通信制御部13からサーバ30へ送出される。また、リーダ10のCPU11内には、高周波発振器,送受切替器,受信回路等が設けられている。
【0033】
アンテナ14は、1枚または複数枚で構成される。アンテナ14の寸法は、1素子マイクロストリップパッチアンテナの場合、縦80mm、横80mm、厚さ25mm、重量70g程度である。アンテナ14は、CPU11と電気回線で結ばれる。
【0034】
リーダ10とICタグ20とのデータ交信の伝送方式は、電波通信方式(マイクロ波)、電磁誘導式、電磁結合方式、光通信方式等の周知の通信技術方式により行われる。
【0035】
ICタグ20は、主にICチップとアンテナで構成されている。ICタグ20は、図3に示すように、乳牛1の足1a,首1b,耳1c等に取着される。首1bに取着する場合は、既に装着されている首輪1dを利用すると良い。
【0036】
ICタグ20は軽量であるため、装着により乳牛1にストレスを与えることがない。また、ICタグ20は水だけでなく油や埃或いは汚れにも強く、また安価であるため、汚損しても容易に交換可能であり、多くのコストを要することなく好適である。
【0037】
ICタグ20のタイプとしては、データを読み取ることだけが可能なリード・オンリー型と、データの読み取り及び書き込みが可能なリード・ライト型があるが、本例では、少なくとも乳牛1の個体識別を行うことができれば良いため、通常はリード・オンリー型を使用する。
【0038】
ICタグ20の読取距離は最大で1.5メートル程度である。読み出し処理速度は、10ms程度(単位WORD当り)で高速な処理が可能である。ICタグ20は、カード形状やその他の形状などから選択することができる。
【0039】
図4にICタグ20内の電気的構成のブロック図を示す。ICタグ20は、ワンチップ化されたCPU21,記憶部22,電源23,アンテナ24を主要部として構成される。アンテナ24は、例えば、折り返しダイポールアンテナであり、このアンテナ24を介して、リーダ10との間で電波の送受信が行われる。
【0040】
CPU21は、記憶部22に格納されたシステムプログラムに基づいて各種制御を行う。CPU21には、電源23からの電力により動作する応答波発生手段と、この応答波発生手段から出力される応答波に、内部に蓄積した識別データを乗せる変調手段等が設けられている。
【0041】
記憶部22には、システムプログラムの他、ICタグ20の識別データ等が格納されている。識別データは、他のICタグ20と区別できる固有の識別番号を含むものである。この識別番号は各乳牛1に対応しており、その対応関係はサーバ30に記憶されている。
【0042】
電源23は、CPU21等へ駆動電力を供給するものである。電源23は、リーダ10からの電波によって、アンテナ24を介して誘起される高周波電流を検波整流してICの動作電力を生成する電源回路を有している。
【0043】
したがって、固体電池と違い、電源の消耗によってICタグ20を使用できなくなることがなく永続的に使用することができる。なお、電源23は、固体電池であってもよい。
【0044】
ここで、リーダ10とICタグ20との間でなされる電波の送受信の流れについて説明する。リーダ10は、制御部21内の高周波発信器から質問電波の発信を行い、アンテナ14から励振波が照射される。この励振波をICタグ20が受けると、ICタグ20のアンテナ24に誘起される高周波電流が電源23で整流平滑され、直流電力が生成される。
【0045】
ICタグ20内に直流電力が発生することによって、応答電波が生成され、アンテナ24からリーダ10へ向けて応答電波が発信される。この応答電波は、内部に保有している識別データにより変調されてリーダ10に送信される。
【0046】
リーダ10のCPU11では、送受信切替器が受信側に切替えられ、受信回路にICタグ20の識別データが送られる。そして、受信回路により識別データが解読される。読み取られた識別データは、リーダ10の記憶部12に保有される他、通信制御部13へ送信される。
【0047】
そして、識別データは、通信制御部13からサーバ30へ送信される。リーダ10とサーバ30とは、通常は電気回線で結ばれるが、専用の電気回線であってもよいし、インターネット回線等を利用する形態であってもよい。
【0048】
サーバ30は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータ(パソコン)をはじめとするコンピュータ装置により構成される。サーバ30は、図5に示すように、CPU31,記憶部32,通信制御部33,出力部34を備えており、必要であれば、入力部を備えた構成とされる。
【0049】
CPU31は、乳牛の歩行距離算出プログラム、歩行距離と平均値との比較プログラム、発情を知らせる報知情報を送出する報知プログラムにしたがって、乳牛の発情判定及び報知を行うものであり、サーバ30の演算手段、比較手段、報知手段を構成する。
【0050】
