JP2006004989A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属端子がコアに外挿された後に金属端子からコアが外れ難く、かつ金属端子が拡開しないコイル部品を提供する。
【解決手段】 磁気コアの鍔部を構成する副胴部7の頂面7Aと側面7Bとが成す角度及び下面7Fと側面7Bとが成す角度がそれぞれ鋭角であり、頂面7A、下面7Fには凹部7a凹部7fが形成されている、金属端子9の第一狭持部9Aと連結部9Bとが成す角度、及び第二狭持部9Fと連結部9Bとが成す角ともそれぞれ鋭角であり、第一狭持部9A内面、第二狭持部9F内面には凸部9G、凸部9Hが設けられている。金属端子9を副胴部7に外挿した際に、第一狭持部9A、第二狭持部9Fで頂面7A、下面7Fを狭持し、側面7Bと連結部9Bが当接し、凹部7aと凸部9G、凹部7fと凸部9Hが係合する。また、この時に第二狭持部9Fは、連結部9Bに対して90°以下の角度で交差する。
【選択図】図6

Description

本発明はコイル部品に関する。
従来、例えばコモンモードフィルタ等に使用されるコイル部品は、巻芯部とその両端に設けられた鍔部とから構成されたコアと、コアのそれぞれの鍔部に設けられた電極と、巻芯部に巻回されて両端部がそれぞれ電極に継線された導線とを備えて構成されている。
この電極を構成する一例として特許文献1に示すように、鍔部の一面に平行に延び第一狭持面を有する第一挟持部と、鍔部の他面に平行に延び第二狭持面を有する第二挟持部と、該第一挟持部と該第二挟持部とを繋げる連結部と、を有して、鍔部に装着されたときに該第一狭持面と該第二狭持面とにより一面と他面とを狭持する略コの字形状の金属端子がある。
特開2003−22916号公報
また、近年の電子機器の極小化に伴い、これら電子機器に使用されるコモンモードフィルタ等も極小化が進み、現在では数mm程度のコイル部品が用いられてコモンモードフィルタ等が構成されている。
特許文献1に記載のコイル部品では、磁気コアの略直方体の鍔部に略コの字形状の金属端子が外挿され、頂面、側面及び下面に跨って鍔部を覆う形状に金属端子が取り付けられている。金属端子は金属板がプレス加工されて成型されており、磁気コアはフェライト等の磁性粉体が圧縮、焼成の過程を経て成型されている。
金属端子は成型方法の違いから、一般に磁気コアに比べて寸法等の加工精度が高く形成されている。寸法が大きなコイル部品では、例えば磁気コアの成型寸法が規定の設計寸法より大きくなった場合でも、金属端子の撓み等により寸法誤差を吸収し、金属端子を磁気コアに外挿して取り付けることが可能である。
しかし、長手方向の寸法が数mm程度のコイル部品では、金属端子も小さいため、磁気コアの寸法誤差を吸収しきれない場合がある。磁気コアの寸法誤差が設計寸法よりマイナス側で有るならば問題はないが、例えば鍔部の一面と他面との間の距離が設計寸法より大きく成型された磁気コアに、略コの字形状の金属端子を外挿した場合では、金属端子の第一狭持部と第二狭持部との間の距離より磁気コアの寸法が大きいため、第一狭持部と第二狭持部とが拡開し、磁気コアが金属端子より外れ易くなっていた。
また、金属端子の第一狭持部及び第二狭持部は、何れかが基板状の実装面と当接する面となる。第一狭持部と第二狭持部とが拡開した場合には、本来、第一狭持部若しくは第二狭持部が鍔部の一面若しくは他面に略平行に当接した状態で実装されるのに対し、拡開した状態で実装される場合は、実装面とコイル部品との距離等にばらつきが生じて、コプラナリティーが低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、金属端子がコアに外挿された後に金属端子からコアが外れ難く、かつ金属端子が拡開しないコイル部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、巻芯部と、該巻芯