JP3698352B2 - 軸受の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密機器に内蔵されるスピンドルモータの駆動軸等、比較的高速で回転する軸を高精度で支持する場合に用いて好適な軸受であって、特に、回転軸が接触しない中逃げ部を有する軸受本体がハウジング内に組み込まれたタイプの軸受を製造する方法に関する。軸受本体は、焼結体あるいは焼結体にサイジングを施した多孔質体からなる素材を成形したものであり、潤滑油が含浸され、焼結含油軸受として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
上記焼結含油軸受は、焼結体に含浸された潤滑油が内径面にしみ出し、内径面と回転軸との間に油膜が形成されることにより、摩擦抵抗が低減して騒音や振動が抑えられるといった特性を有する。また、振動や騒音の抑制効果をさらに高めた焼結含油軸受として、軸方向中央部の内径面に、内径が回転軸の外径より僅かに大きく回転軸と接触しない隙間(以下、中逃げ部と称する)を形成し、回転軸の軸支面を両端部の内径面に限定した2点支持構造として摩擦抵抗の低減効果と回転軸の支持力をより安定化させたものがある。
【0003】
焼結含油軸受は、通常、原料の金属粉末を圧縮成形して得た円筒状の圧粉体を焼結し、焼結体をサイジングして最終形状に仕上げるといった工程を主体として製造されているが、軸受としては、焼結体単体の他に、焼結体がハウジング内に組み込まれたタイプのものがある。ところで、上記中逃げ部を形成する場合、その中逃げ部を焼結体への機械加工で形成すると、内径面に表出している気孔が潰れて潤滑油の循環作用に支障を来すことになる。このため、焼結体のサイジング工程で中逃げ部を同時に形成するか、もしくはサイジング後にもう1度焼結体を変形させて中逃げ部を独自に形成する方法が好ましい。いずれの場合も、軸方向両端部の内径面が径方向内側に突出したり、軸方向中央部が径方向外側に膨出したりする塑性変形を焼結体に生じさせることにより、離間する2つの軸支面とこれらの間の中逃げ部が内径面に同時に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記2点支持構造の軸受においては、前述した摩擦抵抗の低減や回転軸の支持力向上といった軸受性能を高める上で、離間する2つの軸支面の内径および同軸度が高い精度で一致していることや、軸支面への潤滑油の供給量が十分になされることが要求される。ところが、従来より焼結体の塑性変形のさせ方は種々提案されているものの、比較的簡素で、軸受性能向上のための要求が十分満たされる一定の製造方法は見い出されていないのが現状であった。また、焼結体をハウジング内に組み込んだタイプの軸受にあっては、焼結体に軸支面および中逃げ部を形成してからハウジングに組み込んでも、焼結体に変形が生じて軸支面の内径に差異が生じたり同軸度が損なわれたりすることが多く、さりとて、組み込んだ後に焼結体をサイジングして軸支面および中逃げ部を形成することは、きわめて困難であった。
【0005】
したがって本発明は、焼結体がハウジング内に組み込まれた2点支持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく、かつ、優れた軸受性能(2つの軸支面の内径や同軸度の同一性に伴う回転軸の支持力、潤滑性、耐摩耗性等)を有するものに製造することができる方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、円筒状の軸受本体を円筒状のハウジング内に組み込んでなる軸受の製造方法であって、軸受本体に成形される円筒状の素材をハウジング内に略同軸的に配置する配置工程と、ハウジング内に配置した素材に外径均一のコアロッドを挿入した状態から、ハウジングを素材ごと成形孔に押し込んで圧入する圧入工程とを備え、該圧入工程において、素材の外径面をハウジングの内径面に圧着させる一方、少なくともハウジングの軸方向両端部を縮径させ、このハウジングの縮径作用により、素材の軸方向両端部の内径面をコアロッドに圧接させて回転軸を支持する軸支面に形成するとともに、これら軸支面間に回転軸と接触しない中逃げ部を形成することを特徴としている。本発明に係る素材は、前述の如く焼結体あるいは焼結体にサイジングを施してなる多孔質体が用いられ、製造後は、潤滑油が含浸され、焼結含油軸受として好適に用いられる。
【0007】
上記配置工程としては、例えば、素材をハウジング内に圧入して両者を仮に一体化させる。この場合、素材の外径がハウジングの内径よりも大きく、素材はハウジング内でしまり嵌めの状態となる。素材とハウジングは、軸方向長さが等しいと好ましい。素材をハウジング内に配置するには、素材をハウジング内に単に挿入して嵌合させた中間嵌めや、素材の外径面とハウジングの内径面との間に隙間が空く遊嵌といった形態が挙げられる。
