JP3627677B2 - コイル装置およびその製造方法 - Google Patents

コイル装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスやチョークコイルとして機能するコイル装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
図8(a)にはコイル装置の一例が分解状態で示され、図8(b)には図8(a)に示すコイル装置のA−A部分の断面図が示されている。これら図8(a)、(b)に示されるコイル装置1はDC−DCコンバータ等の回路に組み込まれてトランスやチョークコイルとして機能するものであり、電子部品搭載用基板2と、該電子部品搭載用基板2に形成されたコイルパターン部3と、一対のコア部材4(4a,4b)と、コア組み合わせ部材5とを有して構成されている。
【0003】
電子部品搭載用基板2には回路を構成する電子部品が搭載されると共に回路パターンが形成されるものであり、複数の基板が積層形成された多層基板である。例えば、その電子部品搭載用基板2を構成している複数の基板にはそれぞれコイルパターン7が中心軸を同軸上にして配置形成されている。これら複数のコイルパターン7によってコイルパターン部3が構成されている。なお、このコイル装置1がトランス装置と成す場合には、複数のコイルパターン7のうちの少なくとも1つは一次コイルを構成し、残りは二次コイルを構成している。
【0004】
この図8(a)、(b)に示す例では、対を成すコア部材4a,4bは両方共にフェライト等の磁性材料粉末を押圧し焼結成型して作製されたものであり、平板状の天板部8と、該天板部8の中央部および左右両端部にそれぞれ立設しているコア足9(9a,9b,9c)とを有する断面がE字形状のE型コア部材である。
【0005】
電子部品搭載用基板2にはコイルパターン部3の中心部に位置する基板部位およびコイルパターン部3よりも外側となる基板部位にコア足挿通用貫通孔10(10a,10b,10c)がそれぞれ設けられている。これらコア足挿通用貫通孔10a,10b,10cには、それぞれ、電子部品搭載用基板2の表裏両側からコア部材4a,4bの各コア足9(9a,9b,9c)が挿通される。それら表面側のコア部材4aのコア足9と、裏面側のコア部材4bのコア足9とは突き合わされる。
【0006】
コア組み合わせ部材5は、対を成すコア部材4a,4bを嵌め込んで組み合わせるものである。このコア組み合わせ部材5は金属板を折り曲げ加工して天板12と足部13と爪部14を形成して作製される。つまり、コア部材4の天板部8を覆う天板12の左右両端側がそれぞれコア部材4のコア足9に沿う起立方向に折り曲げられて足部13(13a,13b)が形成される。そして、さらに、その足部13(13a,13b)の先端側が内向きに折り曲げられて爪部14(14a,14b)が形成されている。
【0007】
コア組み合わせ部材5の天板12と爪部14間の間隔は、表面側のコア部材4aのコア足9と裏面側のコア部材4bのコア足9とが突き合わされている状態でのコア部材4aの天板部8の天面8aからコア部材4bの天板部8の天面8aに至るまでの距離hとほぼ等しくなっている。これにより、コア組み合わせ部材5と、突き合わせ状態のコア部材4a,4bとを嵌め合わせることで、コア組み合わせ部材5の天板12と爪部14が表裏両側から、突き合わせ状態のコア部材4a,4bの左右両端側を挟持する。
【0008】
このようなコア組み合わせ部材5を用いることにより、コア部材4a,4bは互いに相対的に前後方向(図8(a)に示すα方向)に移動可能な状態で組み合わされる。なお、各コア足挿通用貫通孔10の前後方向の長さWは、コア部材4が前後方向に移動することができるようにコア部材4のコア足9の幅wよりも長くなっている。
【0009】
このようなコイル装置1は次に示すように組み立てられる。例えば、まず、コイルパターン部3およびコア足挿通用貫通孔10が形成されている電子部品搭載用基板2の表面側にコア部材4aを、また、裏面側にコア部材4bをそれぞれ配置する。そして、表面側のコア部材4aの各コア足9を電子部品搭載用基板2の表面側からそれぞれ対応するコア足挿通用貫通孔10に挿通する。また同様に、裏面側のコア部材4bの各コア足9を電子部品搭載用基板2の裏面側からそれぞれ対応するコア足挿通用貫通孔10に挿通する。これにより、表面側のコア部材4aのコア足9と裏面側のコア部材4bのコア足9とを突き合わせる。
【0010】
その後、突き合わせ状態のコア部材4a,4bに上方側からコア組み合わせ部材5を嵌め合わせる。このとき、コア組み合わせ部材5の左側の足部13aは左側のコア足挿通用貫通孔10aにコア部材4のコア足9(9a)よりも外側位置に挿入し、かつ、コア組み合わせ部材5の右側の足部13bは右側のコア足挿通用貫通孔10cにコア部材4のコア足9(9c)よりも外側位置に挿入する。
【0011】
これにより、一対のコア部材4a,4bはコア組み合わせ部材5によって組み合わされて電子部品搭載用基板2に組み込まれる。換言すれば、コア部材4a,4bは、コイルパターン部3の一部分を電子部品搭載用基板2の表裏両面側から挟み込む形態でコイルパターン部3に装備される。
【0012】
然る後に、組み合わされた一対のコア部材4a,4bを相対的に前後方向に摺動移動させて、コア部材4a,4bの当接部位、つまり、突き合わされているコア足9の先端面同士を擦り合わせる。このようにコア足9の先端面同士の擦り合わせ(コアの擦り合わせ)を行うことによって、次に示すような効果を得ることができる。
【0013】
つまり、前記したように、コア部材4は磁性材料粉末を焼結成型して成るものであるために、そのコア部材4のコア足9の先端面は粗面である。また、コア部材4a,4bの組み合わせ作業時に、突き合わされるコア足9の先端面間にゴミが入り込んでしまうので、そのままでは、突き合わされているコア足9の先端面同士の密着性は低いものである。これに対して、コアの擦り合わせを行ってコア足9の先端面同士を擦り合わせることによって、コア足9の先端面が研磨されて表面粗さを緩和することができる。かつ、コア足9の先端面間に入り込んだゴミが擦り潰されて除去されることとなる。これらのことにより、表面側のコア部材4aのコア足9の先端面と、裏面側のコア部材4bのコア足9の先端面との密着性を向上させることができる。これにより、コイルのインダクタンス値の低下を防止することができ、コイル装置の性能悪化を回避することができるというものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の構成では、コア組み合わせ部材5によって、一対のコア部材4a,4bの左右両端側を表裏両側から強く押圧して挟持する構成であった。このために、コアの擦り合わせを行う際に、コア部材4a,4bに大きな力を加えなければコア部材4a,4bを相対的に摺動移動させることができず、作業性が悪いという問題があった。
【0015】
また、コイル装置1には薄型化が要求されており、この要求に応えるためにコア部材4a,4bの薄型化を推し進めると、コアの擦り合わせ時に、コア組み合わせ部材5によりコア部材4a,4bに加えられる大きな力によって、コア部材4a,4bが割れたり、コア部材4a,4bに欠けが生じて破損してしまうという問題が生じる。このために、コア部材4a,4bの薄型化が難しく、コイル装置1の薄型化を妨げていた。