部の両端にそれぞれ設けられ一面と該一面に対向する他面と該一面及び該他面の間を連結する連結面とを有する一対の鍔部と、を備えたコアと、該一面に対峙する第一狭持面を有する第一挟持部と、該他面に対峙する第二狭持面を有する第二挟持部と、該第一挟持部と該第二挟持部とを連結して該連結面に対峙する連結部と、を有し、該鍔部に装着されたときに該第一狭持部及び該第二狭持部が該一面及び該他面に追従して該第一狭持面と該第二狭持面とにより該一面と該他面とを狭持する金属端子と、該巻芯部に巻回されると共に該金属端子に両端部が継線される導線と、を備えたコイル部品において、該一面又は該他面の少なくとも一方の面が該連結面と成す角度は、鋭角であるコイル部品を提供する。
このような構成によると、第一狭持部若しくは第二狭持部の少なくともいずれか一方の狭持面で鍔部を狭持する際に鍔部に掛かる力の向きが金属端子の連結部方向になる。
また、該一面及び該他面には凹部が穿設され、該第一狭持面及び該第二狭持面には該凹部と係合可能な凸部が設けられていてもよい。このような構成によると、鍔部に金属端子が外挿された際に凹部に凸部が係合することが可能となる。
また、該一面及び該他面が該連結面と成す角度は、いずれも鋭角で有ってもよい。このような構成によると、第一狭持部及び第二狭持部双方の狭持面で鍔部を狭持する際に、鍔部に掛かる力の向きが金属端子の連結部方向になる。
また、該コイル部品は、略直方体の板状コアを更に備え、該板状コアは、該一対の鍔部に跨って固定されていてもよい。
請求項1記載のコイル部品によれば、連結面と一面若しくは他面の少なくとも一方との成す角が鋭角であるため、これに併せて連結部と第一狭持部若しくは第二狭持部の少なくとも一方との成す角が鋭角となる。この場合に第一狭持部若しくは第二狭持部の少なくともいずれか一方の狭持面で鍔部を狭持する際に鍔部に掛かる力のベクトル方向が金属端子の連結部方向にも向く。よって、第一狭持部と第二狭持部との間の狭持力に基づいて発生する第一狭持面及び第二狭持面と鍔部の一面及び他面との間での摩擦力による保持の他に、第一狭持部若しくは第二狭持部の少なくともいずれか一方と連結部とで鍔部を保持することが可能となり、金属端子から鍔部が外れ難くなる。また、第一狭持部と第二狭持部との間の距離より大きな鍔部を狭持した場合に、第一狭持部と第二狭持部とが拡開するが、連結部と第一狭持部若しくは第二狭持部の少なくとも一方とが成す角が予め90°未満としているため、拡開した場合でも90°以下とすることが可能となる。よって、この成す角が90°以下となる狭持部を実装面側とすることにより、コプラナリティーの低下を抑制することが可能となる。また、この成す角が90°未満となる一面若しくは他面を導線が継線される継線側とすると、巻芯部から一面若しくは他面までの距離を短くすることが可能となる。この場合に巻芯部から配設されて一面上若しくは他面上の第一狭持部若しくは第二狭持部に設けられる継線部までの導線の長さを短縮することが可能となる。
請求項2記載のコイル部品によれば、鍔部に金属端子が外挿された際に凹部に凸部が係合することにより、鍔部に対する金属端子の位置決めが容易となる。また、第一狭持面及び第二狭持面に設けられた凸部と一面及び他面に形成された凹部が係合するため、第一狭持面及び第二狭持面と一面及び他面との間のずれが生じ難くなるため、金属端子からコアが外れ難くなる。
請求項3に記載のコイル部品によれば、第一狭持部及び第二狭持部と連結部とが成す角がそれぞれ鋭角となるため、請求項1にかかる効果がより高められると共に、第一狭持部及び第二狭持部の何れも実装面側とすることが可能となる。
請求項4に記載のコイル部品によれば、板状コアを備えることによりコイル部品としての透磁率が増し、コモンモードフィルタとしての性能がより高められる。
