JP3507641B2 - フェンスの接続構造 - Google Patents

フェンスの接続構造

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JP3507641B2 JP01222897A JP1222897A JP3507641B2 JP 3507641 B2 JP3507641 B2 JP 3507641B2 JP 01222897 A JP01222897 A JP 01222897A JP 1222897 A JP1222897 A JP 1222897A JP 3507641 B2 JP3507641 B2 JP 3507641B2
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英雄 禅院
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、敷地境界や道路等
に建てられるフェンスに於いて、フェンスパネル同士が
連続的に接続された自由柱方式のフェンス、特に傾斜地
やフェンスの連続する方向に屈曲されて設置されるフェ
ンスの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】道路との境界、敷地同士の境界等を仕切
る手段として支柱とフェンスパネルとを組み合わせたフ
ェンスが汎用されている。このようなフェンスにおいて
は一般に柱と柱の間にフェンスパネルを配し、柱から左
右に継手金具を延出させ、これで左右のフェンスパネル
を支持させるようにしていた。しかしこの方式では柱間
隔が固定されるため設置状況に応じた施工の自由度が乏
しく、柱の建込みに狂いがあると施工ができなくなるな
ど施工能率と施工コストが嵩むという問題があった。そ
こで最近、柱間にフェンスパネルを配して接続するので
なく、左右のフェンスパネル同士を直接連続的に接続す
る方式のフェンス(自由柱方式)が現われている。この
方式によれば柱間隔に制約がなくなり、自由な柱間隔と
することができるため施工が容易でその自由度が増すと
いう利点がある。従来のこの方式のフェンスは左右のフ
ェンスパネルを接続する場合、隣接するフェンスパネル
の胴縁に接続金具の一端を取着し他端に次のフェンスパ
ネルを取着接続するというものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
きフェンスにおいては、直線状に施工する場合には問題
はないものの、フェンスの連続する方向に屈曲されて設
置される場合や傾斜地に設置される場合に特殊な接続具
を別途用意する必要があり問題があり、又、傾斜地にフ
ェンスの連続する方向に屈曲されて設置される場合特に
施工が困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明フェンス接続構造
は任意の間隔で地表に立設された複数の柱に連続的に接
続されたフェンスパネルが取着されてなる自由柱式フェ
ンスに於いて、フェンスパネルの胴縁端部に接続具が取
着され、自由部材を介して隣合うフェンスパネルに取着
された接続具が接続されてなり、自由部材は軸部の両端
に球状部が形成され、接続具は胴縁の外径又は内径に嵌
合される嵌合部とこの嵌合部の裏面に前記球状部に適合
する半球状の湾曲凹面を有する接続受け部が形成された
接続受け具と前記球状部に適合する半球状の湾曲凹面を
有する蓋体からなり、接続受け具と蓋体に自由部材両端
の球状部が挟着され、隣合うフェンスパネルが接続され
たもので、接続具が自由部材を介して遊動自在に接続さ
れているので、隣合うフェンスパネルが左右上下に角度
を変えて接続されるので傾斜地に設置される場合やフェ
ンスの連続する方向に屈曲されて設置される場合も特殊
な接続具が必要なく容易に施工できる。又、傾斜地にフ
ェンスの連続する方向に屈曲されて設置される場合にも
同様に容易に施工できるものである。更に、自由部材の
軸部に弾性筒状体よりなるカバー部材が周設されれば接
続部がカバー部材で隠蔽され外観上より好適なものとな
される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について説
明する。図1は本発明のフェンスの実施形態の1例を示
す正面図である。
【0006】1は支柱であり、地中にその下部を埋設さ
れ適宜間隔で複数本地表に立設されている。支柱の間隔
はフェンスパネル2に応じて適宜設定されるが本発明に
用いられるフェンスは自由柱方式であるので柱間隔の多
少の狂いは問題なく施工できる。支柱1の適宜位置には
固定フック11を取付けるためのフック孔が穿設されて
おり、固定フック11がこのフック孔に挿通され、この
