JP3615566B2 - 可動人形体及び可動人形体玩具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、人形全体を支持する一方の足(以下、軸足と称する)を左右に回転させることにより、上体部、他方の足及び両腕部が特殊な動きをする可動人形体、及びこの可動人形体を用いた可動人形体玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、胴体部に手、足、首などが回転あるいは回動可能に連結され、手を上げたり、足を折り曲げたり、顔の方向を変えたりできる人形は、広く知られている。このような人形は、飾ったり、服を着せ変えたり、人形ごっこをして遊ぶには適している
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の人形は、人形同士を戦わせて勝敗を競ったり、目的物を蹴落としたりして得点などを競い合うゲーム用玩具としては適していない。
【0004】
本発明の目的は、足を振り上げたり、手を振り回したりすることで、目的物を蹴落としたりすることのできる人形体、及び、この人形体を回転機構を有する操作部材に取りつけて遊戯者が操作することで人形体同士を戦わせることのできる可動人形体玩具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の可動人形体は、人形全体を支持する一方の軸足と、該軸足の上端部に連結された上体部と、該上体部に連結された他方の足とを具備し、前記軸足の上端部は、該軸足の軸線方向と異なる方向の軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部と連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、前記上体部が前記軸足の上端部の小径部を軸として回動又は回転することを特徴とする。
【0006】
上記可動人形体の実施形態では、前記他方の足は、その上端部が前記上体部に対し横方向又は前後に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部に回動自在に連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該他方の足もその上端部の小径部を軸として回動又は回転する。
また、可動人形体は前記上体部に軸支された両腕を有し、該両腕は、各々の上体部側の端部が前記上体部に対し横方向に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって横方向の軸線を中心として回転又は回動自在に前記上体部に連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、該両腕も各々の上端部の小径部を軸として回動又は回転する。
【0007】
本発明の可動人形体の好ましい例において、前記上体部、他方の足、一方の腕又は両腕は、その先端部が相対的に重く形成されている。
本発明の可動人形体の好ましい例において、前記両腕又は一方の腕に武器を有し、該武器は、その先端部が相対的に重く形成されている。
【0008】
本発明の可動人形体玩具は、人形全体を支持する一方の軸足、該軸足の上端部に連結された上体部、及び該上体部に連結された他方の足を具備し、前記軸足の上端部は、該軸足の軸線方向と異なる方向の軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部と連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、前記上体部が前記軸足の上端部の小径部を軸として回動又は回転する可動人形体と、前記軸足を係止する係止部及び該係止部を遊戯者の操作により回転させる回転機構を具備する操作部材とからなることを特徴とする。
【0009】
上記可動人形体玩具の実施形態では、可動人形体の他方の足は、その上端部が前記上体部に対し横方向又は前後に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって上体部に回動自在に連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該他方の足もその上端部の小径部を軸として回動又は回転する。
また、可動人形体は、前記上体部に軸支された両腕を有し、該両腕は、各々の上体部側の端部が前記上体部に対し横方向に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって横方向の軸線を中心として回転又は回動自在に前記上体部に連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該両腕も各々の上端部の小径部を軸として回動又は回転する。
更に、可動人形体の上体部、他方の足、一方の腕又は両腕は、その先端部が相対的に重く形成される。
別の実施形態では、可動人形体は両腕又は一方の腕に武器を有し、該武器は、その先端部が相対的に重く形成される。
【0010】
本発明の可動人形体玩具の好ましい例において、前記操作部材の係止部は、その一端部に切欠き又は突起を有し、前記可動人形体の軸足は、前記係止部が挿入可能な空洞と、該空洞に前記係止部が挿入されたとき切欠き又は突起に係合し、衝撃により前記切欠き又は突起との係合を解除する突起とを備える。
