JP3619296B2 - 光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバーを内蔵した光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガス等のライフライン管路は、供給源施設に通じる導管路が道路下に布設され、この導管路末端の低圧本管から多数の供給管が分岐されて各地区の需要先にガスを供給する配管系となっている。
【0003】
ところで、このようなガス管にあっては、材質が金属のガス管の場合、腐食防止のためにガス管本体の周囲がプラスチック系の皮膜材で保護されており、隣接するガス管同士の端面が突き合わされて溶接接合された後、その接合部分に皮膜材が再度施されるようになっている。
【0004】
また、材質がプラスチック系のガス管(ポリエチレン:PE管)にあっては、隣接するガス管同士の端面が突き合わされて融着されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したガス管は、一旦、地中に埋設されてしまうと、地上からの観察が不可能であり、たとえば地盤変化や地震等のような不規則であり且つ大きな震動による外力が加えられてガス管に切損等が生じた場合、ガス漏れが発生している箇所の探索を行って埋設されているガス管を掘り起こし、補修作業が行われるが、ガス管の切損等を特定する作業が極めて困難であることから、速やかな切損等の補修作業に支障をきたしてしまうという問題があった。
【0006】
そこで、光ファイバーケーブルとガス管とを一体化させ、光ファイバーケーブル本来の通信機能を利用することにより、ガス管を掘り起こさずに、ガス管の切損箇所の特定を行うことが可能であると考えられる。
【0007】
もし、このようなことがなし得た場合には、ガス管の切損箇所の特定を行うことができるばかりか、ガス管の埋設と光ファイバーケーブルの埋設とが同時に行われるので、光ファイバーケーブルを単独で地下に埋設する場合に比べ、光ファイバーケーブルの設置工事費の大幅なコストダウンを図ることが可能となり、しかもガス管の埋設と同時にガス供給先への光ファイバーケーブルの付設が可能となるため、たとえば自動検針、電話、CATV、マルチメディア通信等に利用することができ、光ファイバーケーブルの普及拡大を図ることができるものと予想される。
【0008】
本発明は、このような事情に対処してなされたもので、ガス管と光ファイバーとを同時に埋設することにより、光ファイバー本来の機能を最大限に有効利用することができる光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、プラスチック系のガス管の側壁内部に当該ガス管の管軸方向に沿って光ファイバーを埋設し、前記側壁の両端部外周に前記光ファイバーの端部を外部に引き出すための引出し部を設けた光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法であって、接続される前記ガス管における前記引出し部が互いに同一線上に並ぶように前記ガス管を当接させた状態で、前記ガス管の端面同士の接合部分を加熱して融着させ、次いで隣合う前記引出し部側に引き出された光ファィバーに保護材を形成し、この引き出された光ファイバー端部同士を接合した後、前記隣合う両引出し部及び前記保護材を覆うように、前記ガス管の外周に皮膜を融着させることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、金属製のガス管の側壁の外周面に当該ガス管の管軸方向に沿って光ファイバーを付設し、該光ファイバーを覆うように皮膜を設け、前記側壁の端部外周に前記光ファイバーの端部を外部に引き出すための引出し部を設けた光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法であって、接続される前記ガス管における前記引出し部が互いに同一線上に並ぶように前記ガス管を当接させた状態で、前記ガス管の端面同士を接合し、次いで隣合う前記引出し部側に引き出された光ファィバーに保護材を形成し、この引き出された光ファイバー端部同士を接合した後、前記隣合う両引出し部及び前記保護材を覆うように、前記ガス管の外周に皮膜を融着させることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載された光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法において、接続される前記ガス管の一方を分岐管として、前記ガス管と前記分岐管の端面同士を接合部分を介して接合した後、前記引出し部から引き出された光ファイバー端部同士を光多重分岐器の2つの入出力端子に接続し、更に前記光多重分岐器の一つの入出力端子に対して地上に設置されるモデムである光/電気変換器が光ファィバーを介して接続されることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明の光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法では、プラスチック系のガス管の側壁の端部外周に設けられている引出し部が互いに同一線上に並ぶように当接させた状態で、ガス管の端面同士の接合部分を加熱して融着させ、次いで隣合う引出し部側に引き出された光ファィバーに保護材を形成し、これらの端部同士を接合した後、隣合う両引出し部及び保護材を覆うように、皮膜を融着させるようにしたので、ガス管の接合を終えた後であっても、引き出された隣接する光ファィバーの端部同士の接合を容易に行うことができ、ガス管の埋設と光ファイバーケーブルの埋設とを同時に行うことが可能となるため、光ファイバーの信号遮断箇所を特定することにより、ガス管の切損箇所を特定することができる。
【0013】
また、金属製のガス管の場合には、隣接するガス管の端面を突き合わせて溶接等によって接合した後、隣合う引出し部側に引き出された光ファィバーの端部同士を、上記同様に接合することにより、ガス管及び光ファイバーの同時埋設が可能とされるばかりか、光ファイバーの信号遮断箇所の特定によるガス管の切損箇所の特定が可能となる。
【0014】
更に、接続される前記ガス管の一方を分岐管として、前記ガス管と前記分岐管の端面同士を接合部分を介して接合した後、前記引出し部から引き出された光ファイバー端部同士を光多重分岐器の2つの入出力端子に接続し、更に前記光多重分岐器の一つの入出力端子に対して地上に設置されるモデムである光/電気変換器が光ファィバーを介して接続されるようにしたので、光多重分岐器間の信号通信が遮断された箇所の判別を行うことにより、ガス管や分岐管の切損箇所の特定を容易に行うことができるばかりか、歪による光の透過率を検知することにより、ガス管や分岐管の切損箇所の特定に限らず、ガス管や分岐管の変形箇所の特定をも容易に行うことができる。
【0015】
更にまた、ガス管に内蔵された光ファイバーは、通信用として用いられるため、ガス管の埋設と同時にガス供給先への光ファイバーケーブルの付設が可能となり、たとえば自動検針、電話、CATV、マルチメディア通信等に利用することができるので、光ファイバーケーブルの普及拡大が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の詳細を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は、本発明の光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法の一実施の形態を示すものである。
【0017】
これらの図に示すガス管1は、たとえばポリエチレン(PE)を材料として形成されたものである。ガス管1の側壁2内部には、ガス管1の管軸方向に沿って高屈折率のコア3a、低屈折率のクラッド3b及び保護被覆3cからなる複数の光ファィバー芯線3が埋設されている。なお、光ファィバー芯線3をガス管1の側壁2内部に埋設した状態では、側壁2が保護被覆3cの役目を担うので、保護被覆3cを省くこともできる。
【0018】
ガス管1の側壁2の両端部外周には、それぞれの光ファィバー芯線3の端部を外部に引き出すための引出し部4が設けられており、ガス管1の端面を突き合わせて溶融接合させた後においても、引き出された隣接する光ファィバー芯線3の端部同士の接合を容易に行うことができるようになっている。
【0019】
ちなみに、光ファィバー芯線3の埋設する本数は、ガス管1の側壁2内部に上下に2本としてもよく、更にはガス管1の側壁2内部に等間隔に複数埋設するようにしてもよく、光ファィバー芯線3を複数埋設した場合にはガス管1の切損部分をより細かく特定することが可能となる。
【0020】
ここで、このようなポリエチレン(PE)を材料としたガス管1は、予め光ファィバー芯線3を鋳型内部に管軸方向に沿って複数配設しておき、鋳型内部に流し込んだポリエチレン材を固化させて一体成型としたものである。すなわち、ガス管1をプラスチック系とし、光ファイバー芯線3をガラスとした場合、光ファイバー芯線3の溶融温度がガス管1の溶融温度より高いために、これらガス管1とファィバー芯線3との一体化が可能とされるものである。
【0021】
続いて、以上のような構成のガス管1の埋設方法について説明する。
まず、所定の深さの埋め込み穴の掘削を行った後、ガス管1をその穴内に順次配設していく。ここで、隣合うガス管1の端面同士を突き合わせる場合、図3に示すように、ガス管1の側壁2の端部外周に設けられている引出し部4が互いに同一線上に並ぶように当接させる。この状態で、ガス管1の端面同士の接合部分を加熱して融着させる。
【0022】
