JP3629050B2 - 同期式2進カウンタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は同期式2進カウンタに関し、特に、キャリー(carry )信号による信号伝送方式を採用した同期式2進カウンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
同期式2進カウンタ(以下単にカウンタ)は、一般によく知られているように、一定の周期を有するクロックに応答する多数のフリップフロップ等を用いてアップあるいはダウン計数動作を行う回路素子である。このようなカウンタは広く集積回路全般に用いられているが、中でも特に、アドレス信号を受けて内部のデータアクセス動作を遂行するメモリ装置等で必須的に使用される。初期の頃におけるカウンタは単純な形態で、前段の出力を受けて同期クロックの遷移に応答して次段に出力するものであった。そして後になって、動作の安定性と効率を改善させるために前段で発生させたキャリー信号を利用して各段の出力を行う方式のものが主に使用されるようになっている。
【0003】
このようなキャリー信号を使用するカウンタにおいては、各段でキャリー信号の遷移にかかる時間(carry ripple time)が必要なため、それによる伝送時間の遅延という短所がある。この点を解決するために、例えば米国特許第3,943,478号や同第4,679,216号に開示されているカウンタでは、全ての前段の出力信号を累進的にゲーティングして次段の入力信号に反映させる方式を使用している。しかし、組合せに使用されるNANDゲート(このような用途の論理ゲートを“look−ahead”ゲートと称す)の入力側の構成が、各段でカウントが繰り返されるほど複雑で密になるので、カウンタ回路の集積化にとっては不利になる。
【0004】
また、米国特許第4,037,085号に開示されているカウンタでは、各段で自体の電流を監視して次段の状態を決める方式を採用しているが、これも第1段から第2段に伝送されるキャリー信号の伝送時間からくる動作速度の効率性で満足のいくものではない。
【0005】
以上のように、キャリー信号の伝送速度は、同期クロックの周期に応答するカウンタにおいてその性能を決定する重要な要素であることが分かる。これは特に、高速動作するダイナミックRAM等の半導体メモリ装置でカウンタを使用する場合に、アドレス計数に対する誤動作等の信頼性の面で改善しなければならない要素の1つである。
【0006】
最近になって提示された半導体メモリ装置内蔵のカウンタの例が韓国特許出願第93−7127号に開示されており、これに関する回路を図6に示す。このカウンタは、例えばアドレス信号A0〜A8を9つの計数段ST0〜ST8の各入力信号とし、そして同期クロックCLK、リセット信号SET、パワーアップエネーブル信号φVCCHが9つの計数段ST0〜ST8に共通に印加されるようになっている。
【0007】
次段の計数段に供給されるキャリー信号CAR0〜CAR7のうち、第1キャリー信号CAR0のみが第1出力信号Q0と同じであり、残りの第2〜第8キャリー信号CAR1〜CAR7は、直前の計数段に供給されたキャリー信号と直前の計数段の出力信号とを、ゲート手段としてのNANDゲート11、13、15、17、19、21、23(以下、11〜23とする)及びNOTゲート12、14、16、18、20、22、24(以下、12〜24とする)を用いて組合せた信号である。
【0008】
図7に計数段STi(i=0〜8)として使用されるT−フリップフロップの回路例を、図8〜図10に図6の回路の動作タイミングを示す。以下、これらの図面を参照しながら動作の詳細について説明する。
【0009】
図7において、リセット信号SETが論理“ハイ”へエネーブルされることにより、アドレス信号Aiがラッチ回路66にラッチされる。アドレス信号Aiがラッチされると、リセット信号SETは論理“ロウ”に遷移する。キャリー信号CARi−1が論理“ロウ”の間はノード40の電位が論理“ロウ”で、伝送ゲート64は非導通状態にある。したがって、伝送ゲート62が論理“ロウ”のノード40の電位により導通状態になっても、ラッチ回路66から出力されるアドレス信号Aiの反転信号はその初期論理状態からトグル(toggle)されることはない。一方、キャリー信号CARi−1が論理“ハイ”となってその間に同期クロックCLKが論理“ロウ”になると、伝送ゲート62が非導通状態、伝送ゲート64が導通状態になり、ラッチ回路66はインバータ72によってアドレス信号Aiの初期論理状態から反転した信号をラッチする。その後、同期クロックCLKが論理“ロウ”から論理“ハイ”に遷移すると、伝送ゲート64が非導通状態、伝送ゲート62が導通状態になり、ラッチ回路66の出力信号がラッチ回路68にラッチされ、出力信号Qiがトグルされる。つまり、図7のT−フリップフロップは、キャリー信号CARi−1によりアドレス信号Aiからトグルされる出力信号Qiを発生する回路である。
