JP2001032839A - 軸受の製造方法 - Google Patents

軸受の製造方法

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JP2001032839A
JP2001032839A JP11209207A JP20920799A JP2001032839A JP 2001032839 A JP2001032839 A JP 2001032839A JP 11209207 A JP11209207 A JP 11209207A JP 20920799 A JP20920799 A JP 20920799A JP 2001032839 A JP2001032839 A JP 2001032839A
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JP
Japan
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bearing
inner diameter
outer diameter
core rod
axial direction
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JP11209207A
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English (en)
Inventor
Motohiro Miyasaka
元博 宮坂
Toshiichi Takehana
敏一 竹花
Takeshi Kurihara
健 栗原
Hidekazu Tokushima
秀和 徳島
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、軸
受性能の向上を図りつつ比較的簡素な方法で効率よく製
造する。 【解決手段】 外径および内径が均一の素材(焼結体)
1Bにコアロッド22を挿入し、上パンチ23によって
素材1Bをダイ21の成形孔20に圧入するとともに軸
方向に圧縮する。素材1Bの外径面が全長にわたり内径
側に圧縮されてその外径が縮小すると同時に、軸方向両
端部の内径面がコアロッド22に圧接して軸支面12に
形成され、かつ、これら軸支面12間に、軸支面12よ
りも内径が大きく回転軸が接触しない中逃げ部13が形
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密機器に内蔵さ
れるスピンドルモータの駆動軸等、比較的高速で回転す
る軸を高精度で支持する場合に用いて好適な軸受の製造
方法に関する。本発明は、素材を圧縮することにより塑
性変形を生じさせて所望形状の軸受を得る技術であっ
て、素材としては、主に、圧粉体を焼結させた焼結体あ
るいは焼結体にサイジング(再圧縮)を施してなる円筒
状の多孔質体が用いられる。また、本発明によって製造
された軸受は、潤滑油が含浸され、焼結含油軸受として
好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】上記焼結含油軸受は、焼結体に含浸され
た潤滑油が内径面にしみ出し、内径面と回転軸との間に
油膜が形成されることにより、摩擦抵抗が低減して騒音
や振動が抑えられるといった特性を有する。また、振動
や騒音の抑制効果をさらに高めた焼結含油軸受として、
軸方向中央部の内径面に、内径が回転軸の外径より僅か
に大きく回転軸と接触しない隙間(以下、中逃げ部と称
する)を形成し、回転軸の軸支面を両端部の内径面に限
定した2点支持構造として摩擦抵抗の低減効果と回転軸
の支持力をより安定化させたものがある。
【0003】焼結含油軸受は、通常、原料の金属粉末を
圧縮成形して得た円筒状の圧粉体を焼結し、焼結体をサ
イジングして最終形状に仕上げるといった工程を主体と
して製造されている。ところで、上記中逃げ部を有する
軸受を製造する場合、その中逃げ部を焼結体への機械加
工で形成すると、内径面に表出している気孔が潰れて潤
滑油の循環作用に支障を来すことになる。このため、焼
結体のサイジング工程で中逃げ部を同時に形成するか、
もしくはサイジング後にもう1度焼結体を圧縮して中逃
げ部を独自に形成する方法が好ましい。いずれの場合
も、軸方向両端部の内径面が径方向内側に突出したり、
軸方向中央部が径方向外側に膨出したりする塑性変形
を、素材である焼結体に生じさせることにより、離間す
る2つの軸支面とこれらの間の中逃げ部が内径面に同時
に形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記2点支持構造の軸
受においては、前述した摩擦抵抗の低減や回転軸の支持
力向上といった軸受性能を高める上で、離間する2つの
軸支面の内径および同軸度が高い精度で一致しているこ
とが要求される。また、軸支面への潤滑油の供給量が十
分になされることも重要である。ところが、従来より焼
結体の塑性変形のさせ方は様々提案されているものの、
比較的簡素で、軸受性能向上のための要求が十分満たさ
れる一定の製造方法は見い出されていないのが現状であ
った。
【0005】したがって本発明は、軸方向中央部の内径
面に回転軸が接触しない中逃げ部を有し、なおかつその
中逃げ部の中逃げ量が比較的大きく、軸方向両端部の内
