JP2001032838A - 軸受の製造方法 - Google Patents

軸受の製造方法

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JP2001032838A
JP2001032838A JP11207472A JP20747299A JP2001032838A JP 2001032838 A JP2001032838 A JP 2001032838A JP 11207472 A JP11207472 A JP 11207472A JP 20747299 A JP20747299 A JP 20747299A JP 2001032838 A JP2001032838 A JP 2001032838A
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inner diameter
outer diameter
axial direction
core rod
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English (en)
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Motohiro Miyasaka
元博 宮坂
Toshiichi Takehana
敏一 竹花
Takeshi Kurihara
健 栗原
Hidekazu Tokushima
秀和 徳島
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、軸
受性能の向上を図りつつ比較的簡素な方法で効率よく製
造する。 【解決手段】 軸方向一端部に外径大径部2を有する円
筒状の素材(焼結体)1Aを、ダイ21の成形孔20に
挿入し、コアロッド22を挿入した状態から、上下のパ
ンチ23,24で軸方向に圧縮する。素材1Aの外径面
が全長にわたって外径側に膨出し、軸方向両端部の内径
面がコアロッド22に圧接させられて回転軸を支持する
軸支面12に形成され、軸方向中央部の内径面が外径側
に膨出させられて回転軸が接触しない中逃げ部13が形
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密機器に内蔵さ
れるスピンドルモータの駆動軸等、比較的高速で回転す
る軸を高精度で支持する場合に用いて好適な軸受の製造
方法に関する。本発明は、素材を圧縮することにより塑
性変形を生じさせて所望形状の軸受を得る技術であっ
て、素材としては、主に、圧粉体を焼結させた焼結体あ
るいは焼結体にサイジング(再圧縮)を施してなる円筒
状の多孔質体が用いられる。また、本発明によって製造
された軸受は、潤滑油が含浸され、焼結含油軸受として
好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】上記焼結含油軸受は、焼結体に含浸され
た潤滑油が内径面にしみ出し、内径面と回転軸との間に
油膜が形成されることにより、摩擦抵抗が低減して騒音
や振動が抑えられるといった特性を有する。また、振動
や騒音の抑制効果をさらに高めた焼結含油軸受として、
軸方向中央部の内径面に、内径が回転軸の外径より僅か
に大きく回転軸と接触しない隙間(以下、中逃げ部と称
する)を形成し、回転軸の軸支面を両端部の内径面に限
定した2点支持構造として摩擦抵抗の低減効果と回転軸
の支持力をより安定化させたものがある。
【0003】焼結含油軸受は、通常、原料の金属粉末を
圧縮成形して得た円筒状の圧粉体を焼結し、焼結体をサ
イジングして最終形状に仕上げるといった工程を主体と
して製造されている。ところで、上記中逃げ部を有する
軸受を製造する場合、その中逃げ部を焼結体への機械加
工で形成すると、内径面に表出している気孔が潰れて潤
滑油の循環作用に支障を来すことになる。このため、焼
結体のサイジング工程で中逃げ部を同時に形成するか、
もしくはサイジング後にもう1度焼結体を圧縮して中逃
げ部を独自に形成する方法が好ましい。いずれの場合
も、軸方向両端部の内径面が径方向内側に突出したり、
軸方向中央部が径方向外側に膨出したりする塑性変形
を、素材である焼結体に生じさせることにより、離間す
る2つの軸支面とこれらの間の中逃げ部が内径面に同時
に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記2点支持構造の軸
受においては、前述した摩擦抵抗の低減や回転軸の支持
力向上といった軸受性能を高める上で、離間する2つの
軸支面の内径および同軸度が高い精度で一致しているこ
とが要求される。また、軸支面への潤滑油の供給量が十
分になされることも重要である。ところが、従来より焼
結体の塑性変形のさせ方は様々提案されているものの、
比較的簡素で、軸受性能向上のための要求が十分満たさ
れる一定の製造方法は見い出されていないのが現状であ
った。
【0005】したがって本発明は、軸方向中央部の内径
面に回転軸が接触しない中逃げ部を有し、なおかつその
