JP2000083181A - 監視カメラ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源部を収容した固定部に対し、カメラ本体
部を収容した回転部をスリップリングを介して電気的に
接続する監視カメラ装置において、スリップリングの極
数を増やさずに、より多くの制御信号を伝送するととも
に、制御をコントローラを通さずに監視カメラ側だけで
完結できるようにする。 【解決手段】 固定部１０１から回転部１０２へ共通の
グランド線Ｌ３を接続し、固定部１０１から回転部１０
２へ電源部１０４からの電源を供給するとともに、入力
合成回路１０５でＲＳ４８５信号にラインパルスやアラ
ーム信号を合成し、この合成信号を回転部１０２の入力
分離回路１０８で分離する。一方、回転部１０２から
は、映像信号処理部１１０から固定部１０１へ映像信号
を送信するとともに、出力合成回路１０９でＲＳ４８５
信号にＡＵＸ信号やアラーム信号を合成して送信し、こ
れを固定部１０１の出力分離回路１０６で分離する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、銀行や店舗等にお
いて使用される監視カメラ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の監視カメラ装置は、カメ
ラの方向を固定して、ある決められた範囲を監視するよ
うに設定されていたが、このような使用態様では死角が
大きく十分な監視ができないため、１台のカメラを水平
方向に回動させるパン動作や垂直方向に回動させるチル
ト動作を組み合わせて、１つのポイントから広範囲にわ
たって監視できるような装置が開発されてきた。しかし
ながら、従来の監視カメラは、明らかに監視カメラと分
かる形状および状態で天井等に取り付けられていたた
め、善意の者に威圧感を与えるばかりでなく、デザイン
的にも好ましいものではなかった。このため、近年の監
視カメラは、目立たないように小型化するとともに、カ
メラ部をドームカバーで覆ってデザイン性を高めたもの
が提案されている。また、小型化のために、カメラ部と
チルト機構部とパン機構部とを１ヵ所に集めて、電源部
とは分離する構造のものも提案されている。

【０００３】図９は従来のこのような監視カメラ装置の
一例を示している。図９において、１は天井に固定され
る円筒樹脂製のベース、２はベース１に着脱自在に取り
付けられる円筒樹脂製の胴部、３は胴部２に固定される
透明樹脂製のドームカバーであり、これらにより監視カ
メラの外郭が構成されている。ベース１の内部には、電
源回路基板４が配置され、商用電源に接続される電源回
路が設けられるとともに、映像信号の取り出し、および
離れた位置に配置されたコントローラとの間の制御信号
授受のために同軸ケーブルが接続されている。胴部２お
よびドームカバー３の内部には、パン機構部Ｐとチルト
機構部Ｔとカメラ部Ｃとが配置されている。パン機構部
Ｐは、胴部２の底板５に固定されたスリップリング６
と、このスリップリング６の中心の回転軸であるパン軸
７およびパンモータ８の回転軸８ａにそれぞれ固定され
たギヤトレイン９とを備えている。１０はインナーハウ
ジングであり、パン軸７が回動可能に取り付けられると
ともに、パン軸７の先端部には、逆Ｌ字形のメインフレ
ーム１１の水平部が回動可能に取り付けられている。メ
インフレーム１１の垂直部には、チルトモータ１２が固
定されるとともに、その回転軸１２ａから離れた位置に
チルト軸１３が回転可能に支持されている。チルトモー
タ１２の回転軸１２ａとチルト軸１３にはギヤトレイン
１４が固定されている。チルト軸１３は、レンズ支持板
１５に固定され、レンズ支持板１５には、ＣＣＤを有す
るカメラ部１６、複数のレンズからなるレンズ部１７お
よび制御ユニット１８が保持されている。また、インナ
ーハウジング１０には、ドームカバー３よりも小さく、
半透明または不透明樹脂で成形されたインナーカバー１
９が固定されており、その中央部には、レンズ部１７の
移動を許容するための細長い開口部１９ａが形成されて
いる。

