JP3632486B2 - プリンタ及びこれを備えた印刷システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージデータに応じた像を印刷するプリンタ、及びこれを備えた印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スキャナと印刷ホストとプリンタを備えた印刷システムにおいて、印刷ホストが不正コピーチェック器を有している場合、スキャナで読み取られたイメージデータが示す像内に、紙幣等の像があると、プリンタに対して不正コピー対処指令等を出力して、プリンタが紙幣等と同じ像を印刷しないようにしている。
【0003】
印刷ホストにおける不正コピーチェックは、一般的に、スキャナからイメージデータが入力し始めると直ちに実行され、イメージデータの入力完了後に終了する。不正コピー対処指令は、イメージデータが示す像内に紙幣等の像があると判断された時点で、プリンタに出力される。また、印刷ホストからプリンタへ出力されるイメージデータは、スキャナから入力開始された直後から、出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印刷システムでは、全てのイメージデータがプリンタのイメージデータメモリに記憶され、このイメージデータに基づく像の転写が開始されてしまってから、イメージデータが示す像内に紙幣等の像があることを印刷ホストが認識しても、プリンタ側で対処できないという問題点がある。
【0005】
以上のような問題は、印刷ホストにおける不正コピーチェック時間に対して、プリンタにおける給紙及び転写のタイミングが比較的遅い、又は給紙及び転写時間が比較的長い従来の印刷システムでは、事実上、問題にならない。しかしながら、印刷ホストにおける不正コピーチェック時間に対して、プリンタにおける給紙及び転写のタイミングが早い、又は給紙及び転写時間が短い印刷システムを開発する段階においては、この問題点の解決が非常に重要になってくる。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、全てのイメージデータがプリンタのイメージデータメモリに記憶され、このイメージデータに基づく像の転写が開始されてしまってから、イメージデータが示す像内に紙幣等の像があることを認識した場合でも、紙幣等の不正コピーを防ぐことができるプリンタ、これを備えた印刷システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためのプリンタは、
イメージデータに対応した潜像を感光体に形成する潜像形成手段を有し、該感光体に形成された潜像を用紙に転写するプリンタにおいて、
前記イメージデータを含む印刷データ、及び、該イメージデータが示す像内に予め定めた印刷禁止像があることを示す不正コピー対処指令が入力する入力手段と、
前記入力手段に入力した前記イメージデータが記憶されるイメージデータ記憶手段と、
前記潜像形成手段に対して制御信号を出力し、該潜像形成手段より前記感光体に潜像を形成させる制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記感光体に対する潜像形成が終了するまでに、前記不正コピー対処指令が入力しなければ、前記イメージデータ記憶手段に記憶されている前記イメージデータに応じた制御信号を前記潜像形成手段に対して出力し、前記用紙に転写される全像を示す全ての前記イメージデータが前記イメージデータ記憶手段に記憶されてしまってから、前記感光体に対する潜像形成が終了するまでの間に、前記不正コピー対処指令が入力すると、前記潜像形成手段に対して該イメージデータの一部又は全部を変更したものを制御信号として前記潜像形成手段に対して出力することを特徴とするものである。
【0008】
前記目的を達成するための第二のプリンタは、
前記第一のプリンタにおいて、
前記制御手段は、前記用紙に転写される全像を示す全ての前記イメージデータが前記イメージデータ記憶手段に記憶されてしまう前に、前記不正コピー対処指令が入力すると、該イメージデータ記憶手段に既に記憶されてしまったイメージデータを消去することを特徴とするものである。
【0009】
前記目的を達成するための第三のプリンタは、
前記第一又は第二のプリンタにおいて、