或いは、前記操作部材の係止部は、その一端部に切欠き又は突起を有し、前記可動人形体の軸足は、前記係止部が挿入可能な空洞と、スプリングにより付勢され、前記空洞内に前記係止部が挿入されたとき切欠き又は突起に係合する係止部材とを有し、前記可動人形体の外面には的部材が装着され、前記可動人形体の内部には、前記的部材を押圧し又は衝撃を与えて前記係止部材を前記スプリングの力に抗して移動させることにより前記操作部材の係止部と前記係止部材との係止を解除する係止解除機構を具備する。
【0011】
本発明の可動人形体玩具の好ましい例において、前記係止部は、前記軸足を係止することにより押圧されるスプリングを備え、前記係止が解除されたとき、前記スプリングの復元力によって、前記可動人形体を飛び跳ねさせる。
【0012】
【作用】
本発明の可動人形体によれば、軸足をその軸線回りに回転させると、軸足の軸線方向と異なる方向の軸線回りに回動又は回転自在な状態で該軸足の上端部に連結されている上体部は、軸足の回転の勢いに依存して回動又は回転する。このとき、他方の足が上体部に回動自在に連結されているときは、他方の足も回動する。また、両腕が上体部に回動又は回転自在に連結されているときは、その両腕も夫々回動又は回転する。
【0013】
軸足の軸線と上体部の回転軸の軸線の方向が異なっているので、上体部は軸足に対して傾斜して回動又は回転し、他方の足及び腕はその上体部の動きに依存して夫々異なった動きをする。特に、他方の足は、上体部の傾斜により大きく振り上げられ、蹴り挙げの状態を造り出す。
【0014】
頭部などの上体部の先端部、足先などの足の先端部、又は手などの腕の先端部を、当該先端部以外の部分に対して相対的に重く形成することにより、回転又は回動の際に遠心力が増し、回転力及び破壊力が増大する。
【0015】
本発明の可動人形体玩具によれば、可動人形体の軸足を操作部材の係止部に係止し、この係止部を回転させることにより、人形体の軸足が回転し、上体部も回転又は回動し、該上体部に連結された他方の足で目的物を蹴り挙げたりして遊ぶことができる。また、他方の足が上体部に回動自在に連結されているときは、軸足の回転に依存して、他方の足も回転又は回動する。更に、両腕が上体部に回動又は回転自在に連結されているときは、軸足の回転に依存して、各腕も回動又は回転するため、この腕で目的物を突き落としたりして遊ぶことができる。
【0016】
また、複数の遊戯者が、各自の可動人形体玩具の操作部材を操作して軸足を回転させ、他方の足、腕、腕に取付けられた武器などで可動人形体同士を戦わせることができる。
【0017】
人形体の外面又は外面に設けたの的部材を目がけて足で蹴ったり、武器で付いたりして、人形体自身又は人形体の的部材に衝撃を与えることで、人形体の係止解除機構が作動し人形体は操作部材の係止部から外れる。如何に早く相手の人形体を係止部から脱落させるかを競い合って遊ぶことができる。
【0018】
【実施例】
図1、図2及び図3は、それぞれ本発明の可動人形体の一実施例の外観を示す図である。
【0019】
可動人形体10は、軸足12と、上体部14と、他方の足16と、左右の腕18L、18Rから成る。上体部14は軸足12の軸線Aとは異なる方向の軸線Bを中心として軸足12に回転可能に連結されている。すなわち軸線Aと軸線Bとの方向の差αは0°より大きく90°以下で、好ましくは30°乃至90°の範囲である。本実施例の人形体では約45°の方向の差が設けられている。他方の足16は、上体部14に軸線Cを中心として前後に各々120°回動できるように連結されている。左右の腕18L、18Rは上体部14に夫々軸線D、Eを中心として回転自在に連結されている。前記他方の足16の足先に錘17が装着されている。
【0020】
軸足12を持って、くるくる左右に回転させると、図2又は図3に示すように上体部14は軸線Bを中心として斜め上下に回転又は回動し、他方の足16は上体部14の動きにつれて蹴り上がり蹴り下がる。腕18L、18Rも上体部14の動きに起因して回転又は回動する。他方の足16の足先には錘17が装着されているので、回転に遠心力が働き、且つ、蹴ったり突いたりする力が高められている。
【0021】
図4及び図5は左右の手に錘19L、19Rが装着してある可動人形体の動きを示す前面斜視図及び背面斜視図である。手に錘が装着されているので腕の動きが鋭く、腕による破壊力が高められている。
【0022】
図6及び図7は頭に錘21が装着してある可動人形体の動きを示す前面斜視図及び背面斜視図である。頭に錘21が装着されているので上体部の動きが鋭く、頭による破壊力が高められている。頭に兜あるいは角などを有する闘士の形状がふさわしい。
【0023】
図8及び図9は両手で棒23を持っている可動人形体の動きを示す前面斜視図及び背面斜視図である。両手で持っている棒の重力で上体部の動きが鋭く、棒の動きも激しくなる。棒23で突いたり身を守ったりする。
【0024】
図10及び図11は右手に錘27を内蔵したヌンチャク29を持った可動人形体の動きを示す前面斜視図及び背面斜視図である。ヌンチャク29には錘27が内蔵されているので、遠心力が働き振り回され、破壊力が高められる。
【0025】
図12及び図13は両手に武器31L、31Rを持った可動人形体の動きを示す前面斜視図及び背面斜視図である。両手の武器31L、31Rが錘となって両腕が振り回され、破壊力が高められる。
【0026】
図14及び図15は、軸足の上端部を前後に走る軸で上体部を軸支した可動人形体の正面図及びその動きを示す正面斜視図である。この可動人形体は、軸足を回転させると、上体部は軸足の軸線に対して90°方向の異なる軸線を中心に回動する。その結果、軸足に対して上体部は約45°時計回りに外側に傾き、他方の足が約90°時計回りに横上方に持ち上がるので、他方の足は軸足に対して約135°横方向に蹴り上がり、サイドキックした状態が実現する。
