JP3619285B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、デパートやスーパーマーケット、ビル、駅、銀行、研究所などにおいて、映像や音声などの監視情報を収集する情報収集手段(ビデオカメラやマイク、マイク付ビデオカメラなど)を、複数の監視対象場所(各売場や各部屋、出入口など)にそれぞれ設置し、これら情報収集手段で収集された監視情報を所定の管理場所(警備室や守衛室など)に設置された出力手段(モニタやスピーカーなど)に与えて、複数の監視対象場所の状態の監視(盗難や不審人物の確認など)を所定の管理場所で行うことができる監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、デパートやスーパーマーケットなどに備えられる監視装置は、各売場や出入口、事務室などの複数の監視対象場所に、ビデオカメラやマイクなどの情報収集機器を設置し、これら機器で収集された映像や音声などの監視情報を、警備室や守衛室などの管理室(管理場所)に備えられた、通信機能付の制御器などに通信ケーブルを介して伝送し、受信した監視情報を制御器が管理室に設置されたモニタやスピーカーなどの出力機器に与えるように構成されている。
【0003】
各情報収集機器と制御器などとの接続は、従来、図18に示すように構成されている。
【0004】
図18(a)では、情報収集機器1と制御器CB(出力機器2)とが1対1に対応しており、各情報収集機器1と各制御器CBとがそれぞれ別個の通信ケーブルTCで接続され、各情報収集機器1で収集される監視情報を、各情報収集機器1に対応する各制御器CBがそれぞれ受信し、制御して自己に接続されている出力機器2にそれぞれ与えるように構成されている。
【0005】
また、図18(b)は、情報収集機器1の数(Nとする)に比べて出力機器2の数(Mとする)が少ない(N>M)場合の構成で、各情報収集機器1に接続された通信ケーブルTCが1個の制御器CBに接続され、各情報収集機器1からそれぞれ監視情報が制御器CBに伝送されている。制御器CBには切替えスイッチなど(図示せず)が接続されており、操作者(警備員など)がこのスイッチから監視画像の切替えを指示することにより、制御器CBは、指示された情報収集機器1(指示された監視対象場所に設置された情報収集機器1)からの監視情報を任意の出力機器2に切替え供給する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
上記図18の構成はいずれも、各情報収集機器1と制御器CBとの間を接続するために、情報収集機器1の数だけの通信ケーブルTCが必要であり、監視対象場所(情報収集機器1)の数が増加するに従い、使用する通信ケーブルTCの数が多数になり、コスト高を招くなどの問題がある。
【0007】
また、管理室には各情報収集機器1からの通信ケーブルTCが結集することになるので、管理室にこれら多数の通信ケーブルTCを配する必要があり、このための管理室における通信ケーブルTCの設置スペースが大きくなり、各通信ケーブルTCの管理室でのケーブル処理も煩雑になるなどの問題もある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、使用する通信ケーブルの数を減らし、管理場所のスペースを有効に利用できる監視装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、映像または/および音声を含む監視情報を収集する情報収集手段を、複数の監視対象場所にそれぞれ設置し、これら情報収集手段で収集された監視情報を所定の管理場所に設置された出力手段に与えて、前記各監視対象場所の状態を前記管理場所で監視する監視装置であって、前記出力手段に接続され、所定の指示情報を送信する手段と、監視情報を受信してそれを前記出力手段に与える手段とを備えた管理制御手段と、前記各情報収集手段にそれぞれ接続され、各々個別の識別情報(ID)が登録されているとともに、前記指示情報を受信してその内容を解析し、その内容に応じて少なくとも監視情報の送信とその停止とを切替え制御する手段を備えた個別制御手段と、前記管理制御手段と前記各個別制御手段とを相互に接続し、前記管理制御手段と前記各個別制御手段との間で前記指示情報と前記監視情報との伝送を行うための1本の通信ケーブルと、を備え、かつ、前記管理制御手段は、少なくとも、任意のIDを付加した監視情報送信要求指示情報と、任意のIDを付加した監視情報送信停止指示情報とを、それぞれ所定のタイミングで、前記通信ケーブルを介して所定の指示情報伝送用のチャネル(周波数帯域)で送信するとともに、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる監視情報を前記出力手段に与えて出力させる制御を行い、前記各個別制御手段はそれぞれ、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる前記監視情報送信要求指示情報を受信すると、その情報内のIDと自己のIDとを比較し、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが自己に接続された情報収集手段で収集する監視情報を前記通信ケーブルを介して、前記指示情報伝送用のチャネルと異なるチャネルで送信するとともに、前記監視情報送信停止指示情報を受信すると、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが監視情報の送信を停止する制御を行い、前記管理制御手段は、各監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段のIDと、各監視対象場所との対応関係を記憶した管理テーブルを備えており、前記各個別制御手段に登録されたIDは書替え可能で、前記各個別制御手段にはIDと別にシリアル番号が登録されており、かつ、任意の監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段を、新たな個別制御手段に取り替えたとき、前記管理制御手段は、新たに取り付けられた個別制御手段のIDを、従前にそこに取り付けていた個別制御手段のIDに変更する指示に、変更後のIDと、新たに取り付けられた個別制御手段のシリアル番号を付加したID変更指示情報を前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信する制御を行い、前記新たに取り付けられた個別制御手段を含む各個別制御手段はそれぞれ、前記ID変更指示情報を受信すると、その情報内のシリアル番号と自己のシリアル番号とを比較し、その情報内のシリアル番号と一致するシリアル番号が登録された個別制御手段のみが自己のIDを前記指示されたIDに書き換える制御を行うことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の監視装置において、前記管理制御手段、前記各個別制御手段および前記通信ケーブルは、さらに複数の監視情報を複数のチャネルで同時伝送可能に構成され、前記出力手段は、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる複数の監視情報を並行して出力可能に構成され、かつ、出力手段に現在出力されている任意の監視情報を他の監視対象場所からの監視情報に切り替えるときには、前記管理制御手段は、切替え元の監視情報を送信してくる個別制御手段に登録されたIDを付加した監視情報送信停止指示情報を前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信し、次に、前記切替え元の監視情報の送信に用いていたチャネルで監視情報を送信することを要求する指示に、切替え先の監視対象場所に対応したIDを付加した切替え送信要求指示情報を前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信する制御を行い、前記各個別制御手段はそれぞれ、前記切替え送信要求指示情報を受信すると、その情報内のIDと自己のIDとを比較し、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが自己に接続された情報収集手段で収集する監視情報を前記通信ケーブルを介して前記指示されたチャネルで送信する制御を行うことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2のいずれかに記載の監視装置において、前記各個別制御手段は、収集した監視情報の少なくとも一部を記憶しておくための情報記憶手段を備えていることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、上記請求項1ないし3のいずれかに記載の監視装置において、前記情報収集手段が接続された個別制御手段または/およびそれとは別個の個別制御手段にそれぞれ接続され、1または複数の監視対象場所に、1または複数個設置された状態検知用のセンサと、前記管理制御手段に接続されたセンサ情報出力手段と、を備えるとともに、前記通信ケーブルは、前記管理制御手段と、前記情報収集手段または/および前記センサが接続された全ての個別制御手段を接続し、前記管理制御手段は、少なくとも一定時間ごとに各センサの検知情報またはその情報から特定される異常情報の送信要求を前記センサが接続された各個別制御手段に対して、前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信する手段と、センサの検知情報または異常情報を受信し、その情報、または、その情報がセンサの検知情報のみであるときには、その情報または/およびその情報から特定される異常情報を前記センサ情報出力手段に与える手段とを備え、前記センサが接続された各個別制御手段は、管理制御手段からの送信要求に対して、自己に接続されている送信要求対象のセンサの検知情報または/およびその検知情報から特定される異常情報を、前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルと異なるチャネルで送信する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
