JP3620814B2 - 多孔質複合軸受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸を支持する多孔質複合軸受に係り、特に、情報機器や音響映像機器等に組み込まれるスピンドルモータ用軸受等の、比較的高速で回転する回転軸を高精度で支持するのに好適な多孔質複合軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転軸を支持する軸受にあっては、回転軸との摺動による摩擦発生に伴って騒音や振動が起こるが、特に、上記スピンドルモータ用軸受等の比較的高速で回転する回転軸を高精度で支持する場合には、騒音や振動を極力抑える必要が生じてくる。そのような軸受としては、(1)内周面に周方向に延びる複数の溝を形成して摩擦抵抗の低減を図ったもの、がある。この軸受は多孔質材である含油焼結合金からなり、溝内に溜まった潤滑油が回転軸の回転に伴い摺動面に供給されて油膜が形成される。この油膜形成作用と、溝が形成されたことによる摩擦面積の減少とが相まって、摩擦抵抗が低減し騒音や振動が抑えられる。
【0003】
このように、多孔質である焼結合金からなり、その内周面に溝を形成して溝内の潤滑油を効果的に流動させることにより摩擦抵抗の低減を図る軸受としては、例えば、(2)溝を螺旋状として回転軸の回転に伴い潤滑油を軸受の内方に導くもの、(3)螺旋状の溝の一端が端面に開口し、閉塞した他端方向に向けて潤滑油を流動させるもの、(4)溝を内周面の展開形状がV字状となるようにして潤滑油を軸受の軸線方向中央部に集中させるもの、等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような軸受は、回転軸が回転して溝内にある潤滑油が流動するに伴い、その潤滑油の圧力が高まっていわゆる動圧が発生し、その動圧によって回転軸の荷重の一部を支持する作用が働くものである。このような動圧軸受は動圧が高ければ高いほど軸受としての剛性が向上するものであるが、焼結合金製の軸受にあっては、多孔質ゆえに潤滑油が漏出して動圧が上昇しにくく、大きな動圧が得られにくいといった特性がある。そこで、動圧を確保するために潤滑油が溜まる溝の形態が重要となってくるわけであるが、上記の(1),(2),(3)のような溝は、両端が軸受の端面に開口しているので、潤滑油の圧力が高まってもすぐに開口側すなわち低圧側の端部方向に圧力がリークしてしまい、十分な動圧が得られない。前述した(4)のV字状の溝の場合は、溝の屈曲部へ潤滑油が集中するので動圧が生じやすい。しかしながら、V字状溝を形成する場合には金型成形では困難なので、焼結後に、その焼結体に切削や転造による後加工を施す必要が生じる。焼結品はこのような後加工を必要としないからコストダウンが図れるという点が大きな長所であるにもかかわらず、後加工を要するということは、焼結で製造する意味が薄れ、コストの上昇を招く。
【0005】
一方、、溝の縦断面形状としては、例えば、周方向に沿った溝の深さが回転軸の回転方向に向かうにしたがい漸次浅くなり、その先端が内周面になだらかに連続するくさび状の形状も考えられる。しかしながら、この場合には、高い動圧が得られるものの、その溝は両端が内周面内で閉塞するので、前述のように金型成形法では形成しづらく、後加工に頼らざるを得ない。
【0006】
なお、いわゆる「中膨らまし」と呼ばれる内径を拡大させる技術では、端面に開口していない溝あるいは凹所が内周面に形成され得るが、これは回転軸との摺動面積を減少させたり同軸精度を上げたりといったことを目的とするもので、動圧はほとんど発生しない。
【0007】
したがって、本発明は、摩擦抵抗が低減して騒音や振動が抑制されるのはもちろんのこと、多孔質でありながら動圧が発生しやすく、かつその動圧が大きいものとなって軸受として剛性の向上が図られる多孔質複合軸受を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の多孔質複合軸受は、流体潤滑剤を含有した少なくとも2つ以上の多孔質軸受体が、互いに連続する状態で接合面どうしを合わせて再圧縮され、この再圧縮時に、各軸受体が軸線方向に加圧されて互いに密着して軸方向に接合されることにより組み合わされてなり、互いに接合される前記軸受体のうちの少なくとも一つの軸受内周面に、少なくとも一方の端面側接合面に開口する開口凹部が形成されることにより、組み合わされた軸受全体の内周面内において回転方向に周縁が閉塞された閉塞凹部が形成されており、この閉塞凹部は、前記開口凹部側の接合面に軸方向に突出する凸部を予め形成しておき、この凸部を、前記再圧縮時に加圧することにより軸受体どうしが密着して形成されていることを特徴としている。
