JP3617284B2 - 2線式多局型インターホンシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、親機と複数の副親機との内線通話を可能とする2線式多局型インターホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、住戸内に親機と複数の副親機とを設置して、住戸外の子器(ドアホン子器)と、各親機(副親機を含む)との通話を可能にした2線式多局型インターホンシステムが普及しており、このシステムでは、子器と親機間の通話の他に、各親機間の内線通話も可能にしている。
【0003】
図5は、この種のインターホンシステムの構成を示した図である。
図5(a)に示すように、親機1は、子器3の他に、複数の副親機2を、通話線と制御線が共通になっている2線式の信号線L(以下、「通話/制御線」という)を介して接続している。
親機1、各副親機2は、他の副親機2、親機1のいずれか1つを、個別呼出ボタンの操作により指定する1対1の内線通話以外に、同図(b)に示したような、一斉呼出ボタンを操作して、他の親機2,1のすべてを一斉に呼び出すこともできるようになっている。この例では、住戸人M1が副親機2(#1)から一斉呼出を行い、これに対して住戸人M2が副親機2(#3)から応答しており、他の副親機2(#2)では、このときの通話が聞こえるようになっている。なお、各親機1,2では、ハンズフリー通話(拡声通話)によって、一斉呼出後の一定時間は、何等操作を行わずに応答ができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の2線式多局型インターホンシステムでは、一斉呼出での通話時に以下のような問題があった。
図6は、この問題を説明するための模式図であり、図6(a)は個別呼出による1対1の内線通話の場合を示している。この場合は、各親機1,2のスイッチ回路SWにより、通話する2台の親機(図では、親機1と副親機2(#2))のみが通話/制御線Lに接続され、他の親機(図では、副親機2(#1))は接続されないため、通話する双方の送受話回路の入出力インピーダンスは、整合が図られている。
【0005】
しかし、同図(b)に示すように、一斉通話が行われるときには、すべての親機1,2が、通話/制御線Lに接続されるため、送話側からみたインピーダンスは、接続台数が多くなるに従って低下して、音声信号のレベルが減衰し、通話音量が低下していた。
このような問題を解決するために、図7に示すようなシステムが提案されており、このシステムでは、一斉呼出機能を呼掛けのみを可能とし、双方向通話はできないようにしている。
【0006】
各親機1,2には、送受話回路とは別に、受話専用の回路を設けており(ここでは、副親機2(#1)にのみ、マイクMIとスピーカSPを示す)、この受話専用回路のインピーダンスを送受話回路のインピーダンスよりも高インピーダンス(図では、前者が後者の50倍)にすることにより、接続台数の増加による音量レベルの変化を小さく抑えるようにしている。ところが、この場合、各親機1,2に新たな回路(受話専用回路)を設けなければならず、システムのコストアップの要因になっていた。
【0007】
また、このような回路を備えなくても、施工時などに、副親機2の接続台数に応じた減衰量分、送話側あるいは受話側のアンプのゲインを、引き上げるように設定することも可能であるが、このために設定スイッチなどを設ける必要があることには変わりはなく、その設定作業が必要であった。したがって、現実的には、一斉通話機能を備えるのは、副親機の接続台数が少ないシステムに限られていた。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、副親機の接続台数に応じて、一斉通話時の親機、各副親機の受話アンプのゲインを自動的に設定し、一斉通話時に音量レベルが低下しないようにした2線式多局型インターホンシステムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために提案する請求項1〜4に記載の2線式多局型インターホンシステムでは、親機が各副親機に一斉呼出時の受話アンプのゲインを設定するようになっている。
