JP3621747B2 - 換気装置 - Google Patents

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JP3621747B2
JP3621747B2 JP09829495A JP9829495A JP3621747B2 JP 3621747 B2 JP3621747 B2 JP 3621747B2 JP 09829495 A JP09829495 A JP 09829495A JP 9829495 A JP9829495 A JP 9829495A JP 3621747 B2 JP3621747 B2 JP 3621747B2
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健司 加藤
拓也 村山
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、家庭の台所用、あるいは業務用の換気装置に関し、油煙等の油汚れにより、不快な状態となることを防止する、自己油浄化機能を有する換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛生、清潔感の高まり、および省力化から、家庭の台所用、あるいは業務用の換気装置は、油汚れが自己分解し、常に清潔でクリーンな状態に維持されることが求められている。
【0003】
従来、この種の換気装置は、実開昭59−151029号公報に示すような構成が一般的であった。以下、その構成について図12を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、本体101の内部にファンモータ102が設けられ、本体101の吸気口103にフィルタ104が設けられている。本体101後面には排気口105が設けられ、本体101内部に遠赤外線熱源106が設けられている。フィルタ104には加熱触媒107が塗布されている。
【0005】
上記構成において、遠赤外線熱源106を通電加熱するとフィルタ104が熱せられ、加熱触媒107の作用により、フィルタ104の表面に付着した調理油が、触媒分解され、気化することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の換気装置では、加熱触媒107を活性化させるために、フィルタ104を300℃以上の高温に上げる必要があり、火災および火傷等に対する安全性、およびエネルギーロスが大きいという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題を解決するもので、常温で自己浄化機能を果たすことができる換気装置を提供することを第1の目的とする。
【0008】
第2の目的は、効率良く、短時間で、付着した調理油を分解気化することにある。
【0009】
第3の目的は、フィルタの埃付着を防止することにある。
第4の目的は、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることにある。
【0010】
第5の目的は、励起手段の交換を容易にすることにある。
第6の目的は、励起手段の届かない部分の、油汚れの清掃を容易にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の換気装置は上記した第1、第2、第3、および第4の目的を達成するために、第1の手段は、下部を開口し、上面に排気口を備えたフード本体の内部に、A空間部とB空間部を設け、前記A空間部にはファンと、モータを内蔵した前記排気口に連通するファンケーシングと、このファンケーシングの吸気口側にB空間部にまたがって円筒フィルタと、この円筒フィルタを回転させるモータと、前記円筒フィルタの吸気口側に、一定のB空間部を設け、A空間部とB空間部を仕切る仕切板と、この仕切板に前記円筒フィルタの表面に接してシール部を設け、前記円筒フィルタの表面に触媒を設け、この触媒を励起、活性化させる励起手段と反射手段を前記A空間部に設けた構成とする。
【0012】
また、第1の目的を達成するための第2の手段は、ファンとモータとファンケーシングとA空間部の内面およびB空間部の内面に触媒を設け、この触媒、および円筒フィルタの表面の触媒を、励起、活性化させる励起手段と反射手段を、少なくともB空間部に設けた構成とする。
【0013】
また、第2の目的を達成するための第3の手段は、円筒フィルタの内面に触媒を設け、前記円筒フィルタの内部に励起手段を設けた構成とする。
【0014】
また、第4の目的を達成するための第4の手段は、円筒フィルタの内面に触媒を設け、前記円筒フィルタの内部に励起手段と反射手段を設けた構成とする。
【0015】
また、第4の目的を達成するための第5の手段は、長板を周方向に配列させ、前記長板の内周側を周方向に前進させた円筒フィルタを設けた構成とする。
【0016】
