JP3628154B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パノラマX線撮影機能及び平面断層X線撮影機能を備えたX線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯科診断の分野では、パノラマX線撮影機能及び平面断層X線撮影機能を備えたX線撮影装置が広く利用されている。
このX線撮影装置は、一般に、床面に固定された支柱と、この支柱から横方向に伸びる支持アームを有する。支持アームには鉛直方向に配置された連結軸と、この連結軸の上端を支持すると共に、連結軸を水平面に沿ってX方向とこれと直交するY方向に移動させるXY移動機構が設けてある。連結軸の下端部には水平方向に伸びる旋回ユニットの本体がその略中央部で旋回自在に連結されている。また、旋回ユニットの本体の一端側にX線発生装置、他端側にX線受像装置が対向して設けてある。このように構成されたX線撮影装置では、旋回ユニットの本体を旋回させつつ、XY移動機構により連結軸を所定の曲線軌跡に沿って移動させることにより、歯列弓等の曲面断層のX線撮影を行うことができる。このパノラマX線撮影の場合には、旋回中はX線発生装置とX線受像装置を旋回ユニットの本体に対して固定しておけばよい。
【0003】
しかし、歯牙等の所望部位の平面断面を撮影する平面断層X線撮影の場合には、X線撮影装置から照射されたX線が平面断層内の同一領域を通過する必要があるため、旋回中にX線発生装置とX線受像装置を相互に平行な逆方向に移動させるか、旋回ユニットの本体の角度位置に拘わらずX線受像装置が一定方向を向くように、旋回ユニットの本体に対してX線受像装置を揺動させつつ旋回ユニットを旋回させる必要がある。
【0004】
従来、X線受像装置を揺動させることにより平面断層撮影を行うX線撮影装置では、鉛直方向に配置された揺動軸の下端にX線受像装置を固定する一方、この揺動軸の上端を旋回ユニットの本体に対して回動自在に支持していた。そして、ウォームとウォームホイールからなる伝達機構や、かさ歯車からなる伝達機構等により、揺動用モータの回転力を回転軸に伝達してX線受像装置を揺動させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような揺動軸そのものを駆動することによりX線受像装置を揺動する方式(ダイレクトドライブ方式)では、旋回ユニットの本体に対するX線受像装置の取付剛性が十分でない。また、旋回ユニットの本体の先端が下向きに伸びており、この下向きに伸びた先端部にX線受像装置を設ける場合、ダイレクトドライブ方式であると、揺動用モータの配置空間を確保するために、旋回ユニットの本体の先端部を旋回中心側(内側)に膨出させる必要がある。このような膨出部分があると被撮影者が圧迫感を感じることになる。また、揺動軸そのものを駆動軸としてX線受像装置を揺動すると、X線受像装置自体の重量に起因するぶれやがたつきが生じやすく、画像が不鮮明となりやすい。また、荷重負荷により故障の原因となりやすい
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、本体と、該本体に被撮影者の被撮影部を挟んで互いに対向するように設けたX線発生装置とX線受像装置とを備える旋回ユニットと、旋回ユニットを旋回させる旋回機構とを備え、該旋回機構により旋回ユニットを旋回させつつX線発生装置からX線を照射し、被撮影部を透過したX線をX線受像装置で受けるようにしたX線撮影装置であって、一端が旋回ユニットの本体に回転自在に支持され、他端に上記X線受像装置が固定された揺動軸と、上記旋回ユニットの本体に収容された揺動用モータと、上記揺動用モータの出力軸と、上記出力軸の回転を上記X線受像装置に伝達し、上記揺動軸を中心としてX線受像装置を揺動させる伝達機構を備えたことを特徴としている。
【0007】
上記伝達機構は、上記揺動用モータの出力軸に固定された平歯車と、その曲率中心が上記揺動軸の軸線と一致するように上記X線受像装置に設けた円弧状のラック部とを備えることが好ましい。
【0008】
