JPH0356455Y2 - - Google Patents
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- JPH0356455Y2 JPH0356455Y2 JP1984136394U JP13639484U JPH0356455Y2 JP H0356455 Y2 JPH0356455 Y2 JP H0356455Y2 JP 1984136394 U JP1984136394 U JP 1984136394U JP 13639484 U JP13639484 U JP 13639484U JP H0356455 Y2 JPH0356455 Y2 JP H0356455Y2
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- Japan
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- bracket
- stay
- vehicle
- steering
- steering column
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- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 4
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
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Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、車両用ステアリング装置に関する。
従来の自動車用ステアリング装置としては、第
11図に示すようなものがあり、ステアリングホ
イール1付きのステアリングシヤフト2を抱持す
るようにステアリングコラムパイプ3が設けられ
ており、このステアリングコラムパイプ3はアツ
パコラムブラケツト4およびロアコラムブラケツ
ト5を介してステアリングサポートメンバ11お
よびブレース12に支持されている。
11図に示すようなものがあり、ステアリングホ
イール1付きのステアリングシヤフト2を抱持す
るようにステアリングコラムパイプ3が設けられ
ており、このステアリングコラムパイプ3はアツ
パコラムブラケツト4およびロアコラムブラケツ
ト5を介してステアリングサポートメンバ11お
よびブレース12に支持されている。
なお、ステアリングサポートメンバ11はダツ
シユパネル20に支持されるとともに、ブレース
12はデツキ21に支持されている。
シユパネル20に支持されるとともに、ブレース
12はデツキ21に支持されている。
また、第11図中の符号6はアツパジヨイン
ト、7はロアジヨイントを示す。
ト、7はロアジヨイントを示す。
しかしながら、このような従来の車両用ステア
リング装置では、ステアリングコラムパイプ3が
アツパコラムブラケツト4およびロアコラムブラ
ケツト5を介してステアリングサポートメンバ1
1等に結合されているために、車両の前部衝突時
(この衝突によつて1次衝撃が生じる)に車両前
部がつぶされることにより、エンジンEやエアク
リーナA等が第11図に矢印aで示すように移動
して車体のダツシユパネル20等を押し出し、こ
れに伴いステアリングサポートメンバ11やブレ
ース12も第11図に鎖線で示すごとく車両後方
へ押されると、ステアリングコラムパイプ3ひい
てはステアリングホイール1やステアリングシヤ
フト2も車両後方へ移動するとともに上方へ突出
し、その結果2次衝撃によつて運転者Dが前倒れ
となつたときに、運転者Dは運転者の方に近付い
てきたステアリングホイール1で胸部や頭部等を
打ち大変危険な状態となる。
リング装置では、ステアリングコラムパイプ3が
アツパコラムブラケツト4およびロアコラムブラ
ケツト5を介してステアリングサポートメンバ1
1等に結合されているために、車両の前部衝突時
(この衝突によつて1次衝撃が生じる)に車両前
部がつぶされることにより、エンジンEやエアク
リーナA等が第11図に矢印aで示すように移動
して車体のダツシユパネル20等を押し出し、こ
れに伴いステアリングサポートメンバ11やブレ
ース12も第11図に鎖線で示すごとく車両後方
へ押されると、ステアリングコラムパイプ3ひい
てはステアリングホイール1やステアリングシヤ
フト2も車両後方へ移動するとともに上方へ突出
し、その結果2次衝撃によつて運転者Dが前倒れ
となつたときに、運転者Dは運転者の方に近付い
てきたステアリングホイール1で胸部や頭部等を
打ち大変危険な状態となる。
本考案は、このような問題点を解決しようとす
るもので、車両の前部衝突時にステアリングサポ
ートメンバ等の車体側部材が後方へ移動してきた
場合でも、ステアリングコラムパイプは後方へ移
動しないようにした、車両用ステアリング装置を
提供することを目的とする。
るもので、車両の前部衝突時にステアリングサポ
ートメンバ等の車体側部材が後方へ移動してきた
場合でも、ステアリングコラムパイプは後方へ移
動しないようにした、車両用ステアリング装置を
提供することを目的とする。
このため、本考案の車両用ステアリング装置
は、ステアリングシヤフトを抱持し車体側部材に
連結されたステアリングコラムパイプと、同ステ
アリングコラムパイプを囲繞するステーブラケツ
トとをそなえ、同ステーブラケツトが車両の前部
衝突時に変形の少ない車体側部分にほぼ水平に延
びるように配設されたステーを介して支持される
とともに、上記車両の前部衝突時に後方へ移動す
る上記車体側部材から上記ステアリングコラムパ
イプを切り離すべく、上記の車体側部材とステア
リングコラムパイプとの間に切離機構が介装さ
れ、同切離機構が、上記の車体側部材およびステ
アリングコラムパイプのいずれか一方の部材に設
けられ車体後方へ向かつて開口する切欠き溝をそ
なえたブラケツトと、上記両部材のうちの他方の
部材に取付けられて上記切欠き溝に係合可能な結
合部材とからなり、上記車両の前部衝突時に上記
結合部材が上記切欠き溝から離脱して上記ステア
リングコラムパイプが上記車体側部材から切離さ
れるように構成されていることを特徴としてい
る。
は、ステアリングシヤフトを抱持し車体側部材に
連結されたステアリングコラムパイプと、同ステ
アリングコラムパイプを囲繞するステーブラケツ
トとをそなえ、同ステーブラケツトが車両の前部
衝突時に変形の少ない車体側部分にほぼ水平に延
びるように配設されたステーを介して支持される
とともに、上記車両の前部衝突時に後方へ移動す