管理制御手段は、所望の監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段のIDを付加した監視情報送信要求指示情報を、通信ケーブルを介して指示情報伝送用のチャネルで送信する。この指示情報は、通信ケーブルを介して全ての個別制御手段で受信される。各個別制御手段はそれぞれ、この指示情報を受信すると、この指示情報内に付加されたIDと自己に登録されたIDとを比較し、この指示情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが自己に接続された情報収集手段で収集する監視情報を通信ケーブルを介して、指示情報伝送用のチャネルと異なるチャネルで送信する。この監視情報は通信ケーブルを介して管理制御手段で受信される。管理制御手段は、この個別制御手段から伝送してくる監視情報を出力手段に与えて出力させる。
【0017】
また、出力手段に出力している監視情報を切り替えるときには、管理制御手段は、現在出力手段に出力している監視情報を伝送してくる個別制御手段に登録されたIDを付加した監視情報送信停止指示情報を、通信ケーブルを介して指示情報伝送用のチャネルで送信する。これにより、このIDが登録された個別制御手段は監視情報の送信を停止する。次に、管理制御手段は、新たに出力手段に出力させる監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段のIDを付加した監視情報送信要求指示情報を、通信ケーブルを介して指示情報伝送用のチャネルで送信する。これにより、このIDが登録された個別制御手段から監視情報が送信され、管理制御手段は、この監視情報を出力手段に与えて出力させる。
【0018】
これにより、1本の通信ケーブルを介して、任意の監視対象場所に設置された情報収集手段で収集される監視情報を管理場所に設置された出力手段に出力させることができる。また、各指示情報は指示情報伝送用のチャネルで伝送され、監視情報は上記指示情報伝送用のチャネルと異なるチャネルで伝送、すなわち、周波数分割多重方式で各情報の伝送を行うので、各指示情報と監視情報とが混信することなく、1本の通信ケーブルで伝送することができる。
また、請求項1に記載の発明は、任意の監視対象場所に設置される情報収集手段に接続される個別制御手段を取り替えたときの対応に関する発明である。ここで、個別制御手段を取り替えるのは、例えば、情報収集手段と個別制御手段とが一体で構成されている場合には、情報収集手段または/および個別制御手段が故障したときであり、情報収集手段と個別制御手段とが別体で構成されている場合には、個別制御手段が故障したときなどである。
さらに、請求項1に記載の発明は、個別制御手段を取り替えたときに、新たに取り付けられた個別制御手段のIDを、管理テーブルの内容に合致するように、自動で変更するものである。
すなわち、任意の監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段を、新たな個別制御手段に取り替えたときには、管理制御手段は、新たに取り付けられた個別制御手段のIDを、従前に取り付けていた個別制御手段のIDに変更する指示に、変更後のIDと、新たに取り付けられた個別制御手段のシリアル番号を付加したID変更指示情報を通信ケーブルを介して指示情報伝送用のチャネルで送信する。ここで、変更後のIDは、取り替えがあたった監視対象場所に従前に取り付けられた個別制御手段のIDを、管理テーブルから特定する。また、各個別制御手段には、IDとシリアル番号が登録されており、このシリアル番号は、例えば、製造番号のように、個々の製品ごとに個別の番号が割り振られている。
そして、新たに取り付けられた個別制御手段を含む各個別制御手段はそれぞれ、ID変更指示情報を受信すると、その情報内のシリアル番号と自己のシリアル番号とを比較し、その情報内のシリアル番号と一致するシリアル番号が登録された個別制御手段(すなわち、新たに取り付けられた個別制御手段)のみが自己のIDを、指示されたID(管理テーブルの対応関係に合致したID)に変更する。これで、新たに取り付けられた個別制御手段のIDが管理テーブルの内容に合致して変更される。
【0019】
また、請求項2に記載の発明では、さらに監視情報をも複数同時に分割多重伝送するようにしている。そして、管理制御手段は、通信ケーブルを介して伝送されてくる複数の監視情報を出力手段に並行して出力させる。
【0020】
ここで、現在出力手段に出力されている複数の監視情報のうち、任意の監視情報を他の監視対象場所からの監視情報に切り替えるときには、まず、管理制御手段は、切替え元の監視情報(現在出力されている監視情報)を伝送してくる個別制御手段に登録されたIDを付加した監視情報送信停止指示情報を通信ケーブルを介して指示情報伝送用のチャネルで送信する。これにより、このIDが登録された個別制御手段(現在監視情報を送信している切替え元の個別制御手段)は監視情報の送信を停止し、この監視情報の出力手段への出力が停止される。
【0021】
次に、管理制御手段は、切替え元の監視情報の送信に用いていたチャネルで監視情報を送信することを要求する指示に、切替え先の監視対象場所に対応するID(切替え先の監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段、すなわち、新たに監視情報の送信を要求する個別制御手段に登録されたID)を付加した切替え送信要求指示情報を通信ケーブルを介して指示情報伝送用のチャネルで送信する。これにより、このIDが登録された個別制御手段は、自己に接続された情報収集手段で収集する監視情報を通信ケーブルを介して指示されたチャネル(上記監視情報送信停止指示情報で空きとなったチャネル)で送信し、管理制御手段は、この新たな監視情報を、上記で出力停止した監視情報に代えて出力手段に与えて出力させる。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、各個別制御手段は、管理制御手段に監視情報を送信していない間の監視情報を情報記憶手段に記憶する。情報記憶手段に記憶する監視情報は、例えば、映像と音声との双方であってもよいし、映像または音声のいずれか一方であってもよい。
【0029】
また、請求項4に記載の発明は、この装置にさらに状態検知用のセンサを付設し、情報収集手段による監視情報に加えて、このセンサから火災や不審者の侵入などを検知し、管理場所でその情報を出力するように構成している。このセンサは1個(1箇所の監視対象場所に設置するもの)でもよいし、複数個(1箇所の監視対象場所に複数個(複数種類のセンサを)設置したり、複数箇所の監視対象場所に1個または複数個設置するもの)でもよい。また、各センサは、情報収集手段が接続された個別制御手段に接続(情報収集手段が設置された場所の近辺に設置)されていてもよいし、それとは別個の個別制御手段に接続(情報収集手段が設置された場所から離れた場所に設置)されていてもよい。
【0030】
管理制御手段は、少なくとも一定時間ごとに各センサの検知情報(例えば、温度や風圧量など)またはその情報から特定される異常情報(例えば、基準温度以上であると火災が発生していると判断してその異常を知らせる情報)の送信要求をセンサが接続された各個別制御手段に対して、通信ケーブルを介して指示情報伝送用チャネルで送信する。センサが接続された各個別制御手段は、管理制御手段からの送信要求に対して、自己に接続されている送信要求対象のセンサの検知情報または/およびその検知情報から特定される異常情報を、通信ケーブルを介して前記指示報伝送用のチャネルと異なるチャネルで送信する。管理制御手段は、センサの検知情報または異常情報を受信し、その情報、または、その情報がセンサの検知情報のみであるときには、その情報または/およびその情報から特定される異常情報をセンサ情報出力手段に与えて出力させる。なお、センサ情報出力手段に出力させる情報は、センサの検知情報、異常情報の双方であってもよいし、いずれか一方であってもよい。また、異常情報は、個別制御手段側で特定するようにしてもよいし、管理制御手段側で特定するようにしてもよい。
【0031】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る監視装置の概略構成図である。
【0032】
本実施例装置は、デパートやスーパーマーケット、ビル、駅、銀行、研究所などにおいて、映像や音声などの監視情報を収集するための情報収集手段としての情報収集機器(マイク付ビデオカメラやビデオカメラ、マイクなど)1を、複数の監視対象場所(各売場や各部屋、出入口など)P1、P2、…、Pnにそれぞれ設置し、これら情報収集機器1で収集された監視情報を所定の管理場所(警備室や守衛室など)KPに設置された出力手段としての出力機器(モニタやスピーカーなど)2に与えて、複数の監視対象場所P1、P2、…、Pnの状態の監視(盗難や不審人物の確認など)を警備員などが所定の管理場所KPで行うことができるように構成している。
【0033】
そして、本実施例装置は、複数の監視対象場所P1、P2、…、Pnにそれぞれ設置される情報収集機器1に各々接続された個別制御手段としての各個別制御ユニット3と、出力機器2に接続された管理制御手段としての管理制御ユニット4とが、1本の通信ケーブル5で相互に接続され、管理制御ユニット4と各個別制御ユニット3との間で後述する各情報の伝送を行うように構成されている。各部の詳細構成を以下に説明する。
【0034】
情報収集機器1は、図2に示すように、撮像した映像を電気信号に変換して出力するビデオカメラ部11と、集音してその音を電気信号に変換して出力するマイク部12を備えている。なお、情報収集機器1と後述する個別制御ユニット3とを別体に構成してもよいが、個別制御ユニット3は後述するようにマイコン(マイクロコンピュータ)を含む各種の小型電子部品で構成できるので、本実施例では、情報収集機器1と個別制御ユニット3とを一体に構成している。