【0016】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、コイル装置を組み立て作製する際のコアの擦り合わせの作業性を向上させることができると共に、コア部材を薄型にしてもコアの擦り合わせ時の破損発生率を抑制させることができて、薄型化が容易なコイル装置およびその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明のコイル装置は、電子部品搭載用基板に形成されているコイルパターン部と;このコイルパターン部の一部分を電子部品搭載用基板の表裏両側から挟み込む形態で上記コイルパターン部に装備される一対のコア部材と;上記コイルパターン部の形成領域に設けられ上記一対のコア部材の少なくとも一方に設けられるコア足を挿通させるためのコア足挿通用貫通孔と;該コア足挿通用貫通孔を利用して上記一対のコア部材を電子部品搭載用基板の表裏両側から挟持して組み合わせるコア組み合わせ部材と;を有するコイル装置であって、上記コア組み合わせ部材は、共にコ字形状をした表面側カバー部材と裏面側カバー部材を有し、これら表面側カバー部材と裏面側カバー部材は互いに上記コ字形状の基面部間で上記一対のコア部材を表裏両側から挟みコ字形状の足部を互いに嵌合して上記コア部材を挟持する構成と成し、上記表面側カバー部材と裏面側カバー部材には、上記足部の嵌合状態を保持する抜け止め手段と;上記コア部材の前後方向の配置位置を規制するコア前後方向位置規制部と;上記抜け止め手段によりコア部材を挟持している状態で表面側カバー部材と裏面側カバー部材の前後方向の相対移動を許容し上記コア前後方向位置規制部によって前後方向の位置規制が成されている表面側のコア部材と裏面側のコア部材をそれぞれ表面側カバー部材あるいは裏面側カバー部材と一体的に前後方向に相対移動させるための前後方向移動許容部と;が形成されている構成をもって前記課題を解決する手段としている。
【0018】
第2の発明のコイル装置は、第1の発明の構成を備え、抜け止め手段は、表面側カバー部材の足部と裏面側カバー部材の足部のうちの嵌合状態で外側となる足部に形成された足部開口部と、内側となる足部に形成されて上記嵌合相手の足部開口部に抜け止め係止する凸部とにより構成され、また、前後方向移動許容部は、上記抜け止め手段の上記足部開口部の端縁と凸部との前後方向の遊嵌間隙により構成されていることを特徴として構成されている。
【0019】
第3の発明のコイル装置は、第2の発明の構成を備え、表面側カバー部材と裏面側カバー部材の少なくとも一方の足部には前後方向に移動した際にコア足挿通用貫通孔の開口端部に当接する部位に逃げ用の切除部が形成されており、抜け止め手段の凸部には、表面側カバー部材と裏面側カバー部材が前後方向に相対移動した際に足部開口部の端縁が乗り上げる傾斜面が形成されていることを特徴として構成されている。
【0020】
第4の発明のコイル装置は、第1又は第2又は第3の発明の構成を備え、コア前後方向位置規制部は、基面部の前端部および後端部から表裏方向に突出してコア部材の前後端面に係止する突出部により構成されていることを特徴として構成されている。
【0021】
第5の発明のコイル装置は、第1〜第4の発明の何れか1つの発明の構成を備え、コア部材を直接的に、あるいは、コア組み合わせ部材を介して間接的に電子部品搭載用基板に固定する固定手段が設けられていることを特徴として構成されている。
【0022】
第6の発明のコイル装置は、第5発明の構成を備え、固定手段は樹脂から成る接着材料により構成されていることを特徴として構成されている。
【0023】
第7の発明のコイル装置は、第1〜第6の発明の何れか1つの発明の構成を備え、表面側のコア部材と裏面側のコア部材との互いに当接し合う部位には、研磨による表面処理が施されていることを特徴として構成されている。
【0024】
第8の発明は、第7の発明の構成を備え、研磨による表面処理によって、各コア部材の当接部位は、コイル装置のコイルの予め定めたインダクタンス値に対応した表面粗さに調整されていることを特徴として構成されている。
【0025】
第9の発明のコイル装置の製造方法は、第1〜第6の発明の何れか1つの発明のコイル装置の製造方法であって、電子部品搭載用基板の表面側と裏面側のそれぞれに対を成すコア部材を配置し、コア組み合わせ部材の表面側カバー部材を上記表面側のコア部材の外側に、また、裏面側カバー部材を上記裏面側のコア部材の外側にそれぞれ配置し、上記表面側カバー部材と裏面側カバー部材を嵌め合わせて当該表面側カバー部材と裏面側カバー部材によって上記一対のコア部材を挟持し組み合わせて該コア部材をコイルパターン部に装備し、その後に、上記コア組み合わせ部材の表面側カバー部材あるいは裏面側カバー部材と一体的に上記表面側のコア部材と裏面側のコア部材を相対的に摺動移動させて上記表面側のコア部材と裏面側のコア部材との当接部位を擦り合わせ該表面側のコア部材と裏面側のコア部材との当接部位を密着させることを特徴として構成されている。
【0026】
第10の発明は、第9の発明の構成を備え、表面側のコア部材と裏面側のコア部材の擦り合わせ工程が終了した後に、固定手段によりコア部材を直接的に、あるいは、コア組み合わせ部材を介して間接的に電子部品搭載用基板に固定することを特徴として構成されている。
【0027】
第11の発明は、第9又は第10の発明の構成を備え、表面側に配置されるコア部材と裏面側に配置されるコア部材は、それぞれ、互いに当接し合う部位に予め研磨による表面処理が施されていることを特徴として構成されている。
【0028】
本発明において、コア組み合わせ部材は、表面側カバー部材と裏面側カバー部材を有し、これら表面側カバー部材と裏面側カバー部材の嵌め合わせによって、対を成すコア部材を挟持して組み合わせることができる。これにより、従来の構成に比べて、コア組み合わせ部材からコア部材に加える挟持力は弱くて済むこととなる。
【0029】
また、この発明では、コア組み合わせ部材の表面側カバー部材と裏面側カバー部材にはコア前後方向位置規制部および前後方向移動許容部が形成されているので、抜け止め手段によりコア部材を挟持している状態で表面側カバー部材と裏面側カバー部材を相対的に前後方向に移動させることができる。これにより、その表面側カバー部材あるいは裏面側カバー部材と一体的に表・裏のコア部材を相対的に前後方向に移動させることができて、小さい力を加えるだけで、コアの擦り合わせを行うことが可能となる。よって、コアの擦り合わせの作業性を向上させることができる。
【0030】
また、上記したように、小さい力を加えるだけで、対を成すコア部材を相対的に前後方向に移動させてコアの擦り合わせを行うことが可能であることから、コア部材を薄型にしても、コアの擦り合わせ作業によって薄型のコア部材が破損してしまう事態発生を抑制することができる。これにより、コア部材を薄型化することができて、コイル装置の薄型化を促進させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる各実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0032】