る上記車体側部材から上記ステアリングコラムパ
イプを切り離すべく、上記の車体側部材とステア
リングコラムパイプとの間に切離機構が介装さ
れ、同切離機構が、上記の車体側部材およびステ
アリングコラムパイプのいずれか一方の部材に設
けられ車体後方へ向かつて開口する切欠き溝をそ
なえたブラケツトと、上記両部材のうちの他方の
部材に取付けられて上記切欠き溝に係合可能な結
合部材とからなり、上記車両の前部衝突時に上記
結合部材が上記切欠き溝から離脱して上記ステア
リングコラムパイプが上記車体側部材から切離さ
れるように構成されていることを特徴としてい
る。
上述の本考案の車両用ステアリング装置では、
車両の前部衝突時に車体側部材が車両後方へ移動
すると、上記の車体側部材とステアリングコラム
パイプとが切り離される。これによりこのような
車両の前部衝突時においてもステアリングコラム
パイプは車両後方へは移動しない。このとき、ス
テアリングコラムパイプは車両の前部衝突時に変
形の少ない車体側部分にステーを介して支持され
たステーブラケツトによつて支持されているが、
上記ステーは車体側部分からステーブラケツトへ
向けほぼ水平に延びるように配設されているの
で、車両の前後方向の引張り強度を大きくするこ
とができ、これにより車両の前部衝突時における
ステーブラケツトひいてはステアリングコラムパ
イプおよびステアリングホイールの後方および上
方(運転者の突上げ方向)移動を確実に阻止でき
る。
車両の前部衝突時に車体側部材が車両後方へ移動
すると、上記の車体側部材とステアリングコラム
パイプとが切り離される。これによりこのような
車両の前部衝突時においてもステアリングコラム
パイプは車両後方へは移動しない。このとき、ス
テアリングコラムパイプは車両の前部衝突時に変
形の少ない車体側部分にステーを介して支持され
たステーブラケツトによつて支持されているが、
上記ステーは車体側部分からステーブラケツトへ
向けほぼ水平に延びるように配設されているの
で、車両の前後方向の引張り強度を大きくするこ
とができ、これにより車両の前部衝突時における
ステーブラケツトひいてはステアリングコラムパ
イプおよびステアリングホイールの後方および上
方(運転者の突上げ方向)移動を確実に阻止でき
る。
以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1〜5図は本考案の第1実施例として
の車両用ステアリング装置を示すもので、第1図
はその全体構成を示す模式図、第2図はそのステ
ーブラケツトの支持状態を模式的に示す平面図、
第3図は第1図の−矢視断面図、第4図はそ
のステーブラケツトならびに第1ステーおよび第
2ステーを示す斜視図、第5図はそのコラムブラ
ケツトを示す斜視図であり、第1〜5図中、第1
1図と同じ符号はほぼ同様の部分を示す。
すると、第1〜5図は本考案の第1実施例として
の車両用ステアリング装置を示すもので、第1図
はその全体構成を示す模式図、第2図はそのステ
ーブラケツトの支持状態を模式的に示す平面図、
第3図は第1図の−矢視断面図、第4図はそ
のステーブラケツトならびに第1ステーおよび第
2ステーを示す斜視図、第5図はそのコラムブラ
ケツトを示す斜視図であり、第1〜5図中、第1
1図と同じ符号はほぼ同様の部分を示す。
第1図に示すごとく、ステアリングホイール1
付きのステアリングシヤフト2を抱持するように
ステアリングコラムパイプ3が設けられており、
このステアリングコラムパイプ3は断面Ω形のア
ツパコラムブラケツト4′およびロアコラムブラ
ケツト5′を介してステーブラケツト10に連結
されている。
付きのステアリングシヤフト2を抱持するように
ステアリングコラムパイプ3が設けられており、
このステアリングコラムパイプ3は断面Ω形のア
ツパコラムブラケツト4′およびロアコラムブラ
ケツト5′を介してステーブラケツト10に連結
されている。
アツパコラムブラケツト4′およびロアコラム
ブラケツト5′には、それぞれ第5図に示すごと
く、ステーブラケツト10との結合のためのボル
ト穴4′a,4′b,5′a,5′bが形成されると
ともに、ステアリングコラムパイプ3との結合の
ためのボルト係合用切欠き溝4′c,5′cが形成
されており、これによりアツパコラムブラケツト
4′(ロアコラムブラケツト5′)は、第3図に示
すごとく、ボルト穴4′a,4′b,5′a,5′b
にボルト15Aを通してこのボルト15Aをステ
ーブラケツト10に溶接付けされたナツト15B
に螺合させることによつてステーブラケツト10
に連結固定されるとともに、切欠き溝4′c,
5′cにボルト16を係合させてこのボルト16
をステアリングコラムパイプ3の雌ねじ付きスペ
ーサ部3aに螺合させることによつてステアリン
グコラムパイプ3に連結固定される。
ブラケツト5′には、それぞれ第5図に示すごと
く、ステーブラケツト10との結合のためのボル
ト穴4′a,4′b,5′a,5′bが形成されると
ともに、ステアリングコラムパイプ3との結合の
ためのボルト係合用切欠き溝4′c,5′cが形成
されており、これによりアツパコラムブラケツト
4′(ロアコラムブラケツト5′)は、第3図に示
すごとく、ボルト穴4′a,4′b,5′a,5′b
にボルト15Aを通してこのボルト15Aをステ
ーブラケツト10に溶接付けされたナツト15B
に螺合させることによつてステーブラケツト10
に連結固定されるとともに、切欠き溝4′c,
5′cにボルト16を係合させてこのボルト16
をステアリングコラムパイプ3の雌ねじ付きスペ
ーサ部3aに螺合させることによつてステアリン
グコラムパイプ3に連結固定される。
なお、各切欠き溝4′c,5′cはステアリング
コラムパイプ3が2次衝撃によつて車両前方へ移
動した場合に、ステアリングコラムパイプ3をア
ツパコラムブラケツト4′およびロアコラムブラ
ケツト5′から切り離すことができるように車両
前方に向けてあいている。
コラムパイプ3が2次衝撃によつて車両前方へ移
動した場合に、ステアリングコラムパイプ3をア
ツパコラムブラケツト4′およびロアコラムブラ
ケツト5′から切り離すことができるように車両
前方に向けてあいている。
ところで、ステーブラケツト10は、第1,
2,4図に示すごとく、パイプ状の第1ステー9
Aおよび第2ステー9Bを介してフロントピラー
22(このフロントピラー22は車両の前部衝突
時の変形が比較的少ない車体側部分である)に支
持されている。
2,4図に示すごとく、パイプ状の第1ステー9
Aおよび第2ステー9Bを介してフロントピラー
22(このフロントピラー22は車両の前部衝突
時の変形が比較的少ない車体側部分である)に支
