JP3630746B2 - 画像観察装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は画像観察装置に関し、特に画像表示手段(表示素子)に表示される画像を光学手段(光学系)を介して観察者の前方に虚像として表示し、観察者が前方に観察する外界の映像の一部に空間的にオーバーラップ表示して、双方を同一の観察視野内で観察するようにした画像観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より表示素子に表示される画像を光学系を介して、観察者が観察する外界の映像に空間的にオーバーラップして表示する画像観察装置として図14(A)に示す構成のものが知られている。図中、110は表示素子であり、例えば液晶パネルが使用される。111は表示素子観察レンズ(光学系)であり、表示素子110に表示された画像を観察者5の眼の方向へ反射すると共に、レンズ作用により該画像の虚像114を観察者5の前方に形成する。112はハーフミラーである。
【0003】
表示素子110に表示される画像は表示素子観察レンズ111を介して、観察者5の瞳に入射し、虚像114として観察者5に観察される。一方、観察者5はハーフミラー112を通して外界の映像115をも観察する。従って観察者5の見る視野は、図14(B)に示すように、ハーフミラー112を通して観察される外界の映像115と、その一部分に空間的にオーバーラップして表示した表示素子110の虚像114(H)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像観察装置では外界の映像(以後シースルー映像Sと呼ぶ)が暗いと、観察者にはオーバーラップされる表示素子の虚像が相対的に明るくなりすぎ、一方シースルー映像Sが明るい場合には、オーバーラップされる表示素子の虚像Hが暗くなり、見にくくなる等の問題があった。
【0005】
本発明は、シースルー映像Sの一部に表示素子の虚像Hをオーバーラップ表示する画像観察装置において、色々な条件の下で、シースルー映像S及びこれにオーバーラップされる表示素子の虚像Hが共に良好に観察することのできる画像観察装置を提供することを目的とする。
【0006】
特に本発明では、
(1−1) 外界からの入射光の強さによって透過率が変化する透過光量制御手段を用いることにより、シースルー映像Sの明るさの変動を抑えて、明るさが略一定に保たれる画像観察装置を提供すること。
(1−2) 電気的に透過光量を制御可能な透過光量制御手段を設け、入射光量検知手段からの出力を用いて、透過光量制御手段を制御することにより、シースルー映像Sの明るさを一定に保つことにより、外的変化があっても常に見易い映像の状態が保たれる画像観察装置を提供すること。
(1−3) 透過光量制御手段を光束が通過する少なくとも2つの領域を有するようにし、表示素子の虚像のオーバーラップ領域と、非オーバーラップ領域のうちの一方の領域の透過率をその領域の映像が見易い状態に設定し、他方を電気的に透過光量を制御できる透過率制御素子で構成し、入射光量検知手段からの出力を用いて透過率制御素子を制御することにより、シースルー映像S及び表示素子の虚像Hとも見易い状態を保つ画像観察装置を提供すること。
(1−4) 透過光量制御手段を表示素子の虚像Hのオーバーラップ領域と非オーバーラップ領域に分け、夫々の領域を電気的に透過光量を制御できる透過率制御素子で構成し、夫々を個別に透過光量が異なるよう構成することにより、見易い映像が得られる画像観察装置を提供すること。
(1−5) 画像観察装置の使用者が状況に応じて視野中の好みの位置に表示素子の虚像Hを表示でき、しかも好みの位置に表示した表示素子の虚像Hが見易く、シースルー映像Sの明るさが略一定になり、双方とも良好に観察することができる画像観察装置を提供すること。
(1−6) 表示素子の虚像Hの明るさと、シースルー映像Sの明るさが概ね等しくなるようにシースルー映像Sの明るさを調整し、視野全体の明るさを略一様にする画像観察装置を提供すること。
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像観察装置は、
(2−1)画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に画像を表示せしめる表示制御手段と、該画像表示手段に表示された画像の虚像を形成する光学手段と、該虚像を観察者が観察する外界の映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段と、外界もしくは外界の映像の明るさを検知する入射光量検知手段と、該オーバーラップ手段の外界からの光入射側に設けて、電気的に透過率を制御する透過光量制御手段とを有し、
該入射光量検知手段はオーバーラップ表示されたオーバーラップ映像部分の明るさとそれ以外の映像部分の明るさを検知し、
該透過光量制御手段は該入射光量検知手段からの信号に基づいてオーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の映像部分の明るさが略等しくなるように透過率を制御していることを特徴としている。
【0008】
特に、
