JP3624215B2 - 表示制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、画像形成装置等の表示部を備えた機器における表示制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機における複写動作モードを設定する場合、表示制御装置には、操作パネルに備えられる表示部の画面の表示に従って、使用者がテンキーや一時変倍キー等の各種設定キーを操作することで表示部の画面を階層的に切り替え、動作モードの設定を行うといったマン・マシンインターフェースの設計がなされている。
【0003】
ここで、画面の階層的表示とは、使用者が表示部に表示される第1の画面にある動作モードの選択枝から1つを選択した場合、表示制御装置が、これに対応する第2の画面を表示部に表示し、更に使用者が第2の画面に表示される動作モードの選択枝から1つを選択した場合、表示制御装置がこれに対応する第3の画面を表示部に表示するといった画面の表示方法を示す。
【0004】
例えば表示制御装置は、使用者が操作パネル上の「一時倍率キー」を押下した場合、表示部の画面を初期設定画面から「一時変倍モード」の画面に切り替える処理を行う。次に「一時変倍モード」の画面において、使用者がその変倍方法について倍率値を入力する方法の選択を行った場合には、表示制御装置はこれに対応する「一時変倍値入力画面」を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来の複写機は、上記操作パネルの表示用に1画面分のフレームメモリしか備えていなかった。このため、操作パネルのキー操作に対応して表示部の画面を切替る毎、フレームメモリに新たに次の画面を作成して表示する必要があり次の画面を表示するのに時間を要する。
【0006】
また、使用者が操作パネルを操作し、動作モードを設定している際に、入力ミスに気付き、1画面前に戻り設定し直したいと欲するような場合には、フレームメモリに1つ前の画面を再度作成した後に、表示用のLCDに該画面を表示するといった処理が必要となり時間を要する。従って1つ前の画面の表示には、次の画面を表示するのと同じ時間を必要とするが、通常、使用者は、次の画面を表示するのにかかる時間よりも短時間で1つ前の画面に戻り設定のミスを訂正したいと欲する。また、操作を誤った場合は、即座に表示しないと使い勝手が悪いと言った問題がある。
【0007】
そこで本発明は、使用者が現在表示されている画面よりも次の画面もしくは1つ前の画面に切換たいと欲した場合に、従来よりも高速にこれを表示することが可能な表示制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】
本発明に係る表示制御装置は、機器に設けられた表示部の動作モード設定画面を使用者の操作に従って上位の階層の設定画面から下位の階層の設定画面へ順次階層的に切り替えて表示を行うための表示制御装置であって、使用者の操作に対応した入力を行う操作入力手段と、少なくとも2つの動作モード設定画面のデータを格納することが可能な複数のフレームメモリと、上位の階層の画面である第1の動作モード設定画面を第1のフレームメモリに作成して上記表示部に表示し、その後第1の動作モード設定画面に従って行われる上記操作入力手段の入力に応答して、下位の階層の画面である第2の動作モード設定画面を第2のフレームメモリに作成し、上記表示部に表示する表示手段と、上記表示手段により第1のフレームメモリに上位の階層の画面である第1の動作モード設定画面を作成して表示した後に、第2のフレームメモリに下位の階層の画面である第2の動作モード設定画面を作成して表示した場合であって、上記操作入力手段により再度第1の動作モード設定画面を表示する入力があった時は、上記第1のフレームメモリに格納されている画面のデータを用いて表示を行う制御手段とを備える。
【0009】
【作用】
上記表示制御装置においては、上記表示手段により第1のフレームメモリに所定の画面を作成して表示した後に、使用者による上記操作入力手段の操作に従い第2のフレームメモリに別の画面を作成して表示した場合であって、使用者の上記操作入力手段の操作により前の画面を再び表示する際、上記制御手段により上記第1フレームメモリに格納されている画面を表示する。