持されている。
また、第1ステー9Aおよび第2ステー9B
は、それぞれそのフロントピラー22側端部がス
テープレート8を介してフロントピラー22に剛
結されるとともに、それぞれそのステーブラケツ
ト10側端部が直接ステーブラケツト10に剛結
されている。
は、それぞれそのフロントピラー22側端部がス
テープレート8を介してフロントピラー22に剛
結されるとともに、それぞれそのステーブラケツ
ト10側端部が直接ステーブラケツト10に剛結
されている。
これによりステアリングコラムパイプ3はアツ
パコラムブラケツト4′およびロアコラムブラケ
ツト5′ならびに第1ステー9Aおよび第2ステ
ー9B付きのステーブラケツト10を介してフロ
ントピラー22に支持されることになる。
パコラムブラケツト4′およびロアコラムブラケ
ツト5′ならびに第1ステー9Aおよび第2ステ
ー9B付きのステーブラケツト10を介してフロ
ントピラー22に支持されることになる。
さらに、第1ステー9Aはフロントピラー22
からステーブラケツト10へ向けほぼ水平に延び
るように配設されるとともに、第2ステー9Bは
フロントピラー22からステーブラケツト10へ
向け斜め上方へ延びるように配設されている。
からステーブラケツト10へ向けほぼ水平に延び
るように配設されるとともに、第2ステー9Bは
フロントピラー22からステーブラケツト10へ
向け斜め上方へ延びるように配設されている。
この第1ステー9Aを上記のようにほぼ水平に
配設するのは、車両の前後方向における引張り強
度をこの第1ステー9Aによつて有効にもたせ
て、車両の前部衝突時におけるステーブラケツト
10の後方への移動を確実に阻止するためである
が、このために第1ステー9Aは極力水平に且つ
ステアリングシヤフト2との角度φ(第2図参照)
を小さくするのが好ましい。
配設するのは、車両の前後方向における引張り強
度をこの第1ステー9Aによつて有効にもたせ
て、車両の前部衝突時におけるステーブラケツト
10の後方への移動を確実に阻止するためである
が、このために第1ステー9Aは極力水平に且つ
ステアリングシヤフト2との角度φ(第2図参照)
を小さくするのが好ましい。
また、第2ステー9Bを上記のように斜め上方
へ延びるよう配設するのは、通常走行時における
ステアリングホイール1の振動を十分に防止する
ためであるが、このために第2ステー9Bは極力
上下方向に直立させるように配設するのが好まし
い。
へ延びるよう配設するのは、通常走行時における
ステアリングホイール1の振動を十分に防止する
ためであるが、このために第2ステー9Bは極力
上下方向に直立させるように配設するのが好まし
い。
また、ステーブラケツト10は取付け剛性(特
に上下方向の剛性)を高めるためにボルト17A
を介して車体側部材としてのブレース12に連結
されている。
に上下方向の剛性)を高めるためにボルト17A
を介して車体側部材としてのブレース12に連結
されている。
なお、このブレース12はデツキ21に支持さ
れている。
れている。
また、ブレース12とステアリングコラムパイ
プ3付きのステーブラケツト10との間には、車
両の前部衝突時に後方へ移動するブレース12か
らステアリングコラムパイプ3付きのステーブラ
ケツト10を切り離すための切離機構M1が介装
されている。
プ3付きのステーブラケツト10との間には、車
両の前部衝突時に後方へ移動するブレース12か
らステアリングコラムパイプ3付きのステーブラ
ケツト10を切り離すための切離機構M1が介装
されている。
すなわち、ステーブラケツト10は、第4図に
示すごとく、アツパコラムブラケツト4′および
ロアコラムブラケツト5′を取り付けるためのフ
ランジを有するステーブラケツト本体10Aと、
このステーブラケツト本体10Aに溶接等によつ
て固着された2つのワンウエイブラケツト部10
Bとから成るが、各ワンウエイブラケツト部10
Bには、後方へ向けて切り欠かれたボルト係合用
切欠き溝10bが形成されており、各切欠き溝1
0bにボルト17Aを係合させて、このボルト1
7Aをブレース12付きのナツト17Bに螺合さ
せることによつて、ステーブラケツト10をブレ
ース12に連結固定する。したがつて車両の前部
衝突時にブレース12がダツシユパネル20など
とともにエンジンE等に押されて車両後方へ移動
しようとすると、ボルト17Aが各切欠き溝10
bから抜け出るようになつており、これにより車
両の前部衝突時にブレース12等が後方へ移動す
ると、ステアリングコラムパイプ3付きのステー
ブラケツト10がブレース12から切り離される
のである。
示すごとく、アツパコラムブラケツト4′および
ロアコラムブラケツト5′を取り付けるためのフ
ランジを有するステーブラケツト本体10Aと、
このステーブラケツト本体10Aに溶接等によつ
て固着された2つのワンウエイブラケツト部10
Bとから成るが、各ワンウエイブラケツト部10
Bには、後方へ向けて切り欠かれたボルト係合用
切欠き溝10bが形成されており、各切欠き溝1
0bにボルト17Aを係合させて、このボルト1
7Aをブレース12付きのナツト17Bに螺合さ
せることによつて、ステーブラケツト10をブレ
ース12に連結固定する。したがつて車両の前部
衝突時にブレース12がダツシユパネル20など
とともにエンジンE等に押されて車両後方へ移動
しようとすると、ボルト17Aが各切欠き溝10
bから抜け出るようになつており、これにより車
両の前部衝突時にブレース12等が後方へ移動す
ると、ステアリングコラムパイプ3付きのステー
ブラケツト10がブレース12から切り離される
のである。
なお、第1図中の符号Bはダツシユパネル20
とブレース12との配設間隔、Lはステアリング
コラムパイプ3とアツパジヨイント6との距離、
θはステアリングシヤフト2の取付け角度を示し
ており、第4図中の符号10aはステーブラケツ
ト本体10Aに形成されボルト17Aを通すため
の穴を示している。
とブレース12との配設間隔、Lはステアリング
コラムパイプ3とアツパジヨイント6との距離、
θはステアリングシヤフト2の取付け角度を示し
ており、第4図中の符号10aはステーブラケツ
ト本体10Aに形成されボルト17Aを通すため
の穴を示している。
上述に構成により、車両が前部から衝突した場
合を考えると、まずこの衝突によつて生じる1次
衝撃により、車両前部がつぶれ、エンジンE等が
第1図に矢印aで示すように移動して、車体側の
ダツシユパネル20等を押し出す。これに伴いデ
ツキ21やブレース12も車両後方へ押し出され
るが、ステアリングコラムパイプ3はステーブラ
ケツト10ならびに第1ステー9Aおよび第2ス