前記入力手段は、前記イメージデータの前記イメージデータ記憶手段への入力完了前に入力する、前記用紙の給紙を指示する給紙指令を含む印刷準備指令、及び、前記用紙への転写を指示する転写指令を含む印刷開始指令と、を受け入れ、前記制御手段は、前記印刷準備指令が入力すると、該印刷準備指令を直ちに実行させ、前記印刷開始指令が入力すると、前記制御信号を前記潜像形成手段に対して出力して、該潜像形成手段に潜像を感光体に形成させ、該印刷準備指令の実行で給紙された前記用紙に対して該感光体に形成された該潜像を転写させることを特徴とするものである。
【0010】
前記目的を達成するための第四のプリンタは、
前記第三のプリンタにおいて、
前記制御手段は、前記印刷準備指令が入力してから前記印刷開始指令が入力するまでの間に、前記不正コピー対処指令が入力すると、該印刷準備指令の実行で給紙された前記用紙を排紙させることを特徴とするものである。
【0011】
前記目的を達成するための第一の印刷システムは、
前記第一からの第四のいずれかのプリンタと、
前記プリンタへイメージデータを出力する印刷ホストとを備え、
前記印刷ホストは、
前記イメージデータを画像処理して、該イメージデータの示す像内に、予め定めた印刷禁止像があるか否かを判断する不正コピーチェック手段と、
前記イメージデータを含む印刷データ、及び、前記不正コピーチェック手段により該イメージデータが示す像内に予め定めた印刷禁止像があると判断されると、前記不正コピー対処指令を出力する出力手段とを有していることを特徴とするものである。
【0012】
前記目的を達成するための第二の印刷システムは、
前記第一の印刷システムにおいて、
前記印刷ホストは、前記用紙の給紙を指示する給紙指令を含む印刷準備指令を、前記イメージデータの出力完了前のいずれのタイミングで出力するかを定めるタイミング設定手段を有し、
前記印刷ホストの前記出力手段は、前記イメージデータの出力完了前であって前記タイミング設定手段で定められたタイミングで前記印刷準備指令を出力し、該印刷準備指令の出力以降に前記用紙への転写を指示する転写指令を含む印刷開始指令を出力することを特徴とするものである。
【0013】
前記目的を達成するための第三の印刷システムは、
前記第三の印刷システムにおいて、
前記印刷ホストの前記出力手段は、前記イメージデータの出力前に、該イメージデータに応じた像が印刷される前記用紙のサイズデータを出力し、
前記タイミング設定手段は、
前記用紙サイズデータに基づいて前記イメージデータの量を求め、該イメージデータの量に基づいて該イメージデータの出力開始から出力完了するタイミングを求め、該イメージデータの出力完了タイミングから前記プリンタの給紙時間以上の時間分遡ったタイミングを、前記印刷準備指令の出力タイミングとすることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る印刷システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
【0015】
本実施形態の印刷システムは、図1に示すように、用紙等に描かれている像を読み取って、そのイメージデータを出力するスキャナ1と、このスキャナ1からのイメージデータを含む印刷データを出力する印刷ホスト(プリンタサーバ)10と、この印刷ホスト10等に対して指示を与える操作パネル2と、印刷ホスト10からの印刷データに基づいて印刷用紙に印刷するカラープリンタ20と、を備えている。
【0016】
印刷ホスト10は、各種プログラムやデータ等が記憶されているROM12と、このROM12に記憶されているプログラムを実行するCPU11と、イメージデータ等が記憶されるRAM13と、紙幣等の不正コピーをチェックする不正コピーチェック器14と、操作パネル2との間で信号の受送信を行うための操作パネルインタフェース15と、スキャナ1との間で信号の受送信を行うためのスキャナインタフェース16と、ネットワーク3との間で信号の受送信を行うためのネットワークインタフェース17と、プリンタ20との間で信号の受送信を行うためのプリンタインタフェース18と、を有している。この印刷ホスト10の不正コピーチェック器14は、別途設けられたCPU、ROM及びRAMを有して構成されている。
【0017】
なお、ここでは、スキャナ1や操作パネル2やプリンタ20は、それぞれ、印刷ホスト10のスキャナインタフェース16、操作パネルインタフェース15、プリンタインタフェース18とが接続されているが、これらは、ネットワーク3を介してネットワークインタフェース17と接続されていてもよい。
【0018】
カラープリンタ20は、プリンタ20の動作を制御する制御部21と、制御部からの指示に従って実際に印刷動作を行う印刷機構部31とを有している。
