JP3628306B2 - 光源ユニット輝度検出装置、アライメント装置、光源ユニット輝度の検出方法および光源ユニットの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタ等の映像投写機器用の光源ユニットの輝度を検出するための装置に関する。また、それを用いたアライメント装置および光源ユニットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタ、DLP等の映像投射機器用の光源として、電極間隔が1mm程度のショートアークの放電灯を回転放物面鏡や回転楕円面鏡に組み込んだ光源ユニットが用いられている。光源ユニットを組み込んだ映像投射機器の光学系では、アークから放射された光が反射鏡によって反射された後、液晶、DMDなどの画像表示素子に一旦集光され、スクリーンに拡大投影される。従ってスクリーン輝度向上のためには、光源ユニットから放射される光の画像表示素子への集光効率を高める必要がある。集光効率を高めるためには、例えば、回転放物面鏡を用いた場合、アークから放射される光を効率よく平行光に変換しなければならない。平行光は回転放物面鏡焦点位置にアライメントされたアークからの放射光を反射面で反射することによって作られているので、アークを精度良く、一般にはミクロンオーダーの精度でリフレクタ焦点位置にアライメントすることが必要である。
【0003】
図6に、従来のランプのアライメントに用いられる映像投写機器の光学系の概略図を示す。この光学系は、ランプ1とリフレクタ2とを備えた光源ユニット7に対して整列して配置されている。ランプ1はリフレクタ2の回転中心軸即ち光軸18上に配置されている。光学系は、光軸18上に配置された、第一インテグレータレンズ11、第二インテグレータレンズ12、コンデンサレンズ13、液晶パネル14、投写レンズ15から構成される。
【0004】
従来のランプ1とリフレクタ2のアライメント調整方法では、まず映像投写機器に用いられる光学系を用いて、光源ユニット7からの射出光をスクリーン16上に拡大投影する。それからスクリーン16上に設置された受光器により照度を測定し、照度が最大になるようにランプ1の位置を三次元的に位置調整し、位置決めを行なう。このときいくら調整してもある基準値以上の照度が得られないときは、そのランプ1は不良と見なされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述のようなアライメント調整では、以下のような課題があった。
(1)映像投写機器の光学系、スクリーンを配置する空間が必要である。
(2)映像投写機器の光学系には、ランプの配光ムラ等を軽減するためのインテグレータレンズを始め、コンデンサレンズ、液晶パネルもしくはDMD素子、投写レンズ、UVカットフィルタ等の多数の光学部品が含まれている。これらの光学部品には、ダスト付着により透過率が低下するといった劣化現象が発生する。個々の部品の透過率低下が微少であっても、映像投写機器の光学系の透過率としては、各光学部品の透過率の積算値として現われるので、大きな透過率低下となる。その結果照度の測定値の再現性が得られない。この場合、長時間の使用で光学系の透過率が低下するために、いくらランプの位置調整しても基準値以上の照度が得られず、誤ってランプを不良と見なしてしまっていた。
【0006】
本発明は上記問題を解決するものであり、映像投写機器、スクリーンなどの大きな装置が不要で、再現性よく光源ユニットの輝度を測定できる光源ユニット輝度検出装置、それを用いたアライメント装置、およびそれを用いた光源ユニットの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の光源ユニット輝度検出装置は、ランプとリフレクタを含む光源ユニットと、前記リフレクタの開口部側に設置された受光器と、前記光源ユニットと前記受光器の間に設置された少なくとも2つのアパーチャーと、前記ランプから出射される光束を前記受光器の前の集光位置で集光させる集光手段とを備え、前記アパーチャーは第一及び第二アパーチャーを含み、前記第一アパーチャーは、前記リフレクタの反射面のうち有効な反射面を規制する機能を有し、前記第二アパーチャーは、略前記集光位置に配置され、前記光束に対する有効な集光性の範囲を規制するように構成されたことを特徴とする。
また好ましくは、前記リフレクタが回転放物面リフレクタであり、前記光源ユニットと前記受光器の間に前記集光手段を構成する1個のレンズが設置され、前記レンズの略焦点位置に前記第二アパーチャーが設置された構成とする。
【0010】
