JP3618483B2 - 自在フェンス - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、所定間隔おきに立設される複数本の支柱と、この隣接する支柱間にそれぞれ架け渡されるビーム又はパネルと、このビーム又はパネルの両端部を前記支柱に連結する自在継手および継手受けとを備えてなる自在フェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は、例えば遊歩道などの歩道の両わきに設置されるフェンスの一例を示し、図において、符号1は歩道に沿って所定間隔おきに立設された支柱、2はこの支柱1,1 間に水平にそれぞれ架け渡されたビーム、3は支柱1の側部にそれぞれ突設され、ビーム2の端部を支柱1の側部に連結ボルト4を介して連結するブラケットである。支柱1およびビーム2はいずれも、たとえば鋼管などから形成されている。
【0003】
このフェンスは以上説明したように構成され、特にビーム2の端部が支柱1の側部に突設されたブラケット3に連結ボルト4によって完全に固定して連結されているので、遊歩道が左右に曲がりくねっていたり、あるいは坂道になっている場合などに自由に対応できないなどの課題があった。
【0004】
そこで、当出願人はこれまで、左右に曲がりくねる遊歩道や坂道などに自由に設置できるように、ビームの端部を支柱の側部に回転可能に連結してなる自在フェンスを開発し、すでに出願もした(特願平7−118550号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、当出願人の自在フェンスは、ビームの端部が支柱の側部に連結ボルトを備えた自在継ぎ手を介して任意の方向に延在できるように回転可能に連結されているので、連結ボルトの締め付けが不充分だったりすると、ビームがその材軸を中心に回転してしまうことがあり、さらにビームと支柱との間にがたつきが生じたりビームが脱落するなどの恐れがあり、このため歩行者がつまずくなどしてとっさにビームにつかまったとしても、身の安全がはかれないなどの課題があった。
【0006】
また、複数本の支柱を所定間隔おきに立設し、この支柱間にビームをそれぞれ架け渡して複数スパンに構成されているフェンスの場合、支柱の両側に左右ビームを共通の連結ボルトで連結すると、連結ボルトの弛みで両側のビームの連結部にがたつきが発生するなどの課題があった。
【0007】
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、左右に曲がりくねる遊歩道や坂道などにも自由に設置でき、さらにビームの回転を防止して支柱とビームとを確実に連結できるようにした自在フェンスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の自在フェンスは、所定間隔おきに立設された複数の支柱、当該支柱間に架け渡された複数のビーム、および当該ビームの端部と前記支柱にそれぞれ取り付けられ、かつ互いに回転自在に連結された自在継手と継手受けを備えた自在フェンスにおいて、前記継手受けは円形鋼管から形成され、両端部に係合溝が設けられ、かつ前記支柱を水平に貫通して取り付けられ、前記自在継手は前記継手受けの端部に当接した凸曲面状の当接部と前記係合溝に係合した係合突起をそれぞれ有し、かつ前記係合突起は前記係合溝に前記ビームの材軸線回りの回転を阻止するように係合してあることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2記載の自在フェンスは、所定間隔おきに立設された複数の支柱、当該支柱間に架け渡された複数のビーム、および当該ビームの端部と前記支柱の両側部にそれぞれ取り付けられ、かつ互いに回転自在に連結された自在継手と継手受けを備えた自在フェンスにおいて、前記継手受けは凹曲面部を、前記自在継手は前記凹曲面部に当接した凸曲面状の当接部をそれぞれ有し、前記凹曲面部は放射状に形成された複数の係合溝を、前記当接部は複数の係合突起をそれぞれ有し、かつ前記係合突起は前記係合