次いで、隣合う引出し部4側に引き出された光ファィバー芯線3の露出部分に保護材10を形成した後、これらの端部同士を接合(図3中、符号3Aで示す部分)し、更に両引出し部4及び保護材10を覆うように、皮膜11を融着させる。
【0023】
ここで、光ファィバー芯線3の端部同士を接合するに際し、たとえば両引出し部4から引き出されている露出部分に対して保護材10を形成した後、端部を切断し鏡面に仕上げ、次いでこの鏡面に仕上げた切断面同士を融着接続し、最後に両引出し部4及び保護材10を覆うように、皮膜11を融着させることで、光ファィバー芯線3の端部同士の接合が完了する。
【0024】
このとき、引出し部4がガス管1の側壁2の両端部外周に設けられているため、ガス管1の端面を突き合わせて溶融接合させた後においても、引き出された隣接する光ファィバー芯線3の端部同士の接合を容易に行うことができる。
【0025】
このように、この実施の形態では、ガス管1を地下に埋設する場合、隣接するガス管1の端面を突き合わせて溶融接合した後、それぞれのガス管1の側壁2内部に埋設され、ガス管1の側壁2の両端部外周に設けられている引出し部4から引き出されている複数の隣接する光ファイバー芯線3の端部同士を接合することにより、ガス管1の端面を突き合わせて溶融接合させた後においても、引き出された隣接する光ファィバー芯線3の端部同士の接合を容易に行うことができるばかりか、光ファイバー芯線3の信号遮断箇所を特定することにより、ガス管1の切損箇所の特定が容易となる。
【0026】
また、ガス管1の埋設と光ファイバー芯線3の埋設とが同時に行われるので、光ファイバー芯線3を内蔵した光ファイバーケーブルを単独で地下に埋設する場合に比べて、光ファイバーケーブルの設置工事費の大幅なコストダウンを図ることができる。
【0027】
更に、ガス管1に内蔵された光ファイバー芯線3は、通信用として用いられるため、ガス管1の埋設と同時にガス供給先への光ファイバーケーブルの付設が可能となり、たとえば自動検針、電話、CATV、マルチメディア通信等に利用することができるので、光ファイバーケーブルの普及拡大を図ることができる。
【0028】
図4は、図1のプラスチック系のガス管を短管とした場合の光ファイバー芯線3の接合方法を示すものである。なお、以下に説明する図において、図1乃至図3と共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0029】
同図に示すものでは、短管15の側壁16の両端部外周に上述した引出し部4が設けられておらず、側壁16の両端部外周に光ファィバー芯線3の端部が直に引き出されている。
【0030】
このような短管15の場合、隣合う短管15の端面を突き合わせて溶融接合させた後、光ファィバー芯線3の端部をそのまま引き出して、光ファィバー芯線3の側壁16外部の露出部分に保護材10を形成した後、これらの端部同士を接合(図3中、符号3Aで示す部分)し、更にこの保護材10を覆うように、皮膜11を融着させる。
【0031】
このように、この実施の形態では、短管15の側壁16の両端部外周に光ファィバー芯線3の端部を直に引き出すようにしたので、短管15同士の接合に際し、皮膜11の融着領域を小さくすることができる。
【0032】
図5乃至図7は、ガス管を金属製とした場合の他の実施の形態を示すものである。
すなわち、同図に示す金属製のガス管5の場合、光ファイバー芯線3の溶融温度よりガス管5の溶融温度が高く、上述したプラスチック系のガス管1のように、鋳型内部に樹脂材を流し込んでの一体化が不可能であるため、金属製のガス管5が固化した後、そのガス管5の側壁6の外周面に管軸方向に沿って複数の光ファィバー芯線3を付設し、ガス管5の側壁外周面に光ファィバー芯線3を覆うように腐食防止のためのプラスチック系の皮膜7を付設することによって光ファィバー芯線3をガス管5に一体化させたものである。
【0033】
このような金属製のガス管5を埋設する場合には、図7に示すように、隣接するガス管5の端面を突き合わせて接合した後、それぞれのガス管5の側壁外周面に付設されている複数の隣接する光ファィバー芯線3の引出し部8から引き出された露出部分に保護材10を形成した後、これらの端部同士を接合(図3中、符号3Aで示す部分)し、更に両引出し部8及び保護材10を覆うように、皮膜11を融着させることにより、上記同様に、ガス管5の端面を突き合わせて接合させた後においても、引き出された隣接する光ファィバー芯線3の端部同士の接合を容易に行うことができる。
【0034】
図8は、分岐管における光ファィバー芯線の接合方法を示すものである。
同図に示すように、上記のポリエチレン(PE)を材料として形成されたガス管1間に、同材料で形成された分岐管20が融着接合されている。
【0035】
各ガス管1及び分岐管20には、複数の光ファィバー芯線3が埋設されており、それぞれの端部外周に設けられている引出し部4から光ファィバー芯線3の端部が引き出されている。