【0010】
図8〜図10に示すように、第1キャリー信号CAR0を除いた各キャリー信号CAR1〜CAR7は、前段に供給されるキャリー信号がNANDゲート11〜23及びNOTゲート12〜24を介した後に発生される信号なので、そのNANDゲート及びNOTゲートによる2段階の遅延時間(以下『2D』とする)が経過した後、次段に供給される。すなわち、例えば第2キャリー信号CAR1は、第1キャリー信号CAR0がNANDゲート11及びNOTゲート12を通過する結果、第1キャリー信号CAR0より2D遅延した後に第2計数段ST2に供給される。したがって、これが繰り返される結果として、第1キャリー信号CAR0を基準とした各キャリー信号CAR1〜CAR7の遅延時間は、第2キャリー信号CAR1=2D、第3キャリー信号CAR2=4D(2D×2)、第4キャリー信号CAR3=6D(2D×3)、第5キャリー信号CAR4=8D(2D×4)、第6キャリー信号CAR5=10D(2D×5)、第7キャリー信号CAR6=12D(2D×6)、第8キャリー信号CAR7=14D(2D×7)となっていく。
【0011】
各キャリー信号CAR1〜CAR7は、真前の計数段STiの出力信号Qiと真前の計数段STiに供給されたキャリー信号CARi−1とのNAND・NOT演算によって発生される。そして、このキャリー信号CARi−1が論理“ハイ”でリセット信号SETが論理“ロウ”のときに同期クロックCLKが論理“ロウ”になると、図7に示すNORゲート54の出力が論理“ハイ”となってラッチ回路66がトグルされ、その後、同期クロックCLKが論理“ハイ”に遷移することにより出力信号Qiがトグルされる。このとき、図7のT−フリップフロップ内のNORゲート54に対する論理“ハイ”のキャリー信号伝送は同期クロックCLKのトリガアップ(論理“ロウ”から論理“ハイ”への遷移)時点以前に完了し、その後の論理“ロウ”のキャリー信号伝送は同期クロックCLKの論理“ハイ”の間に、すなわち同期クロックCLKのトリガダウン(論理“ハイ”から論理“ロウ”への遷移)時点以前に完了しなければならない。例えば、図9の第6キャリー信号CAR5は、65番目の同期クロックCLKのトリガアップ前に論理“ハイ”へ遷移し、且つ65番目の同期クロックCLKのトリガダウン前に論理“ロウ”へ遷移しなければならない。
【0012】
つまり、論理“ハイ”のキャリー信号伝送は、同期クロックCLKの一周期(例えば64番目の同期クロックCLKのトリガアップ時点と65番目の同期クロックCLKのトリガアップ時点との間)に相当するだけの時間的余裕があるが、反面、論理“ロウ”のキャリー信号伝送は、同期クロックCLKのパルス幅(例えば65番目の同期クロックCLKの論理“ハイ”のパルス幅)に相当する時間しか余裕がない。
【0013】
論理“ロウ”のキャリー信号伝送は、リセット信号SETが論理“ロウ”でカウンタの計数動作のみが進行される場合には、前段の出力信号Qiが同期クロックCLKのトリガアップに従って論理“ロウ”となれば伝送されるため、第1キャリー信号CAR0から2Dだけの遅延で最後まで伝送される。したがって、同期クロックCLKの論理“ハイ”の期間内で伝送され得る。
【0014】
しかしながら、論理“ハイ”のキャリー信号伝送については、上述のように2Dずつの遅延が発生していくため、例えば図10の257番目の同期クロックCLKに対してのように、第8キャリー信号CAR7の論理“ハイ”伝送がずれ込んでしまい、上記のタイミング規制があるために出力信号Q8のトグルに要する時間が不足し、安定したカウント動作を保証できないという現象が生じる。
【0015】
以上のように、同期クロックCLKによる出力信号Q0〜Q8の発生に関しキャリー信号CAR0〜CAR7の論理“ハイ”のパルス幅がある程度以上でなければならないにも関わらず、従来のカウンタにおいては、キャリー信号伝送遅延の累積により、出力信号Qiのトグルに対する計数段STi内での必要時間が短縮してしまう現象を生じやすい。その結果、動作速度の低下は勿論のこと、動作安定性にも影響が出てしまうという問題点がある。
【0016】