あるいは、前記リフレクタが回転楕円面リフレクタであり、前記光源ユニットは、前記リフレクタの開口部に設けられた凹レンズからなる前面カバーを有し、前記光源ユニットと前記受光器の間に前記集光手段を構成する1個のレンズが設置され、前記レンズの略焦点位置に前記第二アパーチャーが設置される。
【0011】
あるいは、前記リフレクタが回転楕円面リフレクタであり、前記リフレクタの第1焦点位置に前記ランプが配置され、前記リフレクタの第2焦点位置に前記第二アパーチャーが設置される。
【0012】
あるいは、前記リフレクタが回転放物面リフレクタであり、前記光源ユニットは前記リフレクタの開口部に設けられた凸レンズからなる前面カバーを有し、前記凸レンズの焦点位置に前記第二アパーチャーが設置される。
前記受光器は、前記リフレクタの開口部側に設置された壁面に開口部を有し、かつ入射光を光束量として測定する積分球である構成とすることができる。
【0013】
本発明のアライメント装置は、上記いずれかの構成を有する光源ユニット輝度検出装置と、前記ランプを前記光源ユニットの光軸に対して3次元的に位置調整可能な3次元駆動装置とを備える。これにより、受光器からの信号に応じてランプを3次元的に調整できるので、良好な光源ユニットを得ることができる。
【0014】
本発明の光源ユニット輝度の検出方法は、ランプとリフレクタを含む光源ユニットに対して、前記リフレクタの開口部側に、壁面に開口部を有し、かつ入射光を光束量として測定する受光器である積分球を設置し、前記光源ユニットと前記受光器の間に少なくとも2つのアパーチャーと、前記ランプから出射される光束を前記受光器の前の集光位置で集光させる集光手段とを設置して、前記アパーチャーを透過する光束量を前記受光器により測定し、前記アパーチャーは第一及び第二アパーチャーを含み、前記第一アパーチャーは、前記リフレクタの反射面のうち有効な反射面を規制する機能を有し、前記第二アパーチャーは、略前記集光位置に配置され、前記光束に対する有効な集光性の範囲を規制するように構成されることを特徴とする。
【0016】
本発明の光源ユニットの製造方法は、上記いずれかの構成を有する光源ユニット輝度検出装置を用いて、前記リフレクタに対する前記ランプのアライメント調整を行うことを特徴とする。これにより、実際の映像投写機器に組み込んでも良好なスクリーン照度を得ることが可能な光源ユニットを作製できる。アライメント調整後、ランプをリフレクタ内に接着剤で固定してもよい。
【0017】
また他の本発明の光源ユニットの製造方法は、上記いずれかの構成を有する光源ユニット輝度検出装置を用いて、前記光源ユニットの明るさ判定検査を行うことを特徴とする。これにより、光源ユニット輝度検出装置を用いて明るさの出力値を調整することによって、映像投写機器の光学系の劣化に影響を受けることなく、再現性のよい明るさ判定ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光源ユニット輝度検出装置の概略構成を示す配置図である。光源ユニット7は、ランプ1をリフレクタ2の回転中心軸、すなわち光軸18上に配置することにより構成されている。ランプ1としては、電極間隔が1mm程度の高圧水銀ランプが用いられる。リフレクタ2は回転放物面リフレクタである。光源ユニット7に対向するように、受光器6が配置されている。回転放物面リフレクタ2の前方には、第一アパーチャー3、第一アパーチャー3側に凸となった平凸レンズ4、及び第二アパーチャー5が、受光器6との間に順次配置されている。第一アパーチャー3は、矩形の穴(開口)を有するアルミ板により形成され、矩形の開口面が光軸18に対し垂直になるよう設置されている。第二アパーチャー5は矩形の穴(開口)を有するアルミ板により形成され、矩形の開口面が平凸レンズ4の焦点位置に位置し、光軸18に対し垂直になるように設置されている。
【0019】
受光器6は壁面に開口部を有する積分球であり、その開口部を第二アパーチャー5の位置に合わせて設置することによって、第二アパーチャー5を透過する光束量を測定できるようになっている。
【0020】
次に、上記構成の装置における光の進行に関する動作について説明する。光源ユニット7から射出された光のうち、第一アパーチャー3の矩形の穴に到達する光のみ第一アパーチャー3を通過し、平凸レンズ4によって、平凸レンズ4の焦点位置付近に集光する。集光した光のうち、第二アパーチャー5の矩形の穴に到達する光のみ第二アパーチャー5を透過し、受光器6である積分球に入射して光束量として測定される。
【0021】