図1には第1実施形態例のコイル装置が前部側から見た状態で模式的に示されている。この第1実施形態例のコイル装置1は、コア組み合わせ部材5に特有な構成を持つものであり、図2(a)には第1実施形態例において特徴的なコア組み合わせ部材5が抜き出され表面側から見た状態で示され、図2(b)にはそのコア組み合わせ部材5を右側から見た状態図が示されている。なお、コア組み合わせ部材5以外の構成は従来例とほぼ同様であるが、この第1実施形態例では、対を成すコア部材4a,4bの一方のコア部材4aは、図5(a)に示すように、断面I字形状のI型コア部材と成し、他方のコア部材4bはE型コア部材と成している。
【0033】
この第1実施形態例において特徴的なコア組み合わせ部材5は、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21を有して構成されている。これら表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21は両方共に、金属板を折り曲げ加工して作製されるものであり、平板状の基面部22と、該基面部22の左右両端部に起立形成される足部23(23a,23b)とを有して略コ字形状と成している。
【0034】
これら表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21は互いに基面部22間で一対のコア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2の表裏両面側から挟み足部23を互いに嵌合してコア部材4a,4bを挟持する構成を有する。
【0035】
この第1実施形態例では、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の各基面部22の前端部には電子部品搭載用基板2の表面側から裏面側に向かう表裏方向に突出した突出部である前突出爪部30が形成されている。また、それら各基面部22の後端部には表裏方向に突出した突出部である後突出爪部31が形成されている。
【0036】
この第1実施形態例では、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の各基面部22の前後方向の幅Gはコア部材4の前後方向の幅wとほぼ等しくなっている。このため、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の各足部23が嵌め合わされて一対のコア部材4a,4bが基面部22によって挟持されている状態では、表面側のコア部材4aの前端面は表面側カバー部材20の前突出爪部30に係止し、また、裏面側のコア部材4bの前端面は裏面側カバー部材21の前突出爪部30に係止する。かつ、表面側のコア部材4aの後端面は表面側カバー部材20の後突出爪部31に係止し、また、裏面側のコア部材4bの後端面は裏面側カバー部材21の後突出爪部31に係止する。
【0037】
これにより、表面側カバー部材20に対するコア部材4aの前後方向の配置位置が規制され、また、裏面側カバー部材21に対するコア部材4bの前後方向の配置位置が規制されることとなる。すなわち、前突出爪部30と後突出爪部31によって、コア前後方向位置規制部が構成されている。
【0038】
この第1実施形態例では、表面側カバー部材20の足部23と裏面側カバー部材21の足部23とのうちの嵌合状態で外側となる表面側カバー部材20の左右両側の足部23にはそれぞれ、足部開口部24(24a,24b)が形成されている。また、内側となる裏面側カバー部材21の左右両側の足部23にはそれぞれ、足部開口部24(24a,24b)から外側に突出する凸部25(25a,25b)が形成されている。その凸部25(25a,25b)は、球面状の曲面(傾斜面)26と、足部開口部24の端縁に係合する平坦な係合面27とを有している。
【0039】
この第1実施形態例では、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21は、それらの足部23を嵌め合わせて凸部25の係合面27を足部開口部24の端縁に係止させた抜け止め状態で、コア部材4a、4bを挟持し組み合わせることができるように設計されている。つまり、足部開口部24と凸部25によって、足部23の嵌合状態を保持する抜け止め手段が構成されている。
【0040】
また、この第1実施形態例では、足部開口部24の前後方向の幅Qは凸部25の前後方向の幅qよりも広くなっており、凸部25の前後方向には足部開口部24の端縁との間に遊嵌間隙Sが形成される構成となっている。この遊嵌間隙Sにより、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21はコア部材4a、4bを挟持した状態で相対的に前後方向に移動することができる。このように、この第1実施形態例では、遊嵌間隙Sによって、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の前後方向の相対移動を許容する前後方向移動許容部が構成されている。
【0041】
この第1実施形態例では、前突出爪部30と後突出爪部31によって、表面側に配置されるコア部材4aは表面側カバー部材20に対して、また、裏面側に配置されるコア部材4bは裏面側カバー部材21に対して、それぞれ前後方向の位置が規制されている。かつ、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21は抜け止めされた状態で前後方向に相対移動が可能な構成と成している。これらのことから、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21を前後方向に相対移動させることで、それらカバー部材20,21と一体的にコア部材4a,4bを前後方向に相対移動させることができることとなり、コアの擦り合わせを行うことが可能となる。
【0042】
この第1実施形態例では、コアの擦り合わせを行う際には、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の両方を前後方向に移動させるのではなく、一方側の裏面側カバー部材21をほぼ固定し、他方側の表面側カバー部材20を前後方向に移動させてコア部材4a,4bを擦り合わせる構成と成している。
【0043】
つまり、この第1実施形態例では、裏面側カバー部材21をほぼ固定するために、コア足挿通用貫通孔10の前後方向の幅Wと、裏面側カバー部材21の足部23の前後方向の幅Gとをほぼ等しくしている。これにより、裏面側カバー部材21の足部23をコア足挿通用貫通孔10に挿入させた際に、裏面側カバー部材21の足部23の前端面28、後端面29と、コア足挿通用貫通孔10の開口端部との隙間が非常に狭くなり、裏面側カバー部材21は前後方向にほぼ固定された状態となる。
【0044】
また、表面側カバー部材20の足部23には、表面側カバー部材20を前後方向に移動させた際にコア足挿通用貫通孔10の開口端部に当接する部位に逃げ用の切除部32,33が形成されている。その切除部32,33により、表面側カバー部材20は、その足部23をコア足挿通用貫通孔10に挿入させた状態でも、前後方向に移動することができる。
【0045】
この第1実施形態例では、裏面側カバー部材21の凸部25は球面状の曲面(傾斜面)26を有している。このため、裏面側カバー部材21に対して表面側カバー部材20を前後方向に移動させる際に、図3(a)、(c)に示すように、足部開口部24の端縁が凸部25の曲面26に乗り上がって移動することができる。これにより、表面側カバー部材20の前後方向の移動量を増加することができる。