中逃げ部の中逃げ量が比較的大きく、軸方向両端部の内
径面が回転軸を支持する軸支面として機能する2点支持
構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造するこ
とができるとともに、その軸受性能(2つの軸支面の内
径の同一性や同軸度に伴う回転軸の支持力、潤滑性、耐
摩耗性等)の向上も達成し得る軸受の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状で少な
くとも軸方向一端部に外径大径部および/または内径小
径部を有する多孔質体からなる素材を、コアロッドを挿
入させた状態で軸方向に圧縮することにより、素材の外
径面を軸方向全長にわたって外径側に膨出させ、軸方向
両端部の内径面をコアロッドに圧接させて回転軸を支持
する軸支面を形成し、軸方向中央部の内径面を外径側に
膨出させて回転軸が接触しない中逃げ部を形成すること
を特徴としている。本発明に係る素材は、前述の如く焼
結体あるいは焼結体にサイジングを施してなる多孔質体
が用いられ、製造後は、潤滑油が含浸され、焼結含油軸
受として好適に用いられる。
【0007】本発明では、例えば、ダイの円筒状成形孔
に、この成形孔の内径よりも最外径が小さい素材を挿入
し、素材にコアロッドを挿入した状態から、上下のパン
チにより素材を軸方向に圧縮する成形方法が採られる。
圧縮を受けた素材にあっては、外径面全長が成形孔の内
径面に圧接するまで膨出する。一方、内径面は、軸方向
両端部分がコアロッドに圧接させられ軸支面に形成され
ると同時に、軸方向中央部分が外径側に膨出して中逃げ
部に形成される。本発明は、全長にわたる外径の拡大、
両端部の内径縮小、ならびに中央部の内径拡大といった
変形態様が適宜になされる構成の成形型を用いることに
より、中逃げ量が比較的大きな中逃げ部を有する2点支
持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造する
ことができる。
【0008】本発明によれば、回転軸を支持する軸支面
は、素材の内径面がコアロッドに強く圧接させられるこ
とにより形成されるので、その内径および同軸度が高い
精度で一致する。また、軸支面の密度を高くすることが
できるので、耐摩耗性の向上が図られる。軸支面が高密
度になる一方、中逃げ部が形成される軸方向中央部の密
度は軸支面よりも低く、また、中逃げ部の直径を比較的
大きく形成することができるので、潤滑油の含有量を多
くすることができ、潤滑性の向上が図られる。これらの
結果、高レベルの軸受性能を有する軸受を製造すること
ができる。
【0009】本発明の素材としては、特に次に挙げる形
状のものが用いられる。 内径均一、かつ、軸方向一端部に外径大径部を有す
る。 外径均一、かつ、軸方向一端部に内径小径部を有す
る。 軸方向一端部に内径小径部を有し、かつ、他端部に外
径大径部を有する。 外径均一、かつ、軸方向両端部に内径小径部を有す
る。 軸方向両端部に内径小径部を有し、かつ、軸方向一端
部に外径大径部を有する。 軸方向一端部に内径小径部および外径大径部を有す
る。
【0010】また、本発明では、素材の軸方向両端部の
内径面が圧接させられるコアロッドの外径面に、動圧溝
形成用の凸部または凹部が形成されていることを特徴と
している。これによると、前者の凸部の場合では、軸支
面には凸部形状に応じた動圧溝が形成される。また、後
者の凹部の場合では、凹部形状に応じて刻設された軸支
面と軸支面間の動圧溝とが同時に形成される。軸支面に
動圧溝を形成すると、両端部の各軸支面により回転軸を
支持する2点支持構造に加え、動圧溝に発生する動圧効
果(動圧溝に流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)
によって回転軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支
持力がより安定する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。(1)第1実施形態−図1 図1(a)の符合1Aは、焼結体もしくは焼結体にサイ
ジングを施してなる円筒状の素材である。なお、後に説
明する全ての実施形態の素材の材質も、同様の焼結体で
あることを予め述べておく。素材1Aは内径均一で、軸
方向一端部に、圧縮成形後には消滅させられる外径大径
部2が形成されている。外径面の径差は、数μm以内で
ある。
【0012】図1に示す成形装置は、円筒状の成形孔2
0を有するダイ21と、素材1Aの軸孔に挿入されるコ
アロッド22と、素材1Aを軸方向に圧縮するために成
形孔20に挿入される上下のパンチ23,24とを備え
ている。素材1Aの外径大径部2の外径は、成形孔20
の内径面との間に隙間が形成されるように設定されてい
る。また、素材1Aの内径は、コアロッド22の外径面
との間に隙間が形成されるように設定されている。
【0013】上記成形装置により、素材1Aを次のよう
に圧縮成形する。図1(a)に示すように、下パンチ2
