JP3623091B2 - 衝撃吸収式電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両衝突時にドライバーに作用する衝撃を吸収するために用いられる衝撃吸収式電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16に示す従来の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置101は、ステアリングホイールHに接続されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102を支持するコラム103と、そのコラム103を車体側部材に取り付けるためのブラケット104と、そのステアリングシャフト102により伝達されるトルクを検知するトルクセンサ105と、そのその検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータ106とを備える。そのブラケット104は、そのコラム103に一体化され、また、車体側部材に一体化された一対のガイド部材107にステアリングシャフト102の長手方向に沿って変位可能に取り付けられる。そのトルクセンサ105は、そのコラム103よりも上記ステアリングホイールHから離れた位置で、上記ステアリングシャフト102を支持すると共に車体側部材に連結されるセンサハウジング105aを有する。
【0003】
そのコラム103は第1部材103aと第2部材103bとから構成される。その第1部材103aは、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突による衝撃により、ブラケット104と同行して変位可能とされている。その第2部材103bは、その第1部材103aに一端において圧入されると共に他端においてセンサハウジング105aに連結される。
【0004】
その第1部材103aと第2部材103bとの間の摩擦に抗して第1部材103aが変位することで、その衝撃の吸収が可能とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
その第1部材103aと第2部材103bとの間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合、充分に衝撃を吸収するためには、その第1部材103aの変位量を大きくする必要がある。そのため、ステアリング装置101の配置スペースが制限される場合、充分に衝撃を吸収することができないという問題がある。
【0006】
さらに、その第1部材103aを第2部材103bに対して円滑に変位させるためには、その第1部材103aと同行して変位するブラケット104をガイド部材107によりステアリングシャフト102の長手方向に案内することで、第1部材103aの変位方向をステアリングシャフト102の長手方向に正確に沿わせる必要がある。
そのブラケット104を第1部材103aと同行して変位させる場合、そのブラケット104は第1部材103aよりも径方向外方に張り出すため、その変位によりセンサハウジング105aと干渉しないように、そのセンサハウジング105aとの距離を大きくする必要がある。
しかし、車体内部はスペースが制限され、そのブラケット104と他部材との干渉を防止する必要があることから、そのブラケット104とセンサハウジング105aとの距離は制限され、その結果、第1部材103aの変位量も制限される。
その第1部材103aと第2部材103bとの間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合、その第1部材103aの変位量が制限されると、充分に衝撃を吸収することができない。
【0007】
また、そのブラケット104を車体側部材にガイド部材107を介して取り付ける場合、構造が複雑化し、部品点数が増大するため、コストが増大する。さらに、コラム103を構成する第1部材103aに第2部材103bを圧入する必要があり、組み立てや保守点検等に際しての作業が煩雑化するという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題を解決することのできる衝撃吸収式電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに接続されるステアリングシャフトと、そのステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に取り付けられるコラムと、そのステアリングシャフトにより伝達されるトルクを検知するトルクセンサと、その検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータとを備える。そのトルクセンサは、そのコラムよりも前記ステアリングホイールから離れた位置で、前記ステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に連結されるセンサハウジングを有する。そのコラムは、そのステアリングホイールとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、前記トルクセンサに向かい変位可能とされている。そのコラムとセンサハウジングとは、互いに離間されると共に連結部材を介して連結され、その連結部材は、そのコラムの前記衝撃の作用による変位によって塑性変形可能とされている。
本発明の構成によれば、そのコラムの上記衝撃の作用による変位により、そのコラムとセンサハウジングとを連結する連結部材を塑性変形させ、衝撃を吸収できる。その衝撃吸収量は連結部材の厚さや材質等により変更調節できるので、従来のようにコラムを構成する2部材の間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合に比べて、そのコラムの変位量を大きくすることなく充分に衝撃を吸収することが可能になる。
そのコラムとセンサハウジングとの連結部材を介する連結を解除することで、そのステアリングシャフトを構成するコラム側部材とセンサハウジング側部材とは互いに分離可能とされ、そのコラムとセンサハウジングとを連結することで、そのコラム側部材とセンサハウジング側部材とは互いに連結可能とされているのが好ましい。
これにより、ステアリング装置をコラム側とセンサハウジング側とに容易に分割し、また、連結することができ、組み立てや保守点検等に際しての作業を簡単化することができる。
【0010】
本発明において、そのコラムと車体側部材に一体化されるブラケットを備え、そのブラケットを介してコラムは車体側部材に取り付けられているのが好ましい。
そのコラムとセンサハウジングとは互いに離間するため、コラムの変位方向をステアリングシャフトの長手方向に従来例程に正確に沿わせなくても、連結部材を塑性変形させることができる。これにより、そのコラムを車体側部材に取り付けるブラケットを、車体側部材とコラムとに一体化することができる。その一体化により、そのブラケットはコラムと同行して変位することはないので、そのコラムの変位量のブラケットによる制限、すなわち、その衝撃吸収量の制限を防止できる。その衝撃吸収量は、そのコラムとセンサハウジングとの離間距離に対応する。その離間距離はコラムの軸方向寸法を短くすることで長くでき、そのコラムの軸方向寸法は他部材と干渉することなく短くできるので、その離間距離を十分に衝撃を吸収可能な距離に設定することが可能になる。
【0011】
本発明において、前記ブラケットは、前記衝撃の作用によるコラムの変位によって塑性変形可能とされると共に、前記連結部材に一体化されているのが好ましい。
この構成によれば、そのブラケットの塑性変形によって襲撃を吸収することができ、また、そのブラケットと連結部材を一体化することで部品点数を少なくし、構造を簡単化し、コストを低減できる。
【0012】