テー9Bを介してフロントピラー22に支持され
ているので、ステアリングコラムパイプ3および
ステーブラケツト10の後方への移動は確実に阻
止され、これによりステーブラケツト10からブ
レース12付きのボルト17Aが抜け出る。
合を考えると、まずこの衝突によつて生じる1次
衝撃により、車両前部がつぶれ、エンジンE等が
第1図に矢印aで示すように移動して、車体側の
ダツシユパネル20等を押し出す。これに伴いデ
ツキ21やブレース12も車両後方へ押し出され
るが、ステアリングコラムパイプ3はステーブラ
ケツト10ならびに第1ステー9Aおよび第2ス
テー9Bを介してフロントピラー22に支持され
ているので、ステアリングコラムパイプ3および
ステーブラケツト10の後方への移動は確実に阻
止され、これによりステーブラケツト10からブ
レース12付きのボルト17Aが抜け出る。
このとき、第1ステー9Aによつて車両前後方
向の引張り強度を有効にもたせているので、この
車両の前部衝突時におけるステーブラケツト10
の後方移動が確実に防止され、これによりボルト
17Aの抜出しが高い信頼性で行なわれる。
向の引張り強度を有効にもたせているので、この
車両の前部衝突時におけるステーブラケツト10
の後方移動が確実に防止され、これによりボルト
17Aの抜出しが高い信頼性で行なわれる。
これにより、ブレース12からステアリングコ
ラムパイプ3が切り離されるので、ブレース12
等だけが第1図に鎖線で示すごとく車両後方へ移
動する。換言すれば、ステアリングコラムパイプ
3に支持されたステアリングホイール1はこの1
次衝撃によつて車両後方へはほとんど移動しな
い。このことは1次衝撃時にステアリングホイー
ル1が運転者側へ近付いてこないことを意味する
ので、次に生じる2次衝撃によつて運転者が第1
図に矢印pで示す方向へ移動し前倒れとなつたと
きに、運転者に対する衝撃が少ないことを意味す
るのである。
ラムパイプ3が切り離されるので、ブレース12
等だけが第1図に鎖線で示すごとく車両後方へ移
動する。換言すれば、ステアリングコラムパイプ
3に支持されたステアリングホイール1はこの1
次衝撃によつて車両後方へはほとんど移動しな
い。このことは1次衝撃時にステアリングホイー
ル1が運転者側へ近付いてこないことを意味する
ので、次に生じる2次衝撃によつて運転者が第1
図に矢印pで示す方向へ移動し前倒れとなつたと
きに、運転者に対する衝撃が少ないことを意味す
るのである。
このようにしてブレース12からステアリング
コラムパイプ3が切り離された状態では、切り離
し前と同様、ステアリングコラムパイプ3はステ
ーブラケツト10ならびに第1ステー9Aおよび
第2ステー9Bを介してフロントピラー22に支
持された状態となつている。
コラムパイプ3が切り離された状態では、切り離
し前と同様、ステアリングコラムパイプ3はステ
ーブラケツト10ならびに第1ステー9Aおよび
第2ステー9Bを介してフロントピラー22に支
持された状態となつている。
ところで、上記の2次衝撃によつて運転者がス
テアリングホイール1に当たりこれを車両前方へ
押すような荷重が作用すると、アツパコラムブラ
ケツト4′やロアコラムブラケツト5′の切欠き溝
4′c,5′cからステアリングコラムパイプ3付
きのボルト16が抜け出る。
テアリングホイール1に当たりこれを車両前方へ
押すような荷重が作用すると、アツパコラムブラ
ケツト4′やロアコラムブラケツト5′の切欠き溝
4′c,5′cからステアリングコラムパイプ3付
きのボルト16が抜け出る。
これにより、運転者の2次衝撃を緩和すること
ができる。
ができる。
このようにして、上記のアツパコラムブラケツ
ト4′やロアコラムブラケツト5′の切欠き溝4′
c,5′cなどによつて2次衝撃緩和用切離機構
M2が構成される。
ト4′やロアコラムブラケツト5′の切欠き溝4′
c,5′cなどによつて2次衝撃緩和用切離機構
M2が構成される。
なお、ステアリングコラムパイプ3内には図示
しない衝撃吸収部材が設けられているので、上記
のように運転者が前倒れとなつて、運転者がステ
アリングホイール1を押すと、この荷重によつて
該衝撃吸収部材が塑性変形を起こして衝撃エネル
ギーを吸収することが行なわれる。
しない衝撃吸収部材が設けられているので、上記
のように運転者が前倒れとなつて、運転者がステ
アリングホイール1を押すと、この荷重によつて
該衝撃吸収部材が塑性変形を起こして衝撃エネル
ギーを吸収することが行なわれる。
また、通常走行時は第2ステー9Bによつてス
テアリングホイール1の振動防止が十分にはから
れている。
テアリングホイール1の振動防止が十分にはから
れている。
このように、本実施例によれば、次のような効
果ないし利点が得られる。
果ないし利点が得られる。
(1) 1次衝撃により車体側のブレース12が車両
後方にエンジンE等で押されたときに、比較的
変形の小さいフロントピラー22に結合支持さ
れるとともにステアリングコラムパイプ3にも
結合されたステーブラケツト10が、前記車体
側メンバ12と離脱されるので、この1次衝撃
によるステアリングホイール1の後方突出しを
防止し、且つ、車両上方への突上げも防止でき
るので、2次衝撃による運転者の安全度を高め
ることができる。
後方にエンジンE等で押されたときに、比較的
変形の小さいフロントピラー22に結合支持さ
れるとともにステアリングコラムパイプ3にも
結合されたステーブラケツト10が、前記車体
側メンバ12と離脱されるので、この1次衝撃
によるステアリングホイール1の後方突出しを
防止し、且つ、車両上方への突上げも防止でき
るので、2次衝撃による運転者の安全度を高め
ることができる。
(2) 第1ステー9Aがフロントピラー22からス
テーブラケツト10へ向けほぼ水平に延びるよ
うに配設されているので、車両前後方向の引張
り強度を高めることができ、これにより車両の
前部衝突時におけるステーブラケツト10ひい
てはステアリングコラムパイプ3の後方への移
動を確実に阻止できる。
テーブラケツト10へ向けほぼ水平に延びるよ
うに配設されているので、車両前後方向の引張
り強度を高めることができ、これにより車両の
前部衝突時におけるステーブラケツト10ひい
てはステアリングコラムパイプ3の後方への移
動を確実に阻止できる。
(3) ステーブラケツト10付きのアツパコラムブ
ラケツト4′およびロアコラムブラケツト5′に
はそれぞれ前方へ向け切り欠かれた切欠き溝
4′a,5′aが形成されているので、2次衝撃
によつてステーブラケツト10とステアリング
コラムパイプ3とを切り離すことができ、これ
により運転者の2次衝撃を緩和できる。