記憶部32は、HDD,ROM,RAMから構成されている。ROMには、コンピュータシステムのハードウェア制御のための基本的な各種プログラムが格納されている。RAMは、コンピュータ制御のためのワークエリアとして機能するように構成されている。
【0051】
HDDには、オペレーティングプログラムや、上記した発情判定及び報知を行うための各プログラムが格納されている他、乳牛に関する情報が格納されている。乳牛に関する情報としては、ICタグ20の識別番号と乳牛との対応関係を示す情報や、乳牛番号や名号など乳牛を特定する個別情報がある。
【0052】
ICタグ20の識別番号は、それぞれについて各乳牛が対応して関連付けられている。そして、各乳牛について、上記個別情報や、次述する履歴情報などの詳細情報が格納されている。
【0053】
また、乳牛に関する情報として、産次数,分娩年月日,前回までの授精年月日など、授精,分娩に関する履歴情報がある。これらの履歴情報を参照することにより、授精に際してさらに適切な対応を取ることが可能になるものである。
【0054】
通信制御部33では、リーダ10から送出された識別データが受信される。また、通信制御部33を介して、他のコンピュータとの間でデータのやり取りがなされる。
【0055】
他のコンピュータとは、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者が有する個別コンピュータ40であり、この個別コンピュータ40は、CPU,記憶部,通信制御部,出力部を備えており、必要であれば、入力部を備えた構成とされる。
【0056】
個別コンピュータ40は、デスクトップ型のパソコンの他、モバイル端末を使用した構成としても良い。モバイル端末としては、ノートパソコン、電子手帳型携帯情報ツールの他、携帯型ゲーム機、携帯電話を含み、さらに乳牛の発情報知情報を取得するための専用の携帯用端末を含むものである。
【0057】
個別コンピュータ40をモバイル端末とすることにより、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者がどこにいても、モバイル端末を介して、乳牛の発情報知を受けることが可能となり、迅速な対応が可能となる。
【0058】
サーバ30では、乳牛の歩行距離算出プログラム、歩行距離と平均値との比較プログラム、発情を知らせる報知情報を送出する報知プログラムにしたがって、乳牛の発情判定及び報知が行われる。
【0059】
以下、図6乃至図8のフローチャートに基づき、サーバ30での処理の流れについて説明する。先ず、乳牛の歩行距離の算出について説明する。
サーバ30にリーダ10からの識別データが入力されると(ステップS1)、識別データと、記憶部32に記憶されている乳牛の情報が参照される(ステップS2)。そして、識別データがどの乳牛のものであるのかが特定される(ステップS3)。
【0060】
また、識別データを送ったリーダ10を確認することにより、乳牛の現在位置が特定される(ステップS4)。乳牛の現在位置が特定されると、前回の識別データから特定される位置と、今回の識別データから特定される現在位置から、乳牛の歩行距離が算出される(ステップS5)。
【0061】
すなわち、歩行距離は、前回識別データを送出したリーダ10の置かれた地点(地点Aとする)と、今回識別データを送出したリーダ10の置かれた地点(地点Bとする)との間の距離から決定される。乳牛の歩行距離が得られたら、その乳牛の現在までの総歩行距離に、今回算出された歩行距離が加算される(ステップS6)。
【0062】
次いで、図7のフローチャートに基づき、乳牛の歩行距離と平均値とを比較することにより、発情を迎えた乳牛を特定する処理について説明する。この処理は、発情期間を逃さないためにも、頻繁に行われることが必要である。
【0063】
先ず、各乳牛の単位時間当たりの総歩行距離が読み出される(ステップS11)。単位時間は、例えば30分とされ、30分間に乳牛が移動した総距離が読み出される。
【0064】
次に、各乳牛について、過去の単位時間内の歩行距離の平均値が取得される(ステップS12)。なお、この段階で平均値を算出しても良いが、予め単位時間毎に歩行距離の平均値を算出しておき、その結果を読み込むようにしても良い。
【0065】
ここで、各乳牛の総歩行距離と、過去の平均値とが比較され、総歩行距離が平均値を一定以上の距離で上回っているものがあるかどうかが判定される(ステップS13)。本例では、単位時間当たりの総歩行距離が平均値よりも50%以上である乳牛について、発情時期が来ているものとして選別する。
【0066】
総歩行距離が平均値を一定以上の距離で上回っている乳牛がいた場合(ステップS13;Yes)、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者に発情を知らせる報知処理へ進む。一定以上の距離になった乳牛がいない場合は(ステップS13;No)、処理を終了する。