【0019】
プリンタ20の制御部21は、各種プログラムやデータ等が記憶されているROM23と、このROM23に記憶されているプログラムを実行するCPU22と、各種データが記憶されるRAM24と、イメージデータが記憶されるイメージデータRAM25と、各種操作入力が行われる操作パネル26と、印刷ホスト10との間で信号を受送信するため00の外部インタフェース27と、各種データや指令等を印刷機構部31へ出力する機構部インタフェース28と、を有している。この制御部21のイメージデータRAM25は、図2に示すように、バッファRAM25aと、このバッファRAM25aに記憶されたイメージデータをバンド毎に記憶するバンドRAM25bとを有して構成されている。
【0020】
また、プリンタ20の印刷機構部31は、C・M・Y・Kの4色のトナーが収納されているトナーカートリッジ32と、潜像が形成される感光体33と、この感光体33に潜像を形成するレーザ機構34と、感光体33の表面を清浄化する感光体クリーナ35と、感光体33に形成された潜像が転写される中間転写ベルト36と、この中間転写ベルト36を清浄化する転写ベルトクリーナ37と、多数の印刷用紙が収納されている給紙トレイ38と、給紙トレイ38内の印刷用紙を転写ベルト36の位置まで搬送する給紙ローラ39と、中間転写ベルト36から転写された印刷用紙上の像を定着させる定着器40と、像が定着した用紙を排出する排紙ローラ41と、排出された用紙を受け取る排紙トレイ42と、各動作分を駆動制御する駆動回路43と、を有している。
【0021】
なお、本実施形態において、印刷ホスト10の不正コピーチェック手段は、不正コピーチェック器14を有して構成され、タイミング設定手段は、印刷ホスト10のROM12と、このROM12に記憶されているプログラムを実行するCPU11とを有して構成され、出力手段は、ROM12とCPU11とプリンタインタフェース18とを有して構成されている。また、プリンタ20の入力手段は、外部インタフェース27と、外部インタフェース27を介して入力した各種データを各RAM24,25に記憶させるCPU22とを有して構成され、イメージデータ記憶手段は、イメージデータRAM25を有して構成されている。また、プリンタ20の制御手段は、ROM23とCPU22と機構部インタフェース28とを有して構成され、潜像形成手段は、レーザ機構部34と、その駆動回路43とを有して構成されている。
【0022】
次に、本実施形態の印刷システムの動作について、図3に示すタイムチャートに従って説明する。
【0023】
まず、スキャナ1によって、原稿用紙サイズが検出されると共に、原稿に対してスキャンが行われる。この原稿用紙サイズデータ及びイメージデータは、スキャン開始直後から、印刷ホスト10へ出力される。
【0024】
印刷ホスト10は、原稿用紙サイズデータ及びイメージデータが入力され始めると、直ちに、これらのデータの入力に並行して不正コピーのチェックを行うと共に、これらのデータを含む印刷データの出力を開始する。
【0025】
不正コピーのチェックは、印刷ホスト10の不正コピーチェック器14で行われる。不正コピーチェック器は、順次入力するイメージデータを画像処理して、イメージデータが表す像内に、紙幣等を検出するための比較用データが表す像と同一の像があるか否かを逐次判断する。この比較用データは、不正コピーチェック器14のROM内に記憶されている。仮に、不正コピーチェック器14により、紙幣等を示す像が含まれていると判断された場合には、CPU11は、紙幣等と判断された像がそのまま印刷されないよう、これから出力するイメージデータの出力を中止させると共に、プリンタ20に対して不正コピー対処指令を出力する。
【0026】
スキャナ1からのイメージデータの入力直後から、プリンタ20へ出力する印刷データは、以下のような構造をしている。なお、ここでは、イメージデータのバンド番号は、00〜99までの100個あるものとする。
【0027】
(1)ジョブ開始
(2)初期化指令
(3)用紙サイズデータ
(4)バンド番号00のイメージデータ
(5)バンド番号01のイメージデータ
・
・
(6)バンド番号xxのイメージデータ
(7)印刷準備指令
(8)バンド番号xx+1のイメージデータ
・
・
(9)バンド番号98のイメージデータ
(10)バンド番号99のイメージデータ
(11)印刷開始指令
(12)ジョブ終了