4が挿入されたダイ21の成形孔20に、外径大径部2
を上にして素材1Aを挿入するとともに、下パンチ24
に通したコアロッド22を素材1Aに挿入する。この状
態から、図1(b)に示すように、上下のパンチ23,
24を、ともに素材1A側に移動させ、素材1Aを軸方
向に圧縮する。
【0014】この圧縮により、素材1Aの外径面全長が
成形孔20の内径面に圧接するまで膨出し、これによっ
て外径大径部2が消滅する一方、内径面は、軸方向両端
部がコアロッド22に圧接させられて軸支面12に形成
されると同時に、軸方向中央部が外径側に膨出して中逃
げ部13に形成される。このようにして素材1Aが塑性
変形させられることにより、軸受10Aが成形される。
軸受10Aは、上パンチ23を上昇させ、さらに下パン
チ24を上昇させてダイ21から脱型することにより得
られる。この軸受10Aを使用に供する際には、潤滑油
を含浸して焼結含油軸受とされる。
【0015】上記第1実施形態によれば、ダイ21内に
挿入した素材1Aを軸方向に圧縮するといった簡素な方
法により、中逃げ量が比較的大きな中逃げ部13を有す
る2点支持構造の軸受10Aを、効率よく製造すること
ができる。
【0016】また、軸支面12は、素材1Aの内径面を
コアロッド22に強く圧接させることにより形成される
ので、その内径および同軸度が高い精度で一致し、加え
て高密度化する故、耐摩耗性に優れる。一方、中逃げ部
13はコアロッド22に圧接しないことから軸支面12
よりも密度は低く、このため潤滑油の含有量を多くする
ことができ、潤滑性が向上する。これらの結果、軸受1
Aは優れた軸受性能を発揮する。
【0017】また、軸受10Aにおける両端部の軸支面
12の気孔率を比較すると、外径大径部23が形成され
ていた側(上端部側)の軸支面12の方が気孔率が低い
(換言すると密度が高い)。これは、内径側への圧縮度
が高いことにより気孔が多く潰滅されるとともに気孔の
大きさが縮小されるからである。したがって、焼結含油
軸受とされた場合の両端部の軸支面12に形成される油
膜の油圧は、上端部側の軸支面12の方が高くなる。こ
のような軸受10Aは、ラジアル荷重が軸方向に差を生
じるような回転軸を支持する場合に好適に用いられる。
すなわち、ラジアル荷重が大きい側に密度が高い方の軸
支面12を配置して回転軸を支持することにより、バラ
ンスのよい回転軸の支持がなされるともに、優れた耐久
性が発揮される。
【0018】(2)第2実施形態−図2 第2実施形態は、上記コアロッド22に代えて、直径が
素材1Aの内径よりも数μm大きいコアロッド22Aを
用いて素材1Aを圧縮成形する例である。圧縮成形の手
順は、図2(a)に示すように、コアロッド22A上に
素材1Aを配置した状態から上パンチ23を降下させ、
素材1Aにコアロッド22Aを圧入させながら、図2
(b)に示すように素材1Aをダイ21の成形孔20に
挿入する。コアロッド22Aが圧入することにより、素
材1A全体が外径側に僅かに膨出する。次いで、図2
(c)に示すように、上下のパンチ23,24によって
素材1Aを圧縮する。素材1Aは、第1実施形態と同様
に塑性変形し、軸受10Bに成形される。なお、素材1
Aに圧入されやすいように、コアロッド22Aの先端は
図示例の如くテーパ状に形成されていると好ましい。
【0019】(3)第3実施形態−図3,図4 第3実施形態は、上記素材1Aを第1実施形態と同様に
圧縮成形するが、第1実施形態と異なる点は、上記軸支
面12に、コアロッド22によって動圧溝を形成する点
にある。そのコアロッド22は、図3(a)に示すよう
に、素材1Aの両端部内径面の圧接を受ける外径面に、
複数のV字状の凸部22aが、周方向に等間隔をおいて
ヘリングボーン状に形成されている。凸部22aの高さ
は、数μm程度である。凸部22aは、コアロッド22
の切削やメッキ等の手段によって形成することができ
る。
【0020】圧縮成形は、まず、図4(a)に示すよう
に、素材1Aに、凸部22aが形成された外径面が素材
1Aの上下端部の内径面に対向するまで、コアロッド2
2を挿入する。この状態から、図4(b)に示すよう
に、上下のパンチ23,24によって素材1Aを軸方向
に圧縮する。この圧縮により、成形された軸受10Cの
軸支面12には、図3(b)に示すように、凸部22a
によってヘリングボーン状の動圧溝14が刻設される。
軸受10Cは、図4(c)に示すように、上下のパンチ
23,24とコアロッド22とを上昇させてダイ21か
ら脱型させ、次いでコアロッド22を抜き取ることによ
り得られる。軸受10Cは、ダイ21から脱型された時
点でスプリングバックにより拡径するので、動圧溝14
間の凸部を摩滅することなく軸受10Cからコアロッド
22を抜くことができる。
【0021】第3実施形態によって製造された軸受10
Cによれば、軸支面12で回転軸を支持する2点支持構
造に加え、動圧溝14に発生する動圧効果(動圧溝に流
入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)によって回転軸
