JP3615636B2 - メッシュフェンス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、敷地境界等に建てられるメッシュフェンスに於いて、メッシュフェンスパネル同士が連続的に接続された自由柱方式のメッシュフェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】
道路との境界、敷地同士の境界等を仕切る手段として支柱とパネル状の金網とを組み合わせたメッシュフェンスが汎用されている。このようなメッシュフェンスにおいては一般に柱と柱の間にメッシュパネルを配し、柱から左右にパイプ状の継手金具を延出させ、これで左右のメッシュパネルを支持させるようにしていた。しかしこの方式では柱間隔が固定されるため設置状況に応じた施工の自由度が乏しく、柱の建込みに狂いがあると施工ができなくなるなど施工能率と施工コストが嵩むという問題があった。そこで最近、柱間にメッシュパネルを配して接続するのでなく、左右のメッシュパネル同士を直接連続的に接続する方式のメッシュフェンス(自由柱方式)が現われている。この方式によれば柱間隔に制約がなくなり、自由な柱間隔とすることができるため施工が容易でその自由度がますという利点がある。従来のこの方式のメッシュフェンスは左右のメッシュパネルを接続する場合、隣接するメッシュパネルの縦線a及び/又は横線bをパネル正面から2つの固定金具cで前後を挟み込み、それら固定金具cをボルトナットで緊締され、固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の如きメッシュフェンスにおいては、メッシュパネルの接続部が前後に揺動されると、メッシュパネルがねじれ易く、接続金具が落下し易いという問題があった。又、メッシュフェンスの正面側からの固定しかできないので、メッシュフェンスを擁壁上に立設するような場合作業が大変であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明メッシュフェンスは支柱と多数の横線材と縦線材を格子状に組み合わせて形成されたメッシュパネルと、このメッシュパネルの隣合う2縁部の縦線材又は横線材を挟着する接続金具とからなるメッシュフェンスに於いて、接続金具が先端に係止部が形成された係止脚が縁部に形成され、係止脚が形成された縁部の対辺縁部近傍に螺子孔が穿設され、横線材外形に対応したガイド溝の形成された平坦な板状の接続具とこの接続具の係止部に対応した係合孔が穿設され、前記螺子孔に対応した雌螺子が設けられ、前記接続具のガイド溝に対応した位置に横線材外形に対応したガイド溝の形成された平坦な板状の接続受け具からなり、メッシュパネルの隣合う2縁部の縦線材又は横線材に接続受け具が当接され、この接続受け具の係合孔に接続具の縁部に形成された係止脚先端の係止部が挿通係止され、接合螺子が接続具の螺子孔を通して接続受け具の雌螺子に螺入され、隣合うメッシュパネルの各縁部の横線材が接続具或いは接続受け具に形成されたガイド溝に嵌装され、隣合うメッシュパネルの各縁部が挟着固定されたもので、ガイド溝で横線材を規制して上下間で押さえるため前後のズレがなくなり、接続金具が落下しにくく、ガイド溝が接続金具のいずれにも形成されているので、メッシュパネルの表裏どちらからでも接続金具の取付が可能で、施工が容易で且つメッシュパネルが強固に固定される。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明のメッシュフェンスの実施形態の一例を示す正面図である。
【0006】
1は支柱であり、地中にその下部を埋設され適宜間隔で複数本地表に立設されている。支柱1の地表面の適宜位置には固定フック11を取付けるためのフック孔が穿設されており、固定フック11がこのフック孔に挿通され、この固定フック11のフック部にメッシュパネル2の横線材21が係止され、メッシュパネル2が支柱1に取着されている。相隣合うメッシュパネル2は夫々接続金具3で接続されている。
【0007】
支柱1は一般には鋼管等の金属管や型鋼やアルミ合金型材等の金属型材を用いて製作され、前記したフック孔の穿設等の加工がなされた後、塗装等の表面処理が施され、その上端部にはキャップが被せられる。支柱1の断面は円形、四角形多角形などの管状でもよいし、ハット型やリップ溝型等適宜形状のものが用いられればよい
【0008】
メッシュパネル2は複数の横線材21と縦線材22がそれぞれ格子状にその交点を抵抗溶接などで接合されて網状に形成されている。メッシュパネル2の表面は鍍金や塗装によって防錆効果を得るが、十分な防錆効果を得るために鍍金の上に塗装やコーティング等の表面処理をなされる方が好ましい。
【0009】
接続金具3は接続具31と接続受け具32からなり、接続具31は4隅が4半円形に切り欠かれた四角形の板状体で、上縁部の中央部が切り起こされ係止脚311となされ、この係止脚311の先端が略直角に折曲され、係止部312となされている。この切り起こしの対辺縁部近傍に螺子孔313が穿設されている。この螺子孔313と係止部312の中間にガイド溝314が設けられている。このガイド溝314の内面曲率半径は前記メッシュパネル2の横線材21の外径曲率半径と略同寸法となされ、前記横線材21がズレにくくなされている。
【0010】