本発明の実施の形態によるコイル部品について図1から図9を参照しながら説明する。コイル部品1は、高速作動信号インターフェースに用いられるコモンモードフィルタである。その寸法は、長手方向で4mm程度であり、図1に示すように、ドラムタイプの磁気コア2と、2本の導線3A、導線3Bと、金属端子9、金属端子10とより構成されている。磁気コア2は、フェライト等の磁性粉体が圧縮、焼結等過程を経て成形されている。
図2に示すように、磁気コア2は長手方向に直交する断面が略長方形の巻芯部5と、巻芯部5の長手方向両端に設けられ、略同一形状の一対の鍔部4、4より構成される。巻芯部5には図2に示すように頂面5Aと、下面5Fと、側面5Dと、側面5Eとにより構成され、図1に示すように、2本の導線3A、導線3Bがこれら頂面5Aと、下面5Fと、側面5Dと、側面5Eとの外周に巻回される。以下、鍔部4については略同一形状であるため、特に明記しない限り、片側のみで説明し、図2に示すように、巻芯部5の長手方向をx軸方向、巻芯部5の幅方向をy軸方向、x軸方向とy軸方向とに直交する方向をz軸方向と定義して説明する。
鍔部4は、図2に示すように、巻芯部5と連結する部分である主胴部6と、主胴部6よりy軸方向に延出されている副胴部7と、副胴部7の反対方向に延出されている副胴部8より構成されている。これら副胴部7と副胴部8とは、巻芯部5の幅中心を通るzx平面に対して面対称な構成になっている。
主胴部6は、z軸方向が長手方向でありy軸方向が幅方向であって巻芯部5と略同一の幅である略長方形に形成されており、巻芯部5の頂面5Aより突出してxy平面と略平行な頂面6Aと、巻芯部5に連結される側面6Cと、側面6Cの対向面であって頂面6Aと略直交する側面6Bと、巻芯部5の下面5Fより突出し側面6Bに対してzx平面上で約87°の角度で交差する頂面6Aに対向する下面6Fと、頂面6Aと下面6Fと側面6Bと側面6Cとに連結する側面6D及び側面6Eとを備えて構成されている。
副胴部7は、側面6Dよりy軸方向に延出されて、z軸方向を長手方向とする略直方体に形成されており、主胴部6の側面6Cと同一平面にある側面7Cと、下面6Fと同一平面にある下面7Fとを備えている。また、側面7Cに対向して側面6Bと略平行かつ下面7Fとzx平面上で約87°の角度で交差する側面7Bは、主胴部6の側面6Bに対して凹んだ位置に設けられている。副胴部7の下面7Fに対向する位置に頂面7Aが、側面7Bに対してzx平面上で約85°の角度で交差し、かつ主胴部6の頂面6Aに対して凹んだ位置に設けられ、これら頂面7Aと下面7Fと側面7Bと側面7Cとに交差して、側面6Dと平行な側面7Dが形成されている。
副胴部8は、副胴部7と面対称な構成であり、側面6Eよりy軸方向に延出されて、一面である頂面8Aと他面である下面8Fと連結面である側面8Bと側面8Cと側面8Eとを備えて構成されている。また、図3に示すように、副胴部7の頂面7A及び下面7Fの略中心部分には、凹部7a、凹部7fが形成されており、副胴部8の頂面8A及び下面8Fにも同様に凹部8a、凹部8fが形成されている。
尚、後述の金属端子9は、頂面7A、下面7Fに対して側面7B側より頂面7A、下面7Fを狭持するように副胴部7に外挿される。従って側面7Bから側面7Cへと向かう方向が金属端子9の装着方向Sとなり(図3)、頂面7Aが金属端子9に狭持される第一面、下面7Fが同じく狭持される他面、側面7Bが金属端子9に対峙する連結面となる。金属端子10についても同様に副胴部8に外挿され、側面8Bから側面8Cへと向かう方向が装着方向S’となり、頂面8Aが金属端子10に狭持される第一面、下面8Fが同じく狭持される他面、側面8Bが金属端子10に対峙する連結面となる。これら装着方向S、S’は、x軸方向と略平行な方向である。
副胴部7の頂面7Aと側面7Bとが交差する個所、及び下面7Fと側面7Bとが交差する個所には、図3に示すように、装着方向Sの反対方向に向かって第一面である頂面7Aと他面である下面7Fとの距離が徐々に減少する第一傾斜面7G及び第二傾斜面7Hが設けられている。これら第一傾斜面7G及び第二傾斜面7Hは、それぞれ頂面7A及び下面7Fに連接しており、かつ側面7Bに対してzx平面上でそれぞれ約120°の角度で交差している。