固定フック11のフック部にフェンスパネル2の横線材
21が係止され、フェンスパネル2が支柱に取着されて
いる。相隣合うフェンスパネル2は夫々接続具3で接続
されている。
【0007】支柱1は一般には鋼管等の金属管や型鋼や
アルミ合金型材等の金属型材を用いて製作され、前記し
たフック孔の穿設等の加工がなされた後、塗装や鍍金等
の適宜表面処理が施され、その上端部にはキャップが被
せられる。支柱1の断面は一般に円形状や、四角形や、
多角形或いは楕円形状等の管状体でも良いし、ハット型
やリップ溝型等適宜断面形状のものが用いられればよ
い。
【0008】フェンスパネル2は複数の横線材21と縦
線材22がそれぞれ格子状にその交点を抵抗溶接などで
接合されて網状に形成され、その上端に鋼板を曲面上に
折曲して作製された胴縁23が設けられている。この胴
縁23はフェンスパネル2上部の外観をすっきりとした
ものにすると共に、フェンスパネル2に応力が負荷され
たときにこの応力に対抗して、フェンスパネル2を壊れ
にくくしている。胴縁23の両端近傍には螺子孔が穿設
されている。フェンスパネル2の表面は鍍金や塗装によ
って防錆効果を得るが、十分な防錆効果を得るために鍍
金の上に塗装やコーティング等の表面処理をなされる方
が好ましい。本実施例ではフェンスパネルがメッシュタ
イプの例を示したが、これに限るものではなく鋼管等の
金属管を上下に設けこの金属管に多数の金属管を縦方向
に取着した縦格子状のものでもよい。
【0009】接続部は軸部の両端に球状部が形成された
自由部材4とこの球状部に適合する半球状の湾曲凹面3
14を有する接続受け具31と前記球状部に適合する半
球状の湾曲凹面321を有する蓋体32から構成されて
いる。
【0010】自由部材4は断面円形等の棒状体でその両
端に球状部が形成さている。自由部材4は亜鉛やアルミ
等の合金を鋳造して作製されてもよいし、鋼等の金属を
鍛造して作製されてもよいし、前記した金属を切削して
作製されてもよいし、合成樹脂を成型して作製されても
よい。
【0011】接続受け具31は前記胴縁23の内面上部
の壁面に適合した形状となされ、前記胴縁23の螺子孔
に対応した位置に雌螺子孔が設けられた嵌合部311と
胴縁23の端部に嵌装される蓋部312と蓋部312の
嵌合部311と反対面に上面に前記自由部材4の端部に
形成された球状部に適合した半球状の湾曲凹面314が
形成され、この湾曲凹面314の近傍にフランジ部が形
成されこのフランジ部に雌螺子313が設けられてい
る。この湾曲凹面314は半球状に刻装されてもよい
し、半円状の凹面が縁部に形成された複数の板状体が形
成され、この板状体の縁部が集合されて半球状の湾曲凹
面314となされてもよい。接続受け具31は亜鉛やア
ルミ等の合金を鋳造して作製されてもよいし、鋼等の金
属を鍛造して作製されてもよいし、前記した金属を切削
して作製されてもよいし、合成樹脂を成型して作製され
てもよい。又、その表面には鍍金や塗装等の適宜表面処
理が施されればよい。
【0012】蓋体32は接続受け具31の湾曲凹面31
4に適合されるように半球状湾曲凹面321が形成され
この近傍にフランジ部が形成されこのフランジ部に接続
受け部の雌螺子313に対応して螺子孔322が穿設さ
れている。蓋体32は接続受け部と螺着接合されたとき
互いの湾曲凹面が一体となり凹球面を形成するようなさ
れている。蓋体32は亜鉛やアルミ等の合金を鋳造して
作製されてもよいし、鋼等の金属を鍛造して作製されて
もよいし、前記した金属を切削して作製されてもよい
し、合成樹脂を成型して作製されてもよい。又、その表
面には鍍金や塗装等の適宜表面処理が施されればよい
が、接続受け具31と同一の材質で作製されるのが好ま
しい。
【0013】次に本発明フェンスの接続構造による組立
の実施形態の一例について説明する。支柱を適宜間隔で
地表に立設し、この支柱のフック孔にフックを取着し、
このフックにフェンスパネル2を取着する。このフェン
スパネル2の上端の胴縁23の内面に接続受け具31に
嵌合部311を挿入、蓋部312を胴縁23端部に嵌
装、胴縁23と接続受け具31を螺着する。接続受け具
31の蓋部312に設けられた湾曲凹面314上に自由
部材4端部の球状部を載置し、この上に蓋体32を載置
し接続受け具31と蓋体32を夫々のフランジ部で螺着
する。自由部材4は接続受け具31の湾曲凹面314と
蓋体32の湾曲凹面321に挟着され、適度な摩擦力で
揺動自在に取着される。この自由部材4の他端側の球状
部に次の接続具3を前記と同様に螺着し、この接続具3
の嵌合部311に次のフェンスパネル2の胴縁23を取
着するとともにこのフェンスパネル2を次の支柱に設け
られたフックに取着する。上記作業を繰り返してフェン