請求項1では、親機は、通話/制御線の電圧レベルを検出する電圧検出手段と、通話切替スイッチ、通話のためのマイク、スピーカ、ゲインを可変制御可能な受話アンプを設けた送受話回路と、制御信号送受信回路と、信号処理部とを備えるとともに、電圧検出手段、送受話回路、制御信号送受信回路は、通話/制御線に並列に接続されており、副親機の各々は、通話切替スイッチ、通話のためのマイク、スピーカ、ゲインを可変制御可能な受話アンプを設けた送受話回路と、制御信号送受信回路と、信号処理部とを備えるとともに、それぞれの送受話回路と制御信号送受信回路は、通話/制御線に並列に接続されている。
【0010】
この構成において、親機は、電圧検出手段によって通話/制御線の電圧レベルを検出して、副親機の各々に対して、検出した電圧レベルに応じたゲイン可変制御設定信号を送出し、一斉呼出時における受話アンプのゲインを予め設定し、上記制御信号送受信回路は、上記一斉呼出ボタンが操作されると、一斉呼出信号を上記通話/制御線に送出して、上記親機、副親機それぞれの受話アンプのゲインを一斉呼出時のものにする一方、上記個別呼出ボタンが操作されると、内線番号を含んだ個別呼出信号を上記通話/制御線に送出して、その内線番号の上記親機、又は副親機を呼び出す。したがって、各副親機は、一斉呼出を受けたときに、受話アンプのゲインを制御できるので、一斉通話時の音量レベルが低下することはない。
【0011】
請求項2では、請求項1において、親機は、電圧設定抵抗を介して直流電源を通話/制御線に供給しており、副親機の各々は、負荷抵抗を介して、通話/制御線に並列に接続されて、分圧回路を構成している。
すなわち、親機の電圧設定抵抗と、各副親機の負荷抵抗の並列合成抵抗とによって分圧回路を構成しているので、副親機の接続台数が増加すれば、通話/制御線の電圧は減少する。これによって、親機は、電圧検出手段が検出する電圧レベルによって副親機の接続台数を判断し、各副親機に一斉呼出時の受話アンプのゲインを設定することができる。
【0012】
請求項3では、請求項1又は請求項2において、親機は、システムの電源が投入されたときに電圧検出手段によって通話/制御線の電圧レベルを検出して、すべての副親機に対して、検出した電圧レベルに応じたゲイン可変制御設定信号を送出し、一斉呼出時における受話アンプのゲインを予め設定する。
請求項4では、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、親機、副親機の送受話回路は、マイクによって変換された音声信号のレベルと、スピーカに入力される音声信号のレベルとの大小を比較し、レベルの小さい方の音声信号の受け入れを禁止する音声スイッチ回路を、更に備えた構成としている。これによって、ハンズフリー通話(拡声通話)時におけるハウリングが防止できる。
【0013】
請求項5〜9に記載の2線式多局型インターホンシステムでは、親機、副親機の各々が、一斉呼出時の受話アンプのゲインを設定するようになっている。請求項5では、親機、副親機の各々は、通話/制御線の電圧レベルを検出する電圧検出手段と、通話切替スイッチ、通話のためのマイク、スピーカ、ゲインを可変制御可能な受話アンプを設けた送受話回路と、制御信号送受信回路と、信号処理部とを備え、かつ、それぞれの電圧検出手段、送受話回路、制御信号送受信回路は、通話/制御線に並列に接続している。親機、副親機のいずれかより一斉呼出を受けた副親機、親機側は、それぞれの電圧検出手段が検出した電圧レベルに応じて、受話アンプのゲインを設定し、上記制御信号送受信回路は、上記一斉呼出ボタンが操作されると、一斉呼出信号を上記通話/制御線に送出して、上記親機、副親機それぞれの受話アンプのゲインを一斉呼出時のものにする一方、上記個別呼出ボタンが操作されると、内線番号を含んだ個別呼出信号を上記通話/制御線に送出して、その内線番号の上記親機、又は副親機を呼び出す。
【0014】
請求項6では、請求項5において、親機は、電圧設定抵抗を介して直流電源を通話/制御線に供給しており、副親機の各々は、負荷抵抗を介して、通話/制御線に並列に接続されて、分圧回路を構成している。
請求項7では、請求項5又は請求項6において、親機、副親機の少なくとも1つは、更に表示手段を備え、信号処理部は、電圧検出手段によって検出した電圧レベルを判別して、表示手段に、システムに接続されている副親機の接続台数を表示する構成としている。
