JP3620505B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

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Description

【0002】
【発明の属する技術分野】
【0003】
本願発明は、湯沸かし後にお湯を保温する電気貯湯容器に関するものである。
【従来の技術】
【0004】
一般に、電気貯湯容器の場合、内容器の底部下面に加熱手段である電気ヒータを設け、該電気ヒータにより内容器底部を加熱することにより、内容器内に貯溜された液体(例えば、水)を加熱沸騰させ、その後保温することとなっており、前記電気ヒータとしては、雲母板の間に発熱体を挟持してなるマイカヒータが多用されていた。
【0005】
そして、上記構成の電気貯湯容器では、湯沸かし時と保温時とでは加熱力が切り換えられることとなっており、湯沸かし時には湯沸かしヒータ又は湯沸かしヒータと保温ヒータの両方に通電され、保温時には保温ヒータに通電されることとなっている。
【0006】
また、電気ヒータとして、シーズヒータを採用し、該シーズヒータへの通電量を切り換えることにより、湯沸かし時と保温時との加熱量を調整するようにしたものもある。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記構成の電気貯湯容器の場合、湯沸かしヒータと保温ヒータとの配置が区別されていなかったり、通電量の切換だけで加熱量調整を行うようになっているため、熱効率の向上に限界があった。
【0008】
また、従来のマイカヒータ方式の場合、マイカヒータを内容器外底部に取り付けるに当たって、遮熱板とヒータ押さえとを介して取り付けられることとなっているため、ヒータの熱が遮熱板に伝わり易くなり、結果として熱効率の低下につながるという不具合があった。
【0009】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率の向上を図り得るようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器の底面に取り付けられた加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための給湯通路と、該給湯通路の途中に設けられた電動ポンプとを備えた電気貯湯容器において、前記加熱手段を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとの二重構造とし且つ前記保温ヒータの導線部を、前記湯沸かしヒータの導線部より導線部引き出し方向に突出させて湯沸かしヒータの輻射熱を保温ヒータにより遮るように構成するとともに、前記保温ヒータの内側に形成される余剰空間内に、前記保温ヒータの中央部に位置して前記内容器の温度を検出する温度検出手段と前記保温ヒータの導線部の間に位置して前記内容器内のお湯を導出する導出口とを設けている。
【0011】
上記のように構成したことにより、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率が向上することとなる。また、保温ヒータの内側の余剰空間(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用することができるし、湯沸かしヒータへの通電により生じる輻射熱が保温ヒータにより遮られることとなり、保温ヒータの内側に配設されている機器(例えば、温度検出手段)への熱影響がより一層小さくなり、正確な温度検出を行うことができる。さらに、湯沸かしヒータから離れた位置に導出口が設けられることとなるため、湯沸かし時に湯沸かしヒータの近傍で発生する気泡が導出口へ吸い込まれにくくなり、導出口に連通する電動ポンプが気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。
【0012】
請求項の発明におけるように、請求項記載の電気貯湯容器において、前記湯沸かしヒータおよび前記保温ヒータを、これらの導線部が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けた場合、導線部を鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータおよび保温ヒータに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部に沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。
【0013】
請求項3の発明では、上記課題を解決するための手段として、貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体とを備えた電気貯湯容器において、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとを、前記内容器の内底部に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース内に配設してヒータユニットを構成するとともに、前記湯沸かしヒータおよび保温ヒータの発熱部を、前記ヒータケースの天面に接合して該発熱部の下方に空気層を形成し得るように構成している。
【0014】
