JP3295300B2 - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の油圧係合要
素を車両の運転状態に基づいて選択的に係合させること
により自動変速機を変速制御する車両用自動変速機の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機に設けられた油圧クラ
ッチや油圧ブレーキを係合させる油圧は、変速ショック
を軽減する観点から必要最小限の圧力に設定されてい
る。しかしながら、車両の特定の運転状態では前記油圧
が充分でない場合が生じ、そのために油圧クラッチや油
圧ブレーキがスリップして耐久性が低下する問題があ
る。
【0003】そこで、特開平4−300457号公報に
開示された車両用自動変速機の制御装置は、油圧クラッ
チや油圧ブレーキのスリップが検出されたとき、該油圧
クラッチや油圧ブレーキに供給される油圧を増加させて
スリップを抑制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のもののように油圧係合要素のスリップ時に油圧を増
加させると、油圧回路が複雑化するだけでなく、変速フ
ィーリングの悪化が生じる問題がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、油圧を増加させることなく油圧係合要素のスリップ
を確実に防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、複数の油圧係合要素
を車両の運転状態に基づいて選択的に係合させることに
より自動変速機を変速制御する車両用自動変速機の制御
装置において、選択された油圧係合要素の非変速時にお
けるスリップを検出するスリップ検出手段と、スリップ
検出手段がスリップを検出したときに駆動力を低下させ
ることにより自動変速機をシフトダウンする変速制御手
段と、スリップが検出されたときに変速制御手段により
シフトダウンが実行されるまでの時間を予測する予測手
段を備えてなり、予測した時間に基づいて前記駆動力の
低下量を変更することを特徴とする。
【0007】
【0008】また請求項に記載された発明は、請求項
の構成に加えて、予測手段により予測した時間が長い
ほど前記駆動力の低下量を大きく設定することを特徴と
する。
【0009】また請求項に記載された発明は、複数の
油圧係合要素を車両の運転状態に基づいて選択的に係合
させることにより自動変速機を変速制御する車両用自動
変速機の制御装置において、選択された油圧係合要素の
非変速時におけるスリップを検出するスリップ検出手段
と、スリップ検出手段がスリップを検出したときに駆動
力を低下させることにより自動変速機をシフトダウンす
る変速制御手段とを備え、該変速制御手段によりシフト
ダウンが実行された後、所定時間が経過するまでシフト
ダウン後の変速段を保持することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動変速機及びその制御装置の全体構成図、
図2は電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図、
図3は作用を説明するフローチャート、図4は作用を説
明するグラフ、図5は作用を説明するタイムチャートで
ある。
【0012】図1に示すように、車両用の自動変速機T
は、エンジンEのクランクシャフト1にロックアップク
ラッチLを有するトルクコンバータ2を介して接続され
たメインシャフトMSと、このメインシャフトMSに複
数のギヤ列を介して接続されたカウンタシャフトCSと
を備える。
【0013】メインシャフトMSにはメイン1速ギヤ
3、メイン2速ギヤ4、メイン3速ギヤ5、メイン4速
ギヤ6及びメインリバースギヤ7が支持され、カウンタ
シャフトCSにはメイン1速ギヤ3に噛合するカウンタ
1速ギヤ8、メイン2速ギヤ4に噛合するカウンタ2速
ギヤ9、メイン3速ギヤ5に噛合するカウンタ3速ギヤ
10、メイン4速ギヤ6に噛合するカウンタ4速ギヤ1
1及びメインリバースギヤ7にリバースアイドルギヤ1
3を介して接続されるカウンタリバースギヤ12が支持
される。
【0014】メインシャフトMSに相対回転自在に支持
したメイン1速ギヤ3を1速用クラッチC1 でメインシ
ャフトMSに結合すると、1速変速段が確立する。1速
用クラッチC1 は2速〜4速変速段の確立時にも係合状
態に保持されるため、カウンタ1速ギヤ8は一方向クラ