スパネル2を支柱に取着し、各フェンスパネル2を自由
部材4を介して接続具3で接続してフェンスが完成す
る。
【0014】フェンスパネル2の接続時、接続具3に挟
着された自由部材4の軸部に弾性筒状体よりなるカバー
部材を被せ、次の接続具3を取着すれば、フェンスパネ
ル2接続部の自由部材4が隠蔽され、外観上好適なもの
となる。カバー部材はゴムや軟質の合成樹脂等を筒状に
成型して作製されてもよいし、鋼線等の金属線を螺旋状
に巻いたものでもよいし、間隔をあけて金属線を螺旋状
に巻いたものに合成樹脂等を被覆して作製されてもよ
い。
【0015】本発明フェンスの接続構造は前記したよう
に、フェンスパネル2とフェンスパネル2が自由部材4
を介して前記接続具3によって接続されているので、水
平方向にも垂直方向にも容易に角度を付けて接続するこ
とができ、敷地境界にフェンスを設置するとき等土地の
形状に合わせてフェンスの連続する方向に屈曲して設置
するときや、傾斜地に設置するとき等、とりわけ傾斜地
に屈曲して設置するとき等に甚だ好適な接続構造であ
る。傾斜地に設置するときに用いられるフェンスパネル
は前記した鋼線を網状に接合して作製されたメッシュパ
ネルに於いては施工時現場の傾斜に合わせて斜めに切断
して用いられればよいし、縦格子状のものに於いては実
開昭60−162120号公報に提案されているような
傾斜可能なフェンスパネルが用いられてもよい。
【発明の効果】本発明フェンス接続構造は任意の間隔で
地表に立設された複数の柱に連続的に接続されたフェン
スパネルが取着されてなる自由柱式フェンスに於いて、
フェンスパネルの胴縁端部に接続具が取着され、自由部
材を介して隣合うフェンスパネルに取着された接続具が
接続されてなり、自由部材は軸部の両端に球状部が形成
され、接続具は胴縁の外径又は内径に嵌合される嵌合部
とこの嵌合部の裏面に前記球状部に適合する半球状の湾
曲凹面を有する接続受け部が形成された接続受け部と前
記球状部に適合する半球状の湾曲凹面を有する蓋部から
なり、接続受け部と蓋部に自由部材両端の球状部が挟着
され、隣合うフェンスパネルが接続されたもので、接続
具が自由部材を介して遊動自在に接続されているので、
隣合うフェンスパネルが左右上下に角度を変えて接続さ
れるので傾斜地に設置される場合やフェンスの連続する
方向に屈曲されて設置される場合も特殊な金具が必要な
く容易に施工できる。又、傾斜地にフェンスの連続する
方向に屈曲されて設置される場合にも同様に容易に施工
できるものである。更に、自由部材の軸部に弾性筒状体
よりなるカバー部材が周設されれば接続部がカバー部材
で隠蔽され外観上より好適なものとなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明フェンスの接続構造の実施形態の一例を
示す正面図である。
【図2】図1のa部の切り欠き詳細図である。
【図3】本発明フェンスの取付に用いられる接続受け具
の実施形態の1例を示す(イ)は正面図、(ロ)は右側
面図、(ハ)底面図である。
【図4】本発明フェンスの取付に用いられる蓋体の実施
形態の1例を示す(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、
(ハ)は底面図である。
【符号の説明】
1 支柱 11 固定フック 2 フェンスパネル 21 横線材 22 縦線材 23 胴縁 3 接続具 31 接続受け具 311嵌合部 312蓋部 313雌螺子 314湾曲凹面 32 蓋体 321湾曲凹面 322螺子孔 4 自由部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の間隔で地表に立設された複数の柱
    に連続的に接続されたフェンスパネルが取着されてなる
    自由柱式フェンスに於いて、フェンスパネルの胴縁端部
    に接続具が取着され、自由部材を介して隣合うフェンス
    パネルに取着された接続具が接続されてなり、自由部材
    は軸部の両端に球状部が形成され、接続具は胴縁の外径
    又は内径に嵌合される嵌合部とこの嵌合部の裏面に前記
    球状部に適合する半球状の湾曲凹面を有する接続受け部
    が形成された接続受け具と前記球状部に適合する半球状
    の湾曲凹面を有する蓋体からなり、接続受け具と蓋体に
    自由部材両端の球状部が挟着され、隣合うフェンスパネ
    ルが接続されたことを特徴とするフェンスの接続構造。
  2. 【請求項2】 自由部材の軸部に弾性筒状体よりなるカ
    バー部材が周設されたことを特徴とする請求項1記載の
    フェンスの接続構造。
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