JP2942457B2 - 躯体積算システム - Google Patents

躯体積算システム

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JP2942457B2
JP2942457B2 JP6044885A JP4488594A JP2942457B2 JP 2942457 B2 JP2942457 B2 JP 2942457B2 JP 6044885 A JP6044885 A JP 6044885A JP 4488594 A JP4488594 A JP 4488594A JP 2942457 B2 JP2942457 B2 JP 2942457B2
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徹 中島
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AAKITETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の積算を行う躯
体積算システムに関する。
【0002】
【従来の技術】建造物は、着工前にその仕様を決定する
ことに加えて、鉄筋、型枠、コンクリート、鉄骨等の積
算を行わなければならない。例えば、鉄筋建造物の鉄筋
積算作業は、その建造物を構成する各要素に対して、配
筋共通仕様書等、法定基準を含む多くの情報を参照しつ
つ、鉄筋の所要本数及びその内訳などを、導出するもの
である。この作業は、多くの労力と時間を費やすことに
加えて、構成要素のリストアップ漏れや、積算間違いが
発生しやすい。これは、型枠、コンクリート、鉄骨等の
積算作業にも言えることであり、工事の日程等に大きな
影響を与えるものである。この様に、作業時間の短縮や
正確な積算を実現するための、コンピュータによる躯体
積算システムの導入が望まれ、近年多数実用化されてい
る。
【0003】鉄筋の積算を例にあげると、従来より利用
されている積算システムは、配筋共通仕様書に関するデ
ータをあらかじめ備えており、加えて作業者が、建造物
の各種構成要素個々に対する複数の個別仕様を、個々に
対応する記号と共にあらかじめ登録することによって、
参照用データが構成される。そこで参照用データとして
登録された各構成要素の記号及びその位置関係、縦横通
芯のスパン、階高、柱面振分寸法、梁通芯振分寸法等
を、システムに登録することによって積算結果が得られ
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
積算システムは、前記各データをリストに書込む形態の
登録方式が採られており、そのリストは、柱、梁等各構
成要素の種別ごとに作成されるので、図面から拾い出す
際の登録漏れや登録ミス等、登録時の不備が発生しやす
い。又、従来見積もり段階での図面には詳細な寸法の表
示が無く、図面記載の梁、スラブ、壁等のシステムへの
登録は、いちいち図面に物差しを当てて寸法を読み取り
ながら行わなければならなかった。しかも、前記配筋リ
ストの数字及び記号のみで、各構成要素の全体的位置関
係や躯体仕様の登録状態を明確に把握することは極めて
困難であり、配筋リストのチェック作業も極めて煩雑な
ものであった。中には登録した構成要素でディスプレイ
画面上に作図し、図形として登録漏れをチェックする機
能を設けたシステムも存在するが、登録作業と共に作図
されるものではなく、登録する躯体仕様としての機能を
果たすものでもなかった。しかも、同時に数値、記号な
ど各種データが表示されることがないので、チェック環
境の充実を図る機能としては不十分なものであった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であり、簡単且つ正確に登録できるデータ登録環境と、
高いチェック環境を兼ね備えた躯体積算システムの提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
成された本発明による躯体積算システムは、躯体仕様を
登録する登録手段と、該仕様より少なくとも躯体の構成
要素の所要量の積算結果を導出し保存する演算手段と、
積算結果を所定様式で出力装置へ出力する出力手段から