【0036】
また、それぞれのガス管1及び分岐管20の光ファィバー芯線3の端部は、保護材10Aによって被覆されているとともに、光多重分岐器30を介して接合されている。光多重分岐器30を介しての光ファィバー芯線3の接続は、光多重分岐器の3方向の入出力端子の2つに対して接続対象の光ファイバー芯線3が接続され、双方向通信が可能とされている。
【0037】
更に、ガス管1間の光多重分岐器30には、他の一つの入出力端子に地上に設置されるモデムである光/電気変換器40が光ファイバーを介して接続されており、光多重分岐器30によって分岐された光信号を復調出力としたり、電気信号を変調入力としたりして、信号の授受が行われるようになっている。
【0038】
なお、図中の▲1▼,▲2▼は、光ファィバー芯線3の接続先を示す符号である。
続いて、以上のような構成のガス管1及び分岐管20における光ファィバー芯線3の接合方法について説明する。
【0039】
まず、所定の深さの埋め込み穴の掘削を行った後、ガス管1を配設するとともに、ガス管1間に分岐管20を配設する。ここで、隣合うガス管1の端面同士を分岐管20を介して突き合わせる場合、それぞれの引出し部4が互いに同一線上に並ぶように当接させる。この状態で、ガス管1及び分岐管20の端面同士の接合部分を加熱して融着させる。
【0040】
次いで、隣合う引出し部4側に引き出された光ファィバー芯線3の端部同士を接合するが、光多重分岐器30を介在させる場合には、光ファィバー芯線3の露出部分に保護材10Aを形成した後、その端部を光多重分岐器30の接続部分に接続することで、光ファィバー芯線3同士の接続が行われる。
【0041】
更に、光多重分岐器30に地上に設置されるモデムである光/電気変換器40を接続する場合には、光ファィバー芯線3の端部を地上の設置箇所まで引き出して、光/電気変換器40に接続する。この場合も、光ファィバー芯線3の端部の外部に露出している部分に保護材10Aを形成し、その端部の露出部分を保護する。これにより、各ガス管1及び分岐管20の埋設と同時に光ファィバー芯線3の配設を同時に行うことができる。
【0042】
このように、この実施の形態では、ガス管1及び分岐管20の端面同士を接合部分を加熱して融着した後、光多重分岐器30を介して光ファィバー芯線3を接続し、更に光多重分岐器30に対して地上に設置されるモデムである光/電気変換器40を接続したので、光多重分岐器30間の信号通信が遮断された箇所の判別を行うことにより、ガス管1や分岐管20の切損箇所の特定を容易に行うことができる。
【0043】
また、歪による光の透過率を検知することにより、ガス管1や分岐管20の切損箇所の特定に限らず、ガス管1や分岐管20の変形箇所の特定をも容易に行うことができる。
この場合、ガス管1や分岐管20の埋設を完了した時点で光ファィバー芯線3の透過率を予め測定しておき、定期的な検査を行う際にそのデータを基に、光の透過率を測定することによってガス管1や分岐管20の切断或は変形を容易に知ることができる。また、地上に設置されるモデムである光/電気変換器40を所定間隔毎に設置しておくことで、それぞれの光/電気変換器40間の光の透過率を測定することが可能であり、これによってガス管1や分岐管20の切損箇所の特定に限らず、ガス管1や分岐管20の変形箇所の特定が容易且つ確実に行われる。
【0044】
更には、光/電気変換器40の配設用ピットを形成し蓋で覆っておくことにより、検査の度に光/電気変換器40との接続を行うための掘削作業を行う必要がなくなる。また、ガス管1や分岐管20の検査に限らず、各家庭までの供内管の検査も行うことができ、この場合にはたとえば地上に露出しているメータ部分に光ファィバー芯線3の接続点を設けることで容易となる。
更には、ガス管1の埋設と同時に光ファィバー芯線3の配設が行われるため、ガバナの遠隔監視や制御用の通信回線としても利用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法によれば、プラスチック系のガス管の側壁の端部外周に設けられている引出し部が互いに同一線上に並ぶように当接させた状態で、ガス管の端面同士の接合部分を加熱して融着させ、次いで隣合う引出し部側に引き出された光ファィバーに保護材を形成し、これらの端部同士を接合した後、隣合う両引出し部及び保護材を覆うように、皮膜を融着させるようにしたので、ガス管の接合を終えた後であっても、引き出された隣接する光ファィバーの端部同士の接合を容易に行うことができ、ガス管の埋設と光ファイバーケーブルの埋設とを同時に行うことが可能となるため、光ファイバーの信号遮断箇所を特定することにより、ガス管の切損箇所を特定することができる。
【0046】
また、金属製のガス管の場合には、隣接するガス管の端面を突き合わせて溶接等によって接合した後、隣合う引出し部側に引き出された光ファィバーの端部同士を、上記同様に接合することにより、ガス管及び光ファイバーの同時埋設が可能とされるばかりか、光ファイバーの信号遮断箇所の特定によるガス管の切損箇所の特定が可能となる。
