JP3623189B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、画像を読み取って画像信号に変換して出力する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、用紙等に記載されたり印刷されたりしている文字や画像等の画像情報をスキャナで読み取って、ディジタル画像信号に変換してプリンタに出力してそのハードコピーを出力し、もしくは変換されたディジタル画像信号を、画像ファイリングシステム、ホストコンピュータ、又はマイクロコンピュータ等の外部のデータ処理装置に出力して当該データ処理装置に接続されたディスプレイに表示するための画像読取装置が提案されている。この種の画像読取装置として、プリンタ等の画像出力装置と連動して動作させる際や、画像ファイリングシステムの入力装置として動作させる際に、ディジタル画像信号の水平同期信号又は垂直同期信号を、外部装置から受信するか、もしくは当該装置内部で発生するかを切り替えることができるようにした画像読取装置(以下、第1の従来例という。)が提案されている(例えば、特開昭60−21671号公報参照。)。
【0003】
上記第1の従来例の画像情報読取装置においては、一定の周波数を有する水平同期信号が内部で発生され、当該水平同期信号は、ディジタル画像信号をシステムのホストコンピュータに転送する時の同期信号として用いたり、画像情報をイメージセンサを用いて主走査方向で走査して読み取るときの水平同期信号として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1の従来例の画像読取装置においては、上述したように、一定の周波数を有する水平同期信号が内部で発生され、当該水平同期信号は、ディジタル画像信号をシステムのホストコンピュータに転送する時の同期信号として用いたり、画像情報をイメージセンサを用いて主走査方向で走査して読み取るときの水平同期信号として用いられるので、データ処理装置からの画像出力要求や画像出力の中断要求に対して、画像信号の水平走査線の単位で応答することができないという問題点があった。
【0005】
また、上記第1の従来例の画像読取装置においては、水平同期信号が一定周波数で発生されているので、スキャナからの画像信号の出力速度が所定値に予め設定されている。このため、上記第1の従来例の画像読取装置では、スキャナからの画像信号の出力速度によって使用可能なデータ処理装置が限定されてしまうという問題点もあった。
【0006】
さらに、上記第1の従来例の画像読取装置において、スキャナによって読み取った画像データのうちの1本の水平走査線を数本の走査線に増加させる高解像度変換処理を行ったり、あるいは数本の走査線を1本の走査線に減少させる低解像度変換処理を行なう、といった解像度変換処理を行なうと、水平同期信号の周波数は解像度変換処理に応じて所定の周波数から変化してしまい、画像信号を外部装置に送出できなくなる。このため、上記第1の従来例の画像読取装置では、スキャナによって読み取った画像データに対して解像度変換処理を行なうことができないという問題点があった。
【0007】
上述のように、スキャナによって読み取った画像データに対して解像度変換処理を行う装置ではないが、ラインイメージセンサに供給される基準信号と原稿読取用の光学系を駆動するパルスモータの駆動タイミングとを同期させるとともに、パルスモータに印加するパルスを制御することにより、ラインイメージセンサの素子配列方向である主走査方向に対して垂直な副走査方向の変倍あるいは画像の密度変換処理を行う画像読取装置(以下、第2の従来例という。)が周知である(例えば、特開昭62−92670号公報参照。)。この第2の従来例の画像読取装置においては、パルスモータは、縮小時には低速で駆動され、拡大時は高速で駆動される。
【0008】
しかしながら、上記第2の従来例の画像読取装置は、解像度変換処理を行うことができないという第1の従来例と同様の問題点を有しているほか、高い変倍倍率を達成するためには、パルスモータの高速制御が必要になり、その最高速度時でのトルクおよびその余裕度を考慮してパルスモータの設計を行う必要があるため、比較的高い性能を有しコストの高いパルスモータを採用しなければならず、その結果、当該パルスモータを備える画像読取装置のコストが高くなるという問題があった。
【0009】
ところで、一般の従来の画像読取装置においては、内部で発生される垂直同期信号のみに同期して、所定の副走査方向の領域の画像信号が、プリンタやコンピュータなどのデータ処理装置に送出され、当該データ処理装置は、装置として必要な所定の副走査方向の領域の画像信号のみを取り込み、画像信号の処理を行っている。従って、従来の画像読取装置においては、予め決められた外部装置に対応する画像サイズ及び解像度が予め設定され、内部で垂直同期信号を発生するように構成されている。
【0010】
近年、種々の能力を有する画像処理のための種々の外部装置が開発されて、画像読取装置に接続されるようになってきた。しかしながら、従来の画像読取装置は上述のような構成を有しているので、対応する所定の能力を有する特定のデータ処理装置のみと接続可能である。従って、例えば、データ処理装置の仕様が既知であっても、画像信号のインターフェイスの仕様が一致せず、すでに購入していた画像読取装置と接続できない場合や、データ処理装置の仕様がわからず、画像読取装置に接続可能であるか否かを判断することができない場合がある。
【0011】
このような場合、データ処理装置が処理する画像信号の副走査方向の期間(画面の垂直方向の出力サイズ)が画像読取装置からそれに入力される画像信号のそれに比較して長い場合や、画像読取装置から出力される画像信号の副走査方向の期間がデータ処理装置が処理する画像信号のそれに一致する場合であってもデータ処理装置の処理すべき画像信号の解像度が大きい場合にトラブルが発生する。すなわち、画像読取装置から出力される画像信号は終了しているのにもかかわらず、データ処理装置は画像信号を受信できないため、画像信号の取り込み状態のまま受信処理が停止してしまうという問題点があった。
【0012】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、外部のデータ処理装置が処理する画像信号の副走査方向の期間の長短にかかわらず、当該データ処理装置がトラブルなく受信することができる画像信号を出力することができる画像読取装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読取装置は、画像を読み取って画像信号に変換して当該画像信号のデータを処理するデータ処理装置に出力する画像読取装置において、
所定の周波数を有するクロック信号を発生するとともに、上記クロック信号に同期した水平同期信号を発生する第1の信号発生手段と、
上記データ処理装置からの要求信号に基づいて、上記クロック信号に同期して原稿画像を走査線毎に主走査方向で走査して読み取って画像信号に変換する画像読取手段と、
上記クロック信号に同期して上記画像読取手段と原稿画像とを互いに1走査線ずつ相対的に所定の移動速度でかつ副走査方向で移動させる移動手段と、
上記水平同期信号と上記画像信号とを上記データ処理装置に出力する信号出力手段と、
上記クロック信号に同期して、上記画像信号の副走査方向の有効領域を示す内部副走査有効信号を発生する第2の信号発生手段と、
上記データ処理装置から入力された信号であって、上記データ処理装置において処理可能な画像信号の副走査方向の有効領域を示す外部副走査有効信号を受信する受信手段と、
上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生され、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、上記画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する第1の制御手段と、
上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生されず、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、所定の画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する第2の制御手段と、