具体的には、上記X線撮影装置では、パノラマX線撮影時には、X線発生装置とX線受像装置とが対向状態を維持しつつ被撮影部の周囲を旋回し、平面断層撮影時には、被撮影部の所望の平面断層に対して平行を維持するようにX線受像装置が揺動し、かつ、X線発生装置とX線受像装置とが被撮影部の周囲を旋回する。
【0009】
上記平面断層撮影時には、近接する複数の平面の断層撮影を連続して行うことが好ましい。
【0010】
【発明の作用及び効果】
本発明にかかるX線撮影装置は、揺動用モータの回転力を上記揺動軸を介することなくX線受像装置に伝達する伝達機構を設けており、揺動軸はX線受像装置を旋回ユニットの本体に対して回転自在に支持する機能のみを有する。よって、上記した従来のダイレクトドライブ方式のものと比較して、旋回ユニットの本体に対するX線受像装置の取付剛性が高く、前述したぶれやがたつきが生じにくく、確実に鮮明な画像を得ることができる。また、故障の低減にも資することができる。
さらに、本発明にかかるX線撮影装置では、揺動軸とは別個に伝達機構を設けているため、揺動軸に対して旋回中心とは反対側の位置に揺動用モータを配置することができる。また、揺動軸に対して、回転力をX線受像装置に伝達する部分を旋回中心の反対側に配置し、揺動用モータを水平に配置しても、充分な余地をもって揺動用モータが旋回中心側に膨出しないようにすることができる。よって、旋回ユニットの本体が、揺動軸に対して旋回中心側に位置する被撮影者に対して与える圧迫感を低減することができる。
さらにまた、平面断層撮影時に、近接する複数の平面の断層撮影を連続して行うようにした場合には、使用者は被撮影部について3次元的情報を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、歯科診断用のX線撮影装置10の外観を示す。このX線撮影装置10は、歯科診療の防X線室の床面12に固定されたベース14と、このベース14に垂直に固定された支柱16を有する。支柱16の上部には昇降ユニット18が設けてあり、この昇降ユニット18は図示しない駆動装置により支柱16に沿って上下移動できるようにしてある。昇降ユニット18は、メーンフレーム20と、このメーンフレームの上部と下部からそれぞれ前方に突出した上部フレーム22と下部フレーム24とからなり、上部フレーム22は後述する連結軸を介して旋回ユニット26の本体27を支持し、下部フレーム24は被撮影者の頭部を固定するためのチンレスト(図示せず)等を備えている。
【0012】
上記昇降ユニット18の上部フレーム22には、図2に示すように、X方向(メーンフレーム20に対して上部フレーム22と下部フレーム24が突出している方向と平行な方向)とY方向(水平面上でX方向と直交する方向)に移動するXY移動機構120を介して鉛直方向に下向きに延びる連結軸29(図2参照)の上端部が固定されている。
【0013】
上記XY移動機構120は、上部フレーム22の下部に固定されたX軸用レール部材123、X軸用レール部材123に摺動自在に取り付けられたX軸用スライド部材124、上部フレーム22に取り付けられたX軸用モータ125、X軸用モータ125により駆動される螺子軸126を備えている。X軸用スライド部材124は螺子軸126に螺合しており、X軸用モータ125を駆動すると、その回転方向に応じてX軸用スライド部材124がX軸方向に移動する。
【0014】
上記X軸用スライド部材124はY軸用レール部124aを備え、このY軸用レール部124aにはY軸用スライド部材29が摺動自在に取り付けられている。また、X軸用スライド部材124には、Y軸用モータ130と、Y軸用モータ130により駆動される第2螺子軸131が設けてあり、この第2螺子軸131にY軸用スライド部材129が螺合している。よって、Y軸用モータ130を駆動すると、その回転方向に応じてY軸用スライド部材129がY軸方向に移動する。
【0015】
図3に示すように連結軸29の下端側には、転がり軸受30を介して旋回ユニット26の本体27のハウジング27aが固定されており、ハウジング27a内に突出する連結軸29の下端にはプーリ32が固定されている。また、本体27のハウジング27a内には、旋回用モータ33が固定されており、この旋回用モータ33の出力軸33aにプーリ34が固定されている。プーリ32,34は駆動用タイミングベルト35により連結されており、旋回用モータ33が回転すると、旋回ユニット26は連結軸29を中心として旋回する。