この多孔質複合軸受にあっては、一つの軸受体の内周面にのみ開口凹部が形成されている場合には、その開口凹部は接合面に開口しているので、軸受体を加圧成形する際にその開口凹部の形状の自由度が高く、かつその開口凹部を容易に形成することができる。軸受体を接合して軸受としたときに、開口凹部は、開口凹部が形成されていない軸受体の接合面により開口が閉じられ、したがって開口凹部は閉塞凹部となる。閉塞凹部に供給された潤滑油は逃げ場がなくなるから動圧が発生しやすく、軸受としての剛性が向上する。
【0009】
ここで、上記開口凹部を、互いに接合される双方の軸受体の内周面にそれぞれ形成しておき、これら開口凹部の開口を突き合わせることによっても閉塞凹部を形成することができる。一つの軸受体にのみ開口凹部を形成した場合にはその開口凹部がそのまま閉塞凹部となるが、双方の開口凹部を組み合わせることで、閉塞凹部の形状の自由度がさらに高まる。また、開口凹部が軸方向に貫通して両端接合面に開口している場合は、開口量の大きい接合面側を突き合わせることにより、同様の効果が得られる。また、閉塞凹部の縦断面積を、回転軸の回転方向に向かうにしたがって幅を狭くしたり深さを浅くしたりして変化させると、断面積が小さくなった側がくさび状の隙間となるので、高い動圧が速やかに発生し、特に回転軸の初期起動時においても安定した軸支持作用が発揮される。また、各軸受体の通気度および/または気孔率を異ならせると、通気度および/または気孔率が小さい方へ潤滑剤が毛細管力により移動するので、その移動側に厳しい条件となる軸受部分を設定することにより、全体として長寿命化が図られる。
【0010】
また、少なくとも一つの軸受体内周面の接合面側に、開口凹部よりも深い逃げ凹部を形成しておくと、この逃げ凹部から常に閉塞凹部に潤滑剤が供給され、潤滑作用が維持される。このように、潤滑油の供給を積極的に行う手段としては、例えば、軸受内径を異ならせ、より小径側に潤滑剤が供給されるようにすれば、含有潤滑剤が有効に活用されて長寿命化が図られる。また、荷重が高い側の軸受内径および軸の外径を大きく形成すれば、摺動面にかかる面圧を下げることができる。また、閉塞凹部の内面を他の部分よりも高密度とすることにより、動圧のリークが抑制されて高い動圧が保持される。さらに、上記のように開口凹部側の接合面に軸方向に突出する凸部を予め形成しておき、この凸部を再圧縮時に加圧することにより軸受体どうしを密着させた構成とすることにより、閉塞凹部の接合部が高密度化して境界部からの動圧のリークが抑制される。
【0011】
また、本発明の多孔質複合軸受は、次の方法によって好適に製造することができる。すなわち、多孔質材料により前記各軸受体を成形し、次いで、これら軸受体を連続させた状態で接合面どうしを合わせて再圧縮し、この再圧縮時に、各軸受体を軸線方向に加圧して互いに密着させるとともに、閉塞凹部を形成する。その際に、前記開口凹部側の接合面に軸方向に突出する凸部を予め形成しておき、この凸部を、再圧縮時に加圧することにより軸受体どうしを密着させ、これにより閉塞凹部を形成する。この製造方法により、内周面内において完全に、もしくは一部が閉塞する閉塞凹部を有する多孔質複合軸受を容易に製造することができる。
また、上記のように開口凹部側の接合面に軸方向に突出する凸部を予め形成しておき、この凸部を、前記再圧縮時に加圧することにより軸受体どうしを密着させることにより、閉塞凹部の接合部が高密度化して境界部からの動圧のリークが抑制される。さらに、閉塞凹部の加工代を大きくとってこの閉塞凹部の内面の密度を高くすれば、加工度が高くなることにより通気度および/または気孔率が小さくなって動圧のリークが抑制され、いっそう大きな動圧が保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態の軸受1を径方向に縦に割った状態を示しており、この軸受1は、軸方向を分割する第1,第2の軸受体10,20が組み合わされて構成されている。各軸受体10,20は多孔質体である焼結合金製であり、これは、まず原料粉末を成形金型で加圧成形して圧粉体を成形し、次いでこの圧粉体を焼結することで得る。そして、これら2つの軸受体10,20を再圧縮(サイジング)工程において軸方向に加圧し、両者を接合させて軸受1を得る。なお、この第1の実施形態のみならず、以下に説明する各実施形態の軸受すべてが、焼結合金製の複数の軸受体を軸方向に接合してなるもので、その都度の説明は省略する。
