JPH0317123Y2 - - Google Patents

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JPH0317123Y2
JPH0317123Y2 JP1985200156U JP20015685U JPH0317123Y2 JP H0317123 Y2 JPH0317123 Y2 JP H0317123Y2 JP 1985200156 U JP1985200156 U JP 1985200156U JP 20015685 U JP20015685 U JP 20015685U JP H0317123 Y2 JPH0317123 Y2 JP H0317123Y2
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temperature
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、一般家庭において蒸気を利用して食
品等を調理する調理器の蒸気発生装置に関する。
従来の技術 一般にこの種のスチーム調理器は、器体上部に
着脱自在に載置される給水タンクに一定量の水を
蓄え、この給水タンクより蒸気発生装置内の水位
を一定に保つように給水する構成となつており、
この給水タンクの容量は、蒸気発生装置に接続さ
れたタイマーの最長時間で蒸気として排出される
量よりも多くしている。したがつて給水タンク内
に水がある限り、調理中に蒸気発生装置内の水が
なくなつて蒸気発生装置の発熱体の温度が急上昇
するという、いわゆる空焼き状態になることはな
いが、たとえば給水タンク内への給水量不足、あ
るいはタイマーの最長時間を越える調理をする場
合の再給水の忘れ、また給水タンク自体のセツト
忘れ等で、空炊き状態になることは比較的多いも
のである。したがつてこの通常発生する空焼きに
よる蒸気発生装置の損傷を防止するために、従来
のスチーム調理器の蒸気発生装置は、たとえば第
6図に示すように、円筒中空状の容器1の外周壁
にシーズヒーター状の発熱体2をロウ付し、この
発熱体2に伝熱板3を介して自己復帰形の温度過
昇防止器4を取付けるとともに、温度過昇防止器
4の接点の溶着といつた故障時に備え、発熱体2
と温度過昇防止器4と温度ヒユーズ5とを直列回
路にして、この温度ヒユーズ5を発熱体2の近傍
に取付けていた。
考案が解決しようとする問題点 前記従来の調理器の蒸気発生装置では、温度ヒ
ユーズ5が容器1および発熱体2とは接触してい
ないため、温度ヒユーズ5への熱伝達は、発熱体
2からのふく射および雰囲気からとなる。この温
度ヒユーズ5に到達するふく射量は、発熱体2の
温度および温度ヒユーズ5の取付け位置によつて
決まるが、容器1と発熱体2の密着状態によつて
容器1への伝熱量が異なり、発熱体2温度は大幅
に変化するものである。また容器1と温度ヒユー
ズ5の取付け位置は器体毎に差があることや、雰
囲気温度や電圧変動の影響も受け、このため温度
ヒユーズ5の温度は器体間においても、また、同
一器体においても非常に大きなバラツキが生じ
る。一方、温度ヒユーズ1は最終の安全装置とい
う性格上、蒸気発生中はもちろんのこと空焼き状
態となつても温度過昇防止器4が動作する以前に
温度ヒユーズ5が動作することのないように、温
度ヒユーズ5の動作温度を設定する必要がある。
ところが前記のように温度ヒユーズの温度バラツ
キを考慮すると、必然的に大幅な余裕をもつて高
温に設定しなければならなかつた。このため温度
過昇防止器4が故障して温度ヒユーズ5が動作し
たとき、調理器の各部品の損傷が激しく、交換を
有する部品点数が多いという問題や、あるいは蒸
気発生装置と他の部品との間隔を広くとらなけれ
ばならず、そのために調理器全体も大きくなると
いう問題があつた。
本考案はこのような問題に留意し、温度過昇防
止器と温度ヒユーズの温度上昇のバラツキを小さ
くすることで従来の欠点を解消した調理器の蒸気
発生装置を提供することにある。
問題点を解決するための手段 この問題を解決するために本考案は、給水孔と
蒸気排出孔を有する容器と、容器の底面に配設し
た発熱体と、発熱体への通電を制御する温度過昇
防止器および温度ヒユーズからなり、発熱体と温
度過昇防止器と温度ヒユーズとを直列回路にして
電源へ接続するとともに、温度過昇防止器を容器
の底面に装着し、温度ヒユーズを容器の上面に装
着したものである。
