JPH1163610A - 局所換気装置 - Google Patents

局所換気装置

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JPH1163610A
JPH1163610A JP9217723A JP21772397A JPH1163610A JP H1163610 A JPH1163610 A JP H1163610A JP 9217723 A JP9217723 A JP 9217723A JP 21772397 A JP21772397 A JP 21772397A JP H1163610 A JPH1163610 A JP H1163610A
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JP
Japan
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contaminated air
filter
box
suction filter
annular gap
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Withdrawn
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JP9217723A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Kawai
俊和 河合
Masako Makino
雅子 牧野
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二酸化炭素CO2 や窒素酸化物NOX (N
O、NO2 )などの大気汚染物質や臭気を外部に排出し
ないようにして空気のクリーン化を図ることにある。 【解決手段】 レンジ調理器mと対向させて開口するよ
うに配置された箱形フード1内に吸込フィルタ2と集煙
ガイド3とを配置し、集煙ガイド3の下方周縁部をフー
ド1の下方開口端に近接させてその両者間に環状隙間9
を形成し、レンジ調理器mから上昇してくる汚染空気A
を囲繞する誘導気流Bを環状隙間9から微速で吐出させ
るものであって、吸込フィルタ2の汚染空気吐出側に配
置され、酸化チタンをコーティングした分解フィルタ1
4と、その分解フィルタ14に光照射して酸化チタンに
よる光触媒反応を惹起させる光源15とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は局所換気装置に関
し、詳しくは、一般家庭用や業務用として使用され、局
所換気を目的として厨房などに設置されたレンジフード
換気装置などの局所換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭用や業務用として使用され、局
所換気を目的として厨房などに設置されるレンジフード
換気装置は、レンジ調理器から発生する油分を含んだ煙
や蒸気からなる汚染空気を外部へ排出する手段として賞
用されている。
【0003】このレンジフード換気装置は、厨房などに
設置されたレンジ調理器の上方に配置され、そのレンジ
調理器に向けて下方に開口する箱形フードからなり、そ
の箱形フードに吸込フィルタ及び集煙ガイドを装着した
構造のものが一般的である。
【0004】レンジ調理器での加熱調理により発生して
上昇する煙や蒸気からなる汚染空気を集煙ガイドにより
集煙し、汚染空気に含まれている煤やオイルミスト等の
汚染媒体を吸込フィルタでもって凝着捕集した上で、そ
の汚染媒体が除去された空気を外部へ排出するようにし
ている。
【0005】本出願人は、適正な汚染空気の集煙効率と
汚染媒体の捕集効率を確保し、汚染空気を散逸させるこ
となく確実に集煙し得るものとして、優れた集煙及び捕
集機能を具備した給気流制御方式による局所換気装置を
先に提案している(特開平9−26178号公報)。
【0006】この局所換気装置は、レンジ調理器と対向
させて開口するように配置された箱形フード内に吸込フ
ィルタと集煙ガイドを配置し、その集煙ガイドの下方周
縁部を箱形フードの下方開口端に近接させてその両者間
に環状隙間を形成し、レンジ調理器から上昇してくる汚
染空気を囲繞する誘導気流を環状隙間から微速で吐出さ
せるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンジ調理
器での加熱調理により発生する汚染空気には、煤やオイ
ルミスト等の汚染媒体だけでなく、その他に二酸化炭素
CO2 や窒素酸化物NO X (NO、NO2 )などの大気
汚染物質や臭気も含まれる。これら大気汚染物質や臭気
を吸込フィルタでもって捕集することは困難であり、そ
