JP3617667B2 - 支保工またはケーブルクレーンの鉄塔およびその建設方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁や鉄骨構造物を構築する際に支保工(ベント)として架設して使用したり、ケーブルクレーンの鉄塔などとして使用する柱状鉄鋼物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
橋梁や鉄骨構造物の構築の際に架設して使用される鉄骨構造物としては、たとえば、特許文献1に開示された支保工などがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−81247号公報
【0004】
図12は特許文献1に開示された支保工の斜視図である。図12において、aは支保工本体である。bは柱材、cはバンド、dは水平材、eは斜材、fはブレードパネルである。gは梯子、hは作業床である。iは手摺、jは支柱材である。
【0005】
上記支保工aは、あらかじめ工場で支保工aの相対向する二面の柱材bに対し、作業床hや梯子gを取り付けた水平材dの両端を旋回動自在に枢着して折りたたみ、その状態で工事現場までトラックで搬送する。工事現場に着くと折りたたんだまま一旦トラックからクレーンでヤード上に吊り下ろす。引き続きクレーンで折りたたんだ姿勢の支保工aの上側の柱材bを引き上げ、水平材dが柱材bに対して直交する姿勢に展開する。展開後、支保工aの他の二面の柱材bに斜材eをボルトで固定して四角に組み立てる。その後、支保工aをクレーンで真直ぐに立て起こして設置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された支保工では、相対向する二面を折りたたんで工事現場までトラックで搬送し、工事現場でトラックからクレーンでヤード上に吊り下ろし、ヤード上で折りたたんだ二面を展開して斜材をボルトで固定して四角に組み立てるため斜材の取り付けに手間がかかる。また、組み立て後、クレーンで吊り上げて真直ぐに立て起しているが、立て起し作業は危険がともなうとともに、まわりに大きなスペースが必要である。
【0007】
本発明は、従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、外形が同一の立方体または直方体形状の複数のユニットを工場で製作し、各ユニットをトラックに載せて工事現場まで移動し、各ユニットを工事現場に設置された基礎台上にクレーンなどで吊り下してユニット内で締結作業をしながら下から順次積み重ねるだけで柱状鉄鋼物を構築することによって、工事の手間を省いて作業効率と安全性の向上を図るとともに、工事現場での組み立てのためのスペースを少なくすることのできる柱状鉄鋼物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の柱状鉄鋼物は、4本の柱と、各柱の上下端を連結する8本の梁材とによって、外形が同一の立方体または直方体形状の複数のユニットを製作し、各ユニットを互いに連結しつつ積み上げて型成してなる柱状鉄鋼物であって、各ユニットの高さは人の身長より適当に高く、各ユニットの高さ方向の中間には開閉可能なマンホールを有する水平な作業床が設けられているものである。
【0009】
各ユニットにおける作業床は、その上に乗って各ユニットの連結作業が容易な高さであるのが好ましい。
【0010】
各ユニットの側面の内側にマンホールに隣接して昇降用の梯子が設けられているのが好ましい。
【0011】
また、各ユニットの一方の側面に、マンホールに隣接して設けられる梯子の長さは、ユニットの高さと同じであり、他の側面にマンホールと離れて設けられる梯子は、作業床よりも上だけに設けられていて、一方の側面の長い梯子は側面の中心よりも手前側に設けられており、他方の側面の短い梯子は、側面の中心よりも奥側に設けられており、両方の梯子の位置はユニットの中心に対して点対称になっていて、ユニットを180°回転させて積み重ねたとき、短い梯子の直上に長い梯子がくるようになっているのがよい。
【0012】
各ユニットの高さは約2mであり、作業床の高さは約1mであり、奥行きはトラックの荷台の幅よりも短いのが好ましい。
【0013】
各ユニットの正面および裏面の内、少なくとも一方の面の付近の作業床に開閉可能な蓋が付いた開口部が設けられていて、各蓋を開けて一番上のユニットから小物を吊り上げられるようになっているのがよい。
【0014】
また、柱状鉄鋼物の一番下のユニットは、正面側の半分の作業床がなく、そこに奥側の作業床に昇降するステップが設けられていてもよい。
【0015】
各ユニットの上下面を除く4面の内の少なくとも1面に、金網やパンチングメタルなど外部が見えるカバーを設けるようにしてもよい。
【0016】
