JP3627084B2 - 放電加工機の電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加工物の加工面の加工品質の向上を目的とした放電加工機の電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤ放電加工装置は加工液として水を使用するため、電解電流により被加工物の腐食が発生するといった問題がある。このため、正負両極性のパルス電圧を加工間隙に印加し、極間の平均電圧を零にしながら加工を行い、電解電流による加工面の精度低下、電食防止を実現するための方法が提案されている。
【0003】
図12は従来の放電加工機の電源装置を示すブロック構成図である。
また、図13は、図12の放電加工機の電源装置を説明するためのタイミングチャートである。
図12において1はワイヤ電極で、被加工物2との間に加工液である水を介して、所定の加工間隙を保持している。被加工物2は、NC装置などの駆動装置によってXY軸平面上を移動するテーブル(図示せず)に設置されている。3は直流電源で、正極側は被加工物2に接続され、ワイヤ電極1と被加工物2との間に電圧を印加する。
【0004】
4はNPN型のトランジスタで、エミッタ側は直流電源3の負極側へ接続され、直流電源3の電圧E1をオンオフする。5は限流抵抗で、トランジスタ4のコレクタ側とワイヤ電極1との間に直列に接続されている。6は直流電源で、負極側は被加工物2に接続され、且つ直流電源3と並列に接続され、ワイヤ電極1と被加工物2との間に直流電源3と逆極性の電圧を印加する。7はPNP型のトランジスタで、エミッタ側は直流電源6の正極側に接続され、直流電源6の電圧E2をオンオフ制御する。8は限流抵抗で、トランジスタ7のコレクタ側とワイヤ電極1との間に直列に挿入されている。9は低周波パルス発振器。10は高周波パルス発振器。11はインバータで低周波パルス発振器9に接続されている。
【0005】
12はアンド回路で、入力端子の一端は高周波パルス発振器10に接続され、他端はインバータ11の出力端子に接続され、且つ出力端子はトランジスタ4のベース側に接続されている。13はドライブ回路で、アンド回路12とトランジスタ4のベース側間に直列に挿入されている。14はナンド回路で、入力端子の一端は高周波パルス発振器10にアンド回路12と並列に接続され、他端は低周波パルス発振器9にインバータ11と並列に接続され、且つ出力端子はトランジスタ7のベース側に接続されている。15はドライブ回路で、ナンド回路14とトランジスタ7のベース側との間に直列に挿入されている。
【0006】
従来の放電加工機の電源装置は以上のような構成をしており、図13のように高周波パルス発振器10は波形Aのような短い周期のパルスを出力する。一方、低周波パルス発振器9は波形Bのような長い周期のパルスを出力する。インバータ11は波形Bを反転し、波形Cの信号を出力する。アンド回路12は波形Aと波形Cのアンド条件を取り、波形Dの信号を出力する。ドライブ回路13は波形Dの信号を増幅して、トランジスタ4をオンオフさせる。すると、トランジスタ4のコレクタ側の電圧は波形Fとなる。一方、ナンド回路14は、波形Aと波形Bのナンド条件を取り、波形Eの信号を出力する。ドライブ回路15は波形Eの信号を増幅して、トランジスタ7をオンオフさせる。
【0007】
すると、トランジスタ7のコレクタ側の電圧は波形Gとなる。波形Fと波形Gのパルス電圧は限流抵抗5と限流抵抗8を通じて加算された後、加工間隙に印加される。ここで、加工間隙に印加される電圧の波形は、通電ケーブルのインダクタンスや浮遊容量のため、波形Hとなる。すると、放電が加工間隙に発生し、被加工物2を加工する。そして、放電が発生すると、加工間隙を通じて、波形Iの加工電流が流れ、加工間隙の電圧は下降して波形Jとなる。
【0008】
波形Hは周期の長い波形Bの周期で、短形状に整形されたパルス電圧であるので、放電可能電圧EA以上である放電可能時間taが長く、加工に有効な放電数を多くでき、加工効率を向上させることができる。
