JP3627965B2 - 火災警報機能付きガス漏れ警報器 - Google Patents

火災警報機能付きガス漏れ警報器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は火災警報機能付きガス漏れ警報器に係わり、特に、火災及びガス漏れを検出して識別可能にその旨を伝える警報する火災警報機能付きガス漏れ警報器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の火災警報機能付きガス漏れ警報器としては、同じハウジング内に雰囲気温度を検出する温度検出回路と、雰囲気中に含まれるメタンなどの可燃性ガスのガス濃度を検出するガス検出回路とを設け、両者が検出した雰囲気温度又はガス濃度が、それぞれに対応して設定された警報値を越えたときに、火災又はガス漏れが発生したことを検出して識別可能にその旨を伝える警報を発生するものがあった。
【0003】
また、ガス検出回路としては一般に半導体ガスセンサが使用されており、この半導体ガスセンサは、金属酸化物(SnO、ZnO等)を主成分とし、該金属酸化物表面で生ずる可燃性ガスの吸脱着現象による半導体ガスセンサの抵抗値の変化を計測することによりガス濃度を検出するものである。
【0004】
上述した半導体ガスセンサは、雰囲気温度に依存してその抵抗値が変動してしまう。そこで従来より、上記温度検出回路により検出された雰囲気温度を用いて抵抗値の変動分を補正し、ガス検出回路の信頼性を向上させるとともに、火災を検出するための温度検出回路を利用して上述した補正を行うことにより、補正用の温度検出回路を別途に設ける必要をなくし部品点数を減少させコストダウン及び省スペース化を図った火災警報機能付きガス漏れ警報器が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、火災警報機能付きガス漏れ警報器内に設けられたガス検出回路として上述した半導体ガスセンサを使用した場合、主成分である金属酸化物を可燃性ガスの吸着脱が容易な温度(200〜400[℃])に加熱するためにヒータを設ける必要がある。従って、このような火災警報機能付きガス漏れ警報器は、ヒータを加熱するために大きな電力を必要とするため、電池電源を使用すると電池の消耗が早く電池交換の頻度が高く非常に手間がかかる。そこで、商用交流電源をトランスにより降圧した後、整流して得た直流電源から電源供給を受ける場合が多い。
【0006】
このような火災警報機能付きガス漏れ警報器を長年しようすると、上述したトランスにほこりや塵がつもり、最悪の場合トランスの発熱により積もったほこりや塵が炭化してトランスの発熱により着火し易くなる。このため、火災警報機能付きガス漏れ警報器内で、火災が発生する恐れがあり、当該警報器内で火災が発生すると、温度検出部により検出された雰囲気温度が警報判定値を越えて火災が発生した旨の警報を発生する。
【0007】
しかしながら、従来の火災警報機能付きガス漏れ警報器は、周囲から火災が発生した旨の警報を行うだけに過ぎず、ユーザーがこの警報を聞きつけて駆けつけても周囲に火災が発生していないため、ユーザーは誤報と勘違いしてしまう。このため、火災警報機能付きガス漏れ警報器内の消火が行われず、周囲に延焼してしまう場合があるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、当該警報器内で発生する火災を未然に防止して、当該警報器内で発生した火災が延焼することを未然に防止した火災警報機能付きガス漏れ警報器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、雰囲気中に含まれる所定のガス濃度を検出するガス検出回路2と、該ガス検出回路により検出されたガス濃度がガス漏れ警報値を越えたとき、ガス漏れを警報するガス漏れ警報発生手段6−1と、雰囲気温度を検出する温度検出回路3と、該温度検出回路により検出された雰囲気温度が予め定めた周囲火災警報値を越えたとき、火災が発生した旨を警報する火災警報発生手段6−2と、交流電源装置ACから供給された交流電源を整流して得た直流電源を前記各回路及び手段に対して供給する電源供給回路1とを備える火災警報機能付きガス漏れ警報器において、前記温度検出回路により検出された雰囲気温度が予め定めた自火災警報値を越えたとき、前記電源供給回路に対する交流電源の供給を遮断する電源遮断手段7とを備えることを特徴とする火災警報機能付きガス漏れ警報器に存する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、電源遮断手段7が検出された当該警報器内の雰囲気温度が自火災警報値を越えたとき、電源供給回路1に対する交流電源の供給を遮断する。