JP3616382B2 - 鉄筋加工仕様算出装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋建造物を構築する際に用いる鉄筋の切断・屈曲・伸長仕様を算出する為の鉄筋加工仕様算出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日の躯体積算システムには、特開2001−123664号公報の如く図面編集装置等によってコンピュータシステムに予め登録した躯体構成要素の配置を示す配置データと、配置された躯体構成要素に各々与えられた内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる内在部材の位置座標等を用いて三次元的な演算を施し、当該躯体に用いられる鉄筋の加工仕様を自動的に導き出す鉄筋加工仕様算出装置としての機能が備わっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、躯体は多くの躯体構成要素の組合せによるものであるから、各躯体構成要素の配置によって生じる鉄筋間の干渉や、鉄筋と鉄骨など同種或いは異種の内在部材間の干渉が存在する。それにも関わらず、従来の躯体積算システムの分野では、その様な干渉状態を、当該干渉状態に係る各内在部材の仕様や寸法等に基づき数値的に算出し出力する手段が無く、現場での実物合わせに委ねることがほとんどであった。
【0004】
尚、前記寸法とは、各躯体構成要素の外寸である。前記内在部材とは、種々の躯体構成要素に内在する鉄筋や鉄骨等の主な部材を総称したものである。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであって、コンピュータシステム上で、同種或いは異種の内在部材間の干渉状態を数値的に算出し、若しくはその様な干渉状態に対する対策を事前に施すことが出来る鉄筋加工仕様算出装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明による鉄筋加工仕様算出装置は、各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋の線分を特定する三次元座標を取得すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨の表面又は芯面を特定する三次元座標を取得し、前記各表面又は芯面について、当該面を貫通する前記線分との交点座標を保存する干渉座標算出手段を具備したことを特徴とする。
【0007】
各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋の線分の三次元座標及びその線分に関する属性を取得すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨の表面又は芯面の三次元座標及びその面に関する属性を取得し、前記各表面又は芯面について、当該面を貫通する線分との交点座標、貫通する線分のベクトル、並びに当該面及び線分各々の属性を保存する干渉座標算出手段を具備した構成としても良い。
【0008】
尚、配置データとは、躯体構成要素の仕様及び配置座標並びに通芯に対する偏芯量など、配置する部材及び場所を特定する為に必要なデータであり、内在部材リストデータとは、躯体構成要素の仕様に応じて設定された鉄骨の配設状態や配筋状態を納めたデータ群である。前記線分とは、隣接する通過基準点(例えば、各鉄筋の端点や屈曲点など、当該鉄筋の位置及び形状を示す際の基点となり得る部分を指す。)間において鉄筋が直線的である場合は、当該直線部を指し、隣接する通過基準点間において鉄筋が湾曲している場合は、当該基準点間の湾曲部の両端点を結ぶ曲線を指す。
【0009】