【0035】
すなわち、図3(a)に示すように、ビデオカメラ部11とマイク部12と個別制御ユニット3とは、情報収集機器ユニット13に内蔵されている。また、図3(b)に示すように、情報収集機器ユニット13の長手方向の一端面には、ビデオカメラ部11のレンズ部14と、マイク部12のマイク15とが表出して取り付けられている。マイク15で集音された音は音声処理部16で電気信号に変換されて、個別制御ユニット3を構成するテレビ用RF送信機31に与えられている(図2参照)。なお、図3(a)は、情報収集機器ユニットの内部構成図、図3(b)は、長手方向の一端面側から見た斜視図、図3(c)は、図3(a)の右側方向から見た長手方向の他端面側の構成を示す図である。
【0036】
また、レンズ部14がとらえる映像は、レンズ部14を介して撮像用CCD17で撮像されて電気信号(ビデオ信号)に変換され、上記テレビ用RF送信機31などに与えられている(図2参照)。本実施例では、レンズ部14に、AF(オートフォーカス)機構とズーム機構とを設けている。これら機構は図4に示すように、ズームレンズ制御部(LSIなどで構成される)14aに制御され、各々の駆動モータ14b、14cで駆動される。ズームは、個別制御ユニット3を構成する個別制御部32からの制御信号に基づき、ズームレンズ制御部14aがズーム用モータ14bを駆動して行われる。レンズ部14内には、撮像された映像を光学的に分岐するためのハーフミラー14dが設けられている。このハーフミラー14dで分岐された映像はAF用CCD14eで電気信号に変換されてズームレンズ制御部14aに供給される。ズームレンズ制御部14aは、与えられる映像を基にレンズ部14の焦点を合わせるようにAF用モータ14cを駆動する。これにより、個別制御部32からの指示によりズームが行われても、その際の焦点が自動で調整される。なお、監視対象場所によって、ズームなどが特に必要でない場所には、このズームング機構(AF機構を含む)が設けられていないビデオカメラ部11を情報収集機器ユニット13に内蔵したものをその監視対象場所に取り付けてもよい。
【0037】
また、図3(c)に示すように、情報収集機器ユニット13の長手方向の他端面には、モニタ出力用ジャック13a、ケーブル接続用コネクタ13bが設けられている。モニタ出力用ジャック13aは、ビデオカメラ部11で現在撮像されている映像を、モニタに表示させるためのビデオケーブル接続用のジャックである。なお、このように、撮像中の映像を各監視対象場所で見るのは、この情報収集機器ユニット13を現場に取り付ける際の確認のためであるが、これについては後述する。ケーブル接続用コネクタ13bは、通信ケーブル5と情報収集機器ユニット13内の個別制御ユニット3とを接続するケーブルCを接続するためのコネクタである。
【0038】
上記情報収集機器ユニット13は、監視対象場所の天井や壁などに固定的に(レンズ部14の向きが固定されるように)取り付けてもよいし、次に説明するレンズ角度調整機構を介して監視対象場所の天井や壁などに対してレンズ部14の向きを上下、左右に変位可能に取り付けてもよい。これは、情報収集機器ユニット13を取り付ける監視退場場所に応じて、レンズ部14の向きを上下や左右に変位させて広範囲に監視する必要があるか否かなどによって適宜決めればよい。
【0039】
図5を参照して、レンズ角度調整機構18の構成を説明する。図5(a)は、レンズ角度調整機構の側面図、図5(b)は、レンズ角度調整機構の正面から見た断面図である。このレンズ角度調整機構18は、天井や壁に取り付けられて固定される円筒状の固定フレーム18aの内周面に、円筒状の水平回転フレーム18bが回動自在に嵌め付けられている。この水平回転フレーム18bの内周面には、リング状の垂直回転板フレーム18cが固設され、この垂直回転板フレーム18cの空孔内に周方向に回動自在に垂直回転板18dが取り付けられている。そして、垂直回転板18dに情報収集機器ユニット13が固設されている。
【0040】
本体フレーム18aの上端部には取付け板18eが設けられ、この取付け板18aを天井や壁に当接してネジ止めなどして、固定フレーム18aが固定される。また、取付け板18eには、通信ケーブル5の一部が貫通されていて、この通信ケーブル5と情報収集機器ユニット13内の個別制御ユニット3とがケーブルC、ケーブル接続用コネクタ13bを介して接続されている。なお、情報収集機器ユニット13の上下、左右方向への変動の妨げとならないようにケーブルCはある程度弛ませている。
【0041】
固定フレーム18aに対する水平回転フレーム18bの回動は、水平回転フレーム18bの外周面周方向に設けられたラック18fと、これに噛合するウォームギア18gを出力軸18hに連結したモータ18i(固定フレーム18aの外周面の取り付けられている)などの機構で実現される。すなわち、モータ18iを正逆方向に回転駆動することで、水平回転フレーム18bは固定フレーム18aに対して正逆方向に回転し、これにより、情報収集機器ユニット13のレンズ部14を左右方向に変位させることができる。
【0042】
また、垂直回転板フレーム18cに対する垂直回転板18dの回動は、垂直回転板18dに取り付けられたモータ18jの正逆方向の回転が減速器(図示せず)を介してピニオン(図示せず)の回転に伝動されることで、これに噛合する垂直回転板18dの周方向に設けられたラック(図示せず)を介して行われる。垂直回転板18dが垂直回転板フレーム18cに対して回動されることで、レンズ部14の向きが上下方向に変位される。これらモータ18i、18jの駆動制御は、個別制御ユニット3内の個別制御部32によって行われる(図2参照)。
【0043】
個別制御ユニット3は、図2に示すように、テレビ用RF送信機31、個別制御部32、スイッチ33、受信機34、復調部35、パラレル変換部36などで構成されている。
【0044】
テレビ用RF送信機31は、ビデオカメラ部11からの映像信号とマイク部12からの音声信号(この実施例ではこれら映像信号と音声信号とを合わせて監視情報としている)とを、テレビ放送の送信と同様に、任意の周波数帯域のチャネル(チャネルについては後述する)に変調し、スイッチ33を介して通信ケーブル5に送信する。
【0045】
スイッチ33は、個別制御部32に制御されて、監視情報を通信ケーブル5に送信する状態と、その停止とを切り替える。
【0046】
受信機34は、後述する指示情報伝送用のチャネルで通信ケーブル5を介して後述する管理制御ユニット4から伝送されてくる各種の指示情報を受信し、復調部35に与える。復調部35は、この指示情報を復調(指示情報伝送用のチャネルの周波数帯域は予め決まっている)し、パラレル変換部36でシリアルtoパラレル変換して、個別制御部32に与える。
【0047】
個別制御部32には、各監視対象場所に設置される各個別制御ユニット3ごとに各々個別の識別情報(ID)が登録されている。なお、各個別制御ユニット3と各情報収集機器1とは1対1で接続されているので、このIDは、各情報収集機器1を識別するIDでもある。後述するように、管理制御ユニット4から伝送されてくる各種の指示情報には、IDが付加されており、個別制御部32は、受け取った指示情報に付加されたIDと自己に登録されたIDとを比較し、両IDが一致した場合、すなわち、自己に対して送信された指示情報である場合、この指示情報に含まれている指示内容に基づき、後述するようにスイッチ33やテレビ用RF送信機31、ズームレンズ制御部14a、レンズ角度調整機構18のモータ18i、18jなどを駆動制御する。
【0048】
なお、例えば、テレビ用RF送信機31、スイッチ33、受信機34、復調部35、パラレル変換部36などはそれぞれ、各機能を実現するLSIなどで構成され、個別制御部32は、個別制御部32が実行するプログラムや上記IDなどが記憶されたROM(読出し専用メモリ)や、処理中のデータの一時記憶などに用いるメモリ、CPU(中央処理装置)などからなるマイコンなどで構成される。
【0049】
管理場所KPに設置される管理制御ユニット4は、図6に示すように、管理制御部41、シリアル変換部42、変調部43、RF送信器44、1個または複数個のテレビ用受信部(テレビチェーナ)45i (i=0〜m)、切替え器46などで構成されている。
【0050】
管理制御部41は、指示情報を構成するID、コマンド、(コマンドについては後述する)などを編集してシリアル変換部42に与えたり、切替え器46の切替え制御などを行う。また、管理制御部41は、図7に示すような監視対象場所P1、P2、…、Pnと、各監視対象場所に設置された個別制御ユニット3(個別制御部32)に登録されたIDとの対応関係を記憶した管理テーブルKTbを持っている。
【0051】
シリアル変換部42は、管理制御部41から与えられるパラレルのデータ(ID、コマンドなど)を、図8に示すようなフォーマットに従ってシリアルに変換して変調部43に与える。なお、図8(a)は、コマンドデータがない場合の通信フォーマットであり、図8(b)は、コマンドデータがある場合の通信フォーマットである。シリアル変換された指示情報は、変調部43で指示情報伝送用のチャネルに変調され、RF送信器44から通信ケーブル5に送信される。
【0052】
また、各テレビ用受信部45i は、各個別制御ユニット3から通信ケーブル5を介して伝送されてくる監視情報を受信して復調し、さらに映像信号VSと音声信号SSとに弁別して、映像信号VSを各々に接続された出力機器2を構成するモニタ21i に、音声信号SSを切替え器46に与える。各モニタ21i は、与えられる映像信号に基づき各々映像を表示する。後述するように、通信ケーブル5を介して複数の監視情報が複数のチャネル(CH0〜CHmの(m+1)チャネル)で同時に伝送されるので、各テレビ用受信部45i は、各々に設定されたチャネルの監視情報のみ、すなわち、テレビ用受信部45i はチャネルCHi(このチャネル数は、本装置に備えられる個別制御ユニット3の個数n以下、m≦nである)で伝送されてきた監視情報のみを復調するように構成されている。この結果、各テレビ用受信部45i に接続されているモニタ21i には、チャネルCHiで伝送されてきた監視情報の映像が表示される。なお、テレビ用受信部45i 、モニタ21i の個数は、通常、監視情報伝送用のチャネルの個数と等しい。
