JPH10338147A - 衝撃吸収式電動パワーステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収式電動パワーステアリング装置

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JPH10338147A
JPH10338147A JP9344218A JP34421897A JPH10338147A JP H10338147 A JPH10338147 A JP H10338147A JP 9344218 A JP9344218 A JP 9344218A JP 34421897 A JP34421897 A JP 34421897A JP H10338147 A JPH10338147 A JP H10338147A
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shaft
column
steering
screw
bracket
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Susumu Imagaki
進 今垣
Terukazu Nakajima
照和 中嶋
Hiromi Isokawa
博美 磯川
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スペースの制限された車体内において充分に衝
撃を吸収でき、構造を簡単化してコストを低減できる衝
撃吸収式電動パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】ステアリングシャフト5の伝達トルクのト
ルクセンサ20のハウジング21は、そのステアリング
シャフト5の支持コラム2よりもステアリングホイール
Hから離れた位置で、そのステアリングシャフト5を支
持すると共に車体側部材に連結される。そのコラム2は
車体側部材に取付けられる。そのコラム2は、ステアリ
ングホイールHとドライバーとの衝突時に作用する衝撃
により、そのトルクセンサ20に向かい変位する。互い
に離間するコラム2とセンサハウジング21の連結部材
51は、そのコラム2の衝撃による変位によって塑性変
形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時にドラ
イバーに作用する衝撃を吸収するために用いられる衝撃
吸収式電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16に示す従来の衝撃吸収式電動パワ
ーステアリング装置101は、ステアリングホイールH
に接続されるステアリングシャフト102と、そのステ
アリングシャフト102を支持するコラム103と、そ
のコラム103を車体側部材に取り付けるためのブラケ
ット104と、そのステアリングシャフト102により
伝達されるトルクを検知するトルクセンサ105と、そ
のその検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータ1
06とを備える。そのブラケット104は、そのコラム
103に一体化され、また、車体側部材に一体化された
一対のガイド部材107にステアリングシャフト102
の長手方向に沿って変位可能に取り付けられる。そのト
ルクセンサ105は、そのコラム103よりも上記ステ
アリングホイールHから離れた位置で、上記ステアリン
グシャフト102を支持すると共に車体側部材に連結さ
れるセンサハウジング105aを有する。
【0003】そのコラム103は第1部材103aと第
2部材103bとから構成される。その第1部材103
aは、ステアリングホイールHとドライバーとの衝突に
よる衝撃により、ブラケット104と同行して変位可能
とされている。その第2部材103bは、その第1部材
103aに一端において圧入されると共に他端において
センサハウジング105aに連結される。
【0004】その第1部材103aと第2部材103b
との間の摩擦に抗して第1部材103aが変位すること
で、その衝撃の吸収が可能とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】その第1部材103a
と第2部材103bとの間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸
収する場合、充分に衝撃を吸収するためには、その第1
部材103aの変位量を大きくする必要がある。そのた
め、ステアリング装置101の配置スペースが制限され
る場合、充分に衝撃を吸収することができないという問
題がある。
【0006】さらに、その第1部材103aを第2部材
103bに対して円滑に変位させるためには、その第1
部材103aと同行して変位するブラケット104をガ
イド部材107によりステアリングシャフト102の長
手方向に案内することで、第1部材103aの変位方向
をステアリングシャフト102の長手方向に正確に沿わ
せる必要がある。そのブラケット104を第1部材10
3aと同行して変位させる場合、そのブラケット104
は第1部材103aよりも径方向外方に張り出すため、
その変位によりセンサハウジング105aと干渉しない
ように、そのセンサハウジング105aとの距離を大き
くする必要がある。しかし、車体内部はスペースが制限
され、そのブラケット104と他部材との干渉を防止す
る必要があることから、そのブラケット104とセンサ
ハウジング105aとの距離は制限され、その結果、第
1部材103aの変位量も制限される。その第1部材1
03aと第2部材103bとの間の摩擦抵抗に基づき衝
撃を吸収する場合、その第1部材103aの変位量が制
限されると、充分に衝撃を吸収することができない。
【0007】また、そのブラケット104を車体側部材
にガイド部材107を介して取り付ける場合、構造が複
雑化し、部品点数が増大するため、コストが増大する。
さらに、コラム103を構成する第1部材103aに第
2部材103bを圧入する必要があり、組み立てや保守
点検等に際しての作業が煩雑化するという問題がある。
【0008】本発明は、上記問題を解決することのでき
る衝撃吸収式電動パワーステアリング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の衝撃吸収式電動
パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに接
続されるステアリングシャフトと、そのステアリングシ
ャフトを支持すると共に車体側部材に取り付けられるコ
ラムと、そのステアリングシャフトにより伝達されるト
ルクを検知するトルクセンサと、その検知トルクに応じ
た操舵補助力の発生用モータとを備える。そのトルクセ
ンサは、そのコラムよりも前記ステアリングホイールか
ら離れた位置で、前記ステアリングシャフトを支持する
と共に車体側部材に連結されるセンサハウジングを有す
る。そのコラムは、そのステアリングホイールとドライ
バーとの衝突時に作用する衝撃により、前記トルクセン
サに向かい変位可能とされている。そのコラムとセンサ
ハウジングとは、互いに離間されると共に連結部材を介
して連結され、その連結部材は、そのコラムの前記衝撃
の作用による変位によって塑性変形可能とされている。
本発明の構成によれば、そのコラムの上記衝撃の作用に
よる変位により、そのコラムとセンサハウジングとを連
結する連結部材を塑性変形させ、衝撃を吸収できる。そ
の衝撃吸収量は連結部材の厚さや材質等により変更調節
できるので、従来のようにコラムを構成する2部材の間
の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合に比べて、その
コラムの変位量を大きくすることなく充分に衝撃を吸収
することが可能になる。そのコラムとセンサハウジング
との連結部材を介する連結を解除することで、そのステ
アリングシャフトを構成するコラム側部材とセンサハウ
ジング側部材とは互いに分離可能とされ、そのコラムと
センサハウジングとを連結することで、そのコラム側部