作 用 上記構成において、容器内に水がある状態で発
熱体に通電すると、容器底面は沸騰水で、また上
面は蒸気によつて常に100℃で安定する。したが
つて容器の底面および上面に装着した温度過昇防
止器と温度ヒユーズもほぼ100℃で安定する。ま
た、容器内の水がなくなり空焼き状態になつても
容器各部の温度は底面から上面へと伝導されるの
で、温度過昇防止器が温度ヒユーズより先に確実
に動作する。また温度ヒユーズへも容器を通して
正確に熱伝導されるので、温度ヒユーズの上昇温
度のバラツキは、同一器体においてもあるいは器
体間おいても極めて小さくなるため、温度ヒユー
ズの動作温度は低く設定することができる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。
第1図〜第5図において21はタンク台28に
収納された給水タンクで、密閉された略箱形状で
あり、底部に給水栓23を着脱自在に装着してい
る。前記給水栓23は略中空円筒形状で、底部中
央に形成された流水孔24をバネ25で閉じるよ
う付勢された弁27を有している。前記給水タン
ク28の下部には補助タンク29を配設してあ
り、この補助タンク29は上部が開口した有底略
筒状であり、底部には給水タンク21を載置した
とき、前記弁27が当接して、流水孔24を開放
状態とする突出部30を有しておる。前記補助タ
ンク29の下部には、側部に連通孔33を有する
排水バルブ32が固着されている。
蒸気発生装置34は、以下のように構成されて
いる。すなわちステンレス材でなり上部が開口し
た有底円筒状の下容器35を有し、その底部中央
には上方に突出した突出部36と給水孔37が設
けられ、給水孔37は前記排水バルブ32の連通
孔33に下パイプ38で接続されている。また蒸
気発生装置34の上容器39はステンレス材でな
り、下容器35の上方開口を覆う円形皿状で、上
面の蒸気排出孔40に上パイプ41が固着されて
いる。そして下容器35と上容器39は外周縁を
密着し、かつ折り重ねてシームすることにより蒸
気発生室42を形成している。前記下容器35の
底面には発熱体44を背面板45により押えて装
着している。前記発熱部材44はマイカ等の耐熱
性絶縁材でなる絶縁基板44aに帯状の電熱線4
4bを巻装し、上下に同じく耐熱性絶縁材からな
る上絶縁板44cと下絶縁板44dが積層されて
いる。さらに絶縁基板44aと上絶縁板44cと
下絶縁板44dとも中央に透孔44eと外周に切
欠き44fと、下パイプ貫通孔44gが形成され
ている。44hは碍管に挿入された電熱線44b
の引出し線である。背面板45は略凹形状をして
おり、中央には、前記発熱部材44に設けた透孔
44eを貫通する第1の段部45aと、外周には
発熱部材44に設けた切欠き44fに対応する第
2の段部45bと、引出し線44hと下パイプ3
8が貫通する切欠き45cとが形成されており、
下容器35の底面に、第1の段部45aと第2の
段部45bが固着され、発熱部材44を下容器3
5に圧接している。前記背面板45に固着された
固定金具47には下取付金具46が取付けられて
おり、この取付金具46の上部平面には透孔46
aが、さらに上部平面を下方に折曲げた垂下面に
は端子板48を固定した絶縁材でなる配線台49
が取付けられている。下容器35の突出部には下
取付金具46に両端を支持されたサーモ押えバネ
51で、自己復帰形の温度過昇防止器50を接す
るように装着されている。52は温度ヒユーズ取
付金具で良熱伝導材でなり、上容器39にはその
上面と接する平面部と、平面部の一端を上方にカ
ールした円筒部とを有する温度ヒユーズ取付金具
52を設けてあり、前記円筒部内に絶縁チユーブ
53に挿入した温度ヒユーズ54を支持してい
る。この温度ヒユーズ取付金具52は、上容器3
9に固着された上取付金具55に取付けた押えバ
ネ56で、上容器39の上面に圧接されている。
そして電気的接続は発熱体43と温度過昇防止器
50と温度ヒユーズ54とが直列回路をなしてい
る。また連通孔33と下パイプ38とはチユーブ
58で連結されている。
上記構成において、給水タンク21に水を入れ
タンク台28に載置すると、弁27が突出部30
に当接して流水孔24が開放され、給水タンク2
1内の水は下容器35内に流入し水位が給水栓2
3の先端と同一面になるまで給水される。この状
態で発熱部材44に通電すると、下容器35内の
水は沸騰を始め、蒸気を発生する。発生した蒸気