の結果、これら大気汚染物質や臭気が大気中に放出され
ると、大気を汚染することになる。
【0008】特に、二酸化炭素CO2 や窒素酸化物NO
X (NO、NO2 )などの大気汚染物質が大気中に放出
されると、地球を取り巻くオゾン層に悪影響を及ぼすと
共に地球の温暖化を助長する結果となり、地球環境を保
全する意味において由由しき問題である。
【0009】そこで、本出願人が先に提案した給気流制
御方式による局所換気装置を本発明において更に改善
し、煤やオイルミスト等の汚染媒体だけでなく、二酸化
炭素CO2 や窒素酸化物NOX (NO、NO2 )などの
大気汚染物質や臭気も外部に排出しないようにして排出
空気のクリーン化を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、汚染空気発生源と対向
させて開口するように配置された箱形フード内に吸込フ
ィルタと集煙ガイドを配置し、前記集煙ガイドの下方周
縁部を前記箱形フードの下方開口端に近接させてその両
者間に環状隙間を形成し、汚染空気発生源から上昇して
くる汚染空気を囲繞する誘導気流を前記環状隙間から微
速で吐出させる給気流制御方式による局所換気装置であ
って、以下の〜の点を特徴とする。 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に配置され、酸
化チタンをコーティングした分解フィルタと、その分解
フィルタに光照射して前記酸化チタンによる光触媒反応
を惹起させる光源とを具備したこと。 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に位置する内壁
面に酸化チタンをコーティングして分解膜を形成し、前
記分解膜に光照射して前記酸化チタンによる光触媒反応
を惹起させる光源を配設したこと。 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に、表面に活性
炭を被着させた吸着フィルタを配設したこと。 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に位置する内壁
面に活性炭を被着させて吸着膜を形成したこと。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る局所換気装置をレン
ジフード換気装置に適用した実施形態を図1乃至図10
に示して説明する。尚、この局所換気装置は、前述した
ように本出願人が先に提案した給気流制御方式による局
所換気装置(特開平9−26178号公報)をその基本
構成とする。
【0012】この実施形態のレンジフード換気装置は、
図1及び図2に示すように厨房などに設置された汚染空
気Aの発生源であるレンジ調理器m(図5及び図6参
照)の上方に対向配置され、そのレンジ調理器mに向け
て下方に開口する箱形フード1からなり、その箱形フー
ド1内に吸込フィルタ2及び集煙ガイド3を収納した構
造を有する。
【0013】吸込フィルタ2の上方には筒状の区画壁4
が延設されており、この区画壁4は、内側の吐出槽5と
外側の気流調整槽6に仕切る。吐出槽5の上端部位には
ファン7が配設され、排気ダクト8が接続されて屋外と
連通する。一方、吸込フィルタ2の下方には、拡開した
集煙ガイド3を設け、その集煙ガイド3の下方周縁部を
箱形フード1の下方開口端に近接させてその両者間に、
レンジ調理器mから上昇してくる汚染空気Aを囲繞する
誘導気流Bを微速で吐出させる環状隙間9を形成する。
【0014】前述の気流調整槽6と連通して外気に開放
した給気ダクト10を箱形フード1の天板部に設ける。
また、給気ダクト10からの給気流aを受け止めて拡散
させる第1の隔壁フィルタ11を給気ダクト10の開口
部と対向させて気流調整槽6に配置する。更に、気流調
整槽6と集煙ガイド3の外周に位置する定常流槽12と
を仕切る吸込フィルタ2の周辺部位に、第1の隔壁フィ
ルタ11による拡散気流bを更に拡散させる第2の隔壁
フィルタ13を配置する。
【0015】また、吐出槽5の吸込フィルタ2の上方部
位に、酸化チタン(TiO2 )をコーティングした分解
フィルタ14を配置し、その分解フィルタ14に光照射
して酸化チタンによる光触媒反応を惹起させる光源15
を配設する。この光源15は紫外線又は可視光を照射す
るもので、分解フィルタ14への照射が可能であれば任
意の位置に取り付け可能であり、例えば、吸込フィルタ
2と分解フィルタ14との間で区画壁4の内周面に取り
付けることが可能である。
【0016】尚、前述の分解フィルタ14を設ける以外
にも、図3及び図4に示すように酸化チタンを区画壁4
の内周面にコーティングして分解膜16を形成すると共
に光源17を配設し、この光源17からの光照射により