【0010】
【実施例】
以下に、本発明に係る表示制御装置の一実施例について、添付の図面を用いて詳細な説明を以下の順で行う。
(1)複写機の全体構成
(2)表示制御方法
<2−1> 制御ブロック
<2−2> 動作モード設定時の表示制御処理メインルーチン
【0011】
(1)複写機の全体構成
図1は、本発明に係る表示制御装置を備える電子写真複写機の全体構成を示す断面図である。この電子写真複写機は、原稿画像データを読み取る光学系10と、複写部30とに大きく分けられる。
【0012】
光学系10は、原稿ガラス16の下方で原画像を走査可能に配設したもので、光源17と、可動ミラー11,12及び13と、モータM3により移動されるレンズ14と、ミラー15とから構成されている。光源17及び可動ミラー11は、感光体ドラム1の回転速度V(等倍,変倍を問わず一定)に対してV/M(但し、Mは複写倍率)の速度で左方向へ移動し、可動ミラー12,13は、V/2Mの速度で左方向へ移動するようにDCモータM4により駆動される。尚、複写倍率の変更に際しては、レンズ14が光軸上で移動すると共にミラー15が移動,摺動する動作が伴う。また、スイッチSW1,SW2は光学系10の定位置検出スイッチ,タイミングローラの動作信号用のスイッチである。
【0013】
複写機本体1の略中央部にある複写部30においては、メインモータM1により反時計回り方向に回転駆動される感光体ドラム3が配設され、その周辺にはイレーサランプ4、帯電チャージャ5、モータM2で駆動される現像装置6、転写チャージャ7、複写紙の分離チャージャ8、感光体ドラム1の表面をクリーニングするブレード方式のクリーニング装置9等が順次配設されている。一方、複写機本体底部の左側には、それぞれ給紙ローラ22A,22Bを備えた給紙部21A,21Bが配設され、複写紙の搬送路はローラ対24,タイミングローラ対26,搬送ベルト27,定着装置28,排出ローラ対29にて構成され、複写機本体右側に配設される用紙受け23へ複写紙を搬送する。
【0014】
感光体ドラム1は、イレーサランプ4及び帯電チャージャ5を通過することにより増幅帯電され、光学系10から画像露光18を受け、ドラム上に原稿画像を形成し、現像装置6においてトナーを受け取り、これを搬送されて来る複写用紙に転写チャージャ7、複写紙の分離チャージャ8を用いて転写する。原稿画像を転写された複写用紙は、定着装置28でトナーを定着されてから排出ローラ29によって排出される。
【0015】
図2は、本発明に係る表示制御装置により表示制御される表示用LCD202を備える操作パネル200を示す。操作パネル200は、複写枚数などの情報を入力するためのテンキー201と、使用者により動作モードの設定がされる際には、各モード設定画面を表示すると共に、複写動作中には、現在複写中である旨の表示をし、複写機にトラブルが生じた場合には該トラブルの原因を表示する表示用LCD202と、該表示用LCD202に表示される画面内のカーソルの位置を移動して複写モードの設定を行うためのカーソル移動キー203と、表示用LCD202に表示されている画面においてカーソルのある位置の複写モードの設定を決定する際に用いる決定キー204と、複写倍率を一時的に変更する一時変倍キー205と、複写動作を開始するためのスタートキー206とを備える。
【0016】
(2)表示制御方法
本発明の表示制御装置は、従来の表示制御装置が1画面分のフレームメモリしか備えていなかったのに対して、複数のフレームメモリを備えることを特徴とする。このため、使用者が複写機の動作モードを設定する際、上記複数のフレームメモリに各動作モード設定画面を格納することでモード設定画面を階層的に表示することが可能となり、表示画面を切り替えるたびに画面のデータをフレームメモリに作成し格納する従来の表示制御方法と比べ、画面の切換処理の高速化を図ることが可能となる。
【0017】
