JP2011106001A - 高炉炉頂バンカーセルフライニング構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のライニング(内張り)に伴う問題を一掃し、構造自体の構成部材の損耗を抑制することが可能な高炉炉頂バンカーセルフライニング構造を提供する。
【解決手段】スタッドボルト13及びナット15により設置用鋼板8を本体鉄皮7の外側で固定し、その設置用鋼板8から棚部材9をバンカー内側に突設すると共に、棚部材9の先端には受け部材11を受け部材固定具12で固定することにより、棚部材9及び受け部材11の上に装入原料3が堆積し、その堆積装入原料自体によってバンカー2の内壁が保護され、棚部材9も受け部材11も堆積した装入原料3で覆われるので、構成部材の損耗も抑制することができる。また、最も損耗する受け部材11だけを補修・交換することで補修を容易にし、同時に補修作業時間やコストを低減することができる。
【選択図】図3
【解決手段】スタッドボルト13及びナット15により設置用鋼板8を本体鉄皮7の外側で固定し、その設置用鋼板8から棚部材9をバンカー内側に突設すると共に、棚部材9の先端には受け部材11を受け部材固定具12で固定することにより、棚部材9及び受け部材11の上に装入原料3が堆積し、その堆積装入原料自体によってバンカー2の内壁が保護され、棚部材9も受け部材11も堆積した装入原料3で覆われるので、構成部材の損耗も抑制することができる。また、最も損耗する受け部材11だけを補修・交換することで補修を容易にし、同時に補修作業時間やコストを低減することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、高炉の炉頂に設けられた装入原料のバンカーに関し、特にバンカーの内壁を保護する構造に関するものである。
高炉の炉頂には、装入原料、例えば鉄鉱石とコークスとを個別に貯留するバンカーが複数設けられている。下記特許文献1では、原料条件、分配パターン、原料流出量特性に基づいて、バンカーの下端部の流量調整ゲートの開度と、その下方の分配シュートの旋回速度を制御することで、高炉内への原料の分配自由度を高めている。
ところで、高炉炉頂バンカーの外壁は強度部材である本体鉄皮で構成され、その内側には、本体鉄皮を保護するためのライニングが内張りされている。ライニングは、耐摩耗性を高めるために硬質金属で構成される。硬質金属は、鉄以外にCrやMoを多く含むため、高価であるばかりでなく、溶接が困難な材料でもある。そのため、ライニングは、ボルト・ナットなどの固定具を用いて固定するか、或いは硬質金属中に溶接可能材料を鋳ぐるみ、その溶接可能材料を起点に溶接するなどの方法で内張りとして重要な箇所に取付けられるため、作業性が悪く、しかもライニングが損耗すると、高価なライニングそのものを交換しなければならないという欠点もある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、装入原料自体でバンカーの内壁を保護することにより、従来のライニングに伴う問題を一掃し、構造自体の構成部材の損耗を抑制することが可能な高炉炉頂バンカーセルフライニング構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、装入原料自体でバンカーの内壁を保護することにより、従来のライニングに伴う問題を一掃し、構造自体の構成部材の損耗を抑制することが可能な高炉炉頂バンカーセルフライニング構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の高炉炉頂バンカーセルフライニング構造は、高炉の炉頂に設けられた装入原料のバンカーの内壁を保護するためのセルフライニング構造であって、前記バンカーの内壁のうち、鉛直内壁部からバンカーの内側に突出するように設けられた棚部と、前記棚部のバンカー内側先端部に設けられた装入原料受け部と、前記棚部をバンカーの本体鉄皮に固定する固定構造とを備えたことを特徴とするものである。
また、前記棚部とは個別の部材で前記装入原料受け部を構成し、当該装入原料受け部を棚部に受け部用固定具で固定したことを特徴とするものである。
また、前記固定構造は、前記棚部が取付けられた設置用鋼板と、前記設置用鋼板を本体鉄皮の外側で固定する鋼板用固定具とで構成され、本体鉄皮の外側に、前記鋼板用固定具を覆うカバーを設けたことを特徴とするものである。
また、前記設置用鋼板と棚部との間に補強リブを介装したことを特徴とするものである。
また、前記固定構造は、前記棚部が取付けられた設置用鋼板と、前記設置用鋼板を本体鉄皮の外側で固定する鋼板用固定具とで構成され、本体鉄皮の外側に、前記鋼板用固定具を覆うカバーを設けたことを特徴とするものである。
また、前記設置用鋼板と棚部との間に補強リブを介装したことを特徴とするものである。