【0015】
請求項8では、請求項7において、表示手段を設けた親機、副親機の少なくとも1つは、更にアラーム手段を備えており、信号処理部は、電圧検出手段によって検出した通話/制御線の電圧レベルを、通話最低レベルと比較判別し、その電圧レベルが通話最低レベルより低下したときには、アラーム手段を作動して、それ以上の副親機の接続付加が不可能なことを報知する構成としている。
【0016】
請求項9では、請求項5〜請求項8のいずれかにおいて、親機、副親機の送受話回路は、マイクによって変換された音声信号のレベルと、スピーカに入力される音声信号のレベルとの大小を比較し、レベルの小さい方の音声信号の受け入れを禁止する音声スイッチ回路を、更に備えた構成としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面とともに説明する。
図1は、本発明の請求項1〜4に記載の2線式多局型インターホンシステムの構成を示したブロック図である。
このインターホンシステムは、親機1と、複数の副親機2(図では2台)とを、2線式の通話/制御線Lで接続して構成されている。
【0020】
親機1は、CPU等で構成され、以下の各部を制御する信号処理部10と、各副親機2との一斉通話あるいは個別通話を行うための送受話回路11と、呼出信号などの制御信号の送受を制御する制御信号送受信回路12と、通話/制御線Lの電圧レベルを検出する電圧検出手段であるA/Dコンバータ13と、一斉呼出時に操作する一斉呼出ボタンb10と、いずれかの副親機2の個別呼出時に操作する個別呼出ボタンb11とを備え、A/Dコンバータ13と送受話回路11と制御信号送受信回路12は、通話/制御線Lに並列に接続されている。
【0021】
また、送受話回路11は、通話切替スイッチsw1と、通話のためのマイクmi1及び送話アンプa11、スピーカsp1及びゲインを可変制御可能な受話アンプa10と、ハンズフリー通話を実現するための音声スイッチ回路11aと、通話/制御線Lを通じた双方向同時通話を行うための2線4線変換回路11bとを備える。なお、図中のC10,C11は、信号から直流成分を除いて音声信号のみを通過させる直流阻止用コンデンサである。
【0022】
一方の副親機2の各々は、親機1と同様の構成になっており、信号処理部20と、親機1又は他の副親機2との一斉通話あるいは個別通話を行うための送受話回路21と、呼出信号などの制御信号の送受を制御する制御信号送受信回路22と、一斉呼出時に操作する一斉呼出ボタンb20と、親機1又は他の1台の副親機2に対する個別呼出時に操作する個別呼出ボタンb21とを備え、送受話回路21と制御信号送受信回路22は、通話/制御線Lに並列に接続されている。
【0023】
また、送受話回路21は、通話切替スイッチsw2と、通話のためのマイクmi2及び送話アンプa21、スピーカsp2及びゲインを可変制御可能な受話アンプa20と、音声スイッチ回路21aと、2線4線変換回路21bとを備える。なお、図中のC20,C21は直流阻止用コンデンサである。
このような構成において、親機1は、通話/制御線Lの電圧Vを検出し、この電圧VをA/Dコンバータ13でデジタル信号に変換して、この信号レベルにより通話/制御線Lに接続している副親機2の台数を判断する。そして、これを基に、施工時、通話直前、定期的などの任意の時期に、制御信号送受信回路12から副親機2の各々に対し、接続台数の増加に従ってゲインが大きくなるようにゲイン可変制御設定信号を送出し、一斉呼出時における受話アンプa20のゲインを設定する。これによって、親機1及び各副親機2は、一斉呼出を受けたときに、受話アンプa10,a20のゲインを制御できるので、一斉通話時の音量レベルの低下が防げる。なお、親機1から各副親機2に、接続台数を示す信号を送信するようにして、各副親機2側で、一斉通話時の受話アンプa20のゲインを設定してもよい。
【0024】
このようにして、このシステムでは、親機1で副親機2の接続台数を判断するため、親機1には、電圧設定抵抗R1を介して直流電源を通話/制御線Lに供給しており、一方の副親機2の各々は、負荷抵抗R2を介して、通話/制御線Lに並列に接続されて、分圧回路を構成している。すなわち、親機1の電圧設定抵抗R1と、各副親機2の負荷抵抗R2の並列合成抵抗とによって分圧回路を構成する。これによって、副親機2の接続台数が増加すれば、通話/制御線Lの電圧Vは減少するので、親機1は、検出する電圧レベルによって副親機2の接続台数を判断できる。