従って、ガス検出回路2は、大きな電力供給を必要とするために、交流電源を整流して得た直流電源を供給する電源供給回路1が必要となる。該交流電源は電源供給回路1に対して電池電源に比べて高い電圧を供給するため電池電源を使用する場合に比べて警報器内で発熱する可能性が高くなるが、当該警報器内で発熱が起こり雰囲気温度が上昇しても火災が発生する前に電源遮断手段7により発熱の原因となる電源供給回路に対する交流電源の供給を遮断して、警報器内で発生する火災を未然に防止することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記温度検出回路は、当該警報器内に設けられた単一の温度センサ3aを有し、前記火災警報発生手段は、前記単一の温度センサにより検出された雰囲気温度が前記自火災警報値より小さい値に設定された前記周囲火災警報値を越えたとき、火災が発生した旨を警報することを特徴とする請求項1記載の火災警報機能付きガス漏れ警報器に存する。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、温度検出回路3が当該警報器内に設けられた単一の温度センサ3aを有し、火災警報発生手段6−2が単一の温度センサ3aにより検出された雰囲気温度が自火災警報値より小さい値に設定された周囲火災警報値を越えたとき、火災が発生した旨を警報するので、周囲火災警報値を自火災警報値より小さい値に設定し、当該警報器の周囲で発生する火災を当該警報器内に設定された単一の温度センサにより間接的に検知することにより、2つの温度センサを設けることなく、単一の温度センサ3aが検出した雰囲気温度に基づいて火災警報発生手段6−2による火災の警報及び電源遮断手段7による自火災防止のための電源遮断を行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、前記温度センサにより検出された雰囲気温度に基づいて、前記ガス検出回路により検出されたガス濃度の雰囲気温度に応じた変動分を補正する温度補正手段5aを更に備えることを特徴とする請求項2記載の火災警報機能付きガス漏れ警報器に存する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、温度補正手段5aが単一の温度センサ3aにより検出された雰囲気温度に基づいて、ガス検出回路2により検出されたガス濃度の雰囲気温度に応じた変動分を補正するので、2つの温度センサを設けることなく、温度補正手段5aによるガス検出回路2が検出したガス濃度の温度補正を行うことができる。
【0015】
請求項4記載の発明は、前記温度検出回路により検出された雰囲気温度が前記自火災警報値を越えたとき、電源遮断手段により前記電源供給回路に対する交流電源の供給が遮断される前にその旨を伝える警報を発生する警報発生手段を6−3更に備えることを特徴とする請求項1〜3記載の火災警報機能付きガス漏れ警報器に存する。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、警報発生手段6−3が温度検出回路3により検出された雰囲気温度が自火災警報値を越えたとき、電源遮断手段7により電源供給回路に対する交流電源の供給が遮断される前にその旨を伝える警報を発生するので、ユーザーに対して内部で火災に至るような発熱が発生したことを伝えることができると共に、電源供給回路1に対する交流電源の遮断により各回路及び手段に供給される電源が遮断されることを予め伝えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の火災警報機能付きガス漏れ警報器を図面に基づいて説明する。図2はこの発明による火災警報機能付きガス漏れ警報器の一実施の形態を示し、同図において、電源供給回路1は、交流電源装置としての商用交流電源ACを降圧するトランス1aと、該トランス1aにより降圧された交流電源を全波整流して直流電源にする整流回路1bと、該整流回路1bにより整流して得た直流電源を例えば、DC5Vの定電圧VDCにする定電圧電源回路1cとを備え、該定電圧電源回路1cから出力される定電圧VDCがガス検出回路2、温度検出回路3、警報値設定回路4及びマイクロコンピュータ(以下、マイコン)5に供給される。
【0018】
