JP3617319B2 - ベル式高炉における小ベル下カップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベル式高炉における小ベル下カップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高炉に鉄鉱石、焼結鉱、コークス、石灰石等の原料を炉内に装入する場合には、図8に示すように、固定ホッパ1ならびに小ベル2で区画された小ベルホッパ3内をそれぞれ大気圧にした後、固定ホッパ1から小ベルホッパ3内へ原料7を払い出し、次いで、小ベルホッパ3ならびに大ベル4によって区画された大ベルホッパ5内を炉内圧とほぼ等圧にした後、小ベルホッパ3から大ベルホッパ5内内へ払い出し、さらに、大ベルホッパ5内を炉内圧にしてそこから炉体6内へ原料7を供給している。
【0003】
図7に示すように小ベルホッパ3は、直胴壁8の下端に漏斗状の小ベル上カップ9とその下の小ベル下カップ10とをそれぞれのフランジ14をボルト・ナット15により接合した組み立てた構造である。小ベルホッパ3の内側に、ウェアリング11と小ベル上部12と小ベル下部13とからなる小ベル2が吊棒(図示せず)により昇降自在に設置されている。小ベル2を昇降操作して小ベルホッパ3内の原料を下方に供給する際に、原料は所定の傾斜を有する小ベル2の表面を滑走して落下し、小ベル下カップ10と小ベル下部13とのなす間隙から供給される。原料の通過によって小ベル2および小ベルホッパ3はしだいに磨耗が進捗し、ついには穴が明くに至る。そこで、小ベル下カップ10は、原料と接触する内面は全範囲にわたり硬化肉盛材で被覆することにより寿命の延長を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように小ベル下カップ10の内面全範囲を硬化肉盛材で被覆してあっても磨耗は避けられず、硬化肉盛層がなくなってくる。そこで小ベル下カップ10を補修することで対応してきたが、補修が追いつかなくなると穴明きによるガス漏れで操業が不能となる。とくに、硬化肉盛による再補修は操業中にはできないため、高炉を休風して小ベル下カップ10の全体を取り外し修理する必要があり、時間が掛かるため高炉の稼働率を悪化する原因となっていた。
【0005】
このような問題点を解決すべく、実開閉54−53505号公報には、高炉の小ベル下カップを小ベル下カップ本体とライナの2層構造とし、ライナは円周方向に多数分割して、これを小ベル下カップ本体内面に接合し一体化するものが提案されている。しかしながら円周方向に多数分割したライナの両端が形成する目地が原料の滑走方向に沿った垂直状態になっているため、目地の隙間に原料が進入して小ベル下カップ本体の母材を磨耗させ、母材の寿命が短くなるという問題点があった。
【0006】
本発明は、前記従来の技術の問題点を解消し、とくに磨耗の激しい小ベル下カップの上広傾斜部を操業状態を維持しながら補修可能にすると共に、小ベル下カップの母材の磨耗を低減することができるベル式高炉における小ベル下カップを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための請求項1記載の本発明は、小ベルと協同して装入原料の受入れ空間を形成する小ベルホッパの下端部を構成するベル式高炉の小ベル下カップであって、上方部の上広傾斜部と中間部の直胴部と下方部の下広傾斜部とからなり、前記上広傾斜部の内面円周方向に配設される複数個のライナがその端部と隣接ライナの端部とで形成される目地空間部を装入原料の流動方向と前記小ベル下カップの半径方向とに対して傾斜させて取り付けられていることを特徴とするベル式高炉における小ベル下カップである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
前記図7のように、小ベルホッパ3は、直胴壁8の下端に漏斗状の小ベル上カップ9とその下の小ベル下カップ10とを一体化した構造である。図1に示すように、小ベル下カップ10を形成する本発明の小ベル下カップ本体16は、上広傾斜部17、直胴部21および下広傾斜部22を有し、また、上部に小ベル上カップ9と接合するためのフランジ14を設けてある。小ベル下カップ本体16は、円周方向に例えば6ブロックに分割されているため、各ブロックは接続部23で連結して一体化されている。20はボルト孔を示す。
【0009】
小ベル下カップ本体16が備えた最も磨耗の激しい上広傾斜部17の円周方向内面に多数分割したライナ18を配設してあり、ライナ18が磨耗したら操業状態を維持しながら取り替え補修を可能とする。ライナ18には鋳込みボルト24が背面に突き出ており、この鋳込みボルト24を小ベル下カップ本体16に設けたボルト孔25に差し込み、ナット26を締め付けて固定する。27はナット26をカバーするキャップを示す。図2に示すように、ライナ18(ほぼ平行四辺形をなし、かつコーン状をなす上広傾斜部17の内面に沿う反り形状をなす)は、両端が厚み方向(小ベル下カップの半径方向)に装入原料が進入し難い側に傾斜したテーパ面28に形成されている。また、上広傾斜部17の円周方向内面に配設される複数個のライナ18が、図3および図4に示すように、その端部と隣接ライナ18の端部とで形成される目地空間部19を装入原料の流動方向と小ベル下カップ10の半径方向とに対して傾斜させて取り付けられている。