ッチCOWを介して支持される。メインシャフトMSに相
対回転自在に支持したメイン2速ギヤ4を2速用クラッ
チC2 でメインシャフトMSに結合すると、2速変速段
が確立する。カウンタシャフトCSに相対回転自在に支
持したカウンタ3速ギヤ10を3速用クラッチC3 でカ
ウンタシャフトCSに結合すると、3速変速段が確立す
る。
【0015】カウンタシャフトCSに相対回転自在に支
持したカウンタ4速ギヤ11をセレクタギヤSGでカウ
ンタシャフトCSに結合した状態で、メインシャフトM
Sに相対回転自在に支持したメイン4速ギヤ6を4速−
リバース用クラッチC4RでメインシャフトMSに結合す
ると、4速変速段が確立する。カウンタシャフトCSに
相対回転自在に支持したカウンタリバースギヤ12をセ
レクタギヤSGでカウンタシャフトCSに結合した状態
で、メインシャフトMSに相対回転自在に支持したカウ
ンタリバースギヤ7を4速−リバース用クラッチC4R
メインシャフトMSに結合すると、後進変速段が確立す
る。
【0016】カウンタシャフトCSの回転はファイナル
ドライブギヤ14及びファイナルドリブンギヤ15を介
してディファレンシャルDに伝達され、そこから左右の
車軸16,16を介して駆動輪W,Wに伝達される。
【0017】電子制御ユニットUはCPU17、ROM
18、RAM19、入力回路20及び出力回路21から
構成される。
【0018】エンジンEに設けたスロットル開度センサ
1 で検出したスロットル開度THと、メインシャフト
MSに設けたメインシャフト回転数センサS2 で検出し
たメインシャフト回転数NMSと、カウンタシャフトCS
に設けたカウンタシャフト回転数センサS3 で検出した
カウンタシャフト回転数NCSと、ディファレンシャルD
に設けた車速センサS4 で検出した車速Vと、シフトポ
ジションセンサS5 で検出した変速段Pとが、電子制御
ユニットUの入力回路20に入力される。
【0019】一方、電子制御ユニットUの出力回路21
は、自動変速機Tの1速用クラッチC1 、2速用クラッ
チC2 、3速用クラッチC3 、4速−リバース用クラッ
チC 4R、セレクタギヤSG及びロックアップクラッチL
の作動を制御すべく、油圧制御回路Oに設けられたシフ
トソレノイドSL1 ,SL2 、ロックアップクラッチソ
レノイドSL3 ,SL4 及び変速用クラッチ油圧ソレノ
イドSL5 に接続される。
【0020】図2に示すように、電子制御ユニットUは
スリップ検出手段M1と、変速制御手段M2と、予測手
段M3とを備える。
【0021】スリップ検出手段M1は、スロットル開度
TH、メインシャフト回転数NMS、カウンタシャフト回
転数NCS及びシフトポジションPに基づいて、現在係合
しているクラッチC1 ,C2 ,C3 ,C4Rがスリップし
ているか否かを検出する。変速制御手段M2は、クラッ
チC1 ,C2 ,C3 ,C4Rのスリップが検出されたと
き、そのスリップを解消すべく自動変速機Tをシフトダ
ウンする。予測手段M3は前記シフトダウンが実行され
るまでの時間を予測し、所定のタイミングでシフトダウ
ンが実行されるように前記変速制御手段M2を制御す
る。
【0022】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0023】自動変速機Tのセレクトレバーの位置が自
動変速レンジである「D4」レンジ又は「D3」レンジ
に設定されていて、2速、3速又は4速変速段が確立さ
れた状態での走行中に、図3のフローチャートのステッ
プS1において、スロットル開度センサS1 で検出した
スロットル開度THが0.2/8程度の全閉相当開度T
MIN と、1.3/8〜1.5/8程度の制御域判定開
度THCPC との間にあり、ステップS2において自動変
速機Tが変速中でなく、且つステップS3において現在
係合しているクラッチにスリップが発生していない場合
には、ステップS4に移行する。ステップS4におい
て、初期状態ではクラッチのスリップ防止制御中である
ことを示すスリップ制御フラグFDOWNが「1」にセット
されていないため、そのまま制御を終了する。
【0024】前記ステップS3におけるクラッチのスリ
ップ検出はスリップ検出手段M1において行われるもの
で、4個のクラッチC1 ,C2 ,C3 ,C4Rのうちの係
合中のクラッチがスリップ検出の対象となる。実施例で
はメインシャフト回転数センサS2 で検出したメインシ
ャフト回転数NMSと、カウンタシャフト回転数センサS
3 で検出したカウンタシャフト回転数NCSとから係合中