また、第5の目的を達成するための第6の手段は、A空間部、およびB空間部に開閉部を設け、この開閉部内部に励起手段と反射手段を設けた構成とする。
【0017】
また、第5の目的を達成するための第7の手段は、円筒フィルタを2分割してなる構成とする。
【0018】
また、第6の目的を達成するための第8の手段は、B空間部を形成するフード本体内面に、コーナー部を遮蔽するパネルを設け、このパネルとフード本体外面に、撥油効果のある塗料を塗装してなる構成とする。
【0019】
また、第2の目的を達成するための第9の手段は、ロール状フィルタと、前記ロール状フィルタを回転するモータを設け、前記ロール状フィルタの表面に触媒を設けた構成とする。
【0020】
また、第2の目的を達成するための第10の手段は、回転支持部を支持されている平板フィルタと、前記平板フィルタを180度回転するモータを設け、前記平板フィルタの両面に触媒を設けた構成とする。
【0021】
【作用】
本発明は上記した第1の手段の構成により、触媒が常温で励起、活性化され、常温で自己浄化機能を果たすことができることにある。
【0022】
また、第1、第2、第3、第9、および第10の手段の構成により、効率良く、短時間で、付着した調理油を分解気化することができる。
【0023】
また、第1の手段の構成により、フィルタの埃付着を防止することができる。また、第1、第4および第5の手段の構成により、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0024】
また、第6、および第7の手段の構成により、励起手段の交換を容易にすることができる。
【0025】
また、第8の手段の構成により、励起手段の届かない部分に付着した、油汚れの清掃を容易にすることができる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の第1実施例について、図1および図2を参照しながら説明する。
【0027】
図に示すように、1は換気装置フード本体(以降フード本体という)であり、A空間部2と、下部を開口させた吸気口4を持つB空間部3を形成している。また前記フード本体1は、調理器(図示しない)の上方に位置するよう壁面26に取付けられている。前記A空間部2内部には、モータ5に固定した遠心形のファン6をファンケーシング7で包囲してなる送風機8を収納しており、調理器より発生した油煙を前記吸気口4から吸い込み、A空間部2上面の排気口9と、それに連通する吐出口10と、この吐出口10にアダプタ11で嵌合接続されたダクト12を通じて、室外に排出するように形成されている。さらに、前記A空間部2に、油煙中の油滴13、および埃24を捕捉する円筒フィルタ14をB空間部3にまたがって配置し、この円筒フィルタ14を回転するモータ16を配設している。この前記円筒フィルタ14は、全面に吸気孔15を有するパンチングメタルで形成されている。前記A空間部2とB空間部3は前記フード本体1に接続する仕切板17で仕切られている。この仕切板17には、前記油煙が前記円筒フィルタ14の周辺から漏れないように、円筒フィルタ14に接するシール部18を設けている。そして、前記円筒フィルタ14表面には、付着した調理油を分解、気化させる触媒19(たとえば酸化触媒、光触媒など)が設けられている。また、前記A空間部2内面で円筒フィルタ14と対向する面には、前記触媒19を励起、活性化させる励起手段20が設けられている。この励起手段20は、近紫外光照射ランプ21で構成されている。さらに、この近紫外光照射ランプ21の励起光を反射、集光させる反射手段22が設けられている。この反射手段22は、反射板23で構成されている。また反射板23は、光の反射率の高い材料(たとえばアルミニウムなど)が用いられ、放物線形状をしており、近紫外光照射ランプ21を反射板23の焦点位置となるように設けられている。
【0028】
上記構成において、調理時には送風機8のモータ5を駆動回転させ、ファン6を回すと、発生した油煙がB空間部3の吸気口4から吸い込まれ、円筒フィルタ14に吸引され、油煙中の油滴13、および埃24は円筒フィルタ14に付着捕捉される。したがって、油煙中の油滴13、および埃24が捕捉され、浄化された空気は、送風機8により、排気口9、吐出口10、アダプタ11、ダクト12を通じて室外に排気される。一方、円筒フィルタ14は、油滴13および埃24の付着により吸気孔15が徐々に目詰まりするため、付着する油滴13、および埃24を除去する必要がある。そこで円筒フィルタ14をモータ16で回転させ、油滴13、および埃24を円筒フィルタ14の表面に均一に付着させ、さらに、円筒フィルタ14のB吸気側に付着した油滴13、および埃24は、モータ16による円筒フィルタ14の回転に伴いA空間部2内部に移動する。そこで、励起手段20の近紫外光照射ランプ21を点灯させ、放射される励起光を円筒フィルタ14表面に設けられた触媒19と反応させ、円筒フィルタ14に付着した油滴13を、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させることができる。