径面が回転軸を支持する軸支面として機能する2点支持
構造の軸受を、比較的簡素な方法で効率よく製造するこ
とができるとともに、その軸受性能(2つの軸支面の内
径の同一性や同軸度に伴う回転軸の支持力、潤滑性、耐
摩耗性等)の向上も達成し得る軸受の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、コアロッドが
挿入された円筒状の素材を、軸方向に沿って成形型の成
形孔に圧入するとともに軸方向に圧縮することにより、
素材の少なくとも軸方向両端部および中央部の外径面を
内径側に圧縮してその外径を縮小させると同時に、素材
の軸方向両端部の内径面をコアロッドに圧接させて軸支
面を形成し、かつ、これら軸支面間に、軸支面よりも内
径が大きく回転軸が接触しない中逃げ部を形成すること
を特徴としている。本発明に係る素材は、前述の如く焼
結体あるいは焼結体にサイジングを施してなる多孔質体
が用いられ、製造後は、潤滑油が含浸され、焼結含油軸
受として好適に用いられる。
【0007】本発明では、例えば、ダイの円筒状成形孔
に、この成形孔の内径よりも外径が大きく、内径がコア
ロッドとの間に隙間が形成される大きさに設定された円
筒状の素材を、コアロッドが挿入された状態を保持しな
がら、パンチによりコアロッドが延びる軸方向に沿って
圧入する成形方法が採られる。本発明においては、この
ような成形方法により、素材の全長、あるいは少なくと
も軸方向両端部および中央部の外径面が、内径側に圧縮
されてその外径が縮小すると同時に、素材の軸方向両端
部の内径面がコアロッドに圧接して軸支面に形成され、
かつ、これら軸支面間に、軸支面よりも内径が大きく回
転軸が接触しない中逃げ部が形成される塑性変形を、素
材に与える。本発明は、このような変形態様が適宜にな
される構成の成形型を用いることにより、中逃げ量が比
較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、比
較的簡素な方法で効率よく製造することができる。
【0008】本発明によれば、回転軸を支持する軸支面
は、素材の内径面がコアロッドに強く圧接させられるこ
とにより形成されるので、その内径および同軸度が高い
精度で一致する。また、軸支面の密度を高くすることが
できるので、耐摩耗性の向上が図られる。一方、中逃げ
部が形成される内径面の密度を軸支面よりも低くするこ
とができ、また、中逃げ部の直径を比較的大きく形成す
ることができるので、潤滑油の含有量を多くすることが
でき、潤滑性の向上が図られる。これらの結果、高レベ
ルの軸受性能を有する軸受を製造することができる。
【0009】本発明の素材としては、特に次に挙げる形
状のものが用いられる。 外径および内径がともに均一である。 内径均一、かつ、軸方向一端部に外径大径部を有す
る。 外径均一、かつ、軸方向一端部に内径小径部を有す
る。 軸方向一端部に内径小径部を有し、かつ、他端部に外
径大径部を有する。 外径均一、かつ、軸方向両端部に内径小径部を有す
る。 軸方向両端部に内径小径部を有し、かつ、軸方向一端
部に外径大径部を有する。 軸方向一端部に内径小径部および外径大径部を有す
る。
【0010】また、本発明では、素材の軸方向両端部の
内径面が圧接させられるコアロッドの外径面に、動圧溝
形成用の凸部または凹部が形成されていることを特徴と
している。これによると、前者の凸部の場合では、軸支
面には凸部形状に応じた動圧溝が形成される。また、後
者の凹部の場合では、凹部形状に応じて刻設された軸支
面と軸支面間の動圧溝とが同時に形成される。軸支面に
動圧溝を形成すると、両端部の各軸支面により回転軸を
支持する2点支持構造に加え、動圧溝に発生する動圧効
果(動圧溝に流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)
によって回転軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支
持力がより安定する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。(1)第1実施形態−図1 図1(a)の符合1Aは、焼結体もしくは焼結体にサイ
ジングを施してなる円筒状の素材である。なお、後に説
明する全ての実施形態の素材の材質も、同様の焼結体で
あることを予め述べておく。素材1Aは、内径および外
径が均一で、外径面両端の周縁は面取り加工されてい
る。
【0012】図1に示す成形装置は、パンチガイド21
Aと、コアロッド22と、パンチガイド21Aに挿入さ
れる上下のパンチ25,26とを備えている。上下のパ
ンチ25,26は上下対称の同一構成であり、それぞ
れ、パンチガイド21Aに挿入される外側パンチ27
と、外側パンチ27に挿入される内側パンチ28とから
構成されている。外側パンチ27には、奥部の内径が1
段階縮小する成形孔29が形成されている。この成形孔
29は、入口側の主部29aと、主部29aよりも小径
で内側パンチ28が挿入される絞り形成部29bとから
構成されている。素材1Aの外径は、外側パンチ27の
主部29aの内径よりも大きく、内径は、内径面とコア
ロッド22との間に隙間が形成される大きさに設定され
ている。
【0013】上記成形装置により、素材1Aを次のよう
に圧縮成形する。まず、図1(a)に示すように、素材
