JP3627987B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、直流電源からの直流電流を高周波電流に変換するインバータ回路を備えた放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインバータ回路を備えた放電灯点灯装置には、電源投入時にインバータ回路からの高周波電流の出力を通常の点灯時より低くして、放電灯を点灯させずに、電流のみを流して予熱を行うソフトスタート回路を設けたものが知られている。
【0003】
図2は、上述した放電灯点灯装置の要部回路図の一例を示すものである。
【0004】
直流電源1は、図示しない商用の交流電源から供給された交流電流を整流平滑して直流電流を得るようになっている。この直流電源1の正極側端子には電源スイッチ2の一端が接続され、この電源スイッチ2の他端と前記直流電源1の負極側端子 (グラウンド) との間には、第1の抵抗3と時定数用コンデンサ4とからなる直列回路が接続されている。
【0005】
前記時定数用コンデンサ4に並列に第2の抵抗5が接続され、前記第1の抵抗3と前記時定数用コンデンサ4との接続点には、ツェナーダイオード6のカソード端子が接続されている。
【0006】
また、前記電源スイッチ2の他端には、第1のコンデンサ7の一端が接続され、この第1のコンデンサ7の他端は、NPN形の第1のトランジスタ8のコレクタ端子が接続されている。
【0007】
この第1のトランジスタ8のエミッタ端子は、前記直流電源1の負極側端子と接続され、そのベース端子は、起動用抵抗9を介して前記電源スイッチ2の他端に接続されていると共に、逆方向に接続されたダイオード10と第3の抵抗11とからなる直列回路を介して、前記直流電源1の負極側端子に接続されている。
【0008】
前記第1のコンデンサ7と並列に、トランス12の1次側巻線12aが接続され、このトランス12の2次側巻線12bの一端は、放電灯13の一方の電極に接続され、その他端は帰還用トランス14の1次側巻線14aを介して前記放電灯13の他方の電極に接続されている。この放電灯13の一対の電極間には、予熱用コンデンサ15が接続されている。
【0009】
前記帰還用トランス14の2次側巻線14bの一端は、前記第1のトランジスタ8のベース端子に接続され、前記2次側巻線14bの他端は、第2のコンデンサ16を介して前記直流電源1の負極側端子に接続されている。この第2のコンデンサ16と並列に、第3のコンデンサ17とNPN形の第2のトランジスタ18とからなる直列回路が接続されている。すなわち、前記2次側巻線14bの他端に前記第3のコンデンサ17の一端が接続され、この第3のコンデンサ17の他端に前記第2のトランジスタ18のコレクタ端子が接続され、そのエミッタ端子は、前記直流電源1の負極側端子に接続されている。
【0010】
この第2のトランジスタ18のベース端子は、前記ツェナーダイオード6のアノード端子に接続されている。
【0011】
このような構成の回路において、電源スイッチ2がオン操作されると、直流電源1から直流電流が、第1の抵抗3を介して、時定数用コンデンサ4へ供給されると共に、起動用抵抗9を介して、第1のトランジスタ8のベース端子へ供給され、この第1のトランジスタ8はオン動作する。
【0012】
このとき、トランス12の1次側巻線12aに電気エネルギーが蓄えられ、この電気エネルギーが磁気エネルギーに変換されて伝達され、その2次側巻線12bから電気エネルギー (電流) に変換されて出力される。この2次側巻線12bから出力された電流は、順番に、放電灯13の一方の電極、予熱用コンデンサ15、放電灯13の他方の電極、帰還用トランス14の1次側巻線14aを介して流れる。
【0013】
すると、1次側巻線14aに電気エネルギーが蓄えられ、この電気エネルギーが磁気エネルギーに変換して伝達され、この帰還用トランス14の2次側巻線14bから電気エネルギー (電流) に変換されて出力される。この出力された電流は、第2のコンデンサ16を充電すると共に、第1のトランジスタ8のベース端子の電圧を上昇させる。
【0014】