以上の印刷データ中の印刷準備指令は、給紙トレイ38内の印刷用紙を転写ベルト36の位置まで搬送する旨を指示する給紙指令と、感光体33と中間転写ベルト36とのそれぞれの基点を合わせて同期回転させ始めると共にレーザ機構34のホリゴンミラーを基点に位置させる旨を指示する基点合わせ指令と、が含まれている。すなわち、この印刷準備指令は、直ちに印刷を開始できる直前の状態にする旨の指令である。
【0028】
また、印刷データ中の印刷開始指令は、感光体33上に潜像を形成すると共に、感光体33上の潜像を中間転写ベルト36に転写し、さらにこの潜像を印刷用紙に転写する旨の指令が含まれている。すなわち、この印刷開始指令は、実際に印刷を開始する旨の指令である。
【0029】
印刷準備指令の出力タイミングは、前述したように、印刷ホスト10のROM12及びCPU11を有して構成されるタイミング設定手段が、プリンタ20の給紙トレイ38内の印刷用紙を転写ベルト36の位置まで搬送する給紙時間と、イメージデータ量とに基づいて定める。
【0030】
具体的には、まず、用紙サイズデータからイメージデータ量を求め、このイメージデータ量からイメージデータのバンド数量を求める。ここでは、前述したように、バンド数量が100であるとする。次に、最後のバンド番号99の出力タイミングから給紙時間分遡ったバンド番号xxを求める。これは、給紙時間が7.5秒であるとすると、以下の式で求める。
【0031】
Y={7.5(秒)×転送レート(byte/秒)}/1バンドのサイズ(byte)
バンド番号xx=最大バンド番号(99)−Y−1
なお、以上の式で、Yは、給紙時間(7.5秒)の間に出力できるバンド数量である。
【0032】
以上のように、この実施形態では、最後のバンド番号99のイメージデータの出力完了タイミングから給紙時間分遡ったタイミングで、印刷準備指令を出力する。
【0033】
以上のような印刷データが印刷ホスト10からプリンタ20へ出力され始めると、各バンド番号01〜xxのイメージデータが順次プリンタ20のイメージデータRAM25に記憶される。ここで、イメージデータの入力開始から印刷準備指令の入力までの間に、印刷ホスト10から不正コピー対処指令U1が入力したとする。この場合、プリンタ20のCPU22は、イメージデータRAM25内のイメージデータを消去し、紙幣等の不正なコピーができないようにする。
【0034】
印刷準備指令が入力すると、直ちに、この指令を実行する。すなわち、印刷準備指令に含まれている給紙指令に基づいて、CPU22からの指示で駆動回路43が起動して、給紙ローラ39が駆動し、給紙トレイ38内の印刷用紙が転写ベルト36の位置まで搬送される。また、印刷準備指令に含まれている基点合わせ指令に基づいて、CPU22からの指示で駆動回路43が起動して、感光体33と中間搬送ベルト36とが、それぞれの基点を合わせて同期回転し始めると共に、レーザ機構34のホリゴンミラーが基点に位置する。
【0035】
イメージデータは、印刷準備指令が入力した後も入力し、各バンド番号xx+1〜99のイメージデータが順次イメージデータRAM25に記憶される。ここで、仮に、印刷準備指令が入力してから印刷開始指令が入力するまでの間に、印刷ホスト10から不正コピー対処指令U2が入力したとする。この場合、プリンタ20のCPU22は、イメージデータRAM25内のイメージデータを消去し、紙幣等の不正なコピーができないようにすると共に、印刷準備指令で給紙された印刷用紙を排紙すべく、排紙ローラ41に対して排紙指令を出力する。
【0036】
最後のバンド番号99のイメージデータが入力し、さらに、印刷開始指令が入力すると、イメージデータRAM25に記憶されいているイメージデータに基づいて、レーザ機構34が駆動する。イメージデータは、各バンド毎にバンドRAM25bに一旦記憶され、バンドRAM25bに記憶された各バンド番号のイメージデータが制御信号として、機構部インタフェース28を介して、駆動回路43へ出力される。これによりレーザ機構34が感光体33の目的の位置にレーザ光が照射される。レーザ機構34が駆動し始めると、感光体33上にイメージデータに応じたC色の潜像が形成され、そこにC色のトナーが付く。この像は、中間転写ベルト36に転写される。同様に、M色の像、Y色の像、K色の像が順次転写ベルト36に転写される。そして、C・M・Y・K色の像が転写ベルト36から、既に給紙されている印刷用紙に転写される。
【0037】
印刷用紙に全ての色の像が転写されると、定着器40により、この像が定着された後、排紙トレイ42に排出される。
【0038】