本発明において、前記ブラケットは一対のネジ軸を介し車体側部材に一体化され、前記衝撃の作用時に各ネジ軸回りのモーメントが生成され、一方のネジ軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回りのモーメントの方向とは互いに逆とされ、各モーメントにより塑性変形するブラケットと各ネジ軸との間の摩擦力が、各ネジ軸の締め込み方向に作用するように、または、各モーメントにより塑性変形するブラケットと各ネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力が、各ネジ軸へのナットの締め込み方向に作用するように、一方のネジ軸は右ネジとされ、他方のネジ軸は左ネジとされているのが好ましい。
この構成によれば、各ネジ軸またはナットがブラケットの塑性変形時に緩むのを防止できるので、そのモーメントに基づくブラケットの塑性変形による衝撃吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸収効果を奏することができる。
【0013】
あるいは、前記ブラケットは一対のネジ軸を介し車体側部材に一体化され、前記衝撃の作用時に各ネジ軸回りのモーメントが生成され、一方のネジ軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回りのモーメントの方向とは互いに逆とされ、一方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸との間の摩擦力により、一方のネジ軸は締め込まれ、または、一方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力により、一方のネジ軸へナットは締め込まれ、他方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸との間の摩擦力により、他方のネジ軸の締め込みは緩められ、または、他方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力により、他方のネジ軸へのナットの締め込みは緩められ、そのブラケットにおいて、その他方のネジ軸回りのモーメントの作用部分の剛性が、その一方のネジ軸回りのモーメントの作用部分の剛性よりも大きくされているのが好ましい。
この構成によれば、他方のネジ軸またはナットがブラケットの塑性変形時に緩んでも、そのモーメントに基づくブラケットの塑性変形による衝撃吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸収効果を奏することができる。
【0014】
その連結部材は、センサハウジングからステアリングホイールに近接するに従いステアリングシャフトの径方向一方に向かうようにステアリングシャフトの軸方向に対し傾斜する部分と、この部分からステアリングホイールに近接するに従いステアリングシャフトの径方向他方に向かうようにステアリングシャフトの軸方向に対し傾斜する部分とを有し、両部分の境界において生じる塑性変形により前記衝撃を吸収可能であるのが好ましい。
これにより、連結部材はセンサハウジングとコラムとの間の距離が短くても衝撃を吸収できる。
この場合、その連結部材においてステアリングシャフトの軸方向に対して傾斜する両部分は、その両部分の境界がコラムの変位に基づき塑性変形すると、そのコラムの変位の増加時にステアリングシャフトの軸方向に対する傾斜が増大する。その傾斜が増大する程に、衝撃に基づきコラム軸方向に沿ってドライバーに作用する荷重が小さくなり、連結部材により吸収される衝撃エネルギーが減少し、コラムがセンサハウジングに衝突する可能性もある。よって、その連結部材においてステアリングシャフトの軸方向に対して傾斜する両部分の一方が、その両部分の境界における塑性変形時に、そのステアリングシャフトの軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのを抑制する部材が設けられているのが好ましい。これにより、連結部材による衝撃の吸収が不十分になるのを確実に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0016】
図1〜図4に示す衝撃吸収式電動パワーステアリング装置1は、車体側部材14に取り付けられる円筒状のコラム2を備え、そのコラム2の軸心は車体前方に向かうに従い下方に向かうように配置される。
【0017】
そのコラム2は、ベアリング4を介してステアリングシャフト5を構成する筒状の第1シャフト部5aを支持する。その第1シャフト部5aの一端はステアリングホイールHに接続される。そのベアリング4の外輪がコラム2の内周の段差面に係合し、内輪が第1シャフト部5aの外周の止め輪6に係合することで、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突により作用する衝撃により、第1シャフト部5aからベアリング4を介しコラム2に軸方向力が伝達される。
【0018】
その第1シャフト部5aの他端に、ステアリングシャフト5を構成する第2シャフト部5bの一端が軸方向相対移動可能かつ回転伝達可能に挿入される。例えば、第1シャフト部5aの内周形状と第2シャフト部5bの外周形状とは非円形とされることで第1シャフト部5aと第2シャフト部5bとの間で回転伝達が可能とされる。その第2シャフト部5bの外周に周溝8が形成され、その周溝8に通じる通孔9が第1シャフト部5aに形成され、その通孔9と周溝8とに樹脂60が充填される。これにより、第1シャフト部5aは第2シャフト部5bに対し、上記衝撃の作用により軸方向移動可能とされている。
【0019】
そのコラム2にロック装置65が取り付けられ、そのコラム2内でステアリングシャフト5に設けた凹部にキー(図示省略)を抜き差しすることで、ステアリングホイールHの回転をロックして盗難防止を図ることが可能とされている。
【0020】
そのステアリングシャフト5により伝達される操舵トルクを検知するトルクセンサ20が設けられている。そのトルクセンサ20は、上記コラム2よりもステアリングホイールHから離れた位置で、ステアリングシャフト5を構成する第3シャフト部5cと第4シャフト部5dとを支持するセンサハウジング21を有する。そのセンサハウジング21と上記コラム2とは互いに離間される。
【0021】
そのセンサハウジング21は、ロアブラケット41を介して車体側部材14に連結されている。そのロアブラケット41の一端側は、センサハウジング21のステアリングホイールHとは反対側の端面に、ボルト42により一体化されている。そのロアブラケット41の他端側に、ステアリングホイールHとは反対側が開放された一対の切欠41aが形成されている。各切欠41aに、車体側部材14に植え込まれたネジ軸43が挿通され、各ネジ軸43にねじ合わされるナット44と車体側部材14とによってロアブラケット41が挟み込まれている。
【0022】
図5に示すように、その第3シャフト部5cは筒状で、そのセンサハウジング21にベアリング28を介して支持され、上記第2シャフト部5bにピン22により連結される。その第4シャフト部5dは筒状で、そのセンサハウジング21にベアリング26、27を介して支持され、その第3シャフト部5cの外周にブッシュ25を介して相対回転可能に嵌め合わされる。その第2シャフト部5b、第3シャフト部5c、第4シャフト部5dの中心に沿って挿入されているトーションバー23の一端が第2シャフト部5bと第3シャフト部5cとに前記ピン22により連結され、他端がピン24により第4シャフト部5dに連結されている。これにより、その第3シャフト部5cと第4シャフト部5dとは、ステアリングシャフト5により伝達される操舵トルクに応じて弾性的に相対回転可能とされている。
【0023】
