JP3399682B2 - 換気装置および光触媒分解方法 - Google Patents
換気装置および光触媒分解方法Info
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Description
は業務用の換気装置に関し、油煙等の油汚れにより、不
快な状態になるのを防止する、自己油浄化機能を有する
換気装置に関するものである。
力化から、家庭の台所用、あるいは業務用の換気装置
は、油汚れが自己分解し、常に清潔でクリーンな状態に
維持されることが求められている。
151029号公報に示すような構成が一般的であっ
た。以下、その構成について図15を参照しながら説明
する。
ンモータ102が設けられ、本体101の吸気口103
にフィルタ104が設けられている。本体101に排気
口105が設けられ、本体101内部に遠赤外線熱源1
06が設けられている。フィルタ104には加熱触媒1
07が塗布されている。
通電加熱するとフィルタ104が熱せられ、加熱触媒1
07の作用により、フィルタ104の表面に付着した調
理油が、触媒分解、気化することになる。
装置では、加熱触媒107を活性化させるために、フィ
ルタ104を300℃ 以上の高温に上げる必要があ
り、火災および火傷等に対する安全上、およびエネルギ
ーロスが大きいという課題があった。
で自己浄化機能をはたすことができまた付着した調理油
を効率良く分解する換気装置を提供することを第1の目
的とする。
光触媒分解方法を提供することにある。
成するための第1の手段は、本体と、この本体の内部に
設けられたファンモータと、前記本体に設けられたこの
ファンモータにより室内空気を吸気する吸気口と、室外
に排気する排気口と、前記本体内部であって、前記ファ
ンモータの吸気側に設けられたフィルタと、このフィル
タ面より前記本体の吸気側をフロントフードとし、この
フロントフード内面と前記フィルタ表面に設けられた触
媒と、前記触媒に水噴霧、吸着させる霧化手段を設け
て、前記本体内部に設けられたこの触媒を励起活性化さ
せる励起手段との構成としたものである。
手段は、光触媒と前記光触媒に水を噴霧、吸着させる霧
化手段を備えてなる光触媒分解方法の構成としたもので
ある。
媒が常温で励起、活性化され、付着した調理油が分解、
気化し、自己浄化することができ、また触媒に直接噴霧
することにより、水分供給と、溶存酸素の供給ができ、
水分解によるラジカルが発生し、効率良く付着した調理
油を分解することができるものである。
直接噴霧することにより、水分供給と、溶存酸素の供給
ができ、水分解によるラジカルが発生し、効率良く付着
した油を分解することができるものである。
参照しながら説明する。
部にファンモータ102が設けられ、本体101に吸気
口103が設けられている。本体101の内部であっ
て、ファンモータ102の吸気側にフィルタ104が設
けられ、本体101に排気口105が設けられ、本体1
01のフィルタ104の吸気側をフロントフード1と
し、フィルタ104の表面とフロントフード1の内面に
光触媒である二酸化チタン2が塗布され、フィルタ10
4と対向するフロントフード1の内面に近紫外線を照射
する捕虫用蛍光灯3が設けられている。
汚染された室内空気を、換気装置本体101の内部に設
けられたファンモータ102により、吸気口103から
吸い込み、排気口105から室外に排出し、室内が調理
時の油ミスト等で汚染されることなく、室内の清浄度を
維持する。油ミストが本体101を排出通過する際、フ
ィルタ104の表面およびフロントフード1の内面に油
ミストが付着する。フィルタ104の表面およびフロン
トフード1の内面には二酸化チタン2が塗布されてお
り、油ミストは二酸化チタン2の表面に付着することに
なる。二酸化チタン2を捕虫用蛍光灯3で近紫外線照射
を行うと、二酸化チタン2が励起され、ラジカルが発生
し、油ミストを低分子に分解、気化浄化し、フィルタ1
04の表面およびフロントフード1の内面が油汚れを起
こすことなく、常に清潔な状態が維持されることとな
る。なお、二酸化チタン2以外にも、励起活性化される
触媒として、CdS、Fe2O3、ZnO、SiC、Cd
Se、SnO2、フラーレン化合物(C60、C70)
等の光触媒が挙げられる。また、捕虫用蛍光灯3以外に
も、触媒を励起活性化させるものとして、ブラックライ
ト、紫外線蛍光灯、蛍光灯、近紫外線ランプ等が挙げら
れる。
によれば、調理時に発生する油ミストを、低分子に分
解、気化浄化するため、フィルタおよびフロントフード