【0008】
圧入工程では、ハウジング内の素材にコアロッドを挿入した状態から、ハウジングを素材ごと軸方向に沿って成形孔に押し込み、圧入する。この圧入と同時に、両者を軸方向に圧縮してもよい。ハウジングの外径形状と成形孔の内径形状とは、成形孔にハウジングが圧入されるにつれ、少なくともハウジングの軸方向両端部が成形孔の内径面の圧迫を受けて縮径する関係とされる。また、素材の内径は、内径が均一な場合、その内径面とコアロッドとの間に隙間が形成される寸法に設定される。成形孔に圧入されたハウジングにおいては、少なくとも軸方向両端部が成形孔の内径面に圧迫されて縮径する。そして、その縮径部分が素材を圧迫して素材も縮径し、素材の軸方向両端部の内径面がコアロッドに圧接する。このようにコアロッドに圧接する内径面が、回転軸を支持する離間した2つの軸支面とされる。一方、これら軸支面間の内径面は縮径せずにコアロッドとの間に隙間が残存し、回転軸と接触しない中逃げ部となる。このようにハウジングおよび素材が塑性変形することにより、素材が軸受本体に成形され、かつ、ハウジングの内径面に圧着し、両者が一体化した軸受に成形される。
【0009】
本発明では、ハウジングを全長にわたって縮径する形態も勿論含む。この場合には、ハウジングとともに素材も全長にわたって縮径するので、中逃げ部が形成されるべく、予め素材の軸方向両端部の内径を中央部よりも小径として肉厚としておき、その内径小径部の内径面のみがコアロッドに圧接するよう構成する。上記のようにハウジングの軸方向両端部を局部的に縮径する場合には、素材の内径は均一であってかまわないが、軸方向両端部に内径小径部を有する形状の素材を用いることもできる。この内径小径部は、中逃げ部が確実に形成されるのであれば、その内径面がコアロッドに当接する寸法であってもかまわない。また、内径小径部は、上記配置工程において、素材をハウジングに圧入すると素材が変形して形成されるものとすることができる。
【0010】
なお、ハウジングの縮径量ならびにハウジング内への素材の配置形態(しまり嵌め、中間嵌め、もしくは遊嵌)は互いに相関する関係にあるが、これらは、ハウジングの圧入工程でハウジングが縮径された際に、素材がハウジングに圧着して両者が一体化し、かつ、素材の内径面に軸支面ならびに中逃げ部が確実に形成され得るように設定される。
【0011】
本発明は、上記のような変形態様が適宜になされる素材およびハウジングと成形型との組み合わせを採ることにより、軸受本体がハウジング内に組み込まれた構成であって、かつ、中逃げ量が比較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造することができる。
【0012】
また、軸受本体に形成される軸支面は、素材の内径面がコアロッドに強く圧接させられることにより形成されるので、その内径および同軸度が高い精度で一致する。また、軸支面の密度を高くすることができるので、耐摩耗性の向上が図られる。一方、中逃げ部が形成される内径面の密度を軸支面よりも低くすること、ならびに中逃げ部の直径を比較的大きく形成することが可能なので、潤滑油の含有量や保油量を増大させることができ、潤滑性の向上が図られる。これらの結果、高レベルの軸受性能を有する軸受を製造することができる。
【0013】
また、本発明では、素材の軸方向両端部の内径面が圧接させられるコアロッドの外径面に、動圧溝形成用の凸部または凹部が形成されていることを特徴としている。これによると、前者の凸部の場合では、軸支面には凸部形状に応じた動圧溝が形成される。また、後者の凹部の場合では、凹部形状に応じて刻設された軸支面と軸支面間の動圧溝とが同時に形成される。軸支面に動圧溝を形成すると、両端部の各軸支面により回転軸を支持する2点支持構造に加え、動圧溝に発生する動圧効果(動圧溝に流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)によって回転軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支持力をより安定させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(1)第1実施形態−図1
図1は、第1実施形態に係る軸受の成形工程を(a)〜(d)の順に示している。本実施形態では、図1(a)に示すように、予め素材1Aをハウジング21内に配置し、ハウジング21を素材1Aごと成形装置の成形孔に圧入して軸受を製造する。
【0015】