材とセンサハウジング側部材とは互いに連結可能とされ
ているのが好ましい。これにより、ステアリング装置を
コラム側とセンサハウジング側とに容易に分割し、ま
た、連結することができ、組み立てや保守点検等に際し
ての作業を簡単化することができる。
【0010】本発明において、そのコラムと車体側部材
に一体化されるブラケットを備え、そのブラケットを介
してコラムは車体側部材に取り付けられているのが好ま
しい。そのコラムとセンサハウジングとは互いに離間す
るため、コラムの変位方向をステアリングシャフトの長
手方向に従来例程に正確に沿わせなくても、連結部材を
塑性変形させることができる。これにより、そのコラム
を車体側部材に取り付けるブラケットを、車体側部材と
コラムとに一体化することができる。その一体化によ
り、そのブラケットはコラムと同行して変位することは
ないので、そのコラムの変位量のブラケットによる制
限、すなわち、その衝撃吸収量の制限を防止できる。そ
の衝撃吸収量は、そのコラムとセンサハウジングとの離
間距離に対応する。その離間距離はコラムの軸方向寸法
を短くすることで長くでき、そのコラムの軸方向寸法は
他部材と干渉することなく短くできるので、その離間距
離を十分に衝撃を吸収可能な距離に設定することが可能
になる。
【0011】本発明において、前記ブラケットは、前記
衝撃の作用によるコラムの変位によって塑性変形可能と
されると共に、前記連結部材に一体化されているのが好
ましい。この構成によれば、そのブラケットの塑性変形
によって襲撃を吸収することができ、また、そのブラケ
ットと連結部材を一体化することで部品点数を少なく
し、構造を簡単化し、コストを低減できる。
【0012】本発明において、前記ブラケットは一対の
ネジ軸を介し車体側部材に一体化され、前記衝撃の作用
時に各ネジ軸回りのモーメントが生成され、一方のネジ
軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回りのモーメ
ントの方向とは互いに逆とされ、各モーメントにより塑
性変形するブラケットと各ネジ軸との間の摩擦力が、各
ネジ軸の締め込み方向に作用するように、または、各モ
ーメントにより塑性変形するブラケットと各ネジ軸にね
じ合わされるナットとの間の摩擦力が、各ネジ軸へのナ
ットの締め込み方向に作用するように、一方のネジ軸は
右ネジとされ、他方のネジ軸は左ネジとされているのが
好ましい。この構成によれば、各ネジ軸またはナットが
ブラケットの塑性変形時に緩むのを防止できるので、そ
のモーメントに基づくブラケットの塑性変形による衝撃
吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸収効果を
奏することができる。
【0013】あるいは、前記ブラケットは一対のネジ軸
を介し車体側部材に一体化され、前記衝撃の作用時に各
ネジ軸回りのモーメントが生成され、一方のネジ軸回り
のモーメントの方向と他方のネジ軸回りのモーメントの
方向とは互いに逆とされ、一方のネジ軸回りのモーメン
トにより塑性変形するブラケットとネジ軸との間の摩擦
力により、一方のネジ軸は締め込まれ、または、一方の
ネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラケット
とネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦力によ
り、一方のネジ軸へナットは締め込まれ、他方のネジ軸
回りのモーメントにより塑性変形するブラケットとネジ
軸との間の摩擦力により、他方のネジ軸の締め込みは緩
められ、または、他方のネジ軸回りのモーメントにより
塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合わされるナッ
トとの間の摩擦力により、他方のネジ軸へのナットの締
め込みは緩められ、そのブラケットにおいて、その他方
のネジ軸回りのモーメントの作用部分の剛性が、その一
方のネジ軸回りのモーメントの作用部分の剛性よりも大
きくされているのが好ましい。この構成によれば、他方
のネジ軸またはナットがブラケットの塑性変形時に緩ん
でも、そのモーメントに基づくブラケットの塑性変形に
よる衝撃吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸
収効果を奏することができる。
【0014】その連結部材は、センサハウジングからス
テアリングホイールに近接するに従いステアリングシャ
フトの径方向一方に向かうようにステアリングシャフト
の軸方向に対し傾斜する部分と、この部分からステアリ
ングホイールに近接するに従いステアリングシャフトの
径方向他方に向かうようにステアリングシャフトの軸方
向に対し傾斜する部分とを有し、両部分の境界において
生じる塑性変形により前記衝撃を吸収可能であるのが好
ましい。これにより、連結部材はセンサハウジングとコ
ラムとの間の距離が短くても衝撃を吸収できる。この場
合、その連結部材においてステアリングシャフトの軸方
向に対して傾斜する両部分は、その両部分の境界がコラ
ムの変位に基づき塑性変形すると、そのコラムの変位の
増加時にステアリングシャフトの軸方向に対する傾斜が
増大する。その傾斜が増大する程に、衝撃に基づきコラ
ム軸方向に沿ってドライバーに作用する荷重が小さくな
り、連結部材により吸収される衝撃エネルギーが減少
し、コラムがセンサハウジングに衝突する可能性もあ
る。よって、その連結部材においてステアリングシャフ
トの軸方向に対して傾斜する両部分の一方が、その両部
分の境界における塑性変形時に、そのステアリングシャ
フトの軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのを抑
制する部材が設けられているのが好ましい。これによ
り、連結部材による衝撃の吸収が不十分になるのを確実
に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発
明の第1実施形態を説明する。
【0016】図1〜図4に示す衝撃吸収式電動パワース
テアリング装置1は、車体側部材14に取り付けられる
円筒状のコラム2を備え、そのコラム2の軸心は車体前
方に向かうに従い下方に向かうように配置される。
【0017】そのコラム2は、ベアリング4を介してス
テアリングシャフト5を構成する筒状の第1シャフト部
5aを支持する。その第1シャフト部5aの一端はステ
アリングホイールHに接続される。そのベアリング4の
外輪がコラム2の内周の段差面に係合し、内輪が第1シ
ャフト部5aの外周の止め輪6に係合することで、ステ
アリングホイールHとドライバーとの衝突により作用す
る衝撃により、第1シャフト部5aからベアリング4を
介しコラム2に軸方向力が伝達される。
【0018】その第1シャフト部5aの他端に、ステア
リングシャフト5を構成する第2シャフト部5bの一端
が軸方向相対移動可能かつ回転伝達可能に挿入される。
例えば、第1シャフト部5aの内周形状と第2シャフト
部5bの外周形状とは非円形とされることで第1シャフ
ト部5aと第2シャフト部5bとの間で回転伝達が可能
とされる。その第2シャフト部5bの外周に周溝8が形
成され、その周溝8に通じる通孔9が第1シャフト部5
aに形成され、その通孔9と周溝8とに樹脂60が充填
される。これにより、第1シャフト部5aは第2シャフ
ト部5bに対し、上記衝撃の作用により軸方向移動可能
とされている。
【0019】そのコラム2にロック装置65が取り付け
られ、そのコラム2内でステアリングシャフト5に設け
た凹部にキー(図示省略)を抜き差しすることで、ステ
アリングホイールHの回転をロックして盗難防止を図る
ことが可能とされている。
【0020】そのステアリングシャフト5により伝達さ
れる操舵トルクを検知するトルクセンサ20が設けられ
ている。そのトルクセンサ20は、上記コラム2よりも
ステアリングホイールHから離れた位置で、ステアリン
グシャフト5を構成する第3シャフト部5cと第4シャ
フト部5dとを支持するセンサハウジング21を有す
る。そのセンサハウジング21と上記コラム2とは互い