溝に前記ビームの材軸線回りの回転を阻止するように係合してあることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の自在フェンスは、請求1または2項記載の自在フェンスにおいて、自在継手は、継手受けを貫通する取付けボルトによって継手受けの両端部に一緒に取り付けてあることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4記載の自在フェンスは、請求1または2項記載の自在フェンスにおいて、自在継手は、継手受けの両端部に取付けボルトによって個々に独立して取り付けてあることを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】
発明の実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の一形態を示し、図において、符号5は所定間隔おきに立設された支柱、6はこの支柱5,5 間に複数段に架け渡されたビーム、7は支柱5の両側部に対称に突設され、左右ビーム6の端部6aを支柱5にそれぞれ任意の角度に連結できる自在継手、8はこの自在継手7を支柱5の両側部に取り付ける取付ボルト、そして、符号9は自在継手7にビーム6の端部6aを連結する連結ボルトである。
【0013】
支柱5およびビーム6はともに円形鋼管から形成され、表面には溶融亜鉛めっきおよびZ−S処理などの表面処理が施され、さらにその上に例えばレジンモルタルなどの塗装がなされている。
【0014】
なお、「Z−S処理」は、鋼基材の表面に亜鉛−鉄合金粒を投射することにより、鋼基材の表面にクロメ−ル処理などを施した亜鉛−鉄合金皮膜を形成するものである(特開昭63−45044「化粧鋼材」号公報参照)。
【0015】
この表面処理は、一般に亜鉛めっき表面の活性化を安定させ、その表面に塗布される接着材や塗料の密着性を向上させ、さらには、耐蝕性を高めるために行われるもので、鋼材表面又は亜鉛めっきやアルミニウムめっきなどがなされた金属板の表面、あるいはステンレス鋼などの合金鋼やアルミニウム材の表面にも行うことができる表面処理法である。
【0016】
このZ−S処理によって支柱5およびビーム6の表面に塗装や接着の下地処理を施すことにより、支柱5およびビーム6とこの表面に塗着される塗装材との接着耐久性が著しく高められるとともに、酸化物などの影響による錆付きなどを防止することができる。
【0017】
自在継手7は、支柱5に、支柱5を水平に貫通して取り付けられた、円形の補強鋼管からなる継手受け10の端部10a に、任意の方向に回転できるように当接する凸曲面部7aを有して半球状に形成された当接部7bと、この当接部7bの下端部にビーム6側に水平に突設され、ビーム6の端部6aが載置される受け部7cと、この受け部7cの上に載置され、ビーム6の端部6aとともに受け部7cに連結ボルト9によってボルト止めされる固定部7dとを備えて構成されている。
【0018】
当接部7bの裏面部7eは凹曲面状に形成され、この裏面部7eには裏面部7eと同じ曲率の凸曲面部11a を有する、図4(a),(b) に図示するような丸座金11が添え付けられている。また、当接部7bの中央部と丸座金11の中央部には取付ボルト8が貫通する貫通孔12と13が連続して形成され、当接部7bの貫通孔12はいわゆるルーズ孔になっている。
【0019】
載置部7cはビーム6の端部6aを下から安定して保持できるように真上に開口する断面略半円形状に形成され、また固定部7dはビーム6の端部6aを上から安定して保持できるように真下に開口する断面略半円形状に形成され、さらに載置部7cと固定部7dとは連結ボルト9によってビーム6の端部6aを上下から挟み付けるようにボルト止めされている。
【0020】
当接部7bの凸曲面部7aの下端部には、図1(a) 、図2に図示するように継手受け10の端部10a の下端部に形成された係合溝10b に係合する係合突起7fが突設されている。そして、この係合突起7fが係合溝10b に係合することによって、自在継手7およびビーム6がこれらの材軸を中心に回転するのが防止されるようになっている。