ここで、全てのイメージデータ00〜99がイメージデータRAM25に記憶されてしまってから、感光体33に対する潜像形成が終了するまでの間に、不正コピー対処指令U3が入力すると、図2に示すように、CPU22は、バンドRAM25bから機構部インタフェース28へ入力したイメージデータを変更し、これを機構部インタフェース28から制御信号として、駆動回路43へ出力する。イメージデータの変更の形態としては、これから出力する全てのイメージデータの全てを変更して、例えば、印刷用紙の全体が真っ黒になるようにする形態や、×等の特定の模様を追加する形態や、一部の模様の色を変更する形態等が考えられる。また、イメージデータRAM25からイメージデータを呼び出す過程で、RAM25内のアドレスをランダムに変更して、出力順番が狂ったイメージデータを制御信号としてもよい。
【0039】
以上のように、全てのイメージデータ00〜99がイメージデータRAM25に記憶されてしまってから、感光体33に対する潜像形成が終了するまでの間に、不正コピー対処指令U3が入力すると、不正コピー対処指令U3が入力した以降では、紙幣等と判断された像がそのまま印刷されることはない。なお、既に感光体33に潜像が形成され始めてから不正コピー対処指令U3が入力した場合、この感光体33に形成された潜像には、紙幣の像は形成されていない。これは、不正コピー対処指令U3が出力されるのは、イメージデータ中の最終に近い部分のデータ、例えば、イメージデータ80〜99に紙幣等のイメージデータが含まれていた場合であるからで、先に読み込んで、既に感光体33に形成された潜像には、紙幣等の像はないと言える。
【0040】
以上のように、本実施形態では、各種タイミングで不正コピー対処指令U1,2,3が入力しても、それぞれのタイミングで的確に対応して、紙幣等が印刷されてしまうのを防いでいる。特に、本実施形態では、全てのイメージデータ00〜99がイメージデータRAM25に記憶されてしまってから、不正コピー対処指令U3が入力した場合でも、イメージデータRAM25に記憶されたイメージデータを変更して、駆動回路に出力しているので、紙幣等の不正印刷に対応できる。
【0041】
また、本実施形態では、印刷ホスト10は、印刷データ出力中であって給紙時間分早目のタイミングで給紙指令等を含む印刷順次指令を出力し、これを受信したプリンタ20は、印刷データ入力中であっても直ちに給紙を行うので、印刷データの入力完了時には給紙が終わっており、スキャン開始から又は印刷データの出力開始からプリンタで印刷された用紙が排紙されるまでの時間を、給紙時間分短くすることができる。
【0042】
なお、ここでは、給紙時間分早目のタイミングで印刷準備指令を出力したが、給紙時間よりも長い時間分早目のタイミングで印刷準備指令を出力してもよいし、逆に、給紙時間よりも短い時間分早目のタイミングで印刷準備指令を出力してもよい。これらの場合のうち、前者の場合には、印刷データの入力時間中に給紙が完了するので、スキャン開始から又は印刷データの出力開始から印刷された用紙が排紙されるまでの時間を、給紙時間分短くすることができる。一方、後者の場合は、印刷データの入力時間中に給紙が開始されるものの、印刷データの入力完了後に給紙が終了するので、前者の場合よりも、短縮時間が短くなる。
【0043】
なお、以上の実施形態では、スキャナ1からのイメージデータが印刷ホスト10に直接与えらる場合を説明したが、何らかの記憶媒体に記憶されたイメージデータを印刷ホスト10が読み取る場合にも、本発明を適用できる。従って、本発明の印刷システムは、スキャナがなく、印刷ホスト10及びプリンタ20のみでも構築できる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、全てのイメージデータがプリンタのイメージデータメモリに記憶され、このイメージデータに基づく像の転写が開始されてしまってから、イメージデータが示す像内に紙幣等の像があることを認識した場合でも、紙幣等の不正コピーを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷システムの一実施形態における構成図である。
【図2】本発明に係るプリンタの要部回路ブロック図である。
【図3】本発明に係る印刷システムの一実施形態における印刷動作のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…スキャナ
2…操作パネル
10…印刷ホスト
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不正コピーチェック器