【0016】
鉛直方向下向きに延びる旋回ユニット26の本体27の両端部には、それぞれX線発生装置37とX線受像装置38が取り付けられており、これらX線発生装置37とX線受像装置38は水平方向に互いに対向している。
【0017】
上記X線発生装置37のハウジング37a内には、X線発生器を構成するX線管39が収容されている。
一方、X線受像装置38のハウジング38a内には、スライド機構41を介してカセットホルダ42が摺動可能に支持されており、このカセットホルダ42にX線フィルム(図示せず)を内蔵したフイルムカセット43が収容されている。このカセットホルダ42は、ハウジング38a内に収容された駆動モータ45を作動させると上記スライド機構41上を移動するようにしてある。また、ハウジング38aには二次スリット形状調整機構46、表示パネル47、基板48等が取り付けられている。
【0018】
X線受像装置38のハウジング38aの上部には、鉛直方向に配置された揺動軸50の下端が固定されている。一方、この揺動軸50の上端側は旋回ユニット26の本体27のハウジング27aの内部に収容されたすべり軸受52に支持されている。すなわち、X線受像装置38は、揺動軸50により旋回ユニット26の本体27に、図において矢印A1,A2で示すように、揺動軸50の軸線Lを中心として水平面内で揺動自在に連結されている。
【0019】
また、図3及び図4に示すように、ハウジング38aの上部には円弧状部材55が固定されている。この円弧状部材55は、その曲率中心ρが上記揺動軸50の軸線Lと一致するように配置されている。また、円弧状部材55の内側(曲率中心ρ側)にラック55aが設けられている。このラック55aには平歯車57が噛み合っている。この平歯車57は旋回ユニット26の本体27内に固定されたX線受像装置の揺動用モータ59の出力軸59aに固定されている。
【0020】
下部フレーム24内には、図5に示すCPUからなる制御部153が収容されてい。この制御部153には、レディスイッチ149、照射スイッチ151、例えばパノラマ又は平面断層撮影の選択を行う撮影モード選択スイッチ154から信号が入力されるようになっている。また、この制御部153には、X軸方向位置センサ137、Y軸方向位置センサ138、旋回ユニット26の旋回角度センサ139、X線受像装置38の揺動角度センサ142及びカセットホルダ用位置センサ147から信号が入力されるようになつている。さらに、制御部153には、上記X線発生器39の他、X軸用モータ125、Y軸用モータ130、旋回ユニット26の旋回用モータ33、X線受像装置38の揺動用モータ59及びカセットホルダ用モータ145の各駆動回路155,156,157,158,159が接続されている。制御部153は、上記したスイッチやセンサから入力される信号に基づいてROMからなる記憶部160に記憶されたプログラムを実行し、上記モータ33,59,125,130,145とX線発生器39を制御する。
【0021】
このように構成された本実施形態のX線撮影装置では、旋回ユニット26の揺動用モータ59を駆動すると、平歯車57及び円弧状部材55を介して出力軸59aの回転がX線受像装置38のハウジング38aに伝達され、出力軸59aの回転方向に応じてX線受像装置38は、揺動軸50を中心として旋回ユニット26の本体27に対して揺動する。例えば、平面断層撮影を行う場合は、X線受像装置38が所望の平面断層に対して平行を維持するように揺動用モータ59を回転制御して揺動を行う。このように、本実施形態のX線撮影装置では、揺動用モータ59の回転力を揺動軸50を介することなくX線受像装38置に伝達する伝達機構を設けており、揺動軸50はX線受像装置38を旋回ユニット26の本体27に対して回転自在に支持する機能のみを有する。よって、上記した従来のダイレクトドライブ方式のものと比較して、X線受像装置38の旋回ユニット26の本体27に対する取付剛性が高くなり、X線撮像が鮮明となる。
【0022】