に離間される。
【0021】そのセンサハウジング21は、ロアブラケ
ット41を介して車体側部材14に連結されている。そ
のロアブラケット41の一端側は、センサハウジング2
1のステアリングホイールHとは反対側の端面に、ボル
ト42により一体化されている。そのロアブラケット4
1の他端側に、ステアリングホイールHとは反対側が開
放された一対の切欠41aが形成されている。各切欠4
1aに、車体側部材14に植え込まれたネジ軸43が挿
通され、各ネジ軸43にねじ合わされるナット44と車
体側部材14とによってロアブラケット41が挟み込ま
れている。
【0022】図5に示すように、その第3シャフト部5
cは筒状で、そのセンサハウジング21にベアリング2
8を介して支持され、上記第2シャフト部5bにピン2
2により連結される。その第4シャフト部5dは筒状
で、そのセンサハウジング21にベアリング26、27
を介して支持され、その第3シャフト部5cの外周にブ
ッシュ25を介して相対回転可能に嵌め合わされる。そ
の第2シャフト部5b、第3シャフト部5c、第4シャ
フト部5dの中心に沿って挿入されているトーションバ
ー23の一端が第2シャフト部5bと第3シャフト部5
cとに前記ピン22により連結され、他端がピン24に
より第4シャフト部5dに連結されている。これによ
り、その第3シャフト部5cと第4シャフト部5dと
は、ステアリングシャフト5により伝達される操舵トル
クに応じて弾性的に相対回転可能とされている。
【0023】その第3シャフト部5cの外周に固定され
た磁性材製のリング36と、第4シャフト部5dの外周
に固定された磁性材製のリング37とに、相対向するよ
うに歯36a、37aが周方向に沿って複数設けられ、
両リング36、37の対向間を覆うコイル33がセンサ
ハウジング21に内蔵される。その第3シャフト部5c
と第4シャフト部5dとの操舵トルクに応じた相対回転
により、両検出リング36、37の歯36a、37aの
対向面積が変化し、コイル33の発生磁束に対する磁気
抵抗が変化する。その変化に応じて検出コイル33の出
力が変化することにより、トルクセンサ20は操舵トル
クに対応する信号を出力する。
【0024】その第4シャフト部5dの外周にウォーム
ホイール30が圧入され、そのウォームホイール30に
噛み合うウォーム31が、センサハウジング21に取り
付けられたモータ32の出力軸に連結されている。その
モータ32が、そのトルクセンサ20により検知された
トルクに応じて制御装置(図示省略)により駆動される
ことで操舵補助力が発生する。その第4シャフト部5d
に、例えばラックピニオン式ステアリングギヤの入力軸
が連結されることで、ステアリングホイールHの操舵に
よって車輪が操舵される。
【0025】図1、図2、図6の(1)、(2)、
(3)に示すように、そのコラム2と車体側部材14と
に一体化されるアッパーブラケット11が設けられるこ
とで、コラム2は車体側部材14に取り付けられてい
る。そのアッパーブラケット11は板金材から形成さ
れ、第1板状部11aと、第2板状部11bと、第3板
状部11cと、第4板状部11dとを有する。その第1
板状部11aは、コラム2の軸方向に対し直角に配置さ
れ、コラム2が挿入される開口11a′が形成されてい
る。その開口11a′の周囲とコラム2とを溶接するこ
とで、そのアッパーブラケット11はコラム2に一体化
される。なお、そのアッパーブラケット11とコラム2
の一体化の仕方は特に限定されず、例えばボルトにより
一体化するようにしてもよい。その第1板状部11aは
方形とされ、2辺が後述のネジ軸15a、15bの軸方
向に沿うように配置される。その第2板状部11bは、
ネジ軸15a、15bの軸方向に直角方向に沿う第1板
状部11aの一辺から、コラム2に軸方向に対して傾斜
すると共にステアリングホイールHから離れる方向に延
びる。その第3板状部11cと第4板状部11dは、そ
の第2板状部11bにステアリングホイールHから最も
離れた位置で連なり、コラム2の軸心に平行な一平面上
に配置され、その平面に直角でコラム2の軸心を含む平
面に関し互いに面対称とされている。
【0026】その第3板状部11cと第4板状部11d
とに、反ステアリングホイール側が開放された切欠12
c、12dが形成される。各切欠12c、12dに、車
体側部材14に植え込まれた一対のネジ軸15a、15
bが挿通され、両ネジ軸15a、15bを介してアッパ
ーブラケット11は車体側部材14に一体化されてい
る。すなわち、各ネジ軸15a、15bにねじ合わされ
るナット16a、16bと車体側部材14とによって第
3板状部11cと第4板状部11dとが挟み込まれる。
【0027】その第3板状部11cと第4板状部11d
の切欠12c、12dに挿通されるネジ軸15a、15
bの軸心は、コラム2の軸心の直交線に平行とされるこ
とで、コラム2の軸心に対し非平行かつ非交叉とされて
いる。これにより、ステアリングホイールHとドライバ
ーとの衝突時に作用する衝撃により、図6の(1)に示
すように、アッパーブラケット11に作用する各ネジ軸
15a、15b回りのモーメントMa、Mbが生成され
る。一方のネジ軸15a回りのモーメントMaの方向と
他方のネジ軸15b回りのモーメントMbの方向とは互
いに逆とされる。各ネジ軸15a、15b回りのモーメ
ントMa、Mbの作用によって塑性変形する部分11
c′、11d′が第3板状部11cと第4板状部11d
とに形成されている。各モーメントMa、Mbにより塑
性変形するアッパーブラケット11と上記ナット16
a、16bとの間の摩擦力が、各ネジ軸15a、15b
への各ナット16a、16bの締め込み方向に作用する
ように、一方のネジ軸15aは右ネジとされ、他方のネ
ジ軸15bは左ネジとされている。なお、そのアッパー
ブラケット11を車体側部材14に一体化するネジ軸1
5a、15bを、頭部付のボルトにより構成し、その頭
部と車体側部材14とでアッパーブラケット11を挟み
込んでもよい。この場合、一方のネジ軸15aが右ネジ
とされ、他方のネジ軸15bが左ネジとされることで、
前記衝撃の作用時に各ネジ軸15a、15b回りのモー
メントMa、Mbにより塑性変形するアッパーブラケッ
ト11と各ネジ軸との間の摩擦力が、各ネジ軸15a、
15bの締め込み方向に作用する。
【0028】そのアッパーブラケット11において、第
1板状部11aと第2板状部11bとの境界と、第2板
状部11bと第3板状部11cとの境界と、第2板状部
11bと第4板状部11dとの境界は、それぞれ屈曲部
11e、11f、11gとされている。各屈曲部11
e、11f、11gの形成により、第2板状部11bは
ステアリングホイールHに向かうに従いコラム2に近接
するようコラム2の軸心に対し傾斜する。これにより、
ステアリングホイールHとドライバーとの衝突時に作用
する衝撃により、上記両ネジ軸15a、15bに直交す
る方向回りの曲げモーメントの作用により、第2板状部
11bは塑性変形する。
【0029】上記衝撃に基づき作用するステアリングシ
ャフト5の軸方向力と、各ネジ軸15a、15b回りの
モーメントと、両ネジ軸15a、15bに直交する方向
回りの曲げモーメントの作用により、そのアッパーブラ
ケット11が図7の(1)、(2)に示すように塑性変
形することで、ステアリングシャフト5の第1シャフト
部5aとコラム2はトルクセンサ20に向かい変位す
る。
【0030】上記コラム2とセンサハウジング21とは
連結部材51を介して連結されている。すなわち、その
連結部材51は板金材から形成され、板状の第1方形部
51a、第2方形部51b、第3方形部51c、第4方
形部51d、および第5方形部51eを有する。各方形
部51a、51b、51c、51d、51eの厚さ方向
は、上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に直角とされ
ている。また、各方形部51a、51b、51c、51
d、51eにおける2辺は上記各ネジ軸15a、15b
の軸方向に沿うものとされている。
【0031】その第1方形部51aはステアリングシャ