而して、本発明の高炉炉頂バンカーセルフライニング構造によれば、固定構造でバンカーの本体鉄皮に固定された棚部と、そのバンカー内側先端部に設けられた装入原料受け部の上に装入原料が堆積し、その堆積装入原料自体によってバンカーの内壁が保護されるので、従来のライニングに伴う問題が一掃され、棚部も装入原料受け部も堆積した装入原料で覆われるので、構成部材の損耗も抑制することができる。
また、棚部とは個別の部材で装入原料受け部を構成し、当該装入原料受け部を棚部に受け部用固定具で固定したことにより、最も損耗する装入原料受け部だけを補修・交換することで補修を容易にし、同時に補修作業時間やコストを低減することができる。
また、棚部が取付けられた設置用鋼板を鋼板用固定具により本体鉄皮の外側で固定する構成としたため、内張りに相当する設置用鋼板と共に棚部を交換することができると共に、本体鉄皮の外側に設けられたカバーで鋼板用固定具を覆う構成としたため、鋼板用固定具を保護することができる。
また、設置用鋼板と棚部との間に補強リブを介装することにより、装入原料が堆積したときの強度が得られる。
また、棚部が取付けられた設置用鋼板を鋼板用固定具により本体鉄皮の外側で固定する構成としたため、内張りに相当する設置用鋼板と共に棚部を交換することができると共に、本体鉄皮の外側に設けられたカバーで鋼板用固定具を覆う構成としたため、鋼板用固定具を保護することができる。
また、設置用鋼板と棚部との間に補強リブを介装することにより、装入原料が堆積したときの強度が得られる。
次に、本発明の高炉炉頂バンカーセルフライニング構造の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のセルフライニング構造が適用された高炉炉頂部の縦断面図である。高炉1の炉頂部上方には複数のバンカー2が設けられている。バンカー2は、夫々、高炉1内への装入原料3を貯留するものである。装入原料3には、コークスや鉄鉱石が挙げられる。バンカー2の下端部にはゲート4が設けられており、このゲート4を開くことで、内部の装入原料3が落下する。ゲート4の下方で、高炉1の炉頂内部には分配シュート5が設けられており、この分配シュート5を旋回することで落下する装入原料3を高炉1の炉内に分配することができる。そして、本実施形態では、バンカー2の内壁のうち、垂直内壁部に本実施形態のセルフライニング構造6が設けられている。
図1は、本実施形態のセルフライニング構造が適用された高炉炉頂部の縦断面図である。高炉1の炉頂部上方には複数のバンカー2が設けられている。バンカー2は、夫々、高炉1内への装入原料3を貯留するものである。装入原料3には、コークスや鉄鉱石が挙げられる。バンカー2の下端部にはゲート4が設けられており、このゲート4を開くことで、内部の装入原料3が落下する。ゲート4の下方で、高炉1の炉頂内部には分配シュート5が設けられており、この分配シュート5を旋回することで落下する装入原料3を高炉1の炉内に分配することができる。そして、本実施形態では、バンカー2の内壁のうち、垂直内壁部に本実施形態のセルフライニング構造6が設けられている。
図2は、本実施形態のセルフライニング構造6の平面図、図3は、本実施形態のセルフライニング構造6の縦断面図である。バンカー2の外壁は、強度部材である本体鉄皮7で構成されている。本実施形態のセルフライニング構造6は、設置用鋼板8を本体鉄皮7に固定構造で固定することで取付けられている。設置用鋼板8は、本体鉄皮7の内壁に当接する円弧断面であり、本体鉄皮7の内壁周方向に分割されている。夫々の設置用鋼板8には、同じく円弧状で、バンカー2の内側に向けて突出する鋼製の棚部材9が溶接固定されている。また、この棚部材9の下方には、設置用鋼板8との間に鋼製の補強リブ10が介装され、両者に溶接固定されている。
棚部材9のバンカー内側方向先端部には、前述した硬質金属製の受け部材11がボルト・ナットなどの受け部材固定具12によって棚部材9に固定されている。この受け部材11は、バンカー内側方向先端部が厚く、バンカー外側方向端部が薄い段付形状であり、例えば図1の上方から装入される装入原料3を受け止めて支持するためのものであり、強度と耐久性、耐摩耗性が必要であるため硬質金属製とした。なお、受け部材11の形状は図示に限定されるものではなく、例えば板材をL字状に折り曲げたような形状であってもよい。
設置用鋼板8の固定構造として、設置用鋼板8のバンカー外側面にはスタッドボルト13が溶接などにより固定されており、本体鉄皮7の外周面に溶接固定された筒部14の内孔に前記スタッドボルト13を挿通し、当該スタッドボルト13の突出先端部にナット15を螺合し締付けて設置用鋼板8を本体鉄皮7に固定する。即ち、スタッドボルト13及びナット15が、本発明の鋼板用固定具を構成する。また、前記筒部14の外側には、筒状のカバー基部16が溶接固定されており、その外側端部に形成されたフランジ部にカバー17のフランジ部を被せ、両者をボルト・ナットなどの固定具18で固定する。