揺動軸50を揺動用モータで直接駆動する構成とした場合には、揺動用モータの配置空間を確保するために、図3において二点鎖線aで示すように、旋回ユニット26の本体27の先端部を旋回ユニット26の旋回中心L’(図2参照)側に膨出させる必要がある。しかし、本実施形態では、上記のように揺動軸50とは別個の円弧状部材55及び平歯車57により旋回ユニット26の揺動用モータ59の回転力をX線受像装置38に伝達する構成としているため、旋回ユニット26の揺動用モータ59を揺動軸50に対して旋回中心L’と反対側に配置することができる。よって、本実施形態では、上記ダイレクトドライブ方式の場合のような膨出部aを設ける必要がない。また、図10(A)に示すようにウォームギア200,201を用いたり、図10(B)に示すようにラック55を旋回ユニット26の本体27側に向けると共に、これに噛み合うように平歯車203を配列して、回転力をX線受像装置38に伝達する部分を揺動軸50に対して旋回中心Lと反対側に配置し、揺動用モータ59を水平方向に配置するようにしても、同様に膨出部aを設ける必要がなく、被撮影者の圧迫感を低減することができる。
【0023】
このX線線撮影撮影による平面断層撮影について図6のフローチャート及び図8を参照して説明すると、撮影モード選択スイッチ154により平面断層撮影モードを選択し平面断層撮影がスタートし、ステップS1において制御部153がキー入力の有無を検査し、キー入力があった場合には、ステップS2に移行する。ステップS2では、平面断層撮影の位置と断層厚みの入力の有無を判断し、入力があればステップS4に移行し、入力がなければステップS1に戻る。
【0024】
ステップS4では、レディスイッチ149の入力の有無を判断し、入力があればステップS5に移行し、入力がない場合はステップS1に戻る。ステップS5では、旋回ユニット26の旋回用モータ33を駆動して、旋回ユニット26を平面断層撮影位置に対応する角度位置まで旋回させる。ステップS6,S7では、X軸用モータ125、Y軸用モータ130を駆動して旋回ユニット26を平面断層撮影位置に対応する位置に移動させる。さらに、ステップS8において、カセットホルダ用モータ145を駆動して、カセットホルダを初期位置に移動させる。ステップS9では、照射スイッチ151がオンされている否かを判断し、オンであればステップS10に移行し、オンでなければステップS1に戻る。
【0025】
ステップS10では、平面断層撮影の撮影回数をカウントするカウンタnを“0”に設定する。ステップS11からステップS15では、旋回ユニット26を旋回させると共に、X軸方向、Y軸方向に移動させて平面断層撮影を行う。この際、被撮影部の所望の平面断層に対して平行を維持するようにX線受像装置を揺動させる(ステップS14)。また、カセットホルダを移動させる(ステップS15)。1回の平面断層撮影が終了すると、ステップS16においてカウンタnを“1”加算し、ステップS17でnが“3”以上であれば、撮影を終了する。このように本実施形態では平面断層撮影を3回繰り返す。なお、図8に示すように、本実施形態では、この3回の平面断層撮影により、歯列200に対して互いに平行かつ近接する3つの平面a1,a2,a3についての断層撮影を順に連続して行うようにしている。
【0026】
このX線線撮影装置によるパノラマX線撮影について図7のフローチャート及び図9を参照して説明すると、まず、撮影モード選択スイッチ154によりパノラマX線撮影をモード選択するとパノラマX線撮影がスタートし、ステップS101において制御部153がキー入力の有無を検査し、キー入力があった場合には、ステップS102に移行する。ステップS102では、レディスイッチ149の入力の有無を判断し、入力があればステップS105に移行し、入力がない場合はステップS101に戻る。ステップS105では、旋回ユニット26の旋回用モータ33を駆動して、旋回ユニット26をパノラマX線撮影位置に対応する角度位置まで旋回させる。ステップS106,S107では、X軸用モータ125、Y軸用モータ130を駆動して旋回ユニット26を図9に示すパノラマX線撮影の開始位置に移動させる。さらに、ステップS108において、カセットホルダ用モータ145を駆動して、カセットホルダを初期位置に移動させる。ステップS109では、照射スイッチ151がオンされている否かを判断し、オンであればステップS110に移行し、オンでなければステップS101に戻る。