【0046】
また、この第1実施形態例では、足部開口部24と凸部25を図3(b)に示すように配置した状態での足部開口部24の前・後端縁から凸部25の頂部Pに至るまでの距離Bは、切除部32,33の前後方向の長さAよりも長くなっている。このため、裏面側カバー部材21に対して表面側カバー部材20を前後方向に移動させた際に、足部開口部24の端縁は凸部25の曲面26に乗り上がるが、その足部開口部24の端縁が凸部25の頂部Pを乗り越える前に、表面側カバー部材20の足部23の前端面あるいは後端面がコア足挿通用貫通孔10の開口端部に係止して、表面側カバー部材20の前後方向の移動をストップさせる。これにより、足部開口部24の端縁が凸部25の頂部Pを乗り越えることはなく、その頂部Pの乗り越えに起因して凸部25が足部開口部24から外れて足部23の嵌合状態が解除されてしまうという問題を防止することができる。
【0047】
なお、この第1実施形態例では、表面側カバー部材20の基面部22の中央部が左右両端部よりも僅かに下がった形状と成している(図1参照)。これにより、その基面部22の中央部からコア部材4aに押圧力を加えることができる構成となっている。コア部材4a,4bは磁性材料粉末を焼結成型して成るものであるために、製品の寸法精度が良いものではない。この第1実施形態例の如く、表面側カバー部材20の基面部22の中央部からコア部材4aに押圧力を加えることができる構成とすることによって、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21により、寸法にばらつきがあるコア部材4a,4bを確実に挟持することができることとなる。
【0048】
この第1実施形態例に示すコイル装置1は上記のように構成されている。以下に、そのコイル装置1の組み立て作製の工程例を簡単に説明する。例えば、まず、従来例と同様に、コア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2の表裏両面側にそれぞれ配置する。そして、I型コア部材であるコア部材4aをコア足挿通用貫通孔10a,10b,10cを塞ぐようにして電子部品搭載用基板2上に乗せる。また、E型コア部材であるコア部材4bの各コア足9をそれぞれ対応するコア足挿通用貫通孔10に挿入する。これにより、表面側のコア部材4aと裏面側のコア部材4bとを当接させる。
【0049】
次に、その表面側のコア部材4aの外側に表面側カバー部材20を、また、裏面側のコア部材4bの外側に裏面側カバー部材21をそれぞれ配置する。そして、それら表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21をコア部材4a,4bに被せるようにして表面側カバー部材20および裏面側カバー部材21の各足部23をそれぞれ対応するコア足挿通用貫通孔10に挿入する。このとき、表面側バー部材20の足部23が裏面側カバー部材21の足部23の外側となるように、各足部23をコア足挿通用貫通孔10に挿入して互いに嵌合させる。そして、裏面側カバー部材21の凸部25の係合面27が表面側カバー部材20の足部開口部24の端縁に抜け止め係止して足部23の嵌合状態を保持することができるまで、各足部23をコア足挿通用貫通孔10に挿入する。
【0050】
これにより、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21によって、対を成すコア部材4a,4bは挟持されて組み合わされる。つまり、コア部材4a,4bは電子部品搭載用基板2に形成されているコイルパターン部3の一部分を挟み込む形態でコイルパターン部3に装備されることとなる。
【0051】
然る後に、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21がコア部材4a,4bを挟持している状態で、裏面側カバー部材21に対して表面側カバー部材20を前後方向に移動させることによって、表面側カバー部材20と一体的に表面側のコア部材4aが、裏面側カバー部材21によって位置規制されている裏面側のコア部材4bに対して前後方向に摺動移動し、コア部材4aとコア部材4bとの当接部位が擦り合わされる。これにより、コア部材4aとコア部材4bとの当接部位が研磨され表面粗さが緩和され、また、当接部位間に入り込んだゴミが擦り潰され除去される。このため、コア部材4aとコア部材4bとの当接部位を密着させることが可能となる。
【0052】
このようにして、この第1実施形態例に示すコイル装置1を組み立て作製することができる。
【0053】
この第1実施形態例によれば、コア組み合わせ部材5を表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21によって構成し、それら表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21を嵌め合わせることで、対を成すコア部材4a,4bを組み合わせる構成とした。このため、従来の構成に比べて、コア組み合わせ部材5からコア部材4a,4bに加えられる挟持力を弱くすることができる。
【0054】
また、この第1実施形態例では、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の各基面部22にはそれぞれ前突出爪部30と後突出爪部31を形成したので、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21に対して、コア部材4a,4bを前後方向に位置規制された状態で配置させることができる。さらに、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の足部23の嵌合状態を保持する抜け止め手段である足部開口部24と凸部25を設け、その凸部25の前後方向には上記足部開口部24の端縁との間に遊嵌間隙Sを設けたので、コア部材4a、4bを挟持した状態のまま、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21を相対的に前後方向に移動させることが可能である。
【0055】
この第1実施形態例では、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21に対するコア部材4a,4bの前後方向の位置規制の構成と、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の嵌合状態の抜け止めの構成と、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21の相対的な前後方向の移動許容の構成とによって、裏面側カバー部材21に対して表面側カバー部材20を前後方向に移動させることで、表面側カバー部材20と一体的にコア部材4aをコア部材4bに対して前後方向に移動させることができる。しかも、そのコア部材4a(表面側カバー部材20)の前後方向の移動には大きな力を必要とせず、弱い力で済む。このことから、コア部材4a,4bの擦り合わせを容易に行うことができることとなり、コアの擦り合わせの作業性を向上させることができる。