その後、トランス12の1次側巻線12aに流れる電流の増加量が小さくなるにしたがって、その2次側巻線12bから出力される電流が減少し、帰還用トランス14が反転する。すると第2のコンデンサ16の作用により、第1のトランジスタ8がオフ動作する。すると、トランス12の1次側巻線12aへの電流供給が遮断される。一方、第2のコンデンサ16は、第3の抵抗11及びダイオード10を介して放電し、その電荷はほぼ0となる。
【0015】
その後、トランス12の1次側巻線12aに流れる電流の減少量が小さくなるにしたがって、その2次側巻線12bから出力される電流が増加し、帰還用トランス14が再び反転して、第2のコンデンサ16を充電すると共に、第1のトランジスタ8のベース端子の印加電圧を上昇させ、この第1のトランジスタ8をオン動作させる。
【0016】
以上の動作が繰り返されて、インバータ回路のスイッチング動作が起動する。
【0017】
ただし、このとき、トランス12の2次側巻線12bの両端に発生する電圧は放電灯13を予熱するのに適切な電圧で維持される。
【0018】
ところで、電源スイッチ2がオン操作されてから、所定時間が経過すると、第1の抵抗3を介して充電された時定数用コンデンサ4の両端に発生する電圧は、ツェナーダイオード6がオン動作する電圧を上回る。従って、ツェナーダイオード6がオン動作し、第2のトランジスタ18がオン動作する。このとき、第2のコンデンサ16と第3のコンデンサ17が実質的に並列に接続されることになり、第1のトランジスタ8のベース端子のコンデンサ容量は、この第2のコンデンサ16と第3のコンデンサ17との合成容量に増加する。
【0019】
その結果、第1のトランジスタ8のオン/オフ周期が速くなってこの第1のトランジスタ29のベース電流が増加し、トランス12の2次側巻線12bの両端に発生する電圧は上昇し、放電灯13を点灯させるのに十分な電圧となり、放電灯13の点灯をそのまま維持させる。
【0020】
なお、電源スイッチ2のオン操作により、第1の抵抗3を介して充電が開始されてから、時定数コンデンサ4の出力電圧がツェナーダイオード6をオン動作させる電圧に到達するまでの時間は、一般にソフトスタート時間と呼ばれており、約1sec 程度である。上述したように、このソフトスタート時間においては、放電灯は13は点灯せず、予熱されるのみである。第2の抵抗5は、時定数用コンデンサ4の放電用抵抗で、時定数用コンデンサ4の電源スイッチ2のオフ操作時に、時定数用コンデンサ4の充電電荷を放電する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の放電灯点灯装置では、電源スイッチ2を一度オン操作すると、この電源スイッチ2をオフ操作しない限り、ソフトスタート (予熱) 動作しないようになっていた。
【0022】
しかし、放電灯13を交換する場合に、電源スイッチ2がオン状態のままであると、第2のトランジスタ18がオン状態であり、第2のコンデンサ16と第3のコンデンサ17とが並列に接続されているので、取換えた放電灯を挿着した瞬間にインバータ回路が働き、その取換えた放電灯にいきなり点灯させるための高い電圧が印加されることになる。
【0023】
放電灯を予熱しないで急激に高い電圧を印加すると、回路に大きなストレスをかけることになり、回路の信頼性を低下させるという問題があった。
【0024】
そこでこの発明は、電源スイッチがオン状態のまま、放電灯を交換したときにもソフトスタート動作を行うことができ、回路の信頼性を保証することができる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明は、直流電源、トランスの1次側巻線、第 1 のコンデンサおよびスイッチング素子を有してなり、直流電源から電源スイッチを介して供給された直流電流をスイッチング素子をオン/オフ駆動して高周波電流に変換するインバータ回路を備え、前記高周波電流により放電灯を点灯制御する放電灯点灯装置において、
【0026】
