JP2008267394A - 軸受ユニットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリーブ内に軸受を固着した軸受ユニットの製造方法において、内周面に凹部を有するスリーブを容易に形成可能として、生産効率の向上を図る。
【解決手段】円筒状の焼結体からなり、軸受嵌合孔の一端部に大径部6a、6bを有するスリーブ分割体2、3を、ダイ20のダイ孔20aに接合面2a、3aどうしを突き合わせるようにして支持する。次いで、コアロッド21を嵌合孔2b、3bの中心に挿入するとともに、焼結体からなる円筒状の軸受5を各スリーブ分割体2、3とコアロッド21との間に挿入する。そして、スリーブ用圧縮パンチ22、23および軸受用圧縮パンチ24、25で軸受5を軸方向に圧縮して、凹部6を有するスリーブ4を形成するとともに内周面4aに軸受5を接合して、軸受5の内周面5aに中逃げ部7を有する軸受ユニット1を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スリーブ内に軸受を嵌合して固着した形態の軸受ユニットの製造方法に関する。
多孔質の焼結合金により形成され潤滑油を含浸させた焼結含油軸受は、無給油で長時間使用することができ、高温での耐久性に優れ、低騒音であることから、ボールベアリングに代わる回転軸の軸受として広く使用されている。このような焼結含油軸受は、情報機器に用いられるスピンドルモータや、ファンモータ等においては、真鍮やステンレス等の溶製材の切削加工品や、亜鉛やアルミニウムのダイキャスト品のスリーブ内に嵌合、固着され、軸受ユニットとして組み立てられる。そして、内部の気孔内に潤滑油を含浸、保持させることにより、軸孔の内周面と、軸孔に摺動自在に挿入された回転軸との間に油膜を形成して、長期にわたり潤滑状態を維持することができるようになっている。
このような焼結含油軸受をファンモータ等に用いる場合には、回転軸の振れを防ぐために軸受の長さをある程度長くする必要がある。しかしながら、長さが増すにしたがって、内周面を精度良く一様に仕上げることは困難になり、更に、回転軸と軸受の内周面との接触する面積が増加するため摩擦抵抗が増加し、性能が著しく低下するという問題が生じる。
そこで、軸受の内周面に回転軸とは接しない中逃げ部を設け、回転軸を軸受の両端で支持するという軸受ユニットが知られている(特許文献1等参照)。このような軸受ユニットは、軸受の両端のみで回転軸を支持しており、軸受と回転軸との接触する面積が少ないため、回転軸の長さが長くなっても、これに対応する軸受を精度よく加工できるとともに、軸受と回転軸との摩擦抵抗を軽減させることができるものである。
特開2003−314554公報
特許文献1では、剛性の高い材質で形成されたスリーブの内周面に凹部を形成し、このスリーブ内に挿入した焼結体からなる軸受を軸方向に圧縮して、その軸受をスリーブの凹部に膨出させて軸受の内周面に中逃げ部を形成している。同文献には、スリーブの内周面に凹部を形成する方法として、例えば旋削による方法が記載されている。しかしながら、このような方法でスリーブの内周面に凹部を形成することは困難である上、加工工程が増加してしまい、その結果、生産効率の低下やコストの上昇を招いてしまうという問題があった。
よって本発明は、スリーブ内に焼結体からなる軸受が固着しており、その軸受の内周面に中逃げ部を有する軸受ユニットを製造するにあたり、スリーブの内周面の凹部を容易に形成することができ、結果として、生産効率の向上やコストの低減を図ることのできる軸受ユニットの製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、軸受嵌合孔が貫通形成された円筒状の焼結体からなり、一対として用いられるとともに、前記一対のうちの少なくとも1つに、一方の端面に軸受嵌合孔となる小径部が形成され、他方の端面に軸受嵌合孔よりも大径で該軸受嵌合孔に連続する大径部が形成されたスリーブ分割体と、焼結体からなり、前記軸受嵌合孔と隙間嵌めの状態で嵌合する外径を有する円筒状の軸受素