上記のように構成したことにより、ヒータユニットが内容器内の水に浸漬される且つ湯沸かしヒータおよび保温ヒータの発熱部が内容器の内底部に取り付けられたヒータケースの天面に接合されることとなっているところから、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率が大幅に向上することとなる。しかも、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの水との接 触部分(即ち、ヒータケースの天面)以外の部分(即ち、ヒータ)が、対流の起こりにくい空気層に接触することとなり、下方への放熱が極力抑えられることとなる。従って、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱の殆どがヒータケースを介して水の加熱用として放熱されることとなり、熱効率が極めて高いものとなる。
【発明の実施の形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0016】
第1の実施の形態
図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0017】
この電気貯湯容器は、図1および図2に示すように、お湯を貯溜する湯沸かし用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1の上部開口を開閉する蓋体2と、前記内容器3内の水を加熱する加熱手段である電気ヒータ4と、前記内容器3内のお湯を外部へ注出するための給湯通路5と、該給湯通路5の途中に設けられた電動ポンプ6とを備えて構成されている。
【0018】
前記容器本体1は、外側面を構成する合成樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3と、前記外ケース7の上部と内容器3の上部とを結合する合成樹脂製の環状の肩部材(図示省略)と、底面を構成する合成樹脂製の底板8とからなっている。
【0019】
前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒形状の内筒9と、ステンレス製の略円筒形状の下部外筒10aおよび前記内筒9の上端部と前記下部外筒10aの上端部とを連結する環状の上部外筒10bからなる外筒10との間に真空空間11を形成してなる真空二重容器からなっており、その底部には、前記内筒9の底部のみからなる非真空部3aが形成されている。また、この内容器3の上部は、胴体部3bより小径の給水口3cとされており、前記非真空部3aの外周側は真空部3dとされている。前記内容器3における非真空部3aは、前記内筒9の接合部の内径側を上方に凸となすことにより形成された凹部15とされている。該凹部15内には、後に詳述するように、加熱手段である電気ヒータ4が取り付けられている。
【0020】
また、前記内容器3の下方には、容器本体1の底部側への熱輻射を防止する遮熱板13が内容器3を構成する下部外筒10bにおける前記凹部15の外周側部分に対して取付具12を介してビス14で取り付けられている。そして、前記遮熱板13と前記内容器3の底真空部3dとの間には、断熱材16が設けられている。なお、該断熱材16は、前記凹部15内に配設された電気ヒータ4と遮熱板13との間にのみ設ければ足りるが、本実施の形態においては、前記遮熱板13と断熱材16とを同一のビス14で取り付けることができるように、凹部15の外周側をも覆うこととされている。つまり、内容器3は、前記真空空間11と断熱材16とによって断熱構造とされているのである。なお、内容器3を、外周全周に断熱材を取り付けた板金製の容器で構成したり、後述する温度センサ30の当接部を除いて全周を真空二重構造とする場合もある。
【0021】
前記蓋体2には、電源が接続されていない状態でも給湯通路5を介しての液体注出が可能なように、手動操作により駆動されるエアーポンプ17が配設されている。該エアーポンプ17は、ベーローズタイプのものとされており、押圧板18を介しての押圧操作により加圧空気が内容器3内に吹き込まれ、該加圧空気の圧力により内容器3内のお湯が給湯通路5を介して外部へ押し出されることとなっている。符号19は蒸気排出通路、20は蒸気排出通路19の途中に配設された転倒止水弁である。
【0022】
前記蓋体2の下面には、金属製のカバー部材21が固定されており、該カバー部材21の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の給水口3cに圧接されるシールパッキン22が設けられている。
【0023】
該電気ヒータ4は、熱良導体からなる筒体23内に発熱体となるニクロム線24を配設したシーズヒータからなっており(図3参照)、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータ4Aと内周側に位置するU字状の保温ヒータ4Bとの二重構造とされている(図2参照)。つまり、前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、大部分の発熱部4Aa,4Baと、導線部(換言すれば、非発熱部)4Ab,4Bbとからなっているのである。このようにすると、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータ4Aでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータ4Bでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が向上することとなる。
【0024】
そして、前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、前記非真空部3aの下面に当接された放熱板25に対してその発熱部4Aa,4Baを溶接等により接合することにより取り付けられている。該放熱板25における外周部および後述する導出口33を臨ませるための切欠部26(図2参照)には、取付片27,27,27が形成されており、該取付片27,27,27を前記非真空部3aの下面に溶接接合された支持具28,28,28に対してビス29,29,29で結合することにより前記放熱板25は取り付けられている。