【0013】
さて、第1,第2の軸受体10,20は、いずれもリング状に形成されたもので、互いの接合面11,21には、互いに嵌合する段部12,22が形成されている。これら段部12,22の嵌合により、両者が確実に結合される。また、これら軸受体10,20の軸受孔13,23の内周面14,24には、直角三角形状の複数(図では1つのみ示す)の開口凹部15,25が周方向にバランスよく形成されている。これら開口凹部15,25は、直角をなす辺部の一方が接合面11,21に開口し、他の辺部は軸方向に延在している。これら開口凹部15,25は、圧粉体成形時に予め形成されている。圧粉体の成形に際しては、外周面に開口凹部15(25)の形状に合致した凸部を有するコアを使用するが、開口凹部15(25)が軸方向へ向けて開口しているので、成形用の下パンチをダイスおよびコアに対して上方へ相対移動させるだけで圧粉体を金型から取り出すことができる。また、各開口凹部15,25の径方向に沿った断面形状は、図2に示すように、周方向中央がもっとも深く、周方向両端に向かうにしたがって漸次浅くなり、なだらかに内周面14,24に連続するような谷型となっている。そして、これら各軸受体10,20は、段部12,22どうしが嵌合され、かつ接合面11,21どうしが密着されて軸受1に組み立てられる。軸受1とされた状態で、各軸受体10,20の軸受孔13,23は同軸的に連続し、さらに、開口凹部15,25が合体されて、軸受1全体の軸受孔2の内周面3内において周縁が閉塞する複数の三角形状の閉塞凹部4が、周方向にバランスよく形成されている。なお、閉塞凹部4すなわち開口凹部15,25の断面は、図3のように、周方向の一方側(図中右側)に向かうにしたがって漸次浅くなる形状であってもよい。
【0014】
図4および図5は、上記第1の実施形態の変形例を示している。図4に示すように、第1の軸受体10の接合面11における内周側に、さらに周凸条16が形成されている。また、段部12,22の外周側の対向面12a,22aには、互いに噛み合う位置決め用の凹凸部(図示略)が形成されている。第1,第2の軸受体10,20を接合させるときには、これら凹凸部を噛み合わせることにより開口凹部15,25どうしの位置決めがなされる。第1,第2の軸受体10,20を接合する際には、第1の軸受体10の周凸条16を大きく塑性変形させてつぶし、図5に示す軸受1を得る。これによって接合部分が高密度となり、接合部における境界部からの動圧のリークが抑制されて動圧がさらに高くなり、軸受性能が向上する。
【0015】
次に、軸受孔内周面に形成される閉塞凹部の形状を変えた第2〜第4の実施形態を説明する。これら各実施形態では、第1,第2の軸受体10,20を接合する点において、上記第1の実施形態と同様である。
【0016】
(2)第2の実施形態
図6に示す第2の実施形態の軸受1においては、第1,第2の軸受体10,20の内周面14,24に、接合面11,21に開口する短い螺旋溝状の複数(図では1つのみ示す)の開口凹部15,25が、それぞれバランスよく形成されている。そして、各軸受体10,20が接合されて開口凹部15,25の開口が互いに突き合わされることにより、V字状の複数の閉塞凹部4が周方向にバランスよく形成されている。開口凹部15,25の径方向に沿った断面形状は、図7に示すように矩形状であって、深さはほぼ均一である。なお、その深さは、周方向両端に向かって浅くなるような不均一であってもよい。この軸受1の圧粉体の成形に際しても、外周面に開口凹部15(25)の形状に合致した凸部を有するコアを使用するが、開口凹部15(25)が軸方向へ向けて螺旋状をなしているので、はすば歯車を成形する場合と同様に成形用の下パンチをダイスおよびコアに対して上方へ相対移動させると同時に、コアを開口凹部15(25)に沿って回転させることにより、圧粉体を金型から取り出すことができる。
【0017】
(3)第3の実施形態