1Aを、パンチガイド21A内において上下のパンチ2
5,26の間に挟み込むとともに、下パンチ26の内側
パンチ28に通したコアロッド22を素材1Aに挿入す
る。この状態から、図1(b)に示すように、各外側パ
ンチ27の端面が互いに当接するまで上下のパンチ2
5,26を素材1A側に移動させる。
【0014】これにより、素材1Aの上端部が、上パン
チ25側の成形孔29の主部29aから絞り形成部29
bに圧入するとともに、下端部が下パンチ26側の成形
孔29の主部29aから絞り形成部29bに圧入し、さ
らに軸方向中央部が、上下のパンチ25,26の成形孔
29の主部29aに圧入する。素材1Aは、軸方向全長
にわたって外径面が内径側に圧縮されて外径が縮小し、
特に、上下端部には、絞り形成部29bによって絞り部
11が造形される。また、素材1Aは軸方向に圧縮され
ることにより、両端部の内径面が内径側に膨出してコア
ロッド22に圧接させられ、軸支面12に形成される。
また、これら軸支面12間においては、コアロッド22
との間の隙間が残存して軸支面12よりも内径が大きい
中逃げ部13が形成される。このようにして素材1Aが
塑性変形させられることにより、軸受10Aが成形され
る。
【0015】軸受10Aは、上パンチ25を上昇させて
パンチガイド21Aから抜くとともに上パンチ25の内
側パンチ28を上昇させ、さらに下パンチ26の内側パ
ンチ28を上昇させて抜き取ることができる。
【0016】上記第1実施形態によれば、素材1Aを上
下のパンチ25,26の成形孔29に圧入するとともに
軸方向に圧縮するといった簡素な方法により、中逃げ量
が比較的大きな中逃げ部13を有する2点支持構造の軸
受10Aを、効率よく製造することができる。
【0017】軸受10Aの軸支面12は、素材1Aの内
径面をコアロッド22に強く圧接させることにより形成
されるので、その内径および同軸度が高い精度で一致
し、加えて高密度化する故、耐摩耗性に優れる。一方、
中逃げ部13はコアロッド22に圧接しないことから軸
支面12よりも密度は低く、このため潤滑油の含有量を
多くすることができ、潤滑性が向上する。これらの結
果、軸受10Aは優れた軸受性能を発揮する。また、素
材1Aの両端部における径方向の肉厚が等しいことか
ら、両端部の軸支面12の圧縮度も互いに等しく、気孔
率が均等となる。このため、両端部の軸支面12に生じ
る油圧が均等となり、バランスよく回転軸を支持するこ
とができる。
【0018】(2)第2実施形態−図2 図2(a)の符合1Bで示す第2実施形態の素材は、内
径均一で、軸方向一端部に、圧縮成形後には消滅させら
れる外径大径部2が形成されている。成形装置は、図2
に示すように、成形孔20を有するダイ21と、コアロ
ッド22と、上下のパンチ23,24とを備えている。
成形孔20は奥部の内径が1段階縮径しており、入口側
(上側)の主部20aと、奥部の絞り形成部20bとか
ら構成されている。素材1Bの外径(外径大径部2以外
の主たる部分の外径)は、成形孔20の主部20aの内
径よりも大きく設定され、内径は、内径面とコアロッド
22との間に隙間が形成される大きさに設定されてい
る。
【0019】成形装置により素材1Bを圧縮成形するに
は、まず、図2(a)に示すように、外径大径部2を上
にしてダイ21の成形孔20上に配した素材1Bに、下
パンチ24に通したコアロッド22を挿入する。また、
成形孔20の絞り形成部20bに挿入した下パンチ24
を、素材1Bの端部に絞り部を造形し得る所定位置に保
持する。なお、このような手順に代えて、下パンチ24
をダイ21の上面と面一な状態で、成形孔20上に配し
た素材1Bにコアロッド22を挿入する方法であっても
よい。この状態から、図2(b)に示すように、上パン
チ23とともにコアロッド22を降下させ、素材1Bを
成形孔20に圧入するとともに軸方向に圧縮する。
【0020】成形孔20に圧入された素材1Bは、全長
にわたって外径面が内径側に圧縮され、外径大径部2が
消滅するとともに、下端部が絞り形成部20bに圧入し
て絞り部11が形成される。また、軸方向に圧縮される
ことにより、両端部の内径面が内径側に膨出してコアロ
ッド22に圧接させられ、軸支面12に形成される。ま
た、これら軸支面12間においては、コアロッド22と
の間の隙間が残存して中逃げ部13が形成される。この
ようにして素材1Bが塑性変形させられ、軸受10Bが
成形される。軸受10Bは、上パンチ23を上昇させ、
コアロッド22とともに下パンチ24を上昇させてダイ
21による外径面の拘束を開放すると、全体が僅かに拡
径するスプリングバックが生じ、コアロッド22から抜
き取ることができる。軸受10Bにおいては、両端部の
内径側への圧縮度がほぼ等しいことから、第1実施形態
と同様に、両端部の軸支面12の気孔率が均等となり、
バランスよく回転軸を支持することができる。
【0021】次いで、第2実施形態と同様の成形装置を
用い、第1、第2実施形態で用いた素材とは形状の異な
る素材に同様の塑性変形を与えて軸受を製造する第3〜
第7実施形態を説明する。なお、各図において(a)は
圧縮前、(b)は圧縮成形後の状態を示す。
【0022】(3)第3実施形態−図3 図3(a)の符合1Cで示す第3実施形態の素材は、外
径均一で、軸方向一端部に内径小径部3が形成されたも