【0056】
また、コアの擦り合わせ時にコア部材4a,4bに大きな力を加えなくて済むので、コア部材4a,4bを薄型にしても、コア部材4a,4bがコアの擦り合わせ時に大きな力の印加に起因して破損してしまうという事態発生が抑制されることとなる。これにより、コア部材4a,4bの薄型化を促進させることが容易となり、より薄型のコイル装置1を提供することが可能となる。
【0057】
ところで、従来の構成では、コア部材4a,4bの前後方向の位置を規制する手段がコア組み合わせ部材5に講じられていない。かつ、コア部材4a,4bの相対移動量を増加するためにコア足挿通用貫通孔10の前後方向の幅Wをコア足9の前後方向の幅wよりもかなり長くしていた。これらのことから、コイルパターン部3に対するコア部材4a、4bの前後方向の位置ずれや、コア部材4a,4b同士の前後方向の位置ずれが生じ易かった。そのようなコア部材4a,4bの位置ずれが生じた場合には、コイルのインダクタンス値が低下してコイル装置1の性能を悪化させてしまうという問題が生じてしまう。
【0058】
これに対して、この第1実施形態例では、前突出爪部30と後突出爪部31によって、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21に対するコア部材4a,4bの前後方向の配置位置を規制する構成とした。また、足部開口部24と凸部25の間の前後方向の遊嵌間隙Sを狭くした。これらのことから、コア部材4a,4b同士の前後方向の位置ずれを無くすことができる。かつ、この第1実施形態例では、コア足挿通用貫通孔10の前後方向の幅Wと、裏面側カバー部材21の足部23の前後方向の幅Gとをほぼ等しくして、裏面側カバー部材21をコア足挿通用貫通孔10に、がたつき無く嵌め込み固定することができることから、コイルパターン部3に対するコア部材4a、4bの位置ずれも無くすことができる。
【0059】
その上、この第1実施形態例では、凸部25には球面状の曲面26が形成されているので、表面側カバー部材20の前後方向の移動時には足部開口部24の端縁は凸部25の曲面26を乗り上がることができる。このことにより、コア部材4a,4bの位置合わせを行うために足部開口部24の端縁と凸部25の前後方向の遊嵌間隙Sを狭くしても、表面側カバー部材20の前後方向の移動量を多くすることが可能となり、望ましいコアの擦り合わせを行うことができる。
【0060】
このように、好ましいコアの擦り合わせによりコア部材4a,4bの当接部位を良好に密着させることができ、かつ、コア部材4a,4bを設定通りの位置に配置させることができる。したがって、コイル装置1の性能悪化を確実に防止することができ、性能の信頼性が高いコイル装置1を提供することができる。
【0061】
以下に、第2実施形態例を説明する。この第2実施形態例において特徴的なことは、図4に示すように、コア部材4を固定する固定手段35を設けたことである。それ以外の構成は第1実施形態例と同様であり、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0062】
ところで、第1実施形態例に示した特有な構成を備えることによって、コイル装置1のコア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2に対してほぼ設計通りの位置に配置することができる。しかし、電子部品搭載用基板2にコイル装置1を組み込み終えた後に、その電子部品搭載用基板2を搬送する際に、例えば、足部開口部24の端縁と凸部25との間の遊嵌間隙Sに起因してコア部材4aが設定位置からずれてしまう虞がある。その位置ずれは僅かであるが、より一層の性能の信頼性の向上を図るために、この第2実施形態例では、コア部材4を電子部品搭載用基板2に固定する手段を設けた。
【0063】
すなわち、この第2実施形態例では、第1実施形態例で述べたようなコア部材4a,4bの擦り合わせが終了した後に、コア部材4a,4bを設定位置に配置し、コア部材4a,4bの前端面と後端面を樹脂(例えば、シリコンやエポキシ)から成る接着材料35によって電子部品搭載用基板2に接着固定する。この際、この第2実施形態例では、接着材料35によって、表面側カバー部材20の前突出爪部30、後突出爪部31をも電子部品搭載用基板2に接着固定するので、表面側カバー部材20をも電子部品搭載用基板2に接着固定されて電子部品搭載用基板2へのコア部材4aの固定をより強固なものとしている。
【0064】
なお、第1実施形態例で述べたように、裏面側カバー部材21およびコア部材4bは電子部品搭載用基板2にほぼ固定された状態である。このことから、コア部材4aおよび表面側カバー部材20を接着材料35によって電子部品搭載用基板2に接着固定するだけで、裏面側のコア部材4bをも電子部品搭載用基板2に設計通りの位置に固定することができる。
【0065】
この第2実施形態例によれば、コアの擦り合わせが終了した後に、コア部材4aを接着材料35によって電子部品搭載用基板2に接着固定する構成とした。このため、コイル装置1を電子部品搭載用基板2に組み込み終えた後の電子部品搭載用基板2の搬送時に、コア部材4a,4bの位置ずれを確実に防止することができる。これにより、より一層の性能の信頼性の向上を図ることができる。
【0066】
以下に、第3実施形態例を説明する。なお、この第3実施形態例の説明において、第1や第2の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0067】
この第3実施形態例において特徴的なことは、コア部材4a,4bの互いに当接し合う部位には予め研磨(鏡面研磨)による表面処理が施されて表面粗さが5μm以下と成していることである。それ以外の構成は、第1又は第2の実施形態例と同様である。
【0068】
例えば、コア部材4a,4bの当接部位の表面粗さが8〜15μm程度である場合には、その表面粗さに起因して、コア部材4a,4bの当接部位間には、図7(b)のモデル図に示されるような隙間が形成されることとなる。このため、その隙間に応じてコイル装置1のコイルのインダクタンス値が低下してしまうこととなり、好ましくない。特に、第2実施形態例の如く、コア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2に固定するために接着材料35を用いる場合には、溶融状態の接着材料35が、そのコア部材4a,4bの当接部位間の隙間に入り込む。そして、その接着材料35が加熱によって膨張しながら硬化するものである場合には、よりコア部材4a,4bの当接部位間の隙間が広がることとなる。このため、さらにコイル装置1のコイルのインダクタンス値が低下してしまうこととなる。
【0069】
これに対して、この第3実施形態例では、コア部材4a,4bの互いに当接し合う部位には予め研磨による表面処理が施されて表面粗さが5μm以下と成しているので、図7(a)のモデル図に示されるように、コア部材4a,4bの当接部位間の隙間は非常に狭く、接着材料35が殆ど入り込まない程の隙間となる。このため、コイル装置1のコイルのインダクタンス値低下を効果的に防止することができることとなる。
【0070】