このような構成のセルフライニング構造では、図3に明示するようにバンカー2の上方から装入される装入原料3が棚部材9及び受け部材11の上方に堆積し、この堆積した装入原料3自体が、例えば設置用鋼板8や棚部材9、受け部材11を保護する役目を果たす(即ちセルフライニング)。但し、図からも明らかなように、受け部材11には装入原料3が当たるので、当該受け部材11は損耗しやすい。受け部材11が損耗したら、受け部材固定具12による固定を解除して受け部材11だけを補修・交換すればよく、補修作業が容易になり、補修作業時間やコストを低減することができる。また、長年の使用により棚部材9や設置用鋼板8が損耗した場合には、スタッドボルト13及びナットによる固定を解除して設置用鋼板8を取り外し、新たな棚部材9付きの設置用鋼板8を取付ければ補修作業が完了する。
このように本実施形態の高炉炉頂バンカーセルフライニング構造では、スタッドボルト13及びナット15でバンカー2の本体鉄皮7に固定された棚部材9と、そのバンカー内側先端部に設けられた受け部材11の上に装入原料3が堆積し、その堆積装入原料自体によってバンカー2の内壁が保護されるので、従来のライニングに伴う問題が一掃されると共に、棚部材9も受け部材11も堆積した装入原料3で覆われるので、構成部材の損耗も抑制することができる。
また、棚部材9とは個別の部材で受け部材11を構成し、当該受け部材11を棚部材9に受け部材固定具12で固定することにより、最も損耗する受け部材11だけを補修・交換することで補修を容易にし、同時に補修作業時間やコストを低減することができる。
また、棚部材9が取付けられた設置用鋼板8をスタッドボルト13及びナット15によって本体鉄皮7の外側で固定することにより、内張りに相当する設置用鋼板8と共に棚部材9を交換することができると共に、本体鉄皮7の外側に設けられたカバー17でスタッドボルト13及びナット15を覆う構成としたため、それら鋼板用固定具を保護することができる。
また、設置用鋼板8と棚部材9との間に補強リブ10を介装することにより、装入原料3が堆積したときの強度が得られる。
また、棚部材9が取付けられた設置用鋼板8をスタッドボルト13及びナット15によって本体鉄皮7の外側で固定することにより、内張りに相当する設置用鋼板8と共に棚部材9を交換することができると共に、本体鉄皮7の外側に設けられたカバー17でスタッドボルト13及びナット15を覆う構成としたため、それら鋼板用固定具を保護することができる。
また、設置用鋼板8と棚部材9との間に補強リブ10を介装することにより、装入原料3が堆積したときの強度が得られる。
1は高炉、2はバンカー、3は装入原料、4はゲート、5は分配シュート、6はセルフライニング構造、7は本体鉄皮、8は設置用鋼板、9は棚部材、10は補強リブ、11は受け部材、12は受け部材固定具、13はスタッドボルト、14は筒部、15はナット、16はカバー基部、17はカバー
Claims (4)
- 高炉の炉頂に設けられた装入原料のバンカーの内壁を保護するためのセルフライニング構造であって、前記バンカーの内壁のうち、鉛直内壁部からバンカーの内側に突出するように設けられた棚部と、前記棚部のバンカー内側先端部に設けられた装入原料受け部と、前記棚部をバンカーの本体鉄皮に固定する固定構造とを備えたことを特徴とする高炉炉頂バンカーセルフライニング構造。
- 前記棚部とは個別の部材で前記装入原料受け部を構成し、当該装入原料受け部を棚部に受け部用固定具で固定したことを特徴とする請求項1に記載の高炉炉頂バンカーセルフライニング構造。
- 前記固定構造は、前記棚部が取付けられた設置用鋼板と、前記設置用鋼板を本体鉄皮の外側で固定する鋼板用固定具とで構成され、本体鉄皮の外側に、前記鋼板用固定具を覆うカバーを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の高炉炉頂バンカーセルフライング構造。
- 前記設置用鋼板と棚部との間に補強リブを介装したことを特徴とする請求項3に記載の高炉炉頂バンカーセルフライング構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009263980A JP2011106001A (ja) | 2009-11-19 | 2009-11-19 | 高炉炉頂バンカーセルフライニング構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014218720A (ja) * | 2013-05-10 | 2014-11-20 | Jfeスチール株式会社 | ライナーの摩耗防止方法 |
CN112501371A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-16 | 上海宝冶冶金工程有限公司 | 炉顶加固方法 |
-
2009
- 2009-11-19 JP JP2009263980A patent/JP2011106001A/ja active Pending
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