JP3633794B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速モードと手動変速モードとを択一的に選択して切換え可能な車両における自動変速機の変速制御装置に係わり、特に、接点の不良や信号線の断線等によって手動変速のためのマニュアルスイッチの信号が出力又は伝達されない故障(いわゆるOFFフェール)が発生した場合の故障判定技術及び故障対応技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動変速機におけるマニュアルスイッチのOFFフェールの検出機能或いはフェールセーフ機能を備えた変速制御装置としては、例えば特開平6−307534号公報(従来例1)、或いは特開平7−83327号公報(従来例2)に示された装置が知られている。まず、従来例1の装置は、手動変速モードに切換わった時点からその後手動操作による変速指令がマニュアルスイッチから入力されるまでの時間(つまり、変速指令が入力されない時間)が設定時間を越えた場合に、手動操作による変速指令が入力されるまで強制的に自動変速を行うものである。これにより、例えばマニュアルスイッチのOFFフェールが発生して手動変速ができない場合でも、自動的に自動変速に切換わり通常の走行が可能となる。
【0003】
また、従来例2の装置は、手動変速モードにおいてエンジンストールやエンジンのオーバーレブ(許容値を越える回転数の上昇)といった車両やエンジンの正常な運行の支障となる不具合が発生しそうな場合などに、マニュアルスイッチからの変速指令が入力されていなくても、これら不具合を防止すべく強制的に自動変速する変速制御装置において、上記強制的な自動変速(アップシフト又はダウンシフト)が所定回数を越えて連続して実行されたときに、マニュアルスイッチのOFFフェールが発生したと判定するとともに、その後のアップシフト或いはダウンシフトの変速を自動変速モードで強制的に行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来例1の装置では、実際にはマニュアルスイッチのOFFフェールが発生していない状態でも、例えば運転者が故意に特定の変速段を維持して走行しようとしている場合(手動変速しないまま走行していた場合)には、手動変速モードに切換えた後に一定時間経過すると強制的に自動変速してしまう。このため、運転者にとって早目の手動操作が必要になるばかりでなく、手動変速モードであってエンジンストール等の不具合が発生しない状況であるにもかかわらず、強制的に自動変速されてしまい運転者が不快感を感じるという問題点があった。
【0005】
すなわち手動変速モードは、そもそも運転者の個性的な運転を許容するためのものであるので、車速やスロットル開度などの状態が通常の自動変速であれば例えば4速にシフトアップしているような場合でも、例えば2速や3速のままでエンジンの許容回転数ぎりぎりまで加速するといった極限状態の運転や、或いは逆に、車速やスロットル開度などの状態が通常の自動変速であれば例えば1速や2速にシフトダウンしているような場合でも、例えば3速のままでエンジンストールが発生しないぎりぎりの状態で走行或いは発進するといった運転が、運転者の好みにより自由にできるのが本来好ましい。
ところが上記従来例1の装置では、手動変速モードに切換えた後に一定時間手動操作しないという、ただそれだけの条件で強制的に自動変速が実行されてしまうため、必ずしも運転者の好みの運転ができず、手動変速モードにおける手動変速操作の自由度がかなり制限されてしまうという問題点があった。
【0006】
また従来例2の装置では、エンジンストールやエンジンのオーバーレブといった不具合が発生しそうな走行状態になると、即座に自動変速してしまうため、やはり手動変速モードにおける手動変速操作の自由度が低いものとなっていた。すなわち、このような装置では、例えば前述したような極限状態の運転を運転者が要望していたとしても、そのような運転は全く不可能となるからである。
【0007】
そこで本発明は、手動変速モードを備えた自動変速機において、手動変速モードにおけるマニュアルスイッチのOFFフェールの発生が的確に判定されて自動変速モードへの強制切換えが行われ、上記OFFフェールが起こっても良好な走行を維持できるとともに、一方では手動変速モードにおける手動変速操作の自由度をできるだけ最大限に発揮できる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の自動変速機の変速制御装置は、