前記トランスの2次側巻線、放電灯の一方の電極、予熱コンデンサ、放電灯の他方の電極および前記トランスの2次側巻線を含んで構成される前記放電灯の予熱回路と、前記放電灯の予熱回路に直列に介挿され、この予熱回路に流れる電流を検出する発光素子と、この発光素子からの光を受光してオン動作する受光素子と、前記直流電源に前記電源スイッチ及び前記受光素子を直列に介して接続され、前記受光素子のオン動作時充電され、オフ動作時放電される時定数用コンデンサと、この時定数用コンデンサの充電レベルが所定レベルに達するまでは、前記インバータ回路からの高周波電流出力を前記放電灯の点灯レベルより低い予熱レベルに制御し、前記時定数用コンデンサの充電レベルが所定レベルに達した後は、前記インバータ回路からの高周波電流出力を前記放電灯の点灯レベルに調整する出力レベル制御手段とを設けたものである。
【0027】
【作用】
このような構成の本発明において、発光素子及び受光素子により放電灯を介して流れる電流が検出される。
【0028】
この発光素子及び受光素子により、電流の非検出状態から検出状態に変化したときから所定時間が経過するまでは、出力レベル制御手段は、インバータ回路から高周波電流出力を放電灯の点灯レベルより低い予熱レベルに制御する。
【0029】
また発光素子及び受光素子により、電流の非検出状態から検出状態に変化したときから所定時間が経過すると、出力レベル制御手段は、インバータ回路から高周波電流出力を放電灯の点灯レベルに調整する。
【0030】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、この発明を適用した放電灯点灯装置の要部を示す回路図である。
【0032】
直流電源21は、図示しない商用の交流電源から供給された交流電流を整流平滑して直流電流を得るようになっている。この直流電源21の正極側端子には電源スイッチ22の一端が接続され、この電源スイッチ22の他端と前記直流電源21の負極側端子 (グラウンド) との間には、第1の抵抗23、交流用フォトカプラの受光トランジスタ24b及び時定数用コンデンサ25からなる直列回路が接続されている。
【0033】
前記時定数用コンデンサ25に並列に第2の抵抗26が接続され、前記受光トランジスタ24aと前記時定数用コンデンサ25との接続点には、ツェナーダイオード27のカソード端子が接続されている。
【0034】
また、前記電源スイッチ22の他端には、第1のコンデンサ28の一端が接続され、この第1のコンデンサ28の他端は、スイッチング素子としてのNPN形の第1のトランジスタ29のコレクタ端子が接続されている。
【0035】
この第1のトランジスタ29のエミッタ端子は、前記直流電源21の負極側端子に接続され、そのベース端子は、起動用抵抗30を介して前記電源スイッチ2の他端と接続されていると共に、逆方向に接続されたダイオード31と第3の抵抗32とからなる直列回路を介して、前記直流電源21の負極側端子に接続されている。
【0036】
前記第1のコンデンサ28と並列に、トランス33の1次側巻線33aが接続され、このトランス33の2次側巻線33bの一端は、放電灯34の一方の電極に接続され、その他端は帰還用トランス35の1次側巻線35aを介して前記放電灯34の他方の電極に接続されている。
【0037】
この放電灯34の一対の電極間には、電流検出手段としての前記交流用フォトカプラの発光ダイオード24aと予熱用コンデンサ36との直列回路が接続されている。
【0038】
前記帰還用トランス35aの2次側巻線35bの一端は、前記第1のトランジスタ29のベース端子に接続され、前記2次側巻線35bの他端は、第2のコンデンサ37を介して前記直流電源21の負極側端子に接続されている。この第2のコンデンサ37と並列に、第3のコンデンサ38とNPN形の第2のトランジスタ39とからなる直列回路が接続されている。すなわち、前記2次側巻線35bの他端に前記第3のコンデンサ38の一端が接続され、この第3のコンデンサ38の他端に前記第2のトランジスタ39のコレクタ端子が接続され、そのエミッタ端子は前記直流電源21の負極側端子に接続されている。
【0039】
この第2のトランジスタ39のベース端子は、前記ツェナーダイオード27のアノード端子に接続されている。
【0040】
前記第1のコンデンサ28、前記第1のトランジスタ29、前記起動用抵抗30、前記ダイオード31、前記第3の抵抗32、前記トランス33、前記放電灯34、前記帰還用トランス35、前記予熱用コンデンサ36、前記第2のコンデンサ37、前記第3のコンデンサ38によりインバータ回路が構成されている。
【0041】