の内面が油汚れを起こすことなく、常に清潔に維持する
ことができる。
2、図3を参照しながら説明する。図に示すように、寿
命表示4は、上層に、通常は透明であり近紫外線の照射
により発色、不透明化する高分子膜5が設けられ、高分
子膜5の下層に近紫外光照射ランプの取り替えを表示す
る文字6が設けられている。
能力が低下する、すなわち、触媒を励起、活性化させ油
汚れを分解する捕虫用蛍光灯3の近紫外線照射量が弱ま
ると、高分子膜5が発色することなく、透明が維持さ
れ、捕虫用蛍光灯3の取り替えを表示する文字6が現
れ、捕虫用蛍光灯3の寿命表示をすることができる。な
お、発色性の高分子膜5の代わりに、透明膜の上に透明
な蛍光塗料を用いても良い。また、タイマあるいはマイ
コンにより、捕虫用蛍光灯3の作動時間を積算し、あら
かじめ設定する捕虫用蛍光灯3の寿命時間になれば、寿
命表示ランプが点灯し、捕虫用蛍光灯3の取り替えを表
示する機構でもさしつかえない。
によれば、触媒を励起活性化させる捕虫用蛍光灯3の励
起活性化力が衰え劣化すると、捕虫用蛍光灯3の寿命表
示がされ、すみやかに取り替えることができ、触媒の分
解能力を維持、すなわち油汚れの分解浄化能力を維持す
ることができる。
を参照しながら説明する。図に示すように、制御部7は
ファンモータ102と連動して捕虫用蛍光灯3を作動開
始させる構成となっている。
動開始し、すなわち調理が始まり油汚れが起き始める
と、制御部7により捕虫用蛍光灯3が作動開始し、ファ
ンモータ102の作動停止後も一定時間(20分〜2時
間程度)作動し、油汚れ成分を分解浄化後、捕虫用蛍光
灯3が停止し、油汚れ成分を効率良く、省エネルギーに
分解気化浄化することができる。
によれば、効率良く、省エネルギーに油汚れ成分を分解
気化浄化しすることができる。
を参照しながら説明する。図に示すように、制御機構8
はマイコンあるいはタイマーにより捕虫用蛍光灯3の作
動を制御する。すなわち、捕虫用蛍光灯3の毎日の動作
開始時刻、および動作時間を、1日当り3回以上、任意
に設定可能な構造としている。たとえば、マイコンある
いはタイマーにより、予想調理時間に合わせて、捕虫用
蛍光灯3を朝7時から3時間作動、昼11時30分から
2時間30分作動、夜18時から4時間作動というよう
に動作させる。
て、制御機構8により、捕虫用蛍光灯3が自動的に作動
し、調理時に発生する油汚れを分解気化浄化することが
できる。
によれば、予想調理時刻に合わせて自動的に油汚れを分
解気化浄化し、常に清潔に保つことができる。
を参照しながら説明する。図に示すように、近紫外光照
射ランプ9は分光分布の最大波長が340〜380nm
であり、320〜340nm以下の波長をカットする特
性を持っている。
タンを省エネルギー的に、効率良く励起活性化させるこ
とができる波長帯は350〜360nmであり、そのた
め分光分布の最大波長を340〜380nmとすること
により、光触媒材である二酸化チタンを効率良く励起活
性化させることができ、油汚れの分解浄化が進むことと
なる。また、320nm以下の波長をカットすることに
より、より安全に油汚れを分解浄化することができる。
によれば、省エネルギー的に、効率良く、安全に油汚れ
を分解浄化することができる。
を参照しながら説明する。本発明の第1実施例と同一部
分に対しては同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、近紫外光照射ランプ9に、近紫外光照
射ランプ9からの近紫外光の50%以上がフィルタ10
4に照射されるように反射板10が設けられている。
いフィルタ104面に近紫外光の大半を照射することに
より、効率良く油汚れを分解浄化することができ、フィ
ルタ104面以外の換気装置101のフロントフード1
の内面は油汚れの負荷は、排気の気流の関係からフィル
タ104面よりはるかに小さく、その分近紫外光の照射
量を少なくしても、油汚れを分解浄化することができ
る。なお、近紫外光照射ランプ9の代わりに、光触媒材
によっては光触媒材を励起させる蛍光灯、捕虫用蛍光灯
でもさしつかえない。
によれば、油汚れの負荷が高い部分には近紫外光の照射
量を多くすることにより、効率的に油汚れを分解浄化す
ることができる。
を参照しながら説明する。図に示すように、フィルタ1
04に凹凸が設けられている。
が大きくなり、フィルタ104の単位面積当りの負荷が
小さくなる。すなわち、油汚れの分解負荷が小さくな
り、短時間で油汚れを分解浄化することができる。