(2−1−1)前記透過光量制御手段は光束が通過する少なくとも2つの領域を有し、その内の1つの領域は前記虚像と重なる外界の映像から観察者の瞳に達する光束が透過する領域であり、該2つの領域を透過光量が各々独立で、かつ電気的に制御可能な透過率制御素子より構成していること、
(2−1−2)前記表示制御手段は、前記画像表示手段の表示面を構成する複数の表示領域の中から任意の表示領域に、画像を表示すること、
等を特徴としている。
【0009】
又、
(2−2)画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に画像を表示せしめる表示制御手段と、該画像表示手段に表示された画像の虚像を形成する光学手段と、該虚像を観察者が観察する外界の映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段と、外界もしくは外界の映像の明るさを検知する入射光量検知手段と、該オーバーラップ手段の外界からの光入射側に設けた透過光量制御手段とを有し、
該透過光量制御手段は光束が通過する少なくとも2つの領域を有し、その内の1つの領域は該虚像と重なる外界の映像から観察者の瞳に達する光束が透過する領域であり、この領域を一定透過率の光学部材で構成しており、その他の領域を透過率を電気的に制御可能な透過率制御素子より構成しており、
該入射光量検知手段はオーバーラップ表示されたオーバーラップ映像部分の明るさとそれ以外の部分の明るさを検知し、該透過光量制御手段は該入射光量検知手段からの信号に基づいて、オーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の映像部分の明るさが略等しくなるように該透過率制御素子の透過率を制御していることを特徴としている。
【0010】
又、
(2−3)画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に画像を表示せしめる表示制御手段と、該画像表示手段に表示された画像の虚像を形成する光学手段と、該虚像を観察者が観察する外界の映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段と、外界もしくは外界の映像の明るさを検知する入射光量検知手段と、該オーバーラップ手段の外界からの光入射側に設けた透過光量制御手段とを有し、
該透過光量制御手段は光束が通過する少なくとも2つの領域を有し、その内の1つの領域は該虚像と重なる外界の映像から観察者の瞳に達する光束が透過する領域であり、この部分を透過率を電気的に制御可能な透過率制御素子より構成しており、その他の領域を一定透過率の光学部材で構成しており、
該入射光量検知手段はオーバーラップ表示されたオーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の部分の明るさを検知し、該透過光量制御手段は該入射光量検知手段からの信号に基づいて、オーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の映像部分の明るさが略等しくなるように該透過率制御素子の透過率を制御していることを特徴としている。
【0018】
【実施例】
図1(A)は本発明の参考例1の要部概略図である。図中、1はプリズムブロックであり、光学部材1−1と光学部材1−2を接合しており、接合面1−1aは凹面ハーフミラー(50%の反射率、50%の透過率)を形成している。2は表示素子(画像表示手段)であり、例えば液晶パネルあるいはCRT等である。3は表示制御手段であり、ビデオ信号を取り込んで表示素子2を制御してその表示面の上に画像として表示する。4は透過光量制御器(透過光量制御手段)であり、図1(B)はその正面図である。これは例えばフォトクロミックガラス等の所謂調光ガラス等により構成し、光学部材1−1の平面部に接して配置している。調光ガラスはこれへ入射する光の強度に比例して透過率が低下する特性を持っている。本実施例では透過光量制御器4の有効面が観察視野に相当している。
【0019】
図2は表示制御手段3のブロック図である。これについて説明する。外部から入力される映像信号はY/C分離回路301によりY信号とC信号に分離し、分離されたY信号は、同期分離回路303に送られ、Y信号から同期信号が分離されタイミングコントロール回路310に送られる。一方、同期信号が抜き取られたY信号はマトリクス回路311に送る。
【0020】
一方、Y/C分離回路301で分離されたC信号は色復調回路302に送られ、R−Y,B−Y信号が復調されマトリクス回路311に送る。マトリクス回路311では、入力されるY,R−Y、B−YよりR,G、B信号を生成しA/D変換器304に送る。A/D変換された各信号はフィールドメモリ305に蓄えられる。フィールドメモリ305に蓄えられた信号は、D/A変換器306によりアナログ信号に変換され、信号処理回路307により表示素子に適した信号に変換されH−ドライバ308に送られる。また、表示を制御する水平、垂直同期信号がタイミングコントロール回路310よりH−ドライバ308、V−ドライバ309に送られ、表示素子2に画像が表示される。
【0021】
表示制御手段3に入力する信号として、Y/C分離信号や色差信号、あるいはRGB信号に対応するよう構成することも可能である。