【0067】
次に、乳牛が発情したことを知らせる報知処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。報知は、サーバ30または個別コンピュータ40に報知情報を出力することにより行われる。具体的には、モニター等の表示部に報知画面を表示させる方法、スピーカ等から音声を発生させる方法、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者の携帯端末または個別コンピュータへメールを送信する方法、等がある。
【0068】
先ず、報知情報として、発情した乳牛の個別情報と、発情が確認された日時情報が取得される(ステップS21)。次いで、発情報知をサーバ30側で行うのか、個別コンピュータ40側で行うのかが判定される(ステップS22)。
【0069】
サーバ30側で報知を行う場合(ステップS22;Yes)、サーバ30の出力部34からの出力が行われる(ステップS23)。サーバ30側で報知を行わない場合(ステップS22;No)、個別コンピュータ40へ報知情報が送出される(ステップS24)。個別コンピュータ40へ送出される報知情報は、メールにより行われる。
【0070】
このようにして、酪農家,獣医師,人工授精師などの関係者に、所定の乳牛に発情があったことが報知される。なお、サーバ30側でモニターに報知画面を表示させたり、スピーカから音声を発生して報知する方法は、サーバが関係者に所有されている場合に有効である。また、個別コンピュータ40側にメールにより報知がなされる方法は、サーバが別の場所にある場合に有効である。
【0071】
なお、個別コンピュータ40を介して発情の報知を行う場合、メールではなく、ホームページを介して報知を行うようにしても良い。すなわち、個別コンピュータ40からサーバ30の有するホームページにアクセスすることにより、発情があったことを知らせる画面や音声が発せられるものである。
【0072】
このように、ホームページを介して報知情報が提供される場合は、個別コンピュータ40をインターネット等の通信回線網へ接続し、所定時間毎にサーバ30からの情報を得ることが必要である。
【0073】
このとき、通信回線網へのアクセスを容易にするために、個別コンピュータ40を常時接続状態にしておき、画面に表示されたボタンをクリックするだけで更新情報を得られるようにすると好適である。
【0074】
さらにまた、関係者の携帯端末において、メール受信時の音声または振動を調整することにより、発情の報知を行うようにしても良い。この場合は、サーバ30からのメールである場合のみ、特定の音声や振動が発生されるように、携帯端末を調整しておく。
【0075】
これにより、サーバ30からのメールがあった場合は、携帯端末の音声や振動だけで、所定の乳牛に発情があったことを知ることができる。
【0076】
こうして、関係者に発情を迎えた乳牛がいることだけを先に報知しておくことにより、関係者は迅速に現場へ向かうことが可能となる。なお、どの乳牛が発情したかなどの情報については、後で改めて確認するようにすれば良い。
【0077】
このようにして、発情を迎えた乳牛について、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者は、タイムリーに情報を得ることが可能となる。なお、さらにここで、発情を迎えた乳牛について、履歴情報などの詳細情報を提供する構成について説明する。酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者が、発情を迎えた乳牛について詳細情報を得ることにより、授精に際してさらに適切な対応を取ることが可能になるものである。
【0078】
詳細情報としては、次の項目に関する情報が提供される。
1)乳牛番号、2)名号、3)乳牛牛群検定番号、4)家畜共済番号、5)生年月日、6)父牛名号、7)母牛名号、8)産次数、9)分娩年月日、10)分娩後初回発情年月日、11)授精年月日、12)授精精液略号、13)乾乳年月日、14)妊娠鑑定結果(受胎/未受胎)、15)淘汰予定(淘汰/非淘汰)、16)VWP(Voluntary Waiting Period:分娩後意図的に授精しない日数)。
【0079】
1)乳牛番号は、個々の乳牛を識別するための番号であり、2)名号は、個々の乳牛を識別するための名称であり、3)乳牛牛群検定番号は、牛群検定を受けたときに付された番号であり、4)家畜共済番号は、乳牛が共済に加入している場合その加入番号である。
【0080】
5)生年月日は、乳牛が生誕した年月日であり、6)父牛名号は、乳牛の父牛の名号であり、7)母牛名号は、乳牛の母牛の名号である。
【0081】
8)産次数は、乳牛がこれまで行った出産の回数であり、9)分娩年月日は各分娩が行われた年月日である。10)分娩後初回発情年月日としては、最後に行った分娩後に初回の発情があった年月日が示される。
【0082】