より具体的には、本発明の表示制御装置は、図11(a)及至(d)に示されるように予め複数のフレームメモリに動作モードの設定画面を作成する。ここで、使用者が操作パネル200を操作すると、これに応じて画面を切り替える。これにより従来の1画面分のフレームメモリに必要に応じて画面を展開する表示制御装置と比べ、表示画面の切換処理の高速化を図ることが可能となるのである。
【0018】
<2−1> 制御ブロック
図3は、本発明に係る表示制御装置の制御ブロック図である。表示制御装置は、該装置を制御するCPU101と、該制御を実行するためのプログラムを格納するROM102と、後に詳しく説明するフレームメモリ部110に展開するフォント及びメッセージからなるデータを格納する不揮発性メモリ103と、表示用LCD202に表示するために不揮発性メモリ103に格納されているフォント及びメッセージからなるデータを一時的に格納するフレームメモリ1及至4を備えるフレームメモリ部110と、フレームメモリ部110の各フレームメモリ1及至4に格納されている複数の画面から1つを選択して図2に示した表示用LCD202に該画面のデータを転送するディスプレイコントローラ104と、図2に示した操作パネル200上に配設される表示用LCD202とから構成される。
【0019】
上記CPU101には、キー入力、紙づまり、複写用紙ぎれ、その他のトラブル等の状態変化情報信号が入力される。CPU101は、これに基づいて各制御デバイスを制御する。
【0020】
ROM102は、CPU101に入力された状態変化信号の解析を実行するプログラムと、上記不揮発性メモリ103、フレームメモリ部110及びディスプレイコントローラの制御プログラムを格納している。ここで、CPU101は上記各プログラムを実行し、フォント及びメッセージからなるデータの内、所定のデータをフレームメモリ部110内のいずれのフレームメモリに格納するかを決定する。またさらにCPU101は、デイスプレイコントロ−ラ104にフレームメモリ部110のフレームメモリ1及至4に対応するステートフラグの値を出力し、該当するフレームメモリ内に格納されている画像を表示用LCD202に出力させる。
【0021】
不揮発性メモリ103は、フレームメモリ110に展開する画面のデータ(フォント)及びフォントの結合内容であるメッセージデータ(a,a,…,an−1,a)が格納されている。
【0022】
フレームメモリ部110は、書き換え可能な不揮発性メモリ(RAM)で構成されており、表示用LCD202の1画面当たりの全ビットデータ量と少なくとも同じ容量を備える複数の画面分のフレームメモリを備える。本実施例では、4画面分のフレームメモリ1及至4を備えることとする。また、各フレームメモリはメモリフラグ1及至4を持つ。ここで、フレームメモリ内に画面データを格納していない場合、メモリフラグは、値0を持ち、またフレームメモリ内に画面データを格納している場合、メモリフラグは、値1を持つものとする。
【0023】
ディスプレイコントローラ104は、上記ROM102内に格納されている制御プログラムをCPU101が実行することで得られるステートフラグの値に対応するフレームメモリを表示アドレスに設定し、該フレームメモリに格納されている画面を表示用LCD202に表示する。
【0024】
<2−2> 動作モード設定時の表示処理メインルーチン
図4は、使用者が表示制御装置において、複写機の動作モードを設定する際にCPU101が実行する処理のメインルーチンを示す。
【0025】
複写機の電源がオンにされた際、もしくは所定の複写処理が終了した際に、CPU101は、後に詳しく説明するようにS100においてCPU101のポート設定、フレームメモリ部110が備えるフレームメモリ2及至4のクリア、メインルーチンの時間制御を実行するための内部タイマーの設定、フレームメモリ1に初期表示画面を格納する等の初期設定を実行する。
【0026】
次に、CPU101は次のS10において上記S100の初期設定で設定された内部タイマーをスタートさせる。CPU101は、内部タイマーをスタートさせた後、後に詳しく説明するようにS200において使用者により複写倍率の一時的変更を実行するための一時変倍キー205が押下された場合における一時変倍処理ルーチンを実行する。
【0027】
