JP3632870B2 - プリンタ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コインラックなどの課金装置が付いたプリンタを複数の利用者が共用できるプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタではホストコンピュータとプリンタは1対1に接続されているのが通常であったが、最近ではプリンタのマルチインターフェース(I/F)化やネットワーク化が急速に浸透してきた。ここで、ネットワーク(又はマルチI/F)接続されるプリンタでの利用者制限(コインラックやキーカードなど)を行なう場合、プリント枚数に対するコイン(又はカード度数)のつじつまは合うが、利用者の特定(コインまたはカード等を入れた人を特定する)を行なう手段がなく、利用者と他の利用者の間でだれがプリンタを使用するかの判断を当事者に任せるようにしてきた。
【0003】
しかしながら、正確にコイン投入者(又はカード挿入者)とその利用者の送ったデータとを対応付けをきちんと行えないと、遠隔からのデータ転送を行う利用者同士の利用者制限は行うことができない。
そこで、課金時にIDをパネル表示し、そのIDを印刷時にデータと共に送ることにより、データと課金を行った利用者との対応付けを行う方法が利用されていた。また、マルチアプリケーションと呼ばれるプリンタでは、1つのプリンタで複数のプリントジョブを取り扱うことができ、同時に印刷データを受信してページメモリに展開が行える。この場合のアプリケーションには各種プリンタ言語の混在も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ネットワークプリンタの場合、多くは数人以上の利用者でプリンタを共用している。その場合、一人が課金を行ないIDを取ると、その課金分の印刷が終了しない限り次の利用者が課金を行うことが出来ない。
また、複数の印刷データを同時に受信し、展開できるプリンタにおいては、課金と共に印刷も出来なくなってしまう。
そこで、本発明の第1の目的は、IDによりコイン投入者とその利用者の送ったデータとを対応付けを行う場合に、複数の利用者が課金を行い印刷できるようにしたプリンタ装置を提供することである。
【0005】
また、本発明の第2の目的は、複数の利用者が課金を行えるようになると、それぞれの利用したいプリンタ環境が異なる場合が多く(例えば、用紙設定やプリンタ言語など)、その場合、課金時にプリンタ環境を指定することで利用者のプリントミス(例えば、違う紙サイズで印刷してしまう,違うプリンタ言語を送ってしまう等)を低減させるプリンタ装置を提供することである。
次に、本発明の第3の目的は、複数の利用者が課金を行えるようになると、現在印刷を行っている、または展開を行っているジョブが誰のものだかわからなくなるので、課金を行ったジョブ毎に情報(例えば、名前や送信したホスト等)を記憶し、その情報を取り出す(例えば、パネル等に表示するネットワークから情報をおくる)ことで、現在のプリンタの状態を把握することができるプリンタ装置を提供することである。
【0006】
続いて、本発明の第4の目的は、プリントを行うにあたって余計にコインを投入した場合やプリントをキャンセルする場合に、ID毎(即ちジョブ毎)にキャンセルを行い、返金をすることができるプリンタ装置を提供することである。
さらに、本発明の第5の目的は、プリンタが何らかの理由で動作継続不能な場合で、既にコインを投入してあった場合に、それらのID(即ちジョブ)分を返金することができるプリンタ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、プリンタ装置が、利用者を制限するための課金装置と、利用者がこの課金装置にコインを投入した時にIDを割り当てるID割り当て手段と、この割り当て手段により割り当てられたIDと、接続するホストコンピュータから与えられたIDとを認証する認証手段と、この認証手段により認証した結果、前記の2つのIDの一致をもって利用者を制限する制限手段と、利用者が前記課金装置にコイン投入した時に割り当てるIDを複数個記憶しておく記憶手段とを具備し、複数の利用者が利用できるようにしたことにより前記第1の目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共にアプリケーションの種類を記憶することによりマルチアプリケーションに対応するようにしたことにより前記第2の目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に印刷設定を記憶することにより前記第2の目的を達成する。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶することにより前記第3の目的を達成する。
請求項5記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶し、かつこの記憶手段に記憶された利用者の情報を取り出す取り出し手段を具備し、プリンタ装置の利用状況を把握することができるようにして前記第3の目的を達成する。
【0009】