従来例によれば、ワイヤカット放電加工の仕上げ加工において、両極性の周期の長い短形状のパルス電圧を加工間隙に印加するようにしたので、放電可能な時間を長くして、加工に有効な放電の数を多くして、加工効率を向上させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12に示す従来の放電加工機の電源装置においては、負電圧、すなわち、被加工物2の電圧よりも電極1の電圧が高くなるように印加される電圧は、放電を開始するための高い電圧を供給する直流電源3により供給されるため、負電圧も高い電圧となり負電圧による放電が発生する。
【0010】
被加工物2の電解腐食を防止するために、平均加工電圧を零ボルトとして加工しようとした場合、正側印加電圧の積分値を負側の印加電圧の積分値で打ち消すために、正極側の電圧印加時間と負極側の電圧印加時間を同程度に設定する必要がある。正極性側の放電は加工に有効であるが、負極性側の放電が発生すると、マイクロクラックの問題や、ワイヤ電極材料の被加工物2への付着といった状況が発生する。
【0011】
以上のように、従来の放電加工機の電源装置は上述のように構成されており、負電圧印加時の放電を極力防止するよう考慮されたものではなく、正電圧と負電圧を印加する時間が同じになるように設定されているので、負電圧による放電電流が正側の放電電流と同じように流れるため、被加工物2の加工面の加工品質を著しく低下させるという問題点を有している。また、特開平5−208317号公報に開示された放電加工装置においては、電圧パルスの印加方法を正負極性で異なった方法で印加し、負極性側の放電の発生を防止している。しかし、この発明は加工速度の速い荒加工に着目したものであり、加工精度を重視する仕上加工においては、電圧および電流パルスを印加しない休止時間を設定する必要があり、この休止時間については、考慮されていないため、仕上加工に使用した場合には加工寸法精度が悪化するという問題がある。
【0012】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、加工間隙に負電圧を印加する電源の電圧が放電発生の可能な電圧を有する場合においても、負電圧の放電による被加工物の加工面の品質低下が防止されるとともに、加工面の加工品質の高い放電加工機の電源装置を得ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る放電加工機の電源装置は、被加工物と電極との間に前記被加工物に対して前記電極が正負両側の極性を有するパルス電圧を印加し、かつ平均加工電圧を零ボルトに維持するようにした放電加工機において、前記正負両側の極性を有するパルス電圧を印加する電圧印加手段と、負極性側の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出値と所定の電圧を比較する比較手段と、正極性の電圧印加状態の期間と負極性の電圧印加状態の期間と前記負極性の電圧印加状態に続く負極性の電圧印加休止状態とを所定の順序で繰り返し発生させるように前記電圧印加手段を制御するパルス制御手段とを備え、前記パルス制御手段は、前記負極性の電圧印加休止状態を維持する所定期間に前記電圧検出手段の電圧検出値の絶対値が前記比較手段で設定する所定値の絶対値より小さくなる場合に再度負極性の電圧印加状態を繰り返すように前記電圧印加手段を制御するものである。
【0015】
また、電圧印加手段は、半導体スィッチング素子を含み構成されるスイッチ回路であるものである。
【0016】
また、パルス制御手段は、正極性側の電圧印加状態の期間および負極性側の電圧印加状態の期間に対して、前記負極性の電圧印加状態に続く負極性の電圧印加休止状態を維持する所定期間が充分長いものである。
【0017】