材とを用意し、ダイの型内に、前記一対のスリーブ分割体が、スリーブ分割体の大径部が形成された端面どうし、または一方のスリーブ分割体の大径部が形成された端面と大径部が形成されないスリーブ分割体の一端面を対向させて同軸状に配され、前記各スリーブ分割体の各軸受嵌合孔にコアロッドが挿入されるとともに、コアロッドと各スリーブ分割体との間に前記軸受素材が挿入された金型セット状態を得、次いで、少なくとも前記軸受素材をパンチによって軸方向に圧縮し、これによって、前記スリーブ分割体の大径部に対応する前記軸受素材の肉部を前記大径部内に膨出させ、該膨出肉部の内径の拡張に伴って軸受素材の内周面に中逃げ部を形成するとともに、軸受素材の外周面を各スリーブ分割体の内周面に押し付けて一体化させることを特徴としている。
本発明では、焼結体からなる一対のスリーブ分割体が軸受を介して連結状態になることにより1つのスリーブが形成される。このスリーブ内には、スリーブ分割体の少なくとも一方に形成された大径部により凹部が形成される。スリーブ分割体の大径部は、スリーブ分割体の成形時に容易に設けることができるため、スリーブの内周面に凹部を容易に形成することができる。このため、スリーブの内周面に凹部を形成する工程が不要になる。また、本発明では、スリーブ分割体の軸受嵌合孔と隙間嵌めで嵌合する外径の軸受素材を圧縮して、軸受素材を外周方向に塑性流動させてスリーブ分割体の内周面に密着させることにより、スリーブと軸受の形成およびスリーブ内周面への軸受の接合を同時にできるため、極めて効率的である。
また、本発明は、スリーブ分割体内の平均気孔径が、軸受内の平均気孔径よりも大きいことが好ましい。これにより、軸受の気孔内に含浸させた潤滑油が、運転時の発熱により膨張した際にスリーブ分割体が接合してなるスリーブの気孔に貯油されるとともに、運転停止時に冷えて収縮した潤滑油を毛細管力により軸受の気孔に戻されることによりスリーブと軸受とを循環する作用が顕著に得られるため、長期にわたり軸孔内の潤滑状態を維持することが可能である。
本発明の軸受ユニットの製造方法は、大径部を有したスリーブ分割体を対向配置することでスリーブ内に凹部を形成することができ、次いで、軸受を圧縮することでスリーブへの軸受の接合と中逃げ部の形成がなされている。したがって、内周面に凹部を有したスリーブを容易に得ることができるとともに、軸受を製造するにあたって生産効率の向上とコストの低減を図れるといった効果を奏する。
図1は、一実施形態の製造方法で製造される軸受ユニット1を構成する各部品の断面図を示したものであり、図2は一実施形態の製造方法で製造された軸受ユニット1の断面図を示したものである。図2に示す軸受ユニット1は、スリーブ4内に軸受5が一体に固着されてなるものである。このスリーブ4は、図1に示すスリーブ分割体2、3が同軸的に当接して構成されている。スリーブ分割体2、3は、鉄系焼結材料からなる、外径が一定の円筒状の焼結体である。また、スリーブ分割体2、3の中心には、軸受5が嵌合される嵌合孔2b、3bが貫通形成されている。これら嵌合孔2b、3bの一端部には、それぞれ大径部6a、6bが形成されている。なお、本発明は、スリーブの内周面の中央部に凹部が形成されれば良いため、スリーブ分割体2、3の少なくともどちらか一方に大径部が形成されていればよい。スリーブ分割体2、3は、その表面に製造方法に起因する、面粗さが最大高さで3.2〜100μm程度の微細な凹凸が形成されている。最大高さは粗さ曲線の山頂部と谷底部の間隔の最大値であり、傷や、焼結材料の気孔とみなされるような並はずれて高い山および低い谷を除いた値である。軸受5は、銅系焼結材料からなる、外径および内径が一定の単純円筒状の成形体である。軸受5の軸方向の長さは、素材の段階ではスリーブ分割体2、3を軸方向に合わせた長さより、やや長く設定されている。スリーブ4は、スリーブ分割体2、3が大径部6a、6b側の端面である接合面2a、3aどうしが突き合わされ、軸受5を介して連結された状態となっている。このような構成により、スリーブ4の内周面4aの軸方向中央部には、大径部6a、6bが連続してなる凹部6が形成される。軸受5は、スリーブ分割体2、3の内周面2d、3dの表面に形成された微細な凹凸に塑性流動して強固に食い込んで接合しており、また、スリーブ4の凹部6に肉が膨出することにより、内周面5aに中逃げ部7が形成されている。