第一傾斜面7G及び第二傾斜面7Hの装着方向Sの最上流側には、第一傾斜面7Gに連接されると共に側面7Bと略直交に交差する第一傾斜導入面7Iと、第二傾斜面7Hに連接されると共に側面7Bと略直交に交差する該第二傾斜導入面7Jとが設けられている。よって、頂面7Aと側面7Bとが交差する個所は、第一傾斜面7G及び第一傾斜導入面7Iによって面取りされており、下面7Fと側面7Bとが交差する個所は、第二傾斜面7H及び第二傾斜導入面7Jにより面取りされている。副胴部8にも同様に第一傾斜面8G及び第二傾斜面8H、第一傾斜導入面8I及び第二傾斜導入面8Jが設けられ、頂面8Aと側面8Bとが交差する個所は、第一傾斜面8G及び第一傾斜導入面8Iによって面取りされており、下面8Fと側面8Bとが交差する個所は、第二傾斜面8H及び第二傾斜導入面8Jにより面取りされている。
副胴部7には、電極となる略コの字形状の金属端子9が取り付けられ、同様に副胴部8には金属端子10が取り付けられる。この金属端子9及び金属端子10も、副胴部7及び副胴部8と同様の面対称な構成になっている。
略コの字形状の金属端子9は、略コの字形状の一対の腕部分となる第一狭持部9A及び第二狭持部9Fと、一対の腕部分を連結する連結部9Bとにより構成される。これら、第一狭持部9A及び第二狭持部9Fと連結部9Bとは、一枚の金属板が折り曲げ加工されて、第一狭持部9Aが連結部9Bに対して約85°の角度で折り曲げられ、第二狭持部9Fは連結部9Bに対して約87°の角度で折り曲げられて形成されている。また第一狭持部9Aの第一狭持面である略コの字形状の内面には、略コの字形状の内側に向けて突出する凸部9G(図4)が設けられており、第二狭持部9Fの第二狭持面である略コの字形状の内面には、略コの字形状の内側に向けて突出する凸部9Hが設けられている。金属端子10も金属端子9と同様に形成され、第一狭持部10Aの第一狭持面である略コの字形状の内面には、略コの字形状の内側に向けて突出する凸部10Gが設けられており、第二狭持部10Fの第二狭持面である略コの字形状の内面には、略コの字形状の内側に向けて突出する凸部10Hが設けられている。
また、金属端子9の第一狭持部9Aには、第一狭持部9Aの主胴部6の側面6Dと対峙する側部分より切片9Iが設けられている。この切片9Iは、切片9Iと第一狭持部9Aとの連接部分で、第一狭持部9Aの外面と当接するように折り曲げ加工されている。また、金属端子9の第一狭持部9Aから、連結部9Bの第一狭持部9Aとの連接個所付近にかけて、その幅が第二狭持部9Fと連結部9Bの第二狭持部9Fとの連接個所付近に比べて狭く形成されている。金属端子10にも金属端子9と同様に切片10Iが設けられ、同様に幅が狭く形成されている。
以下、金属端子9及び金属端子10を磁気コア2に取り付けてコイル部品1を形成する過程について説明する。金属端子10及び副胴部8の形状は金属端子9及び副胴部7と面対称で同様であるため、特に言及しない限りは、金属端子10は金属端子9と同じ過程で取り付けられる。
金属端子9が鍔部4の副胴部7に取り付けられる際には、図4に示すように金属端子9は、連結部9B内面と副胴部7の側面7Bとが略平行に対峙する状態に配置される。この状態で金属端子9は副胴部7に近接されて、第一狭持部9A及び第二狭持部9Fの端部がそれぞれ頂面7A上及び下面7F上に沿うように副胴部7に外挿される。