【0022】
本参考例の作用を説明する。表示制御手段3により表示素子2に表示された画像からの光束は、プリズムブロック1の面1−2aを通って光学部材1−2に入射し、ついで面1−2bに臨界角以上の入射角で入射し、ここで全反射した後、凹面ハーフミラー1−1aに向かい、ここで反射されると同時に収束作用を受け、観察者5の前方に虚像Hを形成する光束となって面1−2bに入射し、面1−2bを透過した後、観察者5の瞳に入射する。そして観察者5は図1(C)に示すように表示素子2に表示された画像の虚像Hを前方視野の一部に観察する。この虚像Hを以後”表示素子2の虚像H”と呼ぶことにする。又、光学部材1−2等は表示素子2に表示された画像の虚像Hを形成する光学手段の一要素を構成している。
【0023】
一方、外界からの光束は透過光量制御器4を通ってプリズムブロック1に入射し、凹面ハーフミラー1−1aを透過後、面1−2bを透過して観察者5の瞳にとどき、結果的に図1(C)に示すようにプリズムブロック1を透過して観察される外界の映像S(以後”シースルー映像S”と呼ぶこととする)中に、表示素子2の虚像Hがオーバーラップされて表示される。
【0024】
なお、凹面ハーフミラー1−1aは表示素子2に表示された画像の虚像を、シースルー映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段の一要素である。
【0025】
従来のかかる画像観察装置においては表示制御手段3により、表示素子2の虚像Hをシースルー映像Sにオーバーラップ表示をおこなうと、シースルー映像Sの明るさ、即ち外界の明るさによってオーバーラップした表示素子2の虚像Hの見え具合が変化し、観察者5には見にくい場合が生じる。例えば、シースルー映像S(外界)が明るいと表示素子2の虚像Hが暗く見え、またシースルー映像S(外界)が暗いと表示素子2の虚像Hが明るくなりすぎるという問題点があった。
【0026】
本参考例ではプリズムブロック1の入射側に配置している透過光量制御器4によって以上の問題点を解決している。即ち、透過光量制御器4はシースルー映像Sを構成する外界からの光の強度に応じてその透過率が変化する。従って外界からの入射光の強度が大きい場合には透過光量制御器4の透過率は自動的に低下する。これによって瞳への入射光量は減少して、シースルー映像Sと表示素子2の虚像Hの明るさ比は略一定に保たれる。また外界からの入射光の強度が小さくなると透過光量制御器4の透過率は自動的に増加して、これによってシースルー映像Sは明るくなり、シースルー映像Sと表示素子2の虚像Hの明るさ比は略一定に保たれ、オーバーラップ表示される画面が見易くなるよう制御される。ただし、透過率の増加には限界があるので、透過率の増加が限界に達するまで制御できるのである。つまり本参考例では外界の明るさがある範囲内で変動しても、シースルー映像Sの明るさの変動を抑え、常に略一定に保つことでシースルー映像S及び表示素子2の虚像Hの見易さを維持している。
【0027】
又、透過光量制御器4は反射率が入射光の強度に比例して増減する素子で構成しても良い。
【0028】
又、参考例1は極めて簡単な構成でシースルー映像Sの明るさを略一定に保つ画像観察装置を達成している。
【0029】
透過光量制御器4は、図3(A)に示すように光束が通過する領域を2つの領域に分けて構成しても良い。図3において領域4aは観察者の瞳が表示素子2の虚像Hとオーバーラップしている外界を観察する領域である。以後、透過光量制御器4上のこの領域を”オーバーラップ領域”と呼び、それ以外の領域4bを”非オーバーラップ領域”と呼ぶこととする。
【0030】
そして、オーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bを透過率や反射率が異なる材質で構成する。例えば、オーバーラップ領域4aを低透過率の材料で、非オーバーラップ領域4bを調光ガラスで構成する。そしてオーバーラップ領域4aの表示素子2の虚像Hを見易く表示しておく。このようにすると、非オーバーラップ領域4bの部分は外界が明るくなると透過率が下がり、外界が暗くなると透過率が上がり、結果としてシースルー映像Sの明るさの変動が抑えられ、明るさが略一定に保たれる。オーバーラップ領域4aの部分のシースルー映像は外界の明るさに応じて変化するが、この部分の透過率は落としているので明るさの変化は小さくなる。これによって表示素子2の虚像Hも見易く、シースルー映像Sもある範囲内で明るさが変化しないので全体の見易さが保持される。図3(B)はこの参考例の視野の説明図である。なお、オーバーラップ領域4aの部分だけを透過率0の材質で構成しても良い。
【0031】
又、表示制御手段3が表示素子2へ画像を表示する際、表示面を複数の表示領域に分割してその中の1つの表示領域に表示するようにしても良い。このように構成すればシースルー映像S中にオーバーラップする表示素子2の虚像Hの位置を外界の状況に応じて任意の位置に設定できるので、例えば上部が非常に明るい空である場合はシースルー映像Sの下部を選んでそこに表示して、見易い映像とできる。
【0032】