のである。素材1Cの外径は、成形孔20の主部20a
の内径よりも大きく設定され、内径小径部3の内径は、
その内径面がコアロッド22に摺接する大きさに設定さ
れている。素材1Cを圧縮成形する際には、図3(a)
に示すように、内径小径部3側を上にして素材1Cをダ
イ21の成形孔20上に配し、素材1Cにコアロッド2
2を挿入した状態から、上パンチ23およびコアロッド
22を降下させ、素材1Cを成形孔20に圧入するとと
もに軸方向に圧縮する。素材1Cには、第2実施形態と
同様の塑性変形、すなわち、軸方向全長にわたる外径の
縮小、下端部の絞り部11の形成、両端部内径面の内径
縮小に伴う軸支面12の形成、中央部の中逃げ部13の
形成、が生じ、図3(b)に示す軸受10Cに成形され
る。
【0023】(4)第4実施形態−図4 図4(a)の符合1Dで示す第4実施形態の素材は、軸
方向一端部に外径大径部2が、また、他端部に内径小径
部3が形成されたものである。素材1Dの外径(外径大
径部2以外の主たる部分の外径)は、成形孔20の主部
20aの内径よりも大きく設定され、内径小径部3の内
径は、その内径面とコアロッド22との間に隙間が形成
される大きさに設定されている。素材1Dを圧縮成形す
る際には、図4(a)に示すように、内径小径部3側を
上にした状態とする。素材1Dが成形孔20に圧入され
ると、第2実施形態と同様の塑性変形が生じ、図4
(b)に示す軸受10Dに成形される。
【0024】(5)第5実施形態−図5 第5実施形態では第4実施形態と同様の素材1Dを用い
るが、圧縮成形する際に、図5(a)に示すように第4
実施形態と逆に外径大径部2側を上にして素材1Dを成
形孔20に圧入するとともに軸方向に圧縮する。素材1
Dは、第2実施形態と同様に塑性変形し、図5(b)に
示す軸受10Eに成形される。
【0025】(6)第6実施形態−図6 図6(a)の符合1Fで示す第6実施形態の素材は、軸
方向一端部に外径大径部2が形成され、両端部に内径小
径部3が形成されたものである。素材1Fの外径(外径
大径部2以外の主たる部分の外径)は、成形孔20の主
部20aの内径よりも大きく設定され、内径小径部3の
内径は、その内径面とコアロッド22との間に隙間が形
成される大きさに設定されている。素材1Fを圧縮成形
する際には、図6(a)に示すように、外径大径部2側
を上にした状態とする。素材1Fが成形孔20に圧入さ
れると、第2実施形態と同様の塑性変形が生じ、図6
(b)に示す軸受10Fに成形される。
【0026】(7)第7実施形態−図7 図7(a)の符合1Gで示す第7実施形態の素材は、軸
方向一端部に外径大径部2および内径小径部3が形成さ
れたものである。素材1Gの外径(外径大径部2以外の
主たる部分の外径)は、成形孔20の主部20aの内径
よりも大きく設定され、内径小径部3の内径は、その内
径面がコアロッド22に摺接する大きさに設定されてい
る。素材1Gを圧縮成形する際には、図7(a)に示す
ように、外径大径部2および内径小径部3側を上にした
状態とする。素材1Gが成形孔20に圧入されると、第
2実施形態と同様の塑性変形が生じ、図7(b)に示す
軸受10Gに成形される。
【0027】上記第7実施形態で得られる軸受10Gに
おいては、外径大径部2および内径小径部3が形成され
ていた上端部の圧縮度が下端部よりも高く、したがっ
て、上端部側の軸支面12の方が気孔率が低い(換言す
ると密度が高い)。したがって、焼結含油軸受とされた
場合の両端部の軸支面12に形成される油膜の油圧は、
上端部側の軸支面12の方が高くなる。このような軸受
10Gは、ラジアル荷重が軸方向に差を生じるような回
転軸を支持する場合に好適に用いられる。すなわち、ラ
ジアル荷重が大きい側に密度が高い方の軸支面12を配
置して回転軸を支持することにより、バランスのよい回
転軸の支持がなされるともに、優れた耐久性が発揮され
る。一方、成形孔20の絞り形成部20bをさらに小径
に設定すれば両方の軸支面12の圧縮度を等しくするこ
とができる。
【0028】次に、上記各実施形態のダイ21と構成の
異なるダイを用いて軸受を製造する第8実施形態を説明
する。
【0029】(8)第8実施形態−図8 図8に示すように、第8実施形態の成形装置を構成する
ダイ21Bの成形孔20は、絞り形成部が形成されてお
らず内径均一の円筒状である。図8(a)の符合1Hで
示す第8実施形態の素材は、外径均一で、軸方向両端部
に内径小径部3が形成されたものである。素材1Hの外
径は、成形孔20の内径よりも大きく設定され、内径小
径部3の内径は、その内径面とコアロッド22との間に
隙間が形成される大きさに設定されている。素材1H
は、ダイ21Bの成形孔20に倣って外径面が内径側に
圧縮され、図8(b)に示すように、外径均一で、軸方
向両端部に軸支面12を有し、かつ、軸支面12間に中
逃げ部13を有する軸受10Hに成形される。
【0030】次に、フランジ付きの軸受を製造する第
9、第10実施形態を説明する。(9)第9実施形態−図9 図9(a)の符合1Jは、第9実施形態で用いる素材で
ある。この素材1Jは、内径均一で、軸方向一端部に、
第2実施形態の素材1B等が有する外径大径部2よりも
大径のフランジ5(外径大径部)が形成されたものであ
る。上記素材1B等における外径大径部2は、圧縮成形