その第3シャフト部5cの外周に固定された磁性材製のリング36と、第4シャフト部5dの外周に固定された磁性材製のリング37とに、相対向するように歯36a、37aが周方向に沿って複数設けられ、両リング36、37の対向間を覆うコイル33がセンサハウジング21に内蔵される。その第3シャフト部5cと第4シャフト部5dとの操舵トルクに応じた相対回転により、両検出リング36、37の歯36a、37aの対向面積が変化し、コイル33の発生磁束に対する磁気抵抗が変化する。その変化に応じて検出コイル33の出力が変化することにより、トルクセンサ20は操舵トルクに対応する信号を出力する。
【0024】
その第4シャフト部5dの外周にウォームホイール30が圧入され、そのウォームホイール30に噛み合うウォーム31が、センサハウジング21に取り付けられたモータ32の出力軸に連結されている。そのモータ32が、そのトルクセンサ20により検知されたトルクに応じて制御装置(図示省略)により駆動されることで操舵補助力が発生する。その第4シャフト部5dに、例えばラックピニオン式ステアリングギヤの入力軸が連結されることで、ステアリングホイールHの操舵によって車輪が操舵される。
【0025】
図1、図2、図6の(1)、(2)、(3)に示すように、そのコラム2と車体側部材14とに一体化されるアッパーブラケット11が設けられることで、コラム2は車体側部材14に取り付けられている。そのアッパーブラケット11は板金材から形成され、第1板状部11aと、第2板状部11bと、第3板状部11cと、第4板状部11dとを有する。
その第1板状部11aは、コラム2の軸方向に対し直角に配置され、コラム2が挿入される開口11a′が形成されている。その開口11a′の周囲とコラム2とを溶接することで、そのアッパーブラケット11はコラム2に一体化される。なお、そのアッパーブラケット11とコラム2の一体化の仕方は特に限定されず、例えばボルトにより一体化するようにしてもよい。その第1板状部11aは方形とされ、2辺が後述のネジ軸15a、15bの軸方向に沿うように配置される。
その第2板状部11bは、ネジ軸15a、15bの軸方向に直角方向に沿う第1板状部11aの一辺から、コラム2に軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールHから離れる方向に延びる。
その第3板状部11cと第4板状部11dは、その第2板状部11bにステアリングホイールHから最も離れた位置で連なり、コラム2の軸心に平行な一平面上に配置され、その平面に直角でコラム2の軸心を含む平面に関し互いに面対称とされている。
【0026】
その第3板状部11cと第4板状部11dとに、反ステアリングホイール側が開放された切欠12c、12dが形成される。各切欠12c、12dに、車体側部材14に植え込まれた一対のネジ軸15a、15bが挿通され、両ネジ軸15a、15bを介してアッパーブラケット11は車体側部材14に一体化されている。すなわち、各ネジ軸15a、15bにねじ合わされるナット16a、16bと車体側部材14とによって第3板状部11cと第4板状部11dとが挟み込まれる。
【0027】
その第3板状部11cと第4板状部11dの切欠12c、12dに挿通されるネジ軸15a、15bの軸心は、コラム2の軸心の直交線に平行とされることで、コラム2の軸心に対し非平行かつ非交叉とされている。これにより、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、図6の(1)に示すように、アッパーブラケット11に作用する各ネジ軸15a、15b回りのモーメントMa、Mbが生成される。一方のネジ軸15a回りのモーメントMaの方向と他方のネジ軸15b回りのモーメントMbの方向とは互いに逆とされる。各ネジ軸15a、15b回りのモーメントMa、Mbの作用によって塑性変形する部分11c′、11d′が第3板状部11cと第4板状部11dとに形成されている。各モーメントMa、Mbにより塑性変形するアッパーブラケット11と上記ナット16a、16bとの間の摩擦力が、各ネジ軸15a、15bへの各ナット16a、16bの締め込み方向に作用するように、一方のネジ軸15aは右ネジとされ、他方のネジ軸15bは左ネジとされている。
なお、そのアッパーブラケット11を車体側部材14に一体化するネジ軸15a、15bを、頭部付のボルトにより構成し、その頭部と車体側部材14とでアッパーブラケット11を挟み込んでもよい。この場合、一方のネジ軸15aが右ネジとされ、他方のネジ軸15bが左ネジとされることで、前記衝撃の作用時に各ネジ軸15a、15b回りのモーメントMa、Mbにより塑性変形するアッパーブラケット11と各ネジ軸との間の摩擦力が、各ネジ軸15a、15bの締め込み方向に作用する。
【0028】
そのアッパーブラケット11において、第1板状部11aと第2板状部11bとの境界と、第2板状部11bと第3板状部11cとの境界と、第2板状部11bと第4板状部11dとの境界は、それぞれ屈曲部11e、11f、11gとされている。各屈曲部11e、11f、11gの形成により、第2板状部11bはステアリングホイールHに向かうに従いコラム2に近接するようコラム2の軸心に対し傾斜する。これにより、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、上記両ネジ軸15a、15bに直交する方向回りの曲げモーメントの作用により、第2板状部11bは塑性変形する。
【0029】
上記衝撃に基づき作用するステアリングシャフト5の軸方向力と、各ネジ軸15a、15b回りのモーメントと、両ネジ軸15a、15bに直交する方向回りの曲げモーメントの作用により、そのアッパーブラケット11が図7の(1)、(2)に示すように塑性変形することで、ステアリングシャフト5の第1シャフト部5aとコラム2はトルクセンサ20に向かい変位する。
【0030】
上記コラム2とセンサハウジング21とは連結部材51を介して連結されている。すなわち、その連結部材51は板金材から形成され、板状の第1方形部51a、第2方形部51b、第3方形部51c、第4方形部51d、および第5方形部51eを有する。各方形部51a、51b、51c、51d、51eの厚さ方向は、上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に直角とされている。また、各方形部51a、51b、51c、51d、51eにおける2辺は上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿うものとされている。
【0031】
その第1方形部51aはステアリングシャフト5の軸方向に対し直角に配置され、センサハウジング21が挿入される開口51a′が形成されている。その開口51a′の周囲とセンサハウジング21とを溶接することで、その連結部材51はセンサハウジング21に一体化される。なお、その連結部材51とセンサハウジング21の一体化の仕方は特に限定されず、例えば、ボルトにより一体化するようにしてもよい。
【0032】
その第2方形部51bは、一辺が第1方形部51aの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールHに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5から離れる。
【0033】
その第3方形部51cは、一辺が第1方形部51aの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールHに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5から離れる。
【0034】
その第4方形部51dは、一辺が第2方形部51bの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールHに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5に近接する。
【0035】
その第5方形部51eは、一辺が第3方形部51cの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールHに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5に近接する。