図4(A)は本発明の実施例1の要部概略図である。図中、参考例1と同じ機能を有する要素は同じ符号を記してある。参考例1との差異は、本実施例ではプリズムブロック1を透過する外界又は外界の映像からの光の強度を検知する入射光量検知手段6を設けており、且つ透過光量制御器14(透過光量制御手段)が電気的にその透過率を制御できる透過率制御素子、例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子で構成しており、入射光量検知手段6からの信号によって透過光量制御器14の透過率が制御されている点である。その他の点は同じである。なお、図4(B)は透過光量制御器14の正面図である。
【0033】
図5は入射光量検知手段6の要部ブロック図である。図中、501は光量検知素子であり、例えばシリコン・ホト・ダイオードで構成しており、シースルー映像Sの明るさを検知している。502は電流−電圧変換回路、503は増幅器、504は駆動回路である。
【0034】
入射光量検知手段6の作用を説明する。光量検知素子501に入射する光量に応じて出力される電流を、電流−電圧変換回路502にて電圧に変換し、増幅器503にて電圧を増幅し、駆動回路504にて透過光量制御器14を制御する。
【0035】
つまり光量検知素子501の検知レベルに応じて、例えばシースルー映像Sの明るさが明るければ透過光量制御器14全体の透過率を減ずる方向に、シースルー映像Sの明るさが暗ければ透過率を増加するよう透過光量制御器14を制御する。
【0036】
そして不図示の制御回路によって光量検知素子501からの出力が所定の値になれば、その時点で透過光量制御器14の透過率をホールドする。これによってシースルー映像Sの明るさは常に略一定に保たれる。
【0037】
なお、光量検知素子501は、シリコン・ホト・ダイオードのみならず、CCD等他のPN接合型の素子や、CdSなどの光導電型の素子等で構成してもよい。
【0038】
本実施例の透過光量制御器14はシースルー映像Sの明るさに応じてその透過率を変化させる。即ち、シースルー映像Sが明るい場合には透過光量制御器14の透過率は低下する。これによって瞳への入射光量は減少して、シースルー映像Sと表示素子2の虚像Hの明るさ比は略一定に保たれる。またシースルー映像Sが暗いと透過光量制御器14の透過率は増加する。これによってシースルー映像Sは明るくなり、シースルー映像Sと表示素子2の虚像Hの明るさ比は略一定に保たれ、オーバーラップ表示される画面が見易くなるよう制御される。ただし、透過率の増加には限界があるので、透過率の増加が限界に達するまで制御できるのである。つまり本実施例ではシースルー映像Sの明るさをある範囲内で常に略一定に保つことで両映像の見易さを維持している。
【0039】
なお、光量検知素子501は図4(A)に点線で示すように透過光量制御器14の入射面側に設置して、外界の明るさを検知するようにしても良い。この時、不図示の制御回路は光量検知素子501からの出力に応じて所定の駆動電圧で透過光量制御器14を制御するようにする。
【0040】
図6(A)は本発明の実施例2の要部概略図である。図7は実施例2の入射光量検知手段6と、透過光量制御器24(透過光量制御手段)の制御説明図である。本実施例が図4の実施例1と異なる点は図6(B)に示すように透過光量制御器24をオーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bに分けて、オーバーラップ領域4aは一定の透過率(低透過率、例えば50%)の材料で構成し、非オーバーラップ領域4bのみを電気的にその透過率を制御できる透過率制御素子、例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子で構成し、入射光量検知手段6からの信号によって非オーバーラップ領域4bのみの透過率を制御するようにしている点である。その他の点は同じである。
【0041】
本実施例では、透過光量制御器24のオーバーラップ領域4aの部分の透過率を落とし、表示素子2の虚像Hの明るさを上げてオーバーラップ領域4aの映像が概ね見やすい映像になるように設定し、入射光量検知手段6からの出力に応じて、非オーバーラップ領域4bの透過率を制御する。
【0042】
そして不図示の制御回路によって光量検知素子501からの出力が所定の値になれば、その時点で透過光量制御器24の透過率をホールドする。これによってシースルー映像Sの明るさは常に略一定に保たれる。
【0043】
図6(C)は本実施例の視野の説明図である。本実施例によれば、シースルー映像Sが明るくなると、透過光量制御器24の非オーバーラップ領域4b部分の透過光量が減少するよう制御し、また、シースルー映像Sが暗くなれば、非オーバーラップ領域4b部分の透過光量が増加するよう制御する。ただし、透過率の増加にはある限度がある。一方、オーバーラップ領域4aの部分のシースルー映像の明るさは外界の明るさの変化に応じて変動するが、もともと透過率を落としているので、この部分のシースルー映像の明るさの変動は小さくなる。つまり本実施例においては、表示素子2の虚像Hの明るさを見易い状態に設定し、シースルー映像Sの明るさをある範囲内で略一定に制御することにより、表示素子2の虚像Hとシースルー映像Sの輝度差を少なくし、両映像とも見易い状態を保っている。