成形装置は、図1(b)〜(d)に示すように、ハウジング21が圧入される成形孔30を有するダイ31と、外径均一のコアロッド32と、上下のパンチ33,34とから構成されている。ダイ31の成形孔30はハウジング21に対応する形状であって、図1(b)に示すように、円筒状の主部30aの入口側(上側)に、水平な段部30dを介して、主部30aよりも内径が大きい開口部30cが形成されている。上パンチ33は、成形孔30の開口部30cに摺動自在に挿入されるようになされ、また、下パンチ34は、成形孔30の主部30aに摺動自在に挿入されるようになされている。コアロッド32は、上下のパンチ33,34に摺動自在に貫通するようになされている。
【0016】
ハウジング21は、図1(a)に示すように、内径が均一で、主体をなす円筒部22の一端部にフランジ23が形成された円筒状のものである。円筒部22の外径は成形孔30の主部30aの内径よりも大きく、フランジ23の外径は開口部30cの内径よりも大きく設定されている。また、軸方向長さ(高さ)に関しては、円筒部22は成形孔30の主部30aよりも短く、フランジ23は開口部30cよりも短く設定されている。ハウジング21は、成形孔30に塑性変形しながら圧入され得る材質が選択され、例えば、青銅、黄銅、アルミニウム合金、鋼の他、焼結材が用いられる。焼結材の場合、素材1Aよりも気孔が大きいものを用いると、ハウジング21に含浸させた油が、毛細管力によって軸受本体側に効果的に供給されるので、軸受寿命を長くすることができ好ましい。
【0017】
素材1Aは、焼結体もしくは焼結体にサイジングを施して成形された円筒状の多孔質体である。素材1Aの外径は均一であり、ハウジング21内にしまり嵌めの状態で嵌合する程度にハウジング21の内径よりも大きく設定されている。また、内径は不均一であって、軸方向両端部に内径小径部3aが形成され、中央部が内径小径部3aよりも大径の内径大径部3bとされている。内径小径部3aは、図1(b)に示すように、ハウジング21内に嵌合された状態でも、その内径面とコアロッド32との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。また、素材1Aの軸方向長さは、ハウジング21のそれと等しく設定されている。
【0018】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−ハウジング内への素材の配置]
図1(a)に示すように、素材1Aを、上記成形装置以外の適宜な装置によってハウジング21内に圧入してしまり嵌めの状態に嵌合し、両者を仮に一体化させる。
【0019】
[工程2−ハウジングの圧入]
図1(b)に示すように、下パンチ34の上端をダイ31の成形孔30の段部30dと同一レベルに保持する一方、コアロッド32をダイ31の上面から所定長さ突出させ、待機状態とする。ハウジング21のフランジ23を上に配して素材1Aをコアロッド32に同軸的に嵌め込み、ハウジング21および素材1Aを下パンチ34上にセットする。次いで、図1(c)に示すように上パンチ33とコアロッド32をともに降下させ、上パンチ33によりハウジング21を素材1Aごと成形孔30に押し込んで圧入する。下パンチ34は、ハウジング21とともに降下させる。
【0020】
ハウジング21が成形孔30に圧入されると、円筒部22が成形孔30の主部30aの内径面に圧迫されて縮径し、フランジ23が開口部30cの内径面に圧迫されて縮径する。すなわち、ハウジング21は全長にわたって縮径し、これにともなって素材1Aが全長にわたって縮径するとともに、ハウジング21の内径面に圧着する。素材1Aが縮径すると、内径小径部3aがコアロッド32に圧接し、その内径面が回転軸を支持する軸支面12が形成される。また、軸支面12間の内径大径部3bは残存し、回転軸が接触しない中逃げ部13に形成される。このようにハウジング21および素材1Aが塑性変形することにより、素材1Aが軸受本体10Aに成形され、かつ、この軸受本体10Aとハウジング21とが一体化した軸受20Aが成形される。
【0021】
[工程3−軸受の脱型]
図1(d)に示すように、上パンチ33を上昇させて退避させ、コアロッド32とともに下パンチ34を上昇させ、軸受20Aをダイ31から抜き出し、脱型する。この後、コアロッド32を降下させ、軸受20Aを得る。
【0022】
上記第1実施形態によれば、素材1Aをハウジング21内に圧入して配置し、ハウジング21を素材1Aごとダイ31の成形孔30に圧入するといった簡素な方法により、焼結体からなる軸受本体10Aがハウジング21内に組み込まれた2点支持構造の軸受20Aを、効率よく製造することができる。
【0023】