接続受け具32は4隅が4半円形に切り欠かれた略四角形の板状体で、1縁部近傍の接続具31の切り起こしの位置に対応した位置に矩形の係合孔321が穿設され、その対辺縁部近傍に螺子孔313に対応して雌螺子322が設けられている。この雌螺子322と係合孔321の中間にガイド溝323が設けられている。このガイド溝323の内面曲率半径は前記メッシュパネル2の横線材21の外径曲率半径と略同寸法となされ、前記横線材21がズレにくくなされている。接続具31と接続受け具32は鋼板等の金属板を折曲して作製され、表面に鍍金や塗装等の適宜表面処理が施される。
【0011】
次にメッシュパネル2の接続方法について説明する。
隣合う一対のメッシュパネル2の各縁部の横線材21の位置に接続受け具32を当接し、この接続受け具32の係合孔321に接続具31の縁部に形成された係止脚311先端の係止部312を挿通係止し、接合螺子4を接続具31の螺子孔313を通して接続受け具32の雌螺子322に螺入、隣合うメッシュパネル2縁部が接続具31と接続受け具32で挟着固定される。
【0012】
【発明の効果】
本発明メッシュフェンスは支柱と多数の横線材と縦線材を格子状に組み合わせて形成されたメッシュパネルと、このメッシュパネルの隣合う2縁部の縦線材又は横線材を挟着する接続金具とからなるメッシュフェンスに於いて、接続金具が先端に係止部が形成された係止脚が縁部に形成され、係止脚が形成された縁部の対辺縁部近傍に螺子孔が穿設され、横線材外形に対応したガイド溝の形成された平坦な板状の接続具とこの接続具の係止部に対応した係合孔が穿設され、前記螺子孔に対応した雌螺子が設けられ、前記接続具のガイド溝に対応した位置に横線材外形に対応したガイド溝の形成された平坦な板状の接続受け具からなり、メッシュパネルの隣合う2縁部の縦線材又は横線材に接続受け具が当接され、この接続受け具の係合孔に接続具の縁部に形成された係止脚先端の係止部が挿通係止され、接合螺子が接続具の螺子孔を通して接続受け具の雌螺子に螺入され、隣合うメッシュパネルの各縁部の横線材が接続具或いは接続受け具に形成されたガイド溝に嵌装され、隣合うメッシュパネルの各縁部が挟着固定されたもので、ガイド溝で横線材を規制して上下間で押さえるため前後のズレがなくなり、接続金具が落下しにくく、ガイド溝が接続金具のいずれにも形成されているので、メッシュパネルの表裏どちらからでも接続金具の取付が可能で、擁壁上など正面からの施工が困難な場合も施工が容易で且つメッシュパネルが強固に固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明メッシュフェンスの実施形態の1例を示す組立図である。
【図2】本発明メッシュフェンスのメッシュパネル縁部の取付構造の一例を示す組立図であり、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は右側面図である。
【図3】本発明メッシュフェンスの取付に用いられる接続具の実施形態の1例を示す(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は右側面図である。
【図4】本発明メッシュフェンスの取付に用いられる接続受け具の実施形態の1例を示す(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は右側面図である。
【図5】従来のメッシュフェンスのメッシュパネル縁部の取付構造の1例を示す組立図である。
【符号の説明】
1 支柱
11 固定フック
2 メッシュパネル
21 横線材
22 縦線材
3 接続金具
31 接続具
311係止脚
312係止部
313螺子孔
32 接続受け具
321係合孔
322雌螺子
323ガイド溝
4 接合螺子
Claims (1)
- 支柱と多数の横線材と縦線材を格子状に組み合わせて形成されたメッシュパネルと、このメッシュパネルの隣合う2縁部の縦線材又は横線材を挟着する接続金具とからなるメッシュフェンスに於いて、接続金具が先端に係止部が形成された係止脚が縁部に形成され、係止脚が形成された縁部の対辺縁部近傍に螺子孔が穿設され、横線材外形に対応したガイド溝の形成された平坦な板状の接続具とこの接続具の係止部に対応した係合孔が穿設され、前記螺子孔に対応した雌螺子が設けられ、前記接続具のガイド溝に対応した位置に横線材外形に対応したガイド溝の形成された平坦な板状の接続受け具からなり、メッシュパネルの隣合う2縁部の縦線材又は横線材に接続受け具が当接され、この接続受け具の係合孔に接続具の縁部に形成された係止脚先端の係止部が挿通係止され、接合螺子が接続具の螺子孔を通して接続受け具の雌螺子に螺入され、隣合うメッシュパネルの各縁部の横線材が接続具或いは接続受け具に形成されたガイド溝に嵌装され、隣合うメッシュパネルの各縁部が挟着固定されたことを特徴とするメッシュフェンス。
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JPH10176443A JPH10176443A (ja) | 1998-06-30 |
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Family
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1996
- 1996-12-19 JP JP33962196A patent/JP3615636B2/ja not_active Expired - Fee Related
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