【0044】
なお、透過光量制御器24のオーバーラップ領域4aを電気的にその透過率を制御できる透過率制御素子、例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子で構成しても良い。この場合は、これを駆動する回路を別に設け、これによってオーバーラップ領域4aの透過率を適切に設定すれば良い。
【0045】
またこの場合、入射光量検知手段6の検知レベルに応じてオーバーラップ領域4aの透過率を制御し、非オーバーラップ領域4bの透過光量をオーバーラップ領域4aと異なる透過光量となるように制御してもよい。例えば、外界からの入射光量に関係づけてオーバーラップ領域4aの透過率を非オーバーラップ領域4bの透過率より常に下げて設定する。これによって表示素子2の虚像Hとシースルー映像Sの明るさ比をきめ細かく適切に設定でき、両映像とも常に見易い状態が維持される。
【0046】
図8(A)は本発明の実施例3の要部概略図である。又、図9は実施例3の入射光量検知手段6と、透過光量制御器34の制御説明図である。本実施例が図6の実施例2と異なる点は透過光量制御器34をオーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bに分けて、実施例2とは逆に非オーバーラップ領域4bは透過率が変化しない材料(例えば透過率80%)で構成し、オーバーラップ領域4aのみを電気的にその透過率を制御できる透過率制御素子、例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子で構成し、入射光量検知手段6からの信号によってオーバーラップ領域4aのみの透過率を制御するようにしている点である。その他の点は同じである。
【0047】
本実施例では、シースルー映像Sの明るさを検知している入射光量検知手段6からの出力に応じて、オーバーラップ領域4aの透過率を制御する。
【0048】
そして不図示の制御回路によって光量検知素子501からの出力に応じて、透過光量制御器34の駆動電圧を適切に設定する。これによって表示素子2の虚像Hは常に見易く保たれる。
【0049】
例えば、シースルー映像Sが明るくなると、透過光量制御器34のオーバーラップ領域4a部分の透過光量が減少するよう制御し、これによってこの部分のシースルー映像Sの明るさが変わらないようにし、また、シースルー映像Sが暗くなれば、オーバーラップ領域4a部分の透過光量が増加するよう制御し、これによってこの部分のシースルー映像Sの映像の明るさが変わらないようにし、表示素子2の虚像Hの見易さを維持する。ただし、オーバーラップ領域4aの部分の透過率の増加には限度がある。
【0050】
つまり本実施例においては、表示素子2の虚像Hと重なる部分のシースルー映像Sの明るさを制御し、シースルー映像Sの明るさがある範囲内で変わっても表示素子2の虚像H部分の明るさが変化しない見易い映像を与える。
【0051】
又、実施例1の箇所で触れたように光量検知素子501を透過光量制御器34の入射面側に設置しても良い。
【0052】
図10(A)は本発明の実施例4の要部概略図である。また、図11は実施例4の表示制御手段3と、入射光量検知手段46と、透過光量制御器44(透過光量制御手段)の要部概略図である。本実施例は実施例1と比べて表示素子2上へ表示する画面構成を選択できる点と、透過光量制御器44の制御が領域を選んで行える点が異なっている。図10中、実施例1と同じ機能の要素は同じ符合を付してある。
本実施例の場合、表示制御手段3は表示素子2の画面を構成する複数の部分画面(表示領域)D1〜D9(図10(B),図11)の中から、任意の部分画面Diを選んでその部分のみに画像を表示する。また透過光量制御器44も図10(C),図11に示すように表示素子2の複数の部分画面に対応する複数の部分オーバーラップ領域C1〜C9とそれ以外の領域に分割しており、これらの領域は個別に電気的に透過率を制御可能なよう構成している。即ち、透過光量制御器44は全体を例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子等で構成している。
【0053】
そして表示素子2の画面中の選択して表示した部分画面Diに応じて、透過光量制御器44は対応する部分オーバーラップ領域Ci(=4a)以外の領域、即ち非オーバーラップ領域4bのみ光量検知手段46の検知レベルに応じて透過率を制御するのである。
【0054】
本実施例の作用を説明する。図11において外部から入力される映像信号はY/C分離回路301によりY信号とC信号に分離し、分離されたY信号は、同期分離回路303に送られ、Y信号から同期信号が分離されタイミングコントロール回路310に送られる。一方、同期信号が抜き取られたY信号はマトリクス回路311に送られる。
【0055】
一方、Y/C分離回路301で分離されたC信号は色復調回路302に送られ、R−Y,B−Y信号が復調されマトリクス回路311に送る。マトリクス311では、入力されるY,R−Y、B−YよりR,G,B信号を生成しA/D変換器304に送る。A/D変換された各信号はフィールドメモリ305に蓄えられる。フィールドメモリ305に蓄えられた信号は、D/A変換器306によりアナログ信号に変換され、信号処理回路307により表示素子に適した信号に変換されH−ドライバ308に送られる。また、表示を制御する水平、垂直同期信号がタイミングコントロール回路310よりH−ドライバ308、V−ドライバ309に送られ、表示素子(液晶パネル)2に画像が表示される。