換言すれば、コア部材4a,4bの当接部位の密着性が良好でない場合には、例えばインダクタンス値Lを得るためにコイルの巻き数をNにしなければならなかったのに対して、この第3実施形態例の如くコア部材4a,4bを密着させることができることによって、インダクタンス値Lを得るためのコイルの巻き数をNよりも少なくすることができることとなり、コイル装置1の小型化を図ることができる。
【0071】
また、この第3実施形態例では、そのように表面処理が行われたコア部材4a,4bを用いて、コイル装置1の組み立てを行うので、コアの擦り合わせ工程においては、コア部材4a,4bの当接部位間に入り込んだゴミを排出する程度の擦り合わせを行うだけでよくなり、コアの擦り合わせ作業が非常に容易となり、しかも、コア部材4a,4bの当接部位を良好に密着させることが可能となる。
【0072】
なお、コア部材4a,4bの当接部位の表面処理の作業性や、それらコア部材4a,4bの当接部位の密着性などを考慮すると、コア部材4a,4bの当接部位の表面粗さは約2〜3μmとすることが好ましい。
【0073】
以下に、第4実施形態例を説明する。なお、この第4実施形態例の説明において、第1〜第3の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0074】
ところで、コイル装置1のコイルのインダクタンス値Lは、数式1の如く表すことができる。
【0075】
L=(μ・S・n)/d・・・・・(1)
【0076】
ただし、数式1中のμはコア部材4a,4bの透磁率を表し、Sはコア部材4a,4bの当接部位の面積を示し、nはコイルの巻き数を表し、dはコア部材4a,4bの当接部位間の隙間(ギャップ)を表している。
【0077】
コア部材4a,4bは、材料組成等が微妙に変化するため、生産ロットによっては、その透磁率μが大きくばらつく。また、コア部材4a,4bの当接部位の表面が粗いと、コア部材4a,4bの当接部位間の間隔dも大きくばらつくこととなる。これらのことから、コイル装置1のコイルのインダクタンス値Lのばらつきが±数10%というように極めて大きなばらつきとなることがある。
【0078】
本発明者は、例えば、コア部材4a,4bの当接部位の表面粗さが小さくなると、コア部材4a,4bの当接部位間の隙間dが狭くなるという如く、コア部材4a,4bの当接部位の表面粗さによってコア部材4a,4bの当接部位間の隙間dを調整できることに着目した。また、数式1からも明らかなように、コア部材4a,4bの当接部位間の隙間dによって、コイルのインダクタンス値Lを可変させることができることから、この第4実施形態例では、コア部材4a,4bの当接部位の表面粗さによって当接部位間の隙間dを調整して、透磁率μのばらつきに起因したコイルのインダクタンス値Lのばらつきを補正する構成とした。例えば、コイルのインダクタンス値Lと、コア部材4a,4bの透磁率μと、コア部材4a,4bの当接部位の表面粗さ(あるいは、当接部位を研磨する際の砥粒の大きさ等の表面粗さに対応したデータ)との関係データを実験や演算等により予め求めておく。
【0079】
そして、その関係データおよびコア部材4a,4bの透磁率μに基づいて、コイル装置1のコイルのインダクタンス値Lが予め定めた値となるためのコア部材4a,4bの当接部位の表面粗さを検出する。この求めた表面粗さとなるように、コア部材4a,4bの当接部位を表面研磨する。このように予め表面処理が施されたコア部材4a,4bを用いて、コイル装置1を組み立て製造する。
【0080】
この第4実施形態例によれば、研磨による表面処理によって、コア部材4a,4bの当接部位が、コイル装置1のコイルの予め定めたインダクタンス値Lに対応した表面粗さに調整された後に、そのコア部材4a,4bを用いてコイル装置1を組み立て製造するので、コア部材4a,4bの透磁率μのばらつきに起因したコイル装置1のコイルのインダクタンス値Lのばらつきを小さく抑制することができて、コイル装置1の信頼性をより一層高めることができることとなる。
【0081】
なお、この発明は上記各実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、各実施形態例では、表面側カバー部材20の左右両側の各足部23にはそれぞれ足部開口部24が2個ずつ形成されていたが、足部開口部24は各足部23に1個ずつ形成してもよいし、3個以上形成してもよく、数に限定されるものではない。また、裏面側カバー部材21の左右両側の各足部23に形成される凸部25も同様に数に限定されるものではない。ただ、各足部23に足部開口部24、凸部25を複数個ずつ形成することにより、足部23の嵌合状態の安定性を高めることができる。
【0082】
また、各実施形態例では、凸部25には、表面側カバー部材20の前後方向の移動時に足部開口部24の端縁が乗り上がる傾斜面である球面状の曲面26が形成されていたが、その傾斜面の形状は球面状の曲面に限定されるものではない。例えば、凸部25を三角錐形状とし、その三角錐の三角傾斜平面により傾斜面を構成してもよい。
【0083】
さらに、各実施形態例では、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21が嵌め合わされている状態では、表面側カバー部材20の足部23は裏面側カバー部材21の足部23よりも外側となっていたが、それとは逆に、裏面側カバー部材21の足部23が表面側カバー部材20の足部23よりも外側となるように、それら足部23を嵌合させてもよい。この場合には、外側となる裏面側カバー部材21の足部23に足部開口部24が形成され、内側となる表面側カバー部材20の足部23に凸部25が形成されることとなる。
【0084】
さらに、各実施形態例では、裏面側カバー部材21を固定し、表面側カバー部材20を裏面側カバー部材21に対して前後方向に移動させる構成であったが、反対に、表面側カバー部材20を固定して裏面側カバー部材21を前後方向に移動させる構成としてもよい。このような構成であるときには、移動側の裏面側カバー部材21の足部23に逃げ用の切除部32,33を形成する。また、固定側となる表面側にE型コア部材を配置して、移動側となる裏面側にI型コア部材を配置する。
【0085】
さらに、各実施形態例では、表面側カバー部材20に切除部32,33が形成されていたが、コア足挿通用貫通孔10の前後方向の幅Wが、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21の足部23の前後方向の幅Gよりも大きい場合には、切除部32,33を設けなくともよい。この場合には、コア足挿通用貫通孔10によって裏面側カバー部材21は固定されないので、コアの擦り合わせ時に裏面側カバー部材21を固定する他の手段を講じることとなる。あるいは、コアの擦り合わせ時に、表面側カバー部材20と裏面側カバー部材21を両方共に前後方向に移動させるように構成してもよい。
【0086】
さらに、コア足挿通用貫通孔10の前後方向の幅Wが、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21の足部23の前後方向の幅Gよりも大きい場合には、第2実施形態例に示したようなコア部材4の固定手段を設ける際には、コア部材4a,4bを両方とも電子部品搭載用基板2に固定する手段を講じることとなる。
【0087】