【0036】
その第4方形部51dの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一辺が、上記アッパーブラケット11の第1板状部11aの各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う一辺に連なり、その第5方形部51eの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一辺が、上記アッパーブラケット11の第1板状部11aの各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一辺に連なるように、連結部材51とアッパーブラケット11とは一体化されている。その連結部材51とアッパーブラケット11との一体化は、例えば溶接により行われるが、その一体化の仕方は特に限定されず、例えばボルトにより一体化するようにしてもよい。そのコラム2に一体化されるアッパーブラケット11に一体化されることで、連結部材51はコラム2に一体化されている。
【0037】
これにより、その連結部材51は、そのコラム2の前記衝撃の作用による変位によって、第1方形部51aと第2、第3方形部51b、51cとの境界、第2方形部51bと第4方形部51dとの境界、第3方形部51cと第5方形部51eとの境界、アッパーブラケット11の第1板状部11aと第4、第5方形部51d、51eとの境界において、図7の(1)、(2)に示すように塑性変形可能とされている。
【0038】
上記構成によれば、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、ステアリングシャフト5の第1シャフト部5aと第2シャフト部5bとを連結する樹脂60が剪断され、その第1シャフト部5aとコラム2がトルクセンサ20に向かい変位し、そのコラム2の変位により連結部材51とアッパーブラケット11とが塑性変形し、衝撃を吸収できる。その衝撃吸収量は連結部材51の厚さや材質等により変更調節できるので、従来のようにコラムを構成する2部材の間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合に比べて、コラム2の変位量を大きくすることなく充分に衝撃を吸収することが可能になる。
【0039】
そのコラム2とセンサハウジング21とは互いに離間するため、そのコラム2の変位方向をステアリングシャフト5の長手方向に従来例程に正確に沿わせなくても、連結部材51を塑性変形させることができる。これにより、そのアッパーブラケット11を車体側部材14とコラム2に一体化することができる。その一体化により、そのアッパーブラケット11はコラム2と同行して変位することはないので、そのコラム2の変位量のアッパーブラケット11による制限、すなわち、その衝撃吸収量の制限を防止できる。その連結部材51による衝撃吸収量は、そのコラム2とセンサハウジング21との離間距離に対応する。その離間距離はコラム2の軸方向寸法を短くすることで長くでき、そのコラム2の軸方向寸法は他部材と干渉することなく短くできるので、その離間距離を十分に衝撃を吸収可能な距離に設定することが可能である。
【0040】
また、そのアッパーブラケット11の塑性変形によっても襲撃を吸収することができ、さらに、そのアッパーブラケット11と連結部材51とを一体化することで部品点数を少なくし、構造を簡単化し、コストを低減できる。
【0041】
さらに、アッパーブラケット11を車体側部材14に一体化するナット16a、16bがアッパーブラケット11の塑性変形時に緩むのを防止できるので、そのアッパーブラケット11のモーメントMa、Mbに基づく塑性変形による衝撃吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸収効果を奏することができる。
【0042】
図8は、第1実施形態の変形例の連結部材51′を示す。この連結部材51′においては、第2、第3方形部51b、51cはステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5に近接し、第4、第5方形部51d、51eはステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5から離れる。他は上記第1実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。すなわち、コラム2とセンサハウジング21とを連結する連結部材は、センサハウジング21からステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5の径方向一方に向かうようにステアリングシャフト5の軸方向に対し傾斜する部分と、この部分からステアリングホイールHに近接するに従いステアリングシャフト5の径方向他方に向かうようにステアリングシャフト5の軸方向に対し傾斜する部分とを有するものであれば、両部分の境界において生じる塑性変形により、そのセンサハウジング21とコラム2との間の距離が短くても衝撃を吸収可能である。
【0043】
また、アッパーブラケット11を車体側部材14に一体化するための一方のネジ軸15a回りのモーメントMaにより塑性変形するアッパーブラケット11と、ネジ軸15aにねじ合わされるナット16aとの間の摩擦力により、一方のネジ軸15aへナット16aは締め込まれ、他方のネジ軸15b回りのモーメントMbにより塑性変形するアッパーブラケット11と、ネジ軸15bにねじ合わされるナット16bとの間の摩擦力により、他方のネジ軸15bへのナット16bの締め込みは緩められ、そのアッパーブラケット11において、その他方のネジ軸15b回りのモーメントMbの作用部分が、その一方のネジ軸15a回りのモーメントMaの作用部分よりも、図6の(1)において2点鎖線Kで示すように大型化されることで、その剛性が大きくされてもよい。これにより、他方のナット16bがアッパーブラケット11の塑性変形時に緩んでも、そのモーメントMbに基づくアッパーブラケット11の塑性変形による衝撃吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸収効果を奏することができる。
この場合、そのアッパーブラケット11を車体側部材14に一体化するネジ軸15a、15bを、頭部付のボルトにより構成し、その頭部と車体側部材14とでアッパーブラケット11を挟み込み、一方のネジ軸15a回りのモーメントMaにより塑性変形するアッパーブラケット11とネジ軸15aとの間の摩擦力により、一方のネジ軸15aは締め込まれ、他方のネジ軸15b回りのモーメントMbにより塑性変形するアッパーブラケット11とネジ軸15bとの間の摩擦力により、他方のネジ軸15bの締め込みは緩められるようにしてもよい。
【0044】
以下、図9〜図13を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
【0045】
図9〜図12に示す衝撃吸収式電動パワーステアリング装置301は、車体側部材314に取り付けられる円筒状のコラム302を備え、そのコラム302の軸心は車体前方に向かうに従い下方に向かうように配置される。
【0046】
そのコラム302は、ベアリング304a、304bを介してステアリングシャフト305を構成する筒状の第1シャフト部305aを支持する。その第1シャフト部305aの一端はステアリングホイール(図示省略)に接続される。その一方のベアリング304aの外輪がコラム302の端面に接し、内輪が第1シャフト部305aの外周の止め輪306に係合することで、ステアリングホイールとドライバーとの衝突により作用する衝撃により、第1シャフト部305aからベアリング304aを介してコラム302に軸方向力が伝達される。
【0047】