この時、円筒フィルタ14に均一に付着した油滴13は、円筒フィルタ14の回転に伴い、逐次、A空間部2内部に移動し、単位面積あたりの負荷油量を押さえられる。さらに、反射板23は放物線形状で、近紫外光照射ランプ21は放物線の焦点に設置されているため、励起光は平行光線となって、集中的に円筒フィルタ14表面に照射される。したがって、近紫外光照射ランプ21より励起光を放射し、円筒フィルタ14表面に設けられた触媒19との反応で、効率良く、短時間で、付着した油滴13を分解気化することができる。さらに、円筒フィルタ14の回転に伴い円筒フィルタ14に付着した埃24を円筒フィルタ14の回転に伴い、円筒フィルタ14に接するシール部18で捕捉し除去することができる。さらに、本体1内部に設けた近紫外光照射ランプ21より放射される励起光を、円筒フィルタ14で遮り、調理者が励起光を直視することがなく、励起光を外部へ洩らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0029】
このように本発明の第1実施例の換気装置によれば、触媒と励起手段と反射手段により、常温で、効率良く、調理時の付着油を分解、気化させることができる。また、円筒フィルタに付着捕捉する単位面積あたりの負荷油量を押さえることにより、効率良く、短時間で、付着した調理時の付着油を分解気化することができる。また、円筒フィルタの回転に伴い、シール部で埃を除去することができ、円筒フィルタに埃が付着することを防止することができる。また、円筒フィルタで励起光を遮るため、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0030】
なお、実施例では、円筒フィルタを、パンチングメタルで形成していたが、パンチングメタルに代えて、多孔性の焼結金属、およびセラミックス、不織布を用いてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0031】
なお、実施例では、円筒フィルタの表面に触媒を設けたが、励起手段および反射手段の表面に触媒を設けてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0032】
なお、実施例では、排気口を上面にしたが、背面および側面に設けてもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0033】
つぎに本発明の第2実施例について図3を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0034】
図に示すように、モータ5、ファン6、ファンケーシング7表面、およびフード本体1、A空間部2内面に触媒19aを設け、さらに、フード本体1内部には、励起手段20aが設けられている。また、B空間部3内部にも励起手段20aが設けられている。この励起手段20aは、近紫外光照射ランプ21aで構成されている。さらに、この近紫外光照射ランプ21aの励起光を反射、集光させる反射手段22aが設けられている。この反射手段22aは反射板23aで構成されている。
【0035】
上記構成により、円筒フィルタ14に付着した油滴13を除去する場合には、励起手段20aの近紫外光照射ランプ21aを点灯させ、放射される励起光を円筒フィルタ14表面に設けられた触媒19と反応させ、円筒フィルタ14に付着した油滴13を、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させ、円筒フィルタ14を浄化する。このとき放射された励起光は、反射板23aで反射されるが、反射板23aは放物線形状で、近紫外光照射ランプ21aを放物線の焦点に設置されているため、励起光は平行光線となって、集中的に円筒フィルタ14表面に照射される。また、A空間部2内面にも油滴13は付着するが、円筒フィルタ14表面と比較して小量で、円筒フィルタ14に照射された励起光の反射光で、A空間部2内面に設けた触媒19aが励起され、油滴13を充分常温状態で、低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させることができる。さらに、B空間部3内面にも油滴13は付着し、これを除去する場合は、近紫外光照射ランプ21aを点灯させ、放射される励起光をB空間部3内面に設けられた触媒19aと反応させ、B空間部3内面に付着した油滴13を、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させB空間部3内面を浄化することができる。一方、油煙中の油滴13が円筒フィルタ14に付着捕捉された後、油滴13が浄化された空気は、モータ5、ファン6、ファンケーシング7からなる送風機8により、排気口9、吐出口10、アダプタ11、ダクト12を通じて室外に排気されるが、円筒フィルタ14に付着捕捉されなかった油滴13は、モータ5、ファン6、ファンケーシング7に付着する。この付着した油滴13については、ファンケーシング7近傍、A空間部2内部に設けられた近紫外光照射ランプ21からの励起光、および反射板23からの反射光と触媒19により、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させることができる。