軸受20Aの軸支面12は、素材1Aの内径面をコアロッド32に強く圧接させることにより形成されるので、その内径および同軸度が高い精度で一致し、加えて高密度化する故、耐摩耗性および回転軸の支持力に優れる。一方、中逃げ部13はコアロッド32に圧接しないことから軸支面12よりも密度は低く、かつ、その中逃げ量を比較的大きなものとすることができるので、潤滑油の含有量や保油量を増大させることができ、潤滑性が向上する。これらの結果、軸受20Aは優れた軸受性能を発揮する。また、双方の軸支面12の圧縮度がほぼ等しいことから、それら軸支面12の気孔率が均等化され、このため、軸支面12に生じる油圧も均等となって回転軸をバランスよく支持することができる。
【0024】
次に、上記成形装置を用いて第1実施形態の素材1Aとは異なる形状の素材から軸受を製造する第2、第3実施形態を説明する。
【0025】
(2)第2実施形態−図2
図2(a)の符合1Bで示す第2実施形態の素材は、外径均一で、軸方向一端部に外径大径部4bが、また、他端部に内径小径部3aが形成された円筒状のものである。外径大径部4bの外径は、ハウジング21の内径よりも大きく、外径大径部4b以外の外径部分である外径小径部4aの外径は、ハウジング21内に中間嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されている。なお、外径小径部4aの外径は、第1実施形態の素材1Aの外径と同様に、ハウジング21内にしまり嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されていてもよい。また、内径小径部3aの内径は、その内径面とコアロッド32との間に微小な隙間が形成される寸法に設定され、内径小径部3a以外の内径部分である内径大径部3bは、当然内径小径部3aよりも大きく設定されている。
【0026】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−ハウジング内への素材の配置]
図2(a)に示すように、素材1Bの外径小径部4aをハウジング21内にフランジ23側から嵌合して中間嵌め状態とする。次いで、待機状態の成形装置のコアロッド32に、ハウジング21のフランジ23および素材1Bの外径大径部4bを上に配して素材1Aを嵌め込み、ハウジング21を下パンチ34上にセットする。次いで、図2(b)に示すように上パンチ33を降下させ、上パンチ33により素材1Bをハウジング21内に押し込む。このとき、素材1Bから抜けない状態を保持しながらコアロッド32も降下させる。素材1Bがハウジング21内に押し込まれると、外径大径部4bが圧入されることにより消滅し、その分の肉が内径側に塑性流動して上端部に内径小径部3aが新たに造形される。内径大径部3bは、軸方向中央部に残存する。これにより素材1Bとハウジング21とが仮に一体化する。
【0027】
[工程2−ハウジングの圧入]
図2(c)に示すように上パンチ33とコアロッド32をともに降下させ、上パンチ33によりハウジング21を素材1Bごと成形孔30に押し込んで圧入する。ハウジング21および素材1Bは第1実施形態と同様に縮径し、素材1Bが軸支面12および中逃げ部13を有する軸受本体10Bに成形され、かつ、ハウジング21の内径面に圧着し、両者が一体化した軸受20Bが成形される。軸受20Bは、第1実施形態と同様の操作(図1(d)参照)によって脱型される。
【0028】
(3)第3実施形態−図3
第3実施形態では、図3(a)に示すように、上記ハウジング21に代えてハウジング21Aを用いている。このハウジング21Aは、フランジ23側の端部の内径面に内径小径部24aが形成され、他の内径部分が内径大径部24bとなっている。他の構成ならびに寸法は、ハウジング21と同様である。
【0029】
一方、図3(a)の符合1Cで示す第3実施形態の素材は、外径均一で、軸方向一端部に内径小径部3aが形成され、他の内径部分が内径大径部3bとされた円筒状のものである。素材1Cの外径は、ハウジングの内径小径部24aの内径よりも大きく、かつ、その外径面と内径大径部24bとの間に微小な隙間が形成されて遊嵌状態となる寸法に設定されている。また、内径に関しては、内径小径部3aの内径が、その内径面とコアロッド32との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。なお、素材1Cの外径は、ハウジング21内に中間嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されていてもよい。
【0030】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−ハウジング内への素材の配置]