頂面7Aと下面7Fとは、互いに側面7Bに対してそれぞれ90°未満の角度である。また、これらに沿う第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとは、端部に向かって第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとの間が狭くなっている。これに対して、副胴部7の側面7Bと頂面7A及び下面7Fとが交差する個所は、それぞれ第一傾斜面7G及び第一傾斜導入面7I、第二傾斜面7H及び第二傾斜導入面7Jにより面取りされている。この面取りにより側面7Bのz軸方向の距離が、頂面7Aと下面7Fとの間の距離より短くなっている。また、第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとの間の距離は、側面7Bのz軸方向の距離より大きく形成されている。よって、外挿時に第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとの先端は、これら面取り個所に当接して、第一傾斜面7G、第二傾斜面7H上を摺動し、頂面7A上及び下面7F上に沿うことが可能になる。
この状態で図5に示すように、金属端子9が更に外挿されて副胴部7に近接し、そして図6に示すように、副胴部7の側面7Bと連結部9B内面とが当接する。この時に凸部9Gと凹部7a、凸部9Hと凹部7fとがそれぞれ係合する。この係合により副胴部7に対する金属端子9の位置が特定される。その後に、第一狭持部9A内面と頂面7A、第二狭持部9Fと下面7Fとがそれぞれ当接して副胴部7を狭持する。
第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとは、それぞれ連結部9Bとの連結個所を支点とする片持ち梁状に形成されているため、第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとにより副胴部7を狭持する場合には、それぞれ連結部9Bとの連結個所を支点とする曲げモーメント力により狭持する。図6に示すように、例えば第一狭持部9Aで、曲げモーメント力により発生する力Pは、第一狭持部9A内面の略法線方向かつ金属端子9の内方側に作用する。
第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとは、頂面7Aと下面7Fとに当接しており、頂面7Aと下面7Fとは、側面7Bを挟んで平行とならずに対向する位置にあるため、第一狭持部9Aの法線方向と、第一狭持部9Aに対する第二狭持部9Fの位置方向とは異なる。また曲げモーメント力Pは、第二狭持部9Fの位置方向への力p1と第二狭持部9Fの位置方向に直交する方向への力p2とに分解することができる。この場合に、第二狭持部9Fの位置方向への力p1により、第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとの間で頂面7Aと下面7Fとにより副胴部7が狭持される。また、第一狭持部9Aの第二狭持部9Fの位置方向に直交する方向には、連結部9Bがあり、側面7Bと当接している。従って副胴部7は、第二狭持部9Fの位置方向に直交する方向への力p2により、第一狭持部9Aと連結部9Bとの間でも狭持される。第二狭持部9Fは、第一狭持部9Aと連結部9Bに対する角度が約2°異なるのみでその他形状は同様であるため、第一狭持部9Aと同様に、第二狭持部9Fと連結部9Bとの間でも副胴部7は狭持される。
よって、副胴部7は、金属端子9の第一狭持部9Aと第二狭持部9Fとの間で狭持されると共に、副胴部7の側面7Bが金属端子9の連結部に押し付けられて保持される。これにより、金属端子9による副胴部7の保持性は向上し、金属端子9から副胴部7はより外れ難くなる。