また、パルス制御手段は、正極性の電圧パルス印加期間および負極性の電圧パルス印加期間において、電圧印加状態と電圧印加状態を解除した状態が交互にくり返し発生させるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による放電加工機の電源装置を示すブロック図である。図1において、1はワイヤ電極、2は被加工物、16は極間における加工電圧を検出する電圧検出回路、17は電圧検出回路16の電圧検出値と設定値を比較する比較回路、18は加工用電源19のスイッチング動作を制御するパルス制御回路である。
加工用電源19はワイヤ電極1と被加工物2とに放電電流パルスを供給するる。また、20は被加工物2を載置するテーブル、21a、21bはワイヤ電極1と被加工物2との相対位置を位置決めするX軸およびY軸駆動モータ、22はX軸およびY軸駆動モータ21a、21bを制御する軸駆動制御装置、23は軸駆動制御装置22およびパルス制御回路18に軸移動指令および加工条件パラメータを送出するNC制御装置である。
【0019】
図2は図1の放電加工機の電源装置におけるパルス制御回路と加工電源を示す回路図である。
図2において、1は電極、2は被加工物、101は出力電圧がE1である直流電源、102、103、104、および105はそれぞれスイッチ回路、例えば、半導体スイッチング素子である。106は半導体スイッチング素子104および105の陽極と被加工物2との間に接続された抵抗器である。また、107〜110は半導体スイッチング素子102〜105を駆動する駆動回路である。 18は駆動回路107〜110に制御信号を与え、半導体スイッチング素子102〜105の制御を行うパルス制御回路である。
【0020】
そして、111はパルス制御回路18により出力される制御信号S1を駆動回路107および110に伝える信号線であり、112はパルス制御回路18より出力される制御信号S2を駆動回路108および109に伝える信号線である。制御信号S1およびS2によりパルス制御回路18は駆動回路107〜110に制御信号を与え、半導体スイッチング素子102〜105のオンオフ制御する。次に、113は出力電圧がE2である直流電源、114は陰極が直流電源113の陽極に接続された整流回路、例えばダイオードで、直流電源113とともにクランプ回路を構成している。なお、E2の絶対値はE1の絶対値より小さく設定されている。また、ダイオードの陽極は電極1に接続され、直流電源113の陰極は被加工物2に接続されている。
【0021】
次に、図2に示すパルス制御回路と加工電源の動作について説明する。
図2において、パルス制御回路18により半導体スイッチング素子102および105は同時にオンオフ動作し、半導体スイッチング素子103および104は同時にオンオフするように制御されるとともに、半導体スイッチング素子102および103は互いに相補的にオンオフ動作し、半導体スイッチング素子104および105は互いに相補的にオンオフ動作するように制御される。また、半導体スイッチング素子103および104がオンし、電極1に比べ被加工物2に高い電圧が印加された状態、すなわち、正の電圧が加工間隙に印加された状態で放電が開始すると、被加工物2と電極1との間に放電電流が流れ加工が行われる。
【0022】
そして、所定時間経過後半導体スイッチング素子103および104をオフさせるようにパルス制御回路18により制御される。なお、放電による被加工物2の加工は半導体スイッチング素子103および104がオンし加工間隙に正の電圧が印加された状態のときに行われる。そして、半導体スイッチング素子102および105がオンし被加工物2に比べ電極1の電圧が高い電圧が印加される状態、すなわち、負の電圧が加工間隙に印加される状態のとき被加工物2と電極1との間に印加されると平均電圧の片寄りが減少する方向に是正され、電解現象や電食現象が軽減される。
【0023】
以上、説明したパルス制御回路と加工電源の動作について、図3に示す動作フロー図、図4に示す半導体スイッチング素子の制御信号S1、S2のタイミングチャートおよび加工間隙の電圧波形図により更に説明する。