【0027】
図16は、本発明の別の実施例の可動人形体20を示す背面斜視図で、内部の構成を説明する都合上外装部材を一部取り外してある。図17は、軸足に配置された係止部材の斜視図である。図18は、図16で示した可動人形体の軸足を係止し回転させるための操作部材100を示す斜視図である。図19は可動人形体20の軸足が操作部材100の係止部に係止されている状態を示す部分断面図、図20はその側面の部分断面図、図21は可動人形体20の軸足が操作部材100の係止部から外れる状態を示す部分部断面図、図22はその側面の部分断面図である。図19〜22において、係止解除機構を説明するために、上体部の内部及び軸足取付け部が透視図として示されている。図21及び22は人形体の上体部の回転が一定の範囲内に抑制される機構を説明する部分断面図である。
【0028】
図16に示すように、可動人形体20は、軸足22と、上体部24と、他方の足26と、左右の腕28L、28Rから成る。
【0029】
軸足22の内部及び上体部の構成を説明するために軸足外側ハウジング22’及び上体部背面ハウジング24’を取り外した状態が示されている。
【0030】
軸足22の内部は上下方向に空洞が形成され、足底は開口し、足底から約3分の1のところに足を横断して前後に貫通する切欠き29、29’が設けてある。前記空洞の下端にはコイルスプリング30が取付けられている。コイルスプリング30の上方に切欠き29、29’は位置している。切欠き29、29’には係止板32が配置されている。
係止板32は、図17に示すように、中央に貫通口34を有し、その後方の位置に倒立L字状突起36を立設した平板で、切欠き29、29’内を前後に摺動自在に嵌込まれている。倒立L字状突起36の上面は、後方に向けて低くなった傾斜面38として形成され、傾斜面38の前端面は垂直面40として形成されている。
【0031】
垂直面40の対面する軸足ハウジングの内壁に、コイルスプリング42が取り付けてあり、その先端は垂直面40に当接して、係止板32を後方へ押圧している。
【0032】
傾斜面38の上方には、上端面及び下端面が傾斜面として形成された垂直板44が上下動自在に配置され、その下端面が傾斜面38に当接している。
【0033】
軸足22の上端は、図19に示すように、径の小さい縮小管部46及びその先の径の大きい拡張管部48として形成され、管の中心線は足の軸線に対して45°方向が異なっている。縮小管部46が上体部24の回転軸となり、拡張管部48が上体部24の内部に入り込むように、上体部ハウジング24、24’で軸足22の上端を挟み込んである。上体部24は、縮小管部46を軸として自由回転可能である。
【0034】
縮小管部46及びその先端の拡張管部48の内部を貫通して伝達棒50が上下動自在に配置され、その下端は前記垂直板44の上端面に当接し、その上方は上体部24の内部に突出している。
【0035】
上体部24の上端には、人形体の頭部52が取り付けられ、側部には左右の腕28L、28Rが回転自在に取り付けられ、下方の直角にえぐられた部分に、上体部24の中心線と直交する方向の軸線で自由回転可能に他方の足26が連結されている。詳細には、両腕28L、28Rは、各々の上体部側の端部が上体部24に対し横方向に走る軸線D、E(図1)を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、図16及び図19に示すように、大径部が上体部24の内部に入ることによって横方向の軸線を中心として回転又は回動自在に上体部に連結されている。また、他方の足26も、その上端部が上体部24に対し横方向に走る軸線C(図1)を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、図16及び図19に示すように、大径部が上体部24の内部に入ることによって上体部24に回動自在に連結されている。他方の足の足先には錘27が取付けてある(図16)。
【0036】
上体部24の中心には上下動自在に作動軸54が配置されている。作動軸54は、中央付近に断面台形の円盤56が設けられ、下端は軸より半径の大きい逆円錐58が設けられている。この逆円錐58の外周面に前記伝達棒50の上端が当接している。
【0037】
上体部24の前面は開口し、的部材60が、開口を塞いで上体部24の内部に向けて回動自在に取り付けられている(図20)。
【0038】
的部材60の内側には、的部材60が内部に向けて回動した際、前記作動軸54の円盤56と当接して作動軸54を押し下げる傾斜面62が設けられている(図22)。
【0039】
図23及び図24に示すように、前記軸足の拡張管部48には突出部64が設けられ、上体部ハウジング上方に一端が固定されたコイルスプリング70の他端が突出部64に取付けられている。また、上体部前面ハウジング24内部には係止突起66が形成され、上体部背面ハウジング24’内部には係止突起68が形成されている。突出部64と係止突起66又は68が当接することで、上体部24の回転が一定の角度で抑制される。更に、コイルスプリング70の復元力で上体部24は常時直立している。
【0040】
以上の構成を有する可動人形体20は、遊戯者が操作することで軸足を回転させ、人形体に動きを生じさせる操作部材100に取付けられる。
【0041】
図18に示すように、操作部材100は、細長基台101の一端に設けられた軸足を係止する軸足係止機構と、細長基台101の他端に設けられた遊戯者が操作する操作部と、細長基台101の内部に配置された操作部の動きを軸足係止機構に伝達する歯車機構とから成る。