【0053】
また、各テレビ用受信部45i から出力される音声信号SSは切替え器46のai 端子にそれぞれ入力され、管理制御部41によって選択(切替え制御)された音声信号SSのみが出力端子bを経て出力機器2を構成するスピーカー22から再生される。
【0054】
なお、図では図示を省略しているが、各テレビ用受信部45i から出力される映像信号VSをそれぞれビデオテープレコーダーでビデオテープに記録したり、各テレビ用受信部45i から出力される音声信号SSをそれぞれテープレコーダーでカセットテープなどに録音するように構成してもよい。このような場合のビデオテープレコーダーやテープレコーダーも出力機器2に含まれる。
【0055】
また、上記図6の構成では、各チャネルで伝送されてきた映像が各々個別のモニタ21i で表示されるように構成しているが、例えば、図9(a)のように、各テレビ用受信部45i からの映像信号を、分割表示制御部47に与え、この分割表示制御部47が、1台(複数台でもよい)のモニタ21に、図9(b)に示すように複数に分割(図では4分割)して表示するように構成してもよい。請求項2における「前記出力手段は、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる複数の監視情報を並行して出力可能に構成され」とは、複数台のモニタ21i に各々の映像を表示することのみならず、図9のように1台のモニタ21に各映像を分割表示する場合も含まれる。
【0056】
また、管理制御ユニット4は、図10に示すように、パーソナルコンピュータ(パソコン)本体、操作用CRT4a、K/B(キーボード)やマウスなどの入力機器6、拡張ボード4bなどからなるパソコンシステムで構成してもよい。このとき、管理制御部41をパソコン本体内のCPU4cやメモリ4d(このメモリ4dに管理制御部41が行うプログラムや管理テーブルKTbなどが記憶される)などで構成し、シリアル変換部42や変調器43、RF送信器44および複数個(図では4個)のテレビチューナーユニット(テレビ用受信部に相当)450 〜453 、セレクタ(切替え器に相当)46、4分割画面回路(分割表示制御部に相当)47などが装備された拡張ボード4bをパソコン本体の拡張I/Oスロットに装着することになる。各テレビチューナー450 〜453 やセレクタ46、4分割画面回路47は、ISAバス4e、アドレスデコーダ4f、データバス4g、シリアル変換部42などを介して与えられるCPU4cからの制御信号で制御される。なお、図中の符号4hはI/Oインターフェースであり、また、モニタ214 には各テレビチューナーユニット450 〜453 からの映像が4分割して表示される。なお、テレビチューナーユニットの個数を増やす場合には、変調器43、RF送信器44を装備しない拡張ボード4bをパソコン本体の拡張I/Oスロットに増設すればよい。
【0057】
図1、図6に示すように、管理制御ユニット4には入力機器6が接続されている。この入力機器6は、操作者(警備員など)が、各種の指示を管理制御ユニット4に対して指示するためのものである。入力機器6からは、「イニシャル」、「映像切替え」、「音声切替え」、「レンズ角度(上)」、「レンズ角度(下)」、「レンズ角度(左)」、「レンズ角度(右)」、「ズーム(W)」、「ズーム(T)」などを指示できる。
【0058】
「イニシャル」指示は、イニシャライズ(例えば、予め決められた個別制御ユニット3から予め決められたチャネルで監視情報を送信させるなど)の指示である。
【0059】
「映像切替え」指示は、現在任意のモニタ21i に表示されている映像を、他の監視対象場所からの映像に切り替えるための指示である。この指示に関連して、停止しようとしている映像を送信している監視対象場所や、どの監視対象場所の映像を新たに表示するのかなどをそれぞれ監視対象場所で指示できる。
【0060】
「音声切替え」は、現在スピーカー22から再生されている音声を、他の監視対象場所(現在、いずれかのモニタ21i に映像を表示しているが音声が再生さていない監視対象場所)からの音声に切り替える指示である。この指示に関連して新たに再生する音声の送信元を監視対象場所で指示できる。
【0061】
「レンズ角度(上)」、「レンズ角度(下)」、「レンズ角度(左)」、「レンズ角度(右)」指示は、任意の情報収集機器1のレンズ部14の向き(レンズ部14がとらえる映像)を上、下、左、右に変位させる指示である。この指示に関連して変位させる角度情報とレンズ部14の向きを変えたい情報収集機器1を指示するが、この情報収集機器1は監視対象場所で指示できる。
【0062】
「ズーム(W)」、「ズーム(T)」指示は、任意の情報収集機器1のレンズ部14のズーム(Wは、広角でレンズを縮め、Tは望遠でレンズを伸ばす)のための指示である。この指示に関連してズーム倍率とズームする情報収集機器1を指示するが、この情報収集機器1は監視対象場所で指示できる。
【0063】
なお、上記したように管理制御ユニット4をパソコンシステムで構成する場合、上記各指示をK/Bやマウスなどから行うが、この入力を支援するために、操作用CRT4aにメニュー画面を表示するように構成してもよい。
【0064】
通信ケーブル5は、例えば、同軸ケーブルで構成されている。管理制御ユニット4、各個別制御ユニット3、通信ケーブル5は、図11に示すように、管理制御ユニット4から各個別制御ユニット3に伝送される指示情報を伝送するためのチャネル(周波数帯域)CHxと、各個別制御ユニット3から管理制御ユニット4に伝送される監視情報を伝送するためのチャネルCHgを分けており、さらに、複数の監視情報を同時に伝送するために、監視情報伝送用のチャネルCHgは複数に分割(CH0〜CHm)して、各情報の伝送を周波数分割多重方式で行うように構成している。
【0065】
図1中、符号7は、各情報収集機器ユニット13に電力を供給するための電源ユニットであり、適宜の間隔(距離間隔、あるいは、設置される情報収集機器ユニット13の数個置きの間隔など)ごとに通信ケーブル5に接続される。また、符号8は終端器である。
【0066】
上記構成を有する装置の動作を説明する。
動作説明に先立って、管理制御部41から送信する指示情報内のコマンドの一例を以下に示す。
【0067】
【0068】
まず、「イニシャル」が指示されたときの動作を説明する。
ここでは、監視対象場所P1(例えば、正面玄関:ID=C1とする)、監視対象場所P5(例えば、通用口:ID=C5とする)、…、監視対象場所Pn(例えば、食堂:ID=Cnとする)からの監視情報(51箇所とする)を、それぞれ、CH0、CH1、…、CH50で伝送させるものとする。
【0069】
このとき、管理制御部41からは、例えば、以下の送信番号の順に各指示情報が順次通信ケーブル5を介してチャネルCHxで送信される。
【0070】
【0071】
管理制御部41から送信番号1の指示情報が送信されると、全ての個別制御ユニット3でこの指示情報を受信する。そして、各個別制御ユニット3の個別制御部32は、通信ケーブル5を介して伝送されてくるこの指示情報を受け取ると、その情報内のIDと自己に登録されているIDとを比較し、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御ユニット3(この場合、監視対象場所P1に設置されたID=1の個別制御ユニット3)のみが監視情報の伝送チャネルをチャネルCH0に設定(個別制御部32がテレビ用RF送信機31内の送信チャネルを設定)する。以後同様に、指示情報に付加されたIDが登録された個別制御ユニット3のみがその情報のコマンドに応じた動作を行う。
【0072】
次に、管理制御部41から送信番号2の指示情報が送信されると、監視対象場所P1に設置されたID=1の個別制御部32は、スイッチ33をONにして、自己に接続された情報収集機器1で収集する映像信号と音声信号からなる監視情報を通信ケーブル5を介してチャネルCH0で送信する。これにより、この監視情報が管理制御ユニット4で受信され、モニタ210 に表示される。
【0073】
なお、監視情報が、複数のチャネルで同時伝送される場合においては、「ID+チャネル指定コマンド(00〜50のいずれかのコマンド)」(送信番号1、3、…、101)と、「ID+監視情報送信開始指示コマンド(55)」(送信番号2、4、…、102)とが、請求項1に記載の発明における監視情報送信要求指示情報に相当する。なお、例えば、伝送チャネルの指示をコマンドデータとして監視情報送信開始指示コマンド(55)に付加した指示情報(例えば「ID+監視情報送信開始指示コマンド(55)+コマンドデータ(指定の伝送チャネル00〜50のいずれか)」)で、管理制御部41、個別制御部32が指示情報のやりとりを行なえるように構成すれば、このような指示情報が、請求項1に記載の発明における監視情報送信要求指示情報に相当する。これについては、請求項2に記載の発明における切替え送信要求指示情報においても同様である。
【0074】
以後同様に、管理制御部41から送信番号3、4の指示情報が送信されると、監視対象場所P5に設置されたID=5の個別制御部32が自己に接続された情報収集機器1で収集する監視情報を通信ケーブル5を介してチャネルCH1で送信し、この監視情報が管理制御ユニット4で受信され、モニタ211 に表示され、…、管理制御部41から送信番号101、102の指示情報が送信されると、監視対象場所Pnで収集された監視情報が、モニタ2150に表示される。
【0075】
なお、上記指示情報の送信の順番は、全てのチャネル指定を先に行い、その後で監視情報の送信開始を指示(上記指示情報の送信番号では、1、3、…、101、2、4、…、102の順)するようにしてもよい。