車両の走行状態に応じて自動的に変速段が設定される自動変速モードと、マニュアルスイッチの操作により運転者が自由に変速段を設定できる手動変速モードとに切換え可能な車両における自動変速機の変速制御装置であって、
運転者の操作に応じて前記モードの切換えを指令するモード切換指令手段と、 車両の走行状態を示す値又は情報を検出する走行状態検出手段と、
前記走行状態を示す値をパラメータとするマップであり、手動変速モードにおいて前記マニュアルスイッチの信号が出力又は伝達されない故障が発生したことを判定するための故障判定領域を有する故障判定マップのデータを、走行状態に応じて複数記憶した記憶手段と、
この記憶手段に記憶された故障判定マップのデータの中から、車両の走行状態に応じた故障判定マップのデータを選択する故障判定マップ選択手段と、
手動変速モードにおいて、前記マニュアルスイッチの信号入力がなく、かつ、前記故障判定マップ選択手段により選択されている故障判定マップにおける故障判定領域内に、前記走行状態検出手段が検出している値に対応するポイントが存在している時間が予め設定された所定時間を経過したとき、或いは当該故障判定領域内に前記ポイントが入った回数が所定回数を越えたときに、前記故障が発生したと判定する故障判定手段と、
通常時には前記モード切換指令手段の指令に応じたモードで変速制御を実行し、手動変速モードにおいて前記故障判定手段により前記故障が発生したと判定されたときには、前記モード切換指令手段の指令に無関係に自動変速モードに強制的に切換えて変速制御を実行する変速制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の自動変速機の変速制御装置は、前記故障判定マップの故障判定領域は、前記自動変速モードであれば他の変速段に当然に変速している走行状態、或いは自動変速機やエンジンの保護又はエンジンストール防止のためにその時点での変速段の維持が許容されない走行状態となる領域として設定されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の自動変速機の変速制御装置は、
車両の走行状態に応じて自動的に変速段が設定される自動変速モードと、マニュアルスイッチの操作により運転者が自由に変速段を設定できる手動変速モードとに切換え可能な車両における自動変速機の変速制御装置であって、
運転者の操作に応じて前記モードの切換えを指令するモード切換指令手段と、
車両の走行状態を示す値又は情報を検出する走行状態検出手段と、
手動変速モードにおいて、前記マニュアルスイッチの信号入力がなく、かつ、前記走行状態検出手段の検出出力より判定される車両の高速段発進回数が所定回数を越えたときに、前記マニュアルスイッチの信号が出力又は伝達されない故障が発生したと判定する故障判定手段と、
通常時には前記モード切換指令手段の指令に応じたモードで変速制御を実行し、手動変速モードにおいて前記故障判定手段により前記故障が発生したと判定されたときには、前記モード切換指令手段の指令に無関係に自動変速モードに強制的に切換えて変速制御を実行する変速制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。なお、図1は本発明の基本構成を概念的に示したブロック図であり、図2は本発明を具体的に実施した場合の一例である装置構成の要部を示したブロック図である。
本例の変速制御装置は、図2に示すように、出力軸回転数センサ11と、エンジン回転数センサ12と、スロットル開度センサ13と、インヒビタースイッチ14と、マニュアルスイッチ15と、手動モードスイッチ14aと、変速機用のコントロールユニット16と、警報手段17とを備える。
ここで、変速機用のコントロールユニット16は、図1における変速制御手段、記憶手段、故障判定マップ選択手段、及び故障判定手段を構成している。また、出力軸回転数センサ11、エンジン回転数センサ12、スロットル開度センサ13、及びインヒビタースイッチ14は、図1における走行状態検出手段に相当し、手動モードスイッチ14aは、図1におけるモード切換指令手段に相当している。
【0012】
出力軸回転数センサ11は、自動変速機20における変速機構21の出力軸回転数Np(即ち、車両のプロペラシャフトに連結された回転軸の回転数)を検出する周知のセンサであり、このセンサの検出出力からコントロールユニット16が車速VSPを検知する。