【0042】
軸足係止機構は、細長基台101の一端の上面に配置され、軸足22の下端が嵌り自由回転できないようにする凹部102を有する台座104と、台座の中心に位置し、凹部102から上方へ突出している円柱とからなり、該円柱は半径の大きい円柱下部106、半径のやや小さい円柱中部108及び半径の最も小さい円柱上部110からなり、円柱上部110の上端には半径のやや大きい半球体112が形成されている。円柱上部110と半球体112はロックピンの役割を果たし、円柱下部106の上面105は軸足内のスプリング30の下端と当接し、軸足の空洞に円柱が入り込んだ際スプリング30を押し縮める役割を果たす。
【0043】
以上のように構成された軸足係止機構の台座104は支軸134に軸着し、支軸134が回転すると台座104も一体に回転する。
【0044】
操作部は、細長基台101の他端に立設された円柱113の上端に設けられたダイヤル116からなる。
【0045】
次に歯車機構について説明する。
前記円柱113の内部を貫通し、前記ダイヤル116と一体に回転する軸114の下端に下向きにクラウンギア120が軸着している。クラウンギア120は、基台101内に配置され、前記軸足係止機構と操作部の間にまたがるシャフト124の操作部寄りの端部付近に回転自在に嵌込まれたピニオン122と噛合っている。ピニオン122の一端に円筒部126が形成されその先端はクラウンギアとして形成され、シャフト124の先端寄りに軸着しているクラウンギア128と噛合っている。シャフト124に巻装したスプリング130は、ピニオン122を前記クラウンギア128に押し付けて歯車122の回転をシャフト124に伝達すると共に、ダイヤル116が乱暴に回されたときに、ピニオン122を空回りさせて、無理な力がシャフト124にかからない作用を有する。シャフト124の他端付近にはピニオン132が軸着し、前記軸足係止機構の台座104から下方に延び台座104と一体に回転する軸134の下端に取付けられたクラウンギア136と噛合っている。この歯車機構によりダイヤル116の回転は台座104に伝達される。
【0046】
操作部材100は上記の構成を有する。
次に、可動人形体20及び操作部材100の動作を説明する。
【0047】
図17〜図20に示すように、可動人形体20の軸足22の足底の開口に、操作部材100の軸足係止機構の円柱の先端の半球体112を押し込むと、半球体112はコイルスプリング30の内部を通って係止板32に到達する。このとき半球体112の球面がスプリング42の押圧する力に抗して係止板32を前方へ移動させ孔34を通過する。半球体112が通過するとスプリングの押圧する力により係止板32は元の後方の位置に戻る。従って、半球体の下面が係止板32に係止され、軸足22は円柱から抜けなくなる。コイルスプリング30は円柱下部106の上面105により押し縮められている。軸足22の足先は台座104の凹部102に嵌って、自由回転が阻止されている。
【0048】
このようにして、可動人形体20の軸足は操作部材100の係止部に係止される。
【0049】
遊戯者がダイヤル116を回転させると、その回転は歯車機構により伝達されて台座104は回転する。台座104が回転すると、これに固定されている軸足22は回転する。軸足に回転自在に連結されている上体部24は、縮小管部46を軸として回転するが、突出部64が係止突起66及び68とそれぞれ当接することにより一定範囲で回動することとなる。上体部24に連結されている他方の足26は、足先に取付けられた錘27の遠心力により上体部24の動きにつれて力強く回動するが、上体部24に阻害されて一定範囲の回動となる。しかしながら、上体部24が下方へ傾斜し、他方の足26は上方へ蹴り上げられた形状になる。
【0050】
図25は2人の遊戯者がそれぞれ可動人形体玩具を操作して、足先を重たく形成した人形体20と棒を持った人形体20’を戦わせている状態を表す。
【0051】
2人の遊戯者がそれぞれ操作部材100のダイヤル116を回転させ、人形体の軸足に回転力を与えると、それぞれの人形体は、ダイヤル116の回転操作に依存して上体部24を旋回させ、棒を振りかざし、あるいは、他方の足26を蹴り上げる。
【0052】
一方の人形体の足又は棒が他方の人形体の的部材60に当たると、図22に示すように的部材60が内側に回動し、内側の傾斜面62が円盤56を押し付け、作動軸54は下方に移動し、下端の逆円錐58に当接している伝達棒50は押し下げられ、垂直板44を下方へ移動させる。垂直板44が下方へ移動すると、その下端の傾斜面は係止部材34の突起の上面38と当接しているので、係止板32はスプリング42の力に抗して前方へ移動する。係止板32が前方へ移動すると、貫通孔34は半球体の真下に移動し係止が解除される。係止が解除されるとコイルスプリング30の復元力により半球体112は貫通孔34から抜け、人形体20は飛び上がって倒れる。
【0053】
このようにして、どちらの人形体が先に倒れるかを競い合って遊ぶことができる。
【0054】
図26は、人形体の軸足及び操作部材の円柱の改良例を示す。
【0055】
この例において、軸足の空洞の下端に短い筒状体140が配置され、コイルスプリング30の下方のコイル内に嵌り込んでいる。筒状体140の下端にはつば部142が形成され、その上面でコイルスプリング30の下端を係止し、その下面は足底の開口141に面している。開口141は軸足の空洞及び筒状体のつば部より半径が小さく、筒状体140は脱落しない。
【0056】
操作部材の台座143の円柱は半径の大きい円柱下部144と半径の小さい円柱上部146の2段に形成され、円柱上部146の上方の前面に切り欠き148を有し、これにより円柱上部146はロックピンを形成している。