【0036】
このように本発明の第2実施例の換気装置によれば、触媒と励起手段と反射手段により、常温で、効率良く、調理時の付着油を分解、気化させることができる。
【0037】
つぎに本発明の第3実施例について図4を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図に示すように、円筒フィルタ14内面にも触媒19を設け、円筒フィルタ14内部にも励起手段20となる近紫外光照射ランプ21bが設けられている。
【0039】
上記構成において、油煙に含まれる油滴13の1部は、円筒フィルタ14表面に付着補足されず、吸気孔15を通過し、円筒フィルタ14内面で再捕捉される。したがって、円筒フィルタ14内面に付着した油滴13を除去する場合には、円筒フィルタ14内部に設けた励起手段20の近紫外光照射ランプ21bを点灯させ、放射される励起光を円筒フィルタ14内面に設けられた触媒19と反応させ、円筒フィルタ14内面に付着した油滴13を、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させ、円筒フィルタ14を浄化する。このとき油滴13は、円筒フィルタ14の表面と内面の両面で付着補足され、単位面積あたりの負荷油量を押さえられる。したがって、効率良く、短時間で油滴13を分解気化することができる。
【0040】
このように本発明の第3実施例の換気装置によれば、油滴を補足する面積が増加し、単位面積あたりの負荷油量を押さえられるので、効率良く、短時間で調理時の付着油を分解、気化させることができる。
【0041】
つぎに本発明の第4実施例について図5を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0042】
図に示すように、円筒フィルタ14内部に設けられた近紫外光照射ランプ21bに、反射板23bを併設している。
【0043】
上記構成により、反射板23bが、円筒フィルタ14内部に設けられた近紫外光照射ランプ21bの励起光を遮り、励起光を外部へ洩らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0044】
このように本発明の第4実施例の換気装置によれば、反射板が、近紫外光照射ランプより放射された励起光を遮り、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0045】
つぎに本発明の第5実施例について図6を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0046】
図に示すように、円筒フィルタ14aは、長板34を円周方向に配置し、この長板34の内周側を円周方向に前進し形成されている。
【0047】
上記構成により、円筒フィルタ14aに励起光が照射されても、円筒フィルタ14aに配置されている長板34が、この励起光の直進を妨げ、励起手段となる励起光を外部へ洩らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0048】
このように本発明の第5実施例の換気装置によれば、円筒フィルタに配置されている長板が、近紫外光照射ランプの放射光を遮り、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる。
【0049】
つぎに本発明の第6実施例について図7を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
図に示すように、A空間部2、およびB空間部3に開閉部25を設け、この開閉部25内部に、励起手段20である近紫外光照射ランプ21、および21aが設けられている。
【0051】
上記構成により、A空間部2、およびB空間部3に設けられた開閉部25を開閉し、励起手段20の近紫外光照射ランプ21、および21aを簡単に交換することができる。
【0052】
このように本発明の第6実施例の換気装置によれば、フード本体、および空間部に開閉部を設けることにより、励起手段の近紫外光照射ランプを簡単に交換することができる。
【0053】
つぎに本発明の第7実施例について図8を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0054】