【0021】
なお、自在継手7の当接部7b、受け部7cおよび係合突起7fは、鋳造によって一体的に形成され、また固定部7dも鋳造によって形成され、さらにこれらの表面は支柱5およびビーム6と同様にZ−S処理の上に塗装仕上げがなされているが、管材や板材を溶接やボルト結合によって同様の機能を有する構造に形成してもよい。
【0022】
取付ボルト8は継手受け10を水平に貫通し、かつ継手受け10の両端部10a に対称に突設された左右自在継ぎ手7の当接部7aの貫通孔12および当接部7aの裏面部7eに添え付けられた丸座金11の貫通孔13を貫通して設置され、かつその先端部に反対側の自在継手7と丸座金11が取り付けられ、そして先端の雄ねじ部8aに固定ナット14を締め付けられ、このようにして両側の自在継手7が支柱5の両側に一緒に取り付けられ、さらにこの自在継手7を介して左右ビーム6が支柱5にそれぞれ連結されている。
【0023】
このような構成において、自在継手7の当接部7bが継手受け10の端部10a と丸座金11との間を自由に回転(スライド)できるので、支柱5の側部に自在継手7を任意の方向に突設することができ、したがって支柱5の両側部に自在継手7を介してビーム6を任意の方向に延在して連結することができる。
【0024】
なお、支柱5の両側にビーム6を連結した後に、固定ナット14をさらに締め付けて自在継手7の係合突起7fと継手受け10の係合溝10b とを確実に係合させるものとする。
【0025】
また、自在継手7の係合突起7fが継手受け10の係合溝10b に係合することによって、自在継手7およびビーム6がこれらの材軸を中心に回転するのを防止できる。したがって、例えば、遊歩道などに設置する場合に、遊歩道が左右に曲がりくねっていたり、あるいは部分的に坂道になっていても、図14(a),(b) に図示するようにビーム6を道なりに自由に設置することができる。
【0026】
また、歩行者がつまずくなどしてとっさにビーム6につかまっても、ビーム6が回転してしまうことがないので、歩行者はつまずきから救われる。
【0027】
なお、ビーム6の代わりにパネル6Aを取り付けることも可能であり(図14(c) 参照) 、この場合には、パネル6Aの両端部に自在継手7に連結されるブラケット(図省略)が突設されている。
【0028】
実施の形態2.
図5(a),(b) は、この発明の実施の他の形態を示し、自在継手7が支柱5の両側部に取付ボルト8を介して個々に独立して取り付けられ、この自在継手7を介してビーム6が支柱5の両側部にそれぞれ連結されている。その他の構成は、実施の形態1とほぼ同じである。
【0029】
この実施の形態によれば、左右ビーム6は支柱5の両側に互いに縁切りして連結されているので、一方が他方の連結不備に左右されずにそれぞれのビーム6を支柱5に確実に連結することができ、したがって、例えば一方の取付ボルト8が弛んでこの取付ボルト8によって連結されているビーム6の連結部にがたつきが生じても、他方のビーム6の連結部にがたつきが発生するようなことはない。
【0030】
さらに、一個所のビーム6と支柱5との連結部の弛みが、ビーム6を介して隣接するビーム6と支柱5との連結部に順に伝播して全ての連結部が弛み出すようなこともない。
【0031】
図6(a),(b) は、同様にこの発明の実施の他の形態を示し、継手受け10が支柱5の両側部に個々に独立して取り付けられ、かつ自在継手7が継手受け10の端部10a に取付ボルト8によって個々に独立して取り付けられ、この自在継手7を介してビーム6が支柱5に側部にそれぞれ連結されている。
【0032】
この実施の形態によれば、図5(a),(b) の実施の形態と同様に、一方のビームが他方のビームの連結不備に左右されずにそれぞれのビーム6を支柱5に確実に連結することができ、また継手受け10を互いに任意の向きに突設することができるので、ビーム6を、例えば図13(a) に図示するように任意の方向に延在することができる。
【0033】
実施の形態3.