成る制御装置を具備する躯体積算システムにおいて、前
記登録手段に、寸法及び構成要素の仕様を記載した躯体
図面を、積算に用いる躯体仕様として入 力装置から制御
装置へ読込み描画する図面登録モジュールを設け、当該
図面登録モジュールに、登録する構成要素の始点と終点
を検出し、当該始点と終点とを結ぶ配置基準軸に交差す
る登録済構成要素を検出し、該登録済構成要素で分割さ
れた構成要素を個々に登録する一括登録ツールを設けた
ことを特徴とする。その他当該図面登録モジュールに
は、偏芯データによって、登録する構成要素の、配置基
準点に対する縦横方向の位置ずれを設定する偏芯量設定
部を設け、更に該偏芯量設定部に、偏芯データの変化量
に対する偏芯量の単位変化を設定する単位偏芯量設定処
理と、縦横偏芯量の少なくとも一方を固定する偏芯量固
定処理との内、少なくとも一方を設ける場合があるし、
同図面登録モジュールには、偏軸データによって、登録
する構成要素の、配置基準軸に対する横方向の位置ずれ
を設定する偏軸量設定部を設け、更に該偏軸量設定部
に、偏軸データ変化量に対する偏軸量の単位変化を設定
する単位偏軸量設定処理と、偏軸量を固定する偏軸量固
定処理との双方の内、少なくとも一方を設ける場合もあ
る。又、前記登録手段に、寸法及び構成要素の仕様を記
載した躯体図面を、積算に用いる躯体仕様としてデジタ
イザから制御装置へ読込み得る図面登録モジュールを構
成する場合もある。図面登録モジュールには、登録する
構成要素の配置位置を示すカーソルの位置座標であるカ
ーソル座標を検出するカーソル座標検出部と、該カーソ
ル座標に最も近い縦横通芯の交点の座標を示す通芯座標
を導出する通芯座標導出部と、座標選択指令より、登録
する構成要素の配置基準点である設定座標を、前記カー
ソル座標又は通芯座標のいずれか一方に設定する設定座
標選択部を設ける場合があり、その他、前記図面登録モ
ジュールに、カーソル指令による偏芯データによって、
登録する構成要素の配置基準点に対する縦横方向の位置
ずれを設定する偏芯量設定部や、カーソル指令による偏
軸データによって、登録する構成要素の配置基準軸に対
する横方向の位置ずれを設定する偏軸量設定部を設ける
場合もある。
【0007】
【作用】登録手段に、寸法及び構成要素の仕様を記載し
た躯体図面を、積算に用いる躯体仕様として、入力装置
から制御装置へ読込み描画する図面登録モジュールを設
け、構成要素登録用の補助機能を各種設けたことによっ
て、データ登録作業を確実且つ簡素なものとする。
【0008】
【実施例】以下、本発明による躯体積算システムを、鉄
筋積算例に基づき、詳細に説明する。
【0009】本実施例は、図1に示すように、デジタイ
ザ、マウス、キーボード等の入力装置1と、パーソナル
コンピュータ本体から成る制御装置2と、プリンタ、デ
ィスプレイ等の出力装置3から構成され、その制御装置
2は、デジタイザ或いはマウスの操作によるカーソル指
令と、キーボードのキー操作によるキー指令より、登録
データと制御データを構成し、それらを用いて躯体の仕
様を登録する登録手段と、該仕様より躯体を構成する鉄
筋の所要量及びその内訳を含む積算結果を導出し保存す
る演算手段と、該積算結果を所定様式でディスプレイ或
いはプリンタ等の出力装置3へ出力する出力手段から成
るものである。尚、制御装置2は、各入出力装置とのデ
ータ授受を介するインターフェース(図示省略)を適宜
備え、該インターフェースを制御、駆動する駆動手段
(図示省略)を具備することはいうまでもない。
【0010】本実施例は、図2に示す手順に従うことに
よって、躯体の積算結果を得ることができる。その手順
の内、階高登録は、各階間のスパンを、キー指令により
入力するものであり、配筋リスト登録は、各種構成要素
4の寸法並びに配筋仕様を、適宜登録する作業である。
コンピュータによる躯体積算システムは、躯体の仕様を
登録すれば、演算手段を起動することによって確実に積
算作業を行うので、確実な積算結果を得るためには、躯
体の仕様を登録するための登録手段が最も重要となる。
そこで、本発明による躯体積算システムは、数値、記号
入力による従来の登録方式に加えて、図面登録モジュー
ルを備え、前記階高及び、積算する躯体の各階の伏図を
躯体仕様とし、実際の伏図上で構成要素の配置位置を指
定することによって、伏図をシステムに登録できるよう