図に示すように、円筒フィルタ14内部にも励起手段20となる近紫外光照射ランプ21bが設けられている。さらに、円筒フィルタ14をフィルタ33aとフィルタ33bに分割し、回転支持27でフィルタ33aとフィルタ33bは支持されている。
【0055】
上記構成により、円筒フィルタ14を、フィルタ33aとフィルタ33bに分割開閉し、励起手段20となる近紫外光照射ランプ21bを簡単に交換することができる。
【0056】
このように本発明の第7実施例の換気装置によれば、円筒フィルタを2分割して開閉し、励起手段となる近紫外光照射ランプを簡単に交換することができる。
【0057】
つぎに本発明の第8実施例について図9を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0058】
図に示すように、B空間部3のコーナー部28を覆うパネル29を設け、このパネル29と、B空間部3外面、およびA空間部2外面に、撥油効果のある塗料を塗装してある。
【0059】
上記構成により、B空間部3の励起光が届かないコーナー部28をパネル29で覆い、コーナー部28に油滴13が付着することを防ぐことができる。さらに、パネル29と、B空間部3外面、およびA空間部2外面に、撥油効果のある塗料を塗装してあるので、励起光の届かないパネル29と、B空間部3外面、およびA空間部2外面に付着した油汚れの清掃を容易にすることができる。
【0060】
このように本発明の第8実施例の換気装置によれば、励起手段の届かない部分に付着した、油汚れの清掃を容易にすることができる。
【0061】
つぎに本発明の第9実施例について図10を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0062】
図に示すように、A空間部2とB空間部3を仕切るように、油煙中の油滴13、および埃24を捕捉するロール状フィルタ30を配置し、このロール状フィルタ30を回転するモータ16をA空間部2に配設している。また、この前記ロール状フィルタ30は、全面に吸気孔15aを有し、柔軟性のあるパンチングメタルで形成されている。また、前記ロール状フィルタ30は、少なくとも両端部を支持部31で支持され、ロール状フィルタ30を回転するモータ16を配置している。さらに、前記ロール状フィルタ30の片面は前記A空間部2に、またもう片面はB空間部3に配向している。前記A空間部2とB空間部3は前記フード本体1に接続する仕切板17で仕切られている。この仕切板17には、前記油煙が前記ロール状フィルタ30の周辺から漏れないように、ロール状フィルタ30に接するシール部18を設けている。そして、前記ロール状フィルタ30表面には、付着した調理油を分解、気化させる触媒19(たとえば酸化触媒、光触媒など)が設けられている。また、前記A空間部2内面でロール状フィルタ30と対向する面には、前記触媒19を励起、活性化させる励起手段20が設けられている。この励起手段20は、近紫外光照射ランプ21で構成されている。さらに、この近紫外光照射ランプ21の励起光を反射、集光させる反射手段22が設けられている。この反射手段22は、反射板23で構成されている。前記油煙を前記ロール状フィルタ30の周辺から漏れないように、ロール状フィルタ30に接するシール部18を設けている。このロール状フィルタ30表面には、付着した調理時の付着油を分解、気化させる触媒19(たとえば酸化触媒、光触媒など)が設けられている。また、前記フードA空間部2内部の、ロール状フィルタ30と対向する面には、前記触媒19を励起、活性化させる励起手段20が設けられている。
【0063】
上記構成において、調理時に、発生した油煙がB空間部3の吸気口4から吸い込まれ、ロール状フィルタ30に吸引され、油煙中の油滴13、および埃24はロール状フィルタ30に付着捕捉される。したがって、油滴13、および埃24が捕捉され浄化された空気は、モータ5、ファン6、ファンケーシング7からなる送風機8により、排気口9、吐出口10、アダプタ11、ダクト12を通じて室外に排気される。一方、ロール状フィルタ30は、油滴13、および埃24の付着により吸気孔15が徐々に目詰まりするため、付着する油滴13、および埃24を除去する必要がある。このときロール状フィルタ30は、モータ16で回転する。一方、油滴13は、ロール状フィルタ30表面に均一に付着し、さらに、ロール状フィルタ30のB空間部3に付着した油滴13、および埃24は、ロール状フィルタ30の回転に伴い、A空間部2内部に移動する。この場合には、励起手段20の近紫外光照射ランプ21を点灯させ、放射される励起光をロール状フィルタ30表面に設けられた触媒19と反応させ、ロール状フィルタ30に付着した油滴13を、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させることができる。さらに、ロール状フィルタ30に均一に付着した油滴13は、ロール状フィルタ30の回転に伴い、逐次、A空間部2内部に移動し、単位面積あたりの負荷油量を押さえることができる。また、ロール状フィルタ30は、支持部31によりロール状フィルタ30の移動方向が変えられ、A空間部2内部の近紫外光照射ランプ21に近接される。このとき放射された励起光は、反射板23で反射されるが、反射板23は放物線形状で、近紫外光照射ランプ21は放物線の焦点に設置されているため、励起光は平行光線となって、集中的にロール状フィルタ30表面に照射される。したがって、近紫外光照射ランプ21より励起光を放射し、ロール状フィルタ30表面に設けられた触媒19との反応で、効率良く、短時間で、調理時に付着した油滴13を分解気化することができる。