【０００４】次に、以上のように構成された監視カメラ
装置の動作について説明する。電源回路基板４からスリ
ップリング６を通じて電力が供給されると、この監視カ
メラ装置は、制御ユニット１８により予め設定されたプ
ログラムに従って動作する。パン機構部Ｐにおいては、
パンモータ８が回転することにより、ギヤトレイン９を
介してメインフレーム１１がパン軸７の回りを回転し、
メインフレーム１１を介してカメラ部Ｃを水平面内に３
６０度連続回転させる。また、チルト機構部Ｔにおいて
は、チルトモータ１２が回転することにより、カメラ部
Ｃを真横から真下まで垂直面内に９０度程度回転させ
る。カメラ部Ｃを垂直面内で１８０度程度回転させる場
合は、カメラ部Ｃを真横から真下まで移動させた後、パ
ン機構部Ｐにより１８０度回転させてから、再びチルト
機構部Ｔにより真下から真横に向けて移動させる。パン
およびチルトの移動の度に、制御ユニット１８に設けら
れたオートフォーカス機能およびズーム機能によりフォ
ーカシングおよびズーミングが行われる。レンズ部１７
およびカメラ部１６によって撮像された映像信号は、ス
リップリング６を通ってベース１から同軸ケーブルを通
して外部のコントローラに送られる。外部のコントロー
ラが配置されたモニタ室では、監視員がモニタテレビを
見ながら監視を行い、監視員の操作により、任意にパン
およびチルトの角度を設定したり、変更したりすること
ができ、またレンズ部１７のズーム倍率を任意に選択す
ることができる。

【０００５】図１０はこの監視カメラ装置の回路構成を
示している。図１０において、２１はレンズおよびＣＣ
Ｄからなる撮像部、２２はオートフォーカスやズーミン
グを行うレンズ制御部、２３はチルトモータ、２４はチ
ルトモータ２３を回転制御するチルト制御部、２５はパ
ンモータ、２６はパンモータ２５を回転制御するパン制
御部、２７は撮像部２１のＣＣＤを駆動制御するＣＣＤ
制御部、２８はＣＣＤ制御部２７からの映像信号を適正
化する映像信号処理部、２９は映像信号と制御信号とを
分離および多重化する信号多重分離部、３０は固定部５
０と回転部６０との間で信号を授受するためのスリップ
リング、３１は装置を動作させるためのプログラムを格
納したＲＯＭ、３２は動作に必要な種々のデータを読み
書きするＲＡＭ、３３は各部の動作を制御するＣＰＵ、
３４は回転部６０における電源を生成する電源部、３５
はＡＣ１００Ｖの商用電源に接続されて回転部６０に必
要なＤＣ電源を生成する固定部５０の電源部である。３
６は多重化された映像／制御信号のための信号線、３７
は映像信号のためのグランド線、３８は映像信号を同期
して乗せるためのラインパルスのための信号線、３９は
電源線、４０は電源のためのグランド線であり、５極の
スリップリング３０を使用して固定部５０と回転部６０
との間を接続している。

【０００６】このように、上記従来の監視カメラ装置で
は、スリップリング３０を使用することにより、天井等
に取り付けられる固定部５０と、カメラ部を内蔵した回
転部６０とを別体として構成することができ、目立たな
いようにカメラ部をドームカバーで覆ってデザイン性を
高めるとともに、小型化のためにカメラ部とチルト機構
部とパン機構部とを１ヵ所に集めて、電源部とは分離す
る構造になっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな監視カメラ装置では、高機能化する上で、より多く
の制御信号をやり取りする必要が生じてきている。従来
のように映像信号に制御信号を多重化する方式では、多
重化に限度があるばかりでなく、多重化および分離ため
に回路規模が大きくなり、コスト高になる問題がある。
また、スリップリングの極数を増やして、増加した制御
信号を収容することも考えられるが、極数を多くすれ
ば、それだけ同一回転軸上に多くのリング接点が必要と
なり、小型化が困難になるとともに、リング接点に耐久
性に優れた金または金合金を使用するため、非常に高価
になるという問題があった。また、従来の監視カメラ装
置では、コントローラにより集中管理しているため、監
視対象位置に配置された異常検出センサなどの配線をす
べてコントローラまで導かなければならず、配線が面倒
になるといった問題があった。

【０００８】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、スリップリングの極数を現状のままに抑
えた上で信号数を増やすことができ、さらにコントロー
ラを通さずに監視カメラ側で制御を完結することができ
る小型で低コストの監視カメラ装置を提供することを目
的とする。