金属端子9と同様に金属端子10を取り付けた後に、図7に示すように、巻芯部5に導線3A、導線3Bを巻回する。これら巻回された導線3A、導線3Bの端部は、両方の鍔部4、4に設けられたそれぞれの金属端子9及び金属端子10の第一狭持部9Aと切片9I、及び第一狭持部10Aと切片10Iとが連接する位置へx軸方向と略平行に配置される。頂面7Aは側面7Bと約85°で交差しているため、側面7Bと略平行な側面7Cとは、約95°で交差することになる。また、頂面7Aは側面7Bから側面7Cに向かって沈む方向に傾斜しているため、導線の配線距離である巻芯部5の頂面5Aから側面7Cと頂面7Aとが交差する位置までのz方向の距離は、頂面7Aが側面7Bと略直交して、巻芯部5Aの頂面5Aと略平行な場合に比べて短くなる。よって、当該実施の形態に係る副胴部7の方が従来のコイル部品より導線の配線距離を短くすることが可能となり、かつ側面7Cから頂面7Aに跨って導線が沿う場合に少なくとも鋭角に曲がる個所が形成されないため、導線を配線し易くなる。
その後に導線3A、導線3Bは、アーク溶接等により金属端子9及び金属端子10と電気的に継線される。そして、切片9I及び切片10Iを第一狭持部9A及び第1狭持部10Aと略平行となるように折り曲げて導線3A、導線3Bの継線個所を保護し、コイル部品1が完成する。この後に、図2に示す板状コア20を、それぞれの鍔部4、4の主胴部6、6の頂面6A、6Aに渡して接着剤を用いて固定し、板状コア20と磁気コア2とにより閉磁路を形成する。この場合に、金属端子9及び金属端子10の継線個所である頂面7A、頂面8Aは、主胴部6の頂面6Aより凹んだ位置にあり、頂面6Aと頂面7A及び頂面8Aとの間に段差が形成される。よって、頂面6A上に板状コア20を固定した場合に、この段差内に継線個所が収まり、板状コア20と継線部分とは接触することなく良好に板状コア20が固定される。
コイル部品1は第二狭持部9F、第二狭持部10Fでそれぞれ基板の実装面と当接する。当該実施の形態に係る第一狭持部9A及び第二狭持部9Fは、連結部9Bと鋭角に交差するように略コの字形状の内側に曲げられて形状化されているため、磁気コア2が製造誤差により規定の寸法より大きくなった場合にこれを狭持しても、第一狭持部9A及び第二狭持部9Fが連結部9Bに対して少なくとも直角、若しくは内側に保つことが可能となり、同様に第一狭持部10A及び第二狭持部10Fが連結部10Bに対して少なくとも直角、若しくは内側に保つことが可能となる。
第二狭持部9Fと連結部9Bとが鋭角に交差する状態でコイル部品1が実装面上に実装された場合、図8に示すように、第二狭持部9Fの連結部9Bとの交差する個所付近で半田等により基板21上の実装面22に実装される。第二狭持部9Fと連結部9Bとが略直角に交差する状態でコイル部品1が実装面上に実装された場合は、図9に示すように、第二狭持部9Fの連結部9Bとの交差する個所を含む第二狭持部9Fの外面で基板21上の実装面22に実装される。従って、第二狭持部9Fと連結部9Bとが鋭角に交差する状態及び略直角に交差する状態の何れの状態においても、実装面に対するコイル部品1のz軸方向位置は、実装面と、第二狭持部9Fの連結部9Bとの交差する個所とが当接して決定され、第二狭持部9Fが連結部9Bと成す角度が約90°以下であるならば、実装面に対するコイル部品1の位置を略一定に保つことが可能となる。
例えば長手方向であるx軸方向が約4mm、y軸方向が約3mm、z軸方向が約2mmのコイル部品で、頂面7Aと下面7Fとが略平行な場合では第二狭持部9Fと実装面との間の隙間が約0.05mm生じていたのに対し、当該実施の形態に係るコイル部品1では、第二狭持部9Fと実装面との間の隙間が0.02mm以下に押さえることが可能となった。当該実施の形態に係るコイル部品1を使用して上述の隙間を小さくすることにより、コイル部品1の実装時のガタや、融着ミス等を減少し、コプラナリティーを向上させることが可能となる。
磁気コア2は上述のようにフェライト等の磁性粉体を型枠である金型内に入れ、これを圧縮して成型する。この磁気コア2を成型する際に、金型の製作上の問題から、側面7Bを形成するために略平面上の金型が使用され、この側面7Bを形成する金型上に第一傾斜面7G等を形成する金型が接合されて磁気コア2が成型される。この時に、第一傾斜面7Gは、側面7Bに対して約60°の角度を有するため、金型もその先端が60°となる。一般に鋭角な金型を使用すると、その先端の鋭角部分が圧縮時の圧力により変形し、他の金型に比べて耐用年数が低下する。よって、先端部分に少なくとも側面7Bを形成する金型と略直交する第一傾斜導入面7Iを形成して鋭角部分を無くし、金型の耐用年数を向上させる。同様に第二傾斜導入面7Jが設けられる。