後には圧縮されて消滅するものであったが、フランジ5
は圧縮成形後も残存し、例えば、固定手段や位置決め手
段として利用される。
【0031】素材1Jを圧縮成形する成形装置は、図9
に示すように、成形孔30を有するダイ31と、コアロ
ッド22と、素材1Jを圧縮成形するための上下のパン
チ33,34とを備えている。ダイ31の成形孔30
は、入口(上側)から奥部に向かって内径が2段階縮小
する段状に形成されている。すなわち、軸方向中央部に
形成された主部30aの奥部に、主部30aよりも小径
の絞り形成部30bが形成され、入口側には、主部30
aよりも大径の開口部30cが形成されており、さら
に、開口部30cから主部30aの間には、水平な段部
30dが形成されている。上パンチ33は成形孔30の
開口部30cに挿入され、下パンチ34は成形孔30の
絞り形成部30bに挿入される。
【0032】素材1Jの外径(フランジ5以外の主たる
部分の外径)は、成形孔30の主部30aの内径よりも
大きく、フランジ5の外径は、開口部30cの内径より
も大きく設定されている。また、素材1Jの内径は、内
径面とコアロッド22との間に隙間が形成されるように
設定されている。
【0033】上記成形装置により素材1Jを圧縮成形す
るには、まず、図9(a)に示すように、フランジ5を
上にして素材1Jを成形孔30上に配するとともにコア
ロッド22を素材1Jに挿入する。また、成形孔30の
絞り形成部30bに挿入した下パンチ34を、素材1J
の下端部に絞り部を造形し得る所定位置に保持する。こ
の状態から、図9(b)に示すように上パンチ33を降
下させ、素材1Jを成形孔30に圧入するとともに軸方
向に圧縮する。
【0034】成形孔30に圧入された素材1Jは、成形
孔30の内径面に倣って外径面が全長にわたり内径側に
圧縮され、絞り形成部30bによって下端部に絞り部1
1が造形され、上端部には開口部30cによって縮径さ
れたフランジ5が残存する。また、軸方向に圧縮される
ことにより、両端部の内径面がコアロッド22に圧接さ
せられて軸支面12に形成されるとともに、軸支面12
間に中逃げ部13が形成される。このようにして素材1
Jが塑性変形させられ、軸受10Jに成形される。軸受
10Jは、上パンチ33を上昇させ、コアロッド22と
ともに下パンチ34を上昇させてダイ31から脱型する
ことにより得られる。
【0035】(10)第10実施形態−図10 上記第9実施形態は、軸方向一端部にフランジを備えた
軸受の製造方法であったが、第10実施形態は、軸方向
中央部にフランジを備えた軸受を成形する例である。
【0036】第10実施形態の成形装置は、図10
(a)に示すように、第9実施形態と同様のコアロッド
22、ダイ31および下パンチ34と、外側パンチ35
および内側パンチ36との組み合わせからなる上パンチ
37とを備えている。この場合のダイ31は、主部30
aの長さが第9実施形態のものよりも短く設定されてい
る。また、外側パンチ35は、第1実施形態の外側パン
チ27と同様の構成であり、主部38aと絞り形成部3
8bとからなる成形孔38が形成されている。上パンチ
37は、外側パンチ35がダイ31の成形孔30の開口
部30cに挿入されるようになされている。
【0037】図10(a)の符合1Kで示す第10実施
形態の素材は、内径均一で、軸方向中央部にフランジ5
が形成されたものである。素材1Kの外径(フランジ5
以外の主たる部分の外径)は、その外径面が各成形孔3
0,38の各主部30a,38aの内径面に摺接する大
きさに設定され、フランジ5の外径は、成形孔30の開
口部30cの内径よりも大きく設定されている。また、
素材1Kの内径は、内径面とコアロッド22との間に隙
間が形成されるように設定されている。
【0038】上記成形装置により素材1Kを圧縮成形す
るには、まず、図10(a)に示すように、素材1Kを
ダイ31の成形孔30上に配するとともに素材1Kにコ
アロッド22を挿入する。この状態から、図10(b)
に示すように上パンチ37を降下させる。
【0039】これにより、素材1Kは、上下端部が上下
の絞り形成部38b,30bに圧入して外径が縮小され
て絞り部11が形成され、軸方向中央部には、ダイ31
の成形孔30の開口部30cに圧入して外径が縮小され
たフランジ5が残存する。また、軸方向に圧縮されるこ
とにより、両端部の内径面がコアロッド22に圧接させ
られて軸支面12に形成されるとともに、軸支面12間
に中逃げ部13が形成される。このようにして素材1K
が塑性変形させられ、軸受10Kに成形される。軸受1
0Kは、上パンチ37を上昇させ、コアロッド22とと
もに下パンチ34を上昇させてダイ31から脱型するこ
とにより得られる。
【0040】上記第9および第10実施形態における各
素材1J、1Kは、内径均一であるが、後述する軸方向
一端部または両端部に内径小径部が形成されたフランジ
付きの素材を、第9実施形態あるいは第10実施形態と
同様にして圧縮成形することができる。
【0041】次に、軸支面に動圧溝を有する軸受を製造
する第11〜第14実施形態を説明する。(11)第11実施形態−図11,図12 第11実施形態では、図11(a),(b)に示すよう
に、第1実施形態で用いた素材1Aを、同実施形態と同
様の成形装置によって圧縮成形し、コアロッド22Aに
よって軸支面に動圧溝を形成する。そのコアロッド22