上述した、ガス検出回路2は、金属酸化物を主成分とする図示しない単一の半導体ガスセンサを有し、該半導体ガスセンサの表面にメタンや一酸化炭素などの可燃性ガスが付着したことにより変化する半導体ガスセンサの抵抗値を電気信号に変換し、該電気信号をガス検出信号S1としてマイコン5に対して出力している。また、ガス検出回路2は、上述した半導体ガスセンサに可燃性ガスが吸着脱が可能な温度に加熱するための図示しないヒータをさらに有し、このヒータに対する電力供給はマイコン5により制御されている。
【0019】
また、マイコン5には、一端がアースに、他端が抵抗R1を介して定電圧VDCにそれぞれ接続されている温度センサとしてのサーミスタ3aを備えた温度検出回路3が接続されている。サーミスタ3aは雰囲気温度の上昇に応じて抵抗値が減少する負の温度特性を有しており、温度検出回路3はサーミスタ3aと抵抗R1との雰囲気温度に応じた接続点電圧を温度検出信号S2としてマイコン5に対して出力する。
【0020】
また、マイコン5には、一端がアースに、他端が抵抗R2を介して定電圧VDCにそれぞれ接続されるガス漏れ警報値を設定するための可変抵抗Radを備える警報値設定回路4とが接続されている。警報値設定回路4は、可変抵抗Radと抵抗R2とのガス漏れ警報値に応じた接続点電圧をガス漏れ警報値信号S3としてマイコン5に対して出力する。
【0021】
上述したマイコン5は、予め設定される制御プログラムに従って動作するCPU5aと、該CPU5aの制御プログラム、周囲火災警報値及び該周囲火災警報値より高いレベルに設定された自火災警報値などを予め保持するROM5bと、CPU5aの演算実行時に必要なデータを一時的に保存するRAM5cとから構成し、周囲火災、自火災を識別可能に検出すると共に、ガス漏れを検出する。マイコン5には、赤色LED6a、黄色LED6b及びスピーカ6cを備える警報発生回路6が接続されており、警報発生回路6は周囲火災、自火災が発生した旨を伝える警報を発生させると共に、ガス漏れの警報を行う。
【0022】
また、上述したトランス1aの1次側と商用交流電源ACとの間に電源遮断手段としての電源遮断回路7が設けられている。この電源遮断回路7は、該トランス1aの1次側コイルに並列接続されたサイリスタth及び1次側コイルに直列に接続されたヒューズHを備える。そして、このサイリスタthのゲートはマイコン5が接続されており、マイコン5は自火災が発生したことを検出するとサイリスタthのゲートに対して電源遮断信号S4を出力する。
【0023】
上述した構成の火災警報機能付きガス漏れ警報器の動作を図3(a)のCPU5aの処理手順を示すフローチャートを参照して以下説明する。
CPU5aはガス検出回路2に設けられた図示しないヒータに電力を供給し、この間に可燃性ガスのガス漏れ警報を行う。まず、警報値設定回路4から出力される可変抵抗Radの抵抗値に応じた電圧のガス漏れ警報値信号S3を取り込み、取り込んだガス漏れ警報値信号S3の電圧から漏れ警報値を求める(ステップSP1)。次に、温度検出回路3から出力される温度検出信号S2を取り込み、該温度検出信号S2から雰囲気温度を求め(ステップSP2)、その後ガス検出回路2から出力されるガス検出信号S1を取り込む(ステップSP3)。
【0024】
ところで、上述したようにガス検出回路2がそれぞれ有する図示しない半導体ガスセンサは、雰囲気温度に依存してその抵抗値が変化してしまう。従って、ガス検出信号S1も温度に依存して変化することとなり、ガス検出回路2からは正確な可燃性ガスの濃度を検出することができない。そこで、CPU5aは温度補正手段として働き、ステップSP2で求めた雰囲気温度に基づいてガス検出信号S1の変動を補正して正確なガス濃度を求める(ステップSP4)。
【0025】
次に、CPU5aは、ステップSP4で求めた温度補正したガス濃度がそれぞれのガス漏れ警報判定値以上であるとき(ステップSP5でY)、可燃性ガスのガスの漏れが発生したとして、赤色LED6aを間欠的に点灯させると共に、スピーカ6cから「ガス漏れが発生いたしました、換気して下さい。」と音声を発生させ、ガスの漏れが発生した旨を伝える(ステップSP6)。
【0026】
一方、CPU5aは、ステップSP4で求めた温度補正したガス濃度がそれぞれのガス漏れ警報値以下であるとき(ステップSP5でN)、可燃性ガスのガス漏れが発生していないとして、再びステップSP1へ戻る。
【0027】