請求項6記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記課金装置に返金額を指定する返金額指定装置を設け、前記記憶手段に記憶されている複数のIDからキャンセル指定するIDを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより前記第4の目的を達成する。
請求項7記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記課金装置に返金額を指定する返金額指定装置を設け、前記記憶手段に記憶されている複数のIDからキャンセル指定するIDをパスワードを入力することにより選択するパスワードによる選択手段と、このパスワードによる選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより前記第4の目的を達成する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリンタ制御装置の好適な実施の態様を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るプリンタ装置本体10の機器構成を示すブロック図である。このプリンタ装置本体10は、接続している機器をコントロールするコントローラ部11、プリンタ装置12、操作部13、表示部14、プリンタインターフェース(I/F)15、コインラック16を具備している。また、このプリンタ装置10は、プリンタ(I/F)15を介してホストコンピュータ17と接続している。
【0011】
コントローラ部11には、CPU(中央処理装置)11−1、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)11−2、ROM(リード・オンリー・メモリ)11−3が内蔵されており、且つプリンタ装置12、操作部13、表示部14、プリンタ(I/F)15、コインラック16と接続しておりこれらを制御している。
このコントローラ部11の処理の手順を図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図2を参照してコイン投入時の処理を説明する。
まず、利用者がコインラック16にコインを投入する(ステップ10)。すると、コントローラ部11がある識別番号を算出し(ID)(ステップ11)、このIDを記憶装置(例えば図1のRAM11−2)に記憶しておく(ステップ12)。
【0012】
次に、このIDを表示部14に表示し、コイン(又はカード)を入れた利用者に認識させる(ステップ13)。その後、動作可能なアプリケーションを選択する場合は該アプリケーションを選択する(ステップ14)。そして、その時の印刷条件を記憶するか、通常既に設定してある印刷条件を選択し記憶する(ステップ15)。また、利用者の名前などの情報を操作部13から入力し記憶する(ステップ16)。
記憶する内容は図4に示すIDに関するデータ構造例に示す通りである。なお、初期状態で図4の♯1は0にしてあり、一度IDを降りると、1つの構造体を作り、その♯1を0にし、1つ前の構造体の♯1には今新たに作った構造体へのアドレスを格納する。要するに1つ以上はこの構造体は存在し、最後の構造体の♯1は0になる。
また、IDは存在する構造体にあるID以外を割り当て、管理者用のパスワードとして管理者が割り当てたIDもIDとして与えない。
【0013】
コインを投入した利用者は、印刷を開始するときに表示部14で認識したIDを印刷データとともに送信する。送信すべきIDはプリンタ装置12で解読できるコード(一般的にはコマンドと言う)で送信するが、送信する方法は例えば印刷データをエディタで編集して埋め込んだり、例えばホストコンピュータ17のプリンタドライバで利用者がプリンタドライバにIDを入力し、プリンタドライバがプリンタ装置12に自動的に送信する方法をとる。
続いて、プリント実行時の処理を図3を参照して説明する。
まず、データを受信すると(ステップ20)、IDの確認コマンドか否かを判断する(ステップ21)。こうして、IDが認証されていないと他のデータを受け付けないようにする。従って、すべてのコマンドの前にIDを認証するコマンドをホストコンピュータ17から送るように(例えば、プリンタドライバ内で)する。
【0014】
ここで、IDの確認コマンドの場合(ステップ21;Y)、認証すべきIDがあるか否かをチェックする(ステップ22)。このようにして、送られたIDをコントローラ部11で、ステップ12(図2)で記憶したIDとを認証する(ステップ23)。
また、IDの認証作業で図2の3でメモしたIDと送信されてきたIDが一致したかどうかの結果を図2のステップ12と同様に記憶装置(RAM11−2)にメモしておく(ステップ24)。そして、認証結果が一致しているかを判断し(ステップ25)、認証が一致していなければ(ステップ25;N)、複数記憶したIDを順に同様に認証を行う。
【0015】
このIDを順に認証するにあたって図4に示す次のIDへのポインタを参照する。この部分が0の場合に次のIDが無いことになる(ステップ22;N)。ここで認証結果が一致した場合(ステップ25;Y)、アプリケーションを変更し(ステップ26)、印刷設定を反映させる(ステップ27)。また、ここで利用者情報を表示部14等に表示を行う(ステップ28)。
【0016】