【0025】
前記放熱板25の中心部には、図2に示すように、温度検出手段として作用する温度センサ30を取り付けるための取付穴31が形成されており、該温度センサ30は、前記取付穴31を介して前記非真空部3aの下面に当接された状態で前記遮熱板13に対して取付金具32を介して取り付けられている。つまり、温度センサ30は、前記保温ヒータ4Bの内側に形成される余剰空間S内に配設されることとなっているのである。また、前記内容器3の底部における非真空部3aには、前記切欠部26内に位置してお湯を外部へ導出すべく給湯通路5に連通する導出口33が設けられている。つまり、該導出口33も、前記保温ヒータ4Bの内側に形成される余剰空間S内に配設されることとなっているのである。このようにすると、保温ヒータ4Bの内側の余剰空間S(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用ことができる。また、湯沸かしヒータ4Aから離れた位置に温度センサ30が設けられることとなるため、湯沸かしヒータ4Aからの熱影響を温度センサ30が受けることが少なくなり、正確な温度検出を行うことができる。さらに、湯沸かしヒータ4Aから離れた位置に導出口33が設けられることとなるため、湯沸かし時に湯沸かしヒータ4Aの近傍で発生する気泡が導出口33へ吸い込まれにくくなり、導出口33に連通する電動ポンプ6が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。
【0026】
前記湯沸かしヒータ4Aおよび前記保温ヒータ4Bは、これらの導線部(即ち、非発熱部)4Ab,4Bbが斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられている。このようにすると、導線部4Ab,4Bbを鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部4Ab,4Bbに沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。
【0027】
さらに、前記保温ヒータ4Bの導線部4Bbは、前記湯沸かしヒータ4Aの導線部4Abより導線部引き出し方向に突出せしめられている。このようにすると、湯沸かしヒータ4Aへの通電により生じる輻射熱が保温ヒータ4Bにより遮られることとなり、保温ヒータ4Bの内側に配設されている機器(例えば、温度センサ30)への熱影響がより一層小さくなる。
【0028】
第2の実施の形態
図4ないし図7には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0029】
この場合、図4ないし図6に示すように、加熱手段を構成するU字状の湯沸かしヒータ4AおよびU字状の保温ヒータ4Bは、内容器3の内底部(換言すれば、非真空部3a)に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース34内に設けられており、全体としてヒータユニットTを構成している。このようにすると、ヒータユニットTは内容器3内の水Wに浸漬されることとなるため、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が大幅に向上する。また、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bはヒータケース34内に内蔵されているため、蓋体2を開けたとき、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bが直接見えるということがなくなり、見映えが良好となる。なお、このヒータユニットTの最大幅は、組付時に内容器3の給水口3cからヒータユニットTを挿入できるように、給水口3cの口径よりも小さくされている。
【0030】
前記ヒータケース34は、図5および図6に示すように、馬蹄形形状とされており、下方が開放されている皿形状のケース本体35と、該ケース本体35の開口に取り付けられた底板36とによって構成されている。そして、前記湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bは、湯沸かしヒータ4Aが外周側に位置し、保温ヒータ4Bが内周側に位置するようにして、その発熱部4Aa,4Baをヒータケース34の天面34aに対して溶接等により接合することにより取り付けられており、ヒータ発熱部4Aa,4Baの下方には、空気層Aが形成されることとなっている。このようにすると、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータ4Aでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータ4Bでの加熱が行われることとなり、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱効率が向上することとなる。しかも、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの水Wとの接触部分(即ち、ヒータケース34の天面34a)以外の部分(即ち、ヒータ)が、対流の起こりにくい空気層Aに接触することとなり、下方への放熱が極力抑えられることとなる。従って、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bの熱の殆どがヒータケース34を介して水Wの加熱用として放熱されることとなり、熱効率が極めて高いものとなる。
【0031】