【0056】
この時、タイミングコントロール回路310は、フィールドメモリ305やD/A変換器306、或いは、H−ドライバ308、V−ドライバ309を制御し、表示素子2に通常表示画面サイズ2aより小さい部分画面Diを表示する。例えば、画面の中央に通常表示サイズの1/9の画面を表示するには、フィールドメモリ305に記憶された映像の水平、垂直信号を適切に間引いた映像を縦、横1/3の画面に表示するよう制御すれば良い。このようにして表示素子2の画面を分割して所定配置の複数の部分画面(表示領域)D1〜D9のいずれかに画像を表示可能なように構成している。
【0057】
一方、光量検知素子501に入射する光量に応じて出力される電流は電流−電圧変換回路502にて電圧に変換され、増幅器503にて電圧を増幅し、駆動回路504にて透過光量制御器44を制御する駆動信号が得られる。駆動信号はセレクタ505に入力され、タイミングコントロール回路310から表示素子2のどの部分画面に表示したかの情報を得、対応する部分オーバーラップ領域Ci以外の領域、即ち非オーバーラップ領域4bに駆動信号を供給し、透過光量制御器44を制御する。
【0058】
例えば、表示素子2の部分画面(表示領域)D4に画像が表示されたとすると、部分画面D4に対応するオーバーラップ領域C4(=4a)部分の透過率を下げて(例えば50%〜0%)表示素子2の虚像Hの部分のオーバーラップ映像が概ね見やすい映像になるよう設定する。そしてシースルー映像S(外界)の明るさの変化に応じてC4以外の領域、即ち非オーバーラップ領域4bに制御信号を供給して透過光量を制御する。
【0059】
そして不図示の制御回路によって光量検知素子501からの出力が所定の値になれば、その時点で透過光量制御器44の透過率をホールドする。これによってシースルー映像Sの明るさはある範囲内で常に略一定に保たれる。
【0060】
例えばシースルー映像S(外界)が明るくなると、非オーバーラップ領域4bの透過光量を減じてシースルー映像Sを暗くする方向に制御して、シースルー映像Sの明るさを略一定に保持する。又、シースルー映像Sが暗くなると、非オーバーラップ領域4bの透過光量を増加してシースルー映像Sを明るくする方向に制御して、シースルー映像Sの明るさを略一定に保持する。ただし、透過率の増加には限度があるので透過率の増加が限界に達するまで制御するのである。
【0061】
又、オーバーラップ領域4aも外界の明るさに応じて変化させても良い。
【0062】
本実施例によれば、外界の状況等に応じて表示素子2の画面を構成する部分画面を選ぶことにより、シースルー映像S中の任意の位置に部分画面の映像を表示可能であり、しかもシースルー映像Sの明るさが略一定に保たれる、シースルー映像及び任意の位置に表示した表示素子2の虚像Hが、ともに見易い状態が保持される。
【0063】
なお、光量検知素子501は透過光量制御器44の入射面側に設置しても良い。この時、不図示の制御回路は光量検知素子501からの出力に応じて所定の駆動電圧で透過光量制御器44を制御するようにする。
【0064】
また、これとは逆に部分オーバーラップ領域Ci(=4a)のみに駆動信号を供給し、その部分の透過光量を制御するよう構成しても良い。
【0065】
例えば、表示素子2の部分画面D4に画像が表示されたとすると、部分画面D4に対応するオーバーラップ領域C4(=4a)以外の領域、すなわち非オーバーラップ領域4b部分の透過率を下げてシースルー映像Sの明るさを少し低下させ概ね見やすい映像に設定する。そしてシースルー映像S(外界)の明るさの変化に応じてオーバーラップ領域C4(=4a)に制御信号を供給して透過光量を制御する。
【0066】
シースルー映像S(外界)が明るくなると、オーバーラップ領域C4の透過光量を減じて表示素子2の虚像Hの明るさを相対的に明るくし、見易くする。又、シースルー映像S(外界)が暗くなると、オーバーラップ領域C4の透過光量を増加して表示素子2の虚像Hの明るさを相対的に暗くし、見易くする。ただし、透過光量を増加させるには限度がある。
【0067】
図12(A)は本発明の実施例5の要部概略図である。図12(B)は観察者側から2つの光量検知素子501−a,501−bの配置を見た図である。2つの入射光量検知ユニット16−aと16−bは夫々シースルー映像S(非オーバーラップ領域4b)及び表示素子2の虚像H(オーバーラップ領域4a)の明るさを検知する。なお、透過光量制御器54(透過光量制御手段)は図12(C)にその正面図を示すが、全体をオーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bに分けて、オーバーラップ領域4aは一定の透過率(低透過率、例えば50%)の材料で構成し、非オーバーラップ領域4bのみを電気的にその透過率を制御できる透過率制御素子、例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子で構成している。