前記線分を特定する三次元座標、或いは表面又は芯面を特定する三次元座標とは、躯体が置かれる基準面(例えば水平面)をX軸及びY軸を含む平面と設定し、当該基準面と直交するZ軸を加えた三次元座標系で示された座標であって、前記線分、或いは表面又は芯面の、位置及び範囲の特定に必要な端点又は頂点などの位置基準点の座標を、前記配置データが示す配置状況及び内在部材リストデータが示す配筋態様から算出したものである。加工仕様とは、何mmの前記線分に続いて何処方向へ何度で屈曲させるといった加工の仕方を少なくとも数値的に示したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による加工仕様算出装置の実施の形態を図面に基づき説明する。本発明による加工仕様算出装置は、図1の如くいわゆるパーソナルコンピュータ等と、当該パーソナルコンピュータ等へ各種インターフェースを介して接続される入力装置及び出力装置とから構成された躯体積算関連システムの一役を担い、通常は、通芯、平面図、及び階名・階高、並びに躯体構成要素リスト及びそれらの各仕様をはじめとする躯体仕様を入力する為の図面編集装置5や、躯体に用いた鉄筋、鉄骨、コンクリート等の積算を行う為の躯体積算装置6などと共に、ハードウエア資源を共用した躯体積算システムを構築したものである。
【0011】
前記パーソナルコンピュータ等は、周知の如く、CPU、メモリー、及び記憶装置等のハードウエア資源を備えた一種のコンピュータシステムであり、記憶装置にインストールされたプログラム、或いは外部記憶装置に記録されたプログラムが起動することによって当該加工仕様算出装置の諸機能が起動することとなる。
【0012】
上記図面編集装置によってパーソナルコンピュータへ前記躯体仕様が既に入力され、前記躯体仕様が、前記記憶装置等にデータベースとして保存されていることを前提として加工仕様算出装置を起動すれば、先ず、寸法決定手段8の稼働により各躯体構成要素の寸法が決定される(図2参照)。
【0013】
寸法の決定は、連続基礎、柱及び梁の断面寸法、並びに連続基礎、スラブ及び壁の厚さにあっては、表1に示す如く、平面図を入力する際に、その仕様が明示された設計図書の図面・数値内容を登録する入力操作(数値入力やマウス操作等)によって自動設定或いは手動設定された三次元座標(躯体が置かれる基準面(例えば水平面)をX軸及びY軸を含む平面と設定し、当該基準面と直交するZ軸を加えた三次元座標系で示された座標。以下同じ。)から算出される。
【0014】
【表1】
Figure 0003616382
【0015】
また、連続基礎、柱及び梁の軸方向の寸法にあっては、表2に示す様に、当該躯体構成要素とその軸方向に存在する躯体構成要素との境界、又は当該躯体構成要素の始点と終点に基づいてその外縁が設定され、当該外縁の基点或いは始点又は終点など当該外縁を特定するに必要な三次元座標を算出し、当該三次元座標系における躯体構成要素の傾斜と湾曲を加味した増減を行う形で算出される。
【0016】
【表2】
Figure 0003616382
【0017】
更に、スラブや壁の平面寸法にあっては、当該躯体構成要素の周囲に存在する躯体構成要素との境界、又は躯体構成要素の端辺に基づいてその外縁が設定され、当該外縁の基点或いは始点又は終点など当該外縁を特定するに必要な三次元座標を算出し、それに当該三次元座標系における躯体構成要素の傾斜と湾曲を加味した増減を行う形で算出される。上記算出方法のいずれにあっても、基本的に前記三次元座標で示されるポイント間の直線距離或いは曲線距離を算出するという形で行われ、後に、内在部材特定手段28の稼働により予め設定された内在部材リストデータを参照して、躯体構成要素に含まれる内在部材及び当該躯体構成要素内における断面レイアウト(断面位置データ等)が特定され、前記の如く得られた寸法を用いて当該内在部材各々の加工仕様が導き出されることとなる。
【0018】
独立した躯体構成要素に含まれる内在部材の加工仕様は、前記寸法と予め設定された内在部材リストデータから導き出されるが、特別に、柱、梁、連続基礎、スラブ等の連続して躯体の一部を形作る躯体構成要素にあっては、前記寸法の決定の他、連続情報取得手段7の稼働により、平面図に含まれる配置データからそれら躯体構成要素の連続状態が導き出されると共に、前記内在部材リストデータ等を参照しつつ角度算出手段27によって前記連続状態にある躯体構成要素間の相対角度が算出される等して加工仕様が導き出される(図2参照)。
【0019】
以下、仮に、折れ曲がった状態で連なる梁、及びそれに内包される鉄筋の連続状態を導き出す際の例を図4に基づき説明する。連続情報取得手段7は、躯体仕様を参照して、図4(イ)の如く順次選択された梁の芯線Pが向かう方向に断面が一部でも重なる梁9を検出し、前記躯体構成要素リストに含まれる内在部材リストデータに則って、長手方向に連なる梁9の内部に配設されるべき鉄筋10を順次連結する(図4(ロ)参照)。特にこの例では、梁9を配置する際、その梁9の断面11を配置するという形で行われるので、連続する梁群の始端断面11aから終端断面11bに至るまで配置された梁9の断面を順次検出していくと言う形で行われる。