【0057】
前記円柱上部を足底の開口141に押し込むと円柱上部146は筒状体140の中を貫通し、円柱下部144の上面145がつば部142を押し上げることによりコイルスプリング30を押し縮め、半球面に形成された円柱上部146の先端がスプリング42の力に抗して係止板32を前方へ押し動かして貫通孔34を通り抜け、切欠き148が係止板32の孔34の位置に達すると、スプリング42の復元力により、係止板32が後方へ移動し、孔壁が切欠き148に嵌り込むことにより軸足が係止される。
【0058】
上記のように筒状体を軸足の空洞の下端に配置することでコイルスプリング30が開口141から外へ引き出される危険を排除することができる。
【0059】
図27は小型の操作部材150で可動人形体20を操作し、釣り下げた対象物を狙う練習をしている状態を示す図、図28は図27で用いられている小型の操作部材の歯車機構を示す斜視図、図29はその横断面図である。
【0060】
小型操作部材150は円筒形のハウジングの側面からレバー154が突出し、下方にハンドル156が形成されている。上面には円形の台座158が回転自在に配置され、台座158の中心には円柱160が立設され、円柱160の上部にはロックピン163が形成されている。台座158と一体に回転する軸162はは台座158の下方に延び、その下端はハウジング内に設けられた軸受け164に回転自在に支持されている。軸162にクラウンギア166が軸着している。軸162には歯車168が回転自在に嵌込まれ、この歯車168の下端はクラウンギアとして形成され、前記クラウンギア166と噛合っている。歯車168は、その上端が軸162の上方に巻装されたコイルスプリング170により下方に押圧されている。歯車168は、レバー154と一体に形成された扇状歯車172と噛合っている。レバー154の回動軸174は扇状歯車172の扇の要の位置にあり、この回動軸174にはカモメスプリング176が嵌込まれ、一端を扇面上に、他端をハウジングに固定されている。コイルスプリング170は、歯車168を前記クラウンギア166に押し付けて歯車168の回転を軸162に伝達すると共に、レバー154が乱暴に操作されたときに、歯車168を空回りさせて、無理な力が軸162にかからない作用を有する。
【0061】
レバー154を押すと、扇状歯車172は回動し、これと噛合う歯車168は回転する。歯車168のクラウンギアは、台座158の軸162に軸着しているクラウンギア166と噛合っているので台座158は回転する。従って人形体の軸足も回転する。レバー154はカモメスプリング176の復元力により元の位置に戻る。従って、レバー154を押したり放したりすることで軸162は右回転したり、左回転したりし、軸足の回転も右回転したり、左回転したりする。
【0062】
次に、操作部材の変形例を図面に基ずいて説明する。
【0063】
図30に示す操作部材180は、図18に示した操作部材100と類似の構成を有し、同様にダイヤルを回転させることにより操作するものである。しかしながら、図31の組立て図に示すように、シャフト182の一端に、二重筒状キャップが回転自在に嵌込まれている。このキャップの外側の筒がダイヤル184で、内側の筒186は外周面が断面D字状であり、この内側の筒186にはコイルスプリング188が巻装されている。シャフト182にはD字状凹部190を有するクラウンギア192が回転自在に嵌込まれ、D字状凹部190には前記内側の筒186が嵌合している。シャフト182には、別のクラウンギア194が軸着してあり、このクラウンギア194は前記クラウンギア192と噛合っている。シャフト182の他端には更に別のクラウンギア196が軸着してある。このクラウンギア196は台座198の回転軸200に軸着している歯車202と噛合っている。
【0064】
この操作部材180においても、クラウンギア192の凹部190と嵌合している内側の筒186に巻装されているコイルスプリング188が、クラウンギア192をシャフト182に軸着しているクラウンギア194に押し付けることによりダイヤル184の回転をシャフト182に伝達し、且つ、ダイヤル184が乱暴に回わされたときに、クラウンギア192を空回りさせて、無理な力がシャフト182にかからないようにしている。
【0065】
図32及び図33に示す操作部材は、押しボタンを操作することで台座が回転する構成を有している。
【0066】
上下移動自在シルクハット形状の押しボタン203の内上壁から下方に延びた角棒204の上部にはコイルスプリング205が巻装してあり、コイルスプリング205の下端はハウジング内に設けた係止板206に係止されることで、押しボタン203を常時上方の位置に押し上げている。角棒204の下方の側面にはラック207形成され、操作部材100におけるピニオン122に噛合っている。その他の構成は操作部材100と同一である。
【0067】
この操作部材においては、押しボタン203を押すとラック207が下方へ移動し、これと噛合っているピニオン122が回転する。操作部材100におけると同様に、この回転が歯車機構により伝達されて台座が回転する。押しボタン203にかけた力を抜くと、コイルスプリング205の復元力により、押しボタンは元の上方の位置に移動し、ラック207も上方に移動するので、反対方向にピニオン122が回転し、台座も反対方向に回転する。
【0068】
図34及び図35に示す操作部材は、レバーを握ったり放したりすることで台座が回転する構成を有している。
【0069】