またエンジン回転数センサ12は、車両のエンジン23の出力軸回転数を検出する周知のセンサで、いいかえると、自動変速機20の入力軸(この場合、トルクコンバータ22のポンプインペラーに連結された回転軸)の回転数を検出するセンサである。
またスロットル開度センサ13は、車両のアクセルの踏み込み量又はエンジン23のスロットル開度TVOを、インヒビタースイッチ14はセレクトレバーの選択位置(走行レンジ)を、それぞれ検出する周知の要素である。
【0013】
またマニュアルスイッチ15は、手動変速モードにおけるシフトアップ或いはシフトダウンを指令する信号をコントロールユニット16に対して出力するもので、実際にはシフトアップ用のスイッチと、シフトダウン用のスイッチとからなり、これらスイッチのいずれか一方が運転者の操作により作動するものである。
また手動モードスイッチ14aは、手動変速モードへの切換えを指令する信号をコントロールユニット16に対して出力するもので、やはり運転者の操作により作動する。
【0014】
なお、これらマニュアルスイッチ15又は手動モードスイッチ14aを作動させる操作部の構成は各種提案されており、本発明はこれらスイッチの操作部の構成によっても限定されるものではないが、一例を挙げると次のようなものがある。例えば、セレクトレバーを通常のドライブレンジ(Dレンジ)位置から横方向に移動させると手動モードスイッチ14aが作動してマニュアルレンジとなり、この状態でセレクトレバーを前後方向に移動させることで、マニュアルスイッチ15のシフトアップ用又はシフトダウン用のスイッチが作動する構成がある。
また警報手段17は、音声や文字表示或いはランプの点灯などにより、運転者に警報を与えるもので、この場合は特にマニュアルスイッチ15の信号が出力又は伝達されない故障(いわゆるOFFフェール)が発生したことを報知するためのものである。
【0015】
次にコントロールユニット16は、具体的には予め設定されたプログラムに従って動作するとともに、各種データを記憶するメモリを備えたマイクロコンピュータよりなる。
このコントロールユニット16は、この場合後述する図3のフローチャートに示す処理により、手動変速モードにおけるスロットル開度TVOや車速VSP(走行状態を示す値)に基づいて、前記OFFフェールが発生しているか否かの判定(以下、場合によって単に故障判定という。)を行い、その判定結果に応じて自動変速モードに強制的に切換える制御を行う点に特徴を有するものである。
【0016】
またコントロールユニット16には、前記故障判定を行うための故障判定マップのデータと、後述する故障判定用のタイマ値TX或いはカウンタ値NX,SXのデータ(本発明の所定時間又は所定回数のデータ)とが、この場合変速段毎に設定されて記憶されている。
この場合の故障判定マップは、例えば図4(a)に示すように、スロットル開度TVOと車速VSPとをパラメータとする二次元のマップであり、故障判定線を境界とする故障判定領域を有している。ここで故障判定領域は、この場合その時点でのスロットル開度TVOと車速VSPの値により決るこのマップ上のポイントが、その領域内にあれば前述の故障が発生している可能性が高いと推定される領域であり、具体的には、例えば自動変速モードであれば他の変速段に当然に変速してもいいポイントの集合よりなる領域として設定されている。すなわち、例えば1速において通常であれば2速以上にシフトアップすべきであるような車速の高い領域(或いはスロットル開度の低い領域)として設定されている。また例えば、4速において通常であれば3速以下にシフトダウンすべきであるような車速の低い領域(或いはスロットル開度の高い領域)として設定されている。
【0017】
なお、上記故障判定領域を決定している故障判定線のデータの具体的数値は、特に限定されるものではなく、その車両がよりスポーツ指向の強い車種かどうかなどにより適宜設定されればよい。すなわち、上記故障判定領域が広く設定されれば、手動変速モードにおける手動変速の自由度はその分低くなり、逆に上記故障判定領域が狭く設定されれば、手動変速モードにおける手動変速の自由度はその分高くなる。このため、手動変速の自由度をどの程度許容するかによって、適度な範囲に設定すればよい。