【0020】
この処理は、連結されるべき鉄筋10を内包する梁9を全て検出するまで行われるが、連結されるべき鉄筋10を内包する梁9が平面図や躯体構成要素リストから観てまだ存在するにも関わらず、途中で当該梁9の芯線Pの方向で続く梁9の断面を検出できなくなった場合、即ち、前の梁9の芯線Pの向かう方向が次の梁9にて大きく変化した場合は、変化の始点となる断面に続く部分の芯線P、例えば、当該梁9の始端と末端、始端と中間点、又は末端と中間点との断面の中心の三次元座標を結ぶ芯線Pが新たな芯線Pとなり、各芯線Pに対して平行に配設される鉄筋10の連結点が当該梁9の内部に配設される鉄筋10の通過基準点12となる。
【0021】
更に、座標変換手段13を起動し、各鉄筋10の通過基準点12の三次元座標を、鉄筋10の線分を2つ以上含んだ仮想の面を基面14とする相対的な三次元座標(以下、相対座標と記す。)に変換する。以下、図4(ロ)に示す柱の鉄筋の中から一本の鉄筋10aを抜粋して行った具体的な変換手順の一例を図5に基づき説明する。
【0022】
尚、基面14とは、前記加工仕様を表す際に最も都合が良いと選択された面である。具体的には、各鉄筋10に含まれる二つの線分15,15と平行な平面を以て基面14とするのが、折り曲げ作業を少しでも省略できる点で効率的であるが、基面14を構成するものとして選択される線分15によって加工時における作業性も異なり、各鉄筋10が含む線分15のうちで最も長い線分15aと2番目に長い線分15bを含む平面を以て基面14とすることが便利な場合が多く、同様の見方からすれば、各鉄筋10が含む線分15のうちで最も長い線分15aを基軸16とするのが便利な場合も多い。
【0023】
1) 前記通過基準点を結ぶ線分15のうち最も長い線分(この例ではこれを基軸16とする。)15aを鉄筋から検出する。
2) 前記基軸16が当該相対座標系のX軸と平行となるように複数の線分15が連結して成る対象鉄筋10a全体を移動させ、対象鉄筋10bとして各通過基準点12の座標を更新する。
3) 前記通過基準点12を結ぶ線分のうち2番目に長い線分15bを検出する。
4) 2番目に長い線分15bが当該相対座標系のXY平面に対して平行となるようにそのX軸と平行な軸を中心に前記鉄筋15b全体を回転させ、対象鉄筋10cとして各通過基準点12の座標を更新する(この例では、ここで更新された座標を相対座標とし、前記基軸16、即ち、最も長い線分15aと2番目に長い線分15bとで定まる面を基面14とした。)。
【0024】
続いて、角度算出手段27は、この様に変換されて成る相対座標を用いて、基軸16以外の各線分15について前記基軸16と他の線分15との相対角度を、前記基軸16を含んだ基面14に対する水平角α及び垂直角βという形で算出する。算出結果は、適宜設けられた出力装置へ、例えば、対象鉄筋10c全体を、図5(ロ)の如く、前記相対座標系のX−Y平面、X−Z平面、場合によってはY−Z平面へ投影した2次元の図面を以て表示し、それぞれの図面において各線分15にかかる水平角α及び垂直角β並びに長さを表記しておけば良い。
【0025】
尚、上記表示方法を挙げたことによって、必要に応じて基軸16以外の線分15との相対角度で示すことを妨げるものではなく、場合によっては、図8の二点鎖線円内に示す如く隣接する通過基準点12,12で定まる線分15の長さと、隣接する通過基準点12,12間の差分座標によって表す場合もある。隣接する通過基準点12,12間の差分座標とは、前記隣接する通過基準点12,12間の三次元座標の差分を絶対値で示したものであり、この場合も、前記相対角度で示す場合と同様の基準を持って相対座標系の基面14を設定することが有効となる。
【0026】
この様な加工仕様算出処理は、図6及び図7に示す曲線的な梁9を含む処理にも適用出来、その際も、各鉄筋10の加工仕様を、隣接する通過基準点12,12で定まる線分15の長さと、当該鉄筋10が含む線分15から選択した基軸16と他の線分15との相対角度又は隣接する通過基準点12,12間の差分座標により、当該湾曲部17の曲がり量をも含めて充分明確に示すことができるものである。
【0027】