スリーブ分割体2、3は、鉄系焼結材料の原料粉末を圧縮して圧粉体を成形し、次いでその圧粉体を焼結して得たものであり、高い剛性を有するものである。一方、軸受5は、銅系焼結材料の原料粉末を圧縮して圧粉体を成形し、次いでその圧粉体を焼結して得たものであり、塑性変形し易い剛性の低いものである。軸受5の外径は、スリーブ分割体2、3の嵌合孔2b、3bに隙間嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されている。すなわち、軸受5の外径は、各スリーブ分割体2、3の嵌合孔2b、3bの径よりも僅かに小さい。また、スリーブ分割体2、3は、最大気孔径が50〜200μmである気孔が気孔全体量の5〜30%を占めており、一方、軸受5は、最大気孔径が5〜100μmである気孔が気孔全体量の5〜50%を占めている。すなわち、スリーブ4の気孔径が軸受5の気孔径より大きい。
図3は、一実施形態の軸受ユニット1の製造方法を示したものである。軸受ユニット1は、金型装置に一対のスリーブ分割体2、3および軸受5をセットし、スリーブ分割体2、3および軸受5を軸方向に圧縮して製造される。金型装置は、スリーブ分割体2、3の外周面を径方向に膨出不能に支持する円筒状のダイ孔20aが形成されたダイ20と、ダイ孔20aの中心に配置されるコアロッド21と、スリーブ分割体2、3を支持または圧縮する上下一対の円筒状のスリーブ用圧縮パンチ22、23と、スリーブ分割体2、3内に挿入される軸受5を圧縮する上下一対の円筒状の軸受用圧縮パンチ24、25とを具備する。
軸受ユニット1を製造するには、まず、図3(a)に示すように、ダイ孔20a内に、スリーブ分割体2、3を接合面2a、3aどうしを突き合わせるようにして支持し、スリーブ分割体2、3の連続する嵌合孔2b、3bの中心にコアロッド21を挿入するとともに、このコアロッド21と各スリーブ分割体2、3との間に軸受5を挿入する。このとき、スリーブ分割体2の上面2cがダイ孔20aの上面からはみ出さないように、スリーブ分割体2、3を下面3cから支持する下側のスリーブ用圧縮パンチ23の位置を調整する。また、軸受5の両端が、スリーブ分割体2、3の両端2c、3cから上下ほぼ均等に出る位置に下側の軸受用圧縮パンチ25の位置を調整する。図4(a)に示すように軸受5は、外形が各スリーブ分割体2、3の嵌合孔2b、3bの径よりも僅かに小さいため、コアロッド21にガイドされながら外周面5bがスリーブ分割体2、3の内周面2d、3dに接触せず、嵌合孔2b、3b内に隙間嵌めの状態で嵌合させられる。
次に、図3(b)に示すように、上側の各パンチ22、24を下降させて、それぞれをスリーブ分割体2の上面2cと軸受5の上面5cとに当接させ、さらに上側の軸受用圧縮パンチ24を下降させるとともに下側の各パンチ23、25の位置を保持して、軸受5を軸方向に加圧する。スリーブ用圧縮パンチ22、23は、軸受5の圧縮時に軸受5が塑性変形を起こして外側に広がるのを抑え、軸受5がスリーブ分割体2、3内に押し込まれるようにするガイドの機能を果たす。よって、この場合、スリーブ用圧縮パンチ22、23で、スリーブ分割体2、3を加圧しない。軸方向に圧縮された軸受5は、両端部の肉が径方向の内外に膨出し、軸受5の外周面5bがスリーブ分割体2、3の内周面2d、3dに強く押し付けられる。また、スリーブ4内の中央部には、大径部6a、6bが連続した凹部6が形成される。また、軸受5の両端部の内周面5aがコアロッド21に圧接する。さらに軸受5の凹部6に対応する中央部分は、凹部6内に座屈するように塑性変形が起こって外周側に膨出し、凹部6に沿った中逃げ部7が形成されるとともに、外周面5bが凹部6の内周面6cに圧着する。