11)授精年月日は、過去に授精が行われた年月日であり、例えば過去10回分が入力される。また、12)授精精液略号は、そのときに使用された精液を識別するための符号であり、それぞれの授精年月日に対応して各回別に入力される。
【0083】
13)乾乳年月日は、過去に乾乳が行われた期間を示すものであり、14)妊娠鑑定結果(受胎/未受胎)は、現在受胎しているか否かを示すものであり、15)淘汰予定(淘汰/非淘汰)は、泌乳成績により今後淘汰の予定があるか否かを示すものであり、16)VWP(Voluntary Waiting Period:分娩後意図的に授精しない日数)は、子宮の回復と乾乳期間とに鑑み、通常、60日が設定されている。
【0084】
上記情報は、サーバ30に記録されている。そして、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者から照会要請があった場合に、これらの情報に基づいて情報提供を行う。
【0085】
ここで、前記したような乳牛に関する詳細情報の収集と、この情報の提供処理について説明する。乳牛の個別情報の入力は、例えば図10に示すフォームに、所定事項を入力することにより行う。
【0086】
乳牛に関する情報は、分娩や人工授精などが発生する毎に、酪農家または獣医師,人工授精師等の関係者により入力される。
【0087】
なお、個別コンピュータ40から乳牛情報を入力する場合は、個別コンピュータ40からサーバ30へアクセスし、サーバ30から提供される入力フォームに所定の情報を入力する。
【0088】
上記乳牛の詳細情報は、酪農家,獣医師,人工授精師からの要請があった際に提供される。以下、乳牛の詳細情報の提供処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0089】
先ず、ステップS31で、乳牛を特定するための情報確認が行われる。乳牛を特定するための情報としては、例えば、乳牛番号,名号,乳牛牛群検定番号,共済番号が入力される。
【0090】
乳牛を特定するための情報の入力が確認されたら、ステップS32で、その乳牛に関する情報の読み込みが行われる。情報としては、乳牛番号、名号、乳牛牛群検定番号、家畜共済番号、生年月日、父牛名号、母牛名号、産次数、分娩年月日、分娩後初回発情年月日、授精年月日(各1〜10回)、授精精液略号(各1〜10回)、乾乳年月日、妊娠鑑定結果、淘汰予定などの情報が読み込まれる。
【0091】
次に、ステップS33で、上記情報について、個別コンピュータ40への送出及び表示がなされる。なお、全てのデータを表示するようにしても良いが、どのデータを表示するのか選択できるようにし、選択されたデータのみを表示するようにしても良い。
【0092】
次に、図11乃至図15において、本例の乳牛の繁殖管理システムを利用しているときに、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者側の個別コンピュータ40に表示される画面の一例について説明する。
【0093】
図11は、関係者側のコンピュータ40から、サーバ30へアクセスしたときに表示される画面である。この画面は、認証画面であり、この画面において入力されたユーザーID及びパスワードと、予めサーバ30側に登録されたユーザーID及びパスワードとを比較することにより、正しいログインがなされたか否かが検証されるように構成されている。
【0094】
図12は、サーバ30から、関係者側の個別コンピュータ40に、所定の乳牛に発情があったことが電子メールによって通知されたときの表示画面を示すものである。
【0095】
図13は、サーバ30から、関係者側の個別コンピュータ40に、所定の乳牛に発情があったことがホームページを介して報知されたときの表示画面を示すものである。
【0096】
図14は、表示画面の一例として、携帯電話において発情が報知される構成を示したものである。報知画面では、所定の乳牛に発情があったこと、その乳牛の歩行距離が所定距離以上になった時間帯、乳牛番号等、その乳牛を特定する情報が表示される。
【0097】
なお、表示画面が小さい場合では、画面をスクロールすることにより、次々に情報が表示されるものであるが、例えば、大きめの画面を有する携帯電話や、コンピュータのディスプレイなどゆとりのある画面に表示する場合は、全ての情報を一度に表示するようにしても良い。このとき、所定項目に対応して情報を表示する方法、所定項目をクリックすることにより情報が表示される方法など、様々な表示方法により表示がなされるものである。
【0098】
図15は、所定の乳牛に関する履歴情報を表示する画面の一例である。このようにして、事前に乳牛に関する情報を把握しておくことにより、効果的に授精を行うことが可能となる。