【0025】
親機1及び副親機2の信号処理部10,20は、副親機2の接続台数に応じて、選択すべきゲイン可変制御信号を記憶させたテーブルなどを設けており、一斉呼出を受けたときに、信号処理部10,20から受話アンプa10,a20に、ゲイン可変制御信号を選択し設定する。これによって、親機1及び副親機2側でのゲインの選択設定操作は不要となる。
【0026】
次に、個別呼出、一斉呼出の各動作について説明する。個別呼出ボタンb11,b21が操作されると内線番号を含んだ個別呼出信号が、一斉呼出ボタンb10,b20が操作されると一斉呼出信号が、音声信号に影響を与えない高周波信号(キャリア)を変調して、通話/制御線Lに送出される。
この呼出信号を親機1、各副親機2の制御信号送受信回路12,22が受け、自己の内線番号を検出すると、信号処理部10,20は、通話切替スイッチsw1,sw2を閉じて、送受話回路11,21を通話/制御線Lに接続する。
【0027】
個別呼出時は、呼出側(呼出元)の親機1又は副親機2の送受話回路11,21と、被呼出側の親機1、副親機2の送受話回路11,21とが、1対1で通話/制御線Lに接続されるので、音声信号に対するインピーダンス整合が図れており、音声信号のレベルが減衰することはない。
また、一斉呼出時は、呼出側の親機1又は副親機の送受話回路11,21に対して、被呼出側では、すべての副親機2と親機1の送受話回路21,11が、通話/制御線Lに接続されるので、音声信号に対する送受話回路21,11の合成入力インピーダンスが低下し、音声信号のレベルが減衰してしまうが、予め、親機1から各副親機2に対して、一斉呼出を受けたときに受話アンプa10,a20に出力すべきゲイン可変制御信号を設定しているので、インピーダンス整合が図れる。
【0028】
なお、抵抗R1,R2の各々は、通話切替スイッチsw1,sw2が閉じられ、各送受話回路11,21に並列に接続されたときでも、その合成抵抗が送受話回路11,21の入力インピーダンスに殆ど影響を与えず、そのインピーダンスに等しい値になるように、各送受話回路11,21(2線4線変換回路11b,21b)のインピーダンスに比べて、著しく大きい値に設定されている。
【0029】
なお、親機1から各副親機2への一斉呼出時における受話アンプa20のゲインの設定は、施工時などのシステムの電源投入時や定期的に、通話/制御線Lの電圧レベルを検出して行うようにすればよい。これによって、いちいち操作を行わなくても、自動的に上記ゲインの更新設定ができる。
また、音声スイッチ回路11a,21aは、マイクmi1,mi2によって変換された音声信号のレベルと、スピーカsp1,sp2に入力される音声信号のレベルとの大小を比較し、レベルの小さい方の音声信号の受け入れを禁止する(図4とともに後述する)。これによって、ハンズフリー通話におけるハウリングが防止できる。
【0030】
次に、請求項5〜9に記載の2線式多局型インターホンシステムの構成について、図2とともに説明する。
このシステムでは、親機1と副親機2の各々が、一斉呼出時の受話アンプa10,a20のゲインを設定するようになっており、そのため、親機1以外に、副親機2の各々にも、通話/制御線Lの電圧レベルを検出する電圧検出手段としてA/Dコンバータ23を備えている。他の構成は、図1と同じであるので、説明は省略する。なお、各副親機2は、親機1と同様、電圧検出手段23と送受話回路21と制御信号送受信回路22を、通話/制御線Lに対して並列に接続している。
【0031】
親機1、副親機2のいずれかより一斉呼出を受けた副親機2、親機1側では、それぞれが予め、電源投入時などに検出した電圧レベルに応じて、受話アンプa10,a20のゲインを設定する。
親機1は電圧設定抵抗R1を介して直流電源を通話/制御線Lに供給し、副親機2の各々は、負荷抵抗R2を介して、通話/制御線R2に並列に接続されて、分圧回路を構成しているので、親機1、各副親機2は、検出した電圧レベルから通話/制御線Lへの接続台数が判別できる。
【0032】
なお、親機1、各副親機2による受話アンプa10,a20のゲインの可変制御は、一斉通話時には限定されず、通話する台数が変化するような場合に、通話動作の直前に通話/制御線Lの電圧レベルを検出して行うようにしてもよい。