の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支持力がより安定
する。なお、潤滑油が動圧溝14の一部に集中して動圧
が上昇する効果が十分に期待される観点から、軸受10
Cは、回転軸の回転方向が動圧溝14のV字の先端方向
(図3(b)で矢印R方向)に向くようにセットされる
ことが好ましい。
【0022】次いで、上記第1実施形態と同様の成形装
置を用い、第1〜第3実施形態で用いた素材1Aとは形
状の異なる素材に同様の塑性変形を与えて軸受を製造す
る第4〜第9実施形態を説明する。なお、各図において
(a)は圧縮前、(b)は圧縮成形後の状態を示す。
【0023】(4)第4実施形態−図5 図5(a)の符合1Dで示す第4実施形態の素材は、外
径均一で、軸方向一端部に内径小径部3が形成されたも
のである。素材1Dの外径は成形孔20の内径面との間
に隙間が形成されるように設定され、内径小径部3の内
径は、その内径面がコアロッド22に摺接するように設
定されている。素材1Dは、第1実施形態と同様の塑性
変形、すなわち、軸方向全長にわたる外径の拡大、両端
部内径面の内径縮小に伴う軸支面12の形成、中央部の
内径拡大に伴う中逃げ部13の形成が生じ、図5(b)
に示す軸受10Dに成形される。
【0024】(5)第5実施形態−図6 図6(a)の符合1Eで示す第5実施形態の素材は、外
径均一で、軸方向一端部に内径小径部3を有する点で第
4実施形態と同様であるが、内径小径部3の内径がコア
ロッド22の直径よりも小さく、また、内径小径部3以
外の内径がコアロッド22との間に隙間が形成されるよ
うに設定されている。素材1Eを圧縮成形するには、図
6(a)に示すように、内径小径部3側を上にして素材
1Eをダイ21の成形孔20に挿入し、下パンチ24に
通したコアロッド22の上端に内径小径部3を載せた状
態から、上下のパンチ23,24によって素材1Eを軸
方向に圧縮する。素材1Eが圧縮されると、まず内径小
径部3内にコアロッド22が圧入した後、第1実施形態
と同様に塑性変形させられ、図6(b)に示す軸受10
Eに成形される。
【0025】(6)第6実施形態−図7 図7(a)の符合1Fで示す第6実施形態の素材は、軸
方向一端部に外径大径部2が形成され、軸方向両端部に
内径小径部3が形成されたものである。外径大径部2の
外径は成形孔20の内径面との間に隙間が形成されるよ
うに設定され、内径小径部3の内径は、その内径面がコ
アロッド22に摺接するように設定されている。素材1
Fは、第1実施形態と同様に塑性変形させられ、図5
(b)に示す軸受10Fに成形される。
【0026】(7)第7実施形態−図8 図8(a)の符合1Gで示す第7実施形態の素材は、軸
方向一端部に外径大径部2および内径小径部3が形成さ
れたものである。外径大径部2の外径は成形孔20の内
径面との間に隙間が形成されるように設定され、内径小
径部3の内径は、その内径面がコアロッド22に摺接す
るように設定されている。素材1Gは、第1実施形態と
同様に塑性変形させられ、図8(b)に示す軸受10G
に成形される。
【0027】上記第4〜第7実施形態で得られる軸受1
0D,10E,10F,10Gにおいては、素材の一端
部のみに外径大径部2および/または内径小径部3が形
成されているので、圧縮度の差から一端部の軸支面12
の方が気孔率が低い。したがって、第1実施形態と同様
に、ラジアル荷重が軸方向に差を生じるような回転軸を
支持する場合に好適に用いられる。
【0028】(8)第8実施形態−図9 図9(a)の符合1Hで示す第8実施形態の素材は、軸
方向一端部に外径大径部2が形成され、他端部に、内径
小径部3が形成されたものである。外径大径部2の外径
は、成形孔20の内径面との間に隙間が形成されるよう
に設定され、内径小径部3の内径は、その内径面がコア
ロッド22に摺接するように設定されている。素材1H
は、第1実施形態と同様に塑性変形させられ、図9
(b)に示す軸受10Hに成形される。
【0029】(9)第9実施形態−図10 図10(a)の符合1Jで示す第9実施形態の素材は、
外径均一で、軸方向両端部に内径小径部3が形成された
ものである。素材1Jの外径は成形孔20の内径面との
間に隙間が形成されるように設定され、内径小径部3の
内径は、その内径面がコアロッド22に摺接するように
設定されている。素材1Jは、第1実施形態と同様に塑
性変形させられ、図10(b)に示す軸受10Jに成形
される。
【0030】上記第8、第9実施形態で得られる軸受1
0H,10Jにおいては、素材の両端部に内径小径部3
が形成されているので、両端部の軸支面12の圧縮度が
均等である。したがって、軸支面12に生じる油圧に基
づく回転軸の支持力も均等となり、バランスよく回転軸
を支持することができる。
【0031】次いで、上記第1〜第9実施形態の成形装
置とは異なる成形装置を用いて軸受を製造する第10お
よび第11実施形態を説明する。
【0032】(10)第10実施形態−図11 図11(a)の符合1Kで示す第10実施形態の素材