構成したものである。
【0011】本実施例の図面登録モジュールは、カーソ
ル指令とキー指令より通芯Lを登録し逐次描画する通芯
登録ツールと、配置基準点Pを指定して躯体の構成要素
4を登録し逐次描画する点指定登録ツールと、配置基準
線を指定して躯体の構成要素4を登録し逐次描画する線
指定登録ツールを備えたものである。
【0012】前記通芯登録ツールは、キーボードとデジ
タイザのいずれかで、縦横通芯Lを登録できる。キーボ
ードを用いる場合は、図3の登録画面を見ながら、カー
ソルを適宜移動して作業及び登録位置を決定し、キーボ
ードで各通芯Lのスパンや通名を登録する。又、デジタ
イザを用いる場合は、図4に示すように、先ず登録する
伏図をデジタイザに固定した後、通芯L登録時の水平基
準となる水平線をカーソル指令より登録し表示する角度
補正部、該水平線が示す実際の距離をキー指令より登録
し、図面と実物との尺度を設定する尺度設定部、図面登
録時の絶対座標の原点をカーソル指令より登録する絶対
原点指定部、ディスプレイ画面において図面が占める表
示範囲をカーソル指令より設定する登録範囲設定部、縦
横通芯Lの基準芯をカーソル指令より設定し表示する基
準芯設定部、カーソル指令で指定された指定芯からのス
パンを、キー指令により設定し、該指定軸に平行な通芯
Lを登録し表示する平行芯登録部、登録した通芯Lの名
称を、カーソル指令又はキー指令により登録し、表示す
る通名登録部を順次起動する。この通芯登録ツールは、
同スパンの平行な通芯Lを登録する際の数値設定を省略
することができるので、指定軸に平行であれば、複数の
通芯Lを容易に入力することができる。
【0013】点指定登録ツール及び線指定登録ツール
は、伏図記載のベース、柱、梁、スラブ、壁を登録して
いく手段の一部である。本実施例による躯体積算システ
ムの点指定登録ツール及び線指定登録ツールを、以下に
説明する。
【0014】点指定登録ツールは、カーソル指令より、
登録する構成要素4の属性を設定すると共に、配置位置
を指定するもので、ベースや柱等、長さ設定不要な構成
要素4を登録する際に都合が良く、図5に示すように、
属性検出部、カーソル座標検出部、通芯座標導出部、設
定座標選択部、偏芯量設定部、描画部を順次起動してい
くことによって、構成要素4を個々に登録するものであ
る。
【0015】前記属性検出部は、登録する構成要素4の
属性をカーソル指令によって導出するものである。属性
とは、ベース、柱、梁、スラブ、壁といった構成要素4
の種類と、前記各種類の形状、寸法、配筋を含む具体的
な仕様を示すもので、登録する構成要素4を選択し、構
成要素4ごとにあらかじめ配筋リストに登録してある仕
様に対応する記号を、カーソル指令で選択することによ
って設定する。
【0016】前記カーソル座標検出部は、登録する構成
要素4の配置位置を示すカーソルの位置座標を検出する
もので、該カーソル座標は、ディスプレイに表示された
カーソル位置の絶対原点Obに対する相対座標(以下絶
対座標と記す)を示すものである。
【0017】前記通芯座標導出部は、前記カーソル座標
に最も近い通芯Lの交点座標を導出するもので、図6に
示すように全ての通芯Lと前記カーソル座標との距離を
算出し、最も近い通芯Laを導出し、該通芯Laと交差
する通芯Lbを導出し、更にその通芯Lbの中でカーソ
ル座標に最も近い通芯Lcを導出し、通芯Laと通芯L
cとの交点座標を通芯座標として絶対座標で導出するも
のである。
【0018】設定座標選択部は、登録する構成要素4の
配置基準点Pを、カーソル指令によって、前記カーソル
座標検出部において設定されたカーソル座標、又は通芯
座標検出部において設定された通芯座標のいずれかに設
定し、設定座標として登録するものである。
【0019】偏芯量設定部は、カーソル指令又はキー指
令により、登録する構成要素4の配置基準点Pに対する
偏芯量a,b,c,dを設定し、以下の処理を行うもの
である。図7に示すように、先ず登録する構成要素4の
断面形状及び寸法を、その断面を構成する各頂点の集合
として検出する。具体的には、図8のように左下端に位
置する頂点の座標を断面原点Om(0,0)として、そ
の断面原点Omを基準とする各頂点の相対座標(断面座
標)を導出する(イ)。次に前記設定座標選択部による