次に本発明の作用を説明する。4本の柱と、各柱の上下端を連結する8本の梁材とによって、外形が同一の立方体または直方体形状で内部に作業床を有する複数のユニットをあらかじめ工場で製作し、工事現場では単にそれを積み重ねて各ユニット内部から連結作業を行なうので、工事現場では斜材などを取り付けたりすることがなく、現場作業の手間を省くことができるとともに、安全性が向上する。また、各ユニットは、奥行きがトラックの荷台の幅よりも短く、高さも人の身長より適当に高い約2mなので、複数のユニットを立てた状態で並べてトラックに載せても積荷の高さ制限を越えることがない。また、工事現場でトラックに積んだ姿勢のまま吊り下ろして積み重ねるので、立て起し作業がなく、組み立てのためのスペースが少なくてすむ。
【0017】
また、各ユニットの高さ方向の中間には、作業者がその上に乗って各ユニットの連結作業ができる高さの作業床を設けているので、連結作業が容易であるとともに、安全性が高い。作業床にはマンホールが付いていて、そのマンホールに隣接して昇降用の梯子が設けられているので、作業者はその梯子を使用して柱状鉄鋼物内を安全に昇降することができる。また、マンホールに隣接して設けられる梯子の長さは、ユニットの高さと同じであり、マンホールと離れて設けられる梯子は、作業床よりも上だけに設けられていて、柱状鉄鋼物の一方の側面の長い梯子は側面の中心よりも手前側に設けられており、他方の側面の短い梯子は、側面の中心よりも奥側に設けられていて、両方の梯子の位置はユニットの中心に対して点対称になっており、ユニットを180°回転させて積み重ねたとき、短い梯子の直上に長い梯子がくるようになっているので、作業者は梯子を連続して垂直に昇降するのではなく、作業床を左右に移動しながら昇降し、安全性が向上する。
【0018】
また、上記のように各ユニットの高さは約2mで、作業床の高さは約1mなので、作業者が作業床の上に乗って各ユニットの連結作業をするのに作業がし易い。
【0019】
各ユニットの正面および裏面の内、少なくとも一方の面の付近の作業床に開閉可能な蓋が付いた開口部が設けられているので、各蓋を開けて一番上のユニットから、図示しない電動ホイストなどにより小物を吊り上げることができる。したがって、小物が柱状鉄鋼物内で昇降するので、小物が外部に転落するおそれがない。
【0020】
また、柱状鉄鋼物の一番下のユニットは、正面側の半分の作業床がなく、そこに奥側の作業床に昇降するステップが設けられているので、柱状鉄鋼物への出入りと昇降が容易である。
【0021】
各ユニットの上下面を除く4面の内の少なくとも1面に、金網やパンチングメタルなど外部が見えるカバーを設けるようにすれば、間違って柱状鉄鋼物の外へ機材を落下させたりするのを防止することができるし、そのカバーの外壁面に絵などを書くことによって周囲の環境との調和を図ることもできる。
【0022】
【発明の実施の型態】
以下、本発明の一実施型態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の柱状鉄鋼物を含む支保工の正面図である。図2は図1のA―A矢視図である。図3(A)は柱状鉄鋼物の中間ユニットの斜視図であり、(B)は(A)の梯子の配置状態を示す斜視図である。図4は図5のA−A矢視図、図5は柱状鉄鋼物の中間ユニットの側面図、図6は図5のB−B矢視図である。図7(A)は作業床の平面図、(B)は(A)のA―A矢視図である。
【0023】
図1ないし図7において、1は柱状鉄鋼物である。柱状鉄鋼物1は、4本の山型鋼製の柱2と、各柱2の上下端を連結する山型鋼製の8本の梁材3、4とによって、外形が同一の立方体または直方体形状の複数のユニット1a、1b、1c、1d、1eを、たとえば、図1および図2に示すように、互いに連結しつつ積み上げて形成している。1aは一番下のユニット、1b、1c、1dは中間ユニット、1eは一番上のユニットである。各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの高さは、人の身長より適当に高く、たとえば、約2mである。図1および図2に示すように、24は柱状鉄鋼物1を構築する基礎部材、25は基礎部材24の上に固定した架台である。26は一番上のユニット1e上に設けた作業用ステージ、27は手摺である。29は所要間隔をもって立設した一対の柱状鉄鋼物1、1同志の両正面と両奥面の中間を連結した連結材で、図2では2番目(中間)のユニット1b同志と一番上のユニット1d同志とをそれぞれ連結した状態を示している。
【0024】
以下、柱状鉄鋼物1の中間ユニット1bについて説明する。下部梁材3は、側面(長手方向)の2本の梁材3aと正面(幅方向)の2本の梁材3bの4本の梁材によって形成されており、上部梁材4は、側面(長手方向)の2本の梁材4aと正面(幅方向)の2本の梁材4bの4本によって形成されている。6は各柱2の高さ方向の中間に設けた水平な作業床である。作業床6の高さは、中間ユニット1bの高さ(約2m)の1/2の高さ(約1m)で、作業者がその上に乗って各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの連結作業をする際、連結個所が作業者の腰の辺りに位置する高さである。各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの高さを約2mにしたのは、作業床6上でヘルメットをかぶって作業しても上方の作業床6に当たらないように、人の身長より適当に高くしたものであり、トラックに立てた状態で積んでも、積荷の高さ限界を越えない。6aは作業床6に設けたマンホールである。図7(A)、(B)に示すように、20はマンホール6aにヒンジ20aを介して開閉可能に設けた蓋で、梯子9Aを昇降するときは開き、作業者が作業床6上で作業をするときは閉めるようにする。21は蓋20の裏面に取り付けた取手である。22は上部梁材4に設けた突起で、蓋20を開いたとき突起22にチェーン23を引っ掛けて蓋20を開いた状態に係止する。
