JP3620950B2 - オートマチックトランスアクスル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのクランクシャフトとトルクコンバータとを連結するドライブプレートの結合構造を改良したオートマチックトランスアクスルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のオートマチックトランスアクスルとしては例えば、特開平5−58178号公報に開示されたようなものがある。
すなわち、エンジンのクランクシャフトとトルクコンバータとを結合するドライブプレートは、トルクコンバータのカバーの軸方向前面の壁面に設けられたボスにボルトにより結合されている。
また、スタータ用のリングギヤが、トルクコンバータのカバーの外周に溶接固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のオートマチックトランスアクスルにあっては、リングギヤがトルクコンバータのカバーの外周に溶接固定されているので、リングギヤの外径はトルクコンバータのカバーの外径にしたがって所定の範囲内で小さくすることができる。しかしながら、ドライブプレートを結合するためのボスが、トルクコンバータのカバーの前面に設けられているので、オートマチックトランスアクスルは、ボスの分だけ軸方向の寸法が大きくなり、重量が増加し、コストも増加するという問題があった。
【0004】
また、トルクコンバータのカバーの油圧によって発生する応力の高い部分にボスが溶接固定されているので、トルクコンバータのカバーの板厚を厚くする必要があり、この点からも、オートマチックトランスアクスルの軸方向の寸法が大きくなり、重量が増加し、コストも増加する。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、ドライブプレートのトルクコンバータとの結合部における軸方向寸法と径方向寸法の両者を短縮するとともに、重量低減されるオートマチックトランスアクスルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため本発明のオートマチックトランスアクスルは、トルクコンバータのカバーの外周にスタータ用リングギヤが溶接固定されるとともに、エンジンのクランクシャフトとトルクコンバータとを結合するドライブプレートの周縁部をリングギヤにボルトで結合し、上記のドライブプレートは、クランクシャフトへの取付部からほぼ平板円盤状に外方へ延びた基部と、その周縁部においてリングギヤ方向へオフセットしたフランジからなり、そのフランジに上記ボルトを通すボルト孔を備えるとともに、ボルト孔の近傍に基部とフランジを結ぶ傾斜部分にまたがる窓が形成されているものとした。
【0007】
また、リングギヤは、周方向において上記の窓をさけた位置でトルクコンバータのカバーに溶接固定することができる。
【0008】
【作用】
ドライブプレートがリングギヤに直接ボルトで結合され、リングギヤがトルクコンバータのカバーの外周に溶接されているので、トルクコンバータのカバー前面の壁面とドライブプレート間にボスを設ける必要がない分だけオートマチックトランスアクスルの軸方向長さが短縮される。
また、ボス溶接による壁面の肉厚の不均一発生もない。
【0009】
そしてとくに、ドライブプレートのフランジを基部からリングギヤ方向へオフセットさせてリングギヤにボルト固定するので、軸方向長さの短縮が促進される。
また、ドライブプレートのボルト孔の近傍に窓を設けているのでボルト孔周りに平坦部が確保でき、ドライブプレートの基部とフランジを結ぶ傾斜部分にボルトあるいはワッシャが干渉することがない。
さらに、リングギヤとトルクコンバータのカバーを上記の窓を避けた位置で溶接することにより、リングギヤとドライブプレート固定用のねじ穴をカバー外周面に接近させて設定することができ、リングギヤを含めた全体の径方向寸法が短縮される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、本発明の実施例の構成を示す図である。
トルクコンバータハウジング1内において、スタータ用のリングギヤ11がトルクコンバータ12のカバー13の外周部に、後述する溶接固定部において結合されている。
一方、エンジンのクランクシャフト2に取り付けられるドライブプレート3は、クランクシャフト2への取付部からほぼ平板円盤状に外方へ延びた基部4と、その周縁部においてリングギヤ11方向へオフセットしたフランジ6を有している。そしてこのフランジ6を周方向複数箇所で直接ボルト16によりリングギヤ11に結合してある。
【0011】
図2は、リングギヤ11とトルクコンバータのカバー13との結合状態を示す。リングギヤ11の内周11aとトルクコンバータカバー13の外周13aとの溶接固定部14は、周方向においてドライブプレート取付孔(ねじ穴)20より離れた位置に設定され、ドライブプレート3の窓7を避けて溶接されている。
【0012】
つぎにボルト16によるドライブプレート3のリングギヤ11への結合部について詳細に説明する。図3は結合部の部分拡大図、図4はドライブプレート3の部分正面図である。
ドライブプレート3のフランジ6にボルト孔8が設けられるとともに、そのボルト孔8に隣接してドライブプレート中心側には周方向に長い窓7が形成されている。この窓7は、基部4とフランジ6を結ぶ傾斜部分5にまたがって位置している。
【0013】