図7〜図10は、同じくこの発明の実施の他の形態を示し、図において、実施の形態1および2と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。符号15は支柱5の側部に突設され、自在継手7を介してビーム6の端部を支柱5に連結する継手受けである。
【0034】
継手受け15には、図8(a),(b) に図示するように、自在継手7の当接部7bの凸曲面部7aが当接する凹曲面部15a と、この凹曲面部15a の中心部に位置して取付ボルト8が螺合されるねじ孔15b が形成され、さらにねじ孔15b の周囲に位置して複数本のリブ15c がやや放射状に突設されている。また、自在継手7の当接部7bの凸曲面部7aには、図9(a),(b) に図示するように、リブ15c 間の係合溝に係合する複数個の係合突起7gが突設されている。なお、継手受け15は支柱5の側部に形成された孔5aに嵌め込まれ、かつ孔5aの周縁部に溶接することにより支柱5の側部に取り付けられている。
【0035】
このような構成において、自在継手7の係合突起7gが継手受け15のリブ15c 間の係合溝に係合することによって自在継手7およびビーム6の材軸を中心とする回転が阻止される。
【0036】
実施の形態4.
図11(a),(b) と図12(a),(b) は、それぞれ図5(a),(b) と図6(a),(b) に示す実施の形態において、係合突起7fと係合溝10b を無くしたものである。
【0037】
この発明の実施の他の形態を示し、自在継手7が支柱5の両側部に取付ボルト8を介して個々に取り付けられ、この自在継手7を介してビーム6が支柱5の両側部にそれぞれ連結されている。その他の構成は、実施の形態1とほぼ同じである。
【0038】
実施の形態5.
なお、図13(a),(b),(c) はそれぞれ、支柱5の両側に左右ビーム6が斜め方向に延在して連結されている場合、支柱5の側部に2本のビーム6が直角方向に延在して連結されている場合、支柱5の側部に1本のビーム6が連結されている場合を示したものである。
【0039】
なお、いずれの発明の実施の形態においても、継手受け10,15 は支柱5に溶接して取り付けることにより、継手受け10,15 の取付部(溶接部)に支柱5内に通じる隙間(孔)などが生じないように取り付けられ、雨水などが支柱5内に浸入して支柱5が特に内側から腐食するのを防止している。
【0040】
【発明の効果】
この発明に係る自在フェンスは、以上説明した構成からなり、所定間隔おきに立設された複数本の支柱と、この隣接する支柱間にそれぞれ架け渡されたビームと、このビームの両端部と前記支柱の側部にそれぞれ突設され、前記ビームの端部を前記支柱に任意の方向に回転できるように連結する自在継手と継手受けとを有して構成されているので、曲がりくねった遊歩道や坂道などにも道なりに設置できる効果がある。
【0041】
また、前記自在継手と前記継手受けとに、互いに係合して前記ビームがその材軸を中心に回転するのを阻止する係合溝とこの係合溝に係合する係合突起を設けてなるので、歩行者がつまずくなどしてとっさにビームにつかまったとしても、ビームが回転してしまうことがないので、歩行者はつまずきから救われ、歩行上の安全性が高められる。
【0042】
さらに、自在継手は凸曲面状をなす当接部を有して形成され、継手受けは円形の鋼管から形成され、かつ端部が前記自在継手の当接部に当接するように、前記支柱に水平に貫通して取り付けられ、さらに前記自在継手の当接部と前記継手受けの端部とに、互いに係合する係合突起と係合溝とをそれぞれ有して構成されているので、ビームがその材軸を中心に回転するのを確実に阻止できるとともに、継手受けとしての鋼管が支柱とビームとの連結部の補強部材としても働くことにより、連結部の剛性が高められて支柱とビームとを強固に連結できるなどの効果がある。
【0043】
また、自在継手は凸曲面状をなす当接部を有して形成され、継手受けは前記自在継手の当接部が当接する凹曲面部を有して形成され、かつ前記自在継手の当接部と前記継手受けの凹曲面部とに、互いに係合する係合突起と係合溝とをそれぞれ有して構成され、さらに係合突起は当接部の周方向に所定間隔おきに複数個形成され、係合溝は凹曲面部に複数本のリブを放射状に突設して形成されているので、ビームがその材軸を中心に回転するのを確実に阻止できる効果がある。
【0044】