またCPU101は、後に詳しく説明するようにS300では、使用者により現在表示用LCD202で表示されている画面内のカーソルの位置を移動させるカーソル移動キー203が押下された場合に、カーソルの位置を他の複写モードの位置へ移動するカーソル移動キー処理を実行する。
【0028】
またさらにCPU101は、後に詳しく説明するようにS400において、使用者が操作パネル200内の表示用LCD202に表示されている画面内の複写モードの選択をカーソルを移動して行った後に該複写モードの選択を決定するための決定キー204を押下した場合に実行される決定キー処理を実行する。
【0029】
CPU101は、後に詳しく説明するようにS500では、上記S200,S300及びS400で設定されたステートフラグの値を基にしてフレームメモリ1及至4へ画面を展開し、必要な場合にはカーソルを各々のフレームメモリへ書き込み、ステートフラグの値に対応するフレームメモリに格納される画面を表示用LCD202に表示するための画面切換処理を実行する。
【0030】
最後にCPU101は、S600でその他の処理を実行した後に、内部タイマーの終了を待って(S20)、上記処理S10からS20の各処理を繰り返す。
【0031】
次に、上記メインルーチンで述べた各処理S100,S200,S300,S400及びS500の各表示制御処理について添付の図面を用いて詳細に説明する。
【0032】
図5は、初期設定処理S100のフローチャートである。初期設定処理が実行されると、まずS101では、メモリフラグ2に0が入力される。S102では、メモリフラグ3に0が入力される。S103では、メモリフラグ4に0が入力される。次に、S150において初期画面展開処理が実行される。初期画面展開処理は、後に詳しく説明する図6(a)に示される処理を実行することにより図6(b)に示される初期画面をフレームメモリ1に展開する。初期画面展開処理S150が終了した後、S104においてCPU101は、フレームメモリ1のメモリフラグ1の値を1にすると共に、S105でポートの初期設定等その他の処理を実行した後に初期設定処理を終了する。
【0033】
初期画面展開処理S150では、まず図6(b)に示されるようにフレームメモリ1内のエリア1へ「コピーできます」のデータを書き込む(S151)。次にエリア2に「×1.000」のデータを書き込む(S152)。更にエリア3には、「A4」のデータを書き込み(S153)、エリア4には、複写枚数を示す「1」のデータを書き込む(S154)。次のS155では、ディスプレイコントローラ104の表示アドレスをフレームメモリ1に設定し、表示用LCD202に表示させた後にメインルーチンへリターンする。
【0034】
図7は、一時変倍キー処理S200のフロチャートを示す。ここでは、使用者により、一時的に複写倍率を変更するための一時変倍キー205が押下された場合、次の画面に進むのか、もしくは前の画面に戻るのかの判断処理を実行する。
【0035】
使用者により一時変倍キー205が押下された場合には(S201)、ステートフラグの値をチェックし、その値により次の画面に進むのか、もしくは前の画面に戻るのかを判断して以下の処理を実行する(S202及至S209)。しかし、一時変倍キー205が押下されていない場合には、上記各処理をスキップしてメインルーチンへリターンする。
【0036】
一時変倍キー205が押下された際、ステートフラグの値が1、即ち現在、図11(a)に示される初期画面が表示用LCD202に表示されている場合には、S203においてステートフラグの値を2に変更する。
【0037】
一時変倍キー205が押下された際、ステートフラグの値が2、即ち図11(b)に示されるように表示用LCD202に既に一時変倍モードの画面であって、変倍方法の選択画面が表示されている場合には、S205においてステートフラグの値を1に変更して初期画面に戻る処理を実行する。
【0038】
一時変倍キー205が押下された際、ステートフラグの値が3、即ち図11(c)に示されるように表示用LCD202に既に一時変倍モードの画面であって、変倍モードの内、原稿用紙と複写後の用紙サイズをテンキー201から入力する画面が表示されている場合には、S207においてステートフラグの値を2に変更して一つ前の変倍モードの選択画面に戻る処理を実行する。