【0064】
このように本発明の第9実施例の換気装置によれば、ロール状フィルタに付着捕捉する単位面積あたりの負荷油量を押さえることにより、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化することができる。
【0065】
つぎに本発明の第10実施例について、図11を参照しながら説明する。なお第1実施例と同一箇所には、同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0066】
図に示すように、A空間部2とB空間部3を仕切るように、油煙中の油滴13、および埃24を捕捉する平板フィルタ32を配置し、この平板フィルタ32を180度毎に回転するモータ16をA空間部2に配設している。また、この前記平板フィルタ32は、中心部を回転支持部35で支持され、全面に吸気孔15を有するパンチングメタルで形成されている。また、前記平板フィルタ32の片面は前記A空間部2に、またもう片面はB空間部3に配向している。前記A空間部2とB空間部3は前記フード本体1に接続する仕切板17で仕切られている。そして、前記平板フィルタ32表面には、付着した調理油を分解、気化させる触媒19(たとえば酸化触媒、光触媒など)が設けられている。また、前記A空間部2内部の、平板フィルタ32と対向する面には、前記触媒19を励起、活性化させる励起手段20が設けられている。この励起手段20は、近紫外光照射ランプ21で構成されている。
【0067】
上記構成において、調理時に発生した油煙がB空間部3の吸気口4から吸い込まれ、平板フィルタ32に吸引され、油煙中の油滴13は平板フィルタ32に付着捕捉される。したがって、油滴13が捕捉され浄化された空気は、モータ5、ファン6、ファンケーシング7からなる送風機8により、排気口9、吐出口10、アダプタ11、ダクト12を通じて室外に排気される。一方、平板フィルタ32は、油滴13の付着により吸気孔15が徐々に目詰まりするため、付着する油滴13を除去する必要がある。このとき平板フィルタ32は、モータ16で回転する。一方、油滴13は、平板フィルタ32表面に均一に付着し、一定の付着量になる前に、平板フィルタ32は180度回転され、裏面にも付着する。そして、平板フィルタ32表面に付着した油滴13は、平板フィルタ32の180度回転に伴い、A空間部2内部に移動する。この場合には、励起手段20の近紫外光照射ランプ21を点灯させ、放射される励起光を平板フィルタ32表面に設けられた触媒19と反応させ、平板フィルタ32に付着した油滴13を、常温状態で低炭素分子、二酸化炭素、水蒸気に分解、気化させることができる。したがって、平板フィルタ32に均一に付着した油滴13は、平板フィルタ32の回転に伴い、逐次、A空間部2内部に移動し、単位面積あたりの負荷油量を押さえることができる。この時、平板フィルタ32に付着した油滴13は、A空間部2内部の近紫外光照射ランプ21により励起光を放射される。したがって、近紫外光照射ランプ21より励起光を放射し、平板フィルタ32表面に設けられた触媒19との反応で、効率良く、短時間で、調理時に付着した油滴13を分解気化することができる。
【0068】
このように本発明の第10実施例の換気装置によれば、平板フィルタに付着捕捉する単位面積あたりの負荷油量を押さえることにより、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、触媒と励起手段と反射手段により、触媒を励起、活性化させることができるため、常温で、効率良く、調理時の付着油を分解、気化させることができ、自己浄化機能を果たすことができる換気装置を提供できる。また、円筒フィルタに付着捕捉する単位面積あたりの負荷油量を押さえることにより、効率良く、短時間で、付着した調理油を分解気化することができる換気装置を提供できる。また、円筒フィルタの回転に伴い、シール部で埃を除去することができ、円筒フィルタに埃が付着することを防止することができる換気装置を提供できる。また、円筒フィルタで励起光を遮るため、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる換気装置を提供できる。
【0070】