【0068】
図13は実施例5の入射光量検知手段26の要部概略図である。501a,501bは光量検知素子であり、例えばシリコン・ホト・ダイオードで構成し、夫々、図12(B)に示す如くオーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bに対応するよう配置している。
【0069】
入射光量比較制御器17は2つの入射光量検知ユニット16−a,16−bからの出力を比較して、2つの入射光量検知ユニットの検知レベルが概ね等しくなるよう非オーバーラップ領域4bの透過率を制御する。
【0070】
実施例5の作用について説明する。2つの光量検知素子501−a,501−bに入射する光量に応じて出力される電流は電流−電圧変換回路502−a,502−bで電圧に変換され、増幅器503−a,503−bにて増幅されA/D変換器506を通してマイコン507に入力される。マイコン507は両者のレベルが概ね等しくなるよう非オーバーラップ領域4bを制御するための信号をD/A変換508に出力し、駆動回路504を通して透過光量制御器54を制御する。
【0071】
そして光量検知素子501−a,501−bからの出力が所定の関係になれば、その時点でマイコン507は透過光量制御器54の透過率をホールドする。
【0072】
本実施例によれば、外界の明るさの変化によらずオーバーラップされる表示素子2の虚像Hの部分の明るさと、シースルー映像Sの明るさが概ね等しくなるため両映像とも見易い状態が得られる。ただし、この場合もオーバーラップ領域4a部分の透過率を増加させるのに限度がある。
【0073】
又、透過光量制御器54をオーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bに分けて、実施例5とは逆に非オーバーラップ領域4bは一定の透過率(低透過率)の材料で構成し、オーバーラップ領域4aのみを例えばエレクトロクロミー素子や液晶素子で構成し、入射光量比較器17からの信号によってオーバーラップ領域4aのみの透過率を制御するようにして、両者の光量が概ね等しくなるよう制御しても良い。この場合、非オーバーラップ領域4bのシースルー映像Sの明るさは外界の明るさに応じて変動するが、ある範囲内でオーバーラップ領域4aの表示素子2の虚像Hの部分はシースルー映像Sの明るさと略同じ明るさに制御されている。従って両映像とも見易い状態が保たれる。
【0075】
【発明の効果】
(3−1) 実施例1では、電気的に透過光量を制御可能な透過光量制御器を設け、入射光量検知手段からの出力を用いて、透過光量制御器を制御することにより、シースルー映像Sの明るさの変化を除去し、オーバーラップされる表示素子2の虚像Hが外界の明暗によって暗く見えたり、不必要に明るく見えることを防止する。
(3−2) 実施例2及び実施例3では、透過光量制御器のオーバーラップ領域4aと、非オーバーラップ領域4bの一方の透過率をその領域の映像が見易い状態に設定し、他方を電気的に透過光量を制御できる透過率制御素子で構成し、入射光量検知手段からの出力を用いて透過光量制御器を制御することにより、シースルー映像S及び表示素子2の虚像Hとも見易い状態を保っている。
(3−3) 実施例2及び実施例3の派生例では、透過光量制御器をオーバーラップ領域4aと非オーバーラップ領域4bに分割し、夫々を電気的に透過光量を制御できる透過率制御素子で構成し、夫々を個別に透過光量が異なるよう構成することにより、シースルー映像S及び表示素子2の虚像Hとも見易い状態を保っている。
(3−4) 実施例4では、画像観察装置の使用者が状況に応じて視野中の好みの位置に表示素子2の虚像Hを表示でき、しかも好みの位置に表示した表示素子2の虚像Hが見易く、シースルー映像Sの明るさが略一定になり、両映像とも見易い状態を保っている。
(3−5) 実施例5では、表示素子2の虚像Hの明るさと、シースルー映像の明るさが概ね等しくなるようにシースルー映像Sの明るさを調整し、視野全体の明るさが略一様な疲労感の少ない見やすい表示を得ている。
等の効果が得られる画像観察装置を達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1の説明図
(A)要部概略図 (B)透過光量制御器4の正面図
(C)視野の説明図
【図2】図1の表示制御手段3のブロック図
【図3】参考例1の透過光量制御器4を2つに分けて構成した説明図
(A)透過光量制御器4の正面図 (B)視野の説明図
【図4】本発明の実施例1の説明図
(A)要部概略図 (B)透過光量制御器14の正面図
(C)視野の説明図
【図5】実施例1の入射光量検知手段の要部ブロック図
【図6】本発明の実施例2の説明図
(A)要部概略図 (B)透過光量制御器24の正面図
(C)視野の説明図
【図7】実施例2の入射光量検知手段と、透過光量制御器の制御説明図
【図8】本発明の実施例3の説明図
(A)要部概略図 (B)透過光量制御器34の正面図
(C)視野の説明図
【図9】実施例3の入射光量検知手段と、透過光量制御器の制御説明図
【図10】本発明の実施例4の説明図
(A)要部概略図 (B)表示画面の分割(複数の表示領域)
(C)透過光量制御器44の正面図 (D)視野の説明図