加工電源に動作司令が与えられると図3においてS100からS101に移行する。S101では、半導体スイッチング素子102および105がオンし半導体スイッチング素子103および104がオフする(すなわち、図4の制御信号がS1=1、S2=0の状態)。この状態では、半導体スイッチング素子102を介して直流電源101の陽極の電圧が電極1に印加され、半導体スイッチング素子105および抵抗器106を介して直流電源101の陰極の電圧が被加工物2に印加される。
【0024】
S101からS102へは直ちに移行する。そして、S102では、S101で設定された状態のまま期間T1の間、留まり次のS103に進む。なお、S102に留まる期間T1においては、図4に示すように−E1の電圧が発生する。
【0025】
S103では、半導体スイッチング素子102および105がオフし、加工間隙に電圧が印加されない状態になる(すなわち、図4の制御信号がS1=0、S2=0の状態)。そして、直ちにS104に進む。S104では、S103で設定された状態のまま図4に示す期間T2の間留まり、次のS105に進む。
【0026】
S105では、半導体スイッチング素子102および105はオフしたまま、半導体スイッチング素子103および104がオンする(すなわち、図4の制御信号がS1=0、S2=1の状態)。この状態では、半導体スイッチング素子104および抵抗器106を介して、直流電源101の陽極の電圧が被加工物2に印加され、半導体スイッチング素子103を介して直流電源101の陰極の電圧が電極1に印加される。そして、S105からS106に直ちに移行する。
【0027】
S106では、S105で設定された状態のまま期間T3の間留まり、初めのS101に戻る。なお、S106に留まる期間T3においては図4に示すようにE1の電圧が加工間隙に発生する。
【0028】
図4の電圧波形は被加工物2と電極1との加工間隙の電圧波形を示しているが、実線で示したパルス波形401は被加工物2と電極1との加工間隙に静電容量分が存在しない場合の波形を示し、零ボルトの電圧から−E1およびE1の電圧に時間とともに漸近する点線で示した波形402は静電容量が存在する場合の波形を示している。ともに、放電が発生しない場合の加工間隙の状態を示している。
【0029】
被加工物2と電極1との加工間隙には、通常静電容量が存在するため、加工間隙の電圧は半導体スイッチング素子をオフした後もすぐには立ち下がらず、点線で示す電圧波形402のように変化する。加えて、被加工物2の電解腐食を防止するには、加工間隙の平均電圧を零ボルトに維持する必要があり、正側の電圧の面積402aと負側の電圧の面積402bが平均的に等しくなるように加工条件を設定する必要がある。ところで、ここで加工間隙の静電容量を考慮すると、負側の電圧パルスの印加を止めても加工間隙の電圧はすぐに零ボルトには戻らず、正側の電圧パルスを印加するまで負側の電圧が存在する。すなわち、負側の電圧の面積402bは負側の電圧パルス印加時間T1と電圧パルスを印加しない期間T2において加工間隙に存在する負極性の電圧を積分したものであり、この負電圧の面積402bが正側の電圧の面積402aと等しくなると加工間隙の平均電圧が零ボルトになり電解腐食の防止できる。
【0030】
ここで、負側の電圧パルス印加後の期間T2を正負の電圧パルス印加時間T1およびT3に比べ充分長い時間に設定すると、半導体スイッチング素子102および105をオフした後の期間T2の間は、加工間隙の静電容量のため負電圧が維持される。一方、正電圧を印加(期間T3)し半導体スイッチング素子103および104をオフしたあとは、すぐに負電圧を印加するので、加工間隙の電圧は図4に示すように、正極性から負極性に直ちに反転する。したがって、加工間隙の平均電圧を零ボルトとなる条件を選択した場合、負側の電圧パルス印加期間T1を正側の電圧パルス印加時間T3より短くする加工条件設定が可能となる。
【0031】