【0076】
また、このとき、スピーカー22からは、CH0で伝送されてくる(監視対象場所P1の)音声信号が再生されているとする。この状態で、スピーカー22から再生させる音声信号をCH5で伝送されてくる(監視対象場所P5の)音声信号に切替える場合(入力機器6から「音声切替え」が指示された場合)、管理制御部41は、監視対象場所P5の音声信号がスピーカー22から供給されるように切替え器(セレクタ)46を切替える。
【0077】
次に、上記状態において、モニタ210 に表示されている監視対象場所P1からの映像を、監視対象場所P2からの映像に表示切替えする場合(入力機器6から「映像切替え」が指示された場合)、管理制御部41は、以下の送信番号の順に各指示情報を順次通信ケーブル5を介してチャネルCHxで送信する。
【0078】
【0079】
管理制御部41から送信番号101の指示情報が送信されると、監視対象場所P1に設置されたID=1の個別制御部32は、スイッチ33をOFFにして、そこからの監視情報の送信を停止する。その結果、モニタ210 に表示されている映像が消える。
【0080】
次に、管理制御部41から送信番号102、103の指示情報がその順で送信されると、監視対象場所P2に設置されたID=2の個別制御部32は、先の(102の)指示情報で監視情報の伝送チャネルをCH0に設定し、後の(103の)指示情報で自己に接続された情報収集機器1で収集する監視情報を通信ケーブル5を介してチャネルCH0で送信する。その結果、この監視対象場所P2からの監視情報がモニタ210 に表示される。これにより、モニタ210 に表示されている監視対象場所P1からの映像が監視対象場所P2からの映像に表示切替えされる。
【0081】
上記「ID+送信停止指示コマンド(56)」(送信番号101)が、請求項1、2に記載の発明における監視情報送信停止指示情報に相当する。また、「ID+チャネル指定コマンド(00〜50のいずれかのコマンド)」(送信番号102)と、「ID+監視情報送信開始指示コマンド(55)」(送信番号103)とが、請求項2に記載の発明における切替え送信要求指示情報に相当する。
【0082】
ところで、上記「映像切替え」指示において、停止しようとする映像と新たに表示する映像との指定(操作者による入力機器6からの指定)は、それぞれ監視対象場所で指定するように構成している。つまり、どの監視対象場所にどのIDの個別制御ユニット3(情報収集機器ユニット13)が設置されているかを操作者は知らないのが通常である。また、操作者は、どこの監視対象場所の映像が見たいという要望のもとに切り替える映像の指定を行うものである。例えば、対象となる映像の指定をIDで指定するように構成すると、操作者は、監視対象場所とIDとの対応表などを参照しながら、切り替えたい監視対象場所に設置されている個別制御ユニット3のIDを一々調べてこの指定を行わなければならず、急を要する場合や、後述するように、情報収集機器ユニット13を取り替えた場合などに不便が生じる。そこで、この実施例では、管理テーブルKTbを管理制御部41に備え、指定された監視対象場所に対するIDを管理制御部41が変換して指示情報を生成するように構成したので、操作者は切替え対象の映像を監視対象場所で指定することができるようになった。なお、これについては、次のレンズ角度やズームの指示においてこれら動作の対象となる情報収集機器1の指定についても同様に構成している。
【0083】
次に、例えば、監視対象場所P5に設置された情報収集機器ユニット13のレンズ角度を上方向に変位させる「レンズ角度(上)」が指示された場合の動作を説明する。この指示に対して管理制御部41は、管理テーブルKTbを参照してIDを検索し、以下のような指示情報を通信ケーブル5を介してチャネルCHxで送信する。
【0084】
【0085】
管理制御部41から送信番号201の指示情報が送信されると、監視対象場所P5に設置されたID=5の個別制御部32は、レンズ角度調整機構18のモータ18jを例えば正方向に駆動することで、レンズ部14の向きを上方向に変位させる。
【0086】
ここで、レンズ部14の変位量(変位角度)について操作者から指示されるが、例えば、上記コマンド「51」を1回受信すると個別制御部32が、レンズ部14を所定角度(例えば、1°)指定の方向に変位させるように決めていれば、管理制御部41は、操作者から指定された変位角度(例えば、10°)を上記コマンド「51」ごとに変位される所定角度(例えば、1°)で除した回数(10°/1°=10回)だけ上記コマンド「51」を送信するようにしてもよいし、以下のように変位角度をコマンドデータとして送信するように構成してもよい。
【0087】
このような指示情報の場合、監視対象場所P5に設置されたID=5の個別制御部32は、レンズ部14の向きが上方向に10°だけ変位するようにレンズ角度調整機構18のモータ18jを例えば正方向に駆動することになる。
【0088】
「レンズ角度(下)」、「レンズ角度(左)」、「レンズ角度(右)」、「ズーム(W)」、「ズーム(T)」の指示も基本的な動作は上記「レンズ角度(上)」の指示の場合と同様である。ただし、管理制御部41は、動作指示に応じたコマンド(「レンズ角度(下)」は「52」、「レンズ角度(左)」は「53」、「レンズ角度(右)」は「54」、「ズーム(W)」は「57」、「ズーム(T)」は「58」)を送信する。そして、それを受け取った指定のIDの個別制御部32は、「レンズ角度(下)」ではレンズ角度調整機構18のモータ18jを上記上方向変位と逆方向に駆動させ、「レンズ角度(左)」、「レンズ角度(右)」ではレンズ角度調整機構18のモータ18iをそれぞれの方向に変位させるように正逆方向に駆動させ、「ズーム(W)」、「ズーム(T)」では、ズーム用モータ14bを所定方向に回転駆動するようにズームレンズ制御部14aに制御信号を与えることになる。ズームの倍率については、上記レンズ部14の変位角度と同様にして伝送すればよい。
【0089】
なお、例えば、装置が起動されると、管理制御部41が上記イニシャライズと同様の動作を行い、以後予め決められたシーケンスで(例えば、予め決められた順に予め決められた時間ごとに)各監視対処場所の監視情報を順次切替えていくようにプログラミングし、このプログラムに従って管理制御部41が動作するのであれば、監視対象場所とIDとの対応関係を参照する必要がないので、管理テーブルKTbは必ずしも備える必要はない。ただし、上記のようにプログラムで自動制御する場合にも、緊急に任意の監視対象場所の監視情報を出力したいという事態が生じることもあるので、通常時は、プログラムによる自動制御で監視情報の切替えを行い、異常時(緊急時)のために入力機器6からの指示が受けられるように、構成(管理テーブルKTbも備える)するのが好ましい。
【0090】
なお、上記実施例では、情報収集機器1で映像と音声とを収集するように構成しているが、情報収集機器1は、映像のみを収集するものであってもよいし、音声のみを収集するものであってもよい。設置される監視対象場所の状況や使用目的などに応じて、適宜、映像または/および音声を監視情報として収集し、管理制御ユニット4に伝送すればよい。この変形例および以下の各変形例などは後述する第2実施例にも同様に適用可能である。
【0091】
また、例えば、暗部において映像を収集したい場合などには、情報収集機器1に照明機構を付設し、個別制御部32は、映像を送信するとき(情報送信開始指示を受けてから情報送信停止指示を受けるまでの間)、レンズ部14がとらえる領域に照明光を当てるようにこの照明機構を制御するように構成してもよい。
【0092】
さらに、上記実施例では、監視情報伝送用のチャネルCHgを複数用意しているが、少なくとも、指示情報伝送用のチャネルCHxと1個の監視情報伝送用のチャネルCHgとが用意されていれば、指示情報と監視情報とが混信することなく、すなわち、監視情報が伝送されている間に指示情報を同時に伝送してもそれら情報が混信することなく、各情報を伝送することができる。
【0093】
また、上記実施例では、情報収集機器1に対する制御(例えばレンズ角度の調整やズームなど)を管理制御部41から行なえるように構成しているが、これらは必ずしも必要ではない。
【0094】
ところで、例えば、ある監視対象場所Pj(j=1〜nのいずれか)の情報収集機器ユニット13(情報収集機器1と個別制御ユニット3が一体に構成)の情報収集機器1か個別制御ユニット3のいずれか一方またはその双方が故障した場合や、情報収集機器1と個別制御ユニット3を別体に構成している場合であって、個別制御ユニット3が故障した場合などには、その場所Pjの個別制御ユニット3を取り替える必要がある。個別制御ユニット3を取り替えると、管理テーブルKTbにおける新たに取り付けられた個別制御ユニット3のIDとその監視対象場所Pjとの対応関係が現実の対応関係と相違することになる。この場合、管理制御部41がこの管理テーブルKTbを参照し、IDを検索して作成した指示情報を、新たに取り付けた個別制御ユニット3に対して与えることができなくなる。そこでこのような不都合を解消するための対応策を以下にいくつか紹介する。
【0095】
まず、新たに取り付けられる個別制御ユニット3に登録されているIDが判明している場合には、管理制御部41が備える管理テーブルKTbの内容を変更可能(メモリなどに記憶しておいて内容の書換えが可能)に構成すれば、新たに取り付けられる既知のIDを管理テーブルKTbに反映するように管理テーブルKTbの内容を変更(書換え)すればよい。なお、上述したプログラムで自動制御する場合であって、プログラム中に直接IDを組み込んでプログラムを作成しているときには、個別制御ユニット3の取り替えに伴いそのプログラム自体の変更が必要になる。そこで、プログラムで管理テーブルKTbをアクセスしてIDを決めるようにプログラムを組んでおけば、上記管理テーブルKTbの書換えにより、その管理テーブルKTbの内容がプログラムにも反映され、個別制御ユニット3が取り替えられてもプログラムを変更する必要がない。
【0096】