フト5の軸方向に対し直角に配置され、センサハウジン
グ21が挿入される開口51a′が形成されている。そ
の開口51a′の周囲とセンサハウジング21とを溶接
することで、その連結部材51はセンサハウジング21
に一体化される。なお、その連結部材51とセンサハウ
ジング21の一体化の仕方は特に限定されず、例えば、
ボルトにより一体化するようにしてもよい。
【0032】その第2方形部51bは、一辺が第1方形
部51aの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う
一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5の軸方
向に対して傾斜すると共にステアリングホイールHに近
接する方向に延び、ステアリングホイールHに近接する
に従いステアリングシャフト5から離れる。
【0033】その第3方形部51cは、一辺が第1方形
部51aの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う
残りの一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5
の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイール
Hに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近
接するに従いステアリングシャフト5から離れる。
【0034】その第4方形部51dは、一辺が第2方形
部51bの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う
残りの一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5
の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイール
Hに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近
接するに従いステアリングシャフト5に近接する。
【0035】その第5方形部51eは、一辺が第3方形
部51cの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う
残りの一辺に連なり、そこからステアリングシャフト5
の軸方向に対して傾斜すると共にステアリングホイール
Hに近接する方向に延び、ステアリングホイールHに近
接するに従いステアリングシャフト5に近接する。
【0036】その第4方形部51dの上記各ネジ軸15
a、15bの軸方向に沿う残りの一辺が、上記アッパー
ブラケット11の第1板状部11aの各ネジ軸15a、
15bの軸方向に沿う一辺に連なり、その第5方形部5
1eの上記各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残り
の一辺が、上記アッパーブラケット11の第1板状部1
1aの各ネジ軸15a、15bの軸方向に沿う残りの一
辺に連なるように、連結部材51とアッパーブラケット
11とは一体化されている。その連結部材51とアッパ
ーブラケット11との一体化は、例えば溶接により行わ
れるが、その一体化の仕方は特に限定されず、例えばボ
ルトにより一体化するようにしてもよい。そのコラム2
に一体化されるアッパーブラケット11に一体化される
ことで、連結部材51はコラム2に一体化されている。
【0037】これにより、その連結部材51は、そのコ
ラム2の前記衝撃の作用による変位によって、第1方形
部51aと第2、第3方形部51b、51cとの境界、
第2方形部51bと第4方形部51dとの境界、第3方
形部51cと第5方形部51eとの境界、アッパーブラ
ケット11の第1板状部11aと第4、第5方形部51
d、51eとの境界において、図7の(1)、(2)に
示すように塑性変形可能とされている。
【0038】上記構成によれば、ステアリングホイール
Hとドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、ステ
アリングシャフト5の第1シャフト部5aと第2シャフ
ト部5bとを連結する樹脂60が剪断され、その第1シ
ャフト部5aとコラム2がトルクセンサ20に向かい変
位し、そのコラム2の変位により連結部材51とアッパ
ーブラケット11とが塑性変形し、衝撃を吸収できる。
その衝撃吸収量は連結部材51の厚さや材質等により変
更調節できるので、従来のようにコラムを構成する2部
材の間の摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合に比べ
て、コラム2の変位量を大きくすることなく充分に衝撃
を吸収することが可能になる。
【0039】そのコラム2とセンサハウジング21とは
互いに離間するため、そのコラム2の変位方向をステア
リングシャフト5の長手方向に従来例程に正確に沿わせ
なくても、連結部材51を塑性変形させることができ
る。これにより、そのアッパーブラケット11を車体側
部材14とコラム2に一体化することができる。その一
体化により、そのアッパーブラケット11はコラム2と
同行して変位することはないので、そのコラム2の変位
量のアッパーブラケット11による制限、すなわち、そ
の衝撃吸収量の制限を防止できる。その連結部材51に
よる衝撃吸収量は、そのコラム2とセンサハウジング2
1との離間距離に対応する。その離間距離はコラム2の
軸方向寸法を短くすることで長くでき、そのコラム2の
軸方向寸法は他部材と干渉することなく短くできるの
で、その離間距離を十分に衝撃を吸収可能な距離に設定
することが可能である。
【0040】また、そのアッパーブラケット11の塑性
変形によっても襲撃を吸収することができ、さらに、そ
のアッパーブラケット11と連結部材51とを一体化す
ることで部品点数を少なくし、構造を簡単化し、コスト
を低減できる。
【0041】さらに、アッパーブラケット11を車体側
部材14に一体化するナット16a、16bがアッパー
ブラケット11の塑性変形時に緩むのを防止できるの
で、そのアッパーブラケット11のモーメントMa、M
bに基づく塑性変形による衝撃吸収量が低減するのを防
止でき、所期の衝撃吸収効果を奏することができる。
【0042】図8は、第1実施形態の変形例の連結部材
51′を示す。この連結部材51′においては、第2、
第3方形部51b、51cはステアリングホイールHに
近接するに従いステアリングシャフト5に近接し、第
4、第5方形部51d、51eはステアリングホイール
Hに近接するに従いステアリングシャフト5から離れ
る。他は上記第1実施形態と同様で、同一部分は同一符
号で示す。すなわち、コラム2とセンサハウジング21
とを連結する連結部材は、センサハウジング21からス
テアリングホイールHに近接するに従いステアリングシ
ャフト5の径方向一方に向かうようにステアリングシャ
フト5の軸方向に対し傾斜する部分と、この部分からス
テアリングホイールHに近接するに従いステアリングシ
ャフト5の径方向他方に向かうようにステアリングシャ
フト5の軸方向に対し傾斜する部分とを有するものであ
れば、両部分の境界において生じる塑性変形により、そ
のセンサハウジング21とコラム2との間の距離が短く
ても衝撃を吸収可能である。
【0043】また、アッパーブラケット11を車体側部
材14に一体化するための一方のネジ軸15a回りのモ
ーメントMaにより塑性変形するアッパーブラケット1
1と、ネジ軸15aにねじ合わされるナット16aとの
間の摩擦力により、一方のネジ軸15aへナット16a
は締め込まれ、他方のネジ軸15b回りのモーメントM
bにより塑性変形するアッパーブラケット11と、ネジ
軸15bにねじ合わされるナット16bとの間の摩擦力
により、他方のネジ軸15bへのナット16bの締め込
みは緩められ、そのアッパーブラケット11において、
その他方のネジ軸15b回りのモーメントMbの作用部
分が、その一方のネジ軸15a回りのモーメントMaの
作用部分よりも、図6の(1)において2点鎖線Kで示