のクラッチの入力側と出力側との回転数差ΔNを算出し
てスリップの有無を判定している。このとき、スリップ
が無い場合には入力側と出力側との回転数差ΔNは発生
せず、スリップが有る場合には入力側の回転数が出力側
の回転数よりも高くなって回転数差ΔNが発生する。
【0025】上記以外にも、次式において示したクラッ
チスリップ率ECLに基づいてスリップの有無を判定す
ることができる。
【0026】ECL=(NCS/NMS)×R R;変速比 クラッチが滑っていないとき、クラッチスリップ率EC
Lの値は1になり、クラッチが滑ってメインシャフト回
転数NMSが増加すると、クラッチスリップ率ECLの値
は1よりも小さくなる。従って、基準スリップ率E1
(E1<1)とクラッチスリップ率ECLとを比較し、
クラッチスリップ率ECLが基準スリップ率E1より小
さくなると、クラッチがスリップ状態に移行したと判断
される。
【0027】而して、クラッチがスリップ状態に移行す
ると、ステップS5において初期状態ではスリップ制御
フラグFDOWNは「1」にセットされていないため、ステ
ップS6に移行する。ステップS6ではエンジン出力を
低減することによりシフトダウンを実行すべく変速制御
手段M2が作動し、点火リタードによるエンジン出力低
減制御を行うことを示すエンジン出力低減制御フラグF
RTD が「1」にセットされてエンジン出力の低減が実行
されるとともに、クラッチのスリップ防止制御中である
ことを示すスリップ制御フラグFDOWNが「1」にセット
される。
【0028】前記エンジン出力の低減により車速が低下
し、電子制御ユニットUのROM18に予め記憶されて
いるシフトマップのシフトダウン線を横切ったとき、自
動変速機Tがシフトダウンされる。従って、例えば4速
変速段で走行中に4速−リバース用クラッチC4Rにスリ
ップが発生すると3速変速段にシフトダウンされ、3速
変速段で走行中に3速用クラッチC4 にスリップが発生
すると2速変速段にシフトダウンされ、2速変速段で走
行中に2速用クラッチC2 にスリップが発生すると1速
変速段にシフトダウンされる。
【0029】エンジン出力の低減量は、その時点におけ
るエンジン出力に応じた固定値とすることも可能である
が、実施例では予測手段M3によりエンジン出力の低減
開始からシフトダウンが実行されるまでの時間を車速V
の低下率等に基づいて予測し、その予測時間が長い場合
にはエンジン出力の低減量を増加させ、その予測時間が
短い場合にはエンジン出力の低減量を減少させるように
制御している。このようにエンジン出力の低減開始から
シフトダウンが実行されるまでの予測時間に基づいてエ
ンジン出力の低減量を決定することにより、常に一定の
タイミングでシフトダウンを発生させることができる。
また速やかにシフトダウンが実行されると予測された場
合には、その時点でエンジン出力の低減を中止しても良
い。
【0030】さて、上述のようにしてシフトダウンが開
始されると、次回のループのステップS2で変速中であ
ると判断され、ステップS7でエンジン出力低減制御フ
ラグFRTD が「0」にリセットされて自動変速機Tの変
速中におけるエンジン出力の低減が中止される。やがて
変速が終了してステップS2で変速中でないと判断され
るとステップS3に移行し、その時点で依然としてスリ
ップが解消されていなければステップS5に移行する。
ステップS5ではスリップ制御フラグFDOWNが既に
「1」にセットされているため(前記ステップS6参
照)、ステップS8に移行してエンジン出力低減制御フ
ラグFRTD が再び「1」にセットされ、再度シフトダウ
ンを行うべくエンジン出力の低減が再開されるととも
に、後述するシフトホールドフラグFHOLDが「0」にリ
セットされる。
【0031】エンジン出力の低減とシフトダウンとによ
りステップS3でスリップが解消されれば、ステップS
4に移行する。ステップS4ではスリップ制御フラグF
DOWNが未だ「1」にセットされているためにステップS
9に移行し、そこでエンジン出力低減制御フラグFRTD
が既に「0」にリセットされているため(前記ステップ
S7参照)、ステップS10に移行してシフトホールド
フラグFHOLDが「1」にセットされる。
【0032】シフトホールドフラグFHOLDは、現在確立
している変速段Pからのシフトアップを、タイマーで計
時した所定時間が経過するまで禁止するものである。こ
のように車両の運転状態がシフトマップのシフトアップ
線を越えてもシフトアップを禁止することにより、隣接