次に、新たに取り付けられる個別制御ユニット3に登録されているIDが不明な場合には、個別制御ユニット3のIDを変更可能に構成し、新たに取り付ける個別制御ユニット3のIDを従前にその場所Pjに取り付けられていた個別制御ユニット3のIDに変更すればよい。ここで、個別制御ユニット3のIDを変更可能に構成する場合としては、例えば、IDをEEPROMなどの書換え可能な記憶媒体に記憶させる構成があげられる。また、IDをROMに記憶している場合でも、このROM自体を個別制御ユニット3(情報収集機器ユニット13)に対して取り替え可能に構成すれば、個別制御ユニット3のIDを事後的に変更することができる。
【0097】
第3の方法は、管理制御部41の指示情報で新たに取り付けられた個別制御ユニット3のIDを自動的に変更する。この場合、個別制御ユニット3は、IDをEEPROMなどの書換え可能な記憶媒体に記憶させる。そして、IDとは別にシリアル番号も登録しておく。このシリアル番号(製造番号)は、機器の製造時に付けられる番号で、通常、機器のケース表面に刻印されたりシール貼付けされているので、後でこのシリアル番号を確認することができる。このシリアル番号を、IDとともに個別制御ユニット3に登録しておく。そして、管理制御ユニット4は、ID再登録用のコマンド(例えば「60」)に、上記図8(b)のフォーマットの「ID」に代えて新たに取り付けられた「シリアル番号」(既知)を付加し、書き換えるID(管理テーブルKTbから検索したその監視対象場所Pjに従前に設置されていた個別制御ユニット3のID)をコマンドデータとした指示情報を送信する。
【0098】
この場合、新たに取り付けられた個別制御ユニット3を含む全ての個別制御ユニット3では、上記図8のフォーマットの「ID」部分に付加されているデータ(IDかシリアル番号のいずれか)と、自己のIDが一致しているか、または、自己のシリアル番号が一致しているかを判定し、いずれかが一致していれば、その指示情報に応じた動作をする。なお、シリアル番号とIDとは一致するものがないように、IDのコード体系とシルアル番号のコード体系とを違えている。
【0099】
従って、上記コマンド「60」に関する指示情報は、新たに取り付けられた個別制御ユニット3のみが実行することになる。すなわち、この個別制御ユニット3は自己のIDをコマンドデータのIDに書き換える。これで、新たに取り付けられた個別制御ユニット3のIDが、その場所Pjに従前に取り付けられていた個別制御ユニット3のIDに自動で変更される。
【0100】
なお、情報収集機器1と個別制御ユニット3とが別体で構成されている場合であって、情報収集機器1のみが故障した場合は、この情報収集機器1のみを取り替えればよく、個別制御ユニット3の取り替えは不要である。従って、このような場合には、上記管理テーブルKTb上のIDと監視対象場所P1〜Pnとの対応関係と、現実の対応関係との不一致は起きない。
【0101】
ところで、上記動作説明では、各監視対象場所P1〜Pnで収集される映像は管理場所KPで表示されると説明した。従って、例えば、監視装置の導入時や、任意の情報収集機器1(情報収集ユニット13)の取り替え時などにおいて、新たに取り付ける情報収集機器1(情報収集ユニット13)の取付け作業では、管理場所KPで所望の映像が見られるように、新たな情報収集機器ユニット13を取り付ける必要がある。ここで、監視対象場所P1〜Pnと管理場所KPとが遠距離にあり、連絡がとれないような場合には、管理場所KPで所望の映像が見られるように、新たな情報収集機器ユニット13の取付け位置、取付け方向などを調節する作業が行い難い。そこで、本実施例では、図2、図3などに示すように、情報収集機器ユニット13からモニタ出力可能に構成しているので、各監視対象場所P1〜Pnで取り付けようとしている情報収集機器1でどのような映像が撮像されているか(この映像が管理場所KPで表示される映像になる)を現場で確認しながら情報収集機器ユニット13の取付け作業が行なえる。従って、新たな情報収集機器ユニット13の取付け位置、取付け方向などの調節が簡単に行なえる。
【0102】
また、各監視対象場所KPが比較的広範囲に及び、通信ケーブル5の長さが長くなると、通信ケーブル5を介して伝送される各情報の信号レベルが低下し、有効な情報伝送が保障されなくなる。そこで、図12に示すような中継器9を介して通信ケーブル5(図では、通信ケーブル51 と52 )を接続してもよい。図中の符号91はバンドパスフィルタ(帯域ろ波器)で指示情報伝送用のチャネルCHxの周波数帯域のみを通過させるフィルタであり、符号92はバンドエルミネートフィルタ(帯域阻止ろ波器)で指示情報伝送用のチャネルCHxの周波数帯域以外の周波数帯域(監視情報伝送用の各チャネルCHgを含む)を通過させるフィルタである。また、符号93は、中継器9のターミネータ抵抗である。なお、このとき、通信ケーブル5は複数本用いるが、構成上は、管理制御ユニット4と各個別制御ユニット3とを相互に接続する通信ケーブルは1本であるから、このような構成も、請求項1に記載の発明における1本の通信ケーブルに含まれる。
【0103】
さらに、各監視対象場所P1〜Pnの数が、管理場所KPで出力されている監視情報の出力数よりも多いときには、全ての監視対象場所P1〜Pnからの監視情報が管理場所KPに出力されないので、管理場所KPで出力されていない監視対象場所P1〜Pnの状況を警備員などは事後的にも確認することができない。そこで、例えば、送信していない間の監視情報を各個別制御ユニット3側で適宜の記憶媒体に記憶するように構成してもよい。
【0104】
記憶しておく監視情報は、映像と音声の双方であってもよいし、いずれか一方であってもよい。
【0105】
記憶媒体としては、ビデオテープ(映像)、カセットテープなど(音声)、メモリ(映像、音声とも)などで構成できる。映像、音声をビデオテープやカセットテープなどに記憶するときには、ビデオカメラ部11、マイク部12と、テレビ用RF送信機31との間に切替えスイッチを設け、例えば、装置の立ち上がり時や監視情報の送信停止が指示されたタイミングで、テレビ用RF送信機31に与えている映像信号、音声信号を、それぞれビデオテープレコーダーやテープレコーダーに与えるように個別制御部32が上記切替えスイッチを切替えるとともに、ビデオテープレコーダーやテープレコーダーの録画、録音を開始させ、一方、監視情報の送信開始が指示されると、ビデオテープレコーダーやテープレコーダーの録画、録音を停止させるとともに、映像信号、音声信号をテレビ用RF送信機31に与えるように上記切替えスイッチを切り替えるように制御する。これで、送信していない間の監視情報が各個別制御ユニット3においてビデオテープやカセットテープなどに記憶される。警備員などは、必要に応じてこれらビデオテープやカセットテープなどを、各監視対象場所P1〜Pnから回収すれば、事後的にそれら監視対象場所での状態を確認できる。
【0106】
映像、音声をメモリに記憶するときには、上記と同様の切替えスイッチを設け、それを上記と同様に制御して、送信していない間の監視情報をA/D(アナログtoディジタル)変換してメモリにディジタルデータで記憶すればよい。また、メモリに記憶された監視情報の回収は、例えば、通信ケーブル5を介して管理制御ユニット4にデータ伝送すればよい。例えば、管理制御ユニット4は所定時間ごとにメモリに記憶された監視情報の回収を要求するコマンド(例えば「70」)にIDを付加し、回収用のチャネル(監視情報伝送用のチャネルCHgの一部のチャネルをこの回収用に割り当てる)をコマンドデータにした指示情報を各個別制御ユニット3に順次送信する。各個別制御ユニット3は自己に向けて伝送されたこの指示情報を受信すると、メモリに記憶された監視情報を読み出し、D/A(ディジタルtoアナログ)変換の後、テレビ用RF送信機31を介して、指定された回収用のチャネルでその監視情報を送信する。管理制御ユニット4では、この回収用チャネルで伝送されてくる監視情報を受信復調するためのテレビ用受信部45i で受信復調し、モニタ21i にその映像を表示し、スピーカー22にその音声を再生させる。
【0107】
ところで、監視情報をメモリに記憶する場合、メモリ容量の関係から、短時間(場合によっては、1〜数フレーム分の映像とそれに伴う音声)のみしか記憶しておけないこともある。そこで、例えば、個別制御部32で音声信号を解析し、基準値以上の音が発生したときの1〜数フレーム分の監視情報をメモリに記憶したり、あるいは、ビデオカメラ部11が廊下など普段映像に変化が少ない場所を撮像している場合には、個別制御部32で映像信号を解析し、画像の輝度が変化した場合(例えば、不審人物などが進入して動体物が撮像された場合)の監視情報のみをメモリに記憶するようにしてもよい。なお、後述する第2実施例のようにセンサを付設している場合には、そのセンサで異常を検知したときの監視情報のみをメモリに記憶しておいてもよい。また、このように部分的に監視情報を記憶する場合には、日付や時刻などの情報を付加することが好ましい。
【0108】
また、メモリに記憶した監視情報を管理制御ユニット4に伝送する場合、上記した回収用のチャネルで行う以外にも、例えば、自己の現在収集中の監視情報を管理制御ユニット4に伝送する際に、その監視情報の文字放送コードに、記憶している監視情報を重畳させて伝送するようにしてもよい。
【0109】
これを音声信号のみを記憶しておく場合を例に採り図13を参照して説明する。
個別制御部32は切替えスイッチ37aを制御して、現在収集中の監視情報を管理ユニット4に送信している間は、音声信号をテレビ用RF送信機31に与え、一方、送信が停止されている間は、音声信号をA/D変換器37bでディジタルデータに変換してメモリ37cに記憶していく。
【0110】