Aは、図12(a)に示すように、素材1Aの両端部内
径面の圧接を受ける外径面に、複数のV字状の凸部22
aが、周方向に等間隔をおいてヘリングボーン状に形成
されている。凸部22aの高さは、数μm程度である。
凸部22aは、コアロッド22Aの切削やメッキ等の手
段によって形成することができる。
【0042】素材1Aを第1実施形態と同様に圧縮成形
して得られた軸受10Lの軸支面12には、図12
(b)に示すように、凸部22aによってヘリングボー
ン状の動圧溝14が刻設される。軸受10Lは、脱型さ
れた時点でスプリングバックにより拡径するので、動圧
溝14間の凸部を摩滅することなくコアロッド22Aか
ら軸受10Lを抜くことができる。
【0043】第11実施形態によって製造された軸受1
0Lによれば、軸支面12で回転軸を支持する2点支持
構造に加え、動圧溝14に発生する動圧効果(動圧溝に
流入する潤滑油の高圧化に伴う剛性向上)によって回転
軸の支持力が相乗的に高まり、回転軸の支持力がより安
定する。なお、潤滑油が動圧溝14の一部に集中して動
圧が上昇する効果が十分に期待される観点から、軸受1
0Lは、回転軸の回転方向が動圧溝14のV字の先端方
向(図12(b)で矢印R方向)に向くようにセットさ
れることが好ましい。
【0044】(12)第12実施形態−図13 第12実施形態では、図13(a),(b)に示すよう
に、第3実施形態に上記コアロッド22Aを適用してい
る。素材1Cが圧縮成形されて得られる軸受10Mの軸
支面12に、上記動圧溝14が形成される。
【0045】上記第11、第12実施形態は、第1、第
3実施形態に動圧溝形成用のコアロッド22Aを適用し
て軸支面12に動圧溝14を形成する例であるが、これ
ら実施形態に限ることなく、コアロッド22Aによって
軸支面12に動圧溝14を形成する手法は、他の実施形
態(第2実施形態、第4〜第10実施形態)にも勿論適
用することができる。
【0046】第11、第12実施形態では、コアロッド
の外径面から突出する凸部によって動圧溝を形成する
が、凸部に代えて、凹部により動圧溝を形成することが
できる。以下の第13、第14実施形態で、その例を示
す。
【0047】(13)第13実施形態−図14,図15 図14(a)の符合1Nで示す第13実施形態の素材
は、外径および内径が均一の円筒状である。成形装置
は、図14に示すように、上記第8実施形態と同様のダ
イ21Bおよび下パンチ24に、上パンチ39およびコ
アロッド22Bを組み合わせた構成である。この場合の
上パンチ39は、コアロッド22Bが挿入される孔は形
成されておらず、素材1Nとコアロッド22Bをともに
降下させるようになされている。
【0048】コアロッド22Bは、図15(a)に示す
ように、素材1Nの両端部内径面の圧接を受ける外径面
に、複数のV字状の凹部22bが、周方向に等間隔をお
いてヘリングボーン状に形成されている。凹部22b
は、放電加工や電解腐食といった手段により形成するこ
とができるものであり、その深さは、数μm程度とされ
る。素材1Nの外径は、ダイ21Bの成形孔20の内径
よりも大きく設定され、内径は、内径面にコアロッド2
2Bが摺接する大きさに設定されている。
【0049】素材1Nを圧縮成形するには、まず、図1
4(a)に示すように、コアロッド22Bを素材1Nに
挿入させて素材1Nをダイ21Bの成形孔20上に配
し、凹部22bが形成された部分を素材1Nの両端部の
内径面に対応させる。この状態から、図14(b)に示
すように上パンチ39を降下させ、素材1Nを成形孔2
0に圧入する。素材1Nは内径側に圧縮されて外径が全
長にわたり縮小し、内径面はコアロッド22Bに圧接さ
せられる。素材1Nの両端部の内径面は、凹部22bが
形成された部分に圧接し、凹部22bに面する肉部が塑
性流動によって凹部22bに流入する。これにより、図
15(b)に示すように凹部22bの形状に応じた凸部
12Aが形成されると同時に、凸部12A間に溝14が
形成される。凸部12Aの先端面(内径面)は回転軸を
支持する軸支面12とされ、凸部12A間の溝14は動
圧溝とされる。また、両端部間の内径面は、動圧溝14
と同径で中逃げ部13とされる。
【0050】このようにして成形された軸受10Nは、
上パンチ39を上昇させ、コアロッド22Bとともに下
パンチ24を上昇させてダイ21Bから脱型することに
より得られる。軸受10Nは、ダイ21Bから脱型され
た時点でスプリングバックにより拡径するので、突出す
る凸部12Aを摩滅することなくコアロッド22Bから
軸受10Nを抜くことができる。
【0051】(14)第14実施形態−図16 図16に示す第14実施形態の成形装置は、第2実施形
態等で用いたダイ21および下パンチ24に、上記コア
ロッド22Bおよび上パンチ39を組み合わせた構成で
ある。用いる素材1Pは、内径均一で、軸方向一端部に
外径大径部2が形成されている。素材1Pの外径(外径
大径部2以外の主たる部分の外径)は成形孔20の主部
20aの内径よりも大きく、内径は、内径面にコアロッ
ド22Bが摺接する大きさに設定されている。図16
(b)に示すように素材1Pが圧縮成形されると、成形
孔20に倣って外径面が全長にわたり内径側に圧縮さ
れ、下端部には絞り部11が形成される。また、第13
実施形態と同様に、軸方向両端部の内径面には凸部12