すなわち、負側の半導体スイッチング素子102および105のオン時間を正側の半導体スイッチング素子103、104のオン時間に対して短くなるような加工条件の設定(T3>T1)が可能となる。例えば、T2=6μsとした場合、加工間隙の平均電圧を零ボルトに維持しながら、T1=1.5μs、T3=3.5μsという期間T1をT3の1/2以下とする加工条件設定が可能となる。
【0032】
図5は、T3>T1となる加工条件を設定し被加工物2と電極1との間に放電が発生した場合の加工間隙の電圧波形と電流波形を示している。
図において、正側は正電圧E1を加工間隙に印加しT11の時間が経過後、放電電流I1が流れ、負側は負電圧−E1を印加しT31の時間経過後、負側の電流−I1が加工間隙に流れる状態を示している。また、正負両側の印加電圧の絶対値は同じであるため、放電が発生するまでの時間T11およびT31も同じである。このとき、正負の放電電流の流れる時間を見ると、正側の電流が流れる時間T12に比べ、負側の電流が流れる時間T32が短くなっているのがわかる。
【0033】
つまり、正側の電流の積分値に対して、負側の電流の積分値をかなり少なくすることが可能である。負極性側の放電は、被加工物2の加工面にマイクロクラックが発生したり、ワイヤ電極1の電極材料が被加工物2へ付着するといった問題が発生し、加工品質低下を招くので、放電電流の流れる時間はできる限り短い方がよいので、上記のような半導体スイッチング素子のオンオフ時間の設定を行うことで、加工間隙の平均加工電圧を零ボルトに維持しながら、負極性側の放電の影響を受けにくい加工が可能となり、被加工物2の加工面の品質の低下を防止できる。
【0034】
なお、本実施の形態においては、被加工物2とワイヤ電極1との加工間隙の零ボルトとするような加工条件設定を手動で行っているが、もちろん、加工間隙の平均電圧を検出して、半導体スイッチング素子のオンオフ時間を自動的に制御し、加工間隙の平均加工電圧が零ボルトを維持するようにしても良い。
【0035】
次に、図2により、直流電源113およびダイオード114により構成するクランプ回路の動作について説明する。
直流電源113およびダイオード114の直列体は加工間隙に印加される負の電圧の絶対値が直流電源113の出力電圧E2より大きくならないようにクランプする働きを有している。すなわち、半導体スイッチング素子102および105がオンしても、絶対値がE1である負の電圧が加工間隙に印加されることはなく、E1(例えば約100V)より小さい電圧であるE2(例えば約70V)にクランプされる。なお、ダイオード114は直流電源113の陽極から電極1に向けて流れる電流を阻止する機能を有している。
【0036】
図6(a)は上記のクランプ回路を使用した場合の加工間隙の電圧波形を示したもので、実線601は加工間隙に静電容量が存在しない場合で、点線602は加工間隙に静電容量が存在するときの波形を示しており、共に加工間隙に放電が発生しない状態の波形である。また、図6(b)はクランプ回路を使用した場合に加工間隙に放電が発生した場合の電圧波形と電流波形を示している。
【0037】
図6(a)の電圧波形に示すように、期間T1における波高値が−E2(例えば約70V)の実線で示した波形は、負の電圧がクランプされた状態における放電開始前の波形を示している。このように、加工間隙に印加される負電圧の大きさは、電圧−E2にクランプされるため負電圧による放電は軽減または阻止される。そして、加工間隙には静電容量が存在するので、このようにクランプ回路を使用した場合においても、負側の電圧パルス印加後に電圧パルスを印加しない所定時間(T2)を設定することで、加工間隙の平均電圧を零ボルトに維持しながら、正側の電圧パルス印加時間T3に対して、負側の電圧パルス印加時間T1が短くなるような加工条件設定が可能となる。
【0038】