上記データ処理装置からの当該データ処理装置の能力に基づいて、上記第1の信号発生手段により発生されるクロック信号の周波数を決定し、上記決定した周波数を有するクロック信号に基づいて、上記変換された画像信号を当該クロック信号に対応した画像信号に変換して上記データ処理装置に出力するように制御する第3の制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記画像読取装置において、上記データ処理装置からの画像出力停止要求信号を受信したとき、上記データ処理装置への画像信号の出力を停止するように制御する第4の制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
また、上記画像読取装置において、上記所定の画像信号は、白又は黒の画素を示す画像信号であることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る画像読取装置においては、上記第1の信号発生手段は、所定の周波数を有するクロック信号を発生するとともに、上記クロック信号に同期した水平同期信号を発生し、上記画像読取手段は、上記クロック信号に同期して原稿画像を走査線毎に主走査方向で走査して読み取って画像信号に変換する。また、上記移動手段は、上記クロック信号に同期して上記画像読取手段と原稿画像とを互いに1走査線ずつ相対的に所定の移動速度でかつ副走査方向で移動させ、上記信号出力手段は、上記水平同期信号と上記画像信号とを外部装置に出力する。さらに、上記第2の信号発生手段は、上記クロック信号に同期して、上記画像信号の副走査方向の有効領域を示す内部副走査有効信号を発生し、上記受信手段は、上記外部装置から入力され、上記外部装置において処理可能な画像信号の副走査方向の有効領域を示す外部副走査有効信号を受信する。次いで、上記第1の制御手段は、上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生され、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、上記画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御し、上記第2の制御手段は、上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生されず、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、所定の画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する。
【0016】
従って、上記外部装置が画像信号の受信中であるときに、上記画像読取装置から出力すべき画像信号が無い場合であっても、上記外部副走査有効信号に応答して所定の画像信号を上記外部装置に出力するので、どのような外部装置であっても、すべての画像信号を、画像信号の欠落が生じることなく、正常に画像信号を受信することが可能となる。
【0017】
また、上記画像読取装置において、上記所定の画像信号は、ポジティブの画像信号の場合、好ましくは白の画素を示す画像信号であり、ネガティブの画像信号の場合、好ましくは黒の画素を示す画像信号である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明に係る一実施形態を説明する。
【0019】
本発明に係る一実施形態である画像読取システムの基本構成を図1に示す。図1に示すように、本実施形態の画像読取システムは、スキャナプリンタ1と、コントローラ2と、外部装置として設けられるデータ処理装置3とから構成される。上記スキャナプリンタ1は、用紙等に記載されたり印刷されている文字や原稿画像等の画像情報を読み取り、ディジタル画像データに変換して出力するスキャナ部1aと、レーザプリンタ部1bとを備える。データ処理装置3は、例えばワードプロセッサやパーソナルコンピュータ、その他のホストコンピュータ等の装置であり、ビデオインターフェース回路を備えるコントローラ2を介して、スキャナプリンタ1に接続される。
【0020】
上記スキャナプリンタ1は、次の3つの基本的な動作モードを有する。
(a)スキャナモード:スキャナプリンタ1のスキャナ部1aによって原稿画像を読み取って画像データに変換した後、コントローラ2のビデオインターフェイス回路を介してデータ処理装置3に送信する。そして、データ処理装置は、例えば、受信した画像データの画像をCRTディスプレイ3a上に表示する。
(b)プリンタモード:データ処理装置3からコントローラ2のビデオインターフェイス回路を介して受信した画像データの画像を、スキャナプリンタ1のレーザ方式のレーザプリンタ部1bでプリントアウトする。
(c)コピーモード:スキャナ部1aによって読みとった原稿画像を読み取って画像データに変換した後、変換された画像データに基づいて、スキャナプリンタ1のレーザプリンタ部1bが当該画像データの画像を直接に、プリントアウトする。
【0021】
なお、スキャナプリンタ1の動作モードは、後述する操作パネル4上の動作モード設定キー(図示せず。)によって切り替えることができるとともに、データ処理装置3からのコマンド信号に基づいて上記3つの動作モードのうちの1つに設定することができる。すなわち、スキャナプリンタ1を、
(a)スキャナとして使用する、
(b)プリンタとして使用する、又は、
(c)コピー機として使用する、
のいずれか1つに設定することができる。このため、コピーモードで動作させるときのための使い勝手等を考慮し、スキャナプリンタ1には、図2に示すような簡易的な操作パネル4を設けてある。
【0022】
図2において、露光レベルキー5は、露光レベルを3段階で切り替えるためのキーであり、文字/写真キー6は、読み取るべき原稿画像が文字のみであるときの文字読取モードと、読み取るべき原稿画像が写真を含んだものであるときの写真読取モードとを切り換えるためのキーであり、文字読取モードのときに画像データに対して単純2値処理を行い、写真読取モードのときには画像データに対して誤差分散処理を行う。また、枚数キー7は、コピー枚数を設定するためのキーであって、アップキー7aとダウンキー7bとからなり、コピー設定枚数は、発光ダイオード表示部7cに表示される。さらに、スタートキー8は、コピー動作をスタートさせるためのキーで、コピー動作中に、発光ダイオード(以下、LEDという。)8aが点灯する。LED9a乃至9cは、上記露光レベルキー5によって設定された濃度を表示し、LED9d,9eは文字/写真キー6によって設定された読取モード(文字読取モード又は写真読取モード)を表示する。さらに、操作パネル4は、上記3つの動作モードを切り替えるための動作モード設定キー(図示せず。)を備える。
【0023】
スキャナプリンタ1のスキャナ部1aの構成を図3に示す。図3に示すように、スキャナ部1aは、スキャナプリンタ1のレーザプリンタ部1bの上に載置されて固定される。スキャナ部1aは、原稿給紙のための原稿トレイ11と、原稿画像を原稿の給紙方向と垂直な方向である主走査方向に走査することによって読み取ってディジタル画像データに変換する密着型のライン型CCDイメージセンサ12と、当該原稿をCCDイメージセンサ12の所定の位置に搬送するための搬送ローラ13と、主走査方向と垂直な方向である副走査方向の原稿に対する読取り位置の位置決めを行うレジストローラ14と、原稿画像の読み取り後の原稿を排出するための排出ローラ15、原稿搬送路16および排出ローラ17とを備える。
【0024】
一方、レーザプリンタ部1bは、図3に示すように、スキャナ部1aの下部に、以下のような構成を有する。図3において、帯電チャージャ22は、レーザビームによる原稿画像の静電潜像の形成のために、当該レーザビームの照射の前に、感光体ドラム21に一様な電荷を与える。次いで、レーザビームの照射によって感光体ドラム21に原稿画像の静電潜像が形成され、現像器23はレーザビームにより形成された静電潜像を現像してトナー像を感光体ドラム21上に形成させる。さらに、転写チャージャ24は、現像器23により現像されたトナー像を用紙に転写させた後、分離ベルト25は、トナー像が転写された上記用紙を感光体ドラム21から分離させる。上記転写後に余ったトナーは、クリーナーブレード26により回収される。なお、イレーサ27は余電荷を取り除き、帯電チャージャ22での帯電を均一にするために設けられる。そして、用紙に転写されたトナー像の濃度は、濃度読み取り器28により読み取られ、図2の露光レベルキー5により設定された露光レベルに自動的に制御される。