は上パイプ41を通つて調理庫内に排出される。
下容器35内の水は、給水タンク21内の水がな
くなるまで上記水位を保つて給水される。蒸気発
生中の下容器35の突出部36の温度は沸騰水に
より100℃で安定し、したがつて温度過昇防止器
50もほぼ100℃で安定する。また、上容器39
の上面は蒸気によつて同じく100℃で安定するた
め、温度ヒユーズ54の温度もほぼ100℃となる。
下容器35内の水がなくなり空焼き状態になる
と、底面から上面へと伝導により温度過昇防止器
50および温度ヒユーズ54に正確に熱伝達され
る。このように温度過昇防止器50と温度ヒユー
ズ54が蒸気発生装置34の底面および上面に取
付けられているので、蒸気発生中も、また、空焼
き時も、温度上昇のバラツキは極めて小さくな
る。このため温度過昇防止器50の動作温度は、
たとえば105℃程度に設定することが可能であり、
また底面に装着しているので空焼き時における底
面の温度上昇をす早く検知して、動作するので温
度過昇防止器50の動作後、蒸気発生装置34オ
ーバーシユート量は小さくかつ到達温度も一定し
ている。また温度ヒユーズ54の動作温度もバラ
ツキが小さい分だけ、および、温度過昇防止器5
0の受感が良いので、オーバーシユート量が小さ
くなる分、低く設定できる。したがつて温度過昇
防止器50が故障しても、温度ヒユーズが早く働
き器体の損傷が小さくてすむ。また蒸気発生装置
の温度過昇が少ない分器体を小さくできる。また
発熱体43と温度過昇防止器50と温度ヒユーズ
54とを直列回路に接続しているので温度過昇防
止器50が故障しても器体の安全性を損なうこと
がない。
考案の効果 上記の実施例の説明より明らかなように本考案
は、容器の底面に温度過昇防止器と、容器の上面
に温度ヒユーズを装着したので、温度過昇防止器
と温度ヒユーズへの熱伝達は、沸騰水と蒸気と容
器を介した伝導となる。そのため温度上昇のバラ
ツキが極めて小さくなる。温度過昇防止器および
温度ヒユーズの設置場所を共に容器に接触させな
がらも温度ヒユーズを発熱体から遠い上面に設け
ているため、空焼時など温度過昇防止器が動作し
たのちも発熱体の熱容量などによる余力の温度上
昇により温度ヒユーズが誤つて動作することを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の蒸気発生装置を採用したスチ
ーム調理器の断面図、第2図は同断面図、第3図
は同蒸気発生装置の下面図、第4図は発熱体の分
解斜視図、第5図は発熱部材の絶縁板を一部剥離
した状態の平面図、第6図は従来例の蒸気発生装
置の側面図である。 34……蒸気発生装置、35……下容器、37
……給水孔、39……上容器、40……蒸気排出
孔、44……発熱部材、50……温度過昇防止
器、53……温度ヒユーズ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 給水孔と蒸気排出口を有する容器と、容器の底
    面に配設した発熱体と、発熱体への通電を制御す
    る温度過昇防止器および温度ヒユーズからなり、
    温度過昇防止器を容器の底面に装着し、温度ヒユ
    ーズを容器の上面に装着した調理器の蒸気発生装
    置。
JP1985200156U 1985-12-25 1985-12-25 Expired JPH0317123Y2 (ja)

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JP1985200156U JPH0317123Y2 (ja) 1985-12-25 1985-12-25

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JP1985200156U JPH0317123Y2 (ja) 1985-12-25 1985-12-25

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JPS62108702U JPS62108702U (ja) 1987-07-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5855281U (ja) * 1981-10-09 1983-04-14 松下冷機株式会社 冷蔵庫等の扉開閉装置

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