このとき、図4(b)に示すように、軸受5の外周面5b全面は、塑性変形してスリーブ4の内周面4aの凹凸に食い込んで凹凸嵌合するとともに接触面積が増大し、これによって軸受5はスリーブ4に対し強固に固着される。また、スリーブ分割体2、3は、接合面2a、3aどうしは当接した状態であるが、軸受5を介して互いに連結される。また、中逃げ部7を除く軸受5の両端部の内周面5aはコアロッド21に強く圧接させられ、その内径寸法はコアロッド21の外径に倣って矯正される。コアロッド21に圧接させられた両端部の内周面5aは、図示せぬ回転軸を回転自在に支持する軸支面であり、中逃げ部7の内径は軸支面の内径よりも大きく、回転軸は中逃げ部7に接触しない。
軸受5が圧縮されることにより、スリーブ分割体2、3および軸受5が一体化した軸受ユニット1が形成される。圧縮が終了したら、図3(c)、(d)に示すように、上側の各パンチ22、24を上方に退避させるとともに下側の各パンチ23、25を上昇させて、スリーブ4内に軸受5が固着された軸受ユニット1をダイ孔20aから抜き出す。図3では、下側の各パンチ23、25の両方を揃えて押し上げているが、スリーブ4と軸受5とは互いの凹凸の噛み合いによって強固に結合されているので、いずれか一方の下側のパンチで押し出すことも可能である。
なお、下側のスリーブ用圧縮パンチ23を省いてダイ20のダイ孔20aを段差形状として、この段差部でスリーブ4(スリーブ分割体2、3)の位置決め、および、支持を行ってもよい。
本発明では、焼結体からなる一対のスリーブ分割体2、3が軸受5を介して連結状態になることによりスリーブ4が形成される。このスリーブ4内には、スリーブ分割体2、3に形成された大径部6a、6bが連続することにより凹部6が形成される。スリーブ分割体2、3の大径部6a、6bは、スリーブ分割体2、3の成形時に容易に設けることができるため、スリーブ4の内周面4aに凹部6を容易に形成することができる。また、スリーブ4の内周面4aに凹部6を形成する工程が不要になるとともに、スリーブ4と軸受5の形成およびスリーブ内周面4aへの軸受5の接合を同時にできるため、極めて効率的である。
この軸受ユニット1は、軸受5に潤滑油が含浸され、機器のハウジング内に圧入・固定されて用いられるが、スリーブ4の材質が鉄系焼結材料で剛性が高いために圧入時に軸受面や同軸度に狂いを生じることなく、そのまま使用に供することができる。また、スリーブ4の気孔径が軸受5の気孔径より大きいため、軸受ユニット1の軸孔8(軸受5の中空)に挿入した回転軸を回転させたとき、回転軸との摺動面である軸受5の内周面5aが昇温することに伴って、軸受5の気孔中の潤滑油が熱膨張して軸受5中から滲み出し、軸受5とスリーブ4との接合面からスリーブ4の気孔内に吸収される。そして運転が停止すると、潤滑油は、スリーブ4の気孔より気孔径が小さい軸受5の気孔に毛細管力で吸引されて再び軸受5に戻る。このような潤滑油の循環作用が生じることによって、長期にわたり軸孔8内の潤滑状態が維持されるとともに、軸受5の寿命が長くなるといった効果を得ることができる。
上記実施形態は、スリーブ分割体2、3の接合面2a、3aが平坦な形状のものを用いたが、図5に示すようないんろう形状の接合面を用いたスリーブ分割体でも適用が可能である。図5および図6は、その一例を示している。この場合、スリーブ分割体11、12は、いずれも上記実施形態と同様に円筒状の鉄系焼結材料からなるものだが、一方のスリーブ分割体11の接合面11aには、環状の凸部13が形成されており、他方のスリーブ分割体12の接合面12aには、凸部13が嵌合する凹部14が形成されている。この場合、凸部13は、凹部14に圧入状態で嵌合する。すなわち、凸部13の外径は、凹部14の側壁面14aの径よりも僅かに大きい。また、軸受5は、上記実施形態と同様のものが用いられる。