設定座標が示す位置を芯原点Oc(0,0)として、該
芯原点Ocから構成要素4の左右上下各辺との最短距離
をそれぞれ偏芯量a,b,c,dとして導出し、更に、
その偏芯量より前記各頂点の芯原点Ocに対する相対座
標(芯座標)を導出する(ロ)。又更に、該芯座標と前
記断面座標とに基いて、登録する構成要素4の各頂点の
絶対座標を導出するものである(ハ)。
【0020】前記偏芯量設定部を設けることによって、
従来のように柱面振分寸法、梁通芯振分寸法等を設定で
きるのみならず、例えば、図9のごとく、複数の柱につ
いて通芯Lからの隔りDを、偏芯量設定ウインドウに表
示される各頂点の芯座標(或いは偏芯量)をもとに、均
一に設定することができる。又、該偏芯量設定部に、偏
芯データの変化量に対する偏芯量の単位変化量を設定す
る単位偏芯量設定処理と、縦横偏芯量の少なくとも一方
を固定する偏芯量固定処理を設けることによって、その
作業を、より簡単且つ確実に行うことができる。尚、前
記偏芯データには、偏芯方向に関する要素と偏芯量に関
する要素を含む。
【0021】単位偏芯量設定処理は、カーソル指令やキ
ー指令による偏芯データの変化に応じて、登録する構成
要素4の全頂点の芯座標を、設定量単位で増減するもの
である。又、偏芯量固定処理は、偏芯量の絶対値の上限
を設定し、該上限を越えた座標の増減を禁止することに
よって、偏芯量の縦横各成分が取り得る値を制限したも
のである。これら単位偏芯量設定処理、偏芯量固定処理
のように、偏芯量の縦横各成分が取り得る値を制限する
機能は、設定値付近における微調整を不要とする効果が
ある。
【0022】描画部は、偏芯量が決定するまでは、例え
ば図8(ロ)に示すような偏芯量設定ウインドウを表示
して、その偏芯量を図形的に表現し、偏芯量が決った時
点で表示している伏図中に配置し登録する。
【0023】線指定登録ツールは、カーソル指令より、
登録する構成要素4の属性を設定すると共に、配置位置
や偏軸量の基準となる配置基準軸Bを指定するもので、
梁や壁等、長さを有する構成要素4を登録する際に都合
が良く、図10のように、属性検出部、始点カーソル座
標検出部、始点通芯座標導出部、終点カーソル座標検出
部、終点通芯座標導出部、始終設定座標選択部、偏軸量
設定部、描画部を順次起動していくことによって、構成
要素4を個々に登録するものである。
【0024】前記各部は、点指定登録ツールに存在する
属性検出部、カーソル座標検出部、通芯座標導出部、設
定座標選択部、偏芯量設定部、描画部と、ほぼ等しい処
理を行うが、それぞれ始点Sと終点E各々について処理
される点が異なる。特に、偏芯量設定部に代えて、偏軸
量設定部を備え、図11、図12に示す如く、先ず、点
指定登録ツールと同様、登録する構成要素4の各頂点の
断面座標を検出する。次に、始終設定座標選択部より、
始点設定座標と終点設定座標を取得し、その両者を通る
直線を、登録する構成要素4の長さを示すと共に偏軸量
の基準となる配置基準軸Bとして設定し、配置基準軸B
から構成要素4の幅方向各辺への最短距離を、それぞれ
偏軸量e,fとして導出する。更に、該偏軸量と前記断
面座標から、登録する構成要素4の各頂点の位置を絶対
座標で導出するものである。
【0025】該偏軸量設定部においても、点指定登録ツ
ールの偏芯量設定部における単位偏芯量設定処理や偏芯
量固定処理と同様に、単位偏軸量設定処理や偏軸量固定
処理を設けることによって、簡単且つ確実に偏軸量を設
定することができる。単位偏芯量設定処理や偏芯量固定
処理は、縦横双方に施されるのに対して、単位偏軸量設
定処理や偏軸量固定処理は幅方向のみに対して施される
点で異なる。
【0026】本実施例では、線指定登録ツールを一括登
録ツールとして構成した。一括登録ツールは、始点座標
と終点座標とを結ぶ配置基準軸Bと交差する登録済構成
要素4aを検出し、該登録済構成要素4aで分割した構
成要素4を個々に登録するものである。
【0027】その詳細は図12に示すように、先ず、始
点Sと終点Eとの距離を導出し、その距離が0でないこ
とを検知する。次に、その始点Sが、登録済構成要素4
aの内部に存在することを確認する。該始点Sが登録済
構成要素4aの内部に存在しない場合は、始点Sを第1
基準点として設定し、該第1基準点において、始点Sと