その第1シャフト部305aの他端に、ステアリングシャフト305を構成する第2シャフト部305bの一端が軸方向相対移動可能かつ回転伝達可能に挿入される。例えば、第1シャフト部305aの内周形状と第2シャフト部305bの外周形状とが部分的に非円形とされることで、両者は互いに回転伝達可能とされる。その第2シャフト部305bは、コラム側部材305b′とセンサハウジング側部材305b″とをセレーションを介して互いに嵌め合わせることで構成されている。
【0048】
そのステアリングシャフト305により伝達される操舵トルクを検知するトルクセンサ320が設けられている。そのトルクセンサ320は、上記コラム302よりもステアリングホイールから離れた位置で、ステアリングシャフト305を構成する第3シャフト部305cと第4シャフト部305dとを支持するセンサハウジング321を有する。そのセンサハウジング321と上記コラム302とは互いに離間される。上記第1実施形態と同様に、その第4シャフト部305dに、例えばラックピニオン式ステアリングギヤの入力軸が連結されることで、ステアリングホイールの操舵によって車輪が操舵され、また、そのトルクセンサ320は、その第3シャフト部305cと第4シャフト部305dのトーションバー323を介する弾性的な相対回転により操舵トルクに対応する信号を出力し、このトルクセンサ320により検知されたトルクに応じて制御装置(図示省略)によりセンサハウジング321に取り付けられたモータ332が駆動されることで操舵補助力が発生する。
【0049】
そのセンサハウジング321は、ロアブラケット341を介して車体側部材314に連結されている。そのロアブラケット341は、センサハウジング321のステアリングホイールとは反対側の端面に、ボルト(図示省略)により一体化される連結部341aと、この連結部341aの両端からステアリングホイールとは反対側に向かい延びる一対のアーム341b、341cとを有する。両アーム341b、341cは車体側部材314に支軸343を介して支持され、そのコラム302の径方向に沿う支軸343を中心に揺動可能とされている。その支軸343の軸心はステアリングシャフト305の軸心に直交する。
【0050】
そのコラム302とセンサハウジング321とは連結部材351を介して連結されている。その連結部材351は板金材から形成され、板状の第1方形部351a、第2方形部351b、第3方形部351c、第4方形部351d、第5方形部351eおよび第6方形部351fを有する。
【0051】
その第1〜第6方形部351a、351b、351c、351d、351e、351fの厚さ方向は、上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して直角とされている。また、第1〜第6方形部351a、351b、351c、351d、351e、351fにおける2辺は、上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行とされている。
【0052】
その第1方形部351aは、コラム302の軸方向に平行なセンサハウジング321の一側面に、第2方形部351bはコラム302の軸方向に平行なセンサハウジング321の他側面に、それぞれボルト352により取り付けられている。これにより、連結部材351とセンサハウジング321は一体化されている。なお、その連結部材351とセンサハウジング321の一体化の仕方は特に限定されず、例えば、溶接により一体化するようにしてもよい。
【0053】
その第3方形部351cは、一辺が第1方形部351aにおける上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いステアリングシャフト305から離れる。
【0054】
その第4方形部351dは、一辺が第2方形部351bにおける上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いステアリングシャフト305から離れる。
【0055】
その第5方形部351eは、一辺が第3方形部351cにおける上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いステアリングシャフト305に近接する。
【0056】
その第6方形部351fは、一辺が第4方形部351dにおける上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いステアリングシャフト305に近接する。
【0057】
その連結部材351のステアリングホイール側の端部に、第1支持部材353が一体化されている。その第1支持部材353は、一対の相対向する側壁353a、353bと連結壁353cとを有する。一方の側壁353aは、その連結部材351の第5方形部351eにおける上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからコラム302の軸方向に沿ってステアリングホイールに近接する方向に延びる。他方の側壁353bは、その連結部材351の第6方形部351fにおける上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからコラム302の軸方向に沿ってステアリングホイールに近接する方向に延びる。その連結壁353cは両側壁353a、353bのステアリングホイール側を連結する。その連結部材351と第1支持部材353は、板金材から一体的に成形される。
【0058】
図11に示すように、その第1支持部材353の両側壁353a、353bが、コラム302の外周に溶接された第2支持部材354に溶接されることで、連結部材351とコラム302とが両支持部材353、354を介して一体化されている。その第2支持部材354は、第1支持部材353の両側壁353a、353bの間に位置する一対の相対向する側壁354a、354bと連結壁354cとを有し、一方の側壁354aは、コラム302と第1支持部材353の一方の側壁353aとに溶接され、他方の側壁354bは、コラム302と第1支持部材353の他方の側壁353bに溶接され、連結壁354cは両側壁354a、354bを連結する。
【0059】
そのコラム302は車体側部材314にアッパーブラケット311を介して取り付けられている。すなわち、そのアッパーブラケット311は、その厚さ方向が上記支軸343の軸方向に平行な一対の側壁311a、311bと、その厚さ方向がコラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に平行な一対の支持部311d、311eと、第1、第2接続部材311f、311gを有する。一方の支持部311dは一方の側壁311aから、他方の支持部311eは他方の側壁311bから、それぞれコラム302の径方向外方に支軸343の軸方向に沿って延びる。
【0060】
図10に示すように、両側壁311a、311bと両支持部311d、311eにおけるステアリングホイールと反対側の端部から、コラム302の径方向に平行に延びる端面部311h、311iが形成され、両端面部311h、311iが第1接続部材311fにより接続される。また、両側壁311a、311bと両支持部311d、311eにおけるステアリングホイール側の端部から、コラム302の径方向に平行に延びる端面部311j、311kが形成され、両端面部311j、311kが第2接続部材311gにより接続される。
【0061】
図11、図12に示すように、各支持部311d、311eに、ステアリングホイール側において開口する切欠311d′、311e′が形成され、各切欠311d′、311e′にガイド部材355a、355bが挿入されている。
【0062】
各ガイド部材355a、355bに、コラム軸方向に沿う一対の溝356が形成され、各溝356に、支持部311d、311eの切欠311d′、311e′の周縁に沿う部分がコラム302の長手方向に沿って相対移動可能に挿入されている。
【0063】
その支持部311d、311eの切欠311d′、311e′の周縁に沿う部分に複数の通孔が形成され、この通孔に連通する通孔がガイド部材355a、355bに形成され、両通孔に樹脂357が充填されている。