【0025】
レーザプリンタ部1bはまた、用紙を収納するペーパーカセット29と、用紙を搬送路へ導くための半月型給紙ローラ31と、搬送ローラ32と、用紙の手差し用の給紙ローラを兼用した搬送ローラ33と、用紙に対する副走査方向(以下、用紙に対してレーザビームが走査する方向を主走査方向、それに対し直角な方向を副走査方向とする。)の記録位置を位置決めするレジストローラ34と、転写チャージャー24により転写されたトナー像を用紙に定着させる定着ローラ35と、本体排出ローラ36と、用紙の裏面が上面となるように当該用紙を排出するための反転ユニット37と、排出ローラ38とを備える。レーザプリンタ部1bはさらに、ペーパーカセット29内のペーパーサイズを識別するためのマグネット群39を備え、3ビットの収容枠にマグネットがあるか否かをセンサ41により検出してペーパーサイズの識別を行う。ペーパーカセット29内の用紙の存在は、ペーパーエンプティーセンサ42により検出される。なお、PS1,PS2はそれぞれ用紙の存在を検出するためのペーパーセンサである。
【0026】
レーザプリンタ部1bの光学系を図4に示す。図4において、45はレーザダイオード(以下、LDという。)であり、後述するLD駆動部66(図5参照)により変調駆動される。46,47はそれぞれ、レーザビーム50の広がり補正のためのいわゆるコリメータレンズとシリンドリカルレンズである。48はポリゴンミラーであり、回転することによりレーザビーム50が感光体ドラム21上を走査してスキャン光49を得るように構成されている。51はレーザビームが感光体ドラム21上を均一な速度でスキャンするためのfθレンズ、52,53はレーザビームを感光体ドラム21へ導くための折返しミラー、54は主走査方向の印字位置を決定するためのビーム検出器であり、スキャン光49はビーム検出器54を通った後に、感光体ドラム21を走査するように構成される。
【0027】
スキャナプリンタ1は、図5に示すように、イメージセンサ12と、画像処理部62と、制御部63と、スキャナ機構部64と、プリンタ機構部65と、レーザ駆動部66と、インターフェイス部(I/F部)67と、水平同期信号切換部68とを備える。各ブロックは以下の機能を有する。
【0028】
イメージセンサ12は、原稿用紙上に記載され又は印刷されている原稿画像の情報を読み取ってディジタル画像データに変換し、画像処理部62は、イメージセンサ12によって変換されて出力されるディジタル画像データを、図1のレーザプリンタ部1b、データ処理装置3のディスプレイ3aなどの出力装置に出力する。制御部63は、画像処理部62、スキャナ機構部64、プリンタ機構部65、レーザ駆動部66およびインターフェイス部67等の各動作を制御する。スキャナ機構部64は、図1のスキャナ部1aの駆動を行ない、プリンタ機構部65は、プリンタ部1bの駆動を行なう。レーザ駆動部66は、入力されるディジタル画像データに基づいてレーザダイオードを変調駆動する。インターフェイス部67はコントローラ2からのコマンド信号や画像データなどの信号変換を行う。水平同期信号切換部68は、インターフェイス部67を介して制御部63に入力されるコントローラ2からのコマンド信号に基づいて、コントローラ2に出力する画像データのための複数の水平同期信号を選択的に切り換える。
【0029】
上記制御部63の構成を図6に示す。制御部63は、図6に示すように、CPU71と、ROM72と、RAM73とを備える。CPU71は、スキャナプリンタ1全体をシーケンシャルに制御するためのプロセッサであり、ROM72には、CPU71が実行するための制御プログラムや当該制御プログラムを実行するためのデータ等が格納されている。また、RAM73は、CPU71が制御プログラムを実行する際に必要とするデータの一時格納用のワークエリアとして用いられる。CPU71は、スキャナ機構部64に搭載されている原稿照射用のLED(図示せず。)を点灯するためのLED駆動信号、及び原稿搬送用のステッピングモータ(パルスモータ)M64を駆動するためのモータ駆動信号をスキャナ機構部64に出力する。一方、スキャナ機構部64は、原稿の搬送位置を検出するために設けられた複数のセンサ(図示せず。)から出力されるセンサ出力信号をCPU71に出力する。
【0030】
CPU71には、外部のデータ処理装置3からスキャナ機構部64に対してスキャン要求するときにアクティブとなるスキャン要求信号が入力されるとともに、スキャン中にスキャナ機構部64の動作を停止させたいときに入力され、画像出力の停止および原稿搬送用のモータの停止のための画像出力停止要求信号が外部のデータ処理装置3からコントローラ2を介してCPU71に入力される。さらに、データ処理装置3は、以下のコマンド信号をCPU71に出力する。このコマンド信号には、出力すべき画像データの解像度(設定dpi)を指定する情報や、データ処理装置3の各同期信号の周波数、データ処理速度などの能力を示す情報が含まれる。一方、CPU71は、それぞれ詳細後述され、外部のデータ処理装置3に対して送出される画像データ、画像クロック、水平同期信号HSYNC−(以下、HSYNC信号という。)及び主走査有効信号HD−(以下、HD信号という。)などの各信号の出力を制御するための外部装置出力制御信号を画像処理部62のインターフェイスゲート回路77に出力する。CPU71はまた、画像処理部62に必要なデータの入出力を行う制御信号を供給する。なお、本願の明細書及び図面において、信号の記号の後ろに「−」が付いている信号はローアクティブ信号である。
【0031】
画像処理部62は、図6に示すように、クロック発生部74と、解像度変換部75と、2値化部76と、入出力部(I/O部)78と、インターフェイスゲート回路77とを備える。以下にこれらブロックの基本機能について説明する。
【0032】
クロック発生部74は、画像処理部62の各処理部及びイメージセンサ12において必要な画素クロックを発生して出力する。また、解像度変換部75は、入力される画像データに対して3×3のエッジ強調の処理を行ない、エッジ処理、解像度変換に必要なラインデータの作成を行なうとともに、出力される画像データの解像度を外部装置からの解像度指定コマンド信号に従って所定の解像度に変換して、変換された解像度を有する画像データを出力する。さらに、2値化部76は、多値の画像データを2値化して2値の画像データを出力し、入出力部78は、画像処理部62の各処理部の入出力設定を行なう一方、インターフェイス部ゲート回路77は、入力される処理すべき画像データや各信号に対して外部のデータ処理装置に適合する形式となるように所定の信号変換を行ってデータ処理装置に出力する。
【0033】
クロック発生部74の構成を図7に示す。クロック発生部74は、図7に示すように、信号発生器81と、カウンタ82と、セレクタ83と、SH発生部84と、HD発生部85とを備える。信号発振器81は所定の周波数を有するクロック信号を発生してカウンタ82に出力する。カウンタ82は入力されるクロック信号を計数し、所定の第1の計数値毎に、第1の周波数を有する第1のクロック信号を発生してセレクタ83の第1の入力端子に出力するとともに、クロック1として解像度変換部75に出力する一方、所定の第2の計数値毎に、第1の周波数よりも低い第2の周波数を有する第2のクロック信号を発生してセレクタ83の第2の入力端子に出力する。CPU71は、外部のデータ処理装置3からのコマンド信号に含まれる解像度などの装置3の装置能力に基づいて、上記第1のクロック信号と第2のクロック信号のうちのいずれのクロック信号を選択するかを判断し、判断結果の情報を含むクロックセレクト信号をセレクタ83の制御信号端子に出力する。セレクタ83は、入力されるクロックセレクト信号に基づいて、第1のクロック信号と第2のクロック信号のうちの1つを選択して、クロック2として出力する。