【0047】
更に、接続される前記ガス管の一方を分岐管として、前記ガス管と前記分岐管の端面同士を接合部分を介して接合した後、前記引出し部から引き出された光ファイバー端部同士を光多重分岐器の2つの入出力端子に接続し、更に前記光多重分岐器の一つの入出力端子に対して地上に設置されるモデムである光/電気変換器が光ファィバーを介して接続されるようにしたので、光多重分岐器間の信号通信が遮断された箇所の判別を行うことにより、ガス管や分岐管の切損箇所の特定を容易に行うことができるばかりか、歪による光の透過率を検知することにより、ガス管や分岐管の切損箇所の特定に限らず、ガス管や分岐管の変形箇所の特定をも容易に行うことができる。
【0048】
更にまた、ガス管に内蔵された光ファイバーは、通信用として用いられるため、ガス管の埋設と同時にガス供給先への光ファイバーケーブルの付設が可能となり、たとえば自動検針、電話、CATV、マルチメディア通信等に利用することができるので、光ファイバーケーブルの普及拡大が図れる。
したがって、ガス管と光ファイバーとを同時に埋設することにより、光ファイバー本来の機能を最大限に有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法をプラスチック系のガス管に適用した場合の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のガス管を示す側面図である。
【図3】図1のガス管の施工方法を示す断面図である。
【図4】図1のプラスチック系のガス管を短管とした場合の他の実施形態を示す断面図である。
【図5】図1のプラスチック系のガス管に代えて金属製のガス管とした場合の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】図5のガス管を示す側面図である。
【図7】図5のガス管の施工方法を示す断面図である。
【図8】図1のガス管を分岐管により分岐させた場合の他の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,5 ガス管
2,,6,16 側壁
3 光ファィバー芯線
3a コア
3b クラッド
3c 保護被覆
4,8 引出し部
10 保護材
11 皮膜
15 短管
20 分岐管
30 光多重分岐器
40 光/電気変換器
Claims (3)
- プラスチック系のガス管の側壁内部に当該ガス管の管軸方向に沿って光ファイバーを埋設し、前記側壁の両端部外周に前記光ファイバーの端部を外部に引き出すための引出し部を設けた光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法であって、
接続される前記ガス管における前記引出し部が互いに同一線上に並ぶように前記ガス管を当接させた状態で、前記ガス管の端面同士の接合部分を加熱して融着させ、次いで隣合う前記引出し部側に引き出された光ファィバーに保護材を形成し、この引き出された光ファイバー端部同士を接合した後、前記隣合う両引出し部及び前記保護材を覆うように、前記ガス管の外周に皮膜を融着させることを特徴とする光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法。 - 金属製のガス管の側壁の外周面に当該ガス管の管軸方向に沿って光ファイバーを付設し、該光ファイバーを覆うように皮膜を設け、前記側壁の端部外周に前記光ファイバーの端部を外部に引き出すための引出し部を設けた光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法であって、
接続される前記ガス管における前記引出し部が互いに同一線上に並ぶように前記ガス管を当接させた状態で、前記ガス管の端面同士を接合し、次いで隣合う前記引出し部側に引き出された光ファィバーに保護材を形成し、この引き出された光ファイバー端部同士を接合した後、前記隣合う両引出し部及び前記保護材を覆うように、前記ガス管の外周に皮膜を融着させることを特徴とする光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法。 - 接続される前記ガス管の一方を分岐管として、前記ガス管と前記分岐管の端面同士を接合部分を介して接合した後、前記引出し部から引き出された光ファイバー端部同士を光多重分岐器の2つの入出力端子に接続し、更に前記光多重分岐器の一つの入出力端子に対して地上に設置されるモデムである光/電気変換器が光ファィバーを介して接続されることを特徴とする請求項1に記載された光ファイバーケーブル内蔵のガス管の施工方法。
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