分解膜16による酸化チタンの光触媒反応を惹起させる
ようにしてもよい。更に、図示しないが前述の分解膜を
コーティングしたパネルを区画壁4の内周面に貼り付け
るようにしてもよい。
【0017】このレンジフード換気装置(図1及び図2
に示す実施形態のもの)では、図5及び図6に示すよう
に回転するファン7の吐出能力でもって吸込フィルタ2
を境界として吐出槽5内が負圧状態となる一方、集煙ガ
イド3内が大気圧状態となっているため、この両者間で
の圧力差から、レンジ調理器mでの加熱調理により発生
して上昇する汚染空気Aを集煙ガイド3により集煙し、
汚染空気Aに含まれている煤やオイルミスト等の汚染媒
体を吸込フィルタ2でもって凝着捕集する。
【0018】ここで、給気ダクト10からの給気流a
は、まず、第1の隔壁フィルタ11で受け止められ、一
部が第1の隔壁フィルタ11を通過するが、第1の隔壁
フィルタ11が抵抗となって、大部分が気流調整槽6で
横方向に拡散してその方向性が失われる。第1の隔壁フ
ィルタ11により気流調整された第1の拡散気流bは、
第2の隔壁フィルタ13が抵抗となって、その第2の隔
壁フィルタ13を通過することにより、定常流槽12で
更に拡散してその方向性が失われる。
【0019】第2の隔壁フィルタ13により定常流化さ
れた第2の拡散気流cは、環状隙間9から誘導気流Bと
して微速で吐出する。この誘導気流Bがレンジ調理器m
から上昇してくる汚染空気Aを囲繞し、汚染空気Aと相
互に接近して汚染空気Aと合流すると、誘導気流Bが汚
染空気Aに巻き込まれるようにして吸引される。これに
より、誘導気流Bが汚染空気Aの吸引を促進して汚染空
気Aを散逸させることなく確実に集煙し、かつ、室内の
清浄な空気が吸引されることを阻止する。
【0020】一方、前述したように汚染空気A中に含ま
れる煤やオイルミスト等の汚染媒体を吸込フィルタ2に
より捕集した上で、その汚染媒体が除去された汚染空気
A中に含まれる他の物質、二酸化炭素CO2 や窒素酸化
物NOX (NO、NO2 )などの大気汚染物質を分解フ
ィルタ14により化学分解させる。
【0021】即ち、分解フィルタ14には光源15から
紫外線又は可視光が照射されているので、その光照射に
より分解フィルタ14の表面にコーティングされた酸化
チタンによる光触媒反応でもって活性度の高い酸素を発
生し、これにより有機物質である二酸化炭素CO2 や窒
素酸化物NOX (NO、NO2 )などの大気汚染物質を
分解する。
【0022】この分解フィルタ14により二酸化炭素C
2 や窒素酸化物NOX (NO、NO2 )などの大気汚
染物質を速やかに分解できることによって、それら大気
汚染物質を含まないクリーンな空気を排気ダクト8から
外部へ放出させることができる。
【0023】また、前述した分解フィルタ14及び光源
15の代わりに、図7及び図8に示すように活性炭18
を被着させた吸着フィルタ19を配設すれば、汚染空気
Aに含まれる臭気を除去することも可能である。この吸
着フィルタ19は、静電気植毛により短繊維を植毛した
状態で、アルギン酸ソーダに練り込んだ活性炭粉末をブ
ラシ等で塗布し、塩化カルシウム等の水溶液に数分浸漬
して定着させることにより製作される。
【0024】この吸着フィルタ19を使用すれば、汚染
空気Aの臭気を活性炭18により吸着してその汚染空気
Aから除去できる。尚、図9及び図10に示すように区
画壁4の内周面に前述した手法により活性炭を被着させ
て吸着膜20を形成するようにしてもよい。更に、図示
しないが活性炭を被着させて吸着膜を形成したパネルを
区画壁4の内周面に貼り付けるようにしてもよい。
【0025】尚、前述した実施形態では、厨房などに設
置されるレンジフード換気装置について説明したが、本
発明はこれに限定されることなく、レンジフード換気装
置以外の他の局所換気装置にも適用可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、吸込フィルタの汚染空
気吐出側に配置され、酸化チタンをコーティングした分
解フィルタと、その分解フィルタに光照射して酸化チタ
ンによる光触媒反応を惹起させる光源とを具備するか、
或いは、吸込フィルタの汚染空気吐出側に位置する内壁
面に酸化チタンをコーティングして分解膜を形成し、分
解膜に光照射して酸化チタンによる光触媒反応を惹起さ
せる光源を配設したことにより、光照射による酸化チタ
ンの光触媒反応でもって、汚染空気中に含まれる二酸化
炭素CO2 や窒素酸化物NOX (NO、NO2 )などの
大気汚染物質を分解できるので、外部へ放出される空気
のクリーン化が図れ、これら物質による大気汚染を抑制
できて地球を取り巻くオゾン層に悪影響を及ぼすことな
く、地球の温暖化を抑制して地球環境の保全が実現容易