【0034】
また、SH発生部84は、2個のカウンタを備え、CCDイメージセンサ12が必要とするシフト信号SH−(以下、SH信号という。)を、それぞれCPU71から入力されるSH信号のローレベルの期間Tshlを示すデータと、SH信号の周期Pshを示すデータとがSH発生部84内の各カウンタに各カウンタ値として設定された後、クロック1を計数することによって、図8に示すように、発生して出力する。
【0035】
HD発生部85は、2個のカウンタを備え、原稿の水平方向(主走査方向)の有効幅を示すHD信号を発生する。HD発生部85もSH発生部84と同様に、SH信号の立ち上がりエッジからHD信号の立下がりエッジまでの期間Ttrを示すデータと、SH信号の立ち上がりエッジからHD信号の立上がりエッジまでの期間Tleを示すデータとがHD発生部85内の各カウンタに各カウンタ値として設定された後、クロック2を計数することによって、HD信号が図8に示すように発生されて出力される。HD発生部85に含まれるカウンタは、HD信号がハイレベルのときSH信号のローレベルによりクリアされ、HD信号の出力期間中はクリアされない。
【0036】
次に、解像度変換部75について説明する。解像度変換部75は、図9に示すように、3つのFIFOメモリ91乃至93を含む3ラインバッファメモリを備える。FIFOメモリ91乃至93は、通常のスタティックRAMと比べて次の特徴を有する。
【0037】
(1)ライトサイクルおよびリードサイクルにおいてアドレスの入力を必要とせず、それぞれライトクロックWCK、リードクロックRCKの各立ち上がりエッジにおいてメモリへのアクセスを行なう。
(2)ライト動作およびリード動作は完全非同期であり、データの入出力DIN(0−7),DOUT(0−7)はデュアルポートであるため、独立して、ライトサイクル及びリードサイクルの動作を行なえる。
(3)アドレスを指定できないため、必ず入出力はファーストインファーストアウトの動作しか行なえない。
(4)内部のアドレスポインタはライトリセット端子(バーWRES),リードリセット端子(バーRRES)をアクティブにすることによってライトアドレスおよびリードアドレスをそれぞれゼロにリセットできる。
【0038】
次に、図9と図10の各ブロック図と図11の動作タイミングチャートを用いて、解像度変換部75の動作を説明する。
【0039】
まず、図9の3個のFIFOメモリ91,92,93を備える3ラインバッファメモリは、入力された画像データを、3つの水平走査線の各ラインデータに変換する。次いで、変換された3つのラインデータを図10のラッチ101,102,103により、FIFOメモリ91乃至93の読出しクロックRCKを1/4分周したクロック(1/4RCK)でラッチして、1個の同一の画素の画像データを時間軸方向で4分割して出力する。次いで、4分割された3つのラインデータのそれぞれの画像データに対して、平滑化処理とエッジ強調処理の効果を有する重みづけ係数が記録されているROM104から読み出された重みづけ係数データを、乗算回路111乃至119で乗算してそれらの乗算結果のデータを、加算回路105ですべて加算し、加重加算データを得る。最後に、出力解像度に応じてクロック発生部74によって発生されたクロックMAGCKに基づいて、上記演算された加重加算データがラッチ106によってラッチされ、これによって、出力解像度に対応した解像度を有する画像データを得る。
【0040】
2値化部76の構成を図12に示す。2値化部76は、入力されるすべての画像データに対して2値化処理を行う全面2値化部96と、入力されるすべての画像データに対して所定の擬似中間調の2値化処理を行う全面中間頂部97と、入力される画像データに対して誤差分散法による2値化処理を行う誤差分散2値化部98と、入出力部(I/O部)78から入力される選択信号に基づいて各2値化部96,97,98から出力される各2値化された画像データのうち1つを選択して出力するセレクタ99とを備える。
【0041】
インターフェイスゲート回路77の構成を図13に示す。インターフェイスゲート回路77は、4つのナンドゲートG2,G3,G4,G5を備える。図6のCPU71から出力される制御信号はナンドゲートG2の第1の入力端子、ナンドゲートG3の第2の入力端子、ナンドゲートG4の第2の入力端子及びナンドゲートG5の第1の入力端子に入力される。また、CPU71から出力され詳細後述される有効信号がナンドゲートG2の第2の入力端子に入力され、画像データがナンドゲートG2の第3の反転入力端子に入力される。さらに、クロック発生部74によって発生されたクロック2がナンドゲートG3の第1の反転入力端子に入力される。またさらに、SH発生部84によって発生されたSH信号がナンドゲートG4の第1の反転入力端子に入力され、HD発生部85によって発生されるHD信号がナンドゲートG4の第3の入力端子及びナンドゲートG5の第2の反転入力端子に入力される。このとき、ナンドゲートG2,G3,G4,G5はそれぞれ、画像データ、画像クロック、HSYNC信号及び主走査有効信号HDD−(以下、HDD信号という。)を出力する。ここで、HDD信号は、当該スキャナプリンタ1から出力される画像データにおける1走査線内の画像データの有効期間を示す信号である。
【0042】
次に、以上の説明において現れた画像データ、画像クロック、HD信号、HSYNC信号などの各信号について、より具体的に説明する。
【0043】
<クロック1,クロック2>
クロック2は、クロック1と同じ周波数を有する第1のクロック信号と、クロック1よりも低い周波数を有する第2のクロック信号とのうちから選択された1つのクロック信号である。このようにクロックの周波数を選択可能にしたのは、データ処理装置3による画像データの読込みがクロック1に従ってできない場合を考慮したからである。
【0044】
<HD信号>
HD信号は原稿の水平方向、すなわち主走査方向の有効領域を示す信号であり、CPU71により設定される上記期間Ttr,Tleの各データによって発生され、当該HD信号の発生期間は、画像データの主走査方向の出力サイズ(主走査方向の出力期間)や、出力解像度などによって変更される。
【0045】
<CPU71に入力されるCPU水平同期信号CPUHSYNC−>
ナンドゲートG1によって発生されてCPU71に入力されるCPU水平同期信号CPUHSYNC−(以下、CPUHSYNC信号という。)について以下に説明する。図6に示すように、クロック発生部74によって発生されるSH信号はナンドゲートG1の第1の反転入力端子に入力され、クロック発生部74によって発生されるHD信号はナンドゲートG1の第2の入力端子に入力され、これによって、CPUHSYNC信号がナンドゲートG1からCPU71に入力される。
【0046】
図14(a)はクロック1の周波数がクロック2の周波数に一致する場合における、クロック1、クロック2、SH信号、HD信号、及びHSYNC信号の関係を示すタイミングチャートであり、図14(b)はクロック1の周波数がクロック2の周波数に一致しない場合における、クロック1、クロック2、SH信号、HD信号、及びHSYNC信号の関係を示すタイミングチャートである。
【0047】
外部のデータ処理装置3がクロック1の周波数と同一の周波数の画像クロックで動作可能であるときは、図14(a)に示すように、SH信号がそのままHSYNC信号としてデータ処理装置3に出力される。一方、外部のデータ処理装置3がクロック1の周波数と同一の周波数の画像クロックで動作できないときは、図14(b)に示すように、SH信号が図13のナンドゲートG4によって間引かれて、HSYNC信号としてデータ処理装置3に出力される。すなわち、図14(b)の点線のパルスで示すように、HD信号がローレベルであるときはローレベルのSH信号が出力されない。
【0048】
また、CPU71は詳細後述するように、当該CPUHSYNC信号に同期してステッピングモータM64を駆動する。そのため、クロック1の周波数と違う周波数を有するクロック2を選択したとき、ステッピングモータM64の駆動速度を遅くでき、画像データを受信するときの受信処理の遅い外部のデータ処理装置3にも対応できる。
【0049】
<画像データ、画像クロック、HSYNC信号、HDD信号>