上記の説明では、第一アパーチャー3と第二アパーチャー5の穴形状を矩形としたが、その形状は矩形にこだわらず丸であっても十文字であってもよい。ただし、第一アパーチャー3及び第二アパーチャー5は、光源ユニット7が使用される映像機器の光学系と同一の光学特性を有する光学系が構成されるように、最適形状に設定される必要がある。本実施の形態では、第一アパーチャー3は、リフレクタ2の反射面のうち有効な反射面を規制する機能を有し、第二アパーチャー5は、光源ユニット7からの射出光のうち有効な平行光のみを選択する機能を有する。
【0022】
第一アパーチャー3が無い場合、一般にリフレクタ2の反射面の開口面積は映像投写機器の光学系の入射口の開口面積よりも大きくなっているため、実際の映像投写機器の光学系にとりこまれない光束量も測定してしまうことになり、映像投写機器の光学系と同一の光学特性が得られない。
【0023】
また第二アパーチャー5が無い場合には、以下に説明する理由により、実際に使用される映像投写機器と同一の光学特性が得られないので好ましくない。すなわち、光源ユニット7からの射出光および第一アパーチャー3を透過した光線には、光軸18に平行に進行する平行光以外のものが多く含まれている。つまり、光軸18に対して角度を有する方向に進行する光を含んでいる。実際の映像投写機器の光学系には有効な偏向角度範囲があり、この角度以上に偏向して進行する光はロスとなる。本実施の形態において、光源ユニット7からの射出光のうち、平行光は平凸レンズ4によってその焦点位置を通過する。一方、光軸18に対し偏向角度が大きい光ほど、第二アパーチャー5の面上平凸レンズ4の焦点位置よりも離れた位置を通過する。したがって、第二アパーチャー5の穴の形状及びサイズを最適に設計することによって、映像投写機器の光学系と同等な、有効な光の偏向角度の範囲に規制することができる。これに対して第二アパーチャー5が無い場合には、有効な偏向角度以上に偏向した進行方向を有する光、すなわち映像投写機器にとって無効な光束量も測定しまい、その結果、映像投写機器と同一の光学特性が得られない。
【0024】
また本実施の形態では、第一アパーチャー3を光源ユニット7と平凸レンズ4の間に設置した例を示したが、平凸レンズ4と第二アパーチャー5の間、又は第二アパーチャー5と受光器6の間に設置してもよい。この理由を以下に述べる。光源ユニット7から射出され、第一アパーチャー3の開口面の縁を通り光軸18に平行に進行する光(光A)は、平凸レンズ4で屈折し、その焦点位置を通過して進行する。従って、図1に示した位置に代えて第一アパーチャー3を設置しようとする位置において、光軸18に垂直な面上に、光Aが通る点を結んでできる閉じた領域を開口面とするように構成したアパーチャー3を配置すれば、図1に示したものと同様の機能を果たすことができる。
【0025】
上述の理由から、第一アパーチャー3を複数のアパーチャーの組み合わせとして配置することもできる。これは、第一アパーチャー3の形状が複雑となる場合に、単純な形状の組み合わせで同等の機能を実現させたいときに用いる。
【0026】
但し第一アパーチャー3を第二アパーチャー5と受光器6の間に設置した場合、第一アパーチャー3の開口面よりも受光器6の入射口を大きくし、第一アパーチャー3を透過する光束を全部受光できるようにする必要がある。
【0027】
また第二アパーチャー5の位置は、実際に使用される映像投写機器の光学系の光学特性に合わせて、平凸レンズ4の焦点位置から前後に多少ずらして設置してもよい。
【0028】
また第一アパーチャー3、第二アパーチャー5の中心は映像投写機器の光学特性に合わせて、光軸18より水平方向X(紙面に垂直な方向)あるいは垂直方向Yにずらして設置してもよい。例えば、2個の光源ユニットの光を合成して1つの光学系でスクリーンへ拡大投写するような映像投写機器において、映像投写機器の光学系の光軸に対し、2個の光源ユニットの光軸が水平方向Xに並んで設置されている場合には、第一アパーチャー3を光源ユニットの光軸に対し、水平方向Xにずれた位置に設置する。
【0029】
本実施の形態の場合、ダストにより劣化する光学部品は平凸レンズ4のみである。比較のために、ダストの多い製造工程において、図6に示した従来の光学系と本実施形態の光源ユニット輝度検出装置を同じ条件で使用し、両光学系の透過率の低下を測定した。その結果、図6の光学系は3時間の使用で10%低下したのに対し、光源ユニット輝度検出装置は3時間の使用で1%以下の低下率であった。このことから、本実施形態の光源ユニット輝度検出装置は劣化し難いことが判る。
【0030】
また本実施形態の光源ユニット輝度検出装置において、受光器6として積分球の代わりに第二アパーチャー5の直後に拡散板を配置し、さらに距離を離して光検出センサーを配置した構成としてもよい。その具体例としては、拡散板としてオパールガラスを設置し、光検出センサーとして照度計を設置して、積分球に代える。