すように大型化されることで、その剛性が大きくされて
もよい。これにより、他方のナット16bがアッパーブ
ラケット11の塑性変形時に緩んでも、そのモーメント
Mbに基づくアッパーブラケット11の塑性変形による
衝撃吸収量が低減するのを防止でき、所期の衝撃吸収効
果を奏することができる。この場合、そのアッパーブラ
ケット11を車体側部材14に一体化するネジ軸15
a、15bを、頭部付のボルトにより構成し、その頭部
と車体側部材14とでアッパーブラケット11を挟み込
み、一方のネジ軸15a回りのモーメントMaにより塑
性変形するアッパーブラケット11とネジ軸15aとの
間の摩擦力により、一方のネジ軸15aは締め込まれ、
他方のネジ軸15b回りのモーメントMbにより塑性変
形するアッパーブラケット11とネジ軸15bとの間の
摩擦力により、他方のネジ軸15bの締め込みは緩めら
れるようにしてもよい。
【0044】以下、図9〜図13を参照して本発明の第
2実施形態を説明する。
【0045】図9〜図12に示す衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置301は、車体側部材314に取り付
けられる円筒状のコラム302を備え、そのコラム30
2の軸心は車体前方に向かうに従い下方に向かうように
配置される。
【0046】そのコラム302は、ベアリング304
a、304bを介してステアリングシャフト305を構
成する筒状の第1シャフト部305aを支持する。その
第1シャフト部305aの一端はステアリングホイール
(図示省略)に接続される。その一方のベアリング30
4aの外輪がコラム302の端面に接し、内輪が第1シ
ャフト部305aの外周の止め輪306に係合すること
で、ステアリングホイールとドライバーとの衝突により
作用する衝撃により、第1シャフト部305aからベア
リング304aを介してコラム302に軸方向力が伝達
される。
【0047】その第1シャフト部305aの他端に、ス
テアリングシャフト305を構成する第2シャフト部3
05bの一端が軸方向相対移動可能かつ回転伝達可能に
挿入される。例えば、第1シャフト部305aの内周形
状と第2シャフト部305bの外周形状とが部分的に非
円形とされることで、両者は互いに回転伝達可能とされ
る。その第2シャフト部305bは、コラム側部材30
5b′とセンサハウジング側部材305b″とをセレー
ションを介して互いに嵌め合わせることで構成されてい
る。
【0048】そのステアリングシャフト305により伝
達される操舵トルクを検知するトルクセンサ320が設
けられている。そのトルクセンサ320は、上記コラム
302よりもステアリングホイールから離れた位置で、
ステアリングシャフト305を構成する第3シャフト部
305cと第4シャフト部305dとを支持するセンサ
ハウジング321を有する。そのセンサハウジング32
1と上記コラム302とは互いに離間される。上記第1
実施形態と同様に、その第4シャフト部305dに、例
えばラックピニオン式ステアリングギヤの入力軸が連結
されることで、ステアリングホイールの操舵によって車
輪が操舵され、また、そのトルクセンサ320は、その
第3シャフト部305cと第4シャフト部305dのト
ーションバー323を介する弾性的な相対回転により操
舵トルクに対応する信号を出力し、このトルクセンサ3
20により検知されたトルクに応じて制御装置(図示省
略)によりセンサハウジング321に取り付けられたモ
ータ332が駆動されることで操舵補助力が発生する。
【0049】そのセンサハウジング321は、ロアブラ
ケット341を介して車体側部材314に連結されてい
る。そのロアブラケット341は、センサハウジング3
21のステアリングホイールとは反対側の端面に、ボル
ト(図示省略)により一体化される連結部341aと、
この連結部341aの両端からステアリングホイールと
は反対側に向かい延びる一対のアーム341b、341
cとを有する。両アーム341b、341cは車体側部
材314に支軸343を介して支持され、そのコラム3
02の径方向に沿う支軸343を中心に揺動可能とされ
ている。その支軸343の軸心はステアリングシャフト
305の軸心に直交する。
【0050】そのコラム302とセンサハウジング32
1とは連結部材351を介して連結されている。その連
結部材351は板金材から形成され、板状の第1方形部
351a、第2方形部351b、第3方形部351c、
第4方形部351d、第5方形部351eおよび第6方
形部351fを有する。
【0051】その第1〜第6方形部351a、351
b、351c、351d、351e、351fの厚さ方
向は、上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向
とに直角な方向に対して直角とされている。また、第1
〜第6方形部351a、351b、351c、351
d、351e、351fにおける2辺は、上記コラム3
02の軸方向と支軸343の軸方向とに直角な方向に対
して平行とされている。
【0052】その第1方形部351aは、コラム302
の軸方向に平行なセンサハウジング321の一側面に、
第2方形部351bはコラム302の軸方向に平行なセ
ンサハウジング321の他側面に、それぞれボルト35
2により取り付けられている。これにより、連結部材3
51とセンサハウジング321は一体化されている。な
お、その連結部材351とセンサハウジング321の一
体化の仕方は特に限定されず、例えば、溶接により一体
化するようにしてもよい。
【0053】その第3方形部351cは、一辺が第1方
形部351aにおける上記コラム302の軸方向と支軸
343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連
なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に
対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する
方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いス
テアリングシャフト305から離れる。
【0054】その第4方形部351dは、一辺が第2方
形部351bにおける上記コラム302の軸方向と支軸
343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連
なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に
対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する
方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いス
テアリングシャフト305から離れる。
【0055】その第5方形部351eは、一辺が第3方
形部351cにおける上記コラム302の軸方向と支軸
343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連
なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に
対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する
方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いス
テアリングシャフト305に近接する。
【0056】その第6方形部351fは、一辺が第4方
形部351dにおける上記コラム302の軸方向と支軸
343の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連
なり、そこからステアリングシャフト305の軸方向に
対して傾斜すると共にステアリングホイールに近接する
方向に延び、ステアリングホイールに近接するに従いス
テアリングシャフト305に近接する。
【0057】その連結部材351のステアリングホイー
ル側の端部に、第1支持部材353が一体化されてい