後述する制御部63のメインルーチンによって制御されて発生されるハイレベルの制御信号が、図13に示すように、ナンドゲートG2乃至G5に入力されるとき、各ナンドゲートG2乃至G5から外部のデータ処理装置3に出力される画像データ、画像クロック、HSYNC信号及びHDD信号の各出力がそれぞれ禁止される。なお、ナンドゲートG2に入力される有効信号は、イメージセンサ12から外部のデータ処理装置3に画像データをそのままスルーで出力するか、もしくは「白」の画素の画像データに固定して出力するかを制御するために用いられる。
【0050】
<外部のデータ処理装置3に出力されるHSYNC信号>
このHSYNC信号は、図13に示されるように、クロック発生部74によって発生される上記SH信号とHD信号と、CPU71から出力される制御信号とに基づいて、ナンドゲートG4によって発生される水平同期信号である。上述のように、図14(b)の場合において、HSYNC信号は間引いて出力される。
【0051】
次に、以上で構成を説明したスキャナプリンタ1のスキャナモード、プリンタモード、及びコピーモードの3つの動作モードについてそれぞれ説明する。
【0052】
<スキャナモード>
本実施形態のスキャナプリンタ1の制御部63内のCPU71によって実行されるスキャナモードのメインルーチンを図15に示す。ステップS1にて、外部のデータ処理装置3から送られてくるコマンド信号に含まれる、出力サイズ,出力解像度,外部装置能力,露光レベル等のスキャナ動作に必要な情報に基づいて初期設定を行なう。そして、この初期設定において、受付け可能なものについてはステータスアンサ「正常受信」、受付け不可能なものについてはステータスアンサ「異常」をデータ処理装置3に返信する。
【0053】
初期設定が終了すると、ステップS2にて、データ処理装置3からの次のコマンド信号の有無が判定され、コマンド信号があるときには(ステップS2でYES)ステップS3においてそのコマンド信号に対する解析処理がなされ、その解析結果に基づいてスキャナ動作に必要な情報を取り込んで必要な処理を実行した後、ステップS4にて外部のデータ処理装置3からのスキャン要求信号に基づいてスキャン要求か否かを判定する。そして、上記ステップS2にてコマンド信号なしと判定されると(ステップS2でNO)、ステップS3を実行することなく上記ステップS4の実行に進み、スキャン要求か否かを判定する。
【0054】
上記ステップS4にてスキャン要求と判定されると(ステップS4でYES)、ステップS5にてスキャン処理が実行されたのち、ステップS2の実行に戻る。また、上記ステップS4にてスキャン処理が要求されないと判断したときには(ステップS4でNO)、ステップS2の実行に戻る。
【0055】
図16は上記のステップS5のスキャン処理の詳細を示すフローチャートである。図16に示すように、ステップS11において、外部のデータ処理装置3からのコマンド信号により受け取った外部装置能力に基づいて、図7に示す構成を有するクロック発生部74によって発生されるクロック2の周波数を決定する。本実施形態においては、クロック1の周波数を10MHzとし、クロック2の周波数は10MHzと2.5MHzとのいずれかを選択可能としており、CPU71は上記コマンド信号によりいずれかを選択し、選択されたクロック2の周波数を示すクロックセレクト信号をクロック発生部74のセレクタ83に出力する。これにより、10MHzの画像クロックでは受信できない外部のデータ処理装置3に対して2.5MHzのクロックに基づいて画像データを出力する。なお、本実施形態では、それぞれ互いに異なる周波数を有する2種類のクロックのうちの1種類のクロックの選択のみを開示しているが、それぞれ互いに異なる周波数を有する3種類以上のクロックのうちの1種類のクロックを選択するようにしてもよい。次いで、ステップS12において、画像の出力サイズすなわち画像の主走査方向の有効期間に応じてHD信号のパルス幅、すなわちHD発生部85のカウンタの設定値Ttr,Tleを設定しこれらのデータをHD発生部85に出力した後、ステップS13において、原稿照射用LEDを点灯する。
【0056】
そして、この状態で、ステップS14Aにおいて、ステッピングモータM64を駆動させて、原稿トレイ11上に載置された原稿をCCDセンサ12に搬送することを開始し、ステップS14Bにおいて、原稿がイメージセンサ12まで搬送されたか否かが判定される。上記ステップS14にて、原稿の先端部がイメージセンサ12まで搬送されたと判定すると(ステップS14BにおいてYES)、ステップS15にて、原稿の先端部がイメージセンサ12まで搬送されて画像の読取出力が可能になったこと、並びに画像データの有効範囲、すなわち副走査方向の有効期間であることを示す信号VSREQをデータ処理装置3に出力した後、ステップS16に進む。一方、原稿の先端部がイメージセンサ12まで搬送されない場合(ステップS14BにおいてNO)、ステップS14Aに戻って原稿の搬送が続けられる。
【0057】
図17のステップS16では、画像出力要求及び外部のデータ処理装置3の画像の取込中又は受信中であることを示すVSYNC信号の入力待ちとなる。そして、上記ステップS16にて、VSYNC信号が入力したと判定されると(ステップS16においてYES)、ステップS17が実行される。次いで、ステップS17では、CPUHSYNC信号の入力待ちとなる。CPU71にCPUHSYNC信号が入力されると、図20に示したHSYNC割込み処理が実行され、ステップS41にて割り込みフラグINTFが1にセットされる。そして、再び図17のスキャン処理のルーチンに戻り、ステップS17で上記割り込みフラグINTFにより、CPUHSYNC信号の入力があったと判定されると(ステップS17においてYES)、ステップS18でこの割り込みフラグINTFが0にクリアされ、ステップS20でデータ処理装置3から画像出力停止要求信号を受信したか否かチェックする。
【0058】
上記ステップS20にて、外部のデータ装置3から画像出力停止要求信号が受信されたならば(ステップS20においてYES)、ステップS19にて画像データの出力を停止し、モータ駆動信号がオフとされてステッピングモータM64の回転が停止した後、ステップS17に戻る。ここで、画像出力停止要求信号とは、外部のデータ処理装置3が画像データを受け取ることができなくなったため、スキャナプリンタ1に対してその動作の停止を要求することを示すものである。上記ステップS20で画像出力停止要求信号が受信されないとき(ステップS20においてNO)、ステップS21で出力すべき画像データの出力解像度に基づいて、読み取った1水平走査線分の画像データを出力すべきか否かがチェックされる。すなわち、副走査方向の解像度が400dpiより低いときには、水平走査線のラインの間引きを行なうことによって、副走査方向の解像度を低くする。このステップS21の判断処理については詳細後述する。
【0059】
なお、解像度変換処理のうち、より高い解像度(本実施形態では例えば800dpi)を有する画像データに変換する高解像度処理と、より低い解像度(本実施形態では例えば200dpi)を有する画像データに変換する低解像度処理では、次のような処理が行なわれる。
(1)高解像度処理:原稿上の連続する3ラインの画像データを図9の3つのFIFOメモリ91,92,93へ書き込んで、同時に3つのラインの画像データを生成した後、その生成された各1ランの各画像データをさらに、図23に示すように、4つのラインに分割してかつ分割された各ラインの画像データはライン信号に応じた処理をして出力する。そのため、このときは分割された各ラインの画像データ処理が終了するまでは、ステッピングモータM64の動作は停止される。
(2)低解像度処理:このときは、原稿上の連続する3ラインの画像データをFIFOメモリ91,92,93に書き込みを行うが、基本的にはライン単位でのHSYNC信号と画像データの間引きによって当該処理を行うために、ステッピングモータM64の駆動を行うが、間引きされて除去されるラインの画像データの出力が禁止される。
【0060】
上述のように、ステップS21において読み取られたラインの画像データを出力すべきでない場合は(ステップS21においてNO)、ステップS22にて制御信号をローレベルにして画像データの出力を停止する一方、そのラインの画像データを出力すべきときには(ステップ21においてYES)、ステップS23にて制御信号をハイレベルとして、画像データの出力を許可した後、図18のステップS24に進む。