また、計数動作の進行にあたって1番目の同期クロックCLKの際にリセット信号SETがエネーブルされる場合に、以前の同期クロックCLKによって生成された出力信号Qiとキャリー信号CARi−1がすべて論理“ハイ”にあり、新しいアドレスにより第1キャリー信号CAR0のみが論理“ロウ”になるとき、その論理“ロウ”の第8キャリー信号CAR7までの伝送は、リセット信号SETが論理“ロウ”となる前に終わらなければならない。ところが、図6に示す回路の場合には最大2D×7の遅延が発生するため、この点でも確実・安定な高速動作に影響を及ぼしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、動作速度を従来より速くすることができる同期式2進カウンタを提供することにある。また、本発明の他の目的は、キャリー信号の伝送速度をより速くすることが可能なキャリー信号を用いた同期式2進カウンタを提供することにある。さらに、本発明のまた他の目的は、半導体メモリ装置等への集積化が容易で且つ動作速度の向上した同期式2進カウンタ提供することにある。加えて、本発明の更に他の目的は、前段で発生したキャリー信号に応答して信号の直列伝送を行う電子回路について、信号の伝送速度を向上させられるような構成を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、キャリー信号を用いた複数の計数段を有する同期式2進カウンタについて、前段から送られてくるキャリー信号及び自段の出力信号を入力とする第1のゲート手段と、第1のゲート手段の出力を入力とし次段のキャリー信号として出力する第2のゲート手段と、第1のゲート手段の出力及び次段の出力信号を入力とし次々段のキャリー信号として出力する第3のゲート手段と、の組み合わせによりキャリー信号を伝送していくように構成することを1つの特徴とする。
【0019】
また、ゲート手段により伝送されるキャリー信号を用いた複数の計数段を有する同期式2進カウンタについて、複数の計数段を少なくとも下位計数段と上位計数段のグループに分け、そして下位計数段における最初のキャリー信号を、上位計数段における最初のキャリー信号を発生するゲート手段の入力とするように構成することを更なる特徴とする。
【0020】
上記1つめの構成によれば、主に論理“ハイ”のキャリー信号伝送が高速化され、また、上記2つめの構成によれば、主に論理“ロウ”のキャリー信号伝送が高速化される。したがって、これら2つの構成を合わせて用いるようにするのがより好ましい。尚、『ゲート手段』とは、1つ又は複数個の入力と1つの出力をもつものであって、すべての入力端子における特定の入力信号の組合せに対して出力を生ずる(あるいは出力を抑制する)ような機能をもたせた手段を意味するものとする。これの代表例として論理ゲートがあげられる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の説明に限らず、その他にも本発明の技術的思想の範囲に含まれる実施形態が可能であることは、当業者なら容易に想到できるものである。
【0022】
図1は、本発明による同期式2進カウンタ(以下単にカウンタ)の実施例を示す概略回路図である。同図のカウンタは、リセット信号SETと、一定周期の同期クロックCLKと、電源の供給に応答して計数段を駆動させるパワーアップエネーブル信号φVCCHと、が共通に印加され、アドレス信号A0〜A8及びキャリー信号CAR0〜CAR7を基に出力信号Q0〜Q8を出力する9つの計数段ST0〜ST8を有するものを一例として示している。各計数段ST0〜ST8には、図7に示すようなT−フリップフロップが使用されている。
【0023】
第1計数段ST0から発生される第1キャリー信号CAR0は、直接的に第2計数段ST1に供給され、また第2計数段ST1から発生される第2出力信号Q1と共にNANDゲート51(第1のゲート手段)に入力される。NANDゲート51の出力信号は、NOTゲート71(第2のゲート手段)を通じて反転されて第2キャリー信号CAR1として第3計数段ST2に供給され、またインバータ81を介した第3出力信号Q2の反転信号と共にNORゲート61(第3のゲート手段)に入力される。NORゲート61の出力信号は、第3キャリー信号CAR2として第4計数段ST3に供給され、また第4出力信号Q3と共にNANDゲート53(第1のゲート手段)に入力される。NANDゲート53の出力信号は、NOTゲート73(第2のゲート手段)を通じて反転されて第4キャリー信号CAR3として第5計数段ST4に供給され、またインバータ83を介した第5出力信号Q4の反転信号と共にNORゲート63(第3のゲート手段)に入力される。NORゲート63の出力信号は、第5キャリー信号CAR4として第6計数段ST5に供給され、また第6出力信号Q5と共にNANDゲート55(第1のゲート手段)に入力される。
【0024】