送信が停止されている状態で、情報送信開始の指示情報を受信すると、現在収集中の監視情報(映像、音声)がテレビ用RF送信機31に与えられ、指定のチャネルで通信ケーブル5に送信されるが、このとき、同期信号生成部37dでビデオカメラ部11からの映像信号の1フレーム分の映像信号を識別する同期信号を取り出し、この同期信号に基づき、個別制御部32は、1フレーム分の映像がテレビ用RF送信機31に与えられるごとに、スイッチ37eを切り替えて、メモリ37cに記憶されたディジタルデータの音声信号を所定バイト数(例えば、1フレームの映像に文字放送コードとして重畳できるバイト数)を、文字放送コードに重畳させるデータ処理を行い、テレビ用RF送信機31に与え、通信ケーブル5にその情報を送信する。これにより、メモリ37cに記憶しておいた音声信号をディジタルデータとして、現在収集している監視情報に文字放送コードとして重畳させて管理制御ユニット4に送信させることができる。管理制御ユニット4側では、テレビ用受信部45i に映像と音声との弁別に加えて、文字放送コードの弁別を行うように(文字放送受信可能なテレビチューナーと同様の受信機構を備える)、文字放送コードとして伝送されてきた音声信号をA/D変換してスピーカーなどから再生させればよい。なお、図13中、図2と同一符号で示す部分は第1実施例と同様の構成である。
【0111】
次に、本発明の第2実施例装置の構成を図14ないし図16などを参照して説明する。
図14は、第2実施例装置の概略構成図であり、図15は、第2実施例の個別制御ユニットの構成を示すブロック図、図16は、第2実施例の管理制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【0112】
この第2実施例装置では、火災や人の侵入などを検知するためのセンサ51を1個または複数個設置し、これらセンサ51からの検知情報を一定時間ごとに管理制御ユニット4に伝送させ、異常があったら警報ランプや警報ブザーなどの警報機器52から警報を発したり、センサ51の検知情報を操作用CRT4a、モニタ21i などに表示したりして、管理場所KPにいる警備員などにセンサ情報を知らせるようにしている。なお、警報機器52や操作用CRT4a、モニタ21i などが請求項4に記載の発明におけるセンサ情報出力手段を構成する。
【0113】
センサ51としては、温度や煙、炎などを検知することで火災を検知する火災センサや、衝撃、風圧、音、ドアの開閉状態などを検知することで人の侵入を検知する侵入センサなどが採用できる。
【0114】
各センサ51は、情報収集機器1に接続される個別制御ユニット3に接続してもよいし、センサ51専用の個別制御ユニット3に接続してもよい。なお、センサ51専用の個別制御ユニット3も情報収集機器1が接続されている個別制御ユニット3と同様の構成(図15参照)である。
【0115】
センサ51からの検知情報を伝送するチャネルは例えば、以下のように設定する。
センサ専用の個別制御ユニット3からは、センサ情報伝送用のチャネル(監視情報伝送用のチャネルCHgの一部のチャネルをセンサ情報伝送用のチャネルとして使用する)を介してセンサ51の検知情報を伝送する。
【0116】
また、センサ51と情報収集機器1とが接続されている個別制御ユニット3であるが、そのセンサ51からの検知情報を伝送しようとするとき特定の監視情報伝送用チャネルを専有していない(この個別制御ユニット3からそのチャネルで監視情報が伝送されていない)場合にも上記と同様に、センサ情報伝送用のチャネルを介してセンサ51の検知情報を伝送する。
【0117】
また、センサ51と情報収集機器1とが接続されている個別制御ユニット3であり、センサ51からの検知情報を伝送しようとするとき特定の監視情報伝送用チャネルを専有している場合には、現在その個別制御ユニット3が監視情報の伝送に用いているチャネルで、監視情報の一部にセンサ51の検知情報を含ませて伝送する。
【0118】
センサ51からの検知情報の伝送に用いるチャネルの選択は、その時々の状況などに応じて、個別制御ユニット3側が判断する。
【0119】
なお、センサ情報(センサ51の検知情報やその情報に基づき個別制御ユニット3側が特定した異常情報)は、上記図13で説明した文字放送コードとして監視情報に重畳して伝送するものとする。
【0120】
すなわち、各個別制御ユニット3のテレビ用RF送信機31は、図13で説明したように、映像と音声に文字放送コードを重畳する機能を有する。個別制御部32は、この文字放送コード用のデータとして、自己に接続されているセンサ51からの検知情報または/およびその情報から特定できる異常情報をテレビ用RF送信機31に与える。切替えスイッチ37eの切替え制御は、同期信号生成部37dからの同期信号に基づき行う。なお、センサ専用の個別制御ユニット3は、ビデオカメラ部11などが接続されていないが、例えば、同期発生回路を付設し、この回路からの映像信号、音声信号をテレビ用RF送信機31に与えるとともに、その信号に基づき同期信号生成部37dが同期信号を生成して個別制御部32に与えればよい。
【0121】
テレビ用RF送信機31の送信チャネルは、上記したように現在収集中の監視情報を伝送しているのであれば、その伝送に用いているチャネルに、それ以外ではセンサ情報伝送用のチャネルに設定される。
【0122】
これにより、後述する管理制御ユニット4からの指示に応じて、一定時間ごとにセンサ情報を文字放送コードとして管理制御ユニット4に送信する。
【0123】
管理制御ユニット4のテレビ用受信部45i は、受信した情報の映像VSと音声SSと文字放送コードMSとを弁別する機能を有する。そして、文字放送コードMS部分は管理制御部41に与える。管理制御部41は、与えられたセンサ情報に基づき、警報機器52に警報を発したり、センサ51の検知情報を操作用CRT4aに表示させたりする。
【0124】
また、管理制御ユニット4からは、図17に示すように、一定時間t(例えば、1ms)ごとに指示信号CSを送信し、その指示信号CSをセンサ51の個数だけ送信すると、リセット信号RSを送信するというように、センサ51の個数の指示信号CSと、リセット信号RSとをサイクリックに常時送信している。図8に示すフォーマットの指示情報は各指示信号CSの間か指示信号CSとリセット信号RSの間のタイミングに送信される。
【0125】
個別制御ユニット3の個別制御部32は、リセット信号RSを受信してからの指示信号CSの受信数をカウントする。このカウント数と各センサ51とを対応させて、個別制御部32は自己に接続されているセンサ51の情報送信タイミングか否かを判断する。例えば、カウント数20に対応するセンサ51が接続された個別制御ユニット3の個別制御部32は、上記リセット信号RS受信後の指示信号CSの受信カウント数が「20」になったら((リセット信号RS受信してから20番目の指示信号CSを受信したら)そのセンサ51のセンサ情報を送信する。このセンサ情報は各指示信号CSの間か指示信号CSとリセット信号RSの間のタイミングに送信される。なお、個別制御ユニット3には、複数個のセンサ51が接続されることがあるが、各センサ51ごとに上記カウント数と対応させている。従って、例えば、ある個別制御ユニット3に接続されている2個のセンサ51が各々上記カウント数「20」と「21」に対応させていれば、その個別制御ユニット3は上記カウント数が「20」のとき、それに対応するセンサ51のセンサ情報を送信し、上記カウント数が「21」のとき、それに対応するセンサ51のセンサ情報を送信する。これにより、各センサ51のセンサ情報は、その送信に対応する指示信号CSごとに管理制御ユニット4に伝送されることになる。
【0126】
また、センサ情報は、各指示信号CSの間か指示信号CSとリセット信号RSの間のタイミングに送信されるので、管理制御ユニット4側では、リセット信号RS送信から何番目の指示信号CSに対するセンサ情報であるかが判別できるので、管理制御ユニット4では、どのセンサ51からのセンサ情報であるかの認識も行なえる。
【0127】
管理制御ユニット4では、どのセンサ51がどのような状態を検知しているかを操作用CRT4aに表示する。なお、監視情報をモニタ21i に表示している管理対象場所の個別制御ユニット3に接続されているセンサ51からのセンサ情報は、そのモニタ21i に表示している監視情報に重畳表示するようにしてもよい。また、個別制御部32で異常状態を判別してこれを管理制御ユニット4に送信している場合には、それに基づき、警報機器52から警報を発する。例えば、異常状態を受信すると警報ブザーを鳴動させ、センサ51と関連させて警報ランプを点灯させる。なお、異常状態は、個別制御ユニット3側で判別してもよいし、管理制御ユニット4側で判別してもよい。また、警報のみを発するようにしてもよし、センサ51の検知情報のみを表示するようにしてもよい。
【0128】
なお、現在収集中の監視情報を管理制御ユニット4に送信している個別制御ユニット3は、上記指示信号CSに拘束されず、自己に接続されているセンサ51のセンサ情報を自己が専有しているチャネルで、常時、管理制御ユニット4に送信(送信している監視情報を文字放送コードとして送信)するようにしてもよい。
【0129】
また、上記第2実施例では、センサ情報を文字放送コードにして送信するようにしたが、例えば、個別制御ユニット3側に、管理制御ユニット4(図6参照)のシリアル変換部42、変調部43、RF送信器44などを備え、個別制御部32でセンサ情報を編集してセンサ情報伝送用のチャネルで送信し、管理制御ユニット4側に、個別制御ユニット3(図2参照)の受信機34、復調部35、パラレル変換部36などを備え、センサ情報伝送用のチャネルで伝送されてくるセンサ情報を受信変調して取り込むようにしてもよい。
【0130】
さらに、上記第2実施例では、図17の指示信号CSなどに基づきセンサ情報の伝送タイミングを取っているが、管理制御ユニット4から一定時間ごとに、センサ51が接続された個別制御ユニット3に対して、図8のフォーマットの指示情報(IDで送信先を指定する)でセンサ情報の送信要求を行うようにしてもよい。
【0131】
このように構成することで、管理場所KPにおいて、各監視対象場所P1〜Pnの状態を、映像や音声の監視情報と、センサの検知情報とで監視することができる。