となる。
【0027】また、吸込フィルタの汚染空気吐出側に、
表面に活性炭を被着させた吸着フィルタを配設するか、
或いは、吸込フィルタの汚染空気吐出側に位置する内壁
面に活性炭を被着させて吸着膜を形成するようにすれ
ば、その活性炭による脱臭作用でもって外部へ放出され
る空気のクリーン化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化チタンをコーティングした分解フィルタを
具備した実施形態の局所換気装置を示す正断面図
【図2】図1の側断面図
【図3】酸化チタンの分解膜を形成した実施形態の局所
換気装置を示す正断面図
【図4】図3の側断面図
【図5】図1の局所換気装置の使用状態を示す正断面図
【図6】図5の側断面図
【図7】活性炭を被着させた吸着フィルタを具備した実
施形態の局所換気装置を示す正断面図
【図8】図7の側断面図
【図9】活性炭の吸着膜を形成した実施形態の局所換気
装置を示す正断面図
【図10】図9の側断面図
【符号の説明】
1 箱形フード 2 吸込フィルタ 3 集煙ガイド 9 環状隙間 14 分解フィルタ 15 光源 16 分解膜 17 活性炭 18 吸着フィルタ 19 吸着膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 21/06 B01D 53/36 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染空気発生源と対向させて開口するよ
    うに配置された箱形フード内に吸込フィルタと集煙ガイ
    ドを配置し、前記集煙ガイドの下方周縁部を前記箱形フ
    ードの下方開口端に近接させてその両者間に環状隙間を
    形成し、汚染空気発生源から上昇してくる汚染空気を囲
    繞する誘導気流を前記環状隙間から微速で吐出させる給
    気流制御方式による局所換気装置であって、 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に配置され、酸化チ
    タンをコーティングした分解フィルタと、その分解フィ
    ルタに光照射して前記酸化チタンによる光触媒反応を惹
    起させる光源とを具備したことを特徴とする局所換気装
    置。
  2. 【請求項2】 汚染空気発生源と対向させて開口するよ
    うに配置された箱形フード内に吸込フィルタと集煙ガイ
    ドを配置し、前記集煙ガイドの下方周縁部を前記箱形フ
    ードの下方開口端に近接させてその両者間に環状隙間を
    形成し、汚染空気発生源から上昇してくる汚染空気を囲
    繞する誘導気流を前記環状隙間から微速で吐出させる給
    気流制御方式による局所換気装置であって、 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に位置する内壁面に
    酸化チタンをコーティングして分解膜を形成し、前記分
    解膜に光照射して前記酸化チタンによる光触媒反応を惹
    起させる光源を配設したことを特徴とする局所換気装
    置。
  3. 【請求項3】 汚染空気発生源と対向させて開口するよ
    うに配置された箱形フード内に吸込フィルタと集煙ガイ
    ドを配置し、前記集煙ガイドの下方周縁部を前記箱形フ
    ードの下方開口端に近接させてその両者間に環状隙間を
    形成し、汚染空気発生源から上昇してくる汚染空気を囲
    繞する誘導気流を前記環状隙間から微速で吐出させる給
    気流制御方式による局所換気装置であって、 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に、表面に活性炭を
    被着させた吸着フィルタを配設したことを特徴とする局
    所換気装置。
  4. 【請求項4】 汚染空気発生源と対向させて開口するよ
    うに配置された箱形フード内に吸込フィルタと集煙ガイ
    ドを配置し、前記集煙ガイドの下方周縁部を前記箱形フ
    ードの下方開口端に近接させてその両者間に環状隙間を
    形成し、汚染空気発生源から上昇してくる汚染空気を囲
    繞する誘導気流を前記環状隙間から微速で吐出させる給
    気流制御方式による局所換気装置であって、 前記吸込フィルタの汚染空気吐出側に位置する内壁面に
    活性炭を被着させて吸着膜を形成したことを特徴とする
    局所換気装置。
JP9217723A 1997-08-12 1997-08-12 局所換気装置 Withdrawn JPH1163610A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20041102