また、CPU5aは、電源が供給されてから1s経過した後、100ms毎に火災警報処理の割り込み処理を行う。以下、上述した火災警報処理の詳細を図3(b)を参照して説明する。先ず、CPU5aは、温度検出回路3から出力される温度検出信号S2を取り込み、該温度検出信号S2から雰囲気温度を求める(ステップSP10)。このとき、トランス1aの発熱等による警報器内での発熱に起因して雰囲気温度が上昇し始めたり、又は、周囲で火災が発生したことに起因して雰囲気温度が上昇し始めると、まず求めた雰囲気温度がROM5b内に保持されている周囲火災警報値を越える(ステップSP11でY)。雰囲気温度の上昇が進んでおらず火災警報値より高い自火災警報値以下であると(ステップSP12でN)、CPU5aは黄色LED6bを間欠的に点灯させると共に、スピーカ6cに「火災が発生しました。消火して下さい。」と繰り返しアナウンスさせて、警報発生回路6により火災が発生した旨を伝える警報を発生させる。(ステップSP13)。従って、警報発生回路6は、火災警報発生手段として働き、この警報により周囲に発生した火災を消火して延焼することを未然に防ぐことができる。
【0028】
一方、雰囲気温度の上昇が警報器内での発熱に起因するものであったり、周囲で火災が発生した旨を伝える警報を発生しても消火されなかったりした場合、温度検出信号S2から求めた雰囲気温度はどんどん上昇してROM5b内に保持されている周囲火災警報値より大きい自火災警報値を越える(ステップSP12でY)。自火災警報値を越えると、警報発生回路6は警報発生手段として働きスピーカ6cに「警報器内で火災が発生する恐れがありますので、システムダウン致します。」と自火災によるシステムダウンをユーザーに知らせるためのアナウンスさせる(ステップSP14)。その後、サイリスタthのゲートに対してHレベルの電源遮断信号S5を出力する(ステップSP15)。
【0029】
ゲートにHレベルの電源遮断信号S5が出力されるとサイリスタthがオンして、トランス1aの1次コイル側が短絡し、この短絡に伴ってヒューズHに過電流が流れる。この過電流によりヒューズHが溶断すると、トランス1aの1次側コイルに供給される交流電源が遮断され、各回路に供給される電源が遮断する。
【0030】
上述したように、ガス検出回路2は、大きな電力供給を必要とする図示しないヒータを有するため、商用交流電源ACから電源供給を受ける必要がある。該交流電源は電源供給回路1に対して高い電圧を供給するため、電池電源を使用する場合に比べて警報器内で発熱する可能性が高くなるが、当該警報器内で発熱が起こり、雰囲気温度が上昇しても火災が発生する前に、電源遮断回路7により発熱の原因となる電源供給回路1に対する商用交流電源ACからの交流電源の供給を遮断して、警報器内で発生する火災を未然に防止することができるので、警報器内で発生した火災が延焼することを未然に防止することができる。
【0031】
また、上述したように火災警報値を自火災警報値より小さい値に設定し、当該警報器の周囲で発生する火災を当該警報器内に設定された単一のサーミスタ3aにより間接的に検知するため、自火災検出用、周囲火災検出用に2つのサーミスタを設けることない。従って、単一のサーミスタ3aを有する温度検出回路3により検出された雰囲気温度に基づいて周囲火災及び自火災を識別可能に検出するので、部品点数を減らし省スペース化を図ると共に、コストダウンを図ることができる。
【0032】
また、上述したように単一のサーミスタ3aが検出した雰囲気温度に基づいてガス検出回路2が検出したガス検出信号S1の温度補正と火災及び自火災防止の検出を行うことができるので、部品点数を減らし省スペース化を図ると共に、コストダウンを図ることできる。
【0033】
なお、上述した実施例では、1種類の可燃性ガスのガス漏れの警報を行っていたが、例えば、マイコン5がガス検出回路2が備える図示しないヒータに高低2段階の電力を交互に供給して、高電力が供給されている半導体ガスセンサの高温時にCH(メタン)ガスの濃度を検出すると共に、低電力が供給されている半導体ガスセンサの低温時にCO(一酸化炭素)の濃度を検出することにより、単一の半導体ガスセンサを用いてCHとCOの両方をガス漏れを警報を行うようにしてもよい。
【0034】