【0061】
図18のステップS24では、出力すべき画像データの出力解像度に基づいてステッピングモータM64を駆動するかどうかを判断する。すなわち、外部のデータ処理装置3から指定された解像度(以下、設定解像度又は設定dpiという。)が400dpiより高いときには、ステッピングモータM64を停止したまま同じのラインの画像データを複数回出力することにより、画像データ量を増大させる。なお、このステップS24については詳細後述する。ステップS24においてステッピングモータM64の駆動をしないと判断されたときには(ステップS25においてNO)、ステップS25にてモータ駆動信号をオフとすることにより、ステッピングモータM64を停止させる一方、ステッピングモータM64を駆動すると判断されたときは(ステップS24においてYES)、ステップS26にてモータ駆動信号をオンとして出力することにより、ステッピングモータM64を1ステップだけ回転させて原稿を1ライン分だけ副走査方向に進める。
【0062】
上記ステップS25又はステップS26の実行後、ステップS27にて、原稿がその後端まで搬送されたか否かがチェックされる。もし搬送されていなければ(ステップS27においてNO)図17のステップS17に戻る。
【0063】
一方、上記ステップS27にて原稿がその後端まで搬送されたと判定されると(ステップS27でYES)、ステップS28にてVSREQ信号の出力を停止し、図19のステップS29にて「白」の画素の画像データを出力した後、ステップS32に進む。これは、外部のデータ処理装置3が画像データの取込中かどうかチェックし、もし取込中であれば「白」の画素の画像データを送出できるようにしている。これは、スキャナプリンタ1が出力する画像データのデータ量と、外部のデータ処理装置3が要求する画像データのデータ量とが異なって当該画像読取システムがダウンする、すなわち外部のデータ処理装置3が永久にデータを待ち続ける等の現象を回避し、もしくは外部のデータ処理装置3が要求する画像データ量に対応する画像データを装置3自身で発生して不足部分の画像データを追加する等の処理をしなくてすむようにするためである。なお、本実施形態においては、出力すべき画像がポジティブ画像であるので、上記ステップS29において、「白」の画素の画像データを出力しているが、本発明はこれに限らず、出力すべき画像がネガティブ画像であるとき、好ましくは、上記ステップS29において、「黒」の画素の画像データを出力してもよい。
【0064】
上記ステップS29の実行後、VSYNC信号の入力が終了したかどうかを判断し、終了が確認されると(ステップS32においてYES)、画像データの出力を停止した後、ステップS30に進む。VSYNC信号の入力が終了していないときは(ステップS32においてNO)、ステップS29の処理を続ける。図19のステップS30では、画像データの出力を停止した後、ステップS30において原稿が排出されたか否かがチェックされ、原稿が排出されると(ステップS30においてYES)、ステップS31において原稿照射用LEDが消灯され、以上でスキャナモードの処理が終了する。
【0065】
次に、上記スキャナモードの処理において説明した解像度変換処理について、以下に、さらに詳しく説明する。
【0066】
図17のステップS20にて外部のデータ処理装置3から画像出力停止要求信号を受信せす、ステップS21へと進むと、まず現在読みとっている1ラインの画像データを何ライン目として処理するかを決定する。このライン数により画像処理の方法を変更する。図23に示すように、実際に読みとっている3ラインの画像データのうち例えば読み取った第Nラインの画像データに対する処理において、外部のデータ処理装置3に出力する1ラインの画像データをフィードバックする方法を変化させることによって、例えば読み取った第Nラインの第0ライン目乃至第3ライン目の各画像データに対する画像処理方法を変更する。つまり、第0ライン目の画像データに加算すべき(N−1)ライン、Nラインに対する重み付け係数を(N+1)ラインに対する重み付け係数よりも大きな値に設定し、第3ライン目の画像データに加算すべき(N+1)ライン、Nラインに対する重み付け係数を(N−1)ラインに対する重み付け係数よりも大きな値に設定する。
【0067】
さらに、当該解像度変換処理の具体的な手法を図21を参照して説明する。ここで、処理を行って出力すべきライン番号の変数として出力ラインoutputlineを用い、また、出力すべきかどうか判断するための解像度パラメータとしてdpinumを用いる。本実施形態のスキャナプリンタ1のスキャナ1aの読取解像度は400dpiであり、読取解像度である400dpiの4倍の解像度である1600dpiの最大出力解像度を有する。従って、当該スキャナプリンタ1は、読み取りの1ラインの画像データに対して4回繰り返して画像データを出力することができるように構成され、また、解像度を1dpiの単位で変化させることができるようにするため、解像度パラメータdpinumを以下のように用いている。
【0068】
図21のステップS211にて処理パラメータaを0にリセットするとともに、出力ラインoutputlineの初期値を0に設定した後、ステップS212において解像度パラメータdpinumに、外部のデータ処理装置3からのコマンド信号により指定された設定dpiを読取1ライン毎に加算し、この処理を最大4回まで行う(ステップS215,S216)。ここで、上記ステップS214にて解像度パラメータdpinumが1600以上になったときに(ステップS214においてYES)画像の出力を許可し、ステップS217で解像度パラメータdpinumから1600を減算して、減算結果の差の値を解像度パラメータdpinumとして設定した後ステップS23に進み、当該読取ラインの画像データに関する処理は終了する。上記ステップS212からステップS214までの処理を4回行った場合は、ステップS22に進む。なお、ステップS212において用いられる解像度パラメータdpinumは図15のステップS1において0に初期化される。
【0069】
また、ステッピングモータM64の停止については次のように決定する。ステップ211において、出力ラインoutputlineの初期値が0にリセットされ、ステップS213にて出力ラインoutputlineに1を、上記ステップS212の実行毎に加算する。
【0070】
また、図18のステップS24は、図22に示すように、ステップS241にて出力ラインoutputline≧4と判定すると、ステップS242にて現在の出力ラインoutputlineから4を減算して、減算結果の差の値を出力ラインoutputlineとして設定した後、図18のステップS26において、ステッピングモータM64を駆動して回転させる。また、上記ステップS241にて出力ラインoutputline<4と判定したときは、図18のステップS25においてステッピングモータN64を停止させる。なお、上記ステップS21,S28の判断はCPU71に入力されるCPUHSYNC信号と同期して行われる。次に具体的な例をあげる。
【0071】
(1)設定解像度が400dpiのとき(標準の読取解像度)、読み取りの1ラインの画像データの処理においては、出力ラインoutputlineが0→1→2→3→4(=0)と変化すると、解像度パラメータdpinumが0→400→800→1200→1600(=0)と変化し、解像度パラメータdpinumが1600以上となって、画像データの出力が許可される。一方、出力ラインoutputlineが4以上となると、ステッピングモータM64を回転させる。これにより、外部のデータ処理装置3からの画像出力停止要求信号がオフのときは、常にステッピングモータM64の駆動がオンで、画像データも出力される。
【0072】
(2)設定解像度が200dpiのとき、読み取りの1ライン目(出力の1ライン目)の画像データの処理においては、出力ラインoutputlineが0→1→2→3→4(=0)と変化すると、解像度パラメータdpinumが0→200→400→600→800と変化し、読み取り1ライン目の画像データの処理では出力ラインoutputlineが4以上となったのでステッピングモータM64を回転させるが、解像度パラメータdpinumは1600以上にならないため画像データを出力しない。