さらに、各実施形態例では、裏面側のコア部材4bはE型コア部材であったが、図5(b)に示すように、中央部のコア足9bが円柱状であるEER型コア部材4を用いてもよい。さらに、図5(c)に示すように、断面がU字形状で、かつ、2本のコア足9のうちの一方は四角柱状と成し、他方のコア足9が円柱状と成しているUR型コア部材4を用いてもよい。このUR型コア部材4をコイルパターン部3に装備する際には、2本のコア足9のうちの一方のコア足9は電子部品搭載用基板2に形成されたコイルパターン部3の中央部に配置され、他方のコア足9はコイルパターン部3よりも外側に配置されることとなる。
【0088】
さらに、各実施形態例では、対を成すコア部材4の一方側がI型コア部材とし、他方側をE型コア部材としたが、従来のように、表裏両側のコア部材を両方共にE型コア部材や、EER型コア部材や、UR型コア部材としてもよい。この場合には、例えば、図5(d)に示すように、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21をコア部材4から前後方向に張り出すような形状とし、表面側カバー部材20、裏面側カバー部材21の各基面部22の内面にコア部材4の前後方向の配置位置を規制する凸部34,35を形成する。
【0089】
さらに、第2実施形態例では、コア部材4を接着材料35によって電子部品搭載用基板2に接着固定する構成であったが、例えば、図6(a)に示すような固定手段36を利用してコア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2に固定する構成としてもよい。その固定手段36は楔状の形状と成し、例えばウレタンや合成ゴム等により構成される。この固定手段36は、コア部材4a,4bと電子部品搭載用基板2との間の僅かな間隙に挿入してコア部材4a,4bに押圧力を加えて当該コア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2に固定する。
【0090】
さらに、図6(b)に示されるような固定手段37を設けてもよい。図6(c)には固定手段37が抜き出されて示されている。この固定手段37は例えばウレタンや合成ゴム等により形成され、本体部39と係止部40と抜け止め爪部41を有して構成されている。この固定手段37においては、本体部39をコア部材4a,4bと電子部品搭載用基板2との間の隙間に挿入させ、この本体部39によりコア部材4a,4bに押圧力を加えて、それらコア部材4a,4bを電子部品搭載用基板2に固定する。それと共に、係止部40および抜け止め爪部41によって、この固定手段37が抜け落ちるのを確実に防止するものである。
【0091】
さらに、第2実施形態例では、コア部材4の前後両側を電子部品搭載用基板2に固定していたが、コア部材4の前側と後側の一方側のみを電子部品搭載用基板2に固定する構成としてもよい。ただ、電子部品搭載用基板2へのコア部材4の固定箇所は複数箇所に点在して配置した方がコア部材4の固定状態を安定させることができる。
【0092】
さらにまた、第2実施形態例では、コア部材4を直接的に接着材料35によって電子部品搭載用基板2に固定していたが、例えば、表面側カバー部材20の足部23と電子部品搭載用基板2との間の間隙に図6(a)や(b)に示すような固定手段36,37を設けて、コア部材4の左側と右側の一方あるいは両側からコア組み合わせ部材5を介して間接的にコア部材4を電子部品搭載用基板2に固定する構成としてもよい。
【0093】
【発明の効果】
本発明のコイル装置によれば、表面側カバー部材と裏面側カバー部材によってコア組み合わせ部材を構成し、表面側カバー部材と裏面側カバー部材には、抜け止め手段が設けられているので、表面側カバー部材と裏面側カバー部材の足部の嵌合状態を保持してコア部材を挟持することができる。また、コア前後方向位置規制部および前後方向移動許容部が設けられているので、コア前後方向位置規制部によって表面側カバー部材に前後方向の配置位置が規制されている表面側のコア部材と、同様に裏面側カバー部材に前後方向の配置位置が規制されている裏面側コア部材とは、挟持されている状態のままで、前後方向移動許容部により可能となる表面側カバー部材と裏面側カバー部材の前後方向の相対移動によって、そのカバー部材と一体的に前後方向に相対移動することができ、コアの擦り合わせを行うことができる。
【0094】
この発明では、表面側カバー部材と裏面側カバー部材の嵌合によってコア部材を挟持するので、従来に比べて、コア組み合わせ部材からコア部材に加えられる挟持力を弱くすることができる。このことから、本発明のコイル装置の製造方法を用いて、コイル装置を組み立て作製する際のコアの擦り合わせ工程において、表面側カバー部材あるいは裏面側カバー部材と一体的にコア部材を前後方向に相対移動させるための力は小さくて済む。このため、本発明のコイル装置および本発明のコイル装置の製造方法では、コアの擦り合わせを行うために、大きな力を掛ける必要が無く、コアの擦り合わせの作業性を向上させることができる。
【0095】
また、コアの擦り合わせ時に、コア部材に大きな力を加えなくてよいので、コア部材を薄型にしても、コア部材の破損を抑制することができ、コア部材の薄型化を図ることができる。これにより、コイル装置の薄型化を促進させることが可能となる。
【0096】
抜け止め手段が足部開口部と凸部によって構成され、その足部開口部の端縁と凸部との前後方向の間に前後方向移動許容部である遊嵌間隙が形成されているものにあっては、非常に簡単な構成で、表面側カバー部材と裏面側カバー部材の足部の嵌合状態を保持したまま、表面側カバー部材と裏面側カバー部材を前後方向に相対移動させることができる。
【0097】
表面側カバー部材と裏面側カバー部材の少なくとも一方の足部に逃げ用の切除部が形成され、抜け止め手段の凸部には表面側カバー部材と裏面側カバー部材が前後方向に相対移動した際に足部開口部の端縁が乗り上がる傾斜面が形成されているものにあっては、足部開口部の端縁と凸部の遊嵌間隙を狭くして表面側カバー部材と裏面側カバー部材との位置合わせを容易にする構成としても、切除部と、凸部の傾斜面とによって、表面側カバー部材と裏面側カバー部材の前後方向の相対移動量の低下を抑制することができる。
【0098】
また、一対のコア部材を位置ずれ無く組み合わせることができる上に、コアの擦り合わせを良好に行うことができ、一対のコア部材を確実に密着させることができることとなるので、コイル装置の性能悪化を防止することができ、信頼性の高いコイル装置を提供することができる。
【0099】
基面部の前端部および後端部に形成された突出部によって、コア前後方向位置規制部が構成されているものにあっては、簡単な構成でコア部材の前後方向の配置位置を規制することができる。
【0100】
コア部材を電子部品搭載用基板に固定する固定手段を設けたものにあっては、コア部材の擦り合わせ工程が終了した後に、固定手段によって、コア部材を電子部品搭載用基板に固定することによって、例えば、電子部品搭載用基板の搬送の際に、コア部材の位置ずれが生じることを確実に防止することができて、コイル装置のより一層の性能の信頼性向上を図ることができる。
【0101】
また、固定手段が樹脂から成る接着材料により構成されているものにあっては、コアの擦り合わせ工程の終了後に、安価な材料で、簡単に、コア部材を電子部品搭載用基板に固定することができる。これにより、コイル装置のコスト増加を防止することができる。
【0102】