前記のごとく、前記内在部材特定手段28の稼働によって、予め設定された躯体仕様を参照して、当該躯体構成要素に含まれる内在部材が特定されるが、内在部材として鉄骨が含まれる場合もあり得る。この様な場合、前記躯体仕様に含まれる内在部材リストデータには、例えば、梁や柱等の場合は、コンクリートの断面形状及び鉄骨の断面形状等がその相対位置を示す形で含まれており、因みに、内在部材に含まれないその他の鉄骨の位置情報は、前記躯体仕様に平面図や立面図としてその断面形状、並びに配置データに基づく絶対位置が登録されている。
【0028】
そして、折れ曲がった状態で連なる梁、及びそれに内包される鉄骨の連続状態を導き出すにあたり、連続情報取得手段7は、躯体仕様を参照して、図11(イ)の如く順次選択された梁の芯線Pが向かう方向に断面が一部でも重なる梁9を検出し、前記躯体構成要素リストに含まれる内在部材リストデータに則って、長手方向に連なる梁9の内部に配設されるべき鉄骨18を構成している各表面(ここでは表面19を用いたが、処理スピード等を考慮して芯面を用いても良い)19を順次連結する(図11(ロ)参照)。そして、必要に応じ、各表面19の端辺を連結することによって、連続する鉄骨18の連結部の断面が特定され、鉄骨18の連結等の作業に適宜利用される。尚、上記鉄骨前記鉄筋10の連続情報を得る場合と同様に、この例では、梁9を配置する際、その梁9の断面11を配置するという形で行われるので、連続する梁群の始端断面11aから終端断面11bに至るまで配置された梁9の断面を順次検出していくと言う形で行われる。
【0029】
しかしながら、前記の如く鉄筋10の加工仕様が導かれた躯体構成要素は、それ自体が単体で存在するわけではなく、複数の躯体構成要素と連結し、各躯体構成要素に包含される鉄筋10や鉄骨18が相互に組み合って存在する。よって、上記の如く単純に各躯体構成要素及びそれに包含される鉄筋10や鉄骨18の加工仕様を導き出すだけでは、相連結する躯体構成要素に含まれる鉄筋10や鉄骨18が相互に干渉し、実際の現場において極めて煩雑な修正加工を施す必要が生じる場合が少なくない。殊に、鉄筋10と鉄骨18とが、図9及び図10の如く干渉し合う場合には、鉄骨18に対して鉄筋10が通過する孔を設けなければならず、その様な孔を現場作業中に設けることは、予め孔を設けておく場合と比較して時間的なロスも大きくなる。
【0030】
上記実情に鑑み、当該加工仕様算出装置は、干渉座標算出手段1によって躯体構成要素に含まれる内在部材間の干渉座標の算出処理を行うことが出来るように設計されている。以下、当該干渉座標算出処理の具体例を、鉄骨18と鉄筋10とが相互に干渉している場合に基づき説明する。
【0031】
先ず、躯体仕様から各躯体構成要素に含まれる鉄筋10に含まれる線分15の前記三次元座標及びその線分15に関する属性(径をはじめとする鉄筋10の仕様等)を取得し、更に、同躯体仕様から各躯体構成要素に含まれる前記鉄骨18の表面(平面であるか曲面であるかは問わない。)19の三次元座標及びその面に関する属性(厚みや幅をはじめとする鉄骨の仕様等)を取得する。そして、前記各鉄骨18の表面19について、当該鉄骨18の表面19を貫通している鉄筋10の持つ線分15との交点座標と当該線分15の方向ベクトル、並びに当該表面19及び線分15各々の属性を保存する。
【0032】
尚、前記鉄筋10の持つ線分15として用いるものは、鉄筋の中心を通る軸であっても良いが、太さを考慮すべく、鉄筋10自体をN角柱として仮定し、前記軸を中心とした半径(鉄筋10の太さ/2)の周面上に存在するN(任意の自然数)本の稜線であっても良い(図3(ハ)(ニ)参照)。また、鉄骨18の面を表現するものとして用いられるものには、前記連続情報を得る場合と同様に、平面、旋回曲面、球面、ベジエ曲面、Bスプライン曲面等が挙げられる。前記干渉座標算出処理の対象となる鉄骨18の面(交点が算出される面)としては、鉄骨18の表面を採用しても良いし、面厚を考慮せず鉄骨18の芯面を採用しても良い(図3(イ)(ロ)参照)。
【0033】