但し、手動変速モードを設ける本来の目的は、前述したように運転者の好みに応じた自由な変速操作を許容することであるので、上記故障判定領域はできるだけ狭く設定することが好ましい。例えば、自動変速機20やエンジン23の保護、又はエンジンストール防止などの安全上の観点のみから、その時点での変速段の維持が許容できない領域に設定することが好ましい。
【0018】
またタイマ値TX或いはカウンタ値NXのデータは、例えば図4(b)に示すデータテーブルのように、スロットル開度TVOと車速VSPの値(或いは範囲)毎にそれぞれ設定されて記憶されている。
なお、タイマ値TX或いはカウンタ値NX,SXの具体的数値も、上記故障判定領域のデータと同様に、手動変速の自由度に影響するものであるので、手動変速の自由度をどの程度許容するかによって、適度な値に設定されている。
【0019】
なお図示省略しているが、変速機構21のケーシング下部には、コントロールバルブユニットと呼ばれる油圧制御回路が設けられており、このコントロールバルブユニットの各ソレノイドバルブが、コントロールユニット16の制御信号に従って動作することにより、変速機構21のクラッチなどの摩擦係合要素がシフト位置に対応した所定の変速比を実現する状態に切換えられる構成となっているのは、周知のとおりである。
【0020】
また、変速のための又は変速中の摩擦係合要素の油圧の制御などは、例えばコントロールユニット16により従来どおり行われる構成とすればよいが、本例は前記故障判定を行い、その判定結果に応じて変速モードを切換える制御に特徴を有するものであるので、その他の制御処理については説明を省略する。
また、変速機20やエンジン23の構成及び動作についても、本発明は特に限定されないので、その説明を省略する。
またなお、コントロールユニット16には、走行モード(例えば、エコノミーモード、パワーモード、或いはスノーモード等)を指令するモードスイッチ(図示略)が接続され、走行モードに応じた変速線図に従って自動変速モードにおける変速制御が行われる構成でもよい。ここでスノーモードとは、雪道などでのスリップ防止のため、例えば発進時の変速段をできるだけ2速にするなどの特徴を有する変速制御を行う走行モードである。
【0021】
次に、図3のフローチャートにより、本例のコントロールユニット16の特徴的な制御処理を説明する。
なお図3の一連の処理は、例えばコントロールユニット16の起動により実行されるメインルーチンのサブルーチンとして、例えば所定の制御サイクルで繰り返し実行される。またこの処理は、インヒビタースイッチ14などの出力信号に基づいて、走行レンジ(ドライブレンジ或いはマニュアルレンジなど)が選択されていることが検知されており、車両が通常の走行状態にあることを前提として実行される。
【0022】
まずステップS2では、手動モードスイッチ14aからの信号により手動変速モードが指令されているか否かを判定し、手動変速モードが指令されていればステップS4に進み以降のステップで前記故障判定を行い、指令されていなければステップS28に進み通常の自動変速制御を行う。すなわち自動変速モードの場合には、マニュアルスイッチ15のOFFフェールは問題とならないので、本例の場合には前記故障判定は行わない。
次にステップS4では、マニュアルスイッチ15が作動してシフトアップ或いはシフトダウンの指令が入力されているか否かを判定し、指令があればステップS30及びステップS32に順次進み手動変速制御を行う。一方、指令されていなければステップS8に進み、故障判定処理を進める。すなわち、マニュアルスイッチ15からの信号が入力されていれば、そのOFFフェールは当然生じていないので、故障判定処理を止めてマニュアルスイッチ15の信号に応じた手動変速制御を行う。
【0023】
そしてステップS6では、例えば一周期前の制御サイクル中に手動変速モードでの高速段発進(例えば3速以上の変速段での発進)が行われたか否かを、出力軸回転数センサ11の検出出力の記録値やその時の変速段の記憶などから判定し、高速段発進が行われていればステップS34に進み、そうでなければステップS8に進む。次にステップS8では、出力軸回転数センサ11又はエンジン回転数センサ12、及びスロットル開度センサ13の出力信号を読取り、その時点のスロットル開度TVOと車速VSPを検知してステップS10に進む。