【0027】
ステップS111からステップS113では、旋回ユニット26を旋回させつつ、X軸方向及びY軸方向に移動させ、かつ、カセットホルダ113を移動させて、曲面断層bについてのパノラマX線撮影を行う。この際、図9に示すように、X線発生装置37とX線受像装置38とが対向状態を維持しつつ被撮影部の周囲を旋回する。
【0028】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能であり、例えば、摩擦ローラ機構、ベルト駆動機構、チェーン駆動機構、クランク機構等によりX線受像装置の対して揺動用モータの回転力を伝達する構成としてもよい。
また、X線受像装置は、X線フィルムに限定されずCCDセンサやMOSセンサであってもよい。CCDセンサの場合には、カセットホルダを機械的に移動させる必要はなく、電気的な画像処理により所望の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るX線撮影装置を示す斜視図である。
【図2】XY駆動機構を示す要部断面図である。
【図3】旋回ユニットを示す一部断面正面図である。
【図4】図3のIII−III線での断面図である。
【図5】制御回路を示す概略図である。
【図6】平面断層撮影時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】パノラマX線撮影時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】平面断層撮影時の動作を示す概略図である。
【図9】パノラマX線撮影時の動作を示す概略図である。
【図10】(A)及び(B)は揺動機構の他の例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
26 旋回ユニット
27 本体
37 X線発生装置
38 X線受像装置
42 カセットホルダ
43 フィルムカセット
50 揺動軸
55 円弧状部材
55a ラック部
57 平歯車
59 揺動用モータ
59a 出力軸

Claims (4)

  1. 本体と、該本体に被撮影者の被撮影部を挟んで互いに対向するように設けたX線発生装置とX線受像装置とを備える旋回ユニットと、旋回ユニットを旋回させる旋回機構とを備え、該旋回機構により旋回ユニットを旋回させつつX線発生装置からX線を照射し、被撮影部を透過したX線をX線受像装置で受けるようにしたX線撮影装置であって、
    一端が旋回ユニットの本体に回転自在に支持され、他端に上記X線受像装置が固定された揺動軸と、
    上記旋回ユニットの本体に収容された揺動用モータと、
    上記揺動用モータの出力軸と、
    上記出力軸の回転を上記X線受像装置に伝達し、上記揺動軸を中心としてX線受像装置を揺動させる伝達機構を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 上記伝達機構は、
    上記揺動用モータの出力軸に固定された平歯車と、
    その曲率中心が上記揺動軸の軸線と一致するように上記X線受像装置に設けた円弧状のラック部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. パノラマX線撮影時には、X線発生装置とX線受像装置とが対向状態を維持しつつ被撮影部の周囲を旋回し、
    平面断層撮影時には、被撮影部の所望の平面断層に対して平行を維持するようにX線受像装置が揺動し、かつ、X線発生装置とX線受像装置とが被撮影部の周囲を旋回することを特徴とするX線撮影装置請求項1又は請求項2に記載のX線撮影装置。
  4. 上記平面断層撮影時には、近接する複数の平面の断層撮影を連続して行うことを特徴とする請求項3に記載のX線撮影装置。
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