扇状レバー208の要の位置に軸209が打ち込まれ、この軸209にはクラウンギア210が軸着している。軸209の両端はハンドル211内部に設けた軸受けに回動自在に嵌込まれているが、レバー208が常時前方の位置に回動した状態になる様に、軸209にはカモメスプリング213が嵌込まれ、一端はレバー208に、他端はハンドル211内に固定されている。軸209にはクラウンギア210が軸着し、操作部材100におけるピニオン122に噛合っている。その他の構成は操作部材100と同一である。
【0070】
この操作部材においては、ハンドル211の後壁に親指をかけレバー208の前面に人差し指、中指、薬指をかけて握ると、レバー208はハンドル211内部に入り込む方向へ回動し、軸209は時計回りに回転する。この軸209に軸着しているクラウンギア210と噛合っているピニオン122も回転する。操作部材100におけると同様に、この回転が歯車機構により伝達されて台座が回転する。レバー208を握った手を緩めると、カモメスプリング213の復元力によりレバー208は前方の位置に回動し、クラウンギア210も反対方向へ回転するので、反対方向にピニオン122が回転し、台座も反対方向に回転する。
【0071】
次に、台座に立設したロックピンに巻装したコイルスプリングの復元力により人形体が飛び上がるように構成した軸足係止機構及び可動人形体の軸足の例を説明する。
【0072】
図36は軸足係止機構の別の実施例の斜視図、図37は図36の軸足係止機構の断面図及び軸足下部の部分断面図、図38は図37の軸足が軸足係止機構に係止された状態の部分断面図である。
【0073】
円筒形ハウジング212の上面に配置された台座214の中央に立設された円柱状ロックピン216は背面に切り込み218が縦に走っており、上端は半球面に形成され上部前面に切欠き220が設けてあり、上部はやや半径の大きな円柱となっている。このロックピン216には円板222が嵌込まれ、ロックピン216の下方に巻装したコイルスプリング224に押し上げられて、常時半径のやや大きい上部円柱の下面に円板222の上面が接している。円板222は、ロックピン216の背面の切欠きに噛み込んで回転せずに上下動可能に配置されている。台座214の上面には軸足の自由回転を阻止するための馬蹄形突条215が設けてある。また、台座214は歯車217を軸着している軸219に軸着し、軸219と一体に回転する。歯車217には操作部からの回転を伝達するクラウンギア232が噛合っている。
【0074】
図37に示す軸足230は、図14に示した人形体20の軸足22と同様の構成を有するが、足の空洞内のコイルスプリング30が取付けられていない。足底の開口にロックピン216を押し込み、円板222をコイルスプリング224の力に抗して押し下げると、足の空洞内にロックピン216は入り込み、係止板32の貫通孔34をその上端が通り抜け、切欠き220が孔壁を噛み込むことで軸足は台座214に係止される。台座214が操作部の回転を伝達するクラウンギア232の回転により回転すると軸足も回転する。
【0075】
人形体の的部材が内側に押圧され、係止板32が移動することによりロックピン216と係止板32の係止が解除されると、コイルスプリング224の復元力により円板222がロックピン216に沿って上方へ飛び出し、軸足230を弾みを付けて押し上げるので、人形体は飛び上がる。
【0076】
図39は軸足係止機構の更に別の実施例の斜視図、図40は図39の軸足係止機構の断面図及び軸足下部の部分断面図、図41は図40の軸足が軸足係止機構に係止された状態の部分断面図である。
【0077】
円筒形ハウジング242の上面に配置された台座244の中央に立設された円柱状ロックピン246は背面に切り込み248が縦に走っており、上端は半球面に形成され若干前方に突出した突起250が設けてある。このロックピン246には円板252が嵌込まれ、ロックピン246の下方に巻装したコイルスプリング254に押し上げられて、常時突起250の下面に円板252の上面が接している。円板252は、ロックピン246の背面の切欠きに噛み込んで回転せずに上下動可能に配置されている。円板252の上面に軸足の自由回転を阻止するための馬蹄形突条253が設けられている。台座244は図36〜38に示した実施例と同様に歯車217を軸着している軸219に軸着し、軸219と一体に回転する。歯車217には操作部からの回転を伝達するクラウンギア232が噛合っている。
【0078】
図40及び41に示す軸足260は、単に足底の開口262から連通する空洞264が設けてあり、空洞264の前壁に係止用突起266が突出している。足底の開口262にロックピン246を押し込むと、軸足の空洞264内にロックピン246は入り込み、係止用突起266とロックピン246の先端の突起250とが係合し、且つ、軸足260は円板252の突条253に嵌り自由回転できない状態で台座244に固定される。台座244が操作部の回転を伝達するクラウンギア232の回転により回転すると軸足260も回転する。
【0079】
人形体同士を戦わせ、一方の人形体の武器となる部分が他方の人形体に当たると、その衝撃によりロックピン246の突起250と軸足の空洞264の壁面の突起266との係合は解除され、コイルスプリング254の復元力により円板252がロックピン246に沿って上方へ飛び出し、軸足260を弾みを付けて押し上げるので人形体は飛び上がる。
【0080】
以上、本発明の人形体の種々の形状及びこの人形体を操作するための種々の操作部材について、実施例に基づいて説明したが、本発明の可動人形体及び可動人形体玩具は上記実施例に限定されるものではない。
【0081】