図8に示す第3の実施形態の軸受1においては、第1、第2の軸受体10,20の内周面14,24に、接合面11,21に開口する直角三角形状の複数の開口凹部15,25が、それぞれ周方向にバランスよく形成されている。これら開口凹部15,25は、開口側の底辺部に直交する辺部が軸方向に沿っている。そして、各軸受体10,20が接合されて開口凹部15,25が合体されることにより、軸受1全体の内周面3内において周縁が閉塞した複数の閉塞凹部4が、周方向にバランスよく形成されている。これら閉塞凹部4は、斜辺部どうし並びに辺部どうしが平行で点対称をなし、軸方向の長さが一定の平行四辺形状である。この形状の場合、回転軸の回転に伴う閉塞凹部4の動圧効果が、正逆いずれの回転方向であってもほぼ同様に発揮され、適用自由度が広がる。
【0018】
(4)第4の実施形態
図9に示す第4の実施形態の軸受1においては、第1の軸受体10の内周面14に、上記第3の実施形態と同様の複数の開口凹部15が周方向にバランスよく形成され、一方、第2の軸受体20の内周面24には、上底部および下底部が軸方向と平行な台形状の複数の開口凹部25が、周方向にバランスよく形成されている。そして、各軸受体10,20が接合されて開口凹部15,25が合体されることにより、軸受1全体の内周面3内において周縁が閉塞した複数の閉塞凹部4が、周方向にバランスよく形成されている。これら閉塞凹部4は、矢印Aで示す周方向に向かうにしたがって軸方向長さが短くなる台形状である。
【0019】
さて、上記第1〜第4の実施形態の各軸受1にあっては、軸受1を構成する第1,第2の軸受体10,20にそれぞれ形成された開口凹部15,25が接合面11,21に開口しているので、軸受体10,20を圧粉体として加圧成形する際にその開口凹部15,25を容易に形成することができる。そして、これら開口凹部15,25を合体させることにより、軸受1全体の内周面3内において閉塞する閉塞凹部4を容易に形成することが可能となる。軸受1が使用される際には潤滑油が含浸されるが、閉塞凹部4に浸潤して供給された潤滑油は逃げ場がなくなり、したがって動圧が発生しやすく、軸受としての剛性が向上する。また、各軸受体10,20に開口凹部15,25を形成し、これらを合体させるので、閉塞凹部4の形状の自由度が高まる。また、特に第1,第2および第3の実施形態の場合、閉塞凹部4の断面積が回転軸の回転方向に向かうにしたがって漸次小さくなって端部側がくさび状の隙間となるので、高い動圧が速やかに発生し、特に回転軸の初期起動時においても安定した軸支持作用が発揮される。また、第1の実施形態の図2に示した閉塞凹部4は、周方向の両方がくさび状の隙間となるので、正逆いずれの回転方向にも有効に対応する。
【0020】
さらに、図5に示した第1の実施形態の変形例の軸受1の場合、接合部が高密度となっているので、前述の如く各軸受体10,20の境界部からの動圧のリークが抑制されることに加え、閉塞凹部4の内面の通気度や気孔率が小さくなり、より高圧側で潤滑油が軸受内にしみ込み難い状態が得られるから、より高い動圧が保持される。また、第4の実施形態のように閉塞凹部4が台形状である場合、潤滑油が上底側(図9で左側)に集中して高い動圧が発生するが、この部分が一方の軸受体20側にずれているので、接合部における境界部からの動圧のリークが少なくなり、高い動圧が得られて軸受性能の向上が図られる。また、下底側へ回転軸が回転すると潤滑油の集中度は下がるが、接合部近傍で動圧は上下にバランスよく発生する。この下底側には実質的にもっとも負荷がかかるので、発生する動圧によって回転軸は高精度で支持される。
【0021】
なお、第1,第2の軸受体10,20における開口凹部15,25の形状、開口凹部15,25の合体による閉塞凹部4の形状もしくは合体のパターンは任意であり、その例を図10および図11の展開図に示す。図10(a)の場合は開口凹部15,25が三角形状あるいは台形状、図10(b)は細い三角形状、図10(c)は異形状、図11は短い螺旋状である。また、開口凹部15,25の断面形状も任意であり、その例を図12(a)〜(d)に示す。図12で矢印Aは、回転軸の回転方向の一例を示している。図13は、開口凹部15,25の形状パターンのいくつかをさらに示しているが、この場合、開口凹部15,25を軸受体10,20の露出側端面にも開口させている。このように露出側端面にも開口凹部15,25を開口させることにより、閉塞凹部4へ外部から潤滑油を供給することができ、少ない潤滑油量でも安定した動圧を得ることができる。