次いで、読み取りの2ライン目(出力の2ライン目)の画像データの処理においては、出力ラインoutputlineが0→1→2→3→4と変化すると、解像度パラメータdpinumが800→1000→1200→1400→1600(=0)と変化する。ここで、出力ラインoutputlineが4以上となるので、ステッピングモータM64を回転させ、解像度パラメータdpinumが1600以上になるので画像データを出力する。
以下同様にして上記の処理が繰り返され、ステッピングモータM64は常にオンされる一方、画像データの出力は読み取りのライン毎に、オフ、オン、……と変化して繰り返される。
【0073】
(3)設定解像度が800dpiのとき、読み取り1ライン目(出力の1ライン目)の画像データの処理においては、出力ラインoutputlineが0→1→2と変化し、解像度パラメータdpinumが0→800→1600(=0)と変化し、解像度パラメータdpinumが1600以上になるため、現在の読み取りラインの画像データを出力するが、出力ラインoutputlineは4以上とならないのでステッピングモータM64の駆動は停止される。
次いで、読み取りの2ライン目(出力の2ライン目)の画像データの処理においては、出力ラインoutputlineが2→3→4(=0)と変化し、解像度パラメータdpinumが0→800→1600(=0)と変化し、解像度パラメータdpinumが1600以上になるため、画像データが出力される。また、出力ラインoutputlineが4以上となるのでステッピングモータM64は駆動される。
以下同様にして上記の処理が繰り返され、ステッピングモータモータM64の駆動はオフ、オン、…と変化して繰り返えされ、画像データは常に出力される。
【0074】
次に、上記で説明したステッピングモータM64の回転/停止の動作について説明する。本実施形態の画像読取装置では、原稿搬送制御用に上述のようにパルスモータを用いている。本実施形態においては、ステッピングモータM64を、図24及び図25に示すように、2相励磁の励磁方法によって制御する。CPU71からの駆動信号に応答して、時間t0毎に各相の駆動信号をオン、オフと変更することにより、速度1/t0(pps)でステッピングモータM64が回転し、原稿が1ライン分だけ副走査方向に進められる。ここで、上記時間t0は、CPU71に入力されるCPUHSYNC信号の周期と一致する。
【0075】
さらに、ステッピングモータM64の駆動停止について以下に説明する。CPU71は、上述したように、CPUHSYNC信号に同期してステッピングモータM64の回転/停止の動作を制御する。すなわち、CPU71から出力されるモータ駆動信号がオフ状態であるとき、図26に示すように、スキャナ機構部64はステッピングモータM64に、現在の相の駆動信号を保持するが、次の相の駆動信号を出力しない。また、CPU71が外部のデータ処理装置3から画像出力停止要求信号を受信したときも同様に、新たな相の駆動信号を出力しないことにより、ステッピングモータM64の回転を停止させる。このとき、例えば50msecなどのある一定時間連続して、画像出力停止要求信号がオンであるときは、すべての相の駆動信号をオフにする。
【0076】
なお、本実施形態では、直接、CPU71からのモータ駆動信号に基づいてステッピングモータM64の回転/停止の動作を制御している。しかしながら、本発明はこれに限らず、CPU71から解像度変換部75にライン信号等の制御信号を出力し、解像度変換部75からの応答信号に基づいてステッピングモータM64の駆動のオン/オフを制御するようにしてもよい。
【0077】
上述のスキャナモードにおける各ケースにおける各信号のタイムチャートを、図28乃至図32に示す。図28は、データ処理装置3における画像データの処理速度が遅く、1ラインおきに、データ処理装置3から画像出力停止要求信号がCPU71に入力された場合である。また、図29は、セレクタ83がカウンタ82から出力される第1と第2のクロック信号のうち、クロック1の周波数よりも低い周波数を有する第2のクロック信号をクロック2として選択した場合であって、出力解像度が400dpiの場合である。さらに、図30及び31は、クロック2として、クロック1と同じものを用いた場合であって、出力解像度がそれぞれ200dpi,800dpiのときの場合である。またさらに、図32は、出力解像度が200dpiのときであって、外部のデータ処理装置3から、画像出力停止要求信号が入力された場合である。
【0078】
<プリンタモード>
スキャナモードと同様にデータ処理装置3においてプリント要求信号が発生すると、レーザプリンタ部1bでのプリント動作の仕様を決定するコマンド信号および実際の印字内容を決定する印字データPVIDEOがコントローラ2と制御部63のインターフェイス部67とを介して、CPU71に送信される。これに応答して、CPU71は、レーザプリンタ部1bを起動するととともに、水平同期信号切換部68に対してレーザプリンタ部1bからの同期信号HSYNCK2を選択してインターフェイス部67とコントローラ2とを介してデータ処理装置3に出力するように制御し、これによって、図27に示すように、当該同期信号HSYNC2に同期して、印字データPVIDEOがデータ処理装置3からコントローラ2とインターフェイス部67とを介してレーザ駆動部66に送られ、当該画像データPVIDEOの画像がプリントアウトされる。
【0079】
<コピーモード>
データ処理装置3において、上述したように、操作パネル4を用いて露光レベルの設定、並びに文字読取モード又は写真読取モードのうちの1つを設定する読取モードの設定などの各種のコピーモードにおける設定を行った後、スキャナ部1aとレーザプリンタ部1bとが起動され、レーザプリンタ部1bからの水平同期信号HSYNCK2を同期してスキャナ部1aで読取られた画像データがレーザプリンタ部1bに出力されて印字され、これによって、コピー処理が行われる。
【0080】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る画像読取装置によれば、画像を読み取って画像信号に変換して当該画像信号のデータを処理するデータ処理装置に出力する画像読取装置において、所定の周波数を有するクロック信号を発生するとともに、上記クロック信号に同期した水平同期信号を発生する第1の信号発生手段と、上記データ処理装置からの要求信号に基づいて、上記クロック信号に同期して原稿画像を走査線毎に主走査方向で走査して読み取って画像信号に変換する画像読取手段と、上記クロック信号に同期して上記画像読取手段と原稿画像とを互いに1走査線ずつ相対的に所定の移動速度でかつ副走査方向で移動させる移動手段と、上記水平同期信号と上記画像信号とを上記データ処理装置に出力する信号出力手段と、上記クロック信号に同期して、上記画像信号の副走査方向の有効領域を示す内部副走査有効信号を発生する第2の信号発生手段と、上記データ処理装置から入力された信号であって、上記データ処理装置において処理可能な画像信号の副走査方向の有効領域を示す外部副走査有効信号を受信する受信手段と、上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生され、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、上記画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する第1の制御手段と、上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生されず、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、所定の画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する第2の制御手段と、上記データ処理装置からの当該データ処理装置の能力に基づいて、上記第1の信号発生手段により発生されるクロック信号の周波数を決定し、上記決定した周波数を有するクロック信号に基づいて、上記変換された画像信号を当該クロック信号に対応した画像信号に変換して上記データ処理装置に出力するように制御する第3の制御手段とを備える。従って、上記外部装置が画像信号の受信中であるときに、上記画像読取装置から出力すべき画像信号が無い場合であっても、上記外部副走査有効信号に応答して所定の画像信号を上記外部装置に出力するので、どのような外部装置であっても、すべての画像信号を、画像信号の欠落が生じることなく、正常に画像信号を受信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態である、スキャナプリンタと、コントローラと、データ処理装置とから構成される画像読取システムのブロック図である。