上記の如く、鉄骨18の表面19を構成する平面或いは当該鉄骨18の芯となる芯面と、当該鉄骨18と干渉する鉄筋10の特定線分15との交点の算出結果及び前記鉄筋10及び鉄骨18の属性(或いは面及び線分15の属性)から、鉄骨18を貫通する鉄筋10が通過する為の孔の場所及び寸法を導き出すことができる。前記軸を用いる場合は、前記交点座標を中心とする孔として導かれ、前記稜線を用いる場合には、各稜線との交点座標を結んだ孔として導かれる。また、鉄筋10同士の干渉にあっても、相干渉する鉄筋10の特定線分15の三次元座標及びそれら鉄筋10に関する前記属性を取得し、それらの交点を算出することによって、切断等を行う箇所並びに寸法を導き出すことができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の如く、本発明による加工仕様算出装置によれば、各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋の線分の三次元座標を取得すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨の表面又は芯面の三次元座標を取得し、前記各表面又は芯面について、当該面を貫通する線分との交点座標を保存する干渉座標算出手段を具備した構成によって、鉄骨表面を構成する平面或いは当該鉄骨の芯となる芯面と、当該鉄骨と干渉する鉄筋の線分との交点の算出結果から、鉄骨を貫通する鉄筋が通過する為の孔の場所を導き出すことができる。
【0035】
また、各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋の線分の三次元座標及びその線分に関する属性を取得すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨の表面又は芯面の三次元座標及びその面に関する属性を取得し、前記各表面又は芯面について、当該面を貫通する線分との交点座標、貫通する線分のベクトル、並びに当該面及び線分各々の属性を保存する干渉座標算出手段を具備した構成によって、鉄骨表面を構成する平面或いは当該鉄骨の芯となる芯面と、当該鉄骨と干渉する鉄筋の線分との交点の算出結果及び前記鉄筋及び鉄骨の属性から、鉄骨を貫通する鉄筋が通過する為の孔の場所及び寸法を導き出すことができる。現場での実物合わせという手間のかかる作業も回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加工仕様算出装置の躯体積算関連システムにおける位置づけを示すブロック図である。
【図2】本発明による加工仕様算出装置の一例を示すブロック図である。
【図3】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)本発明による加工仕様算出装置における干渉座標算出処理の基準となる面又は線分の例を示す説明図である。
【図4】(イ)(ロ)連続した躯体構成要素の一例たる梁群の連続状況の一例を示す概略図である。
【図5】(イ)(ロ)本発明による加工仕様算出装置の座標変換手段の処理態様の一例を示す説明図と、加工仕様の一態様であるところの2次元投影図の一例を示す説明図である。
【図6】(イ)(ロ)連続した躯体構成要素の一例たる梁群の連続状況の一例を示す概略図である。
【図7】(イ)(ロ)本発明による加工仕様算出装置の座標変換手段の処理態様の一例を示す説明図と、加工仕様の一態様であるところの2次元投影図の一例を示す説明図である。
【図8】本発明による加工仕様算出装置で出力される加工仕様の一例を示す要部説明図である。
【図9】躯体構成要素に含まれる内在部材の干渉状況の一例を示す説明図である。
【図10】躯体構成要素に含まれる内在部材の干渉状況の一例を示す要部拡大図である。
【図11】(イ)(ロ)連続した躯体構成要素の一例たる梁群の連続状況の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 干渉座標算出手段,5 図面編集装置,6 躯体積算装置,
7 連続情報取得手段,8 寸法決定手段,
9 梁,10 鉄筋,11 断面,12 通過基準点,
13 座標変換手段,14 基面,15 線分,16 基軸,17 湾曲部,
18 鉄骨,19 表面,27 角度算出手段,28 内在部材特定手段,
α 水平角,β 垂直角,P 芯線,

Claims (5)

  1. プログラムが起動することによって加工仕様算出装置の諸機能が起動するコンピュータシステムであって
    躯体仕様を参照し躯体構成要素の寸法を決定する寸法決定手段(8)と、
    躯体仕様を参照し躯体構成要素の連続状態を導き出す連続情報取得手段(7)と、