また、図例では、親機1に、液晶画面や7セグメント表示器などで表示手段を構成する表示回路14と、アラーム音やブザー音を鳴動させるアラーム回路15とを備えている。なお、ここでは、これらは親機1に備えられているが、親機1と副親機2の少なくとも1台に備えればよく、また、表示回路14とアラーム回路15の両方を備える必要はなく、いずれか一方でもよい。
【0033】
信号処理部10は、検出した電圧レベルを判別して、表示回路14によって、システムに接続されている副親機2の接続台数を表示する。また、信号処理部10は、検出した通話/制御線Lの電圧レベルを、通話最低レベルと比較判別し、その電圧レベルが通話最低レベルより低下したときには、アラーム回路15を作動して、それ以上の副親機2の接続付加が不可能なことを報知する。
【0034】
なお、この構成でも、音声スイッチ回路11a,21aは、マイクmi1,mi2によって変換された音声信号のレベルと、スピーカsp1,sp2に入力される音声信号のレベルとの大小を比較し、レベルの小さい方の音声信号の受け入れを禁止することによって、ハンズフリー通話におけるハウリングを防止している。
【0035】
次に、参考例の2線式多局型インターホンシステムについて、図3,4とともに説明する。ここでは、ハンズフリー通話を実現する音声スイッチ回路に特徴を有している。親機1と副親機2の各々は、通話切替スイッチsw1,sw2と、通話のためのマイクMI1,MI2を有した送話回路60,70と、スピーカSP1,SP2を有した受話回路61,71と、音声スイッチ回路50と、一斉呼出ボタンb10,b20、個別呼出ボタンb11,b21が操作されたときに親機1、副親機2を指定した呼出信号を通話/制御線Lに出力するとともに、呼出信号を検出する制御信号送受信回路12,22と、信号処理部10,20とを備え、送話回路60,70と受話回路61,71と制御信号送受信回路12,22を、通話/制御線Lに並列に接続する。
【0036】
また、音声スイッチ回路50は、送話回路60,70と受話回路61,71とを並列に接続し、送話回路60,70側に常開型の制御接点sw10,sw20を設け、マイクMI1,MI2から入力された音声信号のレベルが、スピーカSP1,SP2に入力される音声信号のレベルより大きい場合に、制御接点sw10,sw20を閉じる構成としている。
【0037】
この図では、親機1から、各副親機2を一斉呼出を行い、マイクMI1を通じて音声で呼び掛けている状態を示している(親機1の制御接点sw10が閉状態、副親機2の制御接点sw20が開状態)。このとき、各副親機2では、制御信号送受信回路22が一斉呼出信号を受信し、通話切替スイッチsw2を閉じると同時に、スピーカSP2のミュート手段(不図示)を解除して呼出音を鳴動させ受話を可能にする。この呼掛けに対して、副親機2側が音声で応答すれば、音声スイッチ回路50によって制御接点sw20が閉じられ送話が可能になる。
【0038】
このように動作するため、音声スイッチ回路50の内部構成は、図4に示すようになっており、検出回路51が、マイクMI1,MI2によって変換された音声信号のレベルと、スピーカSP1,SP2に入力される音声信号のレベルを比較判別して、送話回路60,70、受話回路61,71のうち音声信号のレベルが大きい方のみを、通話/制御線Lに切替え接続する。そのため、送話側の制御接点STと受話側の制御接点SRを、各々有しており、いずれか一方のみを閉じることによって、マイクMI1,MI2とスピーカSP1,SP2間でのハウリングを防いでいる。また、検出回路51は、信号処理部10,20に対して、どちらの制御接点ST,SRを閉じているのかを示す制御出力(TXC)を行っているので、信号処理部10,20は。マイクMI1,MI2から音声入力があり、送話側の制御接点STが閉じられたことを検出すれば、同時に制御接点sw10,sw20を閉じる。
【0039】
受話回路61,71の入力インピーダンスは、送話回路60,70の出力インピーダンスよりも十分に大きい値に設定した構成になっており(例えば、各々、30kΩと600Ω)、一斉呼出があったときは、音声信号に対して高インピーダンスの受話回路61,71のみを通話/制御線Lに接続する。