【0010】
さらに、隣接するライナ18は図5および図6に示すように、両端のテーパ面28が円周方向に熱膨張するのを考慮して例えば目地空間部19の隙間Sを2mmとして熱膨張を吸収させる。なお、上広傾斜部17に比較して磨耗の少ない直胴部21の内面を硬化肉盛材29で被覆し、また小ベル2と接触する下広傾斜部22の内面を硬化肉盛材30で被覆した構造とすることにより磨耗防止を図る(図1参照)。
【0011】
本発明では、上広傾斜部17の円周方向内面に配列したライナ18の目地空間部19が装入原料の流動方向と小ベル下カップ10の半径方向とに対して傾斜しているので、小ベル2を開閉操作して装入原料を供給する際に、小ベル下カップ10の内面に沿って滑走する原料がライナ18の目地空間部19を通して小ベル下カップ本体16の母材と直接接触するのを防止できるため、その寿命が延長される。
【0012】
また、最も磨耗が激しい上広傾斜部17の内面をライナ18により保護するのでその寿命を長くできると共に、ライナ18が磨耗したら高炉を休風状態とするだけで、操業状態を維持しながらナット26を外してライナ18のみを炉外に取り出し、代わりに新品のライナ18を炉内に取り込んでセットするだけで簡単に補修することができる。
【0013】
本発明では、小ベル下カップ本体16の母材の材質は SCW450 (JIS G 5102)を使用した。ライナ18は、円周方向に24分割とし、ライナ18の両端に形成するテーパ面28は装入原料の流動方向に対して傾斜角度を約60°、小ベル下カップ10の半径方向に対して傾斜角度を約20°とし、材質は耐磨耗性を上げるため高Cr含有鋼である27Cr鋼(CIX−2 相当であり、その化学成分は、Cr:23.0 〜28.0等の特殊元素を含む)を使用した。硬度はHs:70 〜80であった。鋳込みボルト24の材質は、ライナ18と同材質とした。また、直胴部21の内面、下広傾斜部22の内面は硬化肉盛材29、30で厚さ9mmに被覆した。
【0014】
小ベル下カップの内面全体を硬化肉盛材で被覆する従来例では、小ベル下カップそのものを4年に1回操業を停止して交換補修する必要があった。これに対して本発明によれば、小ベル下カップ本体の磨耗が解消され、4年に1回操業状態を維持しながらライナのみを交換するだけで済むので、補修費の大幅な節減が達成される。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、小ベル下カップ本体の上広傾斜部の内面円周方向に配置する複数個のライナーが、その端部と隣接ライナの端部とで形成される目地空間部を装入原料の流動方向と小ベル下カップの半径方向とに対して傾斜させて着脱可能に取付け一体化するので、目地空間部を通して装入原料が小ベル下カップ本体(母材)に直接接触して磨耗するのが防止でき、母材の保護が強化される。また、ライナが磨耗したら操業状態を維持しながら損傷したライナを新しいライナと容易に交換することができ、さらに上広傾斜部の下側に位置する直胴部内面と、その下側に位置する下広傾斜部内面をそれぞれ硬化肉盛材で被覆することで、小ベル下カップ本体の寿命延長が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小ベル下カップを示す部分断面図である。
【図2】本発明のライナを示す正面図である。
【図3】本発明の小ベル下カップを示す全体断面図である。
【図4】図3のA−A矢視方向を示す平面図である。
【図5】本発明のライナの配列状況を示す部分正面図である。
【図6】図5のA−A矢視方向を示す部分平面図である。
【図7】従来および本発明に係る小ベルホッパと小ベルとの配置状況を示す断面図である。
【図8】従来のベル式高炉の炉頂部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定ホッパ
2 小ベル
3 小ベルホッパ
4 大ベル
5 大ベルホッパ
6 炉体
7 原料
8 直胴壁
9 小ベル上カップ
10 小ベル下カップ
11 ウェアリング
12 小ベル上部
13 小ベル下部
14 フランジ
15 ボルト・ナット
16 小ベル下カップ本体
17 上広傾斜部
18 ライナ
19 目地空間部
20、25 ボルト孔
21 直胴部
22 下広傾斜部
23 接続部
24 鋳込みボルト
26 ナット
27 キャップ
28 テーパ面
29、30 硬化肉盛材

Claims (1)

  1. 小ベルと協同して装入原料の受入れ空間を形成する小ベルホッパの下端部を構成するベル式高炉の小ベル下カップであって、上方部の上広傾斜部と中間部の直胴部と下方部の下広傾斜部とからなり、前記上広傾斜部の内面円周方向に配設される複数個のライナがその端部と隣接ライナの端部とで形成される目地空間部を装入原料の流動方向と前記小ベル下カップの半径方向とに対して傾斜させて取り付けられていることを特徴とするベル式高炉における小ベル下カップ。
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