    内在部材リストデータを参照して躯体構成要素に含まれる内在部材の仕様及び配置を特定し前記寸法を用いて前記内在部材の加工仕様を導き出す内在部材特定手段(28)と、
    連続状態にある躯体構成要素間の相対角度を算出し当該連続状態にある躯体構成要素の内在部材の加工仕様を導き出す角度算出手段(27)と、
    前記各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋(10)の線分(15)を特定する三次元座標を取得すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨(18)の表面(19)又は芯面を特定する三次元座標を取得し、前記各表面(19)又は芯面について、当該面を貫通する前記線分(15)との交点座標を保存する干渉座標算出手段(1)を具備する鉄筋加工仕様算出装置。
  2. プログラムが起動することによって加工仕様算出装置の諸機能が起動するコンピュータシステムであって
    躯体仕様を参照し躯体構成要素の寸法を決定する寸法決定手段(8)と、
    躯体仕様を参照し躯体構成要素の連続状態を導き出す連続情報取得手段(7)と、
    内在部材リストデータを参照して躯体構成要素に含まれる内在部材の仕様及び配置を特定し前記寸法を用いて前記内在部材の加工仕様を導き出す内在部材特定手段(28)と、
    連続状態にある躯体構成要素間の相対角度を算出し当該連続状態にある躯体構成要素の内在部材の加工仕様を導き出す角度算出手段(27)と、
    前記各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋(10)の線分(15)の三次元座標及びその線分(15)に関する属性を取得すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨(18)の表面(19)又は芯面の三次元座標及びその面に関する属性を取得し、前記各表面(19)又は芯面について、当該面を貫通する線分(15)との交点座標、貫通する線分のベクトル、並びに当該面及び線分(15)各々の属性を保存する干渉座標算出手段(1)を具備する鉄筋加工仕様算出装置。
  3. 内在部材リストデータに則って長手方向に連なる躯体構成要素の内部に配設されるべき鉄筋を順次連結する前記連続情報取得手段(7)と、各鉄筋の通過基準点の三次元座標を、鉄筋の線分を2つ以上含んだ仮想の面を基面とする相対的な三次元座標に変換する座標変換手段(13)を具備した前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の鉄筋加工仕様算出装置。
  4. プログラムが起動することによって加工仕様算出装置の諸機能が起動するコンピュータシステムを、
    前記各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋(10)の線分(15)を特定する三次元座標を取得してメモリーに保存すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨(18)の表面(19)又は芯面を特定する三次元座標を取得してメモリーに保存し、前記各表面(19)又は芯面について、当該面を貫通する前記線分(15)との交点座標をメモリーに保存する干渉座標算出手段(1)を具備した加工仕様算出装置として機能させるプログラム。
  5. プログラムが起動することによって加工仕様算出装置の諸機能が起動するコンピュータシステムを、
    前記各躯体構成要素の配置データ、内在部材リストデータに基づき、各躯体構成要素に含まれる鉄筋(10)の線分(15)の三次元座標及びその線分(15)に関する属性を取得してメモリーに保存すると共に、各躯体構成要素に含まれる鉄骨(18)の表面(19)又は芯面の三次元座標及びその面に関する属性を取得してメモリーに保存し、前記各表面(19)又は芯面について、当該面を貫通する線分(15)との交点座標、貫通する線分のベクトル、並びに当該面及び線分(15)各々の属性をメモリーに保存する干渉座標 算出手段(1)を具備した鉄筋加工仕様算出装置として機能させるプログラム。
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