【0025】
梯子9Aはマンホール6aに隣接して設けられており、9は中間ユニット1bの他の側面の作業床6上にマンホール6aと離れて設けられた梯子である。
【0026】
10は中間ユニット1bの側面の隅部に設けたブラケットであり、10aは中間ユニット1bの側面の中央に設けた取付部材である。11は取付部材10aとブラケット10とを連結した斜材である。
【0027】
12、13は中間ユニット1bの正面および奥面の下部梁材3b、上部梁材4bの上下面に設けた、複数のボルト孔13aを有するコ字状の上下部連結材で、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eを連結する際、積み重ねる上下のユニットを、図示しないボルトによって連結する際に使用する。15、16は各柱2の正面および奥面の上下端部に設けたブレースである。17は各柱2の中間で、作業床6に沿って水平に設けた水平連結材であり、17aは側面(奥行方向)の水平連結材、17bは正面または裏面(間口方向)の水平連結材である。
【0028】
図5および図6に示すように、18は中間ユニット1bの両側面の斜材11の、作業床6と上部梁材4aとの中間に設けた突起で、安全チェーン19を引っ掛ける。18aは中間ユニット1bの正面および奥面の柱2の、作業床6と上部梁材4bとの中間に設けた突起で、安全チェーン19Aを引っ掛ける。なお、これらの安全チェーン19、19Aは、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの上下面を除く4面の内の少なくとも1面に、後述するカバーを設けた場合には、設けなくてもよい。
【0029】
図8は一番上のユニット1eの説明図で、(A)は作業床6の平面図、(B)は(A)のA―A矢視図である。図8において、2は柱、6aは作業床6のマンホール、20はマンホール6aに開閉可能に設けた蓋である。6bは作業床6の正面と裏面付近に設けた開口部、20Aは開口部6bに開閉可能に設けた蓋である。なお、30は一番上のユニット1eにだけに設けた吊り金具である。吊り金具30は、各開口部6bの上方の正面および裏面の上部梁材4bの中間に設けられていて、小物を吊り降ろす際、各開口部6bの蓋20Aを開いて、図示しない電動ホイストなどを取り付ける。9、9Aは梯子、12、13はコ字状の上下部連結材である。
【0030】
図9は一番下のユニット1aの説明図で、(A)は側面図、(B)は(A)のA―A矢視図である。図9において、6は一番下のユニット1aの奥側の作業床で、5は作業床6の内端を支持する支柱である。一番下のユニット1aの正面側の半分には作業床は設けられてなく、奥側の作業床6上に梯子9が設けられている。7は昇降用ステップで、上端は奥側の作業床6と支柱5に、下端は正面の下部梁材3bにそれぞれ固定されている。7aはステップ7の下部踏み板、7bは中間踏み板、7cは上部踏み板である。8は手摺、14は出入口である。図1ないし図8で説明した部材と共通する部材は、重複するので説明を省略する。
【0031】
図10は4側面にカバーを設けた中間ユニットの斜視図である。図10において、31は中間ユニット1bの上下面を除く4面(2側面と正面・裏面)に設けた金網やパンチングメタルなど外部が見えるカバーである。外部が見えるカバー31を設けることによって、柱状鉄鋼物1から外部への物の落下などの防止をするとともに、柱状鉄鋼物1内部の作業状況を見ることができる。また、カバー31の外壁面に絵などを書くことによって周囲の環境との調和を図ることもできる。
【0032】
図11は各ユニット1a、1b、1c、1d、1eを立ててトラック28に並べて載せた状態を示す図である。図11に示すように、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eを立てた状態で並べてトラック28に載せても積荷の高さ制限を越えることがない。
【0033】