【図11】実施例4の表示制御手段、入射光量検知手段と、透過光量制御器
の要部概略図
【図12】本発明の実施例5の説明図
(A)要部概略図 (B)光量検知素子の配置図
(C)透過光量制御器54の正面図 (D)視野の説明図
【図13】実施例5の入射光量検知手段26の要部概略図
【図14】画像観察装置の従来例
(A)要部概略図 (B)視野の説明図
【符号の説明】
1 プリズムブロック
1−1、1−2 光学部材
2 表示素子
3 表示制御手段
4、14、24、34、44、54 透過光量制御器
4a オーバーラップ領域
4b 非オーバーラップ領域
5 観察者
6、26、46 入射光量検知手段
16−a,16−b 入射光量検知ユニット
17 入射光量比較器
H 表示素子2の虚像
S シースルー映像
501 光量検知素子
502 電流電圧変換器
503 増幅器
504 駆動回路

Claims (5)

  1. 画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に画像を表示せしめる表示制御手段と、該画像表示手段に表示された画像の虚像を形成する光学手段と、該虚像を観察者が観察する外界の映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段と、外界もしくは外界の映像の明るさを検知する入射光量検知手段と、該オーバーラップ手段の外界からの光入射側に設けて、電気的に透過率を制御する透過光量制御手段とを有し、
    該入射光量検知手段はオーバーラップ表示されたオーバーラップ映像部分の明るさとそれ以外の映像部分の明るさを検知し、
    該透過光量制御手段は該入射光量検知手段からの信号に基づいてオーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の映像部分の明るさが略等しくなるように透過率を制御していることを特徴とする画像観察装置。
  2. 前記透過光量制御手段は光束が通過する少なくとも2つの領域を有し、その内の1つの領域は前記虚像と重なる外界の映像から観察者の瞳に達する光束が透過する領域であり、該2つの領域を透過光量が各々独立で、かつ電気的に制御可能な透過率制御素子より構成していることを特徴とする請求項の画像観察装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記画像表示手段の表示面を構成する複数の表示領域の中から任意の表示領域に、画像を表示することを特徴とする請求項1又は2の画像観察装置。
  4. 画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に画像を表示せしめる表示制御手段と、該画像表示手段に表示された画像の虚像を形成する光学手段と、該虚像を観察者が観察する外界の映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段と、外界もしくは外界の映像の明るさを検知する入射光量検知手段と、該オーバーラップ手段の外界からの光入射側に設けた透過光量制御手段とを有し、
    該透過光量制御手段は光束が通過する少なくとも2つの領域を有し、その内の1つの領域は該虚像と重なる外界の映像から観察者の瞳に達する光束が透過する領域であり、この領域を一定透過率の光学部材で構成しており、その他の領域を透過率を電気的に制御可能な透過率制御素子より構成しており、
    該入射光量検知手段はオーバーラップ表示されたオーバーラップ映像部分の明るさとそれ以外の部分の明るさを検知し、該透過光量制御手段は該入射光量検知手段からの信号に基づいて、オーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の映像部分の明るさが略等しくなるように該透過率制御素子の透過率を制御していることを特徴とする画像観察装置。
  5. 画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に画像を表示せしめる表示制御手段と、該画像表示手段に表示された画像の虚像を形成する光学手段と、該虚像を観察者が観察する外界の映像の一部にオーバーラップ表示するオーバーラップ手段と、外界もしくは外界の映像の明るさを検知する入射光量検知手段と、該オーバーラップ手段の外界からの光入射側に設けた透過光量制御手段とを有し、
    該透過光量制御手段は光束が通過する少なくとも2つの領域を有し、その内の1つの領域は該虚像と重なる外界の映像から観察者の瞳に達する光束が透過する領域であり、この部分を透過率を電気的に制御可能な透過率制御素子より構成しており、その他の領域を一定透過率の光学部材で構成しており、
    該入射光量検知手段はオーバーラップ表示されたオーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の部分の明るさを検知し、該透過光量制御手段は該入射光量検知手段からの信号に基づいて、オーバーラップ映像部分の明るさと、それ以外の映像部分の明るさが略等しくなるように該透過率制御素子の透過率を制御していることを特徴とする画像観察装置。
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