【0099】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、安価且つ軽量で汚損しても簡単に交換可能なICタグを乳牛に取着し、このICタグとリーダとの間で電波の送受信を行うことにより、乳牛の歩行数の増加を把握し、歩行距離の増加から乳牛の発情を特定するものであり、簡便且つ安価に乳牛の発情を発見することが可能となる。
【0100】
そして、発情があった場合は、サーバまたは個別コンピュータを介して、酪農家,獣医師,人工授精師等の関係者にタイムリーに通知するように構成されている。乳牛の発情に関する情報を受けた関係者は、直ちに乳牛のいる現場へ向かい、タイミングを外すことなく授精を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乳牛の歩行距離管理装置及び牛舎を示す説明図である。
【図2】リーダの構成および乳牛の繁殖管理システムを示すブロック図である。
【図3】ICタグが取着された乳牛を示す説明図である。
【図4】ICタグ内の電気的構成のブロック図である。
【図5】サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図7】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図9】サーバでの処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】乳牛の個別情報の入力フォームを示す説明図である。
【図11】表示画面の一例を示す説明図である。
【図12】表示画面の一例を示す説明図である。
【図13】表示画面の一例を示す説明図である。
【図14】表示画面の一例を示す説明図である。
【図15】表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 乳牛
2 牛舎
3 通路
4 乾草ラック
5 飼槽
6 水場
7 ストール
10 リーダ
11 CPU
12 記憶部
13 通信制御部
14 アンテナ
20 ICタグ
21 CPU
22 記憶部
23 電源
24 アンテナ
30 サーバ
31 CPU
32 記憶部
33 通信制御部
34 出力部
40 個別コンピュータ

Claims (6)

  1. アンテナから連続的または間歇的に信号を発信する、牛舎内に単独ないしは複数設置された第1の手段と、
    前記信号を受信するとに前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と位置情報を発信する、乳牛に装着された第2の手段と、
    前記第1の手段から発信された識別情報と位置情報に基づいて前記乳牛の歩行距離を積算し、単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数間の平均値と比較し、前記単位時間当たりの歩行距離が平均値に照らして所定量増加したことを検知した際に発情を特定して発情報知情報を出力すると共に、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力する第3の手段と、
    酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられ、前記第3の手段から発信された前記情報を取得可能な個別コンピュータと、を備えたことを特徴とする乳牛の歩行距離管理装置。
  2. アンテナから連続的または間歇的に質問電波を発信する、牛舎内に単独ないしは複数設置されたリーダと、
    前記質問電波を受信するとに前記牛舎内における前記乳牛の識別データが付された応答電波を発信する、乳牛に装着されたICタグと、
    前記リーダから発信された識別データから所定の乳牛と該乳牛の現在位置を特定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前記乳牛の歩行距離を算出する演算手段と、各乳牛に関して単位時間内の歩行距離と過去の平均値を比較する比較手段と、前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回っていた場合に発情を特定して発情報知情報を送出する報知手段と、前記乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を格納する記憶手段と、を有するサーバと、
    酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられ、前記サーバから前記発情報知情報と、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を取得可能な個別コンピュータと、を備えたことを特徴とする乳牛の歩行距離管理装置。
  3. 牛舎内に単独ないしは複数設置された第1の手段のアンテナから連続的または間歇的に信号を発信するステップと、
    乳牛に装着された第2の手段で前記信号を受信し、同時に前記牛舎内における前記乳牛の識別情報と位置情報を発信するステップと、