また、上記第1〜第4の実施形態において、接合部分の形状に伴う第1,第2の軸受体10,20の組立パターンは任意であり、図14(a)は接合面11,21の全面を密着させた例、図14(b)は第1,第2の軸受体10,20の径方向の境界部の間に潤滑油を溜めるリング状のチャンバー5を設けた例、図14(c)は第1の軸受体10の軸受孔13に形成された大径部16内に第2の軸受体20を収納した例である。
【0022】
(5)第5の実施形態
次いで、本発明に係る第5の実施形態を、図15および図16を参照して説明する。
図15に示す第5の実施形態の軸受1は、軸受孔13,23を有するリング状の第1,第2の軸受体10,20が互いに接合されるとともに、リング状の第3の軸受体30が、第1,第2の軸受体10,20の外周面における境界部にまたがって接合されたものである。第1,第2の軸受体10,20の内周面14,24には、底辺部が接合面11,21に開口する二等辺三角形状の複数(図では1つのみ示す)の開口凹部15,25が、周方向にバランスよく形成されている。これら開口凹部15,25の径方向に沿った断面は、図16に示すように、周方向中央がもっとも深く、周方向両端に向かうにしたがって漸次浅くなり、なだらかに内周面14,24に連続する湾曲型に形成されている。また、第1,第2の軸受体10,20の外周面における接合面11,21側の端縁には、周方向に沿った凹段部17,27がそれぞれ形成されている。そして、第1,第2の軸受体10,20が接合されて開口凹部15,25が合体され、さらに、双方の凹段部17,27によって形成された溝部6に第3の軸受体30が接合されて軸受1に組み立てられる。この軸受1全体の内周面3には、開口凹部15,25の合体により、内周面3内において周縁が閉塞した複数の閉塞凹部4が、周方向にバランスよく形成されている。これら閉塞凹部4は、周方向両端側に向かうにしたがって軸方向長さが縮小する菱形状であり、正逆いずれの回転方向にも対応できる形状となっている。
【0023】
上記第5の実施形態の軸受1にあっても、開口凹部15,25が合体されることで閉塞凹部4が容易に形成され、その閉塞凹部4における潤滑油は逃げ場がないことから、動圧が発生しやすいものとなっている。さらに、閉塞凹部4は、周方向の両端部がくさび状の隙間となるので高い動圧が得られるとともに、回転軸が正逆いずれの方向に回転しても、高い動圧が得られる。
【0024】
(6)第6の実施形態
次いで、本発明に係る第6の実施形態を、図21を参照して説明する。
第6の実施形態の軸受1は、軸方向中央部の第1の軸受体10を挟んでその両側に第2,第3の軸受体20,30が接合されたものである。第1の軸受体10の接合面11と、この接合面11に密着される第2,第3の軸受体20,30の接合面21,31には、互いに嵌合する段部12,22,32がそれぞれ形成されている。第1の軸受体10の軸受孔13の内周面14には、両側の接合面11に開口する短い螺旋状の複数の開口凹部15が、周方向にバランスよく形成されている。これら開口凹部15は、図中矢印Aで示す回転軸の回転方向に向かって斜めに延びている。一方、第2,第3の軸受体20,30の軸受孔23,33の内周面23,34には、接合面21,31に開口する開口凹部25,35がそれぞれ形成されている。これら開口凹部25,35は、接合面21,31に開口する周溝(逃げ凹部)25a,35aと、この周溝25a,35aから複数分岐する短い螺旋溝25b,35bとが合体されたもので、螺旋溝25b,35bは、回転軸の回転方向に向かって斜めに延びている。各周溝25a,35aの深さは、螺旋溝25b,35bよりも深くなっている。
【0025】
この軸受1は、第1の軸受体10の両側の段部12に、第2,第3の軸受体20,30の段部22,32をそれぞれ嵌合して接合することにより得られる。この軸受1にあっては、第1の軸受体20の開口凹部15と第2,第3の軸受体20,30の周溝25a,35aが合体されることにより、軸受1の内周面3に、周溝25a,35aの両側から開口凹部15と螺旋溝25b,35bが回転軸の回転方向に向かって斜めに分岐する閉塞凹部4が形成されている。この閉塞凹部4は、軸受1全体の内周面3内において周縁が閉塞している。
【0026】
次に、上記第6の実施形態と同様に軸方向に3分割される第1〜第3の軸受体10,20,30が軸方向に接合されて軸受が構成される第7〜第9の実施形態を説明する。
(7)第7の実施形態