前記ヒータケース34は、その底板36の外周部に配設された環状のシールパッキン37を介して非真空部3aに対してビス38,38・・により取り付けられている。なお、ビス38,38・・の螺合位置は、前記シールパッキン37の内周側に位置されている。このようにすると、ヒータユニットTと内容器非真空部3aとの結合部位の防水を確保できるとともに、ヒータユニットTで発生した熱が内容器非真空部3aに伝わりにくくなる。
【0032】
また、本実施の形態においても、前記湯沸かしヒータ4Aおよび前記保温ヒータ4Bは、これらの導線部(即ち、非発熱部)4Ab,4Bbが斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられており、該導線部4Ab,4Bbは、前記ヒータケース34の底板36に形成された開口39および内容器非真空部3aに形成された開口(図示省略)を介して下方へ引き出されている。なお、前記開口39も、前記シールパッキン37の内周側に形成されることは勿論である。このようにすると、導線部4Ab,4Bbを鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータ4Aおよび保温ヒータ4Bに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部4Ab,4Bbに沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。
【0033】
また、前記ヒータケース34の底板36の中心部より両ヒータ4A,4Bの導線部4Ab,4Bb側によった位置には、温度検出手段として作用する温度センサ30を取り付けるための取付穴40が形成されており、該温度センサ30は、前記取付穴40を介して前記ヒータケース34の天面34aの下面に当接された状態で内容器非真空部3aに対して取付金具41を介して取り付けられている。つまり、温度センサ30は、前記保温ヒータ4Bの内側に形成される余剰空間S内に配設されることとなっているのである。このようにすると、保温ヒータ4Bの内側の余剰空間S(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用ことができる。また、湯沸かしヒータ4Aから離れた位置に温度センサ30が設けられることとなるため、湯沸かしヒータ4Aからの熱影響を温度センサ30が受けることが少なくなり、正確な温度検出を行うことができる。また、内容器3の非真空部3aに取り付けられているヒータケース34内に温度センサ30が取り付けられる構造となっているため、内容器3の底部における真空部3bを減らす必要がなくなり、内容器3の保温効果を確保することができる。
【0034】
また、前記ヒータケース34の天面34a(ケース本体には、水Wとの接触面積を大きくするとともにヒータケース34の強度を上げるために、所定の径以上の溝42,42が形成されている。なお、ヒータケース34の側面にも前記溝42を形成する場合もある。
【0035】
また、前記内容器3の底部における非真空部3aには、前記ヒータユニットTの直線部43の外側に位置してお湯を外部へ導出すべく給湯通路5に連通する導出口33が設けられている。このようにすると、湯沸かし時に湯沸かしヒータ4Aの近傍で発生する気泡が導出口33へ吸い込まれることがなくなり、導出口33に連通するポンプ装置6が気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができる。
【0036】
また、前記ヒータケース34の底板36には、ヒータケース34内が密封状態にならないように、またなんらかの原因でヒータケース34内に水が侵入した場合にその水を抜くために所定径以下の水抜き穴44が形成されている。この水抜き穴44の個数は必要最低限とされる。
【0037】
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0038】
本願発明の電気貯湯容器は、保温用としてのみならず、保冷用としても使用可能である。
【発明の効果】
【0039】
請求項1の発明によれば、貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器の底面に取り付けられた加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための給湯通路と、該給湯通路の途中に設けられた電動ポンプとを備えた電気貯湯容器において、前記加熱手段を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとの二重構造として、湯沸かし時においては、外周側に位置する大径の(換言すれば、加熱量の大きな)湯沸かしヒータでの加熱が行われ、保温時においては内周側に位置する小径の(換言すれば、加熱量の小さな)保温ヒータでの加熱が行われるようにしたので、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率が向上するという効果がある。また、保温ヒータの内側の余剰空間(換言すれば、デッドスペース)を有効に利用することができるし、湯沸かしヒータへの通電により生じる輻射熱が保温ヒータにより遮られ ることとなり、保温ヒータの内側に配設されている機器(例えば、温度検出手段)への熱影響がより一層小さくなり、正確な温度検出を行うことができるという効果もある。さらに、湯沸かしヒータから離れた位置に導出口が設けられることとなるため、湯沸かし時に湯沸かしヒータの近傍で発生する気泡が導出口へ吸い込まれにくくなり、導出口に連通する電動ポンプが気泡を吸い込むことにより発生するキャビテーション現象を防止することができるという効果もある。
【0040】