また、励起手段と反射手段により、ファンとモータとファンケーシング、およびフード本体の触媒を励起、活性化させることができるため、常温で、効率良く、調理時の付着油を分解、気化させることができ、自己浄化機能を果たすことができる換気装置を提供できる。
【0071】
また、油滴を補足する面積が増加し、単位面積あたりの負荷油量を押さえられるので、効率良く、短時間で調理時の付着油を分解、気化させることができる換気装置を提供できる。
【0072】
また、反射板が、近紫外光照射ランプより放射された励起光を遮り、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる換気装置を提供できる。
【0073】
また、円筒フィルタに配置されている長板が、近紫外光照射ランプの放射光を遮り、励起手段となる励起光を外部へ漏らすことを抑制し、安全性を高めることができる換気装置を提供できる。
【0074】
また、フード本体、および空間部に開閉部を設けることにより、励起手段の近紫外光照射ランプを簡単に交換することができる換気装置を提供できる。
【0075】
また、円筒フィルタを2分割して開閉し、励起手段となる近紫外光照射ランプを簡単に交換することができる換気装置を提供できる。
【0076】
また、励起手段の届かない部分に付着した、油汚れの清掃を容易にすることができる換気装置を提供できる。
【0077】
また、ロール状フィルタに付着捕捉する単位面積あたりの負荷油量を押さえることにより、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化することができる換気装置を提供できる。
【0078】
また、平板フィルタに付着捕捉する単位面積あたりの負荷油量を押さえることにより、効率良く、短時間で、調理時の付着油を分解気化することができる換気装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の換気装置の縦断面図
【図2】同実施例の要部断面図
【図3】同第2実施例の換気装置の縦断面図
【図4】同第3実施例の要部断面図
【図5】同第4実施例の同断面図
【図6】同第5実施例の同断面図
【図7】同第6実施例の換気装置の縦断面図
【図8】同第7実施例の要部断面図
【図9】同第8実施例の換気装置の縦断面図
【図10】同第9実施例の同縦断面図
【図11】同第10実施例の同縦断面図
【図12】従来の換気装置の縦断面図
【符号の説明】
1 フード本体
2 A空間部
3 B空間部
4 吸気口
5 モータ
6 ファン
7 ファンケーシング
9 排気口
14,14a 円筒フィルタ
16 モータ
17 仕切板
18 シール部
19 触媒
20 励起手段
22 反射手段
25 開閉部
28 コーナー部
29 パネル
30 ロール状フィルタ
32 平板フィルタ
34 長板

Claims (10)

  1. 下部を開口し、上面に排気口を備えたフード本体の内部に、A空間部とB空間部を設け、前記A空間部にはファンとモータを内蔵した前記排気口に連通するファンケーシングと、このファンケーシングの吸気口側にB空間部にまたがって円筒フィルタと、この円筒フィルタを回転させるモータと、前記円筒フィルタの吸気口側に、一定のB空間部を設け、A空間部とB空間部を仕切る仕切板と、この仕切板に前記円筒フィルタの表面に接してシール部を設け、前記円筒フィルタの表面に触媒を設け、この触媒を励起、活性化させる励起手段と反射手段を前記A空間部に設けた換気装置。
  2. ファンとモータとファンケーシングとA空間部の内面、およびB空間部の内面に触媒を設け、この触媒、および円筒フィルタの表面の触媒を、励起、活性化させる励起手段と反射手段を、少なくともB空間部に設けてなる請求項1記載の換気装置。
  3. 円筒フィルタの内面に触媒を設け、前記円筒フィルタの内部に励起手段を設けてなる請求項1記載の換気装置。
  4. 円筒フィルタの内面に触媒を設け、前記円筒フィルタの内部に励起手段と反射手段を設けてなる請求項1記載の換気装置。
  5. 長板を周方向に配列させ、前記長板の内周側を周方向に前進させた円筒フィルタを設けてなる請求項1記載の換気装置。
  6. A空間部、およびB空間部に開閉部を設け、この開閉部内部に励起手段と反射手段を設けてなる請求項1記載の換気装置。
  7. 円筒フィルタを2分割してなる請求項1記載の換気装置。
  8. B空間部を形成するフード本体内面に、コーナー部を遮蔽するパネルを設け、このパネルとフード本体外面に、撥油効果のある塗料を塗装してなる請求項1記載の換気装置。
  9. ロール状フィルタと前記ロール状フィルタを回転するモータを設け、前記ロール状フィルタの表面に触媒を設けてなる請求項1記載の換気装置。
  10. 回転支持部を支持されている平板フィルタと、前記平板フィルタを180度回転するモータを設け、前記平板フィルタの両面に触媒を設けてなる請求項1記載の換気装置。
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