【0064】
各ガイド部材355a、355bのボルト通孔358に挿通されるボルト315a、315bの頭部と車体側部材314とでガイド部材355a、355bが挟み込まれる。なお、ボルト通孔358はコラム軸方向が長手方向の長孔とされ、製作誤差による各部材相互の位置ずれに対応可能とされている。
【0065】
図11に示すように、アッパーブラケット311の両側壁311a、311bの間に、第1支持部材353の両側壁353a、353bが配置される。
アッパーブラケット311の両側壁311a、311bに形成された切欠311a′、311b′と、第1支持部材353の両側壁353a、353bと、第2支持部材354の両側壁354a、354bとに、ネジシャフト370が挿通されている。
そのネジシャフト370は、そのアッパーブラケット311の側壁311a、311bの切欠311a′、311b′に、前記支軸343を中心とする円弧に沿って移動可能かつ軸中心に相対回転不能に挿通され、その第1、第2支持部材353、354の側壁353a、353b、354a、354bに径方向に相対移動不能に挿通される。
そのネジシャフト370の外周の雄ねじ370aにナット371がねじ合わされ、そのナット371にレバー372が取り付けられている。
そのレバー372の一方向への揺動操作によりナット371をネジシャフト370にねじ込むことで、そのナット371とネジシャフト370の頭部370bとで、アッパーブラケット311の側壁311a、311bと第1、第2支持部材353、354の側壁353a、353b、354a、354bとが挟み込まれる。これにより、コラム302は車体側部材314に固定される。
そのレバー372の他方向への揺動操作によりナット371のネジシャフト370へのねじ込みを緩めることで、そのコラム302を支軸343の軸心を中心として揺動させ、ステアリングホイールの位置調節が可能とされている。
そのアッパーブラケット311と第2支持部材354は、側面視U字状の弾性部材373により連結される。その弾性部材373は、そのナット371のネジシャフト370へのねじ込みを緩めた際に、そのコラム302を一定位置に保持する弾力を作用させる。
【0066】
上記構成によれば、ステアリングホイールとドライバーとの衝突時に作用する衝撃に基づき樹脂357が剪断されると、アッパーブラケット311はガイド部材355a、355bに対してコラム302の軸方向に沿い相対移動し、トルクセンサ320に向かい変位する。そのアッパーブラケット311と共に、ステアリングシャフト305の第1シャフト部305aとコラム302もトルクセンサ320に向かい変位する。
そのコラム302の衝撃の作用による変位によって、連結部材351は、第3方形部351cと第5方形部351eとの境界、第4方形部351dと第6方形部351fとの境界、第5方形部351eと第1支持部材353の一方の側壁353aとの境界、第6方形部351fと第1支持部材353の他方の側壁353bとの境界において、図9において2点鎖線で示すように塑性変形可能とされている。
【0067】
その塑性変形時に、その連結部材351においてステアリングシャフト305の軸方向に対して傾斜する第3方形部351cと第4方形部351dが、そのステアリングシャフト305の軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのを抑制する一対の変位抑制部材361a、361bが設けられている。
すなわち、一方の変位抑制部材361aは、第1方形部351aと共にセンサハウジング321の一側面にボルト352により取り付けられ、第3方形部351cの外側面に対向すると共にステアリングホイールに近接するに従い第3方形部351cから離間するように湾曲する。
他方の変位抑制部材361bは、第2方形部351bと共にセンサハウジング321の一側面にボルト352により取り付けられ、第4方形部351dの外側面に対向すると共にステアリングホイールに近接するに従い第4方形部351dから離間するように湾曲する。
そのボルト352による変位抑制部材361a、361bと連結部材351のセンサハウジング321への取付けを解除することで、コラム302とセンサハウジング321との連結部材351を介する連結は解除される。この連結の解除により、ステアリングシャフト305を構成するコラム側部材305b′とセンサハウジング側部材305b″とは互いに分離可能とされている。また、そのコラム302とセンサハウジング321とを連結部材351を介して連結することで、そのコラム側部材305b′とセンサハウジング側部材305b″とを互いにセレーションを介して嵌め合わせて連結できる。
【0068】
なお、変位抑制部材をコラム302側に固定し、連結部材351の衝撃による塑性変形時に第5、第6方形部351e、351fが、ステアリングシャフト305の軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのを抑制するようにしてもよい。
【0069】
上記構成によれば、ステアリングホイールとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、アッパーブラケット311とガイド部材355a、355bを連結する樹脂357が剪断され、そのアッパーブラケット311と共にステアリングシャフトの第1シャフト部305aとコラム302がトルクセンサ320に向かい変位し、そのコラム302の変位により連結部材351が塑性変形することで、衝撃を吸収できる。その衝撃吸収量は連結部材351の厚さや材質等により変更調節できるので、従来のようにコラムを構成する2部材の間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合に比べて、コラム302の変位量を大きくすることなく充分に衝撃を吸収することが可能になる。
また、ボルト352を着脱するだけで、ステアリング装置301をコラム側とセンサハウジング側とに容易に分割し、また、連結することができ、組み立てや保守点検等に際しての作業を簡単化することができる。
【0070】
また、連結部材351においてステアリングシャフト305の軸方向に対して傾斜する第3、第4方形部351c、351dが衝撃作用時にその傾斜の増大方向に変位するのを変位抑制部材361a、361bにより抑制するので、連結部材351による衝撃の吸収が不十分になるのを確実に防止できる。
すなわち、図13は衝撃作用時におけるコラム302の変位量とドライバーに作用する荷重の関係を示し、もし変位抑制部材361a、361bがなければ、その第3、第4方形部351c、351dが衝撃作用時にその傾斜の増大方向に変位するため、2点鎖線で示すように、コラム302の変位の増加時に衝撃に基づきコラム軸方向に沿ってドライバーに作用する荷重が小さくなり、連結部材351により吸収される衝撃エネルギーが減少し、コラム302がセンサハウジング321に衝突する可能性もある。これに対して、本第2実施形態によれば、実線で示すようにコラム302の変位の増加により衝撃に基づきコラム軸方向に沿ってドライバーに作用する荷重が小さくなるのを防止し、連結部材351による衝撃の吸収量の低下を防止できる。
【0071】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1実施形態において、第2実施形態と同様に、連結部材においてステアリングシャフトの軸方向に対して傾斜する両部分の一方が、その両部分の境界における塑性変形時に、そのステアリングシャフトの軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのを抑制する部材を設けてもよい。また、第1実施形態において、第2実施形態と同様に、コラムとセンサハウジングとの連結部材を介する連結を解除することで、ステアリングシャフトを構成するコラム側部材とセンサハウジング側部材とが互いに分離可能とされ、そのコラムとセンサハウジングとを連結することで、そのコラム側部材とセンサハウジング側部材とが互いに連結可能としてもよい。また、変位抑制部材自身は、上記実施形態では連結部材の変位抑制時に塑性変形することのないものとされているが、変位を抑制できれば自身が塑性変形するものであってもよい。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、スペースの制限された車体内において充分に衝撃を吸収でき、構造を簡単化してコストを低減できる衝撃吸収式電動パワーステアリング装置を提供できる。