請求項の発明におけるように、請求項記載の電気貯湯容器において、前記湯沸かしヒータおよび前記保温ヒータを、これらの導線部が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けた場合、導線部を鉛直姿勢としたときに比べて、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、電気貯湯容器のコンパクト化に寄与する。また、冷水を貯水したとき、湯沸かしヒータおよび保温ヒータに結露が生じると、該結露が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けられた導線部に沿って流下することとなり、結露の排出が容易となる。
【0041】
請求項3の発明によれば、貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体とを備えた電気貯湯容器において、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとを、前記内容器の内底部に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース内に配設してヒータユニットを構成するとともに、前記湯沸かしヒータおよび保温ヒータの発熱部を、前記ヒータケースの天面に接合して該発熱部の下方に空気層を形成し得るように構成して、ヒータユニットが内容器内の水に浸漬され且つ湯沸かしヒータおよび保温ヒータの発熱部からの放熱がヒータケースの天面を介して内容器内の水に伝達されるようにしたので、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱効率が大幅に向上するという効果がある。しかも、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの水との接触部分(即ち、ヒータケースの天面)以外の部分(即ち、ヒータ)が、対流の起こりにくい空気層に接触することとなっているので、下方への放熱が極力抑えられることとなって、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの熱の殆どがヒータケースを介して水の加熱用として放熱されることとなり、熱効率が極めて高いものとなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器における内容器の底面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯容器における電気ヒータの拡大断面図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器の縦断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器の横断平面図である。
【図6】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器におけるヒータユニットの拡大下面図である。
【図7】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯容器におけるヒータユニットの拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、3aは非真空部、3bは胴体部、3cは給水口、3dは真空部、4は加熱手段(電気ヒータ)、4Aは湯沸かしヒータ、4Bは保温ヒータ、4Aa,4Baは発熱部、4Ab,4Bbは導線部(非発熱部)、5は給湯通路、6は電動ポンプ、9は内筒、10は外筒、11は真空空間、15は凹部、30は温度検出手段(温度センサ)、34はヒータケース、34aは天面、45はシール部材、Aは空気層、Sは余剰空間。

Claims (3)

  1. 貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器の底面に取り付けられた加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体と、前記内容器内のお湯を外部へ注出するための給湯通路と、該給湯通路の途中に設けられた電動ポンプとを備えた電気貯湯容器であって、前記加熱手段を、熱良導体からなる筒体内に発熱体を配設したシーズヒータからなり、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとの二重構造とし且つ前記保温ヒータの導線部を、前記湯沸かしヒータの導線部より導線部引き出し方向に突出させて湯沸かしヒータの輻射熱を保温ヒータにより遮るように構成するとともに、前記保温ヒータの内側に形成される余剰空間内には、前記保温ヒータの中央部に位置して前記内容器の温度を検出する温度検出手段と前記保温ヒータの導線部の間に位置して前記内容器内のお湯を導出する導出口とを設けたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 前記湯沸かしヒータおよび前記保温ヒータを、これらの導線部が斜め下方に傾斜するような姿勢で取り付けたことを特徴とする請求項1記載の電気貯湯容器。
  3. 貯湯用の内容器を内蔵した容器本体と、該内容器内の水を加熱する加熱手段と、前記容器本体の上部開口を覆蓋する蓋体とを備えた電気貯湯容器であって、外周側に位置するU字状の湯沸かしヒータと内周側に位置するU字状の保温ヒータとを、前記内容器の内底部に取り付けられた熱良導体からなるヒータケース内に配設してヒータユニットを構成するとともに、前記湯沸かしヒータおよび保温ヒータの発熱部を、前記ヒータケースの天面に接合して該発熱部の下方に空気層を形成し得るように構成したことを特徴とする電気貯湯容器。
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