図3(a)に示すように、待機状態の成形装置のコアロッド32に、内径小径部3a側を下に配した素材1Cを嵌め込んで下パンチ34上に載せ、フランジ23を上に配したハウジング21Aを、素材1Cに嵌め込む。次いで、図3(b)に示すように上パンチ33によりハウジング21Aを降下させ、素材1Cの上端部をハウジング21Aの内径小径部24aに圧入させる。すると、素材1Cの上端部は縮径して絞り部11が造形され、絞り部11の内径面がコアロッド32に圧接する。内径大径部3bは、軸方向中央部に残存する。これにより素材1Cとハウジング21Aとが仮に一体化する。
【0031】
[工程2−ハウジングの圧入]
図3(c)に示すように上パンチ33とコアロッド32をともに降下させ、上パンチ33によりハウジング21Aを素材1Cごと成形孔30に押し込んで圧入する。ハウジング21Aは、成形孔30の内径面の圧迫を受けて全長にわたり縮径し、このハウジング21Aの縮径作用により、素材1Cも全長にわたり縮径する。これにより、素材1Cが軸支面12および中逃げ部13を有する軸受本体10Cに成形され、かつ、ハウジング21Aの内径面に圧着し、両者が一体化した軸受20Cが成形される。軸受20Cは、第1実施形態と同様の操作(図1(d)参照)によって脱型される。
【0032】
次に、上記成形装置とは異なる成形装置を用いて軸受を製造する第4、第5実施形態を説明する。
【0033】
(4)第4実施形態−図4
第4実施形態の成形装置は、上記第1〜第3実施形態で用いたダイ31の成形孔30を変更したものである。成形孔30は、図4(a)に示すように、主部30aの奥部(下部)に、主部30aよりも径が小さい小径部30bが形成され、この小径部30bに、下パンチ34が挿入されるようになされている。第4実施形態では、第1、第2実施形態と同様のハウジング21と、図4(a)の符合1Dで示す素材とから軸受を製造する。
【0034】
この場合のハウジング21の円筒部22の外径は、成形孔30の主部30aに中間嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されている。なお、円筒部22の外径は、主部30aの内径よりも小さく、その外径面と主部30aの内径面との間に微小な隙間が形成される遊嵌状態となる寸法に設定されていてもよい。一方、素材1Dは、第3実施形態の素材1Cと同様のものであり、その外径は、ハウジング21内にしまり嵌めの状態で嵌合する程度にハウジング21の内径よりも大きく設定されている。
【0035】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−ハウジング内への素材の配置]
図4(a)に示すように、内径小径部3aがフランジ23に対応する状態に、素材1Dを上記成形装置以外の適宜な装置によってハウジング21内に圧入してしまり嵌めの状態に嵌合し、両者を仮に一体化させる。
【0036】
[工程2−ハウジングの圧入]
図4(a)に示すように、待機状態の成形装置のコアロッド32に、ハウジング21のフランジ23および素材1Dの内径小径部3aを上に配して素材1Dを嵌め込み、下パンチ34上にセットする。次いで、図4(b)に示すように上パンチ33とコアロッド32をともに降下させ、上パンチ33によりハウジング21を素材1Dごと成形孔30に押し込んで圧入する。
【0037】
成形孔30に圧入されたハウジング21においては、フランジ23が縮径し、下端部が成形孔30の小径部30bに圧入されることにより縮径して絞り部25が造形される。フランジ23の縮径により、素材1Dの上端部の内径小径部3aの内径面がコアロッド32に圧接して軸支面12に形成される。また、絞り部25が造形されることにより素材1Dの下端部にも新たに絞り部11が造形され、その内径面が軸支面12に形成される。成形孔30の主部30aに対応するハウジング21の円筒部22は、主部30aを摺動するのみで縮径せず、素材1Dには内径大径部3bが残存し、中逃げ部13が形成される。このようにして素材1Dが塑性変形して軸支面12および中逃げ部13を有する軸受本体10Dに成形され、かつ、ハウジング21の内径面に圧着し、両者が一体化した軸受20Dが成形される。軸受20Dは、第1実施形態と同様の操作(図1(d)参照)によって脱型される。
【0038】
(5)第5実施形態−図5
第5実施形態は、第4実施形態の成形装置を用い、第3実施形態と同様のハウジング21Aと、図5(a)の符合1Eで示す素材とから軸受を製造する。この場合のハウジング21Aの円筒部22の外径は、成形孔30の主部30aに中間嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されている。なお、円筒部22の外径は、主部30aの内径よりも小さくて、その外径面と主部30aの内径面との間に微小な隙間が形成される遊嵌状態となる寸法に設定されていてもよい。一方、素材1Eは、外径および内径がともに均一の単純な円筒状である。素材1Eの外径は、ハウジング21Aの内径大径部24b内に中間嵌めの状態で嵌合する寸法に設定されている。また、内径は、内径面とコアロッド32との間に微小な隙間が形成される寸法に設定されている。