尚、本発明に係るコイル部品は、上記実施の形態に限定されず、特許請求の範囲内で種々の変更や改良を行うことが可能である。例えば板状コア20が無い形状でコモンモードフィルタとして使用しても良い。
実施の形態にかかるコイル部品の平面図。 実施の形態にかかるコイル部品の分解斜視図。 実施の形態にかかるコイル部品の磁気コアの断面図。 実施の形態にかかるコイル部品の副胴部と金属端子との係合前状態を表す側面図。 実施の形態にかかるコイル部品の副胴部と金属端子との係合途中状態を表す側面図。 実施の形態にかかるコイル部品の副胴部と金属端子との係合完了状態を表す側面図。 実施の形態にかかるコイル部品の巻線状態を表す側面図。 実施の形態にかかるコイル部品(第一狭持部と第二狭持部とが互いに近づくように対向している状態)を基板上に実装した状態の側面図。 実施の形態にかかるコイル部品(第一狭持部と第二狭持部とが略平行な状態)を基板上に実装した状態の側面図。
符号の説明
1 コイル部品 2 磁気コア 3A 導線 3B 導線 4 鍔部
5 巻芯部 5A 頂面 5D 側面 5E 側面 5F 下面
6 主胴部 6A 頂面 6B 側面 6C 側面 6D 側面 6E 側面
6F 下面 7 副胴部 7A 頂面 7B 側面 7C 側面 7D 側面
7F 下面 7G 第一傾斜面 7H 第二傾斜面 7I 第一傾斜導入面
7J 第二傾斜導入面 7a 凹部 7f 凹部 8 副胴部 8A 頂面
8B 側面 8C 側面 8E 側面 8F 下面 8G 第一傾斜面
8H 第二傾斜面 8I 第一傾斜導入面 8J 第二傾斜導入面 8a 凹部
8f 凹部 9 金属端子 9A 第一狭持部 9B 連結部
9F 第二狭持部 9G 凸部 9H 凸部 9I 切片 10 金属端子
10A 第一狭持部 10B 連結部 10F 第二狭持部 10G 凸部
10H 凸部 10I 切片 20 板状コア 21 基板 22 実装面

Claims (4)

  1. 巻芯部と、該巻芯部の両端にそれぞれ設けられ一面と該一面に対向する他面と該一面及び該他面の間を連結する連結面とを有する一対の鍔部と、を備えたコアと、
    該一面に対峙する第一狭持面を有する第一挟持部と、該他面に対峙する第二狭持面を有する第二挟持部と、該第一挟持部と該第二挟持部とを連結して該連結面に対峙する連結部と、を有し、該鍔部に装着されたときに該第一狭持部及び該第二狭持部が該一面及び該他面に追従して該第一狭持面と該第二狭持面とにより該一面と該他面とを狭持する金属端子と、
    該巻芯部に巻回されると共に該金属端子に両端部が継線される導線と、を備えたコイル部品であって、
    該一面又は該他面の少なくとも一方の面が該連結面と成す角度は、鋭角であることを特徴とするコイル部品。
  2. 該一面及び該他面には凹部が穿設され、該第一狭持面及び該第二狭持面には該凹部と係合可能な凸部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 該一面及び該他面が該連結面と成す角度は、いずれも鋭角であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル部品。
  4. 該コイル部品は、略直方体の板状コアを更に備え、該板状コアは、該一対の鍔部に跨って固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一に記載のコイル部品。
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