可動人形体は、2本の足で立っている形状であればよく、人間以外の動物、例えば猿、カンガルー、熊、象、兎、犬、猫などの獣類、ペンギン、ダチョウ、アヒル、鶏などの鳥類、カブトムシ、カマキリ、アリなどの虫類、爬虫類、又は、恐竜などの形状であってもよい。人形体の可動部の先端部は、回転又は回動時に重力が加わるように形成されていればよく、錘を装着する代わりに、肉厚に成形して相対的に重く形成することでも目的を達成することができる。また、人形体の形状も美しいバレリーナーの形状とし、足を高く上げられるように設計するなど、戦いを目的としないものでもよい。更に、スカートをはかせたり、手に蕾の花を持たせ、軸足の回転により、上体部が回動又は回転し、それにより手が回動あるいは回転するとその蕾が開くようにするなど、女児用の遊びに適する玩具に設計することも出来る。
【0082】
【発明の効果】
本発明の可動人形体によれば、人形体の軸足をその軸線回りに回転させれば、上体部が前方、側方又は後方へ傾斜した軌跡を描いて回動あるいは回転し、上体部に回転あるいは回動自在に連結された他方の足、腕、腕に取付けられた武器などがそれぞれの動きを生ずる。この動きを利用して対象物を蹴り上げたり、ぶったり、狙い落したりすることができる。
また、本発明の可動人形体玩具によれば、操作部材に人形体を取付け、操作しながら人形体の武器となる部分をぶつけ合い、人形体に格闘技を行なわせることができる。更に、衝撃を与えることにより、操作部材から人形体が外れるようにして勝敗を争う事も出来る。人形体に、的となる部分を設けることにより、更に高度な技術を必要とする遊びを創造する事が出来る。この場合、操作部材から人形体が外れるときに、スプリングの反発力で該人形体が飛び上がるようにすることができるため、遊びを更に面白くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動人形体の一例の正面図。
【図2】図1の可動人形体の正面斜視図。
【図3】図1の可動人形体の背面斜視図。
【図4】本発明の可動人形体の一例の正面斜視図。
【図5】図4の可動人形体の背面斜視図。
【図6】本発明の可動人形体の一例の正面斜視図。
【図7】図6の可動人形体の背面斜視図。
【図8】本発明の可動人形体の一例の正面斜視図。
【図9】図8の可動人形体の背面斜視図。
【図10】本発明の可動人形体の一例の正面斜視図。
【図11】図10の可動人形体の背面斜視図。
【図12】本発明の可動人形体の一例の正面斜視図。
【図13】図12の可動人形体の背面斜視図。
【図14】本発明の可動人形体の一例の正面図。
【図15】図14の可動人形体の正面斜視図。
【図16】本発明の可動人形体の一例の内部構成を示す背面斜視図。
【図17】図16に示す可動人形体の一構成部品の斜視図。
【図18】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例を示す斜視図。
【図19】図16の可動人形体の内部構成を示す部分断面図。
【図20】図16の可動人形体の内部構成を示す部分断面図。
【図21】図16の可動人形体の内部構成を示す部分断面図。
【図22】図16の可動人形体の内部構成を示す部分断面図。
【図23】図16の可動人形体の内部構成を示す部分断面図。
【図24】図16の可動人形体の内部構成を示す部分断面図。
【図25】本発明の可動人形体玩具の操作を示す斜視図。
【図26】本発明の可動人形体玩具を構成する人形体の軸足の一例及び操作部材の係止部の一例の斜視図。
【図27】本発明の可動人形体玩具の操作を示す斜視図。
【図28】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例を示す斜視図。
【図29】図28の操作部材の断面図。
【図30】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例を示す部分断面図。
【図31】図30の操作部材の一部の構成を示す斜視図。
【図32】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例を示す部分断面図。
【図33】図32の操作部材の一部の構成を示す斜視図。
【図34】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例を示す部分断面図。
【図35】図34の操作部材の一部の構成を示す斜視図。
【図36】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例の一部の斜視図。
【図37】図36の操作部材の一部と可動人形体の軸足の一部の断面図。
【図38】図36の操作部材の一部と可動人形体の軸足の一部の断面図。
【図39】本発明の可動人形体玩具を構成する操作部材の一例の一部の斜視図。
【図40】図39の操作部材の一部と可動人形体の軸足の一部の断面図。
【図41】図39の操作部材の一部と可動人形体の軸足の一部の断面図。
【符号の説明】
10,20…可動人形体、12,22,230,260…軸足、14…上体部、16,26…他方の足、17,19R,19L,21,27…錘、18R,18L、28R,28L…腕、30,42,70,130…コイルスプリング、29,29’…切欠き、32…係止板、44…垂直板、48…縮小管部、50…伝達棒、54…作動軸、56…円盤、58…逆円錐、60…的部材、66,68…係止突起、62…傾斜面、100,150,180…操作部材、104…台座、114…軸、116…ダイヤル、120,128,136…クラウンギア、124…シャフト、132…ピニオン、146…円柱上部。
Claims (13)