通常のデータ(コマンド)の場合は(ステップ21;N)、ここで一致したかどうかの結果を参照して一致していれば(ステップ29;Y)通常通りの処理(例えば、描画処理)に入り(ステップ31)、印刷を行い(ステップ32)、残金がない場合は(ステップ33;N)、格納したIDを削除する(ステップ34)。認証結果が一致しない場合は(ステップ29;N)、印刷を終了する(ステップ3)。
【0017】
また、IDを順に追いIDの認証を操作部13などから同様に行うこと(例えばIDを操作部から入力してからそのIDを順に認証することや、記憶してあるID分の情報を順に表示選択し、IDを入力操作部13から入力することなどが考えられる)と、それぞれの情報を図4のように記憶することで、簡単にその情報を表示部14に表示できる。
また、あるIDを選んでそれをキャンセルし、コインラック16に対し残金分の返金を要求することも簡単であるが、この時に指定した分だけ返金できるコインラック16は不可欠である。同様に、IDの認識を管理者用のパスワードなどで認証するようにしておけば、すべてのIDに対し、キャンセル等の処理を管理者が行うことが出来る。この場合のパスワードとは操作部13などから管理者が入力したものを特別にメモしておき、その番号はIDとして与えないようにしておくことで実現できる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、ネットワーク,マルチI/F環境の様な複数の利用者が1つのプリンタを使用する場合でも同時に複数の利用者が課金を行いプリンタ装置を使用して印刷を行うことができる。
請求項2記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共にアプリケーションの種類を記憶することによりアプリケーションの種類の応じたプリンタ使用が可能となる。
請求項3記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共に印刷設定を記憶することにより、印刷設定の間違いによる利用者のプリントミス(例えば、違う紙サイズで印刷してしまう)を低減させることができる。
【0019】
請求項4記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶することにより、現在のプリンタ装置の状況を把握することができる。
請求項5記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶し、かつこの記憶手段に記憶された利用者の情報を取り出す取り出し手段を具備しているので、現在のプリンタ装置の状況を把握することができる。
【0020】
請求項6記載の発明では、選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより、一人ずつの利用者について返金が可能となる。
請求項7記載の発明では、パスワードによる選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより、プリンタ装置の異常時等に管理者が利用者に返金を行う場合にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプリンタ装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るプリンタ装置のコイン投入時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態に係るプリンタ装置のプリント実行時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態で用いるIDに関するデータ構造例である。
【符号の説明】
10 プリンタ装置本体
11 コントローラ部
11−1 CPU(中央処置装置)
11−2 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
11−3 ROM(リード・オンリー・メモリ)
12 プリンタ部
13 操作部
14 表示部
15 プリンタインターフェース
16 コインラック
17 ホストコンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、コインラックなどの課金装置が付いたプリンタを複数の利用者が共用できるプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタではホストコンピュータとプリンタは1対1に接続されているのが通常であったが、最近ではプリンタのマルチインターフェース(I/F)化やネットワーク化が急速に浸透してきた。ここで、ネットワーク(又はマルチI/F)接続されるプリンタでの利用者制限(コインラックやキーカードなど)を行なう場合、プリント枚数に対するコイン(又はカード度数)のつじつまは合うが、利用者の特定(コインまたはカード等を入れた人を特定する)を行なう手段がなく、利用者と他の利用者の間でだれがプリンタを使用するかの判断を当事者に任せるようにしてきた。
【0003】
しかしながら、正確にコイン投入者(又はカード挿入者)とその利用者の送ったデータとを対応付けをきちんと行えないと、遠隔からのデータ転送を行う利用者同士の利用者制限は行うことができない。