15…プリンタインタフェース
20…プリンタ
21…制御部
22…CPU
23…ROM
24…RAM
25…イメージデータRAM
27…外部インタフェース
28…機構部インタフェース
31…印刷機構部
32…トナーカートリッジ
33…感光体
34…レーザー機構
36…中間転写ベルト
38…給紙トレイ
39…給紙ローラ
40…定着器
41…排紙ローラ
42…排紙トレイ
43…駆動回路
Claims (5)
- イメージデータに対応した潜像を感光体に形成する潜像形成手段を有し、該感光体に形成された潜像を用紙に転写するプリンタにおいて、
前記イメージデータを含む印刷データ、及び、該イメージデータが示す像内に予め定めた印刷禁止像があることを示す不正コピー対処指令が入力する入力手段と、
前記入力手段に入力した前記イメージデータが記憶されるイメージデータ記憶手段と、
前記潜像形成手段に対して制御信号を出力し、該潜像形成手段より前記感光体に潜像を形成させる制御手段であって、前記感光体に対する潜像形成が終了するまでに、前記不正コピー対処指令が入力しなければ、前記イメージデータ記憶手段に記憶されている前記イメージデータに応じた制御信号を前記潜像形成手段に対して出力し、前記用紙に転写される全像を示す全ての前記イメージデータが前記イメージデータ記憶手段に記憶されてしまってから、前記感光体に対する潜像形成が終了するまでの間に、前記不正コピー対処指令が入力すると、前記潜像形成手段に対して該イメージデータの一部又は全部を変更したものを制御信号として前記潜像形成手段に対して出力する制御手段とを備え、
前記入力手段は、前記イメージデータの前記イメージデータ記憶手段への入力完了前に入力する、前記用紙の給紙を指示する給紙指令を含む印刷準備指令、及び、前記用紙への転写を指示する転写指令を含む印刷開始指令と、を受け入れ、
前記制御手段は、前記印刷準備指令が入力すると、該印刷準備指令を直ちに実行させ、前記印刷開始指令が入力すると、前記制御信号を前記潜像形成手段に対して出力して、該潜像形成手段に潜像を感光体に形成させ、該印刷準備指令の実行で給紙された前記用紙に対して該感光体に形成された該潜像を転写させる、
ことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1に記載のプリンタにおいて、
前記制御手段は、前記印刷準備指令が入力してから前記印刷開始指令が入力するまでの間に、前記不正コピー対処指令が入力すると、該印刷準備指令の実行で給紙された前記用紙を排紙させる、
ことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1または2に記載のプリンタと、
前記プリンタへイメージデータを出力する印刷ホストとを備え、
前記印刷ホストは、
前記イメージデータを画像処理して、該イメージデータの示す像内に、予め定めた印刷禁止像があるか否かを判断する不正コピーチェック手段と、
前記イメージデータを含む印刷データ、及び、前記不正コピーチェック手段により該イメージデータが示す像内に予め定めた印刷禁止像があると判断されると、前記不正コピー対処指令を出力する出力手段と、
を有していることを特徴とする印刷システム。 - 請求項3に記載の印刷システムにおいて、
前記印刷ホストは、前記用紙の給紙を指示する給紙指令を含む印刷準備指令を、前記イメージデータの出力完了前のいずれのタイミングで出力するかを定めるタイミング設定手段を有し、
前記印刷ホストの前記出力手段は、前記イメージデータの出力完了前であって前記タイミング設定手段で定められたタイミングで前記印刷準備指令を出力し、
該印刷準備指令の出力以降に前記用紙への転写を指示する転写指令を含む印刷開始指令を出力する、
ことを特徴とする印刷システム。 - 請求項4に記載の印刷システムにおいて、
前記印刷ホストの前記出力手段は、前記イメージデータの出力前に、該イメージデータに応じた像が印刷される前記用紙のサイズデータを出力し、
前記タイミング設定手段は、
前記用紙サイズデータに基づいて前記イメージデータの量を求め、該イメージデータの量に基づいて該イメージデータの出力開始から出力完了するタイミングを求め、該イメージデータの出力完了タイミングから前記プリンタの給紙時間以上の時間分遡ったタイミングを、前記印刷準備指令の出力タイミングとする、
ことを特徴とする印刷システム。
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