すなわち、常時は、インピーダンスの高い受話回路61,71が、通話/制御線Lに接続されており、送話時にのみ、インピーダンスの低い送話回路60,70が並列に加わって通話/制御線Lに接続される。これによって、副親機2の接続台数が増えたとしても、音声信号のレベルの減衰を抑えることができ、S/N比も低下しない。この例では、副親機2の接続台数が1〜5台の間で変化しても、音声信号のレベル変化は、1dB以内で収まることになるので、一斉通話時の音量は殆ど変化しない(図7を参照)。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明の請求項1〜請求項4に記載の2線式多局型インターホンシステムは、親機が、通話/制御線の電圧レベルを検出して副親機の接続台数を判別し、副親機の各々に対して、一斉呼出時における受話アンプのゲインを設定する。これによって、各副親機は、一斉呼出を受けたときに、受話アンプのゲインを制御できるので、一斉通話時の音量レベルが低下することはない。また、各副親機側には、電圧検出手段を備える必要がないので、コストアップを抑えることが出来る。
【0041】
特に、請求項3では、親機はシステムの電源が投入されたときに、すべての副親機に対して、一斉呼出時における受話アンプのゲインを設定するので、特別な操作を必要とせず、自動的に一斉通話時の音量レベルの保証ができる。また、請求項4では、音声スイッチ回路によって、ハンズフリー通話におけるハウリングが防止できる。
【0042】
請求項5〜9に記載の2線式多局型インターホンシステムは、親機と副親機の各々が、通話/制御線の電圧レベルを検出して副親機の接続台数を判別し、一斉呼出時における受話アンプのゲインを自動的に設定する。これによって、親機、各副親機は、一斉呼出を受けたときに、受話アンプのゲインを制御して、一斉通話時の音量レベルの低下を防ぐことが出来る。
【0043】
特に、請求項7では、親機、副親機は、システムに接続されている副親機の接続台数を表示するので、システム構成が容易に分かる。また、請求項8では、現在接続している台数以上の副親機の接続付加が不可能なことが報知されるので、新たに副親機を接続した後、一斉通話ができなくなることを未然に防止できる。更に、請求項9では、音声スイッチ回路によって、ハンズフリー通話におけるハウリングが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2線式多局型インターホンシステムの構成を示したブロック図である(請求項1〜4)。
【図2】本発明の2線式多局型インターホンシステムの構成を示したブロック図である(請求項5〜9)。
【図3】参考例の2線式多局型インターホンシステムの構成を示したブロック図である。
【図4】音声スイッチ回路の内部構成を示したブロック図である。
【図5】2線式多局型インターホンシステムの構成を示した図である。
【図6】従来の2線式多局型インターホンシステムの問題を説明するための模式図である。
【図7】従来の2線式多局型インターホンシステムの問題を説明するための模式図である。
Claims (9)
- それぞれに一斉呼出ボタン、個別呼出ボタンを備えた親機と複数の副親機とを、通話/制御線で接続して構成された2線式多局型インターホンシステムにおいて、
上記親機は、
通話/制御線の電圧レベルを検出する電圧検出手段と、通話切替スイッチ、通話のためのマイク、スピーカ、ゲインを可変制御可能な受話アンプを設けた送受話回路と、制御信号送受信回路と、信号処理部とを備えるとともに、電圧検出手段、送受話回路、制御信号送受信回路は、上記通話/制御線に並列に接続されており、
上記副親機の各々は、
通話切替スイッチ、通話のためのマイク、スピーカ、ゲインを可変制御可能な受話アンプを設けた送受話回路と、制御信号送受信回路と、信号処理部とを備えるとともに、それぞれの送受話回路と制御信号送受信回路は、上記通話/制御線に並列に接続されており、
上記親機では、上記電圧検出手段によって通話/制御線の電圧レベルを検出して、上記副親機の各々に対して、検出した電圧レベルに応じたゲイン可変制御設定信号を送出し、一斉呼出時における受話アンプのゲインを予め設定し、
上記制御信号送受信回路は、
上記一斉呼出ボタンが操作されると、一斉呼出信号を上記通話/制御線に送出して、上記親機、副親機それぞれの受話アンプのゲインを一斉呼出時のものにする一方、