Aおよび溝14が形成されることにより軸支面12およ
び動圧溝14が形成され、さらに、軸支面12間に中逃
げ部13が形成される。
【0052】上記第13、第14実施形態のように、コ
アロッドに形成した凹部によって動圧溝を形成する手法
は、コアロッド22に代えてコアロッド22Bを用いる
ことにより、第1〜第10実施形態に適用することがで
きる。その場合には、凹部22bによって形成される凸
部12Aが軸支面12からさらに突出するので、その高
さだけ中逃げ量が大きい軸受が得られる。
【0053】(15)他の形態 本発明は、上記第1〜第14実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば、素材や製造後の軸受の形状、あるい
は動圧溝の形状等は、様々な形態に変更可能である。以
下に、他の形態例を示す。なお、各図面において上記実
施形態と同一の構成要素には同一の符合を付してある。
【0054】A.素材の形状 図17(a)〜(c)は、軸方向一端部にフランジ5を
有し、かつ、内径小径部3が適宜に形成された素材を示
している。フランジ5の位置は任意であり、例えば第1
0実施形態の素材1K(図10(a))のように、軸方
向中央部に形成されていてもよい。図17(d)〜
(j)は、軸孔の開口周縁に、座ぐり状のテーパ面6が
形成された素材を示している。各素材には、外径大径部
2や内径小径部3が適宜形成されている。(e),
(g),(i),(j)の素材の一端面には、外周面が
なだらかな環状凸部7が形成されている。
【0055】図17(k)に示す素材は、内径均一で、
軸方向両端部の外径面が、端部に向かってしだいに縮径
するテーパ状小径部8に形成されている。図17(l)
に示す素材は、軸方向一端部に内径小径部3が形成さ
れ、同端部の外径面がテーパ状小径部8に形成されてい
る。また、図17(m)に示す素材は、軸方向両端部
に、内径小径部3およびテーパ状小径部8が形成されて
いる。
【0056】なお、上記各実施形態を含めて、いずれの
場合も内径面における内径小径部3と他の部分との境界
部分は画然としている(直角で移行している)が、両者
の境界部分を斜面に形成してもよい。図18(a)は、
図17(h)の素材をそのようにアレンジした素材であ
り、さらに、図18(b)に示すように、外径面の周縁
を面取りした形状であってもよい。
【0057】B.軸受の形状 次に、軸受の変更例を説明する。図19(a)〜(d)
に示す軸受は、軸孔の開口周縁に座ぐり状のテーパ面1
6が形成されている。(b)の軸受は一端部に絞り部1
1が形成されており、(c)の軸受は絞り部11が両端
部に形成されている。(d)の軸受は、(c)の軸受の
外径面の周縁が面取りされたものである。図19(e)
の軸受は、一端部にフランジ5が形成されたものであ
る。なお、軸孔の開口周縁にテーパ面を形成する態様
は、フランジを備えた軸受にも勿論適用することができ
る。
【0058】図19(f)に示す軸受は、全体的に球状
で、軸方向端面が平坦に、かつ、側面が円筒状に形成さ
れている。図19(g)の軸受は、(f)の軸受の一端
部に絞り部11が形成されたものである。
【0059】C.動圧溝の形状 第11〜第14実施形態で示した動圧溝の形状は任意で
あり、その数も適宜に選択されるが、回転軸をより安定
して支持する観点から、複数が軸支面の周方向に沿って
等間隔をおいて配置されると好ましい。上記各実施形態
では、ヘリングボーン状として、つまり形状によって、
動圧上昇が生じる効果を得るようにしているが、深さの
断面形状によってもその効果を得ることができる。
【0060】それには、概略形状を軸方向に沿って延び
る溝とし、回転軸が一方向のみに回転する場合には、回
転軸の回転方向の逆方向側の端部を最深部とし、この最
深部から回転軸の回転方向に向かってしだいに浅くなる
よう傾斜させる。また、回転軸が正逆双方向に回転する
場合には、周方向の中間部を最深部とし、この最深部か
ら周方向両端部に向かってしだいに浅くなるよう傾斜さ
せる。このように形成された動圧溝は、横断面(輪切り
にした場合の断面)形状が回転軸の回転方向に向かって
浅くなるくさび状の隙間となり、溝の浅い先端部に潤滑
油が集中するくさび効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的大きな中逃げ部を有する2点支持構造の軸受を、
比較的簡素な方法で効率よく製造することができる。ま
た、本発明によって製造された軸受は、軸方向両端部の
軸支面においては、内径および同軸度が高い精度で一致
するとともに高密度化されて耐摩耗性の向上が図られ、
一方、中逃げ部が形成された軸方向中央部においては、
密度が低いことから潤滑油の含有量が十分に確保され
る。これらの結果、優れた軸受性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図4】 本発明の第4実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図5】 本発明の第5実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図6】 本発明の第6実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図7】 本発明の第7実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図8】 本発明の第8実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図9】 本発明の第9実施形態に係る軸受の製造方法