さらに、自在継手が支柱の両側部に取付ボルトを介して個々に取り付けられ、この自在継手を介してビームが支柱の両側部にそれぞれ連結されているので、左右ビームが支柱の両側に互いに縁切りして連結されていることにより、一方が他方の連結不備に左右されずにそれぞれのビームを支柱に確実に連結することができ、したがって、例えば一方の取付ボルトが弛んでこの取付ボルトによって連結されているビームの連結部にがたつきが生じても、他方のビームの連結部にがたつきが発生するようなことはなく、それぞれのビームを支柱に確実に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) この発明に係る自在フェンスの支柱とビームとの連結部を示す一部破断縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図2】(a) は図1(a) におけるイ部横断面図、(b) は自在継手の端面図である。
【図3】(a) は自在継手の側面図、(b) はその縦断面図である。
【図4】(a) は自在継手の分解縦断面図、(b) は丸座金の正面図、(c) は(b) におけるロ−ロ線断面図である。
【図5】(a) この発明に係る自在フェンスの支柱とビームとの連結部を示す一部破断縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図6】(a) この発明に係る自在フェンスの支柱とビームとの連結部を示す一部破断縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図7】(a) この発明に係る自在フェンスの支柱とビームとの連結部を示す一部破断縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図8】(a) は継手受けの正面図、(b) は(a) におけるハ−ハ線断面図である。
【図9】(a) は、自在継手の分解側面図、(b) はその端面図である。
【図10】自在継手の分解縦断面図である。
【図11】(a) この発明に係る自在フェンスの支柱とビームとの連結部を示す一部破断縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図12】(a) この発明に係る自在フェンスの支柱とビームとの連結部を示す一部破断縦断面図、(b) はその横断面図である。
【図13】(a),(b),(c) は、それぞれ支柱とビームとの連結部を示す横断面図である。
【図14】(a),(b) この発明に係る自在フェンスの一部正面図、(c) はビームの代わりにパネルを取り付けた自在フェンスの一部正面図である。
【図15】従来の自在フェンスの一例を示す一部正面図である。
【符号の説明】
1…支柱、2…ビーム、3…ブラケット、4…連結ボルト、5…支柱、
6…ビーム、7…自在継手、8…取付ボルト、9…連結ボルト、
10…継手受け、11…丸座金、12…貫通孔、13…貫通孔、14…固定ナット、
15…継手受け。

Claims (4)

  1. 所定間隔おきに立設された複数の支柱、当該支柱間に架け渡された複数のビーム、および当該ビームの端部と前記支柱にそれぞれ取り付けられ、かつ互いに回転自在に連結された自在継手と継手受けを備えた自在フェンスにおいて、前記継手受けは円形鋼管から形成され、両端部に係合溝が設けられ、かつ前記支柱を水平に貫通して取り付けられ、前記自在継手は前記継手受けの端部に当接した凸曲面状の当接部と前記係合溝に係合した係合突起をそれぞれ有し、かつ前記係合突起は前記係合溝に前記ビームの材軸線回りの回転を阻止するように係合してあることを特徴とする自在フェンス。
  2. 所定間隔おきに立設された複数の支柱、当該支柱間に架け渡された複数のビーム、および当該ビームの端部と前記支柱の両側部にそれぞれ取り付けられ、かつ互いに回転自在に連結された自在継手と継手受けを備えた自在フェンスにおいて、前記継手受けは凹曲面部を、前記自在継手は前記凹曲面部に当接した凸曲面状の当接部をそれぞれ有し、前記凹曲面部は放射状に形成された複数の係合溝を、前記当接部は複数の係合突起をそれぞれ有し、かつ前記係合突起は前記係合溝に前記ビームの材軸線回りの回転を阻止するように係合してあることを特徴とする自在フェンス。
  3. 自在継手は、継手受けを貫通する取付けボルトによって継手受けの両端部に一緒に取り付けてあることを特徴とする請求1または2項記載の自在フェンス。
  4. 自在継手は、継手受けの両端部に取付けボルトによって個々に独立して取り付けてあることを特徴とする請求1または2項記載の自在フェンス。
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