表面側のコア部材と裏面側のコア部材との互いに当接し合う部位には、研磨による表面処理が施されているものにあっては、その研磨による表面処理によって、各コア部材の当接部位を例えば表面粗さ5μm以下というような非常に平滑な面とすることが容易であることから、そのような表面処理が施されたコア部材を用いることによって、対を成すコア部材をより密着させることができることとなる。これにより、コイル装置のコイルのインダクタンス値の低下を確実に防止することができることとなる。
【0103】
また、そのような予め表面処理が施されたコア部材を用いてコイル装置を組み立て製造することによって、コアの擦り合わせ工程において、コア部材の当接部位間のゴミを除去する程度の擦り合わせで済むこととなり、コアの擦り合わせの作業性を高めることができることとなる。
【0104】
研磨による表面処理によって、各コア部材の当接部位は、コイル装置のコイルの予め定めたインダクタンス値に対応した表面粗さに調整されているものにあっては、コア部材の透磁率のばらつきに起因したコイル装置のコイルのインダクタンス値のばらつきを抑制することができて、コイル装置の信頼性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル装置の一実施形態例を示す説明図である。
【図2】図1に示すコイル装置において特徴的なコア組み合わせ部材を説明するための図である。
【図3】図1に示すコイル装置においてコアの擦り合わせ動作を説明するための図である。
【図4】第2実施形態例を説明するための図である。
【図5】その他の形態例を示す説明図である。
【図6】コア部材の固定手段のその他の形態例を示す説明図である。
【図7】コア部材の当接部位の表面粗さと、コア部材の当接部位間の隙間間隔との関係を模式的に示したモデル図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コイル装置
2 電子部品搭載用基板
3 コイルパターン部
4 コア部材
5 コア組み合わせ部材
9 コア足
10 コア足挿通用貫通孔
20 表面側カバー部材
21 裏面側カバー部材
22 基面部
23 足部
24 足部開口部
25 凸部
26 曲面
27 係合面
30 前突出爪部
31 後突出爪部
32,33 切除部
35 接着材料
36,37 固定手段

Claims (11)

  1. 電子部品搭載用基板に形成されているコイルパターン部と;このコイルパターン部の一部分を電子部品搭載用基板の表裏両側から挟み込む形態で上記コイルパターン部に装備される一対のコア部材と;上記コイルパターン部の形成領域に設けられ上記一対のコア部材の少なくとも一方に設けられるコア足を挿通させるためのコア足挿通用貫通孔と;該コア足挿通用貫通孔を利用して上記一対のコア部材を電子部品搭載用基板の表裏両側から挟持して組み合わせるコア組み合わせ部材と;を有するコイル装置であって、上記コア組み合わせ部材は、共にコ字形状をした表面側カバー部材と裏面側カバー部材を有し、これら表面側カバー部材と裏面側カバー部材は互いに上記コ字形状の基面部間で上記一対のコア部材を表裏両側から挟みコ字形状の足部を互いに嵌合して上記コア部材を挟持する構成と成し、上記表面側カバー部材と裏面側カバー部材には、上記足部の嵌合状態を保持する抜け止め手段と;上記コア部材の前後方向の配置位置を規制するコア前後方向位置規制部と;上記抜け止め手段によりコア部材を挟持している状態で表面側カバー部材と裏面側カバー部材の前後方向の相対移動を許容し上記コア前後方向位置規制部によって前後方向の位置規制が成されている表面側のコア部材と裏面側のコア部材をそれぞれ表面側カバー部材あるいは裏面側カバー部材と一体的に前後方向に相対移動させるための前後方向移動許容部と;が形成されていることを特徴とするコイル装置。
  2. 抜け止め手段は、表面側カバー部材の足部と裏面側カバー部材の足部のうちの嵌合状態で外側となる足部に形成された足部開口部と、内側となる足部に形成されて上記嵌合相手の足部開口部に抜け止め係止する凸部とにより構成され、また、前後方向移動許容部は、上記抜け止め手段の上記足部開口部の端縁と凸部との前後方向の遊嵌間隙により構成されていることを特徴とした請求項1記載のコイル装置。
  3. 表面側カバー部材と裏面側カバー部材の少なくとも一方の足部には前後方向に移動した際にコア足挿通用貫通孔の開口端部に当接する部位に逃げ用の切除部が形成されており、抜け止め手段の凸部には、表面側カバー部材と裏面側カバー部材が前後方向に相対移動した際に足部開口部の端縁が乗り上げる傾斜面が形成されていることを特徴とした請求項2記載のコイル装置。
  4. コア前後方向位置規制部は、基面部の前端部および後端部から表裏方向に突出してコア部材の前後端面に係止する突出部により構成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコイル装置。
  5. コア部材を直接的に、あるいは、コア組み合わせ部材を介して間接的に電子部品搭載用基板に固定する固定手段が設けられていることを特徴とした請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のコイル装置。
  6. 固定手段は樹脂から成る接着材料により構成されていることを特徴とした請求項5記載のコイル装置。
  7. 表面側のコア部材と裏面側のコア部材との互いに当接し合う部位には、研磨による表面処理が施されていることを特徴とした請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のコイル装置。
  8. 研磨による表面処理によって、各コア部材の当接部位は、コイル装置のコイルの予め定めたインダクタンス値に対応した表面粗さに調整されていることを特徴とした請求項7記載のコイル装置。
  9. 請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のコイル装置の製造方法であって、電子部品搭載用基板の表面側と裏面側のそれぞれに対を成すコア部材を配置し、コア組み合わせ部材の表面側カバー部材を上記表面側のコア部材の外側に、また、裏面側カバー部材を上記裏面側のコア部材の外側にそれぞれ配置し、上記表面側カバー部材と裏面側カバー部材を嵌め合わせて当該表面側カバー部材と裏面側カバー部材によって上記一対のコア部材を挟持し組み合わせて該コア部材をコイルパターン部に装備し、その後に、上記コア組み合わせ部材の表面側カバー部材あるいは裏面側カバー部材と一体的に上記表面側のコア部材と裏面側のコア部材を相対的に摺動移動させて上記表面側のコア部材と裏面側のコア部材との当接部位を擦り合わせ該表面側のコア部材と裏面側のコア部材との当接部位を密着させることを特徴としたコイル装置の製造方法。
  10. 表面側のコア部材と裏面側のコア部材の擦り合わせ工程が終了した後に、固定手段によりコア部材を直接的に、あるいは、コア組み合わせ部材を介して間接的に電子部品搭載用基板に固定することを特徴とした請求項9記載のコイル装置の製造方法。
  11. 表面側に配置されるコア部材と裏面側に配置されるコア部材は、それぞれ、互いに当接し合う部位に予め研磨による表面処理が施されていることを特徴とした請求項9又は請求項10記載のコイル装置の製造方法。
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