前記第1の抵抗23、前記交流用フォトカプラの前記受光トランジスタ24b、前記時定数コンデンサ25、前記第2の抵抗26、前記ツェナーダイオード27、前記第2のトランジスタ39、前記第3のコンデンサ38により出力レベル制御手段が構成されている。
【0042】
このような構成の本実施例において、電源スイッチ22がオン操作されると、直流電源21から直流電流が、起動抵抗30を介して、第1のトランジスタ29のベース端子へ供給され、この第1のトランジスタ29はオン動作する。
【0043】
電源スイッチ22がオン操作された瞬間、交流用フォトカプラの発光ダイオード24aには電流が流れていないので、その受光トランジスタ24bがオン状態にないため、電源スイッチ22がオン操作されても、直ぐに第1の抵抗23を介して時定数用コンデンサ25への充電は開始されない。
【0044】
第1のトランジスタ29がオン動作したとき、トランス33の1次側巻線33aに電気エネルギーが蓄えられ、この電気エネルギーが磁気エネルギーに変換されて伝達され、その2次側巻線33bから電気エネルギー (電流) に変換されて出力される。この2次側巻線33bから出力された電流は、順番に、放電灯34の一方の電極、交流用フォトカプラの発光ダイオード24a、予熱用コンデンサ36、放電灯34の他方の電極、帰還用トランス35の1次側巻線35aを介して流れる。
【0045】
このとき、交流用フォトカプラの発光ダイオード24aに電流が流れることにより、その受光トランジスタ24bがオン動作し、第1の抵抗23及び受光トランジスタ24bを介して、直流電源21からの直流電流が、時定数用コンデンサ25へ供給開始される。
【0046】
一方、帰還用トランス35の1次側巻線35aには電気エネルギーが蓄えられ、この電気エネルギーが磁気エネルギーに変換して伝達され、その2次側巻線35bから電気エネルギー (電流) に変換されて出力される。この出力された電流は、第2のコンデンサ37を充電すると共に、第1のトランジスタ29のベース端子の電圧を上昇させる。
【0047】
その後、トランス33の1次側巻線33aに流れる電流の増加量が小さくなるにしたがって、その2次側巻線33bから出力される電流が減少し、帰還用トランスが反転する。すると、第2のコンデンサ37の作用により、第1のトランジスタ29がオフ動作する。すると、トランス33の1次側巻線33aへの電流供給が遮断される。一方、第2のコンデンサ37は、第3の抵抗32及びダイオード31を介して放電し、その電荷はほぼ0となる。
【0048】
その後、トランス33の1次側巻線33aに流れる電流の減少量が小さくなるにしたがって、その2次側巻線33bから出力される電流が増加し、帰還用トランス35が再び反転して、第2のコンデンサ37を充電すると共に、第1のトランジスタ29のベース端子の印加電圧を上昇させ、この第1のトランジスタ29をオン動作させる。
【0049】
以上の動作が繰り返されて、インバータ回路が起動する。
【0050】
ただし、このとき、トランス33の2次側巻線33bの両端に発生する電圧は、放電灯34を予熱するのに適切な電圧で維持される。
【0051】
ところで電源スイッチ22がオン操作され、交流用フォトカプラの発光ダイオード24aに電流が流れ、その受光トランジスタ24bがオン動作してから、所定時間が経過すると、第1の抵抗23及び受光トランジスタ24bを介して充電された時定数用コンデンサ25の両端に発生する電圧は、ツェナーダイオード27がオン動作する電圧を上回る。従って、ツェナーダイオード27がオン動作し、第2のトランジスタ39がオン動作する。このとき、第2のコンデンサ37と第3のコンデンサ38とが実質的に並列に接続されることになり、第1のトランジスタ29のベース端子のコンデンサ容量は、この第2のコンデンサ37と第3のコンデンサ38との合成容量に増加する。
【0052】
その結果、第1のトランジスタ29のオン/オフ周期が速くなってこの第1のトランジスタ29のベース電流が増加し、トランス33の2次側巻線33bの両端に発生する電圧は上昇し、放電灯34を点灯させるのに十分な電圧となり、放電灯34の点灯をそのまま維持させる。
【0053】
なお、第2の抵抗26は、時定数用コンデンサ25の放電用抵抗で、電源スイッチ22のオフ操作時又は受光トランジスタ24bのオフ動作時に、時定数用コンデンサ25の充電電荷を放電する。