【0039】
次に、成形装置により軸受を製造する手順を説明する。
[工程1−ハウジング内への素材の配置]
図5(a)に示すように、下パンチ34の上端を成形孔30の主部30aの下端付近に位置させる。そして、コアロッド32に素材1Eを嵌め込んで下パンチ34上に載せ、フランジ23を上に配したハウジング21Aを素材1Eに嵌め込む。次いで、図5(b)に示すように上パンチ33によりハウジング21Aを降下させて円筒部22の下部を成形孔30の主部30aに挿入するとともに、素材1Eの上端部をハウジング21Aの内径小径部24aに圧入させる。すると、素材1Eの上端部は縮径して絞り部11が造形され、絞り部11の内径面がコアロッド32に圧接する。これにより素材1Eとハウジング21Aとが仮に一体化する。
【0040】
[工程2−ハウジングの圧入]
図5(c)に示すように上パンチ33とコアロッド32をともに降下させ、上パンチ33によりハウジング21Aを素材1Eごと成形孔30に押し込んで圧入する。ハウジング21Aは、第4実施形態と同様にフランジ23と下端部が縮径し、下端部には絞り部25が新たに造形される。そして、素材1Eはハウジング21Aの内径面に圧着するとともに、上下の絞り部11の内径面がコアロッド32に圧接して軸支面12に形成され、軸支面12間の内径面には、コアロッド32との間の隙間が残存して中逃げ部13が形成される。このようにして素材1Eが塑性変形して軸支面12および中逃げ部13を有する軸受本体10Eに成形され、かつ、この軸受本体10Eとハウジング21Aとが一体化した軸受20Eが成形される。軸受20Dは、第1実施形態と同様の操作(図1(d)参照)によって脱型される。
【0041】
(6)第6実施形態−図6,図7
第6実施形態は、図6に示すように、上記コアロッド32に代えた動圧溝形成用のコアロッド32Aを、上記第1実施形態に適用して素材1Aを成形し、軸支面12に動圧溝が形成された軸受を成形する例である。そのコアロッド32Aは、図7(a)に示すように、素材1Aの両端部内径面の圧接を受ける外径面に、複数のV字状の凸部32aが周方向に等間隔をおいてヘリングボーン状に形成されたものである。凸部32aは、コアロッド32Aの切削やメッキ等の手段によって形成することができるものであり、その高さは、数μm程度である。
【0042】
図6(a)に示すように、素材1Aが圧入されたハウジング21を成形装置にセットし、コアロッド32Aの凸部32aが形成された部分を素材1Aの両端部内径面に対応させる。この状態から、第1実施形態と同様の操作(図6(b)〜(c))を行い、軸受本体10Fがハウジング21内に組み込まれた軸受20Fを得る。
【0043】
軸受本体10Fの軸支面12には、図7(b)に示すように(同図はハウジング21を省略している)、コアロッド32Aの凸部32aによってヘリングボーン状の動圧溝14が刻設される。脱型された軸受20Fには、ダイ31による外径面の拘束が開放されて全体が僅かに拡径するスプリングバックが生じるので、動圧溝14間の凸部を摩滅することなくコアロッド32Aから軸受20Fを抜くことができる。
【0044】
第6実施形態によって製造された軸受20Fによれば、軸支面12で回転軸を支持する2点支持構造に加え、動圧溝14に発生する動圧効果(動圧溝に流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)によって回転軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支持力がより安定する。なお、潤滑油が動圧溝14の一部に集中して動圧が上昇する効果が十分に期待される観点から、軸受20Fは、回転軸の回転方向が動圧溝14のV字の先端方向(図7(b)で矢印R方向)に向くようにセットされることが好ましい。
【0045】
上記第6実施形態のように動圧溝形成用のコアロッド32Aを用いて軸支面に動圧溝を形成する形態は、第2〜第5実施形態にも勿論適用することができる。
【0046】
なお、第6実施形態で示した動圧溝の形状は任意であり、その数も適宜に選択されるが、回転軸をより安定して支持する観点から、複数が軸支面の周方向に沿って等間隔をおいて配置されると好ましい。第6実施形態では、ヘリングボーン状として、つまり形状によって、動圧上昇が生じる効果を得るようにしているが、深さの断面形状によってもその効果を得ることができる。
【0047】