次いでステップS10では、前述した如く予め設定された故障判定マップのデータのうち、その時点の変速段に対応するデータを選択して読み込むとともに、ステップS8で検知されたスロットル開度TVOと車速VSPに対応したタイマ値TX及びカウンタ値NXのデータを選択して読み込む。
【0024】
そしてステップS12では、ステップS10で選択された故障判定マップにおいて、ステップS8で検知されたその時点でのスロットル開度TVOと車速VSPにより決定されるポイントが、故障判定領域内にあるか否か判定される。そうして、故障判定領域内になければステップS14に進み、故障判定領域内にあればステップS38に進む。
次にステップS14では、タイマTの値を「0」にリセットする。ここでタイマTは、前記ポイントが故障判定領域内に存在し続けている時間をマニュアルスイッチ15の操作入力があるまで計時するタイマであり、ステップS38において計時動作が開始される。
次いでステップS16では、フラグFの値が「1」かどうか判定し、「1」であればステップS18に進み、そうでなければステップS32に進む。ここでフラグFは、その値が「1」のときに前記ポイントが故障判定領域内に存在していることを示すフラグで、前記ポイントが故障判定領域内に存在していることが判定された時点で(即ち、ステップS38において)、その値が「1」に設定される。
【0025】
そしてステップS18では、カウンタNの値を一つ増やす。ここでカウンタNは、前記ポイントが故障判定領域内に出入りした回数をマニュアルスイッチ15の操作入力があるまでカウントするもので、この場合前記ポイントが故障判定領域内に入りその後領域外に出た時点で(即ち、このステップS18において)、毎回その値が「1」だけ増やされる。
次にステップS20では、フラグFを「0」にリセットする。すなわち、このステップS20に進むのは、ステップS12において前記ポイントが故障判定領域外にあると判定され、しかもフラグFの値が「1」である場合(即ち、前記ポイントが故障判定領域内から外に出た直後の状態)であるので、領域外にあることを示す状態にフラグFの値を戻す。
次いでステップS22では、カウンタNの値がステップS10で読み込まれたカウンタ値NXの値を越えているか否か判定し、越えていればステップS24に進み、越えていなければその制御サイクルでの一連の処理を終了する。
【0026】
そしてステップS24では、前記故障(マニュアルスイッチのOFFフェール)が発生していると判定されるので、その対応処理を行う。すなわち、例えば警報手段17によって、前記故障の発生を運転者に報知するなどの処理を行う。
また次のステップS26では、手動モードスイッチ14aの作動状態に無関係に手動変速モードを強制的に自動変速モードに切換え、さらに次のステップS28で、自動変速制御を実行する。これにより、前記故障が発生して手動変速が不能となっても、良好な走行状態が維持できる。なおこの際の自動変速制御は、通常の変速線図とは異なる特別な変速線図を用いて、通常の自動変速とは異なる変速制御を行うようにしてもよいことはいうまでもない。
【0027】
一方ステップS30では、ステップS4でマニュアルスイッチ15の操作入力が確認された状態(つまり、前記故障が生じていない状態)であるので、次回の故障判定のために各カウンタS,NやタイマTの値を「0」にリセットする。
そして次のステップS32では、ステップS4で検知されたマニュアルスイッチ15の操作入力(シフトアップ或いはシフトダウンの指令)に従って、手動変速のための制御処理を行う。
【0028】
またステップS34では、カウンタSの値を一つ増やす。ここでカウンタSは、例えば3速以上の高速段発進が行われた回数をマニュアルスイッチ15の操作入力があるまでカウントするものである。
また次のステップS36では、カウンタSの値が予め設定登録されていたカウンタ値SXの値を越えているか否か判定し、越えていればステップS24に進み、越えていなければその制御サイクルでの一連の処理を終了する。
【0029】
またステップS38では、前記ポイントが故障判定領域内にあるとステップS12で判定されたので、フラグFの値を「1」に設定するとともに、タイマTの計時動作を開始して、次のステップS40でタイマTの値を制御サイクル分の時間ΔTだけ増加させる。
そして次のステップS42では、タイマTの値がステップS10で読み込まれたタイマ値TXの値を越えているか否か判定し、越えていればステップS24に進み、越えていなければその制御サイクルでの一連の処理を終了する。
【0030】