【０００９】本発明は、上記目的を達成するために、映
像信号に制御信号を多重化するのではなく、制御信号と
制御信号を多重化するようにしたものであり、具体的に
は、制御信号の伝送用としてシリアル信号のための規格
であるＲＳ４８５信号を使用し、これに電源同期信号や
アラーム信号を合成して伝送するようにしたものであ
る。これにより、スリップリングの極数を増やすことな
く、より多くの制御信号を伝送することができるととも
に、監視カメラ側で制御を完結することができ、小型で
低コストの監視カメラ装置を実現することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、電源部を収容した固定部に対し、カメラ本体部を収
容した回転部をスリップリングを介して電気的に接続す
る監視カメラ装置において、固定部から回転部へグラン
ドを供給する手段と、固定部から回転部へ電源を供給す
る手段と、回転部から固定部へ映像信号を送信する手段
と、固定部から回転部へシリアル信号を含む合成された
制御信号を伝送する手段と、前記合成された制御信号を
回転部において分離する手段と、回転部から固定部へシ
リアル信号を含む合成された制御信号を伝送する手段
と、前記合成された制御信号を固定部において分離する
手段とを備えた監視カメラ装置であり、スリップリング
の極数を増やさずに、より多くの制御信号を伝送するこ
とができるとともに、監視カメラ側で制御を完結するこ
とができるという作用を有する。

【００１１】本発明の請求項２に記載の発明は、固定部
から回転部へ伝送される合成された制御信号が、少なく
ともシリアル受信信号と他の制御信号とを含み、この合
成された制御信号を回転部において分離する請求項１記
載の監視カメラ装置であり、１本の信号線の中にシリア
ル受信信号と他の制御信号を含めることができるという
作用を有する。

【００１２】本発明の請求項３に記載の発明は、シリア
ル受信信号以外の他の制御信号が、電源同期信号、アラ
ーム信号、カメラアドレス信号、動作切替信号のうちの
少なくとも１つを含む請求項２記載の監視カメラ装置で
あり、１本の信号線の中にシリアル受信信号と電源同期
信号、アラーム信号、カメラアドレス信号、動作切替信
号等を含めることができるという作用を有する。

【００１３】本発明の請求項４に記載の発明は、回転部
から固定部へ伝送される制御信号が、少なくともシリア
ル送信信号とシリアル出力イネーブル信号とを含み、こ
の合成された制御信号を固定部において分離する請求項
１または２または３記載の監視カメラ装置であり、１本
の信号線の中にシリアル送信信号とシリアル出力イネー
ブル信号を含めることができるという作用を有する。

【００１４】本発明の請求項５に記載の発明は、合成さ
れた制御信号が、さらにＡＵＸ信号、アラーム信号、合
成信号切替信号のうち少なくとも１つを含む請求項４記
載の監視カメラ装置であり、１本の信号線の中にシリア
ル送信信号とシリアル出力イネーブル信号、ＡＵＸ信
号、アラーム信号、合成信号切替信号等を含めることが
できるという作用を有する。

【００１５】本発明の請求項６に記載の発明は、制御信
号の合成および分離を、振幅変調方式を用いて行う請求
項２から５のいずれかに記載の監視カメラ装置であり、
制御信号の合成および分離を、振幅変調方式を用いて行
えるという作用を有する。

【００１６】本発明の請求項７に記載の発明は、制御信
号の合成および分離を、オフセット変調方式を用いて行
う請求項２から５のいずれかに記載の監視カメラ装置で
あり、制御信号の合成および分離を、オフセット変調方
式を用いて行えるという作用を有する。

【００１７】本発明の請求項８に記載の発明は、制御信
号の合成および分離を、時分割多重化方式を用いて行う
請求項２から５のいずれかに記載の監視カメラ装置であ
り、制御信号の合成および分離を、時分割多重化方式を
用いて行えるという作用を有する。

【００１８】本発明の請求項９に記載の発明は、制御信
号の合成および分離を、送信と受信とで請求項６から８
に記載の方式を任意に組み合せて行う監視カメラ装置で
あり、制御信号の合成および分離を、送信と受信とで別
々の方式を用いて行えるという作用を有する。