【0039】
一時変倍キー205が押下された際、ステートフラグの値が4、即ち図11(d)に示されるように表示用LCD202に既に一時変倍モードの画面であって、変倍モードの内、変倍率をテンキー201より入力する画面が表示されている場合には、S209においてステートフラグの値を2に変更して一つ前の変倍モード選択画面に戻る処理を実行する。
【0040】
図8は、カール移動キー処理S300のフロチャートを示す。使用者が操作パネル上の表示用LCD202の表示に従って複写モードを設定するためには、表示用LCD202内のメニュのカーソル(*:アスタリスク)を移動することが必要な場合がある。ここでは、使用者がカーソル移動キー203を押下した際(S301)、ステートフラグの値が2もしくは3である場合、即ち図11(b)及び(c)に示される画面が表示用LCD202に表示されている場合には(S302)、S303及至S305の処理により現在のカーソルの位置からもう一方の位置へカーソルを移動させた後にメインルーチンへリターンする。また、カーソル移動キー203が押下されていない場合、及びキー203は、押下されたがステートフラグの値が2もしくは3ではない場合には、上記処理をスキップしてメインルーチンへリターンする。
【0041】
図9は、決定キー処理S400を示す。ステートフラグの値が2及び3、もしくはステートフラグの値が4の場合、即ち使用者が表示用LCD202上に表示される画面内のカーソルの位置の複写機の動作モードを選択設定する場合もしくはテンキー201を用いて数値を入力設定する際には、決定キー204を押下して次の処理を実行する必要がある。
【0042】
決定キー204が押下された際に、ステートフラグの値が1である場合、表示されている画面は初期画面であるため決定する必要はなく、そのままリターンされる(S402)。
【0043】
決定キーが押下された際にステートフラグの値が2である場合(S403)であって、カーソルの位置が上に在る時はステートフラグの値を4に(S405)、またカーソルが下に在る時にはステートフラグの値を3に変更する(S406)。
【0044】
また、決定キーが押下された際にステートフラグの値が3である場合(S407)であって、カーソルの位置が上の場合、CPU101は変倍率の設定が終了していないものと判断してそのままリターンする(S408)。カーソルキーの位置が下に在る場合、CPU101は、表示されている画面に入力設定されている変倍率で複写動作を実行する(S409)。CPU101は、複写動作の後に表示画面のステートフラグの値を1として(S410)、表示画面を初期画面に戻す。
【0045】
決定キーが押下された際にステートフラグの値が4である場合(S411)、CPU101は、設定された変倍率で複写動作を実行する(S412)。CPU101は、複写動作の後に表示画面のステートフラグの値を1として(S413)、表示画面を初期画面に戻す。
【0046】
図10は、表示画面切換処理S500のフローチャートを示す。ここでは、上記S200,S300及びS400の各処理により設定されたステートフラグの値に従って、表示用LCD202にステートフラグの値に対応する画面を表示し、さらにカーソルの必要な画面(ステートフラグの値が2もしくは3)の場合にはこれを表示する処理を実行する。
【0047】
S501においてステートフラグの値が1の場合、CPU101は、図11(a)に示されるようにS502でフレームメモリ1に初期画面を設定する。また、メモリフラグ1の値が0の場合には値を1に変更する。
【0048】
S503においてステートフラグの値が2の場合、CPU101は、図11(b)に示されるようにS504でフレームメモリ2に一時変倍の実行モードを選択する画面を設定する。また、メモリフラグ2の値が0の場合には値を1に変更する。
【0049】
S505におてステートフラグの値が3の場合、CPU101は、図11(c)に示されるようにS506でフレームメモリ3に上記選択画面で選択された変倍画面を設定する。また、メモリフラグ3の値が0の場合には値を1に変更する。
【0050】