    該乳牛の識別情報と位置情報に基づいて前記乳牛の歩行距離を積算するステップと、
    単位時間当たりの歩行距離について過去の所定日数間の平均値と比較するステップと、
    前記単位時間当たりの歩行距離が平均値に照らして所定量増加したことを検知した際に発情を特定して発情報知情報を出力するステップと、
    前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力するステップと、
    前記情報を、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられた個別コンピュータに報知するステップと、を備えたことを特徴とする乳牛の繁殖管理方法。
  4. 牛舎内に設置されたリーダと、前記リーダとの間で電波の送受信を行う乳牛に取着されICタグと、前記リーダとの間でデータの送受信を行うサーバとを備えた乳牛の歩行距離管理装置を使用した乳牛の繁殖管理方法であって、
    前記リーダから連続的または間歇的に前記ICタグに質問電波を送出するステップと、
    前記質問電波に対応して前記ICタグから前記リーダへ前記乳牛の識別データを付した応答電波を送出するステップと、
    該応答電波に付された識別データを前記リーダから前記サーバに送出するステップと、
    前記サーバが前記識別データに対応する乳牛を特定するとともに、該乳牛の位置情報から歩行距離を算出するステップと、
    前記サーバが各乳牛に関して単位時間内に移動した距離を算出し、該算出結果と過去の平均値との対比を行うステップと、
    前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回っていた場合に発情を特定して報知手段より発情報知情報を出力するステップと、
    前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力するステップと、
    前記情報を、酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられた個別コンピュータに報知するステップと、を備えたことを特徴とする乳牛の繁殖管理方法。
  5. アンテナから連続的または間歇的に質問電波を発信する、牛舎内に単独ないしは複数設置されたリーダと、
    前記質問電波を受信するとに前記牛舎内における前記乳牛の識別データが付された応答電波を発信する、乳牛に装着されたICタグと、
    前記リーダから発信された識別データから所定の乳牛と該乳牛の現在位置を特定し、前記乳牛の位置の変化に基づいて前記乳牛の歩行距離を算出する演算手段と、各乳牛に関して単位時間内の歩行距離と過去の平均値を比較する比較手段と、前記単位時間内の歩行距離が前記平均値を所定量上回っていた場合に発情を特定して発情報知情報を送出する報知手段と、前記乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を格納する記憶手段と、を有するサーバと、
    酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者側に設けられ、前記サーバから通信回線網を介して前記発情報知情報と、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を取得可能な個別コンピュータとを備えたことを特徴とする乳牛の繁殖管理システム。
  6. 乳牛に取着されたICタグへ質問電波を送信するとともに、前記ICタグからの応答電波を受信するリーダとの間でデータの送受信を行うサーバに、
    前記リーダから前記応答電波に含まれる識別データを受信する受信処理、
    前記識別データから所定の乳牛を特定する特定処理、
    該特定された乳牛について前回識別データが送出された地点と今回識別データが送出された地点の間の距離を算出する算出処理、
    前記特定された乳牛の総歩行距離に前記距離を新たな歩行距離として加算する加算処理
    前記加算処理を行った後に、単位時間内に乳牛が移動した距離情報と、該乳牛の単位時間内の平均歩行距離情報を取得する情報取得処理、
    前記単位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均歩行距離を上回っている乳牛を選定する選定処理、
    前記単位時間内に移動した距離が前記単位時間内の平均歩行距離を上回っている乳牛がいた場合に発情を特定し、発情情報の報知を行う報知処理、前記発情が特定された乳牛の個別情報または履歴情報を含む詳細情報を出力する処理、を前記サーバに実行させるとともに、
    酪農家,獣医師,人工授精師を含む関係者の個別コンピュータに対して前記情報の報知を行う処理、を前記サーバに実行させるためのプログラム。
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