それには、概略形状を軸方向に沿って延びる溝とし、回転軸が一方向のみに回転する場合には、回転軸の回転方向の逆方向側の端部を最深部とし、この最深部から回転軸の回転方向に向かってしだいに浅くなるよう傾斜させる。また、回転軸が正逆双方向に回転する場合には、周方向の中間部を最深部とし、この最深部から周方向両端部に向かってしだいに浅くなるよう傾斜させる。このように形成された動圧溝は、横断面(輪切りにした場合の断面)形状が回転軸の回転方向に向かって浅くなるくさび状の隙間となり、溝の浅い先端部に潤滑油が集中するくさび効果を得ることができる。
【0048】
また、第6実施形態で示した動圧溝14は、コアロッド32Aに形成した凸部32aにより形成されているが、このような凸部に代え、凹部によって動圧溝を形成することができる。すなわち、第6実施形態と刻設のパターンが逆であって、素材1Aの内径小径部の内径面がコアロッドに圧接させられるとコアロッドに形成した凹部に導入されて凸部が突設され、この凸部の内径面が軸支面に、また、凸部間の溝が動圧溝として機能する。この場合、凸部がさらに突設されることにより、その高さだけ中逃げ量が大きい軸受が得られる。また、凹部32aを備えたコアロッド32Aを図5に示した第5実施形態に用いて成形孔30に圧入し、成形される軸受本体の内径面が全長にわたってコアロッド32Aに圧接される形態とした場合でもコアロッド32Aの凹部32aに導入された内径面が軸支面となるので、中逃げ部が動圧溝と面一の軸受を得ることができる。なお、コアロッドに形成する凹部は、放電加工や電解腐食といった手段により形成することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軸受本体がハウジング内に組み込まれた構成であって、比較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造することができる。
また、本発明によって製造された軸受は、軸方向両端部の軸支面においては、内径および同軸度が高い精度で一致するとともに高密度化されて耐摩耗性の向上が図られ、一方、中逃げ部が形成された軸方向中央部においては、密度が低いことから潤滑油の含有量や保油量が十分に確保される。これらの結果、優れた軸受性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る軸受の製造工程を(a)〜(d)の順に示す縦断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る軸受の製造工程を(a)〜(c)の順に示す縦断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係る軸受の製造工程を(a)〜(c)の順に示す縦断面図である。
【図4】 本発明の第4実施形態に係る軸受の製造工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図5】 本発明の第5実施形態に係る軸受の製造工程を(a)〜(c)の順に示す縦断面図である。
【図6】 本発明の第6実施形態に係る軸受の製造工程を(a)〜(c)の順に示す縦断面図である。
【図7】 (a)は本発明の第6実施形態で用いるコアロッドの一部斜視図、(b)は第6実施形態で製造された軸受の一部を示す縦割り斜視図である。
【符号の説明】
1A〜1E…素材
10A〜10F…軸受本体
12…軸支面
13…中逃げ部
14…動圧溝
20A〜20F…軸受
21,21A…ハウジング
30…成形孔
32,32A…コアロッド
32a…動圧溝形成用の凸部

Claims (2)

  1. 円筒状の軸受本体を円筒状のハウジング内に組み込んでなる軸受の製造方法であって、
    前記軸受本体に成形される円筒状の素材を前記ハウジング内に略同軸的に配置する配置工程と、
    ハウジング内に配置した素材に外径均一のコアロッドを挿入した状態から、ハウジングを素材ごと成形孔に押し込んで圧入する圧入工程とを備え、
    該圧入工程において、
    素材の外径面をハウジングの内径面に圧着させる一方、少なくともハウジングの軸方向両端部を縮径させ、
    このハウジングの縮径作用により、素材の軸方向両端部の内径面を前記コアロッドに圧接させて回転軸を支持する軸支面に形成するとともに、これら軸支面間に、回転軸と接触しない中逃げ部を形成することを特徴とする軸受の製造方法。
  2. 前記素材の軸方向両端部の内径面が圧接させられる前記コアロッドの外径面に、動圧溝形成用の凸部または凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受の製造方法。
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