によれば、短時間で効率良く、油汚れを分解浄化するこ
とができる。
を参照しながら説明する。図に示すように、光触媒であ
る二酸化チタン2と吸湿材であるシリカゲル11とを混
合して吸湿材混合触媒12が構成されている。
11の働きにより、空気中の湿気成分が積極的に吸湿さ
れ、吸湿された湿気成分である水分が、光触媒である二
酸化チタン2により、分解され、・OH、O・、HO2
・といったラジカルが発生し、付着油の分解が促進さ
れ、短時間での分解浄化が可能となる。
によれば、吸湿によりラジカルの発生が促進され、短時
間での付着油の分解浄化が可能となる。
く、吸湿材を用いる方法としてシリカゲルを用いたが、
他にゼオライト、セピオライト等がある。発生するラジ
カルで分解、劣化されにくい無機系のものが望ましい。
また、触媒と混合する都合上、微粉末のものが良い。
0を参照しながら説明する。本発明の第1実施例と同一
部分に対しては同一番号を付し、詳細な説明は省略す
る。図に示すように、フロントフード1の下面をL字状
13にし、L字状13の上部に励起手段である近紫外光
照射ランプ9が設けられている。
らの近紫外光が直接換気装置本体101の外に漏れるこ
となく、全量をフィルタ104およびフロントフード1
の内面の、光触媒である二酸化チタン2にを照射、励起
でき、効率良くより安全に油汚れを分解浄化することが
できる。
によれば、近紫外光を外に直接漏らすことなく、全量を
フィルタ104およびフロントフード1の内面の二酸化
チタン2に照射することができ、より安全に効率良く油
汚れを分解浄化することができる。
11を参照しながら説明する。図に示すように、励起手
段である捕虫用蛍光灯3を断続作動させる制御装置14
が設けられている。断続作動は0.5〜3時間作動し、
5〜30分休止の繰り返し断続作動である。
し、油分解が進むと、触媒である二酸化チタン2に吸着
していた水分が分解しつくし、水分分解によるラジカル
の発生がとまり、またその中の溶存酸素が消費され、油
分解反応が進まなくなる。従って、一定時間毎に、捕虫
用蛍光灯3からの光照射を停止し、反応を止め、十分な
湿気、水分が吸着補給されるまで待ち、その後捕虫用蛍
光灯3を再作動させ、効率良く、省エネルギー的に、油
汚れの分解反応を進めることができる。触媒である二酸
化チタン2の空気中の湿気成分吸着は10〜20分程度
である。
置によれば、捕虫用蛍光灯3を断続作動させることによ
り、油分解反応に寄与する水分、溶存酸素がなくなった
ころ、水分、溶存酸素の十分な補給ができ、効率良く省
エネルギー的に、油汚れの分解反応を進めることができ
る。
12を参照しながら説明する。本発明の第9実施例と同
一部分に対しては同一番号を付し、詳細な説明は省略す
る。図に示すように、超音波振動子15により水を噴
霧、霧化する噴霧装置16のダクト17により、発生し
た霧が換気装置本体101内に噴霧されるように設けら
れている。
104およびフロントフード1の内面、すなわち触媒で
ある二酸化チタン2に付着し、水分、溶存酸素が補給さ
れ、油汚れの分解反応が進むこととなる。なお、積極的
に噴霧させるために、噴霧装置16にファンを設け、ダ
クト17を通して霧を送風、噴霧させても良い。また、
噴霧を断続作動させても良い。なお、図示はしていない
が、ダクト17の噴霧口を吸気口103付近に設ける
と、換気装置101が作動中では、吸い込み気流によ
り、二酸化チタン2が塗布されたフィルタ104面、お
よびフロントフード1の内面一面に噴霧された水が供給
され、溶存酸素がいきわたり、全面にわたって、水分解
によるラジカルが発生し、付着油の分解が進むこととな
る。
置によれば、油分解反応に寄与する溶存酸素を積極的に
補給でき、効率良く、油汚れの分解浄化を進めることが
できる。また、本発明実施例の光触媒分解方法によれ
ば、光触媒に直接噴霧することにより、水分供給と、溶
存酸素の供給ができ、水分解によるラジカルが発生し、
効率良く付着した油を分解することができるものであ
る。
13を参照しながら説明する。本発明の第5実施例と同
一部分に対しては同一番号を付し、詳細な説明は省略す
る。図に示すように、フロントフード1のフィルタ10
4の対向面18の下部に、捕虫用蛍光灯3、および反射
板10が設けられている。反射板10の角度19は、捕
虫用蛍光灯3、および反射板10からの照射光のフィル
タ104での反射光が、換気装置本体101の内部に反
射するように設けられている。
射光が、換気装置本体101の外に漏れることなく、フ
ロントフード1の内面に反射、照射し、そこでの油汚れ