ここで、図6(b)の電圧波形と電流波形を見ると、T1およびT3に対しT2を充分長く設定した場合は、負極性側で放電が発生した場合の放電電流の積分値が、正側の放電電流の積分値に対してかなり少なくなっていることがわかる。仮に、従来例のようにT2の設定時間を取らない場合を考えると、クランプ回路を使用した場合、加工間隙の平均電圧を零ボルトにしようとすると、正側の放電パルス印加時間(本実施の形態の場合T3に相当)に比べ、負側の放電パルス印加時間(本実施の形態の場合T1に相当)が長くなるような条件設定をしなければならず、このような状態において、加工間隙で放電が発生した場合、図6(b)の点線で示すような電圧波形および電流波形となり、希に放電が発生した場合、図6(b)のように長時間にわたって電流が流れ、被加工物に大きな損傷を与えてしまう。本実施の形態においては、以上のようにクランプ回路を使用して負極性側の放電発生を抑制するような場合においても、電圧パルスの印加時間が最小限となるような加工条件設定できるので、ごく希に放電が発生したとしても被加工物のダメージを最小限に抑えることができる。
【0039】
また、本実施の形態は半導体スイッチング素子を切り替えるにより、一つの直流電源で正負両極性の電圧を印加するようにしているが、二つの直流電源を使用して正負両極性の電圧を印加するようにしても良い。加えて、負極性側の放電を発生しにくくするために電圧クランプ回路を使用しているが、正負の極性に応じて抵抗器を切り替え負極性側の放電を発生しにくくしても良い。あるいは、直流電源が二つの場合は、印加する電圧を変更しても良い。
【0040】
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2による放電加工機の電源装置におけるパルス制御回路の動作を示すフローチャートである。
図1に示すブロック構成図において、加工間隙の電圧を検出する電圧検出回路16の出力を比較回路17に入力し、比較回路17に設定される電圧設定値との比較結果をパルス制御回路18に入力している。パルス制御回路18は、電圧検出回路16の検出する加工間隙の電圧値と比較回路17に設定する電圧設定値の比較結果に応じて負の放電パルスを印加する期間を制御するように構成されている。
図8は、パルス制御回路18の出力S1、S2と加工間隙の電圧波形を示している。
【0041】
次に、実施の形態2による放電加工機の電源装置におけるパルス制御回路および加工電源の動作について、図7に示す動作フロー図、および、図8に示す制御信号S1、S2のタイミングチャートおよび加工間隙の電圧波形図により説明する。
ここで、図7のフローチャートにおけるS200〜S203およびS207〜S208は、図2のフローチャートにおけるS100〜S103およびS105〜S106と同様の動作であり、説明を省略する。
【0042】
パルス制御回路18は図7に示すS204において、電圧検出回路16を通じて、加工間隙の電圧値E1を読み込む。次に、S205ではS204で読み込んだ電圧−Eと比較回路17に設定される電圧値−Eaを比較し、−E>−EaならばS201に戻り、スイッチング素子102および105をオンする。
また、−E≦−EaならばS206に進む。期間T2において加工間隙の電圧が零ボルトに近づいたときに、再度負側の電圧パルスを印加し、負極性側の電圧値を維持するように動作する。したがって、負側の電圧値を高い値で維持できるので、平均加工電圧を零ボルトとする場合、負側の電圧パルスの印加時間を短くするような設定が可能となる。また、加工間隙の静電容量が少なく電圧値の立ち下がりが速い場合においても、負側の電圧値を高く維持できるので負側の電圧パルスの印加時間の短い設定が可能となる。
【0043】
したがって、加工間隙の電圧変化を検出し、負の電圧値が所定値Eaを切って、零ボルトの方へ漸近する場合において、再度、半導体スイッチング素子102および105をごく短い時間オンして負側の電圧パルスを印加するので、負の放電パルスの印加時間が短時間であっても、効率よく負の電圧の絶対値を高く維持できるため、被加工物の損傷を最小限に抑えながら効率の良い加工が実現できる。
【0044】
実施の形態3.