上記個別呼出ボタンが操作されると、内線番号を含んだ個別呼出信号を上記通話/制御線に送出して、その内線番号の上記親機、又は副親機を呼び出す構成としている2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項1において、
上記親機は、
電圧設定抵抗を介して直流電源を通話/制御線に供給しており、
上記副親機の各々は、負荷抵抗を介して、通話/制御線に並列に接続されて、分圧回路を構成している2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項1又は請求項2において、
上記親機は、
システムの電源が投入されたときに上記電圧検出手段によって通話/制御線の電圧レベルを検出して、すべての副親機に対して、検出した電圧レベルに応じたゲイン可変制御設定信号を送出し、一斉呼出時における受話アンプのゲインを予め設定する構成としている2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
上記親機、副親機の送受話回路は、
マイクによって変換された音声信号のレベルと、スピーカに入力される音声信号のレベルとの大小を比較し、レベルの小さい方の音声信号の受け入れを禁止する音声スイッチ回路を、更に備えた構成としている2線式多局型インターホンシステム。 - それぞれに一斉呼出ボタン、個別呼出ボタンを備えた親機と複数の副親機とを、通話/制御線で接続して構成された2線式多局型インターホンシステムにおいて、
上記親機、副親機の各々は、
通話/制御線の電圧レベルを検出する電圧検出手段と、通話切替スイッチ、通話のためのマイク、スピーカ、ゲインを可変制御可能な受話アンプを設けた送受話回路と、制御信号送受信回路と、信号処理部とを備え、かつ、
それぞれの電圧検出手段、送受話回路、制御信号送受信回路は、上記通話/制御線に並列に接続した構成としており、
親機、副親機のいずれかより一斉呼出を受けた副親機、親機側では、
それぞれの電圧検出手段が検出した電圧レベルに応じて、受話アンプのゲインを設定し、
上記制御信号送受信回路は、
上記一斉呼出ボタンが操作されると、一斉呼出信号を上記通話/制御線に送出して、上記親機、副親機それぞれの受話アンプのゲインを一斉呼出時のものにする一方、
上記個別呼出ボタンが操作されると、内線番号を含んだ個別呼出信号を上記通話/制御線に送出して、その内線番号の上記親機、又は副親機を呼び出す構成としている2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項5において、
上記親機は、
電圧設定抵抗を介して直流電源を通話/制御線に供給しており、
上記副親機の各々は、
負荷抵抗を介して、通話/制御線に並列に接続されて、分圧回路を構成している2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項5又は請求項6において、
上記親機、副親機の少なくとも1つは、
更に表示手段を備え、上記信号処理部は、
上記電圧検出手段によって検出した電圧レベルを判別して、上記表示手段に、システムに接続されている副親機の接続台数を表示する構成としている2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項7において、
上記表示手段を設けた親機、副親機の少なくとも1つは、
更にアラーム手段を備えており、
上記信号処理部は、
上記電圧検出手段によって検出した通話/制御線の電圧レベルを、通話最低レベルと比較判別し、その電圧レベルが通話最低レベルより低下したときには、上記アラーム手段を作動して、それ以上の副親機の接続付加が不可能なことを報知する構成としている2線式多局型インターホンシステム。 - 請求項5〜請求項8のいずれかにおいて、
上記親機、副親機の送受話回路は、
マイクによって変換された音声信号のレベルと、スピーカに入力される音声信号のレベルとの大小を比較し、レベルの小さい方の音声信号の受け入れを禁止する音声スイッチ回路を、更に備えた構成としている2線式多局型インターホンシステム。
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