以上の処理によれば、手動変速モードであること及びマニュアルスイッチ15の操作入力がないことを前提に、ステップS6以降の処理によって、次の三つの条件判定により前記故障(マニュアルスイッチのOFFフェール)が発生していることが判定され、さらにそれに対するフェールセーフ機能が実現される。
すなわち第1には、その時点でのスロットル開度TVOと車速VSPにより決定されるポイントが故障判定領域内に存在し続けた時間(即ち、タイマTの値)が、設定された所定時間(即ち、タイマ値TX)を経過することにより、前記故障判定がなされ(ステップS42)、警報出力などの故障対応処理がなされるととともに強制的な自動変速モードへの切換えが行われる(ステップS24,S26,S28)。
【0031】
また第2には、その時点でのスロットル開度TVOと車速VSPにより決定されるポイントが故障判定領域に対して出入りした回数(即ち、カウンタNの値)が、設定された所定回数(即ち、カウンタ値NX)を越えることにより、前記故障判定がなされ(ステップS22)、やはり警報出力などの故障対応処理がなされるととともに強制的な自動変速モードへの切換えが行われる(ステップS24,S26,S28)。
さらに第3には、例えば3速以上の高速段発進の回数(即ち、カウンタSの値)が、設定された所定回数(即ち、カウンタ値SX)を越えることにより、前記故障判定がなされ(ステップS36)、やはり警報出力などの故障対応処理がなされるととともに強制的な自動変速モードへの切換えが行われる(ステップS24,S26,S28)。
【0032】
このため、前記故障(マニュアルスイッチのOFFフェール)が発生していることが信頼性高く判定され、前記故障が発生した場合にも良好な走行が維持できるとともに、一方では手動変速モードにおける手動変速操作の自由度が最大限に発揮できる。
というのは、この場合前記ポイントが故障判定領域に入るような特殊な走行状態(即ち、通常であれば他の変速段に当然に変速している走行状態、或いはエンジンストールやエンジンのオーバーレブが発生しそうな走行状態)に一時的になったとしても、また高速段発進が一時的に行われたとしても、即座には故障と判定しないし、また強制的に自動変速することもしない。この場合、このような特殊な状態が長時間継続するか又は複数回繰返されたとき、或いは高速段発進が複数回繰返されたときに、初めて前記故障が発生していると判定され、しかもその後初めて強制的な自動変速が行われる。
【0033】
したがって、手動変速モードにおける運転者の故意の操作又は無操作により、一時的に上述した特殊な状態になったり、高速段発進が行われたとしても、即座には前記故障が起こったと判定されず、誤判定が回避される。また、一時的に上述した特殊な状態となるような手動変速や高速段発進が可能となるので、この点で手動変速の自由度が向上する。特に、前記故障判定領域や、所定時間又は所定回数の値(タイマ値TX或いはカウンタ値NX,SX)を、エンジンストール防止やエンジン等の保護の観点のみから設定し、できるだけ狭い領域に、或いは大きな値に設定した場合には、エンジンや自動変速機などの動力性能又は負荷性能の限界ぎりぎりの状態での変速操作が可能になり、車両の性能を最大限に引出すようなスポーツ性の極めて高い運転も可能となる。
【0034】
なお、本発明は上記形態例に限られず、各種の態様があり得る。
例えば上記形態例では、前述した三つの条件判定により前記故障判定を行っているが、これら三つの条件判定のうち、いずれか一つの条件判定により前記故障判定を行ってもよいし、或いはいずれか二つの条件判定の組合せにより前記故障判定を行ってもよい。
また上記形態例では、本発明における走行状態を示す値(故障判定マップのパラメータ)として、スロットル開度TVOと車速VSPとを使用しているが、これに限られず、例えばエンジンの吸気圧力或いは出力トルクとエンジン回転数などを使用してもよい。いずれにしろ、前述した特殊な走行状態が判定できる値であれば、どのような値であってもよい。
【0035】
また上記形態例では、マニュアルスイッチ15の各信号(アップシフト用又はダウンシフト用)の区別を特に行わずに前記故障判定を行っており、いずれの信号がOFFフェールとなっても、両方向の変速(アップシフト及びダウンシフト)について強制的に自動変速する構成としているが、これに限られない。すなわち、例えば入力のない信号が事前にどちらであるのかを区別して前記故障判定(例えば図3のステップS6以降の処理)を行うようにすることで、アップシフトの信号がOFFフェールなのか、ダウンシフトの信号がOFFフェールなのか識別しつつ判定を行い、OFFフェールとなっている方向の変速のみを強制的に自動変速モードで行う態様もありうることはいうまでもない。