【0073】
【参考技術】
図14に示す衝撃吸収式ステアリング装置201は、ステアリングホイールHに接続されるステアリングシャフト202と、そのステアリングシャフト202をベアリング204を介して支持するコラム203とを備える。そのステアリングシャフト202は、筒状の第1シャフト部202aと、この第1シャフト部202aの他端に軸方向相対移動可能かつ回転伝達可能に挿入される第2シャフト部202bとを有する。そのベアリング204の外輪がコラム203の内周の段差面に係合し、内輪が第1シャフト部202aの外周の止め輪206に係合することで、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、第1シャフト部202aからベアリング204を介してコラム203に軸方向力が伝達される。
その第2シャフト部202bの外周に周溝208が形成され、その周溝208に通じる通孔209が第1シャフト部202aに形成され、その通孔209と周溝208とに樹脂260が充填される。これにより、第1シャフト部202aと第2シャフト部202bとは上記衝撃の作用により軸方向相対移動可能とされている。
その第1シャフト部202aの外周に筒状部材210が一体化され、その筒状部材210に形成された凹部210aに、コラム203に取り付けられたロック装置211から出没するキー211aが抜き挿し可能とされている。そのキー211aの凹部210aへの挿入により、ステアリングホイールHの回転が盗難防止のためにロックされる。
そのコラム203は、その衝撃によりステアリングシャフト202の第1シャフト部202aと同行して変位可能な第1部材203aと、この第1部材203aにスリーブ215を介して圧入される第2部材203bとを有する。その第1部材203aは、ブラケット213を介して車体側部材214に取り付けられる。その第2部材203bは、上記従来例と同様にセンサハウジングを介して、あるいは直接に、車体側部材に連結される。その第1部材203aと第2部材203bとの間の摩擦に抗して第1部材203aが変位することで、その衝撃の吸収が可能とされている。
図15の(1)、(2)にも示すように、そのコラム203の第1部材203aに、内方に突出する凸部203cが、その第1部材203a自体の一部を変形させることで形成され、その第2部材203bに他端部において開口する切欠203dが形成される。その切欠203dの内部に凸部203cが配置される。その切欠203dの軸方向に沿う内面203d′と凸部203cとの間隔δaは可及的に小さくされる。その切欠203dの周方向に沿う内面203d″と凸部203cとの間隔δbは、上記衝撃によりコラム203の第1部材203aが一定距離移動し、その衝撃の初期にドライバーに作用する荷重がピーク値を超えた後に、その内面203d″と凸部203cとが接するように設定される。
これにより、ロック強度の試験を行うため、その凹部210aにキー211aを挿入した状態でステアリングホイールHを回転させる際に、その切欠203dの軸方向に沿う内面203d′により凸部203cを受けることで、その回転力をブラケット213だけでなくコラム203の第2部材203bによっても支持して分散でき、そのブラケット213が変形するのを防止できる。
また、その衝撃により第1部材203aが第2部材203bに対して上記隙間δbだけ変位した後に、その切欠203dの周方向に沿う内面203d″により凸部203cを受けることで、図15の(3)に示すように、そのドライバーに作用する荷重を段階的に増加させることができる。これにより、ドライバーに急激に大きな荷重を与えることなく、充分に衝撃を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の平面図
【図2】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の側面図
【図3】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の正面図
【図4】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の一部側断面図
【図5】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置のトルクセンサの断面図
【図6】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置のブラケットと連結部材の(1)は平面図、(2)は正面図、(3)は側面図
【図7】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置のブラケットの塑性変形後の状態を示す(1)は平面図、(2)は正面図
【図8】本発明の第1実施形態の変形例の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置のブラケットと連結部材の平面図
【図9】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の平面図
【図10】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の側面図
【図11】図9のXI‐XI線断面図
【図12】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の部分断面図
【図13】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置のコラムのストロークとドライバーに作用する荷重との関係を示す図
【図14】参考技術のステアリング装置の一部断面図
【図15】参考技術のステアリング装置の(1)は部分斜視図、(2)は部分平面図、(3)はコラムの第1部材の変位とドライバーに作用する荷重との関係を示す図
【図16】従来の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置の平面図
【符号の説明】
2、302 コラム
5、305 ステアリングシャフト
305b′ コラム側部材
305b″ センサハウジング側部材
11、311 アッパーブラケット
14、314 車体側部材
15a、15b ネジ軸
16a、16b ナット
20、320 トルクセンサ
21、321 センサハウジング
32、332 モータ
51、351 連結部材
361a、361b 変位抑制部材
H ステアリングホイール

Claims (6)

  1. ステアリングホイールに接続されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に取り付けられるコラムと、
    前記ステアリングシャフトにより伝達されるトルクを検知するトルクセンサと、
    その検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータと
    前記コラムと前記車体側部材に一体化されるブラケットとを備え、
    前記トルクセンサは、前記コラムよりも前記ステアリングホイールから離れた位置で、前記ステアリングシャフトを支持すると共に前記車体側部材に連結されるセンサハウジングを有し、
    前記コラムは、前記ステアリングホイールとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、前記トルクセンサに向かい変位可能とされ、