は、第6実施形態の素材1Gと同様であり、軸方向一端
部に外径大径部2が形成され、軸方向両端部に内径小径
部3が形成されたものである。成形装置は、図11に示
すように、成形孔を有するダイ21と、コアロッド22
と、上下のパンチ23,24とを備えている。ダイ21
の成形孔は奥部の内径が1段階縮径しており、入口側
(上側)の主部20aと、奥部の絞り形成部20bとか
ら構成されている。
【0033】素材1Kの外径大径部2の外径は、成形孔
の主部20aの内径面との間に隙間が形成されるように
設定され、外径大径部2以外の外径は、絞り形成部20
bの内径面との間に隙間が形成されるように設定されて
いる。一方、内径小径部3の内径は、その内径面がコア
ロッド22に摺接するように設定されている。
【0034】上記成形装置により、素材1Kを次のよう
に圧縮成形する。図11(a)に示すように、外径大径
部2を上にして素材1Kを成形孔に挿入するとともに、
コアロッド22を素材1Kに挿入する。この状態から、
図11(b)に示すように、上下のパンチ23,24を
素材1K側に移動させ、素材1Kを軸方向に圧縮する。
【0035】この圧縮により、素材1Kの外径面全長が
成形孔の内径面に圧接するまで膨出し、これによって外
径大径部2が消滅するとともに、素材1Kの下端部が絞
り形成部20bに倣って絞り部11が造形される。一
方、内径面は、軸方向両端部がコアロッド22に圧接さ
せられ軸支面12に形成されると同時に、軸方向中央部
分が外径側に膨出して中逃げ部13に形成される。この
ようにして素材1Kが塑性変形させられ、軸受10Kが
成形される。軸受10Kは、上パンチ23を上昇させ、
さらに下パンチ24を上昇させてダイ21から脱型する
ことにより得られる。この実施形態によって製造された
軸受10Kは、上記第6実施形態(図7参照)のものと
は異なり、圧縮のときに素材1Kの外径大径部2が消滅
する変形量と他端側の絞り部11に造形される変形量と
を近似させることができるので、両方の軸支面12の表
面状態を同じものとすることができる。
【0036】(11)第11実施形態−図12 図12(a)の符合1Lで示す第11実施形態の素材
は、第9実施形態の素材1Jと同様であり、外径均一
で、軸方向両端部に内径小径部3が形成されたものであ
る。
【0037】成形装置は、図12に示すように、コアロ
ッド22と、素材1Lを軸方向に圧縮するための上下の
パンチ25,26と、上下のパンチ25,26が挿入さ
れるパンチガイド21Aとを備えている。上下のパンチ
25,26は上下対称の同一構成であり、それぞれ、パ
ンチガイド21Aに挿入される外側パンチ27と、外側
パンチ27に挿入される内側パンチ28とから構成され
ている。各外側パンチ27には、奥部の内径が1段階縮
径する成形孔が形成されている。この成形孔は、入口側
の主部29aと、主部29aよりも小径で内側パンチ2
8が挿入される絞り形成部29bとから構成されてい
る。
【0038】素材1Lの外径は、外側パンチ27の成形
孔における絞り形成部29bとの間に隙間が形成される
ように設定され、内径小径部3の内径は、コアロッド2
2との間に隙間が形成されるように設定されている。
【0039】上記成形装置により、素材1Lを次のよう
に圧縮成形する。まず、図12(a)に示すように、内
径小径部3を上にした素材1Lを、パンチガイド21A
内において上下のパンチ25,26の間に挟み込むとと
もに、コアロッド22を素材1Lに挿入する。また、内
側パンチ28を外側パンチ27の絞り形成部29bに挿
入し、素材1Lの端部に絞り部を造形し得る所定位置に
保持する。この状態から、図12(b)に示すように上
パンチ25を降下させ、素材1Lを軸方向に圧縮する。
【0040】この圧縮により、素材1Lの外径面全長が
成形孔の内径面に圧接するまで膨出するとともに、上下
端部が上下の絞り形成部29bに圧接することにより、
上下対称的に絞り部11が造形される。一方、内径面
は、軸方向両端部がコアロッド22に圧接させられ軸支
面12に形成されると同時に、軸方向中央部が外径側に
膨出して中逃げ部13が形成される。このようにして素
材1Lが塑性変形させられることにより、軸受10Lが
成形される。
【0041】上記第11実施形態で得られる軸受10L
によれば、両端部の軸支面12の圧縮度が均等である
故、軸支面12に生じる油圧に基づく回転軸の支持力も
均等となり、バランスよく回転軸を支持することができ
る。
【0042】次に、フランジ付きの軸受を製造する第1
2、第13実施形態を説明する。(12)第12実施形態−図13 図13(a)の符合1Mは、第12実施形態で用いる素
材である。この素材1Mは、内径均一で、軸方向一端部
に、第1実施形態の素材1A等が有する外径大径部2よ
りも大径のフランジ5(外径大径部)が形成されたもの
である。上記素材1A等における外径大径部2は、圧縮
成形後には圧縮されて消滅するものであったが、フラン
ジ5は圧縮成形後も残存し、例えば、固定手段や位置決
め手段として利用される。