図9は図1の放電加工機の電源装置におけるパルス制御回路と加工電源を示す回路図である。
図9において、1〜18、および101〜112は実施の形態1と同様であり、201は高周波発振回路、202、203は2入力AND回路である。2入力AND回路202、203の一方の入力端子は高周波発振回路201の発振出力が入力されるように接続され、他方の入力端子はパルス制御回路18の出力、すなわち、制御信号S1およびS2が入力されるように接続されている。なお、この制御信号S1およびS2は実施の形態1を示す図2における制御信号S1およびS2と同様の信号である。
【0045】
また、2入力AND回路202の出力端子は駆動回路107および駆動回路110に接続され、2入力AND回路203の出力端子は駆動回路108および駆動回路109に接続されている。そして、パルス制御回路18、高周波発振器201、2入力AND回路202、203および駆動回路107〜110によりスイッチ回路が構成されている。図10はパルス制御回路18の出力S1、S2、S3と加工間隙の電圧波形を示している。なお、高周波発振器201の出力は、図10のS3に示すように、オンオフ(通常0.1〜2MHz)動作を繰り返している。
【0046】
次に、図9に示す加工電源およびパルス制御回路の動作について説明する。
図中の加工電源およびパルス制御回路18は、図2に示す加工電源の動作において、正負の電圧が加工間隙に印加される期間、すなわち、T1およびT3の期間において、半導体スイッチング素子102〜105は高周波発振回路201の発振周波数で断続的にオンオフする(図10のS3)。そして、加工間隙には図10の電圧波形に示すように断続的にオンオフしながら、正負の電圧を交互に出力する電圧波形が印加される。
【0047】
図10の電圧波形は被加工物2と電極1との加工間隙の電圧波形を示しているが、実線で示したパルス波形901は被加工物2と電極1との加工間隙に静電容量分が存在しない場合の波形を示し、零ボルトの電圧から−E1およびE1の電圧に時間とともに漸近する点線で示した波形902は静電容量が存在する場合の波形を示している。ともに、放電が発生しない場合の加工間隙の状態を示している。
【0048】
加工間隙に放電が発生しない場合、半導体スイッチング素子102〜105の制御信号は断続的にオンオフするが、静電容量が存在するために実際の電圧波形としては、図4に示す実施の形態1と類似した電圧波形が加工間隙に印加される。このとき、実施の形態1と同様に負側の電圧パルス印加後の期間T2を正負の電圧パルス印加時間T1およびT3に比べ充分長い時間に設定すると、加工間隙の平均電圧を零ボルトとしながら、負側の電圧パルス印加期間T1を正側の電圧パルス印加時間T3より短くする加工条件設定が可能となる。
【0049】
図11は、T3>T1となる加工条件を設定し被加工物2と電極1との間に放電が発生した場合の加工間隙の電流波形と電圧波形を示している。
図において、正側は正電圧E1を断続的にオンオフしながら加工間隙に印加するので、放電が発生すると図に示すように、放電電流I1が断続的に流れる。また、負側においても負電圧−E1を断続的に印加し放電が発生した場合は、負側の電流−I1が加工間隙に流れる状態を示している。
【0050】
ここで、負極性側の電圧波形および電流波形を見ると、図4に示す実施の形態1においては、一旦放電が開始すると期間T1が終了するまで継続して放電が行われ、この放電が継続している間、加工間隙の電圧は−E01に上昇する。そして、電流波形は−I1が期間T1の終了するまで続く波形になる。
したがって、実施の形態1の加工電源およびパルス制御回路によれば加工間隙に正負の電圧が印加された状態での放電が一旦開始されると期間T1またはT3が終了するまで継続するので、特に負の電圧を印加する期間T1においては、負電圧の放電にもとづき被加工物2の加工面の品質が低下するが、図10に示す実施の形態3の加工電源およびパルス制御回路によれば、放電が開始しても短時間で放電電流が零に回避するので、被加工物2の加工面の品質の低下を防止できる。もちろん、実施の形態1に示すようにクランプ回路を使用して、負の電圧による放電の発生を抑制しても良いし、正負の電源を接続するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、被加工物と電極との間に被加工物に対して電極が正負両側の極性を有するパルス電圧を印加し、かつ平均加工電圧を零ボルトに維持するようにした放電加工機において、正負両側の極性を有するパルス電圧を印加する電圧印加手段と、負極性側の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段の検出値と所定の電圧を比較する比較手段と、正極性の電圧印加状態の期間と負極性の電圧印加状態の期間と負極性の電圧印加状態に続く負極性の電圧印加休止状態とを所定の順序で繰り返し発生させるように電圧印加手段を制御するパルス制御手段とを備え、パルス制御手段は、負極性の電圧印加休止状態を維持する所定期間に電圧検出手段の電圧検出値の絶対値が比較手段で設定する所定値の絶対値より小さくなる場合に再度負極性の電圧印加状態を繰り返すように電圧印加手段を制御することにより、負極性の電圧パルスによる放電発生を抑制しながらも負極性の電圧の絶対値が大きい状態で維持できるので、より速い加工速度を得ながら負極性の放電電流による加工面の品質低下を防止できる効果がある。