終点Eを結んで成る配置基準軸Bと直交する仮想の辺
を、第1基準辺として設定する。逆に、始点Sが登録済
構成要素4aの内部に存在する場合は、始点Sと終点E
を結んで成る配置基準軸Bと該登録済構成要素4aの周
辺との交点の内、最も遠い交点を第1基準点とし、該第
1基準点において、前記配置基準軸Bと交差する登録済
構成要素4aの辺を第1基準辺として設定する。
【0028】第1基準点と第1基準辺を設定すると、第
1基準点から終点Eまでの間で、配置基準軸Bと交差
し、且つ第1基準点に最も近い位置に存在する登録済構
成要素4aを検索する。登録済構成要素4aが存在する
場合は、該登録済構成要素4aの周辺と配置基準軸Bと
の交点の座標を導出し、該交点の内、前記始点Sから最
も近い位置に存在する交点を、第2基準点として設定
し、該第2基準点において交差する辺を第2基準辺とし
て設定する。又、該交点の内、始点Sから最も遠い位置
に存在する交点を、第3基準点として設定し、該第3基
準点において配置基準軸Bと交差する辺を、第3基準辺
として設定する。登録済構成要素4aが存在しなくなっ
た場合、終点Eを第2基準点として設定し、該第2基準
点において前記配置基準軸Bと直交する仮想の辺を、第
2基準辺として設定する。続いて、配置基準軸B、偏軸
量、第1基準辺、第2基準辺より、梁や壁等、各構成要
素4の形状を導出し、前記線指定登録ツールの処理に従
って個々に登録する。更に登録済構成要素4aが配置基
準軸B中に介在する場合は、前記処理による始点Sを第
3基準点に変更し同じ処理を継続する。
【0029】本発明による躯体の積算システムは、以上
のごとく構成され、登録した躯体の仕様に基づき適宜積
算結果が出力される。前記通芯登録ツール、点指定登録
ツール、線指定登録ツールは、カーソル指令又は、キー
指令のいずれによっても起動することができ、それぞれ
のツールは、通芯Lや構成要素4の配置形状のみなら
ず、通芯Lの名称やスパン或いは構成要素4の配筋仕様
を示す記号等を構成する英数字も登録することができ
る。登録した構成要素4や英数字は、図面形式で逐次デ
ィスプレイ画面に表示され、登録中もしくは登録済の全
仕様は、ディスプレイ画面に描かれた伏図として、一括
して見ることができる。
【0030】又、設定座標を、カーソル座標と通芯座標
とで選択する処理を設けたことによって、構成要素4の
配置基準点Pを通芯Lの交点に確実に合わせて登録する
ことが容易となる。
【0031】更に、前記線指定登録ツールを一括登録ツ
ールとして構成したことによって、カーソル指令で構成
要素4の配置位置を示す配置基準軸Bの始点Sと終点E
を設定することによって、直線的に連結する同じ属性の
構成要素4を、複数一括して登録することができる。
【0032】尚、本実施例は、鉄筋積算を例として挙
げ、積算結果として、所要鉄筋の数量及びその内訳等を
出力するよう構成したが、あらかじめ登録する法定共通
仕様、配筋リストに代わる個人的仕様リスト、積算方式
を、併せて設けるだけで、型枠や、コンクリート等の積
算も可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上のごとく本発明による躯体積算シス
テムを使用すれば、物差し等を用いることなく、実際の
図面上の位置を指定することで、躯体図面を躯体仕様と
して入力することができると共に、登録した構成要素や
英数字が、図面形式でディスプレイ画面に逐次表示され
るので、登録漏れや登録ミスが生じにくい。又、登録し
た全てのデータは、ディスプレイ画面に描かれた図面と
して、一括して見ることができるので、従来のようにリ
ストと図面とを見比べる必要のない高いチェック環境が
実現できる。更に、カーソル座標と通芯座標から設定座
標を選択する機能、線指定による一括登録機能、単位偏
芯(軸)量設定処理や偏芯(軸)量固定処理を含む偏芯
(軸)量設定機能を設ければ、躯体の仕様の登録方式が
より簡単となり、より顕著な実用効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による躯体積算システムの構成図であ
る。
【図2】前記システムの作業行程を示すフローチャート
である。
【図3】前記システムの通芯登録画面の一例を示す説明
図である。