【0043】成形装置は、図13に示すように、素材1
Mが挿入される成形孔を有するダイ31と、素材1Mに
挿入されるコアロッド22と、素材1Mを軸方向に圧縮
するための上下のパンチ32,33とを備えている。ダ
イ31の成形孔は、主部30aと、主部30aよりも大
径でフランジを成形する部分である入口側(上側)の開
口部30cとから構成されており、主部30aから開口
部30cの間には、水平な段部30dが形成されてい
る。
【0044】素材1Mの外径(フランジ5以外の主たる
部分の外径)は、ダイ31の成形孔における主部30a
の内径面との間に隙間が形成されるように設定され、ま
た、フランジ5の外径は、開口部30cの内径面との間
に隙間が形成されるように設定されている。
【0045】上記成形装置により素材1Mを圧縮成形す
るには、図13(a)に示すように、フランジ5を上に
して素材1Mをダイ31の成形孔に挿入するとともに、
コアロッド22を素材1Mに挿入する。この状態から、
図13(b)に示すように、上下のパンチ32,33を
素材1M側に移動させ、素材1Mを軸方向に圧縮する。
【0046】素材1Mが圧縮されると、フランジ5が外
側パンチ27と段部30dとに挟まれて軸方向に圧縮さ
れることにより、その外径面が開口部30cの内径面に
圧接するまで外径側に膨出する。また、フランジ5の下
方部分の外径が主部30aの内径面に圧接するまで膨出
する。一方、内径面は、軸方向両端部がコアロッド22
に圧接させられて軸支面12に形成され、中央部は外径
側に膨出して中逃げ部13が形成される。
【0047】このようにして素材1Mが塑性変形させら
れることにより、両端部に軸支面12を有し、これら軸
支面12間に回転軸が接触しない中逃げ部13を有し、
さらに、軸方向一端部にフランジ5を備えた軸受10M
が成形される。
【0048】(13)第13実施形態−図14 上記第12実施形態は、軸方向一端部にフランジを備え
た軸受の製造方法であったが、次の第13実施形態は、
軸方向中央部にフランジを備えた軸受を成形する例であ
る。
【0049】図14(a)の符合1Nで示す第13実施
形態の素材は、内径均一で、軸方向中央部にフランジ5
が形成されたものであり、その寸法(フランジ5の外
径、フランジ5以外の外径および内径)は、第12実施
形態の素材1Mと同様である。図14に示す成形装置
は、第12実施形態の成形装置の上パンチ32に代わる
上パンチ32Aを備えており、ダイ31、コアロッド2
2および下パンチ33はほぼ同様の構成である。上パン
チ32Aは、パンチ面に円筒状の凹部32aが形成され
ており、この凹部32aの内径は、素材1Nのフランジ
5以外の外径との間に隙間が形成されるように設定され
ている。
【0050】上記成形装置により、素材1Nを圧縮成形
するには、図14(a)に示すように、素材1Nをダイ
31の成形孔に挿入するとともに、コアロッド22を素
材1Nに挿入する。この状態から、図14(b)に示す
ように、上下のパンチ32A,33を素材1N側に移動
させ、素材1Nを軸方向に圧縮する。
【0051】この圧縮により、素材1Nのフランジ5
と、フランジ5の下方部分の外径面がダイ31の成形孔
の内径面に圧接するまで外径側に膨出し、フランジ5の
上方部分の外径面は上パンチ32Aの凹部32aの内径
面に圧接するまで膨出する。一方、内径面は、軸方向両
端部がコアロッド22に圧接させられ軸支面12に形成
されると同時に、軸方向中央部分が外径側に膨出して中
逃げ部13に形成される。
【0052】このようにして素材1Nが塑性変形させら
れることにより、両端部に軸支面12を有し、これら軸
支面12間に回転軸が接触しない中逃げ部13を有し、
さらに、軸方向中央部にフランジ5を備えた軸受10N
が成形される。
【0053】上記第12および第13実施形態における
各素材1M、1Nは、内径均一であるが、後述する軸方
向一端部または両端部に内径小径部が形成されたフラン
ジ付きの素材を、第12実施形態あるいは第13実施形
態と同様にして圧縮成形することができる。
【0054】(14)他の形態 本発明は、上記第1〜第13実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば、素材や製造後の軸受の形状、あるい
は動圧溝の形状等は、様々な形態に変更可能である。以
下に、他の形態例を示す。なお、各図面において上記実
施形態と同一の構成要素には同一の符合を付してある。
【0055】A.素材の形状 本発明の素材は、円筒状で、少なくとも軸方向一端部に
外径大径部および/または内径小径部を有する多孔質体
からなるものであり、上記実施形態以外の変更例を説明
する。
【0056】図15(a)〜(c)は、軸方向一端部に
フランジ5を有し、かつ、内径小径部3が適宜に形成さ
れた素材を示している。フランジ5の位置は任意であ
り、例えば第13実施形態の素材1N(図14(a)参
照)のように、軸方向中央部に形成されていてもよい。
図15(d)〜(i)は、軸孔の開口周縁に、座ぐり状
のテーパ面6が形成された素材を示している。各素材に