【0036】
また例えば、前述したスノーモード等の特殊なモードが選択されている場合には、手動変速モードの状態でマニュアルスイッチの信号入力がなくても前記故障判定を行わない構成としてもよい。例えば、図3のフローチャートにおいてステップS6の前の段階に、スノーモードが選択されているか否かの判定処理を設け、スノーモードが選択されている場合には、ステップS6以降の処理を行わないようにしてもよい。このようにすれば、雪道などにおいて故意に高速段発進が繰返し実行された場合に、誤って前記故障が発生したと判定されてしまう不具合を回避できる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1記載の自動変速機の変速制御装置では、手動変速モードであること及びマニュアルスイッチの操作入力がないことを前提に、次の条件判定により前記故障(マニュアルスイッチのOFFフェール)が発生していることが判定され、さらにそれに対するフェールセーフ機能が実現される。
すなわち、その時点での走行状態を示す値により決定されるポイントが、予め設定されその時点の走行状態に応じて選択された故障判定マップにおける故障判定領域内に存在し続けた時間が、設定された所定時間を経過するか、或いは、前記ポイントが故障判定領域に対して出入りした回数が設定された所定回数を越えることにより、前記故障が起きたと判定されるとともに、強制的な自動変速モードへの切換えが行われる。
【0038】
このため、前記故障判定領域を、前記故障が起きたときに発生しやすい特殊な走行状態(例えば請求項2に記載したように、通常であれば他の変速段に当然に変速している走行状態、或いはエンジンストールやエンジンのオーバーレブが発生しそうな走行状態)となる領域として設定しておけば、前記故障が発生していることが信頼性高く判定され、前記故障が発生した場合にも良好な走行が維持できるとともに、一方では手動変速モードにおける手動変速操作の自由度が最大限に発揮できる。
というのは、本発明では前記ポイントが故障判定領域に入るような特殊な走行状態に一時的になったとしても、即座には故障と判定しないし、また強制的に自動変速することもしない。本発明では、このような特殊な状態が長時間継続するか又は複数回繰返されたときに、初めて前記故障が発生していると判定され、しかもその後初めて強制的な自動変速が行われる。
【0039】
したがって、手動変速モードにおける運転者の故意の操作又は無操作により、一時的に上述した特殊な状態になったとしても、即座には前記故障が起こったと判定されず、誤判定が回避される。また、一時的に上述した特殊な状態となるような手動変速が可能となるので、この点で手動変速の自由度が向上する。特に、前記故障判定領域や、所定時間又は所定回数の値を、エンジンストール防止やエンジンや自動変速機等の保護の観点のみから設定し、できるだけ狭い領域に、或いは大きな値に設定した場合には、エンジンや自動変速機などの動力性能又は負荷性能の限界ぎりぎりの状態での変速操作が可能になり、車両の性能を最大限に引出すようなスポーツ性の極めて高い運転も可能となる。
【0040】
また請求項3記載の変速制御装置では、手動変速モードであること及びマニュアルスイッチの操作入力がないことを前提に、次の条件判定により前記故障が発生していることが判定され、やはりそれに対するフェールセーフ機能が実現される。
すなわち、高速段発進の回数が設定された所定回数を越えることにより、前記故障が発生したと判定されるととともに、強制的な自動変速モードへの切換えが行われる。
【0041】
このため、前記故障が発生していることが信頼性高く判定され、前記故障が発生した場合にも良好な走行が維持できるとともに、一方では手動変速モードにおける手動変速操作の自由度が最大限に発揮できる。
というのは、この場合高速段発進が一時的に行われたとしても、即座には故障と判定しないし、また強制的に自動変速することもしない。この場合、高速段発進が複数回繰返されたときに、初めて前記故障が発生していると判定され、しかもその後初めて強制的な自動変速が行われる。したがって、手動変速モードにおける運転者の故意の操作又は無操作により、一時的に高速段発進が行われたとしても、即座には前記故障が起こったと判定されず、誤判定が回避される。また、一時的に高速段発進が可能となるので、やはりこの点で手動変速の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を概念的に示したブロック図である。