そこで、課金時にIDをパネル表示し、そのIDを印刷時にデータと共に送ることにより、データと課金を行った利用者との対応付けを行う方法が利用されていた。また、マルチアプリケーションと呼ばれるプリンタでは、1つのプリンタで複数のプリントジョブを取り扱うことができ、同時に印刷データを受信してページメモリに展開が行える。この場合のアプリケーションには各種プリンタ言語の混在も可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ネットワークプリンタの場合、多くは数人以上の利用者でプリンタを共用している。その場合、一人が課金を行ないIDを取ると、その課金分の印刷が終了しない限り次の利用者が課金を行うことが出来ない。
また、複数の印刷データを同時に受信し、展開できるプリンタにおいては、課金と共に印刷も出来なくなってしまう。
そこで、本発明の第1の目的は、IDによりコイン投入者とその利用者の送ったデータとを対応付けを行う場合に、複数の利用者が課金を行い印刷できるようにしたプリンタ装置を提供することである。
【0005】
また、本発明の第2の目的は、複数の利用者が課金を行えるようになると、それぞれの利用したいプリンタ環境が異なる場合が多く(例えば、用紙設定やプリンタ言語など)、その場合、課金時にプリンタ環境を指定することで利用者のプリントミス(例えば、違う紙サイズで印刷してしまう,違うプリンタ言語を送ってしまう等)を低減させるプリンタ装置を提供することである。
次に、本発明の第3の目的は、複数の利用者が課金を行えるようになると、現在印刷を行っている、または展開を行っているジョブが誰のものだかわからなくなるので、課金を行ったジョブ毎に情報(例えば、名前や送信したホスト等)を記憶し、その情報を取り出す(例えば、パネル等に表示するネットワークから情報をおくる)ことで、現在のプリンタの状態を把握することができるプリンタ装置を提供することである。
【0006】
続いて、本発明の第4の目的は、プリントを行うにあたって余計にコインを投入した場合やプリントをキャンセルする場合に、ID毎(即ちジョブ毎)にキャンセルを行い、返金をすることができるプリンタ装置を提供することである。
さらに、本発明の第5の目的は、プリンタが何らかの理由で動作継続不能な場合で、既にコインを投入してあった場合に、それらのID(即ちジョブ)分を返金することができるプリンタ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、プリンタ装置が、利用者を制限するための課金装置と、利用者がこの課金装置にコインを投入した時にIDを割り当てるID割り当て手段と、この割り当て手段により割り当てられたIDと、接続するホストコンピュータから与えられたIDとを認証する認証手段と、この認証手段により認証した結果、前記の2つのIDの一致をもって利用者を制限する制限手段と、利用者が前記課金装置にコイン投入した時に割り当てるIDを複数個記憶しておく記憶手段とを具備し、複数の利用者が利用できるようにしたことにより前記第1の目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共にアプリケーションの種類を記憶することによりマルチアプリケーションに対応するようにしたことにより前記第2の目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に印刷設定を記憶することにより前記第2の目的を達成する。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶することにより前記第3の目的を達成する。
請求項5記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶し、かつこの記憶手段に記憶された利用者の情報を取り出す取り出し手段を具備し、プリンタ装置の利用状況を把握することができるようにして前記第3の目的を達成する。
【0009】
請求項6記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記課金装置に返金額を指定する返金額指定装置を設け、前記記憶手段に記憶されている複数のIDからキャンセル指定するIDを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより前記第4の目的を達成する。
請求項7記載の発明では、請求項1記載のプリンタ装置において、前記課金装置に返金額を指定する返金額指定装置を設け、前記記憶手段に記憶されている複数のIDからキャンセル指定するIDをパスワードを入力することにより選択するパスワードによる選択手段と、このパスワードによる選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより前記第4の目的を達成する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリンタ制御装置の好適な実施の態様を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るプリンタ装置本体10の機器構成を示すブロック図である。このプリンタ装置本体10は、接続している機器をコントロールするコントローラ部11、プリンタ装置12、操作部13、表示部14、プリンタインターフェース(I/F)15、コインラック16を具備している。また、このプリンタ装置10は、プリンタ(I/F)15を介してホストコンピュータ17と接続している。
【0011】