また、上述した実施例では、1段階のガス漏れ警報しか行っていなかったが、例えば、ガス漏れ警報設定値を複数設けて多段階に警報を行うようにしても良い。この場合のガス漏れ警報値は、例えば、警報値設定回路4から求められる警報値を1段階警報値とし、該1段階警報値に例えば1.4倍した値を2段階警報値にすれば、警報値を設定するための可変抵抗を複数設ける必要がなく、部品点数を減らし、省スペース化を図ると共に、コストダウンを図ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ガス検出回路は、大きな電力供給を必要とするために、交流電源を整流して得た直流電源を供給する電源供給回路が必要となる。該交流電源は電源供給回路に対して電池電源に比べて高い電圧を供給するため電池電源を使用する場合に比べて警報器内で発熱する可能性が高くなるが、当該警報器内で発熱が起こり雰囲気温度が上昇しても火災が発生する前に電源遮断手段により発熱の原因となる電源供給回路に対する交流電源の供給を遮断して、警報器内で発生する火災を未然に防止することができるので、警報器内で発生した火災が延焼することを未然に防止することができる火災警報機能付きガス漏れ警報器を得ることができる。
【0036】
請求項2の発明によれば、周囲火災警報値を自火災警報値より小さい値に設定し、当該警報器の周囲で発生する火災を当該警報器内に設定された単一の温度センサにより間接的に検知することにより、2つの温度センサを設けることなく、単一の温度センサが検出した雰囲気温度に基づいて火災警報発生手段による火災の警報及び電源遮断手段による自火災防止のための電源遮断を行うことができるので、部品点数を減らし省スペース化を図ると共に、コストダウンを図った火災警報機能付きガス漏れ警報器を得ることができる。
【0037】
請求項3の発明によれば、ユーザーに対して内部で火災に至るような発熱が発生したことを伝えることができると共に、電源供給回路に対する交流電源の遮断により各回路及び手段に供給される電源が遮断されることを予め伝えることができるので、使い勝手を向上させた火災警報機能付きガス漏れ警報器を得ることができる。
【0038】
請求項4記載の発明によれば、単一の温度センサが検出した雰囲気温度に基づいて温度補正手段によるガス検出回路が検出したガス濃度の温度補正と電源遮断手段による自火災防止のための電源遮断を行うことができるので、部品点数を減らし省スペース化を図ると共に、コストダウンを図った火災警報機能付きガス漏れ警報器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による火災警報機能付きガス漏れ警報器の基本構成図を示すブロック図である。
【図2】本発明による火災警報機能付きガス漏れ警報器の一実施の形態を示す回路図である。
【図3】図2の火災警報機能付きガス漏れ警報器を構成するCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ガス検出回路
6−1 ガス漏れ警報発生手段
3 温度検出回路
6−2 火災警報発生手段
1 電源供給回路
AC 交流電源装置
7 電源遮断手段
3a 温度センサ
5a 温度補正手段
6−3 警報発生手段

Claims (4)

  1. 雰囲気中に含まれる所定のガス濃度を検出するガス検出回路と、該ガス検出回路により検出されたガス濃度がガス漏れ警報値を越えたとき、ガス漏れを警報するガス漏れ警報発生手段と、雰囲気温度を検出する温度検出回路と、該温度検出回路により検出された雰囲気温度が予め定めた周囲火災警報値を越えたとき、火災が発生した旨を警報する火災警報発生手段と、交流電源装置から供給された交流電源を整流して得た直流電源を前記各回路及び手段に対して供給する電源供給回路とを備える火災警報機能付きガス漏れ警報器において、
    前記温度検出回路により検出された雰囲気温度が予め定めた自火災警報値を越えたとき、前記電源供給回路に対する交流電源の供給を遮断する電源遮断手段とを備えることを特徴とする火災警報機能付きガス漏れ警報器。
  2. 前記温度検出回路は、当該警報器内に設けられた単一の温度センサを有し、
    前記火災警報発生手段は、前記単一の温度センサにより検出された雰囲気温度が前記自火災警報値より小さい値に設定された前記周囲火災警報値を越えたとき、火災が発生した旨を警報する
    ことを特徴とする請求項1記載の火災警報機能付きガス漏れ警報器。
  3. 前記温度センサにより検出された雰囲気温度に基づいて、前記ガス検出回路により検出されたガス濃度の雰囲気温度に応じた変動分を補正する温度補正手段を
    更に備えることを特徴とする請求項2記載の火災警報機能付きガス漏れ警報器。
  4. 前記温度検出回路により検出された雰囲気温度が前記自火災警報値を越えたとき、電源遮断手段により前記電源供給回路に対する交流電源の供給が遮断される前にその旨を伝える警報を発生する警報発生手段を
    更に備えることを特徴とする請求項1〜3記載の火災警報機能付きガス漏れ警報器。
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