は、外径大径部2や内径小径部3が適宜形成されてい
る。(d),(f),(h),(i)の素材の一端面に
は、外周面がなだらかな環状凸部7が形成されている。
【0057】図15(j)に示す素材は、軸方向一端部
に内径小径部3が形成され、同端部の外径面が、端部に
向かってしだいに縮径するテーパ状小径部8に形成され
ている。また、図15(k)に示す素材は、軸方向両端
部に、内径小径部3およびテーパ状小径部8が形成され
ている。
【0058】なお、上記各実施形態を含めて、いずれの
場合も内径面における内径小径部3と他の部分との境界
部分は画然としている(直角で移行している)が、両者
の境界部分を斜面に形成してもよい。図16(a)は、
図15(g)の素材をそのようにアレンジした素材であ
り、さらに、図16(b)に示すように、外径面の周縁
を面取りした形状であってもよい。
【0059】B.軸受の形状 次に、軸受の変更例を説明する。図17(a)〜(d)
に示す軸受は、軸孔の開口周縁に座ぐり状のテーパ面1
6が形成されている。図17(b)の軸受は一端部に絞
り部11が、また、図17(c)の軸受は両端部に絞り
部11が形成されている。図17(d)の軸受は、
(c)の軸受の外径面の周縁が面取りされた形状となっ
ている。図17(e)の軸受は、一端部にフランジ5が
形成され、他端部に絞り部11が形成されている。な
お、軸孔の開口周縁にテーパ面を形成する態様は、フラ
ンジを備えた軸受にも勿論適用することができる。
【0060】図17(f)に示す軸受は、全体的に球状
で、軸方向端面が平坦に、かつ、側面が円筒状に形成さ
れている。図17(g)の軸受は、図17(f)の軸受
の一端部に絞り部11が形成されている。
【0061】C.動圧溝の形状 第3実施形態で挙げた軸支面に動圧溝を形成する手段
は、第4〜第13実施形態にも勿論適用することができ
る。ところで、軸支面に形成する動圧溝の形状は任意で
あり、その数も適宜に選択されるが、回転軸をより安定
して支持する観点から、複数が軸支面の周方向に沿って
等間隔をおいて配置されると好ましい。上記第2の実施
形態では、ヘリングボーン状として、つまり形状によっ
て、動圧上昇が生じる効果を得るようにしているが、深
さの断面形状によってもその効果を得ることができる。
【0062】それには、概略形状を軸方向に沿って延び
る溝とし、回転軸が一方向のみに回転する場合には、回
転軸の回転方向の逆方向側の端部を最深部とし、この最
深部から回転軸の回転方向に向かってしだいに浅くなる
よう傾斜させる。また、回転軸が正逆双方向に回転する
場合には、周方向の中間部を最深部とし、この最深部か
ら周方向両端部に向かってしだいに浅くなるよう傾斜さ
せる。このように形成された動圧溝は、横断面(輪切り
にした場合の断面)形状が回転軸の回転方向に向かって
浅くなるくさび状の隙間となり、溝の浅い先端部に潤滑
油が集中するくさび効果を得ることができる。
【0063】D.動圧溝形成用のコアロッド 第3実施形態で示した動圧溝14は、コアロッド22に
形成した凸部22aにより形成されているが、このよう
な凸部に代え、凹部によって動圧溝を形成することがで
きる。すなわち、第2実施形態と刻設のパターンが逆で
あって、素材の内径小径部の内径面がコアロッドに圧接
させられるとコアロッドに形成した凹部に導入されて凸
部が突設され、この凸部の内径面が軸支面に、また、凸
部間の溝が動圧溝として機能する。この場合、凸部がさ
らに突設されることにより、その高さだけ中逃げ量が大
きい軸受が得られる。なお、コアロッドに形成する凹部
は、放電加工や電解腐食といった手段により形成するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、
比較的簡素な方法で効率よく製造することができる。ま
た、本発明によって製造された軸受は、軸方向両端部の
軸支面においては、内径および同軸度が高い精度で一致
するとともに高密度化されて耐摩耗性の向上が図られ、
一方、中逃げ部が形成された軸方向中央部においては、
密度が低いことから潤滑油の含有量が十分に確保され
る。これらの結果、優れた軸受性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b),(c)の順に示す縦断面図で
ある。
【図3】 (a)は本発明の第3実施形態で用いるコア
ロッドの一部斜視図、(b)は本発明の第3実施形態で
製造された軸受の一部を示す縦割り斜視図である。
【図4】 本発明の第3実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b),(c)の順に示す縦断面図で
ある。