る。その第1支持部材353は、一対の相対向する側壁
353a、353bと連結壁353cとを有する。一方
の側壁353aは、その連結部材351の第5方形部3
51eにおける上記コラム302の軸方向と支軸343
の軸方向とに直角な方向に対して平行な一辺に連なり、
そこからコラム302の軸方向に沿ってステアリングホ
イールに近接する方向に延びる。他方の側壁353b
は、その連結部材351の第6方形部351fにおける
上記コラム302の軸方向と支軸343の軸方向とに直
角な方向に対して平行な一辺に連なり、そこからコラム
302の軸方向に沿ってステアリングホイールに近接す
る方向に延びる。その連結壁353cは両側壁353
a、353bのステアリングホイール側を連結する。そ
の連結部材351と第1支持部材353は、板金材から
一体的に成形される。
【0058】図11に示すように、その第1支持部材3
53の両側壁353a、353bが、コラム302の外
周に溶接された第2支持部材354に溶接されること
で、連結部材351とコラム302とが両支持部材35
3、354を介して一体化されている。その第2支持部
材354は、第1支持部材353の両側壁353a、3
53bの間に位置する一対の相対向する側壁354a、
354bと連結壁354cとを有し、一方の側壁354
aは、コラム302と第1支持部材353の一方の側壁
353aとに溶接され、他方の側壁354bは、コラム
302と第1支持部材353の他方の側壁353bに溶
接され、連結壁354cは両側壁354a、354bを
連結する。
【0059】そのコラム302は車体側部材314にア
ッパーブラケット311を介して取り付けられている。
すなわち、そのアッパーブラケット311は、その厚さ
方向が上記支軸343の軸方向に平行な一対の側壁31
1a、311bと、その厚さ方向がコラム302の軸方
向と支軸343の軸方向とに直角な方向に平行な一対の
支持部311d、311eと、第1、第2接続部材31
1f、311gを有する。一方の支持部311dは一方
の側壁311aから、他方の支持部311eは他方の側
壁311bから、それぞれコラム302の径方向外方に
支軸343の軸方向に沿って延びる。
【0060】図10に示すように、両側壁311a、3
11bと両支持部311d、311eにおけるステアリ
ングホイールと反対側の端部から、コラム302の径方
向に平行に延びる端面部311h、311iが形成さ
れ、両端面部311h、311iが第1接続部材311
fにより接続される。また、両側壁311a、311b
と両支持部311d、311eにおけるステアリングホ
イール側の端部から、コラム302の径方向に平行に延
びる端面部311j、311kが形成され、両端面部3
11j、311kが第2接続部材311gにより接続さ
れる。
【0061】図11、図12に示すように、各支持部3
11d、311eに、ステアリングホイール側において
開口する切欠311d′、311e′が形成され、各切
欠311d′、311e′にガイド部材355a、35
5bが挿入されている。
【0062】各ガイド部材355a、355bに、コラ
ム軸方向に沿う一対の溝356が形成され、各溝356
に、支持部311d、311eの切欠311d′、31
1e′の周縁に沿う部分がコラム302の長手方向に沿
って相対移動可能に挿入されている。
【0063】その支持部311d、311eの切欠31
1d′、311e′の周縁に沿う部分に複数の通孔が形
成され、この通孔に連通する通孔がガイド部材355
a、355bに形成され、両通孔に樹脂357が充填さ
れている。
【0064】各ガイド部材355a、355bのボルト
通孔358に挿通されるボルト315a、315bの頭
部と車体側部材314とでガイド部材355a、355
bが挟み込まれる。なお、ボルト通孔358はコラム軸
方向が長手方向の長孔とされ、製作誤差による各部材相
互の位置ずれに対応可能とされている。
【0065】図11に示すように、アッパーブラケット
311の両側壁311a、311bの間に、第1支持部
材353の両側壁353a、353bが配置される。ア
ッパーブラケット311の両側壁311a、311bに
形成された切欠311a′、311b′と、第1支持部
材353の両側壁353a、353bと、第2支持部材
354の両側壁354a、354bとに、ネジシャフト
370が挿通されている。そのネジシャフト370は、
そのアッパーブラケット311の側壁311a、311
bの切欠311a′、311b′に、前記支軸343を
中心とする円弧に沿って移動可能かつ軸中心に相対回転
不能に挿通され、その第1、第2支持部材353、35
4の側壁353a、353b、354a、354bに径
方向に相対移動不能に挿通される。そのネジシャフト3
70の外周の雄ねじ370aにナット371がねじ合わ
され、そのナット371にレバー372が取り付けられ
ている。そのレバー372の一方向への揺動操作により
ナット371をネジシャフト370にねじ込むことで、
そのナット371とネジシャフト370の頭部370b
とで、アッパーブラケット311の側壁311a、31
1bと第1、第2支持部材353、354の側壁353
a、353b、354a、354bとが挟み込まれる。
これにより、コラム302は車体側部材314に固定さ
れる。そのレバー372の他方向への揺動操作によりナ
ット371のネジシャフト370へのねじ込みを緩める
ことで、そのコラム302を支軸343の軸心を中心と
して揺動させ、ステアリングホイールの位置調節が可能
とされている。そのアッパーブラケット311と第2支
持部材354は、側面視U字状の弾性部材373により
連結される。その弾性部材373は、そのナット371
のネジシャフト370へのねじ込みを緩めた際に、その
コラム302を一定位置に保持する弾力を作用させる。
【0066】上記構成によれば、ステアリングホイール
とドライバーとの衝突時に作用する衝撃に基づき樹脂3
57が剪断されると、アッパーブラケット311はガイ
ド部材355a、355bに対してコラム302の軸方
向に沿い相対移動し、トルクセンサ320に向かい変位
する。そのアッパーブラケット311と共に、ステアリ
ングシャフト305の第1シャフト部305aとコラム
302もトルクセンサ320に向かい変位する。そのコ
ラム302の衝撃の作用による変位によって、連結部材
351は、第3方形部351cと第5方形部351eと
の境界、第4方形部351dと第6方形部351fとの
境界、第5方形部351eと第1支持部材353の一方
の側壁353aとの境界、第6方形部351fと第1支
持部材353の他方の側壁353bとの境界において、
図9において2点鎖線で示すように塑性変形可能とされ
ている。
【0067】その塑性変形時に、その連結部材351に
おいてステアリングシャフト305の軸方向に対して傾
斜する第3方形部351cと第4方形部351dが、そ
のステアリングシャフト305の軸方向に対する傾斜の
増大方向に変位するのを抑制する一対の変位抑制部材3
61a、361bが設けられている。すなわち、一方の
変位抑制部材361aは、第1方形部351aと共にセ
ンサハウジング321の一側面にボルト352により取
り付けられ、第3方形部351cの外側面に対向すると
共にステアリングホイールに近接するに従い第3方形部
351cから離間するように湾曲する。他方の変位抑制
部材361bは、第2方形部351bと共にセンサハウ
ジング321の一側面にボルト352により取り付けら
れ、第4方形部351dの外側面に対向すると共にステ
アリングホイールに近接するに従い第4方形部351d
から離間するように湾曲する。そのボルト352による
変位抑制部材361a、361bと連結部材351のセ
ンサハウジング321への取付けを解除することで、コ
ラム302とセンサハウジング321との連結部材35
1を介する連結は解除される。この連結の解除により、
ステアリングシャフト305を構成するコラム側部材3
05b′とセンサハウジング側部材305b″とは互い
に分離可能とされている。また、そのコラム302とセ
ンサハウジング321とを連結部材351を介して連結