【図2】図1のスキャナプリンタの操作パネルの平面図である。
【図3】図1のスキャナプリンタの構造を示す縦断面図である。
【図4】図1のスキャナプリンタの光学系の構造を示す斜視図である。
【図5】図1の画像読取システムの構成を示すブロック図である。
【図6】図1のスキャナプリンタの電気回路の構成を示すブロック図である。
【図7】図6のクロック発生部のブロック図である。
【図8】図7のクロック発生部で発生されるSH信号とHD信号との関係を示すタイミングチャートである。
【図9】図6の解像度変換部の一部である3ラインバッファメモリのブロック図である。
【図10】図6の解像度変換部の一部である解像度変換処理部のブロック図である。
【図11】図10の解像度変換処理部の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】図6の2値化部の構成を示すブロック図である。
【図13】図6のインターフェイスゲート回路のブロック図である。
【図14】(a)はクロック1の周波数がクロック2の周波数に一致する場合における、クロック1、クロック2、SH信号、HD信号、及びHSYNC信号の関係を示すタイミングチャートであり、(b)はクロック1の周波数がクロック2の周波数に一致しない場合における、クロック1、クロック2、SH信号、HD信号、及びHSYNC信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図15】図6の制御部63によって実行されるスキャナモードのメインルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図15のスキャン処理のサブルーチンのフローチャートの第1の部分である。
【図17】図15のスキャン処理のサブルーチンのフローチャートの第2の部分である。
【図18】図15のスキャン処理のサブルーチンのフローチャートの第3の部分である。
【図19】図15のスキャン処理のサブルーチンのフローチャートの第4の部分である。
【図20】図6の制御部63によって実行されるHSYNC割り込み処理のフローチャートである。
【図21】図17のステップS21の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図22】図18のステップS24の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図23】図6の解像度変換部における解像度変換処理を示す、各読取走査線と、変換後の走査線上の各画素を示す平面図である。
【図24】図6のステッピングモータの駆動回路を示す回路図である。
【図25】図24のステッピングモータの2相励磁を行うときの各制御信号を示すタイミングチャートである。
【図26】画像出力停止要求信号に応答してステッピングモータの回転を停止させるときの各制御信号を示すタイミングチャートである。
【図27】プリンタモードにおけるHSYNCK2信号と画像データとの関係を示すタイミングチャートである。
【図28】スキャナモードにおける、ランダムストップ時の各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図29】スキャナモードにおける、低い周波数を有するクロックのときの各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図30】スキャナモードにおける、低い解像度に変換するときの各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図31】スキャナモードにおける、高い解像度に変換するときの各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図32】スキャナモードにおける、低い解像度に変換するときであって、画像出力停止要求信号が入力されたときの各信号の関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…スキャナプリンタ、
1a…スキャナ部、
1b…レーザプリンタ部、
2…コントローラ、
3…データ処理装置、
3a…ディスプレイ、
4…操作パネル、
12…ライン型CCDイメージセンサ、
62…画像処理部、
63…制御部、
64…スキャナ機構部、
65…プリンタ機構部、
66…レーザ駆動部、
67…インターフェイス部、
71…CPU、
72…ROM、
73…RAM、
74…クロック発生部、
75…解像度変換部、
76…2値化部、
77…インターフェイスゲート回路、
78…入出力部、
81…信号発生器、
82…カウンタ、
83…セレクタ、
84…SH発生部、
85…HD発生部、
G1乃至G5…ナンドゲート、
M64…ステッピングモータ。
Claims (3)
- 画像を読み取って画像信号に変換して当該画像信号のデータを処理するデータ処理装置に出力する画像読取装置において、
所定の周波数を有するクロック信号を発生するとともに、上記クロック信号に同期した水平同期信号を発生する第1の信号発生手段と、
上記データ処理装置からの要求信号に基づいて、上記クロック信号に同期して原稿画像を走査線毎に主走査方向で走査して読み取って画像信号に変換する画像読取手段と、
上記クロック信号に同期して上記画像読取手段と原稿画像とを互いに1走査線ずつ相対的に所定の移動速度でかつ副走査方向で移動させる移動手段と、
上記水平同期信号と上記画像信号とを上記データ処理装置に出力する信号出力手段と、
上記クロック信号に同期して、上記画像信号の副走査方向の有効領域を示す内部副走査有効信号を発生する第2の信号発生手段と、
上記データ処理装置から入力された信号であって、上記データ処理装置において処理可能な画像信号の副走査方向の有効領域を示す外部副走査有効信号を受信する受信手段と、
上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生され、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、上記画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する第1の制御手段と、
上記内部副走査有効信号が上記第2の信号発生手段によって発生されず、かつ上記外部副走査有効信号が上記受信手段によって受信されているとき、所定の画像信号が出力されるように上記信号出力手段を制御する第2の制御手段と、
上記データ処理装置からの当該データ処理装置の能力に基づいて、上記第1の信号発生手段により発生されるクロック信号の周波数を決定し、上記決定した周波数を有するクロック信号に基づいて、上記変換された画像信号を当該クロック信号に対応した画像信号に変換して上記データ処理装置に出力するように制御する第3の制御手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 上記データ処理装置からの画像出力停止要求信号を受信したとき、上記データ処理装置への画像信号の出力を停止するように制御する第4の制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 上記所定の画像信号は、白又は黒の画素を示す画像信号であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
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