【0031】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における光源ユニット輝度検出装置について、図2を参照して説明する。この装置の光源ユニット20は、リフレクタ21として回転楕円面リフレクタを用い、リフレクタ21の前面カバー8として凹レンズを用いて構成されている。ランプ1は、回転楕円面リフレクタ21の第一焦点位置に配置される。ランプ1からの放射光は、リフレクタ21によってリフレクタ21の第二焦点位置に集光する光束になるが、リフレクタ21の開口部側に取付けられた前面カバー8によって平行光に変換される。その他の構成は実施の形態1と同様である。光源ユニット20から射出された光の進行も、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0032】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における光源ユニット輝度検出装置について、図3を参照して説明する。この装置の光源ユニット22は、リフレクタ21として回転楕円面リフレクタを用い、リフレクタ21の前面カバー17として平板ガラスを用いて構成されている。ランプ1は、回転楕円面リフレクタ21の第一焦点位置に配置されている。リフレクタ21の開口部側に、矩形の穴(開口部)を有するアルミ板からなる第一アパーチャー3が、矩形の開口面が光軸18に対し垂直になるよう配置されている。さらにリフレクタ21の第二焦点位置に、矩形の穴(開口部)を有するアルミ板からなる第二アパーチャー5が、矩形の開口面が光軸18に対し垂直になるよう配置されている。受光器6は実施の形態1と同様に、第二アパーチャー5を透過した全光束を受光できるように壁面に開口部を有する積分球であって、開口部を第二アパーチャー5の位置に合わせて設置されている。
【0033】
次に、光源ユニット22からの光の進行について説明する。光源ユニット22から射出された光のうち、第一アパーチャー3の矩形の穴に到達する光のみ第一アパーチャー3を通過し、リフレクタ21の第二焦点位置付近に集光する。集光した光のうち、第二アパーチャー5の矩形の穴に到達する光のみが第二アパーチャー5を透過し、受光器6である積分球に入射し、光束量として測定される。
【0034】
上記の説明では第一アパーチャー3と第二アパーチャー5の穴形状を矩形としたが、その形状は矩形にこだわらず丸であっても十文字であってもよい。しかし、第一アパーチャー3、第二アパーチャー5は、光源ユニット22が使用される映像機器の光学系の光学特性と同一になるように最適形状に設定される必要がある。本実施の形態では、第一アパーチャー3は、リフレクタ21の反射面のうち有効な反射面を規制する機能を有し、第二アパーチャー5は、光源ユニット22からの射出光のうち有効な集光光束のみを選択する機能を有する。
【0035】
第一アパーチャー3が無い場合、一般にリフレクタ21の反射面の開口面積は映像投写機器の光学系の入射口の開口面積よりも大きくなっているため、実際の映像投写機器の光学系に取り込まれない光束量も測定してしまうことになり、映像投写機器の光学系と同一の光学特性を得ることができなくなる。
【0036】
また第二アパーチャー5が無い場合には、次の理由により、実際に使用される映像投写機器の光学特性と同一にならないので好ましくない。すなわち、ランプ1として放電ランプを用いた場合のアークや、ハロゲンランプを用いた場合のフィラメント等の発光源はある大きさを有するので、光源ユニット22からの射出光および第一アパーチャー3を透過した光線には、リフレクタ21の第二焦点位置を通過する光以外のものが多く含まれている。つまりリフレクタ21の第一焦点位置から放射された光は第二焦点位置を通過するが、第一焦点以外の位置から放射された光は第二アパーチャーの面上、リフレクタ21の第二焦点位置よりも離れた位置を通過する。実際の光学機器では、集光性について許容される範囲には限度がある。本実施の形態において、光源ユニット22からの射出光のうち、集光性が悪い光ほど第二アパーチャー5の面上で第二焦点位置よりも離れた位置を通過する。したがって、第二アパーチャー5の穴の形状及びサイズを最適に設計することによって、映像投写機器の光学系と同等な、有効な光の集光性の範囲に規制することができる。これに対して第二アパーチャー5が無い場合には、集光性の悪い光すなわち映像投写機器にとって無効な光束量も測定しまい、その結果同一の光学特性が得られない。