することで、そのコラム側部材305b′とセンサハウ
ジング側部材305b″とを互いにセレーションを介し
て嵌め合わせて連結できる。
【0068】なお、変位抑制部材をコラム302側に固
定し、連結部材351の衝撃による塑性変形時に第5、
第6方形部351e、351fが、ステアリングシャフ
ト305の軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するの
を抑制するようにしてもよい。
【0069】上記構成によれば、ステアリングホイール
とドライバーとの衝突時に作用する衝撃により、アッパ
ーブラケット311とガイド部材355a、355bを
連結する樹脂357が剪断され、そのアッパーブラケッ
ト311と共にステアリングシャフトの第1シャフト部
305aとコラム302がトルクセンサ320に向かい
変位し、そのコラム302の変位により連結部材351
が塑性変形することで、衝撃を吸収できる。その衝撃吸
収量は連結部材351の厚さや材質等により変更調節で
きるので、従来のようにコラムを構成する2部材の間の
摩擦抵抗に基づき衝撃を吸収する場合に比べて、コラム
302の変位量を大きくすることなく充分に衝撃を吸収
することが可能になる。また、ボルト352を着脱する
だけで、ステアリング装置301をコラム側とセンサハ
ウジング側とに容易に分割し、また、連結することがで
き、組み立てや保守点検等に際しての作業を簡単化する
ことができる。
【0070】また、連結部材351においてステアリン
グシャフト305の軸方向に対して傾斜する第3、第4
方形部351c、351dが衝撃作用時にその傾斜の増
大方向に変位するのを変位抑制部材361a、361b
により抑制するので、連結部材351による衝撃の吸収
が不十分になるのを確実に防止できる。すなわち、図1
3は衝撃作用時におけるコラム302の変位量とドライ
バーに作用する荷重の関係を示し、もし変位抑制部材3
61a、361bがなければ、その第3、第4方形部3
51c、351dが衝撃作用時にその傾斜の増大方向に
変位するため、2点鎖線で示すように、コラム302の
変位の増加時に衝撃に基づきコラム軸方向に沿ってドラ
イバーに作用する荷重が小さくなり、連結部材351に
より吸収される衝撃エネルギーが減少し、コラム302
がセンサハウジング321に衝突する可能性もある。こ
れに対して、本第2実施形態によれば、実線で示すよう
にコラム302の変位の増加により衝撃に基づきコラム
軸方向に沿ってドライバーに作用する荷重が小さくなる
のを防止し、連結部材351による衝撃の吸収量の低下
を防止できる。
【0071】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、第1実施形態において、第2実施形態と同
様に、連結部材においてステアリングシャフトの軸方向
に対して傾斜する両部分の一方が、その両部分の境界に
おける塑性変形時に、そのステアリングシャフトの軸方
向に対する傾斜の増大方向に変位するのを抑制する部材
を設けてもよい。また、第1実施形態において、第2実
施形態と同様に、コラムとセンサハウジングとの連結部
材を介する連結を解除することで、ステアリングシャフ
トを構成するコラム側部材とセンサハウジング側部材と
が互いに分離可能とされ、そのコラムとセンサハウジン
グとを連結することで、そのコラム側部材とセンサハウ
ジング側部材とが互いに連結可能としてもよい。また、
変位抑制部材自身は、上記実施形態では連結部材の変位
抑制時に塑性変形することのないものとされているが、
変位を抑制できれば自身が塑性変形するものであっても
よい。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、スペースの制限された
車体内において充分に衝撃を吸収でき、構造を簡単化し
てコストを低減できる衝撃吸収式電動パワーステアリン
グ装置を提供できる。
【0073】
【参考技術】図14に示す衝撃吸収式ステアリング装置
201は、ステアリングホイールHに接続されるステア
リングシャフト202と、そのステアリングシャフト2
02をベアリング204を介して支持するコラム203
とを備える。そのステアリングシャフト202は、筒状
の第1シャフト部202aと、この第1シャフト部20
2aの他端に軸方向相対移動可能かつ回転伝達可能に挿
入される第2シャフト部202bとを有する。そのベア
リング204の外輪がコラム203の内周の段差面に係
合し、内輪が第1シャフト部202aの外周の止め輪2
06に係合することで、ステアリングホイールHとドラ
イバーとの衝突時に作用する衝撃により、第1シャフト
部202aからベアリング204を介してコラム203
に軸方向力が伝達される。その第2シャフト部202b
の外周に周溝208が形成され、その周溝208に通じ
る通孔209が第1シャフト部202aに形成され、そ
の通孔209と周溝208とに樹脂260が充填され
る。これにより、第1シャフト部202aと第2シャフ
ト部202bとは上記衝撃の作用により軸方向相対移動
可能とされている。その第1シャフト部202aの外周
に筒状部材210が一体化され、その筒状部材210に
形成された凹部210aに、コラム203に取り付けら
れたロック装置211から出没するキー211aが抜き
挿し可能とされている。そのキー211aの凹部210
aへの挿入により、ステアリングホイールHの回転が盗
難防止のためにロックされる。そのコラム203は、そ
の衝撃によりステアリングシャフト202の第1シャフ
ト部202aと同行して変位可能な第1部材203a
と、この第1部材203aにスリーブ215を介して圧
入される第2部材203bとを有する。その第1部材2
03aは、ブラケット213を介して車体側部材214
に取り付けられる。その第2部材203bは、上記従来
例と同様にセンサハウジングを介して、あるいは直接
に、車体側部材に連結される。その第1部材203aと
第2部材203bとの間の摩擦に抗して第1部材203
aが変位することで、その衝撃の吸収が可能とされてい
る。図15の(1)、(2)にも示すように、そのコラ
ム203の第1部材203aに、内方に突出する凸部2
03cが、その第1部材203a自体の一部を変形させ
ることで形成され、その第2部材203bに他端部にお
いて開口する切欠203dが形成される。その切欠20
3dの内部に凸部203cが配置される。その切欠20
3dの軸方向に沿う内面203d′と凸部203cとの
間隔δaは可及的に小さくされる。その切欠203dの
周方向に沿う内面203d″と凸部203cとの間隔δ
bは、上記衝撃によりコラム203の第1部材203a
が一定距離移動し、その衝撃の初期にドライバーに作用
する荷重がピーク値を超えた後に、その内面203d″
と凸部203cとが接するように設定される。これによ
り、ロック強度の試験を行うため、その凹部210aに
キー211aを挿入した状態でステアリングホイールH
を回転させる際に、その切欠203dの軸方向に沿う内
面203d′により凸部203cを受けることで、その
回転力をブラケット213だけでなくコラム203の第
2部材203bによっても支持して分散でき、そのブラ
ケット213が変形するのを防止できる。また、その衝
撃により第1部材203aが第2部材203bに対して
上記隙間δbだけ変位した後に、その切欠203dの周
方向に沿う内面203d″により凸部203cを受ける
ことで、図15の(3)に示すように、そのドライバー
に作用する荷重を段階的に増加させることができる。こ
れにより、ドライバーに急激に大きな荷重を与えること
なく、充分に衝撃を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置の平面図
【図2】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置の側面図
【図3】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置の正面図
【図4】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置の一部側断面図