ラケツト4′およびロアコラムブラケツト5′に
はそれぞれ前方へ向け切り欠かれた切欠き溝
4′a,5′aが形成されているので、2次衝撃
によつてステーブラケツト10とステアリング
コラムパイプ3とを切り離すことができ、これ
により運転者の2次衝撃を緩和できる。
(4) 第2ステー9Bがフロントピラー22からス
テーブラケツト10へ向け斜め上方へ延びるよ
うに配設されているので、通常走行時における
ステアリングホイール1の振動防止に大いに寄
与しうる。
テーブラケツト10へ向け斜め上方へ延びるよ
うに配設されているので、通常走行時における
ステアリングホイール1の振動防止に大いに寄
与しうる。
(5) 各ステー9A,9Bがパイプ材で構成されて
いるので、コスト面や加工面あるいは強度の点
において効果が大きい。
いるので、コスト面や加工面あるいは強度の点
において効果が大きい。
第6〜10図は本考案の第2実施例としての車
両用ステアリング装置を示すもので、第6図はそ
の全体構成を示す模式図、第7図は第6図の−
矢視断面図、第8図はそのコラムブラケツトを
示す斜視図、第9図はその車両の前部衝突時の様
子を示す模式図、第10図はそのステーブラケツ
トの取付け手段の変形例を示す模式図であり、第
6〜10図中、第1〜5,11図と同じ符号はほ
ぼ同様の部分を示す。
両用ステアリング装置を示すもので、第6図はそ
の全体構成を示す模式図、第7図は第6図の−
矢視断面図、第8図はそのコラムブラケツトを
示す斜視図、第9図はその車両の前部衝突時の様
子を示す模式図、第10図はそのステーブラケツ
トの取付け手段の変形例を示す模式図であり、第
6〜10図中、第1〜5,11図と同じ符号はほ
ぼ同様の部分を示す。
この第2実施例では、第6図に示すごとく、ス
テアリングホイール1付きのステアリングシヤフ
ト2を抱持するようにステアリングコラムパイプ
3が設けられており、このステアリングコラムパ
イプ3は断面Ω形のアツパコラムブラケツト4″
およびロアコラムブラケツト5″を介して車体側
部材としてのステアリングサポートメンバ11や
ブレース12に支持されている。
テアリングホイール1付きのステアリングシヤフ
ト2を抱持するようにステアリングコラムパイプ
3が設けられており、このステアリングコラムパ
イプ3は断面Ω形のアツパコラムブラケツト4″
およびロアコラムブラケツト5″を介して車体側
部材としてのステアリングサポートメンバ11や
ブレース12に支持されている。
なお、アツパコラムブラケツト4″およびロア
コラムブラケツト5″は、ステアリングコラムパ
イプ3に溶接等によつて固着されるとともに、ボ
ルト14を介してステアリングサポートメンバ1
1等に連結されている。
コラムブラケツト5″は、ステアリングコラムパ
イプ3に溶接等によつて固着されるとともに、ボ
ルト14を介してステアリングサポートメンバ1
1等に連結されている。
また、ステアリングサポートメンバ11はダツ
シユパネル20に支持されるとともに、ブレース
12はデツキ21に支持されている。
シユパネル20に支持されるとともに、ブレース
12はデツキ21に支持されている。
ところで、ステアリングコラムパイプ3におけ
るアツパコラムブラケツト4″の配設部分とロア
コラムブラケツト5″の配設部分との間の部分を
第7図に示すごとくスキマsだけあけて囲繞する
パイプ状のステーブラケツト10′が設けられて
おり、このステーブラケツト10′はパイプ状の
第1ステー9Aおよび第2ステー9Bを介してフ
ロントピラー22(このフロントピラー22は前
述のごとく車両の前部衝突時の変形が比較的少な
い車体側部材である)に支持されている。なお、
第1ステー9Aおよび第2ステー9Bは、それぞ
れそのフロントピラー22側端部がステープレー
ト8を介してフロントピラー22に剛結されると
ともに、それぞれそのステーブラケツト10′側
端部が直接ステーブラケツト10′に剛結されて
いる。
るアツパコラムブラケツト4″の配設部分とロア
コラムブラケツト5″の配設部分との間の部分を
第7図に示すごとくスキマsだけあけて囲繞する
パイプ状のステーブラケツト10′が設けられて
おり、このステーブラケツト10′はパイプ状の
第1ステー9Aおよび第2ステー9Bを介してフ
ロントピラー22(このフロントピラー22は前
述のごとく車両の前部衝突時の変形が比較的少な
い車体側部材である)に支持されている。なお、
第1ステー9Aおよび第2ステー9Bは、それぞ
れそのフロントピラー22側端部がステープレー
ト8を介してフロントピラー22に剛結されると
ともに、それぞれそのステーブラケツト10′側
端部が直接ステーブラケツト10′に剛結されて
いる。
また、第1ステー9Aはフロントピラー22か
らステーブラケツト10′へ向けほぼ水平に延び
るように配設されるとともに、第2ステー9Bは
フロントピラー22からステーブラケツト10′
へ向け斜め上方へ延びるように配設されている。
らステーブラケツト10′へ向けほぼ水平に延び
るように配設されるとともに、第2ステー9Bは
フロントピラー22からステーブラケツト10′
へ向け斜め上方へ延びるように配設されている。
そして、第1ステー9Aを、前述の第1実施例
と同様、ほぼ水平に配設するのは、車両の前後方
向における引張り強度をこの第1ステー9Aによ
つて有効にもたせて、車両の前部衝突時における
ステーブラケツト10の後方への移動を確実に阻
止するためであり、したがつて第1ステー9Aは
極力水平に且つステアリングシヤフト2との角度
φ(第2図参照)を小さくするのが好ましい。
と同様、ほぼ水平に配設するのは、車両の前後方
向における引張り強度をこの第1ステー9Aによ
つて有効にもたせて、車両の前部衝突時における
ステーブラケツト10の後方への移動を確実に阻
止するためであり、したがつて第1ステー9Aは
極力水平に且つステアリングシヤフト2との角度
φ(第2図参照)を小さくするのが好ましい。
また、ステアリングサポートメンバ11とステ
アリングコラムパイプ3付きのアツパコラムブラ
ケツト4″およびロアコラムブラケツト5″との間
には、車両の前部衝突時に後方へ移動するステア
リングサポートメンバ11等からステアリングコ
ラムパイプ3を切り離すための切離機構M1′が
介装されている。すなわちアツパコラムブラケツ
ト4″およびロアコラムブラケツト5″の各フラン
ジ部には、それぞれ第8図に示すごとく、後方へ
向けて切り欠かれたボルト係合用切欠き溝4″a,
4″b,5″a,5″bが形成されており、これら
の切欠き溝4″a,4″b,5″a,5″bにボルト
14を係合させて、アツパコラムブラケツト4″
およびロアコラムブラケツト5″をステアリング