コントローラ部11には、CPU(中央処理装置)11−1、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)11−2、ROM(リード・オンリー・メモリ)11−3が内蔵されており、且つプリンタ装置12、操作部13、表示部14、プリンタ(I/F)15、コインラック16と接続しておりこれらを制御している。
このコントローラ部11の処理の手順を図2及び図3に示すフローチャートを参照して説明する。まず、図2を参照してコイン投入時の処理を説明する。
まず、利用者がコインラック16にコインを投入する(ステップ10)。すると、コントローラ部11がある識別番号を算出し(ID)(ステップ11)、このIDを記憶装置(例えば図1のRAM11−2)に記憶しておく(ステップ12)。
【0012】
次に、このIDを表示部14に表示し、コイン(又はカード)を入れた利用者に認識させる(ステップ13)。その後、動作可能なアプリケーションを選択する場合は該アプリケーションを選択する(ステップ14)。そして、その時の印刷条件を記憶するか、通常既に設定してある印刷条件を選択し記憶する(ステップ15)。また、利用者の名前などの情報を操作部13から入力し記憶する(ステップ16)。
記憶する内容は図4に示すIDに関するデータ構造例に示す通りである。なお、初期状態で図4の♯1は0にしてあり、一度IDを降りると、1つの構造体を作り、その♯1を0にし、1つ前の構造体の♯1には今新たに作った構造体へのアドレスを格納する。要するに1つ以上はこの構造体は存在し、最後の構造体の♯1は0になる。
また、IDは存在する構造体にあるID以外を割り当て、管理者用のパスワードとして管理者が割り当てたIDもIDとして与えない。
【0013】
コインを投入した利用者は、印刷を開始するときに表示部14で認識したIDを印刷データとともに送信する。送信すべきIDはプリンタ装置12で解読できるコード(一般的にはコマンドと言う)で送信するが、送信する方法は例えば印刷データをエディタで編集して埋め込んだり、例えばホストコンピュータ17のプリンタドライバで利用者がプリンタドライバにIDを入力し、プリンタドライバがプリンタ装置12に自動的に送信する方法をとる。
続いて、プリント実行時の処理を図3を参照して説明する。
まず、データを受信すると(ステップ20)、IDの確認コマンドか否かを判断する(ステップ21)。こうして、IDが認証されていないと他のデータを受け付けないようにする。従って、すべてのコマンドの前にIDを認証するコマンドをホストコンピュータ17から送るように(例えば、プリンタドライバ内で)する。
【0014】
ここで、IDの確認コマンドの場合(ステップ21;Y)、認証すべきIDがあるか否かをチェックする(ステップ22)。このようにして、送られたIDをコントローラ部11で、ステップ12(図2)で記憶したIDとを認証する(ステップ23)。
また、IDの認証作業で図2の3でメモしたIDと送信されてきたIDが一致したかどうかの結果を図2のステップ12と同様に記憶装置(RAM11−2)にメモしておく(ステップ24)。そして、認証結果が一致しているかを判断し(ステップ25)、認証が一致していなければ(ステップ25;N)、複数記憶したIDを順に同様に認証を行う。
【0015】
このIDを順に認証するにあたって図4に示す次のIDへのポインタを参照する。この部分が0の場合に次のIDが無いことになる(ステップ22;N)。ここで認証結果が一致した場合(ステップ25;Y)、アプリケーションを変更し(ステップ26)、印刷設定を反映させる(ステップ27)。また、ここで利用者情報を表示部14等に表示を行う(ステップ28)。
【0016】
通常のデータ(コマンド)の場合は(ステップ21;N)、ここで一致したかどうかの結果を参照して一致していれば(ステップ29;Y)通常通りの処理(例えば、描画処理)に入り(ステップ31)、印刷を行い(ステップ32)、残金がない場合は(ステップ33;N)、格納したIDを削除する(ステップ34)。認証結果が一致しない場合は(ステップ29;N)、印刷を終了する(ステップ3)。
【0017】
また、IDを順に追いIDの認証を操作部13などから同様に行うこと(例えばIDを操作部から入力してからそのIDを順に認証することや、記憶してあるID分の情報を順に表示選択し、IDを入力操作部13から入力することなどが考えられる)と、それぞれの情報を図4のように記憶することで、簡単にその情報を表示部14に表示できる。
また、あるIDを選んでそれをキャンセルし、コインラック16に対し残金分の返金を要求することも簡単であるが、この時に指定した分だけ返金できるコインラック16は不可欠である。同様に、IDの認識を管理者用のパスワードなどで認証するようにしておけば、すべてのIDに対し、キャンセル等の処理を管理者が行うことが出来る。この場合のパスワードとは操作部13などから管理者が入力したものを特別にメモしておき、その番号はIDとして与えないようにしておくことで実現できる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、ネットワーク,マルチI/F環境の様な複数の利用者が1つのプリンタを使用する場合でも同時に複数の利用者が課金を行いプリンタ装置を使用して印刷を行うことができる。