【0037】
また本実施の形態において、第一アパーチャー3を第二アパーチャー5と受光器6の間に設置してもよい。この理由は以下の通りである。光源ユニット22から射出され、第一アパーチャー3の開口面の縁を通り第二焦点を通過する光(光B)は、そのまま直進する。従って、図3に示した位置に代えて第一アパーチャー3を設置しようとする位置において、光軸18に垂直な面上に、光Bが通る点を結んでできる閉じた領域を開口面とするように構成したアパーチャー3を配置すれば、図3に示したものと同等の機能を果たすことができる。
【0038】
さらに上述の理由から、第一アパーチャー3を複数のアパーチャーの組み合わせとして設置することもできる。これは、第一アパーチャー3の形状が複雑となる場合に、単純な形状の組み合わせで同等の機能を実現させたいときに用いる。
【0039】
また第一アパーチャー3、第二アパーチャー5の中心は、映像投写機器の光学特性の合わせて、光軸より水平方向Xあるいは垂直方向Yにずらして設置してもよい。例えば、2個の光源ユニットの光を合成して1つの光学系でスクリーンへ拡大投写するような映像投写機器において、映像投写機器の光学系の光軸に対し、2個の光源ユニットの光軸が水平方向Xに並んで設置されている場合には、第一アパーチャー3を、光源ユニットの光軸に対し水平方向Xにずれた位置に設置する。
【0040】
また受光器6として積分球の代わりに、実施の形態1同様、オパールガラスと照度計を使用してもよい。
【0041】
本実施の形態の場合、ダストにより劣化する光学部品は全くない。比較のために、ダストの多い製造工程において、映像投写機器の光学系と本実施形態の光源ユニット輝度検出装置を同じ条件で使用し、両光学系の透過率の低下を測定した。その結果、映像投写機器の光学系は3時間の使用で10%低下したのに対し、本実施形態の光源ユニット輝度検出装置は3時間の使用で1%以下の低下率であった。このことから、本実施形態の光源ユニット輝度検出装置は劣化し難いことが判る。
【0042】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4における光源ユニット輝度検出装置について、図4を参照して説明する。この装置の光源ユニット23は、リフレクタとして回転放物面リフレクタ2を用い、リフレクタ2の前面カバー9として凸レンズを用いて構成されている。ランプ1は回転放物面リフレクタ2の焦点位置に配置される。ランプ1からの放射光は、リフレクタ2によって、リフレクタ2の前面カバー9の焦点位置に集光する光束になる。それに以外の構成は実施の形態3と同様である。光源ユニットから射出された光の進行も実施の形態3と同様であるので、説明を省略する。
【0043】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5におけるアライメント装置の概略図を図5に示す。本実施の形態におけるアライメント装置は、実施の形態1の光源ユニット輝度検出装置に、3次元駆動装置10を追加した構成を有する。光源ユニット輝度検出部は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。3次元駆動装置10により、ランプ1の位置を光軸18に対して3次元的に移動させることができる。受光器6からの信号出力が最大になるように3次元駆動装置10によりランプ1の位置を調整することにより、リフレクタ2に対するランプ1の最適位置を決定できる。なお本実施形態では、3次元駆動装置10により、実施の形態1の装置におけるランプ1を駆動する場合について説明したが、実施の形態2から4の装置におけるランプを駆動するように構成することができることは言うまでもない。
【0044】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6における光源ユニットの製造方法によれば、上記各実施形態における光源ユニット輝度検出装置を含むアライメント装置を用いて、ランプをリフレクタに固着する工程を行う。それにより、映像投写機器に組み込んでも良好な光源ユニットを得ることができる。
【0045】
また、光源ユニットの製造方法において、上記各実施形態の光源ユニット輝度検出装置における受光器6からの信号を基準値と比較することにより、光源ユニットの明るさの良否判定を行なう。それにより、ダストによる影響を受けずに再現性のよい良否判定ができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の光源ユニット輝度検出装置によれば、実際の映像投写機器よりも簡素な構成により、かつダストなどの付着による光学系の劣化が少なく、再現性よく光源ユニットの輝度を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光源ユニット輝度検出装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態2における光源ユニット輝度検出装置の構成図