ここで、NANDゲート55は、第1キャリー信号CAR0、NORゲート63の出力信号である第5キャリー信号CAR4、そして第6出力信号Q5を入力としている。この入力組合せが速度改善策の1つで、後述のように下位計数段で発生したキャリー信号を上位計数段に反映させるものである。
【0025】
NANDゲート55の出力信号は、NOTゲート75(第2のゲート手段)を通じて反転されて第6キャリー信号CAR5として第7計数段ST6に供給され、またインバータ85を介した第7出力信号Q6の反転信号と共にNORゲート65(第3のゲート手段)に入力される。NORゲート65の出力信号は、第7キャリー信号CAR6として第8計数段ST7に供給され、また第8出力信号Q7と共にNANDゲート57に入力される。NANDゲート57の出力信号は、NOTゲート77を通じて反転されて第8キャリー信号CAR7として第9計数段ST8に供給される。そして最終的に、第9計数段ST8から第9出力信号Q8が発生されることにより、512の同期クロックパルスにかけて進行される計数動作の1サイクルが完了する。
【0026】
図1において、第1計数段ST0から第6計数段ST5までが下位計数段に該当し、第7計数段ST6から第9計数段ST8までが上位計数段に該当する。また、第4計数段ST3を基準(自段)とすると、第3計数段ST2は第4計数段ST3の前段、第5計数段ST4は第4計数段ST3の次段、そして第6計数段ST5は次々段となる。
【0027】
図6に示す従来のカウンタと、この例のカウンタとを対比してキャリー信号の論理“ハイ”伝送について説明する。まず、従来のカウンタでは、前述のように1つのキャリー信号と次のキャリー信号との間の伝送時間に2Dの遅延が常に発生する。これは図6に示すように、次段の計数段に必要なキャリー信号の伝送過程で常にNANDゲート及びNOTゲートを経る2段階のゲート遅延が存在するためであるのは、すでに述べたとおりである。
【0028】
一方、この実施例では、第2キャリー信号CAR1は、第1キャリー信号CAR0がNANDゲート51−NOTゲート71を通過する2段階のゲート遅延を経て伝送されるので、図2〜図4に示すように、第1キャリー信号CAR0から2Dの遅延で伝送される。次いで、第3キャリー信号CAR2は、第1キャリー信号CAR0がNANDゲート51−NORゲート61を通過する2段階のゲート遅延を経るので、第2キャリー信号CAR1と同様、第1キャリー信号CAR0から2Dの遅延で伝送される(従来例では2D×2=4D)。そして、第4、第5キャリー信号CAR3、CAR4は、第3キャリー信号CAR2がNANDゲート53−NOTゲート73及びNANDゲート53−NORゲート63を通過する2段階のゲート遅延をそれぞれ経て伝送されるので、図3及び図4に示すように、第1キャリー信号CAR0から2D×2の遅延で伝送される(従来例では2D×3=6D、2D×4=8D)。さらに、第6、第7キャリー信号CAR5、CAR6は、第5キャリー信号CAR4がNANDゲート55−NOTゲート75及びNANDゲート55−NORゲート65を通過する2段階のゲート遅延をそれぞれ経て伝送されるので、第1キャリー信号CAR0から2D×3の遅延で伝送される(従来例では2D×5=10D、2D×6=12D)。最後の第8キャリー信号CAR7は、第7キャリー信号CAR6がNANDゲート57−NOTゲート77を通過する2段階のゲート遅延を経るので、図4に示すように、第1キャリー信号CAR0から2D×4の遅延で伝送される(従来例では2D×7=14D)。すなわち、従来の1/2程度の遅延ですむ。
【0029】
したがって、最終の計数段でもキャリー信号は、次の同期クロックCLK(例えば513番目の同期クロックCLK)のトリガアップ前までに確実に論理“ハイ”の伝送を完了でき、従来の問題点が解決される。
【0030】
また、この実施例によれば、前述の計数動作の進行にあたってリセット信号SETがエネーブルされる際でも、第2、第3キャリー信号CAR1、CAR2は2Dの遅延、第4、第5キャリー信号CAR3、CAR4は2D×2の遅延で伝送される。そして、第6、第7キャリー信号CAR5、CAR6は、信号線50を介して第1キャリー信号CAR0が直接的にNANDゲート55へ送られるので、NANDゲート55−NOTゲート75及びNANDゲート55−NORゲート65をそれぞれ通過する2Dの遅延で伝送され、したがって第8キャリー信号CAR7は2D×2の遅延で伝送される。つまり、最大2D×2の遅延で伝送が完了するので、リセット信号SETのパルス幅内で十分に論理“ロウ”のキャリー信号を伝送し得る。
【0031】
尚、図5に、図2〜図4及び図8〜図10の関係を図示しておく。
【0032】