請求項2記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共にアプリケーションの種類を記憶することによりアプリケーションの種類の応じたプリンタ使用が可能となる。
請求項3記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共に印刷設定を記憶することにより、印刷設定の間違いによる利用者のプリントミス(例えば、違う紙サイズで印刷してしまう)を低減させることができる。
【0019】
請求項4記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶することにより、現在のプリンタ装置の状況を把握することができる。
請求項5記載の発明では、記憶手段が、利用者が課金装置にコイン投入時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶し、かつこの記憶手段に記憶された利用者の情報を取り出す取り出し手段を具備しているので、現在のプリンタ装置の状況を把握することができる。
【0020】
請求項6記載の発明では、選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより、一人ずつの利用者について返金が可能となる。
請求項7記載の発明では、パスワードによる選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことにより、プリンタ装置の異常時等に管理者が利用者に返金を行う場合にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプリンタ装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るプリンタ装置のコイン投入時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態に係るプリンタ装置のプリント実行時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態で用いるIDに関するデータ構造例である。
【符号の説明】
10 プリンタ装置本体
11 コントローラ部
11−1 CPU(中央処置装置)
11−2 RAM(ランダム・アクセス・メモリ)
11−3 ROM(リード・オンリー・メモリ)
12 プリンタ部
13 操作部
14 表示部
15 プリンタインターフェース
16 コインラック
17 ホストコンピュータ
Claims (7)
- 利用者を制限するための課金装置と、
利用者がこの課金装置にコインを投入した時にIDを割り当てるID割り当て手段と、
この割り当て手段により割り当てられたIDと、接続するホストコンピュータから与えられたIDとを認証する認証手段と、
この認証手段により認証した結果、前記の2つのIDの一致をもって利用者を制限する制限手段と、
利用者が前記課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDを複数個記憶しておく記憶手段とを具備し、複数の利用者が利用できることを特徴としたプリンタ装置。 - 前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共にアプリケーションの種類を記憶することによりマルチアプリケーションに対応したことを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に印刷設定を記憶することを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶することを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記記憶手段が、利用者が課金装置にコインを投入した時に割り当てるIDと共に前記課金装置に課金を行った利用者の情報を同時に記憶し、かつこの記憶手段に記憶された利用者の情報を取り出す取り出し手段を具備し、プリンタ装置の利用状況を把握することができることを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
- 前記課金装置に返金額を指定する返金額指定装置を設け、
前記記憶手段に記憶されている複数のIDからキャンセル指定するIDを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。 - 前記課金装置に返金額を指定する返金額指定装置を設け、
前記記憶手段に記憶されている複数のIDからキャンセル指定するIDをパスワード入力することにより選択するパスワードによる選択手段と、
このパスワードによる選択手段により選択されたIDにつき、返金額指定装置で指定した金額を返金する課金返金手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のプリンタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09020996A JP3632870B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | プリンタ装置 |
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