サポートメンバ11等に連結固定する。したがつ
て車両の前部衝突時にステアリングサポートメン
バ11やブレース12がエンジンE等に押されて
車両後方へ移動しようとすると、ボルト14が切
欠き溝4″a,4″b,5″a,5″bから抜け出る
ようになつており、これにより車両の前部衝突時
にステアリングサポートメンバ11等が後方へ移
動すると、ステアリングコラムパイプ3付きのア
ツパコラムブラケツト4″およびロアコラムブラ
ケツト5″がステアリングサポートメンバ11等
から切り離されるのである。
アリングコラムパイプ3付きのアツパコラムブラ
ケツト4″およびロアコラムブラケツト5″との間
には、車両の前部衝突時に後方へ移動するステア
リングサポートメンバ11等からステアリングコ
ラムパイプ3を切り離すための切離機構M1′が
介装されている。すなわちアツパコラムブラケツ
ト4″およびロアコラムブラケツト5″の各フラン
ジ部には、それぞれ第8図に示すごとく、後方へ
向けて切り欠かれたボルト係合用切欠き溝4″a,
4″b,5″a,5″bが形成されており、これら
の切欠き溝4″a,4″b,5″a,5″bにボルト
14を係合させて、アツパコラムブラケツト4″
およびロアコラムブラケツト5″をステアリング
サポートメンバ11等に連結固定する。したがつ
て車両の前部衝突時にステアリングサポートメン
バ11やブレース12がエンジンE等に押されて
車両後方へ移動しようとすると、ボルト14が切
欠き溝4″a,4″b,5″a,5″bから抜け出る
ようになつており、これにより車両の前部衝突時
にステアリングサポートメンバ11等が後方へ移
動すると、ステアリングコラムパイプ3付きのア
ツパコラムブラケツト4″およびロアコラムブラ
ケツト5″がステアリングサポートメンバ11等
から切り離されるのである。
上述の構成により、前述の第1実施例と同様、
車両が前部から衝突した場合を考えると、まずこ
の衝突によつて生じる1次衝撃により、車両前部
がつぶれ、エンジンE等が第6図に矢印aで示す
ように移動して、車体側のダツシユパネル20等
を押し出す。これに伴いステアリングサポートメ
ンバ11やブレース12も車両後方へ押し出され
るが、このときステアリングコラムパイプ3はロ
アコラムブラケツト5″やアツパコラムブラケツ
ト4″を介して少し後方へ移動する。この移動に
よりロアコラムブラケツト5″がステーブラケツ
ト10′の前端に当たると、ステアリングコラム
パイプ3の後方への移動は阻止され、ロアコラム
ブラケツト5″およびアツパコラムブラケツト
4″からステアリングサポートメンバ11あるい
はブレース12付きのボルト14が抜け出る。
車両が前部から衝突した場合を考えると、まずこ
の衝突によつて生じる1次衝撃により、車両前部
がつぶれ、エンジンE等が第6図に矢印aで示す
ように移動して、車体側のダツシユパネル20等
を押し出す。これに伴いステアリングサポートメ
ンバ11やブレース12も車両後方へ押し出され
るが、このときステアリングコラムパイプ3はロ
アコラムブラケツト5″やアツパコラムブラケツ
ト4″を介して少し後方へ移動する。この移動に
よりロアコラムブラケツト5″がステーブラケツ
ト10′の前端に当たると、ステアリングコラム
パイプ3の後方への移動は阻止され、ロアコラム
ブラケツト5″およびアツパコラムブラケツト
4″からステアリングサポートメンバ11あるい
はブレース12付きのボルト14が抜け出る。
これにより、ステアリングサポートメンバ11
やブレース12からステアリングコラムパイプ3
が切り離されるので、ステアリングサポートメン
バ11等だけが第9図に示すごとく車両後方へ移
動する。換言すれば、ステアリングコラムパイプ
3に支持されたステアリングホイール1はこの1
次衝撃によつて車両後方へはほとんど移動しな
い。このことは1次衝撃時にステアリングホイー
ル1が運転者側へ近付いてこないことを意味する
ので、次に生じる2次衝撃によつて運転者が第6
図に矢印pで示す方向へ移動し前倒れとなつたと
きに、運転者に対する衝撃が少ないことを意味す
るのである。
やブレース12からステアリングコラムパイプ3
が切り離されるので、ステアリングサポートメン
バ11等だけが第9図に示すごとく車両後方へ移
動する。換言すれば、ステアリングコラムパイプ
3に支持されたステアリングホイール1はこの1
次衝撃によつて車両後方へはほとんど移動しな
い。このことは1次衝撃時にステアリングホイー
ル1が運転者側へ近付いてこないことを意味する
ので、次に生じる2次衝撃によつて運転者が第6
図に矢印pで示す方向へ移動し前倒れとなつたと
きに、運転者に対する衝撃が少ないことを意味す
るのである。
このとき、第1ステー9Aによつて車両前後方
向の引張り強度を有効にもたせているので、この
車両の前部衝突時におけるステーブラケツト1
0′の後方移動が確実に防止され、これによりボ
ルト14の抜出しが高い信頼性で行なわれる。
向の引張り強度を有効にもたせているので、この
車両の前部衝突時におけるステーブラケツト1
0′の後方移動が確実に防止され、これによりボ
ルト14の抜出しが高い信頼性で行なわれる。
このようにしてステアリングサポートメンバ1
1等からステアリングコラムパイプ3が切り離さ
れた状態では、ステアリングコラムパイプ3はス
テーブラケツト10′ならびに第1ステー9Aお
よび第2ステー9Bを介してフロントピラー22
に支持された状態となる。
1等からステアリングコラムパイプ3が切り離さ
れた状態では、ステアリングコラムパイプ3はス
テーブラケツト10′ならびに第1ステー9Aお
よび第2ステー9Bを介してフロントピラー22
に支持された状態となる。
なお、ステアリングコラムパイプ3内には図示
しない衝撃吸収部材が設けられているので、上記
のように運転者が前倒れとなつて、運転者がステ
アリングホイール1を押すと、この荷重によつて
該衝撃吸収部材が塑性変形を起こして衝撃エネル
ギーを吸収することが行なわれる。
しない衝撃吸収部材が設けられているので、上記
のように運転者が前倒れとなつて、運転者がステ
アリングホイール1を押すと、この荷重によつて
該衝撃吸収部材が塑性変形を起こして衝撃エネル
ギーを吸収することが行なわれる。
このとき、ステアリングコラムパイプ3とステ
ーブラケツト10′との間にスキマsが存在する
ことによつて、運転者がステアリングホイール1
に衝突したときのエネルギーの衝撃吸収部材への
伝達を妨げることがない。
ーブラケツト10′との間にスキマsが存在する
ことによつて、運転者がステアリングホイール1
に衝突したときのエネルギーの衝撃吸収部材への
伝達を妨げることがない。
また、上記スキマsの存在により、ステアリン