次に本実施型態の作用を説明する。4本の柱2と、各柱2の上下端を連結する8本の梁材3、4とによって、外形が同一の立方体または直方体形状で内部に作業床6を有する複数のユニット1a、1b、1c、1d、1eをあらかじめ工場で製作し、工事現場では単にそれを積み重ねて各ユニット1a、1b、1c、1d、1e内部から連結作業を行なうので、工事現場では斜材11などを取り付けたりすることがなく、現場作業の手間を省くことができるとともに、安全性が向上する。また、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eは、奥行きがトラック28の荷台の幅よりも短く、高さも人の身長より適当に高い約2mなので、複数のユニット1a、1b、1c、1d、1eを立てた状態で並べてトラック28に載せても積荷の高さ制限を越えることがない。また、工事現場でトラック28に積んだ姿勢のまま吊り下ろして積み重ねるので、立て起し作業がなく、組み立てのためのスペースが少なくてすむ。
【0034】
また、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの高さ方向の中間には、作業者がその上に乗って各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの連結作業ができる高さの作業床6を設けているので、連結作業が容易であるとともに、安全性が高い。作業床6にはマンホール6aが付いていて、そのマンホール6aに隣接して昇降用の梯子9Aが設けられているので、作業者はその梯子9Aを使用して柱状鉄鋼物1内を安全に昇降することができる。また、マンホール6aに隣接して設けられる梯子9Aの長さは、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの高さと同じであり、マンホール6aと離れて設けられる梯子9は、作業床6よりも上だけに設けられていて、柱状鉄鋼物1の一方の側面の長い梯子9Aは側面の中心よりも手前側に設けられており、他方の側面の短い梯子9は、側面の中心よりも奥側に設けられていて、両方の梯子9、9Aの位置は各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの中心に対して点対称になっており、各ユニット1a、1b、1c、1d、1eを180°回転させて積み重ねたとき、短い梯子9の直上に長い梯子9Aがくるようになっているので、作業者は梯子を連続して垂直に昇降するのではなく、作業床6を左右に移動しながら昇降し、安全性が向上する。
【0035】
また、上記のように各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの高さは約2mで、作業床6の高さは約1mなので、作業者が作業床6の上に乗って各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの連結作業をするのに作業がし易い。
【0036】
各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの正面および裏面の内、少なくとも一方の面の付近の作業床6に開閉可能な蓋20Aが付いた開口部6bが設けられているので、各蓋20Aを開けて一番上のユニット1eから、図示しない電動ホイストなどにより小物を吊り上げることができる。したがって、小物が柱状鉄鋼物1内で昇降するので、小物が外部に転落するおそれがない。
【0037】
また、柱状鉄鋼物1の一番下のユニット1aは、正面側の半分の作業床がなく、そこに奥側の作業床6に昇降するステップ7が設けられているので、柱状鉄鋼物1への出入りと昇降が容易である。
【0038】
各ユニット1a、1b、1c、1d、1eの上下面を除く4面の内の少なくとも1面に、金網やパンチングメタルなど外部が見えるカバー31を設けるようにすれば、間違って柱状鉄鋼物1の外へ機材を落下させたりするのを防止することができるし、そのカバー31の外壁面に絵などを書くことによって周囲の環境との調和を図ることもできる。
【0039】
本発明は、以上述べた実施型態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。たとえば、柱や梁は山型鋼に替えて溝型鋼や角型鋼でも鋼管であってもよい。また、橋梁や鉄骨構造物を構築する際の支保工(ベント)に替えてケーブルクレーンの鉄塔や橋脚上に橋梁を架け渡す際、橋脚上に設けておいて橋梁を橋脚上に吊り下ろす際の架台などとして使用することもできる。また、実施形態では梯子はユニットに取り付けるものとして説明したが、アルミニウム製で軽量の取り外し可能な梯子としてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の柱状鉄鋼物は、外型が同一の立方体または直方体形状の複数のユニットを工場で製作し、各ユニットをトラックに載せて工事現場まで移動し、各ユニットを工事現場に設置された基礎台上にトラッククレーンなどで吊り下してユニット内で締結作業をしながら下から順次積み重ねるだけで柱状鉄鋼物を構築することによって、工事の手間を省いて作業効率と安全性の向上を図るとともに、工事現場での組み立てのためのスペースを少なくすることのできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱状鉄鋼物を含む支保工の正面図である。