【図4】本実施例における通芯登録ツールのフローチャ
ートである。
【図5】本実施例における点指定登録ツールのフローチ
ャートである。
【図6】本実施例における通芯座標導出部のフローチャ
ートである。
【図7】本実施例における偏芯量設定部のフローチャー
トである。
【図8】(イ)(ロ)(ハ)前記偏芯量設定部における
処理行程の説明図である。
【図9】前記偏芯量設定部の使用例を示す説明図であ
る。
【図10】本実施例における線指定登録ツールのフロー
チャートである。
【図11】本実施例における偏軸量設定部のフローチャ
ートである。
【図12】前記偏軸量設定部における処理行程の説明図
である。
【図13】前記一括登録ツール起動時の説明図である。
【図14】本実施例における一括登録ツールのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 入力装置 2 制御装置 3 出力装置 4 構成要素 4a 登録済構成要素 L 通芯 P 配置基準点 B 配置基準軸 S 始点 E 終点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体仕様を登録する登録手段と、該仕様
    より少なくとも躯体の構成要素(4)の所要量の積算結
    果を導出し保存する演算手段と、積算結果を所定様式で
    出力装置(3)へ出力する出力手段から成る制御装置
    (2)を具備する躯体積算システムにおいて、 前記登録手段に、寸法及び構成要素(4)の仕様を記載
    した躯体図面を、積算に用いる躯体仕様として入力装置
    (1)から制御装置(2)へ読込み描画する図面登録モ
    ジュールを設け、当該図面登録モジュールに、登録する
    構成要素(4)の始点(S)と終点(E)を検出し、当
    該始点(S)と終点(E)とを結ぶ配置基準軸に交差す
    る登録済構成要素(4a)を検出し、該登録済構成要素
    (4a)で分割された構成要素(4)を個々に登録する
    一括登録ツールを設けたことを特徴とする躯体積算シス
    テム。
  2. 【請求項2】 躯体仕様を登録する登録手段と、該仕様
    より少なくとも躯体の構成要素(4)の所要量の積算結
    果を導出し保存する演算手段と、積算結果を所定様式で
    出力装置(3)へ出力する出力手段から成る制御装置
    (2)を具備する躯体積算システムにおいて、 前記登録手段に、寸法及び構成要素(4)の仕様を記載
    した躯体図面を、積算に用いる躯体仕様として入力装置
    (1)から制御装置(2)へ読込み描画する図面登録モ
    ジュールを設け、当該図面登録モジュールに、偏芯デー
    タによって、登録する構成要素(4)の、配置基準点
    (P)に対する縦横方向の位置ずれを設定する偏芯量設
    定部を設け、更に該偏芯量設定部に、偏芯データの変化
    量に対する偏芯量の単位変化を設定する単位偏芯量設定
    処理と、縦横偏芯量の少なくとも一方を固定する偏芯量
    固定処理との内、少なくとも一方を設けたことを特徴と
    する躯体積算システム。
  3. 【請求項3】 躯体仕様を登録する登録手段と、該仕様
    より少なくとも躯体の構成要素(4)の所要量の積算結
    果を導出し保存する演算手段と、積算結果を所定様式で
    出力装置(3)へ出力する出力手段から成る制御装置
    (2)を具備 する躯体積算システムにおいて、 前記登録手段に、寸法及び構成要素(4)の仕様を記載
    した躯体図面を、積算に用いる躯体仕様として入力装置
    (1)から制御装置(2)へ読込み描画する図面登録モ
    ジュールを設け、当該図面登録モジュールに、偏軸デー
    タによって、登録する構成要素(4)の、配置基準軸
    (B)に対する横方向の位置ずれを設定する偏軸量設定
    部を設け、更に該偏軸量設定部に、偏軸データ変化量に
    対する偏軸量の単位変化を設定する単位偏軸量設定処理
    と、偏軸量を固定する偏軸量固定処理との双方の内、少
    なくとも一方を設けたことを特徴とする躯体積算システ
    ム。
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