グコラムパイプ3等から成るステアリングコラム
アセンブリを車体側に取り付けるときに、このス
テアリングコラムアセンブリとステーブラケツト
10′との干渉を防止することもできるが、この
スキマsの大きさは、1次衝撃時のステーブラケ
ツト10′によるストツパ機能を有効に発揮させ
るため、極力小さく設定することが好ましい。
グコラムパイプ3等から成るステアリングコラム
アセンブリを車体側に取り付けるときに、このス
テアリングコラムアセンブリとステーブラケツト
10′との干渉を防止することもできるが、この
スキマsの大きさは、1次衝撃時のステーブラケ
ツト10′によるストツパ機能を有効に発揮させ
るため、極力小さく設定することが好ましい。
このように、この第2実施例によれば、前述の
第1実施例と同様の効果ないし利点が得られるほ
か、次のような効果ないし利点が得られる。
第1実施例と同様の効果ないし利点が得られるほ
か、次のような効果ないし利点が得られる。
(1) ステーブラケツト10′はステアリングコラ
ムパイプ3を軸方向に囲繞し且つスキマsをも
たせているので、2次衝撃によつて運転者の胸
や頭等がステアリングホイール1に痛打して
も、ステアリングコラムパイプ3付きの2次衝
撃緩和材(衝撃吸収部材)へ衝撃荷重を確実に
伝えることができ、これにより衝撃エネルギー
を効果的に吸収できる。
ムパイプ3を軸方向に囲繞し且つスキマsをも
たせているので、2次衝撃によつて運転者の胸
や頭等がステアリングホイール1に痛打して
も、ステアリングコラムパイプ3付きの2次衝
撃緩和材(衝撃吸収部材)へ衝撃荷重を確実に
伝えることができ、これにより衝撃エネルギー
を効果的に吸収できる。
(2) また該スキマsはステアリングコラムアセン
ブリを車体にアツパコラムブラケツト4″およ
びロアコラムブラケツト5″で取り付ける際、
フロントピラー22に結合されたステーブラケ
ツト10′の寸法差を吸収し、取付け後ステア
リングコラムパイプ3との干渉を防止できるほ
か、ステアリングホイール1のこじれ等による
回転フリクシヨン等をも防止できる。
ブリを車体にアツパコラムブラケツト4″およ
びロアコラムブラケツト5″で取り付ける際、
フロントピラー22に結合されたステーブラケ
ツト10′の寸法差を吸収し、取付け後ステア
リングコラムパイプ3との干渉を防止できるほ
か、ステアリングホイール1のこじれ等による
回転フリクシヨン等をも防止できる。
なお、第10図に示すごとく、ステーブラケツ
ト10″を2分割式のものにしてもよい。この場
合は、ステーブラケツト10″を2つのステーブ
ラケツト部分10″A,10″Bで構成し、これら
のステーブラケツト部分10″A,10″Bをボル
ト13で連結することにより、ステアリングコラ
ムパイプ3を囲繞するようにする。
ト10″を2分割式のものにしてもよい。この場
合は、ステーブラケツト10″を2つのステーブ
ラケツト部分10″A,10″Bで構成し、これら
のステーブラケツト部分10″A,10″Bをボル
ト13で連結することにより、ステアリングコラ
ムパイプ3を囲繞するようにする。
そして、この場合もステーブラケツト10″と
ステアリングコラムパイプ3との間に周上どこで
もほぼ均一な大きさの所要のスキマsを存在させ
る。
ステアリングコラムパイプ3との間に周上どこで
もほぼ均一な大きさの所要のスキマsを存在させ
る。
また、前述の各実施例において、第2,7,1
0図に示すごとく、ステーブラケツト10,1
0′,10″を左右に延びる第1ステー9Aおよび
第2ステー9Bでフロントピラー22に支持する
ようにしてもよい。
0図に示すごとく、ステーブラケツト10,1
0′,10″を左右に延びる第1ステー9Aおよび
第2ステー9Bでフロントピラー22に支持する
ようにしてもよい。
さらに、ステーブラケツト10,10′,1
0″をフロントピラー22で支持する代わりに、
フロントピラー近傍で車両の前部衝突時に変形の
比較的少ない車体側部分で支持するようにしても
よい。
0″をフロントピラー22で支持する代わりに、
フロントピラー近傍で車両の前部衝突時に変形の
比較的少ない車体側部分で支持するようにしても
よい。
以上詳述したように、本考案の車両用ステアリ
ング装置によれば、簡素な構成で、車両の前部衝
突時に車体側部材が車両後方へ移動すると、車体
側部材とステアリングコラムパイプとが切離され
るので、車両の前部衝突時においてもステアリン
グコラムパイプが車両後方へ移動するのを防止で
きるとともに、車両の前後方向の引張り強度が強
く、かつ万一衝突時にステアリングコラムパイプ
およびステアリングホイールの後方への移動を確
実に阻止できるので、車両の前部衝突時における
安全性の大幅な向上をはかれる利点がある。
ング装置によれば、簡素な構成で、車両の前部衝
突時に車体側部材が車両後方へ移動すると、車体
側部材とステアリングコラムパイプとが切離され
るので、車両の前部衝突時においてもステアリン
グコラムパイプが車両後方へ移動するのを防止で
きるとともに、車両の前後方向の引張り強度が強
く、かつ万一衝突時にステアリングコラムパイプ
およびステアリングホイールの後方への移動を確
実に阻止できるので、車両の前部衝突時における
安全性の大幅な向上をはかれる利点がある。
第1〜5図は本考案の第1実施例としての車両
用ステアリング装置を示すもので、第1図はその
全体構成を示す模式図、第2図はそのステーブラ
ケツトの支持状態を模式的に示す平面図、第3図
は第1図の−矢視断面図、第4図はそのステ
ーブラケツトならびに第1ステーおよび第2ステ
ーを示す斜視図、第5図はそのコラムブラケツト
を示す斜視図であり、第6〜10図は本考案の第
2実施例としての車両用ステアリング装置を示す
もので、第6図はその全体構成を示す模式図、第
7図は第6図の−矢視断面図、第8図はその
コラムブラケツトを示す斜視図、第9図はその車
両の前部衝突時の様子を示す模式図、第10図は
そのステーブラケツトの取付け手段の変形例を示
す模式図であり、第11図は従来の車両用ステア
リング装置の概略構成を示す模式図である。 1……ステアリングホイール、2……ステアリ
ングシヤフト、3……ステアリングコラムパイ
プ、3a……雌ねじ付きスペーサ部、4′,4″…
…アツパコラムブラケツト、4′a,4′b……ボ
ルト穴、4″a,4″b……切欠き溝、5′,5″…
…ロアコラムブラケツト、5′a,5′b……ボル
ト穴、5″a,5″b,5′c……切欠き溝、6…
…アツパジヨイント、7……ロアジヨイント、8
……ステープレート、9A……第1ステー、9B
……第2ステー、10,10′,10″……ステー
ブラケツト、10A……ステーブラケツト本体、