【図2】本発明の一例である変速制御装置の要部構成を示したブロック図である。
【図3】同装置の特徴的制御処理を示すフローチャートである。
【図4】同装置の故障判定用データを示す図である。
【符号の説明】
11 出力軸回転数センサ(走行状態検出手段)
12 エンジン回転数センサ(走行状態検出手段)
13 スロットル開度センサ(走行状態検出手段)
14 インヒビタースイッチ(走行状態検出手段)
14a 手動モードスイッチ(モード切換指令手段)
15 マニュアルスイッチ
16 コントロールユニット
(変速制御手段、記憶手段、故障判定マップ選択手段、故障判定手段)
17 警報手段
20 自動変速機
23 エンジン
Claims (3)
- 車両の走行状態に応じて自動的に変速段が設定される自動変速モードと、マニュアルスイッチの操作により運転者が自由に変速段を設定できる手動変速モードとに切換え可能な車両における自動変速機の変速制御装置であって、
運転者の操作に応じて前記モードの切換えを指令するモード切換指令手段と、 車両の走行状態を示す値又は情報を検出する走行状態検出手段と、
前記走行状態を示す値をパラメータとするマップであり、手動変速モードにおいて前記マニュアルスイッチの信号が出力又は伝達されない故障が発生したことを判定するための故障判定領域を有する故障判定マップのデータを、走行状態に応じて複数記憶した記憶手段と、
この記憶手段に記憶された故障判定マップのデータの中から、車両の走行状態に応じた故障判定マップのデータを選択する故障判定マップ選択手段と、
手動変速モードにおいて、前記マニュアルスイッチの信号入力がなく、かつ、前記故障判定マップ選択手段により選択されている故障判定マップにおける故障判定領域内に、前記走行状態検出手段が検出している値に対応するポイントが存在している時間が予め設定された所定時間を経過したとき、或いは当該故障判定領域内に前記ポイントが入った回数が所定回数を越えたときに、前記故障が発生したと判定する故障判定手段と、
通常時には前記モード切換指令手段の指令に応じたモードで変速制御を実行し、手動変速モードにおいて前記故障判定手段により前記故障が発生したと判定されたときには、前記モード切換指令手段の指令に無関係に自動変速モードに強制的に切換えて変速制御を実行する変速制御手段と、
を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 前記故障判定マップの故障判定領域は、前記自動変速モードであれば他の変速段に当然に変速している走行状態、或いは自動変速機やエンジンの保護又はエンジンストール防止のためにその時点での変速段の維持が許容されない走行状態となる領域として設定されていることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
- 車両の走行状態に応じて自動的に変速段が設定される自動変速モードと、マニュアルスイッチの操作により運転者が自由に変速段を設定できる手動変速モードとに切換え可能な車両における自動変速機の変速制御装置であって、
運転者の操作に応じて前記モードの切換えを指令するモード切換指令手段と、 車両の走行状態を示す値又は情報を検出する走行状態検出手段と、
手動変速モードにおいて、前記マニュアルスイッチの信号入力がなく、かつ、前記走行状態検出手段の検出出力より判定される車両の高速段発進回数が所定回数を越えたときに、前記マニュアルスイッチの信号が出力又は伝達されない故障が発生したと判定する故障判定手段と、
通常時には前記モード切換指令手段の指令に応じたモードで変速制御を実行し、手動変速モードにおいて前記故障判定手段により前記故障が発生したと判定されたときには、前記モード切換指令手段の指令に無関係に自動変速モードに強制的に切換えて変速制御を実行する変速制御手段と、
を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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