の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図10】本発明の第10実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図11】本発明の第11実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図12】(a)は本発明の第11実施形態で用いるコ
アロッドの一部斜視図、(b)は本発明の第11実施形
態で製造された軸受の一部を示す縦割り斜視図である。
【図13】本発明の第12実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図14】本発明の第13実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図15】(a)は本発明の第13実施形態で用いるコ
アロッドの一部斜視図、(b)は本発明の第13実施形
態で製造された軸受の一部を示す縦割り斜視図である。
【図16】本発明の第14実施形態に係る軸受の製造方
法の工程を(a),(b)の順に示す縦断面図である。
【図17】本発明で用いる軸受素材の他の形態例を示す
縦断面図である。
【図18】本発明で用いる軸受素材の他の形態例を示す
縦断面図である。
【図19】本発明で製造される軸受の他の形態例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1A〜1D,1F〜H,1J,1K,1N,1P…素材 2…外径大径部 3…内径小径部 5…フランジ(外径大径部) 10A〜10H,10J〜10N,10P…軸受 12…軸支面 13…中逃げ部 14…動圧溝 20,29,30…成形孔 22,22A,22B…コアロッド 22a…動圧溝形成用の凸部 22b…動圧溝形成用の凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 AA20 BA02 CA01 CA02 DA02 KA02 LA01 MA03 5H615 AA01 BB01 PP25 SS03 SS09 SS10 SS13 SS26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアロッドが挿入された円筒状の素材
    を、軸方向に沿って成形型の成形孔に圧入するとともに
    軸方向に圧縮することにより、素材の少なくとも軸方向
    両端部および中央部の外径面を内径側に圧縮してその外
    径を縮小させると同時に、素材の軸方向両端部の内径面
    をコアロッドに圧接させて軸支面を形成し、かつ、これ
    ら軸支面間に、軸支面よりも内径が大きく回転軸が接触
    しない中逃げ部を形成することを特徴とする軸受の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記素材は、外径および内径がともに均
    一であることを特徴とする請求項1に記載の軸受の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記素材は、内径均一、かつ、軸方向一
    端部に外径大径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記素材は、外径均一、かつ、軸方向一
    端部に内径小径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記素材は、軸方向一端部に内径小径部
    を有し、かつ、軸方向他端部に外径大径部を有する形状
    であることを特徴とする請求項1に記載の軸受の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記素材は、外径均一、かつ、軸方向両
    端部に内径小径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記素材は、軸方向両端部に内径小径部
    を有し、かつ、軸方向一端部に外径大径部を有する形状
    であることを特徴とする請求項1に記載の軸受の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記素材は、軸方向一端部に内径小径部
    および外径大径部を有する形状であることを特徴とする
    請求項1に記載の軸受の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記素材の軸方向両端部の内径面が圧接
    させられる前記コアロッドの外径面に、動圧溝形成用の
    凸部または凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の軸受の製造方法。
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