【0132】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、複数の監視対象場所で収集された監視情報を、1本の通信ケーブルを介して管理場所の出力手段に与えて出力させることができるので、情報伝送用の通信ケーブルの数を大幅に減少させることができる。それに伴って、管理場所における通信ケーブルの設置スペースを小さくできるし、管理場所における通信ケーブルのケーブル処理なども簡単に行うことができる。また、任意の監視対象場所に設置される情報収集手段に接続される個別制御手段の故障などで取り替えが必要になったときにも容易に対処することができる。特に、IDの変更が自動で行えるので、さらに便利である。
【0133】
請求項2に記載の発明によれば、複数の監視対象場所からの監視情報が管理場所で同時並行して出力され、任意の監視情報のみの出力変更も容易に行うことができる。
【0135】
請求項3に記載の発明によれば、管理制御手段に監視情報を送信していない間の監視情報を情報記憶手段に記憶しておけるので、出力手段に出力しなかった間の、その監視対象場所の状態を後で確認することができる。
【0136】
請求項4に記載の発明によれば、管理制御手段に監視情報を送信していない間の監視情報を情報記憶手段に記憶しておけるので、出力手段に出力しなかった間の、その監視対象場所の状態を後で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る監視装置の概略構成図である。
【図2】実施例装置に備えられる情報収集機器と個別制御ユニットとを一体に構成した情報収集機器ユニットの概略構成を示すブロック図である。
【図3】情報収集機器ユニットの内部構成図、長手方向の一端面側から見た斜視図、長手方向の他端面側の構成図である。
【図4】レンズ部のズーム機構とAF機構との概略構成を示す図である。
【図5】レンズ角度調整機構の構成を示す側面図と正面から見た断面図である。
【図6】管理制御ユニットの概略構成を示すブロック図である。
【図7】管理テーブルの構成を示す図である。
【図8】指示情報の送信フォーマットを示す図である。
【図9】管理制御ユニットの変形例の要部の構成を示すブロック図とその変形例の場合のモニタの表示例を示す図である。
【図10】管理制御ユニットをパソコンシステムで構成した場合の概略構成を示すブロック図である。
【図11】各情報の伝送チャネル分けを説明するための図である。
【図12】通信ケーブルの中継器の概略構成を示す回路図である。
【図13】送信していない監視情報を記憶しておく変形例の個別制御ユニットの概略構成を示すブロック図である。
【図14】第2実施例装置の概略構成図である。
【図15】第2実施例の個別制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図16】第2実施例の管理制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図17】第2実施例のセンサ情報の送信要求タイミングを説明するための図である。
【図18】従来装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 … 情報収集機器
2 … 出力機器
3 … 個別制御ユニット
4 … 管理制御ユニット
5 … 通信ケーブル
37c … 監視情報記憶用のメモリ
51 … 状態検知用のセンサ
52 … 警報機器
P1〜Pn … 監視対象場所
KP … 管理場所
CHx … 指示情報伝送用のチャネル
CHg、CH0〜CHm … 監視情報伝送用のチャネル
KTb … 管理テーブル
Claims (4)
- 映像または/および音声を含む監視情報を収集する情報収集手段を、複数の監視対象場所にそれぞれ設置し、これら情報収集手段で収集された監視情報を所定の管理場所に設置された出力手段に与えて、前記各監視対象場所の状態を前記管理場所で監視する監視装置であって、
前記出力手段に接続され、所定の指示情報を送信する手段と、監視情報を受信してそれを前記出力手段に与える手段とを備えた管理制御手段と、
前記各情報収集手段にそれぞれ接続され、各々個別の識別情報(ID)が登録されているとともに、前記指示情報を受信してその内容を解析し、その内容に応じて少なくとも監視情報の送信とその停止とを切替え制御する手段を備えた個別制御手段と、
前記管理制御手段と前記各個別制御手段とを相互に接続し、前記管理制御手段と前記各個別制御手段との間で前記指示情報と前記監視情報との伝送を行うための1本の通信ケーブルと、
を備え、かつ、
前記管理制御手段は、少なくとも、任意のIDを付加した監視情報送信要求指示情報と、任意のIDを付加した監視情報送信停止指示情報とを、それぞれ所定のタイミングで、前記通信ケーブルを介して所定の指示情報伝送用のチャネル(周波数帯域)で送信するとともに、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる監視情報を前記出力手段に与えて出力させる制御を行い、
前記各個別制御手段はそれぞれ、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる前記監視情報送信要求指示情報を受信すると、その情報内のIDと自己のIDとを比較し、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが自己に接続された情報収集手段で収集する監視情報を前記通信ケーブルを介して、前記指示情報伝送用のチャネルと異なるチャネルで送信するとともに、前記監視情報送信停止指示情報を受信すると、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが監視情報の送信を停止する制御を行い、
前記管理制御手段は、各監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段のIDと、各監視対象場所との対応関係を記憶した管理テーブルを備えており、
前記各個別制御手段に登録されたIDは書替え可能で、前記各個別制御手段にはIDと別にシリアル番号が登録されており、かつ、
任意の監視対象場所に設置された情報収集手段に接続された個別制御手段を、新たな個別制御手段に取り替えたとき、
前記管理制御手段は、新たに取り付けられた個別制御手段のIDを、従前にそこに取り付けていた個別制御手段のIDに変更する指示に、変更後のIDと、新たに取り付けられた個別制御手段のシリアル番号を付加したID変更指示情報を前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信する制御を行い、
前記新たに取り付けられた個別制御手段を含む各個別制御手段はそれぞれ、前記ID変更指示情報を受信すると、その情報内のシリアル番号と自己のシリアル番号とを比較し、その情報内のシリアル番号と一致するシリアル番号が登録された個別制御手段のみが自己のIDを前記指示されたIDに書き換える制御を行うことを特徴とする監視装置。 - 請求項1に記載の監視装置において、
前記管理制御手段、前記各個別制御手段および前記通信ケーブルは、さらに複数の監視情報を複数のチャネルで同時伝送可能に構成され、
前記出力手段は、前記通信ケーブルを介して伝送されてくる複数の監視情報を並行して出力可能に構成され、
かつ、出力手段に現在出力されている任意の監視情報を他の監視対象場所からの監視情報に切り替えるときには、
前記管理制御手段は、切替え元の監視情報を送信してくる個別制御手段に登録されたIDを付加した監視情報送信停止指示情報を前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信し、次に、前記切替え元の監視情報の送信に用いていたチャネルで監視情報を送信することを要求する指示に、切替え先の監視対象場所に対応したIDを付加した切替え送信要求指示情報を前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信する制御を行い、
前記各個別制御手段はそれぞれ、前記切替え送信要求指示情報を受信すると、その情報内のIDと自己のIDとを比較し、その情報内のIDと一致するIDが登録された個別制御手段のみが自己に接続された情報収集手段で収集する監視情報を前記通信ケーブルを介して前記指示されたチャネルで送信する制御を行うことを特徴とする監視装置。 - 請求項1または2に記載の監視装置において、
前記各個別制御手段は、収集した監視情報の少なくとも一部を記憶しておくための情報記憶手段を備えていることを特徴とする監視装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の監視装置において、
前記情報収集手段が接続された個別制御手段または/およびそれとは別個の個別制御手段にそれぞれ接続され、1または複数の監視対象場所に、1または複数個設置された状態検知用のセンサと、
前記管理制御手段に接続されたセンサ情報出力手段と、
を備えるとともに、
前記通信ケーブルは、前記管理制御手段と、前記情報収集手段または/および前記センサが接続された全ての個別制御手段を接続し、
前記管理制御手段は、少なくとも一定時間ごとに各センサの検知情報またはその情報から特定される異常情報の送信要求を前記センサが接続された各個別制御手段に対して、前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルで送信する手段と、センサの検知情報または異常情報を受信し、その情報、または、その情報がセンサの検知情報のみであるときには、その情報または/およびその情報から特定される異常情報を前記センサ情報出力手段に与える手段とを備え、
前記センサが接続された各個別制御手段は、管理制御手段からの送信要求に対して、自己に接続されている送信要求対象のセンサの検知情報または/およびその検知情報から特定される異常情報を、前記通信ケーブルを介して前記指示情報伝送用のチャネルと異なるチャネルで送信する手段を備えたことを特徴とする監視装置。
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