10B……ワンウエイブラケツト部、10″A,
10″B……ステーブラケツト部分、10a……
穴、10b……切欠き溝、11……車体側部材と
してのステアリングサポートメンバ、12……車
体側部材としてのブレース、13,14,15A
……ボルト、15B……ナツト、16……ボル
ト、17A……ボルト、17B……ナツト、20
……ダツシユパネル、21……デツキ、22……
車両の前部衝突時に変形の少ない車体側部分とし
てのフロントピラー、A……エアクリーナ、E…
…エンジン、M1,M1′,M2……切離機構。
用ステアリング装置を示すもので、第1図はその
全体構成を示す模式図、第2図はそのステーブラ
ケツトの支持状態を模式的に示す平面図、第3図
は第1図の−矢視断面図、第4図はそのステ
ーブラケツトならびに第1ステーおよび第2ステ
ーを示す斜視図、第5図はそのコラムブラケツト
を示す斜視図であり、第6〜10図は本考案の第
2実施例としての車両用ステアリング装置を示す
もので、第6図はその全体構成を示す模式図、第
7図は第6図の−矢視断面図、第8図はその
コラムブラケツトを示す斜視図、第9図はその車
両の前部衝突時の様子を示す模式図、第10図は
そのステーブラケツトの取付け手段の変形例を示
す模式図であり、第11図は従来の車両用ステア
リング装置の概略構成を示す模式図である。 1……ステアリングホイール、2……ステアリ
ングシヤフト、3……ステアリングコラムパイ
プ、3a……雌ねじ付きスペーサ部、4′,4″…
…アツパコラムブラケツト、4′a,4′b……ボ
ルト穴、4″a,4″b……切欠き溝、5′,5″…
…ロアコラムブラケツト、5′a,5′b……ボル
ト穴、5″a,5″b,5′c……切欠き溝、6…
…アツパジヨイント、7……ロアジヨイント、8
……ステープレート、9A……第1ステー、9B
……第2ステー、10,10′,10″……ステー
ブラケツト、10A……ステーブラケツト本体、
10B……ワンウエイブラケツト部、10″A,
10″B……ステーブラケツト部分、10a……
穴、10b……切欠き溝、11……車体側部材と
してのステアリングサポートメンバ、12……車
体側部材としてのブレース、13,14,15A
……ボルト、15B……ナツト、16……ボル
ト、17A……ボルト、17B……ナツト、20
……ダツシユパネル、21……デツキ、22……
車両の前部衝突時に変形の少ない車体側部分とし
てのフロントピラー、A……エアクリーナ、E…
…エンジン、M1,M1′,M2……切離機構。
Claims (1)
- ステアリングシヤフトを抱持し車体側部材に連
結されたステアリングコラムパイプと、同ステア
リングコラムパイプを囲繞するステーブラケツト
とをそなえ、同ステーブラケツトが車両の前部の
衝突時に変形の少ない車体側部分にほぼ水平に延
びるように配設されたステーを介して支持される
とともに、上記車両の前部衝突時に後方へ移動す
る上記車体側部材から上記ステアリングコラムパ
イプを切り離すべく、上記の車体側部材とステア
リングコラムパイプとの間に切離機構が介装さ
れ、同切離機構が、上記の車体側部材およびステ
アリングコラムパイプのいずれか一方の部材に設
けられ車体後方へ向かつて開口する切欠き溝をそ
なえたブラケツトと、上記両部材のうちの他方の
部材に取付けられて上記切欠き溝に係合可能な結
合部材とからなり、上記車両の前部衝突時に上記
結合部材が上記切欠き溝から離脱して上記ステア
リングコラムパイプが上記車体側部材から切離さ
れるように構成されていることを特徴とする、車
両用ステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984136394U JPH0356455Y2 (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1984136394U JPH0356455Y2 (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 |
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JPS6150075U JPS6150075U (ja) | 1986-04-04 |
JPH0356455Y2 true JPH0356455Y2 (ja) | 1991-12-18 |
Family
ID=30694853
Family Applications (1)
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JP1984136394U Expired JPH0356455Y2 (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0356455Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4419833C2 (de) * | 1993-06-07 | 2003-10-23 | Mazda Motor | Tragkonstruktion für eine Kraftfahrzeug-Lenkvorrichtung und Montageverfahren für die Lenkvorrichtung |
Families Citing this family (2)
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JP2528272Y2 (ja) * | 1990-06-29 | 1997-03-05 | オーエム工業株式会社 | インストルメントパネルのフレーム取付構造 |
Citations (2)
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JPS5918065A (ja) * | 1982-07-22 | 1984-01-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両のステアリング支持構造 |
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-
1984
- 1984-09-07 JP JP1984136394U patent/JPH0356455Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6150075U (ja) | 1986-04-04 |
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