【0054】
電源スイッチ22をオン状態のまま放電灯34を取換えた場合について、以下に説明する。
【0055】
電源スイッチ22をオン状態のまま放電灯34をまず取外すと、トランス33の2次側巻線33bの一端と、帰還用トランス35の一次側巻線35aとの間が開放状態となり、トランス33の2次側巻線33bからの電流供給ラインが遮断されるため、交流用フォトカプラの発光ダイオード24a及び帰還用トランス35の1次側巻線35aへ電流が流れなくなる。
【0056】
従って、受光トランジスタ24bがオフ状態となるので、時定数用コンデンサ25への電流供給が遮断され、第2の抵抗26を介して時定数用コンデンサ25の充電電荷が放電される。そして、この時定数用コンデンサ25は、その電荷がほとんど0となって、初期状態に戻る。一方、帰還用トランス35の1次側巻線35aは以後電流変化が生じないので、その2次側巻線35bにも電流が発生せず、第1のトランジスタ29のベース端子へのドライブ電流が停止し、第1のトランジスタ29は電源21から起動抵抗30を介してバイアス電流がベースに供給された状態のままとなる。これにより、トランス33の1次側巻線33aと第1のコンデンサ28との並列共振回路の共振動作が停止し、インバータ回路はスイッチング動作を停止する。なお、上記バイアス電流値は比較的小さく、第1のトランジスタ29をオンさせるまでにはいたらない。そして、このバイアス電流が流れているときには、第1のトランジスタ29にはトランス33の1次側巻線33a及び第1のコンデンサ28で構成されている並列共振回路を介してコレクタ電流が流れている。
【0057】
次に、放電灯を装着すると、トランス33の2次側巻線33bの一端、放電灯34の一方の電極、交流用フォトカプラの発光ダイオード24a、予熱用コンデンサ36、放電灯34の他方の電極、帰還用トランス35の1次側巻線35a、トランス33の2次側巻線33bの他端という閉回路が構成される。第1のトランジスタ29はバイアス電流がベースに供給された状態のままであるので、上述のようにトランス33の1次側巻線33aと第1のコンデンサ28との並列共振回路には電源21から電流が流れているため、上記トランス33の2次側巻線33bに電圧が発生し、上記閉回路に電流が流れる。すなわち、帰還用トランス35の1次側巻線35aへの電流供給が行われるため、第1のトランジスタ29のベース端子へベース電流(ドライブ電流)が流れ始めて上昇し、この第1のトランジスタ29がオンする。この後、オン/オフのスイッチング動作を開始し、インバータ回路が起動する。
【0058】
従って、上述のように、閉回路に電流が流れている場合、交流用フォトカプラの受光トランジスタ24bがオン動作して、第1の抵抗23、受光トランジスタ24bを介して電流が、時定数用コンデンサ25へ供給開始される。しかし、この時時定数用コンデンサ25の両端の電位は低いので、ツェナーダイオード27はオン動作せず、第2のトランジスタ39はオフ状態となっている。
【0059】
なお、上述したように、第2のトランジスタ39はまだオフ状態であるから、第1のトランジスタ29のベース端子のコンデンサ容量は、第2のコンデンサ37の容量のみで、ソフトスタート動作となっている。その結果、トランス33の2次側巻線の両端には、放電灯を予熱するのに最適な電圧が発生する。
【0060】
そして、放電灯が装着され、交流用フォトカプラの発光ダイオード24aに電流供給が行われ、その受光トランジスタ24bがオン動作してから所定時間が経過すると、時定数用コンデンサ25の両端の電圧は、ツェナーダイオード27をオン動作させる電圧を上回り、ツェナーダイオード27がオン動作し、第2のトランジスタ39がオン動作する。
【0061】
従って、第1のトランジスタ29のベース端子のコンデンサ容量は、第2のコンデンサ37と第3のコンデンサ38の合成容量となり、この第1のトランジスタ29のオン/オフ周期は速くなって、トランス33の2次側巻線33bの両端に発生する電圧は、放電灯を点灯させるのに十分高い電圧になる。
【0062】