【図5】 本発明の第4実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図6】 本発明の第5実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図7】 本発明の第6実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図8】 本発明の第7実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図9】 本発明の第8実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図10】本発明の第9実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図11】本発明の第10実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図12】本発明の第11実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図13】本発明の第12実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図14】本発明の第13実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図15】本発明で用いる軸受素材の他の形態例を示す
縦断面図である。
【図16】本発明で用いる軸受素材の他の形態例を示す
縦断面図である。
【図17】本発明で製造される軸受の他の形態例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1A,1D〜1H,1J〜1N…素材、2…外径大径
部、3…内径小径部、5…フランジ(外径大径部)、1
0A〜10H、10J〜10N…軸受、12…軸支面、
13…中逃げ部、14…動圧溝、22…コアロッド、2
2a…動圧溝形成用の凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 DA02 JA02 KA02 LA01 MA23 4E087 AA10 BA15 BA18 BA20 BA23 CA13 CA33 EC11 EC12 EC22 EC37 HA41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状で少なくとも軸方向一端部に外径
    大径部および/または内径小径部を有する多孔質体から
    なる素材を、コアロッドを挿入させた状態で軸方向に圧
    縮することにより、 素材の外径面を軸方向全長にわたって外径側に膨出さ
    せ、 軸方向両端部の内径面をコアロッドに圧接させて回転軸
    を支持する軸支面を形成し、 軸方向中央部の内径面を外径側に膨出させて回転軸が接
    触しない中逃げ部を形成することを特徴とする軸受の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記素材は、内径均一、かつ、軸方向一
    端部に外径大径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記素材は、外径均一、かつ、軸方向一
    端部に内径小径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記素材は、軸方向一端部に内径小径部
    を有し、かつ、軸方向他端部に外径大径部を有する形状
    であることを特徴とする請求項1に記載の軸受の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記素材は、外径均一、かつ、軸方向両
    端部に内径小径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記素材は、軸方向両端部に内径小径部
    を有し、かつ、軸方向一端部に外径大径部を有する形状
    であることを特徴とする請求項1に記載の軸受の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記素材は、軸方向一端部に内径小径部
    および外径大径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記素材の軸方向両端部の内径面が圧接
    させられる前記コアロッドの外径面に、動圧溝形成用の
    凸部または凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の軸受の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261396A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Ntn Corp 流体軸受装置およびその製造方法
KR101611372B1 (ko) * 2014-07-15 2016-04-14 주식회사 태웅 중공소재용 예비 성형장치
JP2016142198A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置

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