【図5】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置のトルクセンサの断面図
【図6】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置のブラケットと連結部材の(1)は平
面図、(2)は正面図、(3)は側面図
【図7】本発明の第1実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置のブラケットの塑性変形後の状態を示
す(1)は平面図、(2)は正面図
【図8】本発明の第1実施形態の変形例の衝撃吸収式電
動パワーステアリング装置のブラケットと連結部材の平
面図
【図9】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワー
ステアリング装置の平面図
【図10】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワ
ーステアリング装置の側面図
【図11】図9のXI‐XI線断面図
【図12】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワ
ーステアリング装置の部分断面図
【図13】本発明の第2実施形態の衝撃吸収式電動パワ
ーステアリング装置のコラムのストロークとドライバー
に作用する荷重との関係を示す図
【図14】参考技術のステアリング装置の一部断面図
【図15】参考技術のステアリング装置の(1)は部分
斜視図、(2)は部分平面図、(3)はコラムの第1部
材の変位とドライバーに作用する荷重との関係を示す図
【図16】従来の衝撃吸収式電動パワーステアリング装
置の平面図
【符号の説明】
2、302 コラム 5、305 ステアリングシャフト 305b′ コラム側部材 305b″ センサハウジング側部材 11、311 アッパーブラケット 14、314 車体側部材 15a、15b ネジ軸 16a、16b ナット 20、320 トルクセンサ 21、321 センサハウジング 32、332 モータ 51、351 連結部材 361a、361b 変位抑制部材 H ステアリングホイール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに接続されるステ
    アリングシャフトと、 そのステアリングシャフトを支持すると共に車体側部材
    に取り付けられるコラムと、 そのステアリングシャフトにより伝達されるトルクを検
    知するトルクセンサと、 その検知トルクに応じた操舵補助力の発生用モータとを
    備え、 そのトルクセンサは、そのコラムよりも前記ステアリン
    グホイールから離れた位置で、前記ステアリングシャフ
    トを支持すると共に車体側部材に連結されるセンサハウ
    ジングを有し、 そのコラムは、そのステアリングホイールとドライバー
    との衝突時に作用する衝撃により、前記トルクセンサに
    向かい変位可能とされ、 そのコラムとセンサハウジングとは、互いに離間される
    と共に連結部材を介して連結され、その連結部材は、そ
    のコラムの前記衝撃の作用による変位によって塑性変形
    可能とされていることを特徴とする衝撃吸収式電動パワ
    ーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 そのコラムと車体側部材に一体化される
    ブラケットを備え、そのブラケットを介してコラムは車
    体側部材に取り付けられている請求項1に記載の衝撃吸
    収式電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットは、前記衝撃の作用によ
    るコラムの変位によって塑性変形可能とされると共に、
    前記連結部材に一体化されている請求項2に記載の衝撃
    吸収式電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットは一対のネジ軸を介し車
    体側部材に一体化され、 前記衝撃の作用時に各ネジ軸回りのモーメントが生成さ
    れ、 一方のネジ軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回
    りのモーメントの方向とは互いに逆とされ、 各モーメントにより塑性変形するブラケットと各ネジ軸
    との間の摩擦力が、各ネジ軸の締め込み方向に作用する
    ように、または、各モーメントにより塑性変形するブラ
    ケットと各ネジ軸にねじ合わされるナットとの間の摩擦
    力が、各ネジ軸へのナットの締め込み方向に作用するよ
    うに、一方のネジ軸は右ネジとされ、他方のネジ軸は左
    ネジとされている請求項2または3に記載の衝撃吸収式
    電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記ブラケットは一対のネジ軸を介し車
    体側部材に一体化され、 前記衝撃の作用時に各ネジ軸回りのモーメントが生成さ
    れ、 一方のネジ軸回りのモーメントの方向と他方のネジ軸回
    りのモーメントの方向とは互いに逆とされ、 一方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラ
    ケットとネジ軸との間の摩擦力により、一方のネジ軸は
    締め込まれ、または、一方のネジ軸回りのモーメントに
    より塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合わされる
    ナットとの間の摩擦力により、一方のネジ軸へナットは
    締め込まれ、 他方のネジ軸回りのモーメントにより塑性変形するブラ
    ケットとネジ軸との間の摩擦力により、他方のネジ軸の
    締め込みは緩められ、または、他方のネジ軸回りのモー
    メントにより塑性変形するブラケットとネジ軸にねじ合
    わされるナットとの間の摩擦力により、他方のネジ軸へ
    のナットの締め込みは緩められ、 そのブラケットにおいて、その他方のネジ軸回りのモー
    メントの作用部分の剛性が、その一方のネジ軸回りのモ
    ーメントの作用部分の剛性よりも大きくされている請求
    項2または3に記載の衝撃吸収式電動パワーステアリン
    グ装置。
  6. 【請求項6】 その連結部材は、センサハウジングから
    ステアリングホイールに近接するに従いステアリングシ
    ャフトの径方向一方に向かうようにステアリングシャフ
    トの軸方向に対し傾斜する部分と、この部分からステア
    リングホイールに近接するに従いステアリングシャフト
    の径方向他方に向かうようにステアリングシャフトの軸
    方向に対し傾斜する部分とを有し、両部分の境界におい
    て生じる塑性変形により前記衝撃を吸収可能である請求
    項1〜5の何れかに記載の衝撃吸収式電動パワーステア
    リング装置。
  7. 【請求項7】 その連結部材においてステアリングシャ
    フトの軸方向に対して傾斜する両部分の一方が、その両
    部分の境界における塑性変形時に、そのステアリングシ
    ャフトの軸方向に対する傾斜の増大方向に変位するのを
    抑制する部材が設けられている請求項6に記載の衝撃吸
    収式電動パワーステアリング装置。
  8. 【請求項8】 そのコラムとセンサハウジングとの連結
    部材を介する連結を解除することで、そのステアリング
    シャフトを構成するコラム側部材とセンサハウジング側
    部材とは互いに分離可能とされ、そのコラムとセンサハ
    ウジングとを連結することで、そのコラム側部材とセン
    サハウジング側部材とは互いに連結可能とされている請
    求項1〜7の何れかに記載の衝撃吸収式電動パワーステ
    アリング装置。
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