【図2】図1のA―A矢視図である。
【図3】(A)は柱状鉄鋼物の中間ユニットの斜視図であり、(B)は(A)の梯子の配置状態を示す斜視図である。
【図4】図5のA−A矢視図である。
【図5】柱状鉄鋼物の中間ユニットの側面図である。
【図6】図5のB−B矢視図である。
【図7】(A)は作業床の平面図、(B)は(A)のA―A矢視図である。
【図8】一番上のユニットの説明図である。
【図9】一番下のユニットの説明図である。
【図10】4側面にカバーを設けた中間ユニットの斜視図である。
【図11】各ユニットをトラックに立てて載せた状態を示す図である。
【図12】特許文献1に開示された支保工の斜視図である。
【符号の説明】
1 柱状鉄鋼物
1a、1b、1c、1d、1e 柱状鉄鋼物の各ユニット
2 柱
3、4 上下部梁材
5 支柱
6 作業床
6a マンホール
6b 開口部
7 階段
9、9A 梯子
12、13 コ字状連結材
20、20A 開閉蓋
31 カバー
Claims (8)
- 4本の柱と、各柱の上下端を剛節によって連結する、4本の短い梁材と4本の長い梁材とによって、外形が同一で平面視で矩形の直方体形状の複数のユニットを製作し、各ユニットを互いに連結しつつ積み上げて形成してなる支保工またはケーブルクレーンの鉄塔であって、複数の支保工または鉄塔は長辺側が互いに向き合うように平行に立設されるとともに互いに連結されて荷重を支持するようになっており、各ユニットの高さ方向の中間には開閉可能なマンホールを有する水平な作業床が設けられており、上下のユニットの連結は柱の端部に設けられた連結材の各ユニットの内部側の部分にのみ穿設されたボルト穴に挿入されるボルトによってなされており、各ユニットの高さはトラックの荷台に積んだときに高さ制限以内であり、上記矩形の長辺の長さはトラックの荷台の幅よりも短いことを特徴とする支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 各ユニットの側面の内側にマンホールに隣接して昇降用の梯子が設けられており、各柱の中間には柱同士を連結する水平な補助部材が設けられている請求項1記載の支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 各ユニットの一方の側面に、マンホールに隣接して設けられる梯子の長さは、ユニットの高さと同じであり、他方の側面にマンホールと離れて設けられる梯子は、作業床よりも上だけに設けられていて、一方の側面の長い梯子は側面の中心よりも正面側に設けられており、他方の側面の短い梯子は、側面の中心よりも裏面側に設けられており、両方の梯子の位置はユニットの中心に対して点対称になっていて、ユニットを180°回転させて積み重ねたとき、短い梯子の直上に長い梯子がくるようになっている請求項1または請求項2に記載の支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 各ユニットの高さは約2mであり、作業床の高さは約1mである請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 各ユニットの正面および裏面の内、少なくとも一方の面の付近の作業床に開閉可能な蓋が付いた開口部が設けられていて、電動ホイストなどを、一番上のユニットの上端に設けられた吊り金具に取り付けるとともに各蓋を開けて小物を吊り上げられるようになっている請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 支保工またはケーブルクレーンの鉄塔の一番下のユニットは、正面側の半分の作業床がなく、そこに裏面側の作業床に昇降するステップが設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 各ユニットの上下面を除く4面の内の少なくとも1面に、金網やパンチングメタルなど外部が見えるカバーを設けた請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の支保工またはケーブルクレーンの鉄塔。
- 4本の柱と、各柱の上下端を剛節によって連結する8本の梁材とによって、外形が同一の立方体または直方体形状の複数のユニットを製作し、各ユニットを互いに連結しつつ積み上げて形成してなる支保工またはケーブルクレーンの鉄塔であって、各ユニットの高さ方向の中間には開閉可能なマンホールを有する水平な作業床が設けられている支保工またはケーブルクレーンの鉄塔の建設方法であって、工場で各ユニットの高さがトラックの荷台に積んだときに高さ制限以内であるように製作された各ユニットを立てた状態でトラックに積み込み工事現場まで輸送する工程と、トラックから立てた状態の各ユニットを吊り上げて据付場所に順次積み上げるとともに、作業者がユニット内の作業床に乗ってユニット間の連結作業をする工程とを有してなることを特徴とする支保工またはケーブルクレーンの鉄塔の建設方法。
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