【００１９】（実施の形態）以下、本発明の実施の形態
を図面を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態
における監視カメラ装置の回路構成を示す概略ブロック
図である。本実施の形態における監視カメラの機構的な
構造は、図８に示した従来例と同様である。図１におい
て、１０１は天井等に取り付けられる固定部、１０２は
カメラ本体部を収容する回転部、１０３は固定部１０１
と回転部１０２とを電気的に接続するスリップリングで
ある。このスリップリング１０３には、固定部１０１か
ら回転部１０２へ電源を供給するための電源線Ｌ１と、
回転部１０２のカメラ本体部で撮像した映像信号を固定
部へ送信するための映像信号線Ｌ２と、電源および映像
信号のための共通のグランド線Ｌ３と、ＲＳ４８５信号
を含む合成された制御信号を伝送する受信信号線Ｌ４
と、ＲＳ４８５信号を含む合成された制御信号を伝送す
る送信信号線Ｌ５とが接続される。スリップリング１０
３の構造自体は、従来例と同様に、回転部１０２側の各
信号線が回転軸に固定された５個のリングにそれぞれ接
続され、固定部１０１側の対応する各信号線が、５個の
リングの周面に接触する接片にそれぞれ接続される。

【００２０】固定部１０１において、１０４は電源部で
あり、ＡＣ１００Ｖを入力して、ＤＣ１２Ｖを出力する
とともに、電源同期信号であるラインパルスを出力す
る。１０５は入力合成回路であり、センサユニット等か
らのＲＳ４８５信号、４チャネルのアラーム信号（図８
のアラーム（Ａ）〜（Ｄ））、カメラ固有のアドレス番
号を示す信号（図８のアドレス（１）から（３））、お
よび動作切替信号（図８の動作切替信号）等に、電源部
１０４からのラインパルスを合成して出力する。センサ
ユニットは、例えば監視カメラが設置されている室内の
ドア等の監視対象物に設けられた異常検出センサであ
り、これらセンサの制御応答信号がシリアル受信信号に
乗せられ、センサの動作信号がアラーム信号に乗せられ
る。１０６は出力分離回路であり、回転部１０２の出力
合成回路１０９からの合成制御信号を分離して、ＲＳ４
８５送信信号、ＲＳ４８５出力イネーブル信号、ＡＵＸ
信号、１チャネルのアラーム信号、および入力合成回路
１０５の合成信号を切り替える信号（図８の切替信号）
等に分離してセンサユニットその他へ送信する。

【００２１】回転部１０２において、１０７は電源部で
あり、固定部１０１の電源部１０４からのＤＣ１２Ｖ
を、回転部１０２の各部に適した電圧値に変換して出力
する。１０８は入力分離回路であり、固定部１０１の入
力合成回路１０５からの合成信号からＲＳ４８５信号や
アラーム信号等を分離する。１０９は出力合成回路であ
り、回転部１０２で生成されるＲＳ４８５送信信号、Ｒ
Ｓ４８５出力イネーブル信号、ＡＵＸ信号、アラーム信
号、および入力合成回路１０５の合成信号を切り替える
信号（図８の切替信号）等を合成して固定部１０１の出
力分離回路１０６へ出力する。１１０は映像信号処理部
であり、ＣＣＤ制御部１１１で得られた映像信号を適正
化して固定部１０１を通じてコントローラやモニタに出
力する。１１１は対象物を撮影した映像を電気信号に変
換するＣＣＤを制御するＣＣＤ制御部、１１２は対象物
を撮影するレンズのフォーカシングやズーミングを制御
するレンズ制御部、１１３はＣＣＤおよびレンズ等から
なる撮像部を垂直方向に旋回させるためのチルト制御
部、１１４は撮像部を水平方向に旋回させるためのパン
制御部である。１１５は回転部１０２の各部を制御する
ＣＰＵである。

【００２２】次に、上記監視カメラ装置の動作について
説明する。例えば、監視カメラが設置された室内のドア
が不法侵入者によって開けられると、センサユニットが
それを検出してアラーム信号を発生して入力合成回路１
０５に送信する。入力合成回路１０５では、そのアラー
ム信号を電源部１０４からのラインパルスに重畳して、
スリップリング１０３を介して入力分離回路１０８に送
信する。入力分離回路１０８では、ラインパルスからア
ラーム信号を分離してＣＰＵ１１５に入力する。ＣＰＵ
１１５は、そのアラーム信号を発生したセンサユニット
が配置された方向に撮像部を向けて撮影を開始するべ
く、ＣＣＤ制御部１１１、レンズ制御部１１２、チルト
制御部１１３およびパン制御部１１４を制御する。また
ＣＰＵ１１５は、室内の照明を点灯させるためのＡＵＸ
信号を生成して、出力合成回路１０９へ送る。出力合成
回路１０９は、そのＡＵＸ信号を制御指示信号を乗せた
ＲＳ４８５信号等と合成して、スリップリング１０３を
介して出力分離回路１０６に送る。出力分離回路１０６
は、そのＡＵＸ信号を分離して出力し、室内の照明を点
灯させる。一方、撮像部により撮影された映像信号は、
映像信号処理部１１０からスリップリング１０３を通
り、同軸ケーブルを通じてコントローラに接続されたビ
デオテープレコーダに送られ、ビデオテープに録画され
る。なお、グランド線Ｌ３は同軸ケーブルのシールドに
接続される。