する変速段P間でシフトダウン及びシフトアップが交互
に行われるシフトハンチングが防止される。
【0033】またドライバーがアクセルペダルを踏み込
んでスロットル開度THがステップS1の範囲を外れる
と、ステップS11に移行してスリップ制御フラグF
DOWN、エンジン出力低減制御フラグFRTD 及びシフトホ
ールドフラグFHOLDを全て「0」にリセットして初期状
態に復帰し、制御を終了する。
【0034】ところで、クラッチの実質容量(伝達可能
トルク)は発進時や加速時などの高エンジン出力時に係
合する低速用のものほど大きく設定されており、また同
一スロットル開度TH、同一車速Vでは低速用のものほ
ど使用されるエンジン回転数が高くなるために、同一の
状況では低速用のものほど実質容量が大きくなる。従っ
て、クラッチにスリップが発生したときに低速側の変速
段Pにシフトダウンすれば、クラッチのスリップを防止
又は軽減することができる。更に、エンジン回転数の違
いから同一変速段Pでは車速Vが低いほど実質容量が小
さいため、隣接する低速側の変速段Pとの間のシフト線
の近傍でスリップが発生し易いが、本発明の制御によれ
ば、即座にシフトダウンを実行させてクラッチのスリッ
プを防止することができる。
【0035】また、シフト前のクラッチとシフト後のク
ラッチとの実質容量に差が無い場合であっても、シフト
ダウンによりスロットル開度THと車速Vとの関係が変
化し、クラッチのスリップ発生領域から脱出することが
できる。
【0036】これを図4に基づいて具体的に説明する
と、横軸に車速Vをとり縦軸にスロットル開度THをと
ったシフトマップにおいて、4速変速段でスリップが発
生する可能性がある4速スリップゾーンでクラッチにス
リップが発生すると、エンジン出力を低減して車速を減
少させることにより、4速→3速シフトダウン線を横切
らせて4速変速段から3速変速段へのシフトダウンを実
行させ、クラッチのスリップを防止することができる。
【0037】また、4速変速段から3速変速段にシフト
ダウンされても、依然として3速スリップゾーンでスリ
ップが発生する場合には、更にエンジン出力を低減して
車速を減少させることにより、3速→2速シフトダウン
線を横切らせて3速変速段から2速変速段にシフトダウ
ンさせ、クラッチのスリップを防止することができる。
【0038】次に、図3のフローチャートの作用の一例
を、図5のタイムチャートに基づいて説明する。尚、図
5における破線は、本発明によるクラッチのスリップ防
止制御を行わない場合の特性を示している。
【0039】例えば、変速段Pが3速変速段、スロット
ル開度THが全閉相当開度THMIN及び制御域判定開度
THCPC 間の0.5/8の状態での走行中に、上り坂に
差しかかって時刻t1 から車速Vが減少し始め(a
点)、時刻t2 において現在係合している3速用クラッ
チC3 がスリップし始めたとする。時刻t3 において3
速用クラッチC3 のスリップによる入力側と出力側との
回転数差ΔNが敷居値を越えると(c点)、スリップ制
御フラグFDOWNが「1」にセットされてスリップ防止制
御が開始されるとともに(d点)、エンジン出力低減制
御フラグFRTD が「1」にセットされてエンジン出力の
低減が開始される(e点)。
【0040】その結果、車速Vが更に減少してシフトマ
ップのシフトダウン線を横切るために時刻t4 において
2速変速段へのシフトダウンが開始され(f点)、エン
ジン出力低減制御フラグFRTD が「0」にリセットされ
てエンジン出力の低減が終了すると同時に(g点)、高
速側の3速用クラッチC3 が係合解除するとともに低速
側の2速用クラッチC2 が係合する(h点及びi点)。
そして時刻t5 においてスロットル開度THが制御域判
定開度THCPC を越えて増加すると(j点)、スリップ
制御フラグFDOWNが「0」にリセットされてスリップ防
止制御が終了し、スロットル開度THの増加に伴ってシ
フトマップのシフトアップ線を横切るために3速変速段
へのシフトアップが実行される(k点)。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0042】例えば、実施例ではエンジン出力の低減を
点火リタードで行っているが、点火リタードに代えてフ
ュエルカットやスロットルバルブの閉弁を行っても良
い。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1〜3の各発明によ
れば、非変速時に油圧係合要素がスリップした場合に、