分解、浄化を促進することができ、無駄なく、効率良
く、油汚れの分解浄化を進めることができる。
置によれば、フィルタ104面からの反射光の有効利用
を図ることができ、効率良く、油汚れの分解浄化を進め
ることができる。
14を参照しながら説明する。本発明の第1実施例と同
一部分に対しては同一番号を付し、詳細な説明は省略す
る。図に示すように、フィルタ104の後方に炭酸ガス
を検知する炭酸ガスセンサ20、および炭酸ガスセンサ
20により、捕虫用蛍光灯3の作動を制御する作動制御
装置21が設けられている。
炭酸ガスが発生し、その濃度を炭酸ガスセンサ20によ
り検知し、炭酸ガスがある一定濃度以下になった時点
で、油汚れの分解浄化が終了したと判断し、作動制御装
置21により、捕虫用蛍光灯3の作動を停止する。これ
により、油汚れの分解浄化の終了とともに、捕虫用蛍光
灯3の作動を停止することができる。なお、炭酸ガスセ
ンサ20の変わりに、油分解時に発生するアルデヒド類
検知センサでも良い。油汚れの分解浄化の終了を示すラ
ンプ等を点灯することはさしつかえない。炭酸ガスセン
サ20の位置を換気装置本体101の排気側に設けるこ
とはさしつかえない。
置によれば、油汚れの分解浄化の終了を検知することが
でき、油汚れの分解浄化の終了表示、あるいは捕虫用蛍
光灯3の自動停止をすることができ、省エネルギーで効
率良く、油汚れの分解浄化を進めることができる。
明によれば、調理時に発生する油ミストを、低分子に分
解、気化浄化するため、フィルタおよびフロントフード
の内面が油汚れを起こすことなく、常に清潔に維持する
ことができ、また油分解反応に寄与する水分、および溶
存酸素を積極的に補給でき、効率良く、油汚れの分解浄
化を進めることができる効果のある換気装置が提供でき
る。
成分を分解気化浄化することができる効果のある換気装
置が提供できる。
全に油汚れを分解浄化することができる効果のある換気
装置が提供できる。
浄化することができる効果のある換気装置が提供でき
る。
ジカルの供給が促進され、より短時間での付着油分解浄
化が可能となる効果のある換気装置が提供できる。
び溶存酸素を積極的に補給でき、効率良く、油汚れの分
解浄化を進めることができる効果のある換気装置が提供
できる。また、油分解反応に寄与する水分、および溶存
酸素を積極的に補給でき、効率良く、油汚れの分解浄化
を進めることができる効果のある光触媒分解方法が提供
できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 本体と、この本体の内部に設けられたフ
ァンモータと、前記本体に設けられたこのファンモータ
により室内空気を吸気する吸気口と、室外に排気する排
気口と、前記本体内部であって、前記ファンモータの吸
気側に設けられたフィルタと、このフィルタ面より前記
本体の吸気側をフロントフードとし、このフロントフー
ド内面と前記フィルタ表面に設けられた触媒と、前記触
媒に水噴霧、吸着させる霧化手段を設けて、前記本体内
部に設けられたこの触媒を励起活性化させる励起手段と
からなる換気装置。 - 【請求項2】 光触媒と前記光触媒に水噴霧、吸着させ
る霧化手段を備えてなる光触媒分解方法。
Priority Applications (1)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP1934494 | 1994-02-16 | ||
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Publications (2)
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ID=26356180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02707195A Expired - Fee Related JP3399682B2 (ja) | 1994-02-16 | 1995-02-15 | 換気装置および光触媒分解方法 |
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1995
- 1995-02-15 JP JP02707195A patent/JP3399682B2/ja not_active Expired - Fee Related
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