    前記コラムと前記センサハウジングとは、前記ステアリングシャフトの軸方向において互いに離間されると共に互いの間に配置される連結部材を介して連結され、
    前記連結部材は、前記センサハウジングから前記ステアリングホイールに近接するに従い前記ステアリングシャフトの径方向一方に向かうように前記ステアリングシャフトの軸方向に対し傾斜する部分と、この部分から前記ステアリングホイールに近接するに従い前記ステアリングシャフトの径方向他方に向かうように前記ステアリングシャフトの軸方向に対し傾斜する部分とを有し、両部分の境界において前記コラムの前記衝撃の作用による変位によって生じる塑性変形により前記衝撃を吸収可能とされ、
    前記ブラケットを介して前記コラムは前記車体側部材に取り付けられ、
    前記ステアリングシャフトの軸方向において、前記ブラケットは前記コラムと前記センサハウジングとの間に配置され、
    前記ステアリングシャフトの軸方向において、前記ブラケットの前記車体側部材への取り付け位置は、前記連結部材が塑性変形する前は前記コラムと前記センサハウジングとの間に配置され、前記連結部材が塑性変形した後は前記連結部材よりも前記ステアリングホイール側に配置可能とされていることを特徴とする衝撃吸収式電動パワーステアリング装置。
  2. ステアリングホイールに接続されるステアリングシャフトと、
    そのステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に取り付けられるコラムと、
    そのステアリングシャフトにより伝達されるトルクを検知するトルクセンサと、
    その検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータと、
    前記コラムと前記車体側部材に一体化されるブラケットとを備え、
    そのトルクセンサは、そのコラムよりも前記ステアリングホイールから離れた位置で、前記ステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に連結されるセンサハウジングを有し、
    そのコラムは、そのステアリングホイールとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、前記トルクセンサに向かい変位可能とされ、
    そのコラムとセンサハウジングとは、互いに離間されると共に連結部材を介して連結され、その連結部材は、そのコラムの前記衝撃の作用による変位によって塑性変形可能とされ、
    前記ブラケットを介して前記コラムは前記車体側部材に取り付けられ、
    前記ブラケットは一対のネジ軸を介し車体側部材に一体化され、
    前記衝撃の作用時に各ネジ軸回りのモーメントが生成され、
    一方のネジ軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回りのモーメントの方向とは互いに逆とされ、
    各モーメントにより塑性変形するブラケットと各ネジ軸との間の摩擦力が、各ネジ軸の締め込み方向に作用するように、または、各モーメントにより塑性変形するブラケットと各ネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力が、各ネジ軸へのナットの締め込み方向に作用するように、一方のネジ軸は右ネジとされ、他方のネジ軸は左ネジとされていることを特徴とする衝撃吸収式電動パワーステアリング装置。
  3. ステアリングホイールに接続されるステアリングシャフトと、
    そのステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に取り付けられるコラムと、
    そのステアリングシャフトにより伝達されるトルクを検知するトルクセンサと、
    その検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータと、
    前記コラムと前記車体側部材に一体化されるブラケットとを備え、
    そのトルクセンサは、そのコラムよりも前記ステアリングホイールから離れた位置で、前記ステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材に連結されるセンサハウジングを有し、
    そのコラムは、そのステアリングホイールとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、前記トルクセンサに向かい変位可能とされ、
    そのコラムとセンサハウジングとは、互いに離間されると共に連結部材を介して連結され、その連結部材は、そのコラムの前記衝撃の作用による変位によって塑性変形可能とされ、
    前記ブラケットを介して前記コラムは前記車体側部材に取り付けられ、
    前記ブラケットは一対のネジ軸を介し車体側部材に一体化され、
    前記衝撃の作用時に各ネジ軸回りのモーメントが生成され、
    一方のネジ軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回りのモーメントの方向とは互いに逆とされ、
    一方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸との間の摩擦力により、一方のネジ軸は締め込まれ、または、一方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力により、一方のネジ軸へナットは締め込まれ、
    他方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸との間の摩擦力により、他方のネジ軸の締め込みは緩められ、または、他方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力により、他方のネジ軸へのナットの締め込みは緩められ、
    そのブラケットにおいて、その他方のネジ軸回りのモーメントの作用部分の剛性が、その一方のネジ軸回りのモーメントの作用部分の剛性よりも大きくされていることを特徴とする衝撃吸収式電動パワーステアリング装置。
  4. 前記ブラケットは、前記衝撃の作用によるコラムの変位によって塑性変形可能とされると共に、前記連結部材に一体化されている請求項1〜3の中の何れか一つに記載の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置。
  5. 前記センサハウジングおよび前記コラムの中の何れか一方に変位抑制部材が固定され、
    前記変位抑制部材は、前記センサハウジングに固定される場合は前記連結部材における前記ステアリングシャフトの径方向一方に向かうように前記ステアリングシャフトの軸方向に対し傾斜する部分に対向され、前記コラムに固定される場合は前記連結部材における前記ステアリングシャフトの径方向他方に向かうように前記ステアリングシャフトの軸方向に対し傾斜する部分に対向され、
    前記連結部材において前記ステアリングシャフトの軸方向に対して傾斜する両部分の一方が、その両部分の境界における塑性変形時に、前記ステアリングシャフトの軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのが前記変位抑制部材により抑制される請求項1に記載の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置。
  6. そのコラムとセンサハウジングとの連結部材を介する連結を解除することで、そのステアリングシャフトを構成するコラム側部材とセンサハウジング側部材とは互いに分離可能とされ、そのコラムとセンサハウジングとを連結することで、そのコラム側部材とセンサハウジング側部材とは互いに連結可能とされている請求項1〜5の中の何れか一つに記載の衝撃吸収式電動パワーステアリング装置。
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