駆動力を低下させることにより自動変速機をシフトダウ
ンするので、油圧を増加させることなく油圧係合要素の
スリップを確実に防止して変速フィーリングの悪化を回
避することができる。
【0044】また特に請求項1の発明によれば、スリッ
プが検出されたときにシフトダウンが実行されるまでの
時間を予測し、その予測した時間に基づいて駆動力の低
下量を変更するので、常に一定のタイミングでシフトダ
ウンを発生させることができる。
【0045】また特に請求項2の発明によれば、シフト
ダウンが実行されるまでの予測時間が長いほど駆動力の
低下量を大きく設定するので、シフトダウンの遅れを回
避してスリップを速やかに解消することができる。
【0046】また特に請求項3の発明によれば、シフト
ダウンが実行された後に所定時間が経過するまでシフト
ダウン後の変速段を保持するので、シフトダウン及びシ
フトアップが繰り返されるシフトハンチングを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機及びその制御装置の全体構成図
【図2】電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図
【図3】作用を説明するフローチャート
【図4】作用を説明するグラフ
【図5】作用を説明するタイムチャート
【符号の説明】
1 1速用クラッチ C2 2速用クラッチ C3 3速用クラッチ C4R 4速−リバース用クラッチ M1 スリップ検出手段 M2 変速制御手段 M3 予測手段 T 自動変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:68 F16H 59:68 (72)発明者 萩原 顕治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−159139(JP,A) 特開 平3−100339(JP,A) 特開 平8−61476(JP,A) 特開 平4−368235(JP,A) 特開 平4−300457(JP,A) 特開 昭62−99225(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 41/00 - 41/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧係合要素(C1 ,C2
    3 ,C4R)を車両の運転状態に基づいて選択的に係合
    させることにより自動変速機(T)を変速制御する車両
    用自動変速機の制御装置において、 選択された油圧係合要素(C1 ,C2 ,C3 ,C4R)の
    非変速時におけるスリップを検出するスリップ検出手段
    (M1)と、 スリップ検出手段(M1)がスリップを検出したときに
    駆動力を低下させることにより自動変速機(T)をシフ
    トダウンする変速制御手段(M2)と、スリップが検出されたときに変速制御手段(M2)によ
    りシフトダウンが実行されるまでの時間を予測する予測
    手段(M3)とを備えてなり、 予測した時間に基づいて前記駆動力の低下量を変更する
    ことを特徴とする、車両用自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 測手段(M3)により予測した時間が
    長いほど前記駆動力の低下量を大きく設定することを特
    徴とする、請求項記載の車両用自動変速機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の油圧係合要素(C 1 ,C 2
    3 ,C 4R )を車両の運転状態に基づいて選択的に係合
    させることにより自動変速機(T)を変速制御する車両
    用自動変速機の制御装置において、 選択された油圧係合要素(C 1 ,C 2 ,C 3 ,C 4R )の
    非変速時におけるスリップを検出するスリップ検出手段
    (M1)と、 スリップ検出手段(M1)がスリップを検出したときに
    駆動力を低下させることにより自動変速機(T)をシフ
    トダウンする変速制御手段(M2)とを備え、 変速制御手段(M2)によりシフトダウンが実行され
    た後、所定時間が経過するまでシフトダウン後の変速段
    を保持することを特徴とする車両用自動変速機の制御
    装置。
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