【図3】本発明の実施の形態3における光源ユニット輝度検出装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態4における光源ユニット輝度検出装置の構成図
【図5】本発明の実施の形態5におけるアライメント装置の構成図
【図6】従来例の光源ユニット輝度検出装置の構成図
【符号の説明】
1 ランプ
2、21リフレクタ
3 第一アパーチャー
4 平凸レンズ
5 第二アパーチャー
6 受光器
7、20、22 光源ユニット
8 前面カバー
9 前面カバー
10 3次元駆動装置
11 第一インテグレータレンズ
12 第二インテグレータレンズ
13 コンデンサレンズ
14 液晶パネル
15 投写レンズ
16 スクリーン
17 前面カバー
18 光軸
Claims (10)
- ランプとリフレクタを含む光源ユニットと、前記リフレクタの開口部側に設置された受光器と、前記光源ユニットと前記受光器の間に設置された少なくとも2つのアパーチャーと、前記ランプから出射される光束を前記受光器の前の集光位置で集光させる集光手段とを備え、前記アパーチャーは第一及び第二アパーチャーを含み、前記第一アパーチャーは、前記リフレクタの反射面のうち有効な反射面を規制する機能を有し、前記第二アパーチャーは、略前記集光位置に配置され、前記光束に対する有効な集光性の範囲を規制するように構成されたことを特徴とする光源ユニット輝度検出装置。
- 前記リフレクタが回転放物面リフレクタであり、前記光源ユニットと前記受光器の間に前記集光手段を構成する1個のレンズが設置され、前記レンズの略焦点位置に前記第二アパーチャーが設置されたことを特徴とする請求項1記載の光源ユニット輝度検出装置。
- 前記リフレクタが回転楕円面リフレクタであり、前記光源ユニットは、前記リフレクタの開口部に設けられた凹レンズからなる前面カバーを有し、前記光源ユニットと前記受光器の間に前記集光手段を構成する1個のレンズが設置され、前記レンズの略焦点位置に前記第二アパーチャーが設置されたことを特徴とする請求項1記載の光源ユニット輝度検出装置。
- 前記リフレクタが回転楕円面リフレクタであり、前記リフレクタの第1焦点位置に前記ランプが配置され、前記リフレクタの第2焦点位置に前記第二アパーチャーが設置されたことを特徴とする請求項1記載の光源ユニット輝度検出装置。
- 前記リフレクタが回転放物面リフレクタであり、前記光源ユニットは前記リフレクタの開口部に設けられた凸レンズからなる前面カバーを有し、前記凸レンズの焦点位置に前記第二アパーチャーが設置されたことを特徴とする請求項1記載の光源ユニット輝度検出装置。
- 前記受光器は、前記リフレクタの開口部側に設置された壁面に開口部を有し、かつ入射光を光束量として測定する積分球である請求項1記載の光源ユニット輝度検出装置。
- 請求項1から6のいずれかに記載の光源ユニット輝度検出装置と、前記ランプを前記光源ユニットの光軸に対して3次元的に位置調整可能な3次元駆動装置とを備えたアライメント装置。
- ランプとリフレクタを含む光源ユニットに対して、前記リフレクタの開口部側に、壁面に開口部を有し、かつ入射光を光束量として測定する受光器である積分球を設置し、前記光源ユニットと前記受光器の間に少なくとも2つのアパーチャーと、前記ランプから出射される光束を前記受光器の前の集光位置で集光させる集光手段とを設置して、前記アパーチャーを透過する光束量を前記受光器により測定し、
前記アパーチャーは第一及び第二アパーチャーを含み、前記第一アパーチャーは、前記リフレクタの反射面のうち有効な反射面を規制する機能を有し、前記第二アパーチャーは、略前記集光位置に配置され、前記光束に対する有効な集光性の範囲を規制するように構成されることを特徴とする光源ユニット輝度の検出方法。 - 請求項1から6のいずれかに記載の光源ユニット輝度検出装置を用いて、前記リフレクタに対する前記ランプのアライメント調整を行うことを特徴とする光源ユニットの製造方法。
- 請求項1から6のいずれかに記載の光源ユニット輝度検出装置を用いて、前記光源ユニットの明るさ判定検査を行うことを特徴とする光源ユニットの製造方法。
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