【００２３】次に、制御信号の合成方法について説明す
る。まず図２を参照して、入力合成回路１０５における
受信制御信号の合成方法の一例について説明する。４チ
ャネルのアラーム信号および２値レベル化されたＲＳ４
８５受信信号は、いつ来るか分からない信号である。４
チャネルのアラーム信号は、ラインパルスの同期、例え
ば１／６０秒内に時分割多重化を行う。さらに、時分割
多重化された信号とラインパルスでＲＳ４８５信号の振
幅変調を行う。すなわち、ＲＳ４８５信号のみの場合は
振幅を小さく、アラーム信号の入力がある場合は振幅を
それよりも大きく、ラインパルスの到来タイミングでは
振幅を最大にする。このような動作は、図４に示す入力
合成回路１０５により実現することができ、また、図５
に示す入力分離回路１０８により、２値レベル化された
ＲＳ４８５受信信号、ラインパルス、４チャネルのアラ
ーム信号に分離することができる。

【００２４】次に、図３を参照して、出力合成回路１０
９における送信制御信号の合成方法の一例について説明
する。合成信号において、ＲＳ４８５送信信号を出力す
るときは、ＲＳ４８５出力イネーブル信号に基づき高い
電圧レベルで１、０を繰り返す。ＲＳ４８５送信信号を
出力しないときは、低い４つの電圧レベルでＡＵＸ信号
とアラーム信号の２ビットを構成して伝達する。つま
り、各信号はオフセット（レベル）変調される。また、
ＲＳ４８５送信信号と他の制御信号は、時分割多重化さ
れることになる。すなわち、ＡＵＸ信号とアラーム信号
は、ＲＳ４８５送信信号を出力していない期間に出力さ
れ、かつその状態が保持される。このような動作は、図
６に示す出力合成回路１０９により実現することがで
き、また、図７に示す出力分離回路１０６により、ＲＳ
４８５送信信号、ＡＵＸ信号および１チャネルのアラー
ム信号に分離することができる。なお、図６および図７
におけるＲＳ４８５出力イネーブル信号は、ＲＳ４８５
送信信号を出力しない時は、その線路を開放するための
ものである。また、上記した制御信号の合成において、
合成・分離時のＲＳ４８５送受信データは、カメラ外部
での正式なＲＳ４８５信号とは異なり、２値の電圧レベ
ルに変換した信号である。

【００２５】また、図８では、出力分離回路１０６のＡ
ＵＸ信号を合成信号の切替信号とすることにより、入力
合成回路１０５のアラーム信号の代わりにカメラアドレ
ス信号や動作切替信号を選択的に入力できるようにな
る。すなわち、設定スイッチ１１６でカメラアドレス信
号と動作切替信号を設定し、合成信号の切替信号（ＡＵ
Ｘ）に応じて、選択回路１１７は、アラームＡからＤま
たはアドレス１〜３、動作切替信号のいずれかを図３の
アラーム信号として出力する。カメラアドレス信号とし
ては、ＲＳ４８５用アドレスや固体判別番号等が設定で
き、動作切替信号としては、ＲＳ４８５制御と回転多重
制御との切り替えが設定できる。

【００２６】以上のように、本実施の形態によれば、監
視カメラ側にＲＳ４８５信号の送信部と受信部を設ける
ことにより、監視カメラ側で制御を完結できるととも
に、ＲＳ４８５信号の他の制御信号を重畳することによ
り、ＲＳ４８５データの入出力、アラームの入出力等
を、スリップリングの極数を増やすことなく、監視カメ
ラ単体で行うことができる。