製造工程は上記実施形態と同様であり、まず、図7(a)に示すように凸部13と凹部14とを嵌合させたスリーブ分割体11、12を、ダイ20のダイ孔20a内に挿入する。このとき、上記実施形態と同様に、スリーブ分割体11の上面11cがダイ孔20aの上面からはみ出さないように、スリーブ分割体11、12を下面12cから支持する下側のスリーブ用圧縮パンチ23の位置を調整する。次いで、図7(b)に示すように、スリーブ分割体11、12と軸受5を圧縮する。軸受5を圧縮するとき、上記実施形態のスリーブ用圧縮パンチ22、23は、スリーブ分割体を押さえていただけだが、この場合では、スリーブ分割体11、12が外周面13a、内周面14bどうしで凹凸嵌合させるため、加圧する必要がある。そして、図7(c)〜(d)に示すように、上記実施形態と同様に脱型工程を行い、図6に示す軸受ユニット10を得る。
この実施形態によれば、上記実施形態と同様に、スリーブ分割体11、12が一体化してスリーブ4が形成されるが、凸部13の外周面13aが外周側に膨出して凹部14の内周面14bに凹凸嵌合することにより、スリーブ分割体11、12どうしが強固に固着させられ、スリーブ4、ひいては軸受ユニット10全体の強度向上が図られる。
以上は、軸受5の軸方向の長さは、素材の段階ではスリーブ分割体2、3を軸方向に合わせた長さよりやや長く設定され、軸受ユニットのスリーブの高さと軸受の高さを等しくする場合であるが、軸受5の軸方向の長さを素材の段階でスリーブ分割体2、3を軸方向に合わせた長さと同等もしくは、やや短くして、軸受ユニットの軸受の高さがスリーブの高さより小さくした場合にも同様の効果が得られる。
本発明の一実施形態の製造方法で製造される軸受ユニットを構成する各部品の断面図である。 一実施形態の製造方法で製造される軸受ユニットの断面図である。 一実施形態の製造方法を示す断面図である。 (a)は、スリーブ分割体の嵌合孔に軸受が挿入されている状態を示す拡大断面図、(b)は、図2に示した軸受ユニットの、軸受とスリーブとの接合面を示す拡大断面図である。 他の実施形態の製造方法で製造される軸受ユニットを構成する各部品の断面図である。 他の実施形態の製造方法で製造される軸受ユニットの断面図である。 他の実施形態の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
1、10…軸受ユニット
2、3、11、12…スリーブ分割体
2a、3a、11a、12a…接合面(端面)
2b、3b、11b、12b…嵌合孔
4、15…スリーブ
5…軸受
5a…軸受の内周面
6、16…凹部
6a、6b、16a…大径部
7…中逃げ部
20…ダイ
20a…ダイ孔(型孔)
21…コアロッド
22、23…スリーブ用圧縮パンチ(パンチ)
24、25…軸受用圧縮パンチ(パンチ)

Claims (2)

  1. 軸受嵌合孔が貫通形成された円筒状の焼結体からなり、一対として用いられるとともに、前記一対のうちの少なくとも1つに、一方の端面に軸受嵌合孔となる小径部が形成され、他方の端面に軸受嵌合孔よりも大径で該軸受嵌合孔に連続する大径部が形成されたスリーブ分割体と、
    焼結体からなり、前記軸受嵌合孔と隙間嵌めの状態で嵌合する外径を有する円筒状の軸受素材とを用意し、
    ダイの型内に、
    前記一対のスリーブ分割体が、スリーブ分割体の大径部が形成された端面どうし、または一方のスリーブ分割体の大径部が形成された端面と大径部が形成されないスリーブ分割体の一端面を対向させて同軸状に配され、前記各スリーブ分割体の各軸受嵌合孔にコアロッドが挿入されるとともに、コアロッドと各スリーブ分割体との間に前記軸受素材が挿入された金型セット状態を得、
    次いで、少なくとも前記軸受素材をパンチによって軸方向に圧縮し、これによって、前記スリーブ分割体の大径部に対応する前記軸受素材の肉部を前記大径部内に膨出させ、該膨出肉部の内径の拡張に伴って軸受素材の内周面に中逃げ部を形成するとともに、軸受素材の外周面を各スリーブ分割体の内周面に押し付けて一体化させることを特徴とする軸受ユニットの製造方法。
  2. 前記スリーブ分割体内の平均気孔径が、前記軸受内の平均気孔径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の軸受ユニットの製造方法。
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