図22は、第7の実施形態の軸受1が分割された状態を示している。この場合第1の軸受体10の内周面14には、両側の接合面11に開口する2種類の開口凹部すなわち第1,第2の開口凹部15A,15Bが、複数形成されている。第1の開口凹部15Aは略4分の1円弧状で、その円弧部は、矢印Aで示す回転軸の回転方向に向いている。また、第2の開口凹部15Bは、第1の開口凹部15Aの円弧部に沿って延びる短い螺旋状である。これら第1,第2の開口凹部15A,15Bは、周方向に沿って交互に、かつバランスよく配されている。一方、第2,第3の軸受体20,30の内周面24,34には、第1の軸受体10に接合された状態で、第1の軸受体10の各開口凹部15A,15Bと対称をなす同様の第1の開口凹部25A,35Aおよび第2の開口凹部25B,35Bが形成されている。そして、第1の軸受体10を挟んで第2,第3の軸受体20,30が接合されることにより、第1の軸受体10の第1の開口凹部15Aと第2,第3の軸受体20,30の第1の開口凹部25A,35Aが合体され、第1の軸受体10の第2の開口凹部15Bと第2,第3の軸受体20,30の第2の開口凹部25B,35Bが合体されることにより、軸受1の内周面3内において閉塞する半円弧状およびV字状の閉塞凹部が形成される。
【0027】
なお、各第2の開口凹部15B,25B,35Bは、図22の破線で示すように逆向きに形成されていてもよく、両者を両立させてもよい。その場合、1回の圧粉成形では型抜きの関係から形成できないので、第1の開口凹部15A,25A,35Aと型抜き方向が同じ側の第2の開口凹部15B,25B,35Bを同時に形成し、その後、再圧時に他方の第2の開口凹部15B,25B,35Bを形成するか、あるいはこの逆の手法を採るなど、2回の工程で形成する。
【0028】
図23は上記第7の実施形態の変形例を示しており、この実施形態においては、第1の軸受体10の軸受孔13の内径が互いに同軸な大径部13aと小径部13bとにより構成されている。そして、第2の軸受体20の軸受孔23が大径部13aに、また、第3の軸受体30の軸受孔33の内径が小径部13bにそれぞれ対応する寸法に形成されている。この場合、回転軸は、実質的には第1の軸受体10の小径部13bおよび第3の軸受体30の軸受孔33の内周面34により支持される。
【0029】
(8)第8の実施形態
図17に示す第8の実施形態の軸受1においては、軸方向に接合された第1,第2の軸受体10,20が、第3の軸受体30の内部に収納されて接合されている。第3の軸受体30の内周面34には、一方の端面に開口する大径部36が形成されており、この大径部36内に第1,第2の軸受体10,20が収納されている。各軸受体10,20,30の軸受孔13,23,33は同径であるが、第1の軸受体10の軸受孔13の内周面14には、周方向の一方側に向かうにしたがって漸次浅くなり、かつ両側の接合面11に開口する開口凹部15が形成されている。この開口凹部15は、第2,第3の軸受体20,30が接合されることにより、周縁が軸受1全体の内周面14内において閉塞する閉塞凹部4となる。なお、第3の軸受体30の内周面34に、端面から閉塞凹部4の深い方に連通する透孔7を設け、この透孔7から閉塞凹部4に潤滑油を供給することができるようにしてもよい。
【0030】
(9)第9の実施形態
図18に示す第9の実施形態の軸受1においては、第1の軸受体10を間に挟んで第2,第3の軸受体20,30が段部12,22,32を嵌合されて接合されている。第1の軸受体10の内周面14には、上記第6の実施形態と同様の接合面11に開口する開口凹部15が形成されており、これに加え、第2,第3の軸受体20,30の内周面には、接合面21,22に開口する開口凹部25,35がそれぞれ形成されている。これら開口凹部25,35は、周方向の一方側に向かうにしたがって軸方向長さが漸次小さくなる細長い三角形状に形成されている。そして、各軸受体10,20,30が接合され軸受1に組み立てられると、開口凹部15と開口凹部25,35とが合体され、軸受1全体の内周面3内において周縁が閉塞する閉塞凹部4が形成されている。
【0031】