【0053】
また、電圧印加手段は、半導体スィッチング素子を含み構成されるスイッチ回路であるため、半導体スイッチング素子を切り替えるにより、一つの直流電源で正負両極性の電圧を印加することができる。
【0054】
また、パルス制御手段は、正極性側の電圧印加状態の期間および負極性側の電圧印加状態の期間に対して、負極性の電圧印加状態に続く負極性の電圧印加休止状態を維持する所定期間が充分長く設定するので、被加工物の加工寸法精度の良い加工ができる。
【0055】
また、パルス制御手段は、正極性の電圧パルス印加期間および負極性の電圧パルス印加期間において、電圧印加状態と電圧印加状態を解除した状態が交互にくり返し発生させることにより、加工間隙に放電が発生した直後に電圧パルスを印加できるので、異常放電や、短絡が発生しやすい加工状態においても、負極性の電圧パルスによる放電発生を抑制できるようになり、負極性の放電電流による加工面の品質低下を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による放電加工機の電源装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるパルス制御回路と加工電源を示す回路図である。
【図3】図2のパルス制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図4】図2のパルス制御回路と加工電源の動作を示す説明図である。
【図5】図2のパルス制御回路と加工電源による放電加工機の放電電圧と放電電流の関係を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1によるパルス制御回路と加工電源の動作の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2によるパルス制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7のパルス制御回路と加工電源の動作を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態3によるパルス制御回路と加工電源を示す回路図である。
【図10】図9のパルス制御回路と加工電源の動作を示した図である。
【図11】図9のパルス制御回路と加工電源による放電加工機の放電電圧と放電電流の関係を示す説明図である。
【図12】従来の放電加工機の電源装置を示すブロック構成図である。
【図13】図12の放電加工機の電源装置を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 電極、2 被加工物、16 電圧検出回路、17 比較回路、
18 パルス制御回路、19 加工電源、101 直流電源、
106 抵抗器、102 半導体スイッチング素子、
103 半導体スイッチング素子、104 半導体スイッチング素子、
105 半導体スイッチング素子。
Claims (4)
- 被加工物と電極との間に前記被加工物に対して前記電極が正負両側の極性を有するパルス電圧を印加し、かつ平均加工電圧を零ボルトに維持するようにした放電加工機において、前記正負両側の極性を有するパルス電圧を印加する電圧印加手段と、負極性側の電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出値と所定の電圧を比較する比較手段と、正極性の電圧印加状態の期間と負極性の電圧印加状態の期間と前記負極性の電圧印加状態に続く負極性の電圧印加休止状態とを所定の順序で繰り返し発生させるように前記電圧印加手段を制御するパルス制御手段とを備え、前記パルス制御手段は、前記負極性の電圧印加休止状態を維持する所定期間に前記電圧検出手段の電圧検出値の絶対値が前記比較手段で設定する所定値の絶対値より小さくなる場合に再度負極性の電圧印加状態を繰り返すように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする放電加工機の電源装置。
- 電圧印加手段は、半導体スィッチング素子を含み構成されるスイッチ回路であることを特徴とする請求項1記載の放電加工機の電源装置。
- パルス制御手段は、正極性側の電圧印加状態の期間および負極性側の電圧印加状態の期間に対して、前記負極性の電圧印加状態に続く負極性の電圧印加休止状態を維持する所定期間が充分長いことを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電加工機の電源装置。
- パルス制御手段は、正極性の電圧パルス印加期間および負極性の電圧パルス印加期間において、電圧印加状態と電圧印加状態を解除した状態が交互にくり返し発生させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電加工機の電源装置。
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