【００２７】

【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、電源部を収容した固定部に対し、カメラ本体部
を収容した回転部をスリップリングを介して電気的に接
続する監視カメラ装置において、固定部から回転部へグ
ランドを供給する手段と、固定部から回転部へ電源を供
給する手段と、回転部から固定部へ映像信号を送信する
手段と、固定部から回転部へシリアル信号を含む合成さ
れた制御信号を伝送する手段と、前記合成された制御信
号を回転部において分離する手段と、回転部から固定部
へシリアル信号を含む合成された制御信号を伝送する手
段と、前記合成された制御信号を固定部において分離す
る手段とを備えた監視カメラ装置であり、スリップリン
グの極数を増やさずに、より多くの制御信号を伝送する
ことができるとともに、監視カメラ側で制御を完結する
ことができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における監視カメラ装置の
回路構成を示す概略ブロック図

【図２】実施の形態における受信した制御信号を合成す
る方法の一例を示す模式図

【図３】実施の形態における送信する制御信号を合成す
る方法の一例を示す模式図

【図４】実施の形態における入力合成回路の一例を示す
回路図

【図５】実施の形態における入力分離回路の一例を示す
回路図

【図６】実施の形態における出力合成回路の一例を示す
回路図

【図７】実施の形態における出力分離回路の一例を示す
回路図

【図８】実施の形態における出力合成の別の態様を示す
ブロック図

【図９】従来例における監視カメラ装置の機構的構造を
示す概略断面図

【図１０】従来例における監視カメラ装置の回路構成を
示す概略ブロック図

【符号の説明】

１０１ 固定部 １０２ 回転部 １０３ スリップリング １０４ 電源部 １０５ 入力合成回路 １０６ 出力分離回路 １０７ 電源部 １０８ 入力分離回路 １０９ 出力合成回路 １１０ 映像信号処理部 １１１ ＣＣＤ制御部 １１２ レンズ制御部 １１３ チルト制御部 １１４ パン制御部 １１５ ＣＰＵ １１６ 設定スイッチ １１７ 選択回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋 口 和 貴 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内 Ｆターム(参考） 5C022 AA01 AB40 AB62 AC27 AC69 AC74 AC75 AC78 5C054 AA01 AA05 BA01 CA04 CC02 CE04 CE16 CF03 CF06 CF07 CG05 CH01 EA01 HA19

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電源部を収容した固定部に対し、カメラ
   本体部を収容した回転部をスリップリングを介して電気
   的に接続する監視カメラ装置において、固定部から回転
   部へグランドを供給する手段と、固定部から回転部へ電
   源を供給する手段と、回転部から固定部へ映像信号を送
   信する手段と、固定部から回転部へシリアル信号を含む
   合成された制御信号を伝送する手段と、前記合成された
   制御信号を回転部において分離する手段と、回転部から
   固定部へシリアル信号を含む合成された制御信号を伝送
   する手段と、前記合成された制御信号を固定部において
   分離する手段とを備えた監視カメラ装置。
2. 【請求項２】 固定部から回転部へ伝送される合成され
   た制御信号が、少なくともシリアル受信信号と他の制御
   信号とを含み、この合成された制御信号を回転部におい
   て分離する請求項１記載の監視カメラ装置。
3. 【請求項３】 シリアル受信信号以外の他の制御信号
   が、電源同期信号、アラーム信号、カメラアドレス信
   号、動作切替信号のうちの少なくとも１つを含む請求項
   ２記載の監視カメラ装置。
4. 【請求項４】 回転部から固定部へ伝送される制御信号
   が、少なくともシリアル送信信号とシリアル出力イネー
   ブル信号とを含み、この合成された制御信号を固定部に
   おいて分離する請求項１または２または３記載の監視カ
   メラ装置。
5. 【請求項５】 合成された制御信号が、さらにＡＵＸ信
   号、アラーム信号、合成信号切替信号のうち少なくとも
   １つを含む請求項４記載の監視カメラ装置。
6. 【請求項６】 制御信号の合成および分離を、振幅変調
   方式を用いて行う請求項２から５のいずれかに記載の監
   視カメラ装置。
7. 【請求項７】 制御信号の合成および分離を、オフセッ
   ト変調方式を用いて行う請求項２から５のいずれかに記
   載の監視カメラ装置。
8. 【請求項８】 制御信号の合成および分離を、時分割多
   重化方式を用いて行う請求項２から５のいずれかに記載
   の監視カメラ装置。
9. 【請求項９】 制御信号の合成および分離を、送信と受
   信とで請求項６から８の任意の組み合せを用いて行う監
   視カメラ装置。