上記第6,7および第9の実施形態の軸受1にあっては、第1の軸受体10の開口凹部15(15A,15B)と第2,第3の軸受体20,30の開口凹部25,35(25A,25B,35A,35B)が合体されることにより、閉塞凹部4が容易に形成される。また、第8の実施形態の軸受1にあっては、第1の軸受体10の開口凹部15が、第2,第3の軸受体20,30が接合されることにより閉塞され、容易に閉塞凹部4が形成される。これら閉塞凹部4が形成された軸受1においては、供給された潤滑油の逃げ場がないことから、動圧が発生しやすい。また、中央の第1の軸受体10の密度を両側の第2,第3の軸受体20,30よりも高くすることにより、軸受内の気孔径の差に伴って両側の第2,第3の軸受体20,30から第1の軸受体10に潤滑油が循環する作用が働き、潤滑性の向上が図られる。また、動圧発生部分の気孔径が小さいことにより、動圧のリークが抑制される。
【0032】
また、第6の実施形態では、周溝25a,35aが螺旋溝25b,35bよりも深くなっていて潤滑油の供給量が増大するので、摩擦損失の低減や同軸精度の向上が図られるとともに、周溝25a,35aの底部に貯えられる潤滑油が閉塞凹部4に供給されて動圧がより発生しやすい。なお、このように周溝25a,35aを深くして逃げ凹部とすることに代えて、螺旋溝25b,35bの一部に深い逃げ凹部を形成すれば、動圧発生に寄与するとともに、高い動圧を得ることが可能となる。また、その逃げ凹部は、軸方向に沿って形成されていると動圧発生の点で効果的である。
【0033】
また、第7の実施形態の場合、閉塞凹部4は、回転軸の回転方向側の端部に潤滑油が集中するので、高い動圧が得られる。また、第8の実施形態の場合、回転軸の回転方向を矢印A方向とすれば、同様の理由で高い動圧が得られる。ここで、動圧の発生は、軸受内における2カ所の接合部で最大となるので、高い精度で回転軸が支持される。また、第7の実施形態の変形例の場合、図中上下の軸受内周面の摩擦損失が異なるので、使用条件(上側の面圧が高いときには大径として面圧を下げるなど)に合わせて任意に内径寸法を設定することにより、軸受としての設計の自由度が高まる。
【0034】
なお、上記第6〜第9の実施形態において、開口凹部15,25,35および開口凹部15,25,35の合体による閉塞凹部4の形状、もしくは合体のパターンは任意であり、その例を図19の展開図に示す。さらに、開口凹部15,25,35の断面形状も、図12と同様に任意とされる。
【0035】
以上、本発明に係る第1〜第9の実施形態を説明してきたが、本発明は、これら実施形態に加えて、次のような特徴が付加されたものを含むものである。
閉塞凹部を、軸受体の再圧縮時に形成する。これは、例えば図20に示すようなコア40a,40b,40cを軸受孔に挿入し、軸受体を軸方向に加圧し、内周面をコアに圧接させてコアに応じた閉塞凹所を形成するなどの方法が採られる。この方法によれば、コアの凸部によって加工された部分すなわち閉塞凹所は加工度が高く、したがって他の部分より高密度かつ低気孔率となり、発生する動圧のリークが抑制される。また、閉塞凹部の加工代を大きくとれば閉塞凹部の内面の密度がさらに高くなり、動圧リークの抑制効果が大幅に向上する。さらに、圧粉体の成形時に開口凹部を形成する必要がなくなるとともに、製造工程が単純化する。
【0036】
なお、上記各実施形態では、多孔質材として焼結合金が用いられているが、本発明はこれに限定されず、樹脂、セラミックス、サーメット等の単独材料もしくはこれらを2つ以上を組み合わせた複合材料を多孔質材として用いてもよい。また、含有される潤滑剤も、その材質に応じたものとされ、潤滑油の他には水、空気等の流体が適宜に使用される。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の多孔質複合軸受では、軸受内周面内において閉塞する閉塞凹所を容易に形成することができ、その閉塞凹所での動圧が発生しやすく、かつ発生する動圧のリークが抑制されて軸受性能が向上する。また、本発明の多孔質複合軸受の製造方法では、内周面内において閉塞する閉塞凹部を有する軸受を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る軸受の開口凹部の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る軸受の開口凹部の別形態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る軸受の変形例であって、この軸受を構成する第1,第2の軸受体を縦に割った状態の斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る変形例の軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る軸受の開口凹部の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図10】本発明の第1〜第4の実施形態に係る軸受の開口凹部の各種形状パターンを示す展開図である。