- 人形全体を支持する一方の足(以下、軸足と称する)と、該軸足の上端部に連結された上体部と、該上体部に連結された他方の足とを具備し、
前記軸足の上端部は、該軸足の軸線方向と異なる方向の軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部と連結され、
前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、前記上体部が前記軸足の上端部の小径部を軸として回動又は回転することを特徴とする可動人形体。 - 請求項1記載の可動人形体において、
前記他方の足は、その上端部が前記上体部に対し横方向又は前後に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部に回動自在に連結され、
前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該他方の足もその上端部の小径部を軸として回動又は回転することを特徴とする可動人形体。 - 請求項1又は2記載の可動人形体において、
前記上体部に軸支された両腕を有し、該両腕は、各々の上体部側の端部が前記上体部に対し横方向に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって横方向の軸線を中心として回転又は回動自在に前記上体部に連結され、
前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該両腕も各々の上端部の小径部を軸として回動又は回転することを特徴とする可動人形体。 - 請求項1乃至3のいずれか記載の可動人形体において、前記上体部、他方の足、一方の腕又は両腕は、その先端部が相対的に重く形成されていることを特徴とする可動人形体。
- 請求項1乃至4のいずれか記載の可動人形体において、前記両腕又は一方の腕に武器を有し、該武器は、その先端部が相対的に重く形成されていることを特徴とする可動人形体。
- 人形全体を支持する一方の軸足、該軸足の上端部に連結された上体部、及び該上体部に連結された他方の足を具備し、前記軸足の上端部は、該軸足の軸線方向と異なる方向の軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部と連結され、前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、前記上体部が前記軸足の上端部の小径部を軸として回動又は回転する可動人形体と、
前記軸足を係止する係止部、及び該係止部を遊戯者の操作により回転させる回転機構を具備する操作部材と
からなることを特徴とする可動人形体玩具。 - 請求項6記載の可動人形体玩具において、前記可動人形体の他方の足は、その上端部が前記上体部に対し横方向又は前後に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって前記上体部に回動自在に連結され、
前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該他方の足もその上端部の小径部を軸として回動又は回転することを特徴とする可動人形体玩具。 - 請求項7記載の可動人形体玩具において、前記可動人形体は、前記上体部に軸支された両腕を有し、該両腕は、各々の上体部側の端部が前記上体部に対し横方向に走る軸線を中心線とする小径部及びその先の大径部で形成され、該大径部が前記上体部の内部に入ることによって横方向の軸線を中心として回転又は回動自在に前記上体部に連結され、
前記軸足をその軸線回りに回転させたとき、その回転の勢いに依存して、該両腕も各々の上端部の小径部を軸として回動又は回転することを特徴とする可動人形体玩具。 - 請求項6乃至8のいずれか記載の可動人形体玩具において、前記可動人形体の上体部、他方の足、一方の腕又は両腕は、その先端部が相対的に重く形成されていることを特徴とする可動人形体玩具。
- 請求項6乃至9のいずれか記載の可動人形体玩具において、前記可動人形体はその両腕又は一方の腕に武器を有し、該武器は、その先端部が相対的に重く形成されていることを特徴とする可動人形体玩具。
- 請求項6乃至10のいずれか記載の可動人形体玩具において、
前記操作部材の係止部は、その一端部に切欠き又は突起を有し、
前記可動人形体の軸足は、前記係止部が挿入可能な空洞と、該空洞に前記係止部が挿入されたとき前記切欠き又は突起に係合し、衝撃により前記切欠き又は突起との係合を解除する突起とを有する
ことを特徴とする可動人形体玩具。 - 請求項6乃至10のいずれか記載の可動人形体玩具において、
前記操作部材の係止部は、その一端部に切欠き又は突起を有し、
前記可動人形体の軸足は、前記係止部が挿入可能な空洞と、スプリングにより付勢され、前記空洞内に前記係止部が挿入されたとき前記切欠き又は突起に係合する係止部材とを有し、
前記可動人形体の外面には的部材が装着され、前記可動人形体の内部には、前記的部材を押圧し又は衝撃を与えて前記係止部材を前記スプリングの力に抗して移動させることにより前記操作部材の係止部と前記係止部材との係止を解除する係止解除機構を備えたことを特徴とする可動人形体玩具。 - 請求項11又は12記載の可動人形体玩具において、前記係止部は、前記軸足を係止することにより押圧されるスプリングを備え、前記係止が解除されたとき、前記スプリングの復元力によって前記可動人形体を飛び跳ねさせることを特徴とする可動人形体玩具。
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