上述した実施例は、アドレス信号を入力とする9ビットの同期式2進カウンタを一例として説明したが、ビット数等は特にこれに限定されるものではなく、その他幅広く応用可能であることは、この分野で通常の知識を有する者には容易に分かることである。また、下位計数段と上位計数段の2つのグループに分ける例のみを示したが、計数段の増加に従い下位、中位、上位等の更に複数のグループに分けても同様の構成で伝送速度を向上させられることは、特に説明するまでもなく容易に理解できよう。
【0033】
【発明の効果】
以上述べてきたように本発明のカウンタによれば、キャリー信号伝送遅延が大幅に減少するので、確実で安定した高速動作を実現でき、また、従来に比べてより短い周期の同期クロックでも確実なトグルが可能となり、より高速動作のメモリ装置に非常に有用である。加えて、下位計数段のキャリー信号を用いて上位計数段のキャリー信号を発生させ、キャリー信号伝送にかかる段階数を減らしたことにより、キャリー信号の伝送速度が向上し、したがってカウンタの性能が格段に向上するという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期式2進カウンタの実施例を示す回路図。
【図2】図1の回路の動作タイミング図。
【図3】図2に続く動作タイミング図。
【図4】図3に続く動作タイミング図。
【図5】図2〜図3の関係と図7〜図10の関係をそれぞれ示す説明図。
【図6】従来の同期式2進カウンタの回路図。
【図7】図6の回路の計数段を構成するT−フリップフロップの回路図。
【図8】図6の回路の動作タイミング図。
【図9】図8に続く動作タイミング図。
【図10】図9に続く動作タイミング図。
【符号の説明】
51〜77 ゲート手段
ST0〜ST8 計数段
CAR0〜CAR7 キャリー信号
A0〜A8 アドレス信号
CLK 同期クロック
SET リセット信号
Claims (7)
- キャリー信号を用いた複数の計数段を有する同期式2進カウンタにおいて、
前段から送られてくるキャリー信号及び自段の出力信号を入力とする第1のゲート手段と、第1のゲート手段の出力を入力とし次段のキャリー信号として出力する第2のゲート手段と、第1のゲート手段の出力及び次段の出力信号を入力とし次々段のキャリー信号として出力する第3のゲート手段と、の組み合わせによりキャリー信号を伝送していくようにしたことを特徴とする同期式2進カウンタ。 - 複数の計数段を少なくとも下位計数段と上位計数段のグループに分け、そして下位計数段における最初のキャリー信号を上位計数段に関する最初の第1のゲート手段の入力とするようにした請求項1記載の同期式2進カウンタ。
- 第1のゲート手段をNANDゲート、第2のゲート手段をNOTゲート、第3のゲート手段をNORゲートとした請求項1又は請求項2記載の同期式2進カウンタ。
- ゲート手段により伝送されるキャリー信号を用いた複数の計数段を有する同期式2進カウンタにおいて、
複数の計数段を少なくとも下位計数段と上位計数段のグループに分け、そして下位計数段における最初のキャリー信号を、上位計数段における最初のキャリー信号を発生するゲート手段の入力とするようにしたことを特徴とする同期式2進カウンタ。 - 複数のアドレス信号を受けて動作する半導体メモリ装置に内蔵され、アドレス信号に対応させて設けた複数の計数段を備えてキャリー信号により動作する同期式2進カウンタにおいて、
前段から送られてくるキャリー信号及び自段の出力信号を入力とする第1のゲート手段と、第1のゲート手段の出力を入力とし次段のキャリー信号として出力する第2のゲート手段と、第1のゲート手段の出力及び次段の出力信号を入力とし次々段のキャリー信号として出力する第3のゲート手段と、の組み合わせによりキャリー信号を伝送していくようにしたことを特徴とする同期式2進カウンタ。 - 複数の計数段を少なくとも下位計数段と上位計数段のグループに分け、そして下位計数段における最初のキャリー信号を上位計数段に関する最初の第1のゲート手段の入力とするようにした請求項5記載の同期式2進カウンタ。
- 複数のアドレス信号を受けて動作する半導体メモリ装置に内蔵され、そしてアドレス信号に対応させて設けた複数の計数段を備え且つゲート手段により伝送されるキャリー信号を用いる同期式2進カウンタにおいて、
複数の計数段を少なくとも下位計数段と上位計数段のグループに分け、そして下位計数段における最初のキャリー信号を、上位計数段における最初のキャリー信号を発生するゲート手段の入力とするようにしたことを特徴とする同期式2進カウンタ。
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