このように本実施例によれば、放電灯34を介して流れる電流を検出する交流用フォトカプラの発光ダイオード24aと、ソフトスタート動作の動作時間を制御する時定数コンデンサ25への電流供給ラインに介挿され、この発光ダイオード24aによりオン/オフ制御される交流用フォトカプラの受光トランジスタ24bとを設けたことにより、電源スイッチ22がオン状態のまま、放電灯34を外すと、受光トランジスタ24bがオフ動作して、時定数コンデンサ25を放電させ、ツェナーダイオード27及び第2のトランジスタ39をオフさせて、ソフトスタート動作状態に戻すことができ、放電灯34を装着すると、ソフトスタート動作から開始させることができる。
【0063】
従って、電源スイッチ22がオン状態のまま、放電灯を交換しても、インバータ回路の内部素子に過大電圧が印加される虞はなく、回路の信頼性を保証することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、電源スイッチがオン状態のまま、放電ランプの寿命等により、放電灯を交換したときにもソフトスタート動作を行うことができ、インバータ回路の内部素子に過大電圧が印加されるを防止することができる。従って、回路の信頼性を保証することができる放電灯点灯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の放電灯点灯装置を示す回路図。
【図2】従来例の放電灯点灯装置の一例を示す回路図。
【符号の説明】
23,26,30,32…抵抗、24a,24b…交流用フォトカプラの発光ダイオード及び受光トランジスタ、25…時定数用コンデンサ、27…ツェナーダイオード、28,36,37,38…コンデンサ、29…第1のトランジスタ、31…ダイオード、33…トランス、34…放電灯、35…帰還用トランス、39…第2のトランジスタ。
Claims (1)
- 直流電源、トランスの1次側巻線、第 1 のコンデンサおよびスイッチング素子を有してなり、直流電源から電源スイッチを介して供給された直流電流をスイッチング素子をオン/オフ駆動して高周波電流に変換するインバータ回路を備え、前記高周波電流により放電灯を点灯制御する放電灯点灯装置において、
前記トランスの2次側巻線、放電灯の一方の電極、予熱コンデンサ、放電灯の他方の電極および前記トランスの2次側巻線を含んで構成される前記放電灯の予熱回路と、前記放電灯の予熱回路に直列に介挿され、この予熱回路に流れる電流を検出する発光素子と、この発光素子からの光を受光してオン動作する受光素子と、前記直流電源に前記電源スイッチ及び前記受光素子を直列に介して接続され、前記受光素子のオン動作時充電され、オフ動作時放電される時定数用コンデンサと、この時定数用コンデンサの充電レベルが所定レベルに達するまでは、前記インバータ回路からの高周波電流出力を前記放電灯の点灯レベルより低い予熱レベルに制御し、前記時定数用コンデンサの充電レベルが所定レベルに達した後は、前記インバータ回路からの高周波電流出力を前記放電灯の点灯レベルに調整する出力レベル制御手段とを設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
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ID=18176235
Family Applications (1)
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JP32538493A Expired - Fee Related JP3627987B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 放電灯点灯装置 |
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JP (1) | JP3627987B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32538493A patent/JP3627987B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07183088A (ja) | 1995-07-21 |
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