S507においてステートフラグの値が4の場合、CPU101は、図11(d)に示されるようにS508でフレームメモリ4に上記選択画面で選択された変倍画面を設定する。また、メモリフラグ4の値が0の場合には値を1に変更する。
【0051】
ステートフラグの値が2もしくは3であって表示画面にカーソルが必要な場合に、S509においてカーソルフラグの値が0の時には、S510で画面左上部に*(アスタリスク)マークをフレームメモリに格納し、S511においてカーソルフラグの値が1の時には、S512で画面左下部に*マークをフレームメモリに格納する。
【0052】
次にS513においてCPU101は、ステートフラグの値に該当するフレームメモリを表示アドレスとしてディスプレイコントローラ104に設定し、表示用LCD202に該画面を表示させる。以上の処理を終了した後にS302においてその他の処理を実行し、S303において内部タイマーの終了を待った後に、再び内部タイマー処理(S301)に戻り上記S301からS303の処理を繰り返す。
【0053】
【発明の効果】
上記表示制御装置を備える機器を用いることで、上記複数のフレームメモリに階層的に表示した画面を格納しておくことが可能となり、フレームメモリを1つしか備えていなかった従来例と比べてモード設定を修正するために表示部の表示画面を1つ前に切り替える処理の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示制御装置を備える複写機の全体構成図である。
【図2】図1に示した複写機の操作パネル200である。
【図3】本発明に係る表示制御装置の制御ブロック図である。
【図4】使用者により複写モードを設定する際の表示制御装置の処理メインフロチャートを示す図である。
【図5】図4のメインフロチャートに示される初期設定処理(S100)のフロチャートを示す図である。
【図6】(a)は、初期画面展開処(S150)理の処理フロチャートを示し、(b)は、該処理により表示用LCDに展開される初期画面である。
【図7】一時変倍キー処理(S200)のフロチャートを示す図である。
【図8】カーソル移動キー処理(S300)のフロチャートを示す図である。
【図9】決定キー処理(S400)のフロチャートを示す図である。
【図10】表示画面切換処理(S500)のフロチャートを示す図である。
【図11】(a)は、ステートフラグの値が1である場合に表示用LCD202に表示される初期画面を示し、(b)は、ステートフラグの値が2である場合に表示用LCD202に表示される選択画面を示し、(c)は、ステートフラグの値が3である場合に表示用LCD202に表示される画面を示し、(d)は、ステートフラグの値が4である場合に表示用LCD202に表示される画面を示す。
【符号の説明】
101…CPU
102…ROM
103…不揮発性メモリ
104…ディスプレイコントローラ
110…フレームメモリ部
202…表示用LCD

Claims (1)

  1. 機器に設けられた表示部の動作モード設定画面を使用者の操作に従って上位の階層の設定画面から下位の階層の設定画面へ順次階層的に切り替えて表示を行うための表示制御装置であって、
    使用者の操作に対応した入力を行う操作入力手段と、
    少なくとも2つの動作モード設定画面のデータを格納することが可能な複数のフレームメモリと、
    上位の階層の画面である第1の動作モード設定画面を第1のフレームメモリに作成して上記表示部に表示し、その後第1の動作モード設定画面に従って行われる上記操作入力手段の入力に応答して、下位の階層の画面である第2の動作モード設定画面を第2のフレームメモリに作成し、上記表示部に表示する表示手段と、
    上記表示手段により第1のフレームメモリに上位の階層の画面である第1の動作モード設定画面を作成して表示した後に、第2のフレームメモリに下位の階層の画面である第2の動作モード設定画面を作成して表示した場合であって、上記操作入力手段により再度第1の動作モード設定画面を表示する入力があった時は、上記第1のフレームメモリに格納されている画面のデータを用いて表示を行う制御手段とを備えることを特徴とする表示制御装置。
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