各ボルト孔8部には、補強板9がスポット溶接Wにより取り付けられている。ボルトの座面として十分な大きさのフランジ幅がとれない場合でも、ボルト孔8近傍の窓7によりフランジ6の側縁が傾斜部分5から自由となるので、ボルト孔8を中心とする所定範囲をプレスにより平坦とすることができる。これにより、補強されたボルト取付座面が形成される。
これにより、ドライブプレート3のフランジ6結合位置を極力トルクコンバータ12のカバー13寄りに設定して、リングギヤ11の外径を小さくすることができる。
【0014】
リングギヤ11の外径を小さくした本実施例では、図1に示すように、トルクコンバータハウジング1にスタータモータ30を取り付けてある。
オイルポンプカバー21には、図5に示すように、その外周21aに凹陥部22が形成されている。そして、図2にも示されるように、トルクコンバータハウジング1にはこのオイルポンプカバーの凹陥部22に対応させて、取付孔25を備えるスタータモータ取付用の膨出部24が形成されている。
膨出部24に取り付けられたスタータモータ30は、そのピニオン軸31が入力軸10と平行になり、エンジン始動にあたってリングギヤ11に噛み合ってクランキングを行なう。
【0015】
以上のように構成された本実施例によれば、リングギヤ11がトルクコンバータカバー13の外周部に固定され、このリングギヤにドライブプレート3を固定するようにしたので、軸方向の長さを短くできる。そして、ドライブプレート3のボルト16による結合部近傍の中心側に窓7が設けられているので、ボルト16が締結時にドライブプレート3の傾斜部分5に干渉することなく。直接リングギヤ11に確実に結合することができる。
【0016】
また、溶接固定部14は窓7より離れた位置にあるので、ボルト16は締結時に溶接固定部14と干渉することもない。したがって、ボルト16用のねじ穴(ドライブプレート取付孔)20をカバー13の外周面に接近させ、ドライブプレート3とリングギヤ11の結合位置がぎりぎりトルクコンバータ12のカバー13寄りになり、リングギヤ11の外径が小さくなる。
そして、トルクコンバータの通常高い応力が発生するカバー13の前面13bにボスなどを溶接する必要がないので、溶接による壁面肉厚の不均一も発生せず、カバー13の板圧を大きくしないで済む。
【0017】
また、リングギヤ11の外径が小さくなったため、トルクコンバータハウジング1内のオイルポンプカバー21に凹陥部22を設けることにより、スタータモータ30を中心側に寄せ全体をコンパクトにしつつトルクコンバータハウジング1に取り付けることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明は、トルクコンバータのカバーの外周にスタータ用リングギヤを溶接固定するとともに、ドライブプレートの周縁部をリングギヤにボルトで結合するものとしたので、トルクコンバータのカバー前面の壁面とドライブプレート間にボスを設ける必要がない分だけオートマチックトランスアクスルの軸方向長さが短縮されるという効果を有する。また従来のようにトルクコンバータのカバー前面にボスを溶接する必要がないから、壁面の肉厚の不均一も発生しないので、カバー自体の軽量化も図れる。
【0019】
そしてとくに、ドライブプレートのフランジを基部からリングギヤ方向へオフセットさせてリングギヤにボルト固定するので、軸方向長さを有効に短縮することができる。
また、ドライブプレートのボルト孔の近傍に窓を設けているので、ボルト孔周りに平坦部が確保でき、ドライブプレートの基部とフランジを結ぶ傾斜部分にボルトあるいはワッシャが干渉することがないので、確実に固定することができる。
【0020】
さらに、リングギヤとトルクコンバータのカバーを上記の窓を避けた位置で溶接することにより、リングギヤとドライブプレート固定用のねじ穴をカバー外周面に接近させて設定することができ、リングギヤを含めた全体の径方向寸法が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す断面図である。
【図2】リングギヤとトルクコンバータカバーの結合状態を示す正面図である。
【図3】ドライブプレートとリングギヤの結合部の部分拡大図である。
【図4】ドライブプレートの部分正面図である。
【図5】オイルポンプカバーを示す正面図である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータハウジング
2 クランクシャフト
3 ドライブプレート
4 基部
5 傾斜部分
6 フランジ
7 窓
8 ボルト孔
9 補強板
10 入力軸
11 リングギヤ
12 トルクコンバータ
13 カバー
14 溶接固定部
20 ドライブプレート取付孔
21 オイルポンプカバー
22 凹陥部
24 膨出部
25 取付孔
30 スタータモータ
31 ピニオン軸
Claims (2)
- トルクコンバータのカバーの外周にスタータ用リングギヤが溶接固定されるとともに、エンジンのクランクシャフトとトルクコンバータとを結合するドライブプレートの周縁部を前記リングギヤにボルトで結合し、
前記ドライブプレートは、クランクシャフトへの取付部からほぼ平板円盤状に外方へ延びた基部と、その周縁部においてリングギヤ方向へオフセットしたフランジからなり、該フランジに前記ボルトを通すボルト孔を備えるとともに、該ボルト孔の近傍に前記基部とフランジを結ぶ傾斜部分にまたがる窓が形成されていることを特徴とするオートマチックトランスアクスル。 - 前記リングギヤは、周方向において前記窓をさけた位置でトルクコンバータのカバーに溶接固定されていることを特徴とする請求項1記載のオートマチックトランスアクスル。
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