【図11】本発明の第1〜第4の実施形態に係る軸受の開口凹部の他の形状パターンを示す展開図である。
【図12】本発明の第1〜第4の実施形態に係る軸受の開口凹部の断面形状のパターンを示す断面図である。
【図13】本発明の第1〜第4の実施形態に係る軸受の開口凹部の他の形状パターンを示す展開図である。
【図14】本発明の第1〜第4の実施形態に係る軸受の組立パターンを示す断面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図16】本発明の第5の実施形態に係る軸受の開口凹部の断面図である。
【図17】本発明の第8の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図18】本発明の第9の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の斜視図である。
【図19】本発明の第6〜第9の実施形態に係る軸受の開口凹部の形状パターンを示す展開図である。
【図20】本発明に係る軸受の閉塞凹部を再圧縮で形成する場合に用いるコアの形態を示す斜視図である。
【図21】本発明の第6の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の平面図である。
【図22】本発明の第7の実施形態に係る軸受を縦に割った状態の平面図である。
【図23】本発明の第7の実施形態に係る軸受の変形例を示し、その軸受を縦に割った状態の平面図である。
【符号の説明】
1…軸受、
2…軸受の軸受孔、
3…軸受の内周面、
4…閉塞凹部、
10…第1の軸受体、
11,21,31…接合面、
13,23,33…軸受体の軸受孔、
14,24,34…軸受体の内周面、
15,15A,15B,25,25A,25B,35,35A,35B…開口凹部、
20…第2の軸受体、
25a,35a…周溝(逃げ凹部)、
30…第3の軸受体。
Claims (7)
- 流体潤滑剤を含有した少なくとも2つ以上の多孔質軸受体が互いに連続する状態で接合面どうしを合わせて再圧縮され、この再圧縮時に、各軸受体が軸線方向に加圧されて互いに密着して軸方向に接合されることにより組み合わされてなり、
互いに接合される前記軸受体のうちの少なくとも一つの軸受内周面に、少なくとも一方の端面側接合面に開口する開口凹部が形成されることにより、組み合わされた軸受全体の内周面内において回転方向に周縁が閉塞された閉塞凹部が形成されており、
この閉塞凹部は、前記開口凹部側の接合面に軸方向に突出する凸部を予め形成しておき、この凸部を、前記再圧縮時に加圧することにより軸受体どうしが密着して形成されていることを特徴とする多孔質複合軸受。 - 互いに接合される前記軸受体双方の前記内周面に、前記接合面に開口する開口凹部がそれぞれ形成され、これら開口凹部の開口どうしが突き合わされて前記閉塞凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多孔質複合軸受。
- 前記閉塞凹部の縦断面積が、前記回転軸の回転方向に向かうにしたがって変化していることを特徴とする請求項1または2に記載の多孔質複合軸受。
- 前記各軸受体の通気度および/または気孔率が異なっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多孔質複合軸受。
- 少なくとも一つの前記軸受体内周面の前記接合面側に、前記開口凹部よりも深い逃げ凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の多孔質複合軸受。
- 軸受内径が軸方向途中において変化していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多孔質複合軸